January 14, 2008

Tonki’s 11: Number One This Year So Far

【とんきで、かつ初め】 

かつ初め(かつぞめ)。

超老舗、創業50年余のとんかつの名店目黒「とんき」をおよそ数ヶ月ぶりに訪問。年初めのかつ。題して、「書き初め」ならぬ「かつ初め」。どこにするか悩んだ末、結局安易に一番自宅から近い目黒の「とんき」に。今年食べたとんかつのなかで一番、まだ一店しか来てませんが。(笑) ヒレもキャベツも、トン汁もおしんこもすごくよくまとまっていて、正月からいいものを食べさせてもらった。お客さんが1月の寒い時期にもかかわらずいっぱい。客が多くて忙しくても、少なくてやる気が盛り上がらなくても、そこはプロフェッショナル、手を抜かずかつをあげてくれた。

編成は、客順を覚えオーダーを取る人1、小麦粉と卵を付ける人1、パン粉を付ける人1(この2つ同じ人がやる場合もあり)、油で揚げる人1、揚がったものをカットする人1、キャベツを盛ったり、辛子をつけたりする人1、そうして出来上がったとんかつのお皿を客席まで運ぶ人1~2、ゴハン・味噌汁を持ってくる人1、お茶・ビール・そのつまみを運ぶ人1、もろもろを片付けたり、おしぼりを出す人2の計11人がオンステージ。彼らをして、私は名づけた。トンキーズ・イレヴン。このうち後半5人がいわゆるホール系で、彼らはキャベツのお代わりをいつでも皿に置いてくれる愛すべきサーヴィス・パースン。ホール系はもちろんホールの仕事をいくつか兼任する。

一人客には新聞を出し、キャベツがなくなると見れば無言のうちにキャベツ(もちろんお代わり自由)をいれ、ゴハンが少なくなれば、「お代わりおもちしましょうか」とさりげなく聞き、食事がほぼ終わろうとするころあいを見計らい、新しいおしぼりがでてきて、同時にガラスのコップで蓋(ふた)がされていた楊枝のそのコップがあけられる。動きにまったく無駄がない。そして、床のすのこ、白木のカウンターはいつも清潔さを決して忘れない。

みな白い制服を着ているが、その胸元には数字札が。その意味は謎だ。野球選手の背番号のようなものか。ここでは胸番号。そして「とんき」の濃い青文字(黒かな?)がひらがなで刺繍がされているが、ひとりだけ赤い文字で「とんき」と書かれていた。その子にお茶を注がれた隙に一言だけ聞いた。「なんで、あなただけ、文字が赤いのですか」 「女の子は赤いんです」笑顔で答える。な~るほど。

ここでいつも不思議なのは、客が来た順番。客は店に入るなり、メモをもったおじさんがご注文は、と尋ねてくる。ひれか、ロースか、串揚げかを答えオーダーをいれる。そして、店内のカウンター後ろ側の待合席ならどこでも座って待っててよい。彼は決して順番を間違えることなく、来た順にきちんとカウンターに案内する。自分がカウンター席に座る瞬間でも、待合席はほぼ満席になっているのだが、そのときには、よく考えてみると、その待合席に座っている人たちはすべて自分より後に来たお客さんということになる。これがまた不思議。いつのまにか全部入れ替わってるわけだ。

1階はカウンターが約35席ほど。とんきマニアによれば、2階もあるが、絶対1階だという。調理場を囲むようにカウンター。さらにその後ろを囲むように待合席が30席弱ある。その上には電車の荷物置きのような棚。満員の場合約20分から30分ほど待つが、カウンターに座るとまもなくとんかつがでてくる。すべての動きに無駄がなく、客も無駄口を叩かずに、ひたすらもくもくと食べる。一体一晩で何回転するのだろう。謎だ。

ここは外人客が多いのだが、彼ら用にちゃんと英語のメニューが用意されていることはあまり知られていない。壁にかかっているメニューに英語表記をしてもよさそうだが、まだされていない。ところで外人は食事中実によくしゃべるのだが、このもくもくとひたすらとんかつを食べている日本人を見て、どう思うのだろうか。謎だ。

衣が厚いが意外とさくっとしていて、脂っこくない。日本人向けにもっとも王道を行く大衆的とんかつだ。

以前は背の低いおばさんが順番の仕切りをやっていたが、最近あまり見かけない。その彼女が最近どうしているのか聞き忘れたのが心残りだ。

確か記憶によればここの創業は昭和29年か30年だったはず。(正確な創業年は要確認)ということで創業半世紀である。今宵もトンキーズ・イレヴンは、ひたすらとんかつを客に供し続ける。

ひれかつ、ロースかつ定食、それぞれ1650円。

(2008年1月8日付け、ローズ・ロイス・ライヴ・レヴューをベースに書いてみました)
http://blog.soulsearchin.com/archives/002248.html

■ 過去関連記事

2004/08/24 (Tue)
Tonki: Service Of Ton Of Ki
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200408/diary20040824.html
1トンの気を遣っているとんき。値段3年半前と変わってないのがすごい。

■ メンバー

客順を覚えオーダーを取る人1、
小麦粉と卵を付ける人1、
パン粉を付ける人1(両方を同じ人がする場合もあり)
油で揚げる人1、
揚がったものをカットする人1、
キャベツやトマトを盛ったり辛子をつけたりする人1、
そうして出来上がったとんかつのお皿を客席まで運ぶ人1、
ゴハン・味噌汁を持ってくる人1、
お茶・ビール・そのつまみを運ぶ人1、
もろもろ片付けたり、おしぼりを出す人2
このほかバックステージにゴハン、トン汁担当、食器洗い担当(人数不明)

■ タイム・リスト@とんき目黒店 2008年1月

came into restaurant (とんき入店)19:55
seated (カウンター着席)20:20
tonkatsu arrived (とんかつ到着)20:25
finished to eat (完食)20:50
left Tonki (とんき発)20:55

■とんき
住所:東京都目黒区下目黒1-1-2
電話:03-3491-9928
営業時間:16時~ラストオーダー22時45分(11時半くらいまでは、いられます)
定休日:毎週火曜と第3月曜
カード: JCB、VISAなど。
予約基本的には不可。

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投稿者 吉岡正晴 : January 14, 2008 05:50 AM
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