January 20, 2007

A Toast To Soul Coffee: Real Thing Is Here To Stay

【ソウル・コーヒーに乾杯】 

本物。

自由が丘のコーヒー屋さんカフェ・アンセーニュダングル。ここについては、4年前にこんな記事を書いた。ジェームス・ブラウン関連で昨年末日記に再びリンクをはったものだ。

2002/12/15 (Sun)
Enseigned'angle Where the soul coffee is
自由が丘のおしゃれな珈琲屋アンセーニュダングルのマスターのジェームス・ブラウンとの出会い。こんな風に影響を受けた人が世界中にいるはずです。
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200212/diary20021215.html

というわけで、ミスター・ブラウンの死後(2006年12月25日)、一度はここに行かなければという思いがあった。ディーヴァ・グレイのリハーサルが自由が丘であったので、その合間にでも行けるかとも思ったのだが、なかなかそうは問屋が卸してくれなかった。そして、先日やっと出向くことができた。

久々に行くと、マスターはいつもの通りカウンターにいた。あいさつもそこそこに僕の顔を見るなり、「ライヴで最後(の来日)だって言ってたからねえ」。マスターは、昨年3月の最後の来日公演を見ていた。「関さんは、お葬式に行ったみたいですよ。帰ってくるなり、(お店に)来ました。ボビー・バードや、ダニー・レイなんかがみんな歓待してくれたそうで、たくさん写真を見せてくれましたよ」 関さんとは、ジェームス・ブラウンの熱狂的なファンの方だ。僕も存じ上げているが、宅急便等を配達する仕事をしていて、その車の名前は、なんと「JB エキスプレス」!! 僕も偶然街中で出会って、しばし立ち話をしたこともある。国内の公演はほとんど追いかけるマニアだ。

「吉岡さんが(ウェッブに)書いた記事読んで、マスターはこんな音楽好きなの、って驚かれることがありますよ。ところで、あの中で、僕が『アイ・フィール・グッド』で影響を受けたってありますけど、あれ、『アイ・ガット・ア・フィーリング』です。直しといてください。(笑)」 了解です。文章を書いたのは2002年10月だが、その話を聞いたのは、おそらくそれから10年以上前のことだったと思う。10年以上前の記憶を頼りに書いたのでそこで曲名を取り違えたのだろう。ま、僕にとってはそれほどインパクトがあった話なので、10年前の話でも思い出して書けたのだと思う。

それはさておき、やはり最近では夜11時に営業が終わると、掃除・片付けの時にはジェームス・ブラウンのCDなどをかけるそうだ。このおしゃれな店とファンキーなブラウンのアンバランスが想像しただけでおもしろい。

雑談の中で、なんと、マスターとオオサカ=モノレールの中田さんの自宅がものすごく近いということが発覚したらしい。これまた濃い話。(笑)  

ところで、カウンターでしゃべっているとこのお店の名物メニュー「琥珀の女王」が3人前出た。深く濃いアイスコーヒーの上に液体の生クリームを載せ、リキュールをほんの1、2滴たらし、コーヒー豆をひとつだけ載せたもの。もちろん絶品なのだが、それをここではラリックのグラスで出す。いろいろな形のものを使っているのだが、みなグラスに傷がついていないで綺麗なままだ。「このグラスって新しいんですか」と聞いた。「いやあ、開店からのものですよ。20年以上使ってるかな。もちろん、割れてダメになってしまうのはありますよ」 「それでも使ってるものは傷なし?」 「つかないですね。つまり、本物は長く使っても傷つかないんですよ」 「この店も内装とか、リフォームなんかしてないんですよね」 「しませんねえ。最初から本物作ってれば、この壁だって、時が経つにつれてどんどん渋く、いい味がでるようになるんです」 

ウエッジウッドだ、ジノリだとここはいいコーヒーカップばかりを使っている。もちろん20年以上の間には、7-8割ものカップなどが割れて使えなくなった。だが、開店当初に膨大なストックを持っていたので、いまだに20年以上前に買い揃えたもので営業している、という。すべてに本物にこだわるマスターに改めて恐れ入りました。そんな本物に徹底してこだわるマスターが一番気に入った音楽がジェームス・ブラウンなのだから、ジェームス・ブラウンは本物中の本物である。そして本物は永遠に残る。

ENT>MUSIC>ARTIST>Brown, James

投稿者 吉岡正晴 : January 20, 2007 02:13 AM
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