December 18, 2007Marcus Miller Live : His New Album Is “Free”, But It’s Not Free【マーカス・ミラー・ライヴ】 「初めて日本に来たのは、1979年。サダオ・ワタナベと。それからブレッカー・ブラザース、カズミ・ワタナベ、マイルス・デイヴィス、デイヴィッド・サンボーン、ジャマイカ・ボーイズ、ライヴ・アンダー・ザ・スカイで来た。それ以降はもう覚えていない(笑)」 来日歴28年を数えるヴェテラン・ベース奏者マーカス・ミラーはライヴ前にそう語った。日本は彼にとっての第二のホーム。ほんの30分弱だったが、何人かのソウル・ジャイアンツについて語ってくれた。この内容はいずれご紹介する予定。 僕自身が彼のライヴを見るのは前回(2006年)の『東京ジャズ』以来。そのときは、フランク・マッコムを迎えてのものだった。 ベースはリズム楽器だ。ドラムとともに音の底辺を支える。しかし、彼の手にかかると、リズム楽器としてボトム(底辺)を支えるのと同じくらい、トップ(上部)でメロディーを作り出す。そんな一見不可能に思えることをいとも簡単に自由自在に自然体でやってしまうところが、超一流のミュージシャンのなせる業なのだ。 ライヴが始まる前は、いつも同じようなサウンドになるだろう、と予測してしまうのだが、音が始まると毎回何かしら新しいインスピレーションを得る。彼自身がさまざまなものからインスピレーションを受け、それを指先から音楽として発信し、それを聴き手がアンテナでレシーヴするからだ。 メンバーは前回見たときとバンドは同じ。これにゲストシンガーとして、「ヘイ・ミスターDJ」の大ヒットを持つグループ、ジャネイの片割れ、ジーン・ベイラー(その昔は、ジーン・ノリスという名前)が参加した。 それにしても、重くファンキーで、そして歯切れがいいベースはかっこいい。全体的に、ドラムスのプージーとマーカスが大車輪になり、そこにキーボードのボビーや他のメンバーがいい感じでからむ。キーボードは3方キーボードで囲まれ前後ろ、左右、忙しい。しかし、あれだとどこから入ったんだ? 下からでもくぐっていったか。(笑)かなり自由度の高いジャム・セッション的ライヴで、アドリブも、その場の指示でキーボードになったり、トランペットになったりするようだ。 「70年代から80年代にかけてはミュージシャンにとっていい時代だった。音楽を作りたくなったら、本物のミュージシャンを呼んでこなければ作れなかったからね」とマーカスは言う。ここに集まったミュージシャンはいずれもリアル・ミュージシャンたち。ゆえに、一曲を何分でも演奏できる。まさにフリーなミュージシャンならではだ。 マーカスのベースを見たら、自分もベースを弾きたくなると感じるミュージシャンも多いのではないだろうか。 最後に宣伝。「マーカス・ミラーだ。最新作『フリー』、すごくいいできだから、チェックしてくれ! ほんとにいいできだよ」「でも、フリー(ただ=無料)じゃないよ。ちゃんとお金は払ってね!」 オチも忘れない。 ■ マーカス・ミラー最新作『フリー』 フリー(初回限定盤)(DVD付) posted with amazlet on 07.12.18 マーカス・ミラー レイラ・ハザウェイ ケブ・モー コリーヌ・ベイリー・レイ キース・アンダーソン チェスター・トンプソン アンドレア・ブレイド グレゴア・マレ デイヴィッド・サンボーン ジュリアン・ミラー Viictor Entertainment,Inc.(V)(M) (2007/07/25) 売り上げランキング: 1541 ■マーカス・ミラー関連記事 2005/03/15 (Tue) 2003/08/19 (Tue) November 29, 2005 September 04, 2006 Members マーカス・ミラー/Marcus Miller(Bass/Vocals) Setlist : Marcus Miller @ Billboard Live, December 17, 2007 Show started 18:33 (2007年12月17日月曜、六本木ビルボード・ライヴ=マーカス・ミラー・ライヴ) コメント
|