May 14, 2007

David T. Walker: "Live Audience Temperature"

【「ライヴ観客温度」の違い】

ライヴ観客温度。

観客の熱さ、温度というものは、実におもしろいものである。仮にそれを「ライヴ観客温度」と名づけてみよう。

デイヴィッド・Tの初日セカンドの観客が醸し出すライヴ観客温度は、本当に高かった。2日目セカンドの観客は、静かに、しかし熱かった。この温度差がとてもおもしろい。どちらも、デイヴィッド・Tのギターが大好きで、それを見に、聞きに来ている。だがその見方がちょっとだけ違うのだ。別にどちらがよくてどちらが悪いということではない。前者は、大声でリアクションして見て、後者は静かに熱い拍手を送る。

この観客のライヴ温度差って、どうやってこうなるんだろう。絶対に計算できないなんらかの要素でこうなるんだろう。たまたまその日に来ていた観客の何人かによって、変わるのだ。

例えば、過去のコットン・クラブのライヴで言えば、ファンク・マスターズ、コン・ファンク・シャン、バーケイズなどの最終日あたりの観客はみな熱かった。あたりまえなのだが、そのアーティストのことをよく知っていて、そのアーティストの楽曲を知っていて、歌詞なんかを一緒に歌ったりすると、どんどん観客の温度はあがっていく。

そういえば、初日の観客は「ホワッツ・ゴーイング・オン」をさびのところで歌っていたっけ。二日目は歌はでてこなかった。そういう意味でいうと、やはり、アメリカのオーディエンスはなんでも参加型だから、どんどん歌うのだろうと思った。ダニー・ハザウェイの『ライヴ』での観客がまさに参加型の最高峰と言える。

そう、つまり、オーディエンスには参加型と鑑賞型がある。そしてそれぞれ、リアクションが変わってくる。初日は参加型が多く、2日目は鑑賞型が多かった。でも、両者ともデイヴィッドTを愛する気持ちの度合いは同じだったと思う。

同じ鑑賞型でも、観客がそのアーティストのことを知っているか、知らないか、あるいは、その楽曲を知っているか、知らないか、そういうことは、ミュージシャンはよくわかるものである。なんでわかるんだ、っていうくらいわかる。ミュージシャンはそうした観客から発せられる情報を、逐一レシーヴしているのだ。そして、それに対し、ミュージシャンも反応する。

デイヴィッド・Tが、2日目最後に言った言葉、「みなさんの温かさをここで(胸に手をあてながら)感じています」は、まさにそれに対する返答だったのだ。

■デイヴィッド・T関連記事

May 11, 2007
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May 12, 2007
David T's Fingers Are So Sexy: DVD Shooting Will Be Held On Sunday
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May 13, 2007
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■David T.Walker のアーティスト表記はデビッド・T、デイビッド・T、デヴィッド・T、デイヴィッド・Tなどいろいろあります。ソウル・サーチンでは、「デイヴィッド・T・ウォーカー」を使用します。

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投稿者 吉岡正晴 : May 14, 2007 01:02 AM
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