April 04, 2008Rad. Live At Cotton With Fred Wesley: Funk In A Time Capsule【ラッド・ライヴ~タイム・カプセルの中のファンク】 タイム・カプセル。 想像した以上によかった。サンフランシスコ・ベイエリアを本拠に活躍するキーボード奏者、シンガー、ラッドのおよそ半年振りのコットン・クラブでのライヴ。しかも、今回はトロンボーンにジェームス・ブラウン・ファミリーでおなじみのフレッド・ウェスリーがゲスト的に参加。これはファンク度があがりそうだ。 全体的なサウンドは、どこか、タワー・オブ・パワー風、ジェームス・ブラウン風、シーラE風…。まさにリアル・ミュージシャンの醸し出すファンク・サウンドだ。女性のラッドは、フィリピンに生まれ生後9ヶ月でオークランドに移り住んだ。フィリピンのことはほとんど記憶がない、という。子供のころからオークランドに住んでいれば、自然にソウル、ファンクが体に染み付くであろう。彼女たちのライヴを見ていると、ベイエリアという地域は、いい意味でのリアル・ミュージックが本当の輝きを持っていた時代が、タイム・カプセルにそのまま保存されているかのようだ。 ベイエリア=ファンクのタイム・カプセル。いいキャッチ。 ドラムスも、ベース(オランダ・アムステルダム出身=現ロス・アンジェルス在住)も、ギターも、サックス奏者(このバンドのレギュラーは、エリック・リーズで、エリックの都合がつかないとこの彼になるという)もみな強力にファンキーなミュージシャンだ。 フレッド・ウェスリーがひとたびトロンボーンをブロウすると、瞬間にジェームス・ブラウン・ファンクがよみがえる。なんと、この日は「ハウス・パーティー」で渋い喉も披露した。 アンコール前に、彼女がひとりになって歌いだした曲。” I don’t wanna lose your love…” 歌詞とメロディーは知っている、あれ、これなんだっけ。ゆっくりとキーボードだけで歌いだしたその曲はエディー・フロイドの「ノック・オン・ウッド」だった。そして、途中からフレッドが傍らにやって、吹き始める。シンプルなアレンジがすばらしい。今年の「ソウル・サーチン・ベスト・アレンジメント・ソング・ライヴ・パフォーマンス賞」の候補にあげたい。 ラッドは、どこかパトリース・ラッシェンや、男フランク・マッコムという雰囲気を漂わせる。キーボードを弾きながらの歌など、フランクを思わせ、一方、声は低く落ち着きがあり、ふとレイラ・ハザウェイを思わせるところもある。アルバムもPヴァインから数枚でており、さらに日本盤のでていないものもあるそうだ。タワー・オブ・パワーなどのベイ・エリア・ファンクが好きな人だったらまちがいなく気に入る。ラッドっていくつくらいなのかなあ、と思ったが、バイオに1990年に大学を出たとあった。推定すると1968年前後の生まれか。年季がはいっているわけだ。ちなみに誕生日は3月7日だそうです。 本編最後では、JBズの大ヒット「ドゥーイン・イット・トゥ・デス」を演奏、フレッドがでてきた日にゃあ、もう本物のJBズ。なんでたった一音、一フレーズで「おおっ、フレッド」となるのだろうか。 ライヴ終了後は、ラッドとフレッドがCDを即売してサイン会。メンバーたちも客席でファンたちと気軽に話をしている。フレッドとライヴを見る以外で、直接会うのは昨年『ソウル・ブレンズ』にゲストで来て以来。今年は、少なくともあと2回来日が決まっている、という。楽しみだ。 ■ フレッド・ウェスリー過去記事 September 15, 2007 April 21, 2007 April 23, 2007 ■ ラッド・オフィシャル・ウェッブ コットン・クラブでの紹介 ■ ラッドのライヴは、4月4日(金)、5日(土)、横浜モーション・ブルーで ■ メンバー ラッド・ウィズ・スペシャル・ゲスト・フレッド・ウェズリー ■セットリスト ラッド@コットン・クラブ 2008年4月2日 Show started 21:31 (2008年4月2日水曜、丸の内コットン・クラブ=ラッド、フレッド・ウェスリー・ライヴ)
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