April 04, 2006

"Soul Searchin Talking Vol.5" (Part 3)

【『ソウル・サーチン・トーキングVOL.5』】

力技。

ケイリブたちの1曲目は「トラブル・マン」。これがほぼ終わりに近づいて、僕が松尾さん、尾臺さん、岡さんとともにステージに上がった。今回は僕が司会で、3人のゲストスピーカーから話を引き出す役だ。ということもあってか、また、階段前に大勢の立ち見のお客さんがいらしていたことなどもあって、珍しく、僕にしてはちょっと上がっていた。

本当は完璧な完全原稿に近い台本を作ろうと思っていたのだが、時間がなくて、曲順とネタのテーマだけを箇条書きにしたいわゆる進行表だけを作って臨んだ。なので、冒頭の言葉とか、まったくその場で思いつきでしゃべっていたのだが、なかなか最初はドキドキした。

ケイリブとゲイリーを紹介した後、ゲストスピーカーの紹介になり、僕の横の松尾さんから紹介した。すると、いきなり、「吉岡さんとは、もう10数年のおつきあいになりますが、こんなダンディーな吉岡さんは見たことがありません(笑)」と笑いを取り、これで一挙に僕も力が抜けた。(笑)

「今日の僕のテーマは、タイムキーピングです」と宣言。しかし、トークは抜群におもしろく、目の前にストップウォッチを置いていたが、あっという間に5分10分が過ぎていく。マーヴィンの簡単なバイオを紹介し、みなさんの「初マーヴィン・ゲイ体験」をうかがった。

進行表が出来て、各パートのざっくりした時間を計算したら、1回のトーク部分をどう考えても5分以内に押さえなければ、時間は超過するということがわかっていた。だが、この4人で5分以内というのは、絶対にあり得ないということが最初の2分で悟った。(笑) 「まあ、第一部はなんとか一時間半以内に押さえよう」というのが最初の目安だった。

ケイリブが2曲歌って、最初のゲスト。木下航志君とブレンダ・ヴォーン。航志君が何度もやってる「ホワッツ・ゴーイング・オン」。しばし、航志君がステージを支配した。そして、ブレンダの「グレイプヴァイン」。しかし、ブレンダは強力だ。ステージ慣れしていて、歌も力強く、聴く者を圧倒する。

そして、シャンティの登場。もうこの時点でかなり時間が押していたので、本当はマーヴィンと父親の確執、それにともなう「ホワッツ・ゴーイング・オン」の内容について話す予定だったが、カット。(笑) シャンティが歌った「ピース・オブ・クレイ」も、父に「息子を批判するのはやめてくれ」と言う強烈なメッセージがある。

直訳は「粘土のひとかけら」だが、歌詞の訳としては、「みんな、誰かを自分の粘土の一部にしたがっている」という意味。つまり、誰もが人を支配したがっている、自分の言う通りにさせたいと思っている、というニュアンスだ。これは、父親が息子である自分を思い通りにしたい、だが、できない。そして、息子を責めないでくれ、と強烈に歌う。さらに、これを進めると「アメリカは、ヴェトナムを支配しようとしている。それが間違いの元だ」という意味にも取れる。反戦歌と父親への強烈なメッセージという意味で、「ホワッツ・ゴーイング・オン」と同系列の曲でもあるのだ。

音楽これは、72年に録音されたものの、ずっと日の目を見ず、96年の4枚組みボックスセットで初披露され、97年の映画『フェノミナン』で使用され、そのサントラに収められ広く知られるようになった。と、このあたりの話もゆっくりしたかったが、時間の関係でカット。(笑) シャンティは、そのサントラで知って、とても気に入っていた。彼女がこの曲を人前で歌うのは今回が初めてだ。「この曲のメッセージが今の時代にもあっていると思って歌ってみます」 途中からのゲイリーのサックスもいい感じで盛り上げた。

続けて歌った2曲目が「イフ・ディス・ワールド・ワー・マイン」。元々マーヴィン・ゲイとタミー・テレルがデュエットで歌ってヒットさせた作品。その後、ルーサーとシェリル・リンがカヴァーしている。このシャンティ&ケイリブ・ヴァージョンは、ルーサー・ヴァージョンを元にしている感じだが、これまたいい雰囲気だ。シャンティはこの2曲のパフォーマンスで、一挙にファンを獲得した感じだ。どちらも彼女にあっていた楽曲なのだろう。

この2曲を演奏している時に、ステージから降りて客席に来ると、なんと黒沢さんが関係者席に。「レコーディングの自分のパートが終わったので来ました」 「ありがとうございます。何か歌いません?」 「ディスタント・ラヴァーなら、でも、歌詞がないと・・・」 さっそく僕はお店のマネージャーの所にいって、「ディスタント・ラヴァーの歌詞カード、ネットで取れません?」と頼み込む。歌詞カードを探し出し、プリントアウト。しかし、文字が小さい。そこで、とって返し「すいません、拡大コピーお願いできますか」 それをもって黒沢さんのところに。キーは問題なく、終わり方だけ打ち合わせしたいという。ケイリブと楽屋で軽く打ち合わせすると、ケイリブもすぐにわかった。これが後に松尾氏に「力技(ちからわざ)」と呼ばれることになる。(笑) 

第二部でケイリブが1曲歌った後で、黒沢さんを呼び込むことにした。第一部を軽く締めて、しばし休憩になった。ちょうど9時ちょい過ぎくらいに一部が終わった。大体1時間半だった。

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ケイリブ・ジェームス・オフィシャル・ウェッブ
http://www.kalebjames.com/

シャンティ・オフィシャル・ウェッブ
http://www.snydersmarket.com/shanti.html近々では、4月19日(水曜)、御茶ノ水ナル、5月24日(水)青山マンダラでライヴがあります。

ブレンダ・ヴォーン・オフィシャル・ウェッブ
http://www.brendavaughn.com/

木下航志・オフィシャル・ウェッブ
http://www.kishitakohshi.com/
エドガー・カウツナー・オフィシャル・ウェッブ
http://www.edgarkautzner.com/index-j.htm

(2006年4月1日土曜、目黒ブルースアレー=ソウル・サーチン・トーキング~マーヴィン・ゲイ)

ENT>MUSIC>LIVE>Soul Searchin Talking Vol.5 / Marvin Gaye
2006-65

投稿者 吉岡正晴 : 06:11 AM | コメント (0)