November 07, 2007

Takayama Hiroshi @ Martano : He Made “Away” Home

【高山広、アウェイで大奮闘する】

ホーム。

一人芝居とは、一人でさまざまな人格、物格(物の人格のようなもの)を演じるパフォーマンスだ。特にこの高山広は、地球上の、いや、地球のみならず宇宙中のあらゆる物になりきれる。そして、言葉遊びと状況設定が抜群にうまい。すでにネタ数は600とも700とも言われる彼のパフォーマンスは、どこをとっても観察力と想像力の見事な集大成だ。

イタリアン・ピッツエリア「マルターノ」で行われた高山広の『おキモチ大図鑑』では、例えば、彼はテレビになったり、傘立てになったり、体の臓器になったり、星になったりした。若干、最初のあたりは、観客との距離感がつかめなかった感もなきにしもあらずだが、徐々に観客を「高山広の世界」に引きずりこんだ。

見どころはいくつもあったが、『TV MAN』でのチャンネルのザッピングをものすごい勢いでやって、そこに映し出される作品が時間を追って、次々とでてくるところなど、見事。最後はちゃんとNHKの「君が代」で終わっている。

僕が個人的にもっとも気に入ったのは、『機械(メカ)に強い男』。スイカの料金が80円足りなかったばっかりに、ゲートが開いてもらえず、当り散らす酔っ払いから、自販機に向かってごねる男まで、機械に対して強く物申すところが実におもしろい。高山さんによれば、これは十年くらい前に一部ができて、徐々に増やしたりして完成してきている、という。この日は演じなかったが、携帯電話とのやりとりのシーンもあるそうだ。

唯一、ちょっと気になったのが音響関係。やはり会場が若干広いので彼の声が後ろのほうにいると聞き取りにくかった。ただ、これは、例えばマイクをピンマイクにするなり、PAをしっかりすればすぐに解決する問題なので、次回以降はぜひ。

それにしても滑舌が実にいい。1時間半以上、ほとんどいい間違えなどもなかった。返ってきたアンケートによると概ね好評だったようだ。彼はまた、この「アウェイ」の場も、最後には「ホーム」にしてしまったようだ。

Setlist : Takayama Hiroshi @ Martano, November 6, 2007
セットリスト 高山広

Show started 20:14
00. “前菜”益田部潤氏による前説
“メイン”
01. 『しつれんレストラン』
02. 『絶倫不倫アナウンサー』
03. 『繰り言慎一郎』
04. 『TV MAN』
05. 『カサタテとカサなカンケー』
06. 『Gift~ココロをこめて・・・。~』
07. 『機械(メカ)に強い男』
08. 『バッテリーギレ・・・』
09. 『遠くから・・・遠くから・・・☆星が祈りを』
10. 『ラストオーダーをもういっぱいっ!』
“デザート” (スマイル)
show ended 21:55

(2007年11月6日(火曜)、藤が丘マルターノ=高山広ライヴ)
ENT>ONE MAN PLAY>Takayama Hiroshi
2007-149


投稿者 吉岡正晴 : November 7, 2007 02:24 AM
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