October 01, 2008

SMAP Live : On The Way To SMAP, Car Stereo Plays Bobby Womack: A Lost Child In Dome

(ライヴ内容に触れます。これからごらんになる方は、あなたのリスクにおいてお読みください)

【SMAP: スーパー・モダン・アーティスティック・パフォーマンス~スマップ・ライヴ】

迷子。

ちょうど10月8日にリリースされるソウル・シンガー、ボビー・ウーマックのベスト・アルバム『ラスト・ソウル・マン ベスト・オブ・ボビー・ウーマック』を聴きながら、東京ドームに向かう。この『ベスト』には、映画『110番街交差点』や『ジャッキー・ブラウン』のテーマにもなった傑作「Across 110th Street」が新ヴァージョンで入っている。雨の首都高で聴くには最高の一枚だ。

この日、東京ドームで行われる出し物は、なんとスマップ。縁あって、スマップのコンサートに行くことになった。本当にこういうものは、ご縁だと思う。ドームは何度も行っているが、小雨降り足元がすべりやすく、走ると危ない。ちょうど時間ぎりぎりに席に着くと暗転し、その瞬間ものすごい歓声があがった。ドームはステージのところ以外周囲300度くらい観客でぎっしり。ここまで人が入るかというほど入っていた。青と赤のペンライトが客席から揺れる。

冒頭オープニング用ビデオ。そして、ダンサーを従え、黒装束に身を包んだ5人が客席に伸びたセンターステージ(通常の横に広がるメインステージから客席に直角に伸びる花道的ステージ)からメインステージ中央に歩み進む。歓声は続く。そして、いきなり、炎がセンターステージ両サイドから瞬時に上がる。炎があがると、その熱さが顔面に当たってきた。なんなんだ、これは。黒装束の5人が瞬時にビル5階分くらい上にするするっと上がっていく。ステージ中央縦にしつらえられたテレビモニターに、指につるされた5人のアニメが映り、少しずつ下に降りる。ちょうど真ん中あたりに下りるとそのモニター中央あたりに5つの扉があり、そこが開き、本物の5人が姿を現した。さらに、大歓声。リアルな5人が斜めになったステージを紐に操られるが如く下に降りていき、バンバンバンと花火。音に視覚に圧倒させられ、1曲目が始まった。それ以降10曲を矢継ぎ早に歌って踊る。約40分の息もつかせぬ展開は圧倒的だ。1曲が意外と短いので次々と曲が押し寄せてくる感じが強い。ライヴ・ショウは最初と最後が一番重要だが、このオープニングはすごい。

20数人のダンサー、そして、ミュージシャンは、ドラムス(ジェイ・スティックス)、ギター(ジューン?=名前、聞き取れず)、ベース(レンジー・クロスビー)、キーボード(ケイリブ・ジェームス)、ホーンセクション(トランペット、トロボーン、サックス)3人,パーカッションの計8人編成。ところどころ、バンドがいなくなり、トラックだけで歌・踊りを見せるところもあるが大勢に影響はない。

暗転から3時間半、次から次へと、歌と踊り、若干のマジック、光とレーザー光線、炎と大音響の花火で圧倒するめくるめくエンタテインメント・ショウだった。歌や演奏そのものを聴かせるのではなく、全体的なショーとして、歌、踊り、トーク、総合的にそして徹底的にファン・サーヴィスを、5万人のファン・クラブ会員に向けて送るイヴェントだ。もしこれで歌がうまく楽曲にもう少し深みのあるものがあれば、鉄壁だ。いや、そこまで言わなくても、これだけの仕掛けを予算に糸目をつけずにできたら、マイケル・ジャクソンのステージの影響も強いこのパッケージ自体にマイケルさえも嫉妬するだろう。ファンであれば、超おなか一杯で満足間違いなしだ。

