April 03, 2009Naturally 7 Live : Air Guitar, Air Drums, Air Bass, Air Everything【ナチュラリー7、2年ぶりのライヴ~究極のエア・インスト軍団】 重厚。 MCの紹介でメンバーがステージにあがる。7つの椅子が普通に置かれ、その横にマイク。いきなり、低音炸裂のバス・ドラムの音から強烈なグルーヴあふれるビートが流れ出す。そして、ベース、ギター、ホーン・セクション、そして、歌が始まる。これらの音がすべて人間の声が作り出していることが脅威だ。2004年5月の日本デビュー、同年6月のショーケース初ライヴ以後、コンスタントに人気を集め、2007年5月以来およそ2年ぶり5回目の来日。7人組アカペラ・グループのライヴは、もし目を閉じて聴けばそこに大所帯のバンドがいるものと誰もが思うだろう。他に類をみないワン・アンド・オンリーのアカペラ・グループだ。 ツイン・ギターのひとりがカッティング・ギターを刻むがそのかっこいいこと。そして、もちろん、チョッパー・ベースもルイス・ジョンソンばり。鳥もどこかへ飛んでいく。自分がその場でやったことを録音し、すぐにループで再生し、さらにそのループの上に新しい音を重ね、それを何度もやる。見事に音のつづれおりがその場でできあがっていく。なによりラップも乗せる抜群のストリート感覚があふれているところがR&Bぽい。彼らは絶対にCDよりもライヴでの魅力が爆発する連中だ。 ドラマーは椅子に座り、エア・ドラムを叩く。ベースは立ってエア・ベース、ギターもエア・ギター。究極のエアー・インストゥルメンタル軍団だ。何度見ても飽きない。 途中でマイケル・ジャクソン曲をちょろっとやったが、「ウォーキン・デイ&ナイト」や、「オフ・ザ・ウォール」のフル・サイズを聴いてみたいと思った。「サイモン&ガーファンクル・メドレー」よりも、「マイケル・ジャクソン・メドレー」も彼らにはあってるのではないか。 今回、「楽器演奏」、特にギターが前よりうまくなったのではないかと思った。あのカッティングとひずみのかかったワウワウ・ギター、それにときおり聴かれるロック風ギターは強烈。 一人ずつねじを止めると、彼らの動きと歌が止まってしまうという演出もおもしろい。見せて魅せて聞かせて楽しませる。これだけの技量がありながら、なんでテイク6ほどの人気を得ないのだろうか。若干空席が寂しい。エンタテインメントとしても、観客の絡ませ方なども、もうライヴたたき上げだけに見事。それこそテレビの音楽番組にでもブッキングすれば次回のライヴ動員にいい影響を与えるはず。 ライヴ終了後はしっかりサイン会。全員登場です。 (ライヴは2009年4月4日=土曜まで、丸の内コットン・クラブで。当日券も可) ■ナチュラリー・7 最新作(イギリス盤) Wall of Sound posted with amazlet at 09.04.03 Naturally 7 Universal UK (2008-12-23) 売り上げランキング: 20343 ■過去関連記事 May 22, 2007 2004/06/05 (Sat) 2004/06/06 (Sun) 2004/10/07 (Thu) 2004/12/07 (Tue) 2004/12/08 (Wed) July 09, 2006 ■メンバー ナチュラリー 7 Naturally 7 Dwight Stewart (trombone, lead vocal), Garfield Buckley (harmonica, flute, vo), Jamal Reed (guitar, vo), Roger Thomas (vo), Warren Thomas (drums,vo), Rod Eldridge (DJ, vo), Armand Hutton (bass, vo) ■セットリスト ナチュラリー7 コットン・クラブ show started 21:32 (2009年4月2日木曜、丸の内コットン・クラブ=ナチュラリー7ライヴ)
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