March 22, 2006Movie "Get Rich or Die Tryin'": Story Of Search(少しだけネタばれになります) 【映画『ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン』】 サーチ。
50セントの実際の人生にほぼ近い物語ゆえに、様々なエピソードが実にリアルに描かれる。父親を知らずに、母親に育てられ、その母親は彼が8歳の時に殺害される。環境ゆえにギャングスタへなっていき、その世界でトップに登りつめていく。だが、コロンビア人との抗争に巻き込まれ、思わぬ展開へ。 ラッパーとして、やっていこうとするが、なかなかうまくいかず、金に困り強盗をするが、その帰り道、何者かに襲われ、9発もの銃弾を浴びて地面に倒れる。「地面に倒れて9ミリの銃身を見つめた時、死を覚悟しつつ、助けに来るべき父を待っていた。俺は父親を探していた。だが、俺が探していたのは、父ではなく自分だった」。 50セントは映画の中で言う。これは「サーチ(探し)の物語だ」と。まさにあらゆる点において「サーチ」だ。どん底、ぎりぎりのところでサヴァイヴして生きながら、愛と裏切りと友情の間で人生を彷徨うソウル・サーチンの物語でもある。また、彼はずっと知らなかった父親も探していた。だが、彼が最終的に探していたものは、実は父親ではなく、自分だった。ドラッグを売る闇の世界では、愛はご法度だ。しかし、彼は無意識のうちに愛を探してしまう。たまたま愛に出会ってしまったのかもしれないが、その愛が彼の人生を劇的に変える。 それにしても、銃弾の音がスクリーンから聞こえるたびに、僕はびっくりしてしまう。見終えて、かつてのこうした映画、『ポエティック・ジャスティス』、『ボーイズ・ン・ザ・フッド』、『ジェイソンズ・リリック』などと同様の、重い気持ちを持った。リアルであるだけに、そのリアルさが辛い。 フィフティーの演技は、立派だ。ラッパーは皆苦労しているから、苦悩の演技がうまいのか。またストーリーの骨格がしっかりしているので、飽きない。 エピソードのひとつで、リック・ジェームス似の男が出てきて、彼がちょっとした鍵を握るが、これがなかなかおもしろかった。 フィフティーはすでに次回作『ホーム・オブ・ザ・ブレイヴ』への出演が決まっている。また試写室には、珍しくヒップホップのラッパー風の人たち、Bボーイ系の人たちが何人も来ていた。 +++++ Get Rich Or Die Tryin' オリジナル自伝『ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン』 ENT>MOVIE>Get Rich Or Die Tryin' |