December 09, 2007

“Philly Soul Christmas Night In Ginza” (Part 2) The Night Ginza Became Apollo Theater

(昨日のブログからの続き)


【フィリー・ソウル・クリスマス・ナイト~パート2】

感想。

結局ファーストが終わったのが、18時08分。17時45分に終わり45分の休憩をとってセカンドの予定だったが、都合23分押し。彼らはファーストが終わり、CD即売会とサイン会をちょっとやる。となると、楽屋に戻って休み機会さえない。定刻開始に命をかけるメトロS氏が、困惑した表情で「じゃあ、5分押しで始めましょうか…」という。ライヴ後は、ソウル・サーチャーズたちが観客に囲まれ、写真だ、サインだとせがまれる。なかなか即売コーナーへ移動できない。

移動したら移動したで、今度はCDを買った人がサインをねだる。きっと、彼らは文字通り一夜にして、いや、ワンステージにしてスターだ。いろいろな感想などが寄せられている。「無料だから、まあ、それほどたいしたことはないだろうと思ったがすごかった」とか、「『ケイリブ&ソウル・サーチャーズ』というので、ケイリブだけが歌うのかと思ったら、みんなリードを取れる実力だったのでびっくりした」とか、「あのブレンダは何者」「ブレンダ、すごい」とか、「ギャツビー歌ってた彼、かっこいい」とか、「最後踊りたかったけど、立見席は牛詰で踊れなかった」とか、「お金払いますからちゃんと座ってライヴハウスでゆっくりみたい」などなど。

CDはやはりゲイリー・アドキンスの「愛がすべて」が入っているCDがよく売れる。みな、ギャッツビーの曲が入ったCDください、と指名してくる。

さて、5分押しで始まったセカンド・セット。メトロS氏に「一応7時15分までのイヴェントと関係各方面に言ってあるんで、なんとか7時45分までにはすべて、アンコールまで終わらせてください」とクギを指された。そこで、それをケイリブに伝えると最初けげんそうな顔をした。そりゃそうだ。もともと45分のセット予定が遅くとも70分以内に終われ、と言っているわけだから。(笑)

しかし、僕は前日にケイリブからもらったセットリストを、もし全曲彼らがいつもやるようにやったら少なく見積もっても70-75分くらいになる。しかも、間のトークが伸びたらもっと、90分くらいにはなるだろう、と読んでいた。だってメドレー4曲を含めて、10曲も用意してるんだもの。(笑) もちろん、嬉しいですよ。なので、アンコールを7時40分までには始めて、と言っておいた。まあ、それまではあなたたちの自由です、お好きにどうぞ、と。

セカンドでは、ファーストでスキップされたゲイリー・スコットのサックスが響く「サイレント・ナイト」が演奏された。ゲイリーのこのケニーG風のサックスは、だんだん聴きなれてくるといい感じになってくる。

フィリー・ソウル・メドレーでのゲイリー・アドキンスのファルセットはなかなかいい感じだ。そして、アル・マーティンのギターの響きがけっこうファンキーで印象に残った。また、「ラ・ラ・ミーンズ・アイ・ラヴ・ユー」では、ケイリブ→ゲイリー・アドキンス→全員コーラスという形で進み、ヴォーカル・グループ的な雰囲気がでていた。

ブレンダの「ベッチャ・バイ・ゴーリー・ワウ」は、フィリス・ハイマン・ヴァージョンを下敷きにしたようだが、フィリスのからっとした雰囲気とは違い、ゴスペルをベースにしたソウルフルな歌声が圧巻だ。ブレンダはときに、パティー・ラベールのようになったり、アレサ・フランクリンになったり、ステファニー・ミルズ風になったり、レディー・ソウルの中でもひじょうにヴァーサタイルな(多様性のある)声色を見せる。それでいて、どこを切ってもブレンダ節があってすごい。ブレンダの「ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス」も、ほとんど「ひとり歌い」で見事だ。これだけ目をつぶってきいていると、まさにニューヨークのアポロ・シアターだ。ここまですごいと、ただ聴き流すなんてことができない。クリスマス・ソングであることを忘れて、自然に耳が、体が、彼女の歌声に集中して、彼女の歌声が聴く側の体中に入り込んでくる。このヴァージョン、6分超だったが、そんな長さなどまるで感じさせなかった。この日、これが観客からの拍手が一番長かった。

MCではケイリブとゲイリー・スコットのやりとりがけっこうデコボコ・コンビでおもしろい。またケイリブの進行も、うまくやる。

クリスマス・ソングが終わり、19時42分。タイムキーパーとしては、アンコールにいかないとまずい。(笑) そして、アンコールはアップテンポの「エイント・ノー・ストッピン・アス・ナウ」だ。「みんな立ち上がって」の掛け声とともに、着席していた観客がみな立ち上がった。総立ちになったのは、この「メトロ・ミュージック・オアシス」16回やっているが、初めてだそうだ。結局、アンコールが終了したのは19時55分。「やっぱり…」と苦笑しつつも、観客のみなさんがものすごく喜んでいただいたようで、ひじょうに嬉しかった。

怒涛のライヴが終わってから、「次のソウル・サーチンは、フィリー・ソウルでどうでしょう」などとも言われた。確かに、十分、ありだ。

(この項、続く)

Philly Soul Christmas Night: At Concourse, Ginza Station, December 7,2007.
Setlist:

Second Set
Show started 18:35
0. MC & Announce
1. Mighty Love [SPINNERS 1974]
2. Just The Two Of Us [GROVER WASHINGTON 1981]
3. End Of The Road [BOYS II MEN 1992]
4. Silent Night
5.-Medley-
A) Sideshow [BLUE MAGIC 1974]
B) You Make Me Feel Brand New [STYLISTICS 1974]
C) La La Means I Love You [DELFONICS 1968]
D) Betcha By Golly, Wow [STYLISTICS 1972]
6. Can’t Give You Anything (But My Love) [STYLISTICS 1975]
--.A riff of “Gold Finger” [Shirley Bassey] (Brenda)
7. Have Yourself A Merry Little Christmas (Brenda)
Enc. Ain't No Stoppin' Us Now [McFADDEN & WHITEHEAD 1979] (Kaleb & All)
Show ended 19:55

METRO MUSIC OASIS VOL. 16 PHILLY SOUL CHRISTMAS NIGHT IN GINZA: PRODUCED BY “SOUL SEARCHIN”

(2007年12月7日金曜、メトロ銀座駅コンコース=ケイリブ・ジェームス&フィリー・ソウル・サーチャーズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>James, Kaleb & Philly Soul Searchers
2007-174,175

投稿者 吉岡正晴 : December 9, 2007 05:46 AM
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