May 31, 2007Sheila Raye Charles Live【シーラ・レイ・チャールズ~異母姉妹、オン・ステージ】 異母。 『ソウルの神様』レイ・チャールズには7人の女性との間に12人の子供がいる。そのうちのひとり、シーラ・レイ・チャールズが、2005年11月、丸の内コットン・クラブのオープニングで初来日して以来、約1年半ぶりに来日。今回は会場スケジュールの関係で、横浜モーション・ブルーと東京ブルーノートでそれぞれ1日ずつライヴを行った。 ドラムス、ベース、キーボードの3人のバックに、2人コーラス、そして、シーラという計6人がオンステージ。非常におもしろいのが、2人の女性コーラス。ひとりは細身で、もう一人はかなり大柄。なんとこの2人とも、レイ・チャールズの娘で、すべて異母兄弟(姉妹)なのだ。シーラによれば、彼女たちはレイ・チャールズのお葬式(2004年6月)で初めて出会った、という。父の葬式で出会った3人姉妹が今、同じステージに立つ。ちょっとしたドラマだ。細身のロビンは、この日1曲目で「ゴッド・ブレス・アワ・チャイルド」をピアノの伴奏で歌い、さらに、途中で「ジョージア・オン・マイ・マインド」を歌った。 またこの日のベースは、マーク・スティーヴンス。ご存知の方も多いかもしれないが、かのシャカ・カーンの弟だ。なんで、マークが参加したのかはわからないが、後ろでブンブン、ベースを奏でていた。 やはり、楽曲としては聴きなじみのないオリジナル曲より、圧倒的にレイ・チャールズのレパートリーが観客のリアクションがいい。オリジナルはぎりぎり2曲までか。(5曲オリジナルに2曲カヴァー) しかも、アンコールでは今回のためにわざわざ覚えたという「いとしのエリー」を途中日本語を交えながら歌った。この日一番の反応だった。 ただ僕は彼女のヴァージョンがちょっとテンポが速かったような気がした。かつてレイ・チャールズのヴァージョンを1989年か90年にライヴで聴いたが、その時はかなりテンポを落として、実に一言一言をかみしめて歌っていて胸を打たれた。シーラも、レイのヴァージョンをもっともっと聴きこむといいと思う。少なくとも、ビリー・ジョエルがレイを研究したくらいは、研究するといい。 ところで、この日、彼女もライヴ後ファンの人にサイン会を行ったが、そこで自伝『ビハンド・ザ・シェード』を即売していた。これはまだ200部しか印刷していないひじょうにレアな、出たばかりのもの。シーラのライフストーリーが書かれている。彼女と父親の関係、彼女のドラッグ中毒からの復活、1963年の誕生から、現在までを描いている。 この本を日本で出せないかと相談された。どなたか、出版社の方で、出版に興味がある方は、僕までご連絡ください。 ■関連過去記事 November 23, 2005 ■Members: Sheila Raye Charles (vocal) ■シーラ・レイ・チャールズ・オフィシャル・ウェッブ(英語) ■ Setlist : Sheila Raye Charles : Blue Note Tokyo, May 29, 2007 show started 21:30 (2007年5月29日火曜、東京ブルーノート=シーラ・レイ・チャールズ・ライヴ) コメント
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