東京ドームだけで6回、その他のドームもすべて(計10回)制覇するというスマップ。グッズの種類も多く、チケットも完全ソールド・アウト。まさにそこにはすべてが完璧にシステム化された『スマップ株式会社』が存在している。ラスト部分「オレンジ」あたりで、彼らはホーム側バックネット向きのステージで歌うが、その時、彼らを乗せた支柱は10メートル以上の高さに伸び、後ろから見ていると、5本の塔がその『SMAP Inc.』を象徴しているかのように映った。このライヴと観客の反応を見て、完璧に音楽のファン層群の階層化が進んでいることも痛感した。一生スマップ・ファンになるであろう70万人~100万近くの層、そして一方それらとまったく接点を持たないであろう人たち。(もちろん、そういう人たちはこの日のドームにはいない) 僕はラッキーにも、この日そのライヴを目撃することができたが、いわばドームの中の迷子のような存在だった。

イントロのすごさに比べて、エンディングは若干地味のような気がしたが、おなか一杯でこれでいいのかもしれない。

喧騒の中から車に戻りエンジンをかけると、再びボビー・ウーマックが流れてきた。なんかドームの3時間半が非現実的な夢のような時間のように思えた。それはそれでエンタテインメントの真髄だ。そして、ボビーのソウルフルな歌声を耳にして、再び現実に戻ったような気がした。

■ ボビー・ウーマック ベスト

ラスト・ソウル・マン ベスト・オブ・ボビー・ウーマック
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■ スマップ最新作

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■ メンバー

=スマップ=

中居正広、木村拓哉、草なぎ剛、稲垣吾郎、香取慎吾

=ミュージシャンズ=

ジューン・ヤマザキ?(ギター)
レンジー・クロスビー(ベース)
ジューン・ワタナベ (パーカッション)
ケイリブ・ジェームス (キーボード)
ジェイ・スティックス (ドラムス)
トシ・コバヤシ (トランペット)
ヒトシ・イトウ(トロンボーン)
? (サックス)

■ セットリスト スマップ 2008年9月29日(月)東京ドーム
Setlist : SMAP @ Tokyo Dome, September 29, 2008

show started 18:01
00. Intro (Video)
01. Theme of 019 super.modern.artistic.performance (新作アルバムより)
02. 弾丸ファイター(シングル曲)
03. two of us (「この瞬間=とき=、きっと夢じゃない」カップリング)
04. BANG!BANG!バカンス! (シングル曲)
> Video
05. $10 (テン・ダラー)(シングル曲)
06. 青いイナズマ (シングル曲)
07. らいおんハート (シングル曲)
08. 友だちへ ~Say What You Will~(シングル曲)
09. Keep On (新作より)
10. Still U (新作より)
11. この瞬間(とき)、きっと夢じゃない (新作より)
12. Life Walker(稲垣吾郎ソロ)(新作より)
13. Style(木村拓哉ソロ)(新作より)
> Video
14. がんばりましょう (シングル曲)
15. White Message (「そのまま」カップリング)
16. ソウデス!(草なぎ剛ソロ)(新作より)
17. どんないいこと (シングル曲)
18. Jazz (新作より)
19. ひとつだけの愛~アベ・マリア~ (新作より)
20. ココロパズルリズム (新作より)
21. 宮下がつくったうた(中居正広ソロ)(新作より)
> Video
22. あなたのためにできること(新作より)
23. Last Smile (新作より)
24. 夜空ノムコウ (シングル曲)
25. そのまま (新作より)
26. 世界に一つだけの花 (シングル曲)
> Video
27. Here Is Your Hit(香取慎吾ソロ)(新作より)
28. 俺たちに明日はある (シングル曲)
29. KANSHAして (シングル曲)
30. Love Loser (新作より)
31. はじまりのうた (新作より)
32. どうか届きますように (新作より)
> Video
Encore
33. Dear Woman (シングル曲)
34. Mermaid (新作より)
35. オレンジ (「夜空ノムコウ」カップリング)
36. SHAKE (シングル曲)
37. オリジナルスマイル (シングル曲)
38. ありがとう (シングル曲)
show ended 21:31

(2008年9月29日月曜、東京ドーム=スマップ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>SMAP
2008-164

投稿者 吉岡正晴 : October 1, 2008 03:45 AM
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