May 09, 2006

"Jazz Is Good For You" Toots Said To A Man

(1月のトゥーツ・シールマンのライヴ評を古くなりましたがお送りします) 

【ジャズは身体にいい~トゥーツはそう言った】

年男。

「今プレイした曲は、ジャコ・パストリアスの曲でした。これを録音したのは、もう22-3年前かな。82年、83年頃のことだと思う」 そして、トゥーツ・シールマンスの前に座っていた観客を指差し、「君がまだ生まれる前だろうね」と言った。「君は、いくつなんだい?」 すると観客が「37歳です」と答えた。「37、ほんとか、17くらいにしか見えないよ」 そして、一呼吸おいて、彼はこう言った。「Jazz is good for you」(ジャズはあなたにとっていいだろう=ジャズは若さを保ついい薬だろ)

心が美しい人の奏でる音楽は美しい。トゥーツ・シールマンスのハーモニカはいつ聞いても心が洗われる。日々の人生の垢が落とされる感覚になる。人間国宝トゥーツが言う「ジャズ・イズ・グッド・フォー・ユー」とは、「ジャズは、あなたの健康にもいいだろう」、「ジャズは身体にいい」、「若さを保つにもいい」などあらゆる解釈ができるフレーズだ。

世界一小さな楽器を、世界一大きな心で奏で、世界一たくさんの感動を人々に与えるトゥーツ・シールマンス。今日この会場にいた約300人の中で、彼は一番の長老だと思う。1922年4月29日ベルギー生まれ。ライヴ時点では83歳だ。大正11年の昔の天皇誕生日。犬年です。そして、今年トゥーツは、年男! 

途中で吹かれた「ジョージア・オン・マイ・マインド」。今年になってからもタック&パティーのヴァージョンがあった。トゥーツのヴァージョンもこれまた格別だ。

アンコール的に演奏した「ホワット・ア・ワンダフル・ワールド」が終って、ミュージシャンたちが舞台を下りて楽屋に下がる時、ずいぶんとゆっくり進んだ。途中、観客からの握手攻め、プレゼントぜめなどにもあい、しばし立ち止まったりもしていた。その間、トゥーツたちへの熱い拍手は続いた。いつものブルーノートの拍手とちょっと違って、とても暖かく、そして、熱い拍手のように感じられた。そんなスタンディング・オヴェーションは3分以上続いた。

年に一度、心の垢の大掃除が必要になったら、トゥーツおじさんに頼もう。


Setlist (incomplete)

01.
02. I Loves You Porgy
03. Rio Dejaneiro
04.
05.
06.
07. A Song From Poland Movie
08. Georgia On My Mind
09. Three Views Of Secrets
10. Bluesette
11. What A Wonderful World

■過去関連記事

2003/02/20 (Thu)
Music never gets old
決して古くならない音楽
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200302/diary20030220.html
2003/03/28 (Fri)
Living Legends: Toots Thielmans
生きる伝説、トゥーツ
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200303/diary20030328.html
2001年4月10日・
トゥーツ・シールマンス・ライヴ『熱く美しき138歳のハグ』
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/toots20010410.html
関連HP(ブルーノート)

http://www.bluenote.co.jp/art/20030217.html

http://www.bluenote.co.jp/art/20060126.html


(トゥーツ・シールマンス・ライヴ=2006年1月29日日曜、東京ブルーノート・セカンド=トゥーツ・シールマンス・ライヴ)

ENT>MUSIC>LIVE>Thielmans, Toots
2006-17

投稿者 吉岡正晴 : May 9, 2006 06:05 AM
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