February 10, 2009

Grammy (Part 2) : Clive Davis's Pre-Grammy Bash; Jennifer Hudson's Another Showstopper

【クライヴ・デイヴィスのグラミー前夜祭~ジェニファー・ハドソン感動のショー・ストッパー】

伝説。

毎年恒例の音楽業界最大のお祭り、第51回グラミー賞のショーは日曜(2009年2月8日夜=LA時間夕方5時から、NY時間夜8時、日本時間9日午前10時)から始まったが、レコード会社はその前後にパーティーを主催する。各社競い合って派手なパーティーをするのが通例だが、中でも毎年大きな注目を集めているのが、業界の大物クライヴ・デイヴィス主催の前夜祭。その様子が入ってきているのでご紹介しよう。

クライヴのプレ・グラミー・パーティーは7日夜にビヴァリー・ヒルズのホテルで行われた。この日のハイライトは、ホイットニー・ヒューストンで、いよいよカンバックが期待されているところ。パーティーのフィナーレを飾り、ヒット曲のメドレーで満員の業界関係者を圧倒した。出席者によれば、彼女は、完璧にシラフで、ドラッグもまったくやっていないようで、健康的だった、という。母であるシシー・ヒューストンも帯同していたが、シシーは足を悪くしたためか杖をついていた、という。

このパーティーではクライヴのレーベル所属のジェニファー・ハドソン、ケリー・クラーク、レオナ・ルイス、ロッド・スチュワート、バリー・マニロウ、ジョシュ・グローバン、キングス・オブ・レオン、ショーン・パフィー・コムス・フィーチャリング・フェイス・エヴァンスなどもパフォーマンスを見せた。

このパーティーに顔を出したのは、ポール・マッカートニー、プリンス、また、スライ・ストーン、『アメリカン・アイドル』の審査員、ポーラ・アブドゥル、ランディー・ジャクソンなども。もちろん、音楽界以外からも、ロザンナ・アークゥエット、ジョン・ヴォイト、クリス・タッカーなど、また、モータウンの伝説的創始者、ベリー・ゴーディーの姿もあったという。他にハービー・ハンコック、バート・バカラック&ハル・ディヴィス(彼らも伝説)、リチャード・ペリー、ベイビーフェイス&LAなどのプロデューサーも顔を見せた。

そして、このパーティーに参加したリアーナとクリス・ブラウンのカップルは、パーティーを出た後に、ブラウンの愛車ランボルギーニの中か、その近くで喧嘩をしたらしく、クリスがリアーナを殴打。クリスは一時警察に身柄を拘束された。5万ドルの保釈金によって保釈されたが、これによって、8日夜のグラミー賞でのパフォーマンスをキャンセルすることになった。

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困難。

グラミー賞授賞式では今年も様々なライヴ・パフォーマンスを見せた。ショーの前半で登場したジェニファー・ハドソンは、「ベスト・R&Bアルバム」を受賞したが、歌った曲はデビュー・アルバムにも収録されている「ユー・プールド・マイ・スルー」という曲。

I was in the darkness I was out in the cold
Seems nothing could heal this, This hole in my soul
You reached out your arms to me, Held out your heart to me
Pulled me back from the edge Thought I'd reach the end

私は真っ暗闇の中に、私は寒空の元にいた
何もこの気持ちを癒してくれそうもない
私の魂(ソウル)にぽっかりと空いた穴
あなたは私に手を伸ばしてくれ、あなたの心を私に授けてくれた
もうすべての終わりかと思ったぎりぎりのところから、
あなたは私を引っ張りあげてくれた

(訳詞ソウル・サーチャー)

この4行のイントロをジェニファーはたったひとりでアカペラで歌い始める。スポットライトが舞台の向こうからこちら側に照らし出され、彼女がシルエットになって登場してきた。曲のタイトルは、あなたが私の困難を乗り越えさせてくれた、といった意味。昨年10月の彼女に起こった悲劇をかみ締め、そこから立ち直ることを宣言するかのような作品だ。もちろん、アルバム収録時には、そんなことなど起こるなど誰も予想だにしていない。しかし、今、このグラミーのステージで堂々たる歌唱で、彼女の人生をあまりに象徴する歌が歌われた。彼女が歌い終えると、ステイプルセンターの観客が全員立ち上がってスタンディング・オヴェーションを送り、ジェニファーは、涙をこらえたかのように、声にならない声で一言「サンキュー」と言った。

ジェニファーのこれから何年も続くキャリアの中で、このグラミーでの歌唱は、伝説のパフォーマンスとして刻まれることだろう。まさにショー・ストッパーだった。

グラミー賞授賞式ではときとして、こうしたことが起こるから目が離せない。

ENT>AWARD>GRAMMY>51st


投稿者 吉岡正晴 : February 10, 2009 03:04 AM
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