June 17, 2005

Tonkuro: The Most Underrated Tonkatsu Restaurant

【「とん黒」~誰も知らない名店】 

肉質勝負。

みんなトンカツ好きなんですねえ。(笑) たまにぽろっと書いてしまう食べ物系ネタへの食いつきがやたらいい。(笑)  トンカツ・ネタ、おまけです。

トンカツと言えば、うちの近所では、目黒のとんきが有名。確か昭和29年か30年の開店の老舗。卵を何度もつけて衣を厚くして作る「ハード系カツ」(C=yoshioka)の代表格。この目黒店の最大のうりは、一階にいる小さなおばあちゃんだ。お客さんが入ってくると、注文を取って、そこに何十人というお客さんが無造作に後ろの待合席に座っていても、絶対に順番を間違えることなく、着た順に席(カウンター)にご案内~~。

http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200408/diary20040824.html

それに対して「ソフト系カツ」は、青山のまい泉。ここも一時期すごくよく行った。

白金の首都高速の下にあるオレンジ色の看板が目印の「とんかつ・すずき」は、昔ながらの正統派。もっともコンサヴァなカツだ。店員にあいそはないが、きっちり仕事をしている感じでだまってまた食べにくる。夜9時までしかあいていないので、なかなか行けないが、8時過ぎに夕食がまだで、ここの前を通ったら、入らずにはいられない。するすると引き戸に吸い込まれる。最近味噌汁のおわんが小さくなってちょっと寂しい。

それはさておき、ここでご紹介するとんかつ屋さんは、上記人気店舗の知名度と比べると、月とすっぽんくらいの違いがある。だが味は上記店舗に勝るとも劣らない。

その昔、79年~81年頃、目黒に懇意にしているとんかつ屋さんがあった。その名は「とん黒(とんくろ)」。僕の父親とその主人が親しく、最初は親に連れられて行っていたが、しばらくしてから僕ひとりだけでも行くようになった。たまたま2年弱ほどその店のとなりのマンションに住んでいたこともあり、週5回ランチか夜に行ったこともある。

何がいいかと言えば、単純に肉の質がいいのだ。それはその主人が一時期、芝浦の食肉市場で仕事をしていて、いい肉を見る目を持っているからだ。値段は普通だが、そのコストパフォーマンスから言えば、ワンランクもツーランクも上の肉が使われている。最近、あちこちのとんカツ店で、高級豚肉黒豚なんたら、というのが出ているが、ここ「とん黒」のロースやヒレなど、そんなの問題にならないくらい質がいい。普通の値段で、高級食感、という感じだ。

そして衣も比較的軽く、今で言うソフト系。さくさくっとくる。しかも、ここは、キャベツがいくらでもでてくるのはもちろんのこと、ゴハンの量、そして、お新香の量が半端ではなく多い。お新香好きの僕としてはお新香だけでも満足してしまうほど。

ところが、このお店、ある日突然、目黒の店を引き払い、川崎市は高津区に引っ越していってしまった。あ~~~、わがとん黒よ、なぜに~~~。すぐに後を追うように僕も足を運んだが、さすがに遠い。軽く思いついて、行ける距離ではない。これとて、20年近く前の話だ。目黒の店もけっこう入っていたので、なぜこんなとても食事処を出すようなエリアではないところへ引っ越したのか、大きな疑問だった。その理由を昔聞いたが、さすがにもう忘れた。

行きかたは、東京から行く場合、第三京浜・川崎インターを下り、そのまままっすぐ第三京浜の下を走る。アンダーパスがあって、それを走るとつきあたるので、右折。しばらく走って右側に「とんかつ・とん黒」の看板がある。この道は産業道路のようで、車の往来が激しく、駐車はできないが、店の裏に顧客用に駐車場が2台ほど用意されているので、あいていれば、そこに止められる。横浜側から来たら、インター下りてユーターンだったと思う。以下同じ。(住所から各自、地図をご確認ください)

店内は、別にこれといってきらびやかでもなく、テレビや週刊誌が雑然と置かれている普通の定食屋と変わらない。が、とんかつの味は高いレベルで安定している。内装などは、ほんとどうということないが、まさにとんかつそのもので勝負、いや正確に言えば、とんかつなどが載っているお膳のものだけで勝負、という感じだ。雑誌やテレビに取り上げられるようないわゆる「メディアに載る店」ではないから、地元の人以外おそらく知らない。よって誰も知らない名店だ。ご主人もそんなことにまったく興味なしという感じで、ただひたすらニコニコかつを揚げている。

横浜アリーナのライヴの帰りとかに寄ってみたいのだが、ここも9時まで。だから、行けない。こんなことを書いていたら、久々に行ってみたくなってしまった。

【とんかつ・とん黒 】
住所 神奈川県川崎市高津区新作3-3-11
電話 044-866-8210
休業日 月曜日
営業時間 11:30~14:30 17:00~21:00
最寄駅 武蔵新城
駐車場 有

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投稿者 吉岡正晴 : June 17, 2005 06:16 AM
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