July 18, 2008

Kishita Koushi & Les Freres Live

(ライヴの内容が出ます。これからごらんになる方は、あなたのリスクにおいてお読みください) 

【木下航志、レ・フレール・ライヴ】

ブギウギ。

「ソウル・サーチン」でおなじみシンガー・ソングライター、木下航志と、このところ独特のピアノ・デュオで売り出し中のレ・フレールとのジョイント・ライヴ。木下航志はピアノ1人弾き語り。さらに、レ・フレールも同じピアノを2人だけで弾く。なんと観客は、レ・フレール・ファンなのか、女性のほうが8-2で多く、しかも年齢層がけっこう高い。オーチャード・ホール3階までがほぼ満席。集客力すごい。

まず第一部、航志くん、いつにも増して、おしゃれな感じ。ネクタイに帽子がきまっている。さすがに2000人の会場だと緊張するのか、観客との距離間がつかめないのか若干の戸惑いもあるように見えたが、ま、そこはいつもの航志節でパフォーマンスを繰り広げる。「蘇州夜曲(そしゅう・やきょく)」というのは初めて聴いた。調べると1940年(昭和15年)の服部良一作曲の歌曲だ。

初めて航志くんを見る人も多かったみたいだが、けっこう印象付けられていたようだ。また彼が演奏中、正面のスクリーンに何枚もの写真を映し出されたが、これは彼が世界中を旅して『航志くんが撮影した』写真だ。

航志君、今日(2008年7月18日=金)、NHK『スタジオ・パークからこんにちは』に出演する、という。「メス・アラウンド」を披露する。

この日は、ステージ中央にベーゼンドルファーのピアノが置かれている。どうやら通常88鍵より多い92鍵のモデルのようだ。(要確認=ベーゼンには他に97鍵盤のものがある) またカメラがピアニストの正面、左横、そして、真上から撮影し、それを正面のスクリーンに映し出す。やはり圧倒的に真上からの俯瞰の映像がピアニストの腕、手の動きがよくわかり素晴らしい。

レ・フレールは、兄・斎藤守也(さいとう・もりや)と弟・斎藤圭土(さいとう・けいと)の2人組み。ブギウギ・ピアノを得意とする。横須賀出身。

初めて見たが、兄弟で椅子に並んで座り連弾で弾く。基本はブギー・ウギで、かなりのりがいい。レ・フレールというフランス語で「フレンド(友達)」をあらわす言葉ゆえに、もっとヨーロッパ系の気取ったピアノを想像していたが、まったく違った。ニューオーリーンズあたりの酒場でやってそうな、かなりファンキーなサウンドで驚かされた。何よりも2人の兄弟が、仲良く、楽しそうに音楽をエンジョイして弾いているところがよかった。

また、曲間でのトークが、かなりシロートっぽく、かみあわないでぎこちなくおもしろい。しかし、真正直で好感が持てる。この素直なキャラは徐々に受けそう。

それにしても、目にも見えぬ早業で2人の両腕が交差し、ピアノを弾く様は、俯瞰の映像を見ていると、実にスリリング。これを見ていて、アメリカのニューヨークのカーネギー・ホールや、ニューオーリーンズのコンサート・ホールあたりで彼らのライヴを見てみたいと思った。きっとアメリカの観客はやんやの喝采を浴びせ、かなり受けそうな気がする。

そのときには、グループ名を例えばアメリカだったら、Cross Brothers とか Brother Cross とか、中国だったら、連弾兄弟とかにするとおもしろいかもしれない。ニューオーリーンズだったら、フランスの香りがあるから、そのままのレ・フレールでいいか。(笑)

彼らのライヴを見ていて、きっとCDを聴くよりも圧倒的にライヴを見たほうが彼らの音楽を楽しめ、理解できるにちがいないと感じた。まさにライヴ向きのアーティストだ。まあ、すでにここまでの集客力があると、ちいさなライヴハウスでのライヴは難しいところだろうが、ブルーノートのような小さな箱で見たいと思った。

本編が終わり、最後のアンコールで航志くんと3人でステージに再登場。3人で一台のピアノを弾き、航志くんの最新作に入った歌ありソウルフルな「メス・アラウンド」を演奏。いやあ、5-6本の腕が鍵盤の上を這うその様を見て思った。「鍵盤の上はラッシュ・アワーです」。

ライヴ後楽屋を訪れるチャンスがあり、どんなブギ・ウギ・ピアニストに影響を受けたのか尋ねたら、アルバート・アモンズ、ピート・ジョンソン、ビッグ・ジョー・ターナーなどの名前がすらすらと出てきた。行け、アメリカ進出、めざせ、カーネギー・ホールって感じだ。

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[左から斎藤守也さんと木下航志くん、弟・斎藤圭土さん]

■ 今後のライヴ予定

Bravo! Piano ブラボー! ピアノLes Frères × Kohshi Kishita

2008年7月17日(木) 19:00開演  Bunkamura オーチャードホール(東急文化村)
2008年7月22日(火) 18:30開演 愛知厚生年金会館
2008年7月24日(木) 18:30開演 梅田芸術劇場メインホール
2008年7月27日(日) 17:00開演 札幌コンサートホールkitara
2008年8月02日(土) 17:00開演 アクロス福岡シンフォニーホール
問い合わせ03-3408-3910 ZOOM

■ メンバー
レ・フレール(ピアノデュオ)
木下航志(ヴォーカル/ピアノ)

■セットリスト 木下航志、レ・フレール
Setlist : Kishita Kohshi @ Orchard Hall, July 17, 2008

show started 19:02
01. Amazing Grace
02. 遠い街
03. 蘇州夜曲(そしゅう・やきょく)
04. Love Is Everywhere
05. Stevie Wonder Medley(5)-(6): Ribbon In The Sky ~
06. My Cherie Amour
07. 世界の果てへ
08. 竹田の子守唄
09. 絆
show ended 19:52

Setlist : Les Freres

Show started 20:08
01. Prologue
02. Boogie Back To Yokosuka
03. Samurai Funky
04. Happy Life
05. Cross 第2番
06. Eagle
07. 宝探し
08. For Kids’
09. Boogie Woogie Improvisation (ブギ・ウギ即興演奏)
10. Flower Dance
11. Happy Song
Enc1. On Y Va!
Enc2. Blues Bravo (レ・フレール+木下航志)
Enc3. Boogie Woogie Bravo (レ・フレール+木下航志)
Enc4. Mess Around (レ・フレール+木下航志)

Show ended 21:31

(2008年7月17日木曜、渋谷オーチャード・ホール=木下航志、レ・フレール・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Kishita, Kohshi / Les Freres
2008-122

投稿者 吉岡正晴 : July 18, 2008 05:29 AM
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