March 24, 2006

Kurosawa Kaoru Solo Live; Knowing Main Ingredients Of Group

【ソロを見ることによってわかるグループの構成部品】

人体解剖。

今日は黒沢薫さんのソロライヴ(品川ステラボール)に行ったので、その感想を書こうと思ったのだが、ライヴの内容に関しては、セットリストなども含めて仙台公演(3月28日)終了後が情報解禁ということなので、しばしお預けで、周辺のもろもろのことを書いてみることにする。

実は前回のソロライヴ(10月)も見に行ってる。ところが、その日はラウル・ミドンのライヴと重なり、黒沢さんのほうを30分見て、ラウルに飛んでってしまった。すいません。ということで、黒沢さん直々に「今度は、最初から最後まで見てくれるんでしょうね。打ち上げまで付き合ってくださいよ(笑)」ときっぱり言われていたので、「万難を排しておうかがいします」と約束していた。打ち上げが始まるまでちょっと時間がありそうだったので、寄り道をして、代官山でやってるケイリブのところに、『ソウル・サーチン』の打ち合わせをしにいった。そしたら、その途中、マネージャー氏から「何時ごろいらっしゃるでしょうか」と電話が入った。

で、無事打ち上げ会場に到着、すでにみんな盛り上がっていた。そこでこの日のベース奏者、ヴェテランの青木智仁さんとお話をする機会に恵まれた。青木さんは今回の「バンドマスター」。なんと、『ソウル・ブレンズ』を聴けるときには必ず聴いていただいている、特に娘さん(18歳)は毎週のように聴いている、という嬉しいお話をいただいた。

いろんな話をする中で、関西と関東のミュージシャン気質の話になり、青木さんが指摘するには、「村上さんのソロのバックミュージシャンは、関西系、黒沢さんのバックミュージシャンは関東系」だという。それを聞いて、ほんとそうだな、とピンと来た。関西系がコテコテのソウル系で、関東系はちょっと都会的に洗練されている感じ。村上・黒沢の二つのソロライヴは、その点において、とても対照的でおもしろい。

例えば、上田正樹さんなどのバックバンド、あるいはブルース系のバンドも、コテコテ関西系ソウル、逆に角松敏生さん、鈴木雅之さん、山下達郎さん、はては大瀧詠一さんなどは、関東・洗練系ソウルだ。青木さんの観察によると「名古屋を境に、関東系、関西系と分かれるような気がする」という。では、ソイソウルは? う~む、どっちでしょうね。コテコテ系でもありつつ、洗練されてるところもあるし。「あ、ズーコは名古屋出身ですよ」と青木さん。ソイソウルはちょうど真中か。(笑) 

黒沢さんは、どちらかというとマーヴィン・ゲイ、スティーヴィーなどが好き、村上さんは、どちらかというとサム&デイヴや、スタックス系、南部系のソウルが好き、ということで、そうした趣味嗜好も、それぞれのソロ・ライヴ・パフォーマンスに出ている。そうしたソロ嗜好が一体となって、さらに残る3人のキャラがひとつのグループとなってハーモニーを作る。グループというのは、その構成員がひとりでも抜けるとグループとしてのカラーが違ってきてしまう。

グループのサウンドだけを聴いていてもわからない、それぞれの趣味嗜好が混ざり合わさったものが、村上・黒沢のそれぞれのソロを見ることによって、ちょっとばかり「人体解剖」の如く、ここがこうなっていて、あそこがああで、それで、あわさってこうなっている、という具合にスケルトンになって浮かびあがってきて、とてもおもしろかった。別の言葉で言えば、完成したプラモデルを、少しだけ分解して、中がどうなっているかを観察して、ここがこうだから、全体的にこうなってるんだ、ということが改めてわかった、といった感じだろうか。

ところで、寄り道してケイリブに会ったところ、ケイリブは明日(24日金曜)の自分のライヴ(舞浜イクスピアリ)のことで一杯一杯で、それはそれで、ひじょうにおもしろそうなのだが、『ソウル・サーチン』についても、いろいろ話した。今のところ、木下航志くん、ブレンダ・ヴォーン、シャンティ、そして、他にガッツも歌ってくれることになった。見せる映像も大体編集して、映像素材と各人が歌う曲の順列組合せを考えた。

これだけあると、交通整理の司会がかなり大変になるかもしれない。黒沢さんライヴで久々に会った、トーク・ゲストの松尾潔さんに「一両日中にラフの台本、進行表、お送りしますので~~」と言ったら、「台本なんてあるの?」とびっくりされた。(笑) まあ、話のところは、一言「(以下フリートークで)」とかになるんだろうが。(笑) ホントに70分x2セットに収まるのだろうか。無理だろうなあ。かなり満腹感のあるものにはなるような気がする。

(2006年3月23日木曜、品川ステラボール=黒沢薫・ライヴ)

ENT>MUSIC>LIVE>Kurosawa, Kaoru

投稿者 吉岡正晴 : 04:00 AM | コメント (0)