April 11, 2006

The Funk Brothers Live: Don't Forget To Bring Lyrics Of "My Girl"

【ファンク・ブラザース・ライヴ~「マイ・ガール」の歌詞カードをお忘れなく】 

 
ご褒美。

音楽行く前から『ザ・ベスト・オブ・ファンク・ブラザース』のCDをかけながら、丸の内コットンクラブへ。久々に大きな期待に胸をはずませての会場入りだ。映画『永遠のモータウン』を見てファンク・ブラザースの存在を知って、その歴史に感動した人なら、そして、その生き証人たちでもある生のファンク・ブラザースが来るとなれば、これはいてもたってもいられないだろう。一度来日の話があったが、それが流れての名実共に初来日。

舞台は大人数だった。ドラムス、ギター2人、ベース、キーボード2人、管楽器3人、コーラス2人、オルガン1人、そして、リードシンガー1人、パーカッション1人の計14人。このうち、パーカッションとオルガンがオリジナル・ファンク・ブラザース、ジャック・アシュフォードとジョー・ハンターだ。ジャックとジョーの姿を見て、『永遠のモータウン』の映像がフラッシュバックした。あの二人が今ここにいる、それだけでモータウンの香りがしてくるではないか。

DVD舞台にメンバーが立ってからしばらく時間があった。そして、演奏されたのは「ゲット・レディー」。そして、次々とモータウンのヒット曲が演奏され、歌われる。アンコールを含め全12曲、どれもモータウンのそして、アメリカのポップス大ヒット曲ばかり。まさに、アメリカの歌謡ソウル・ショウなのだと痛感した。

おもしろいことにこの12曲でもっとも年代が新しいのが、マーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイング・オン」で71年である。あとはすべて60年代のヒット。ファンク・ブラザースのメンバーが60年代に活躍していたことを考えれば、それも当然か。

「アイ・ハード・イット・スルー・ザ・グレイプヴァイン」を歌ったのは、白人の女性シンガー、ヴィッキー・アン、一方、「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」と「エイント・ナッシング・ライク・ア・リアル・シング」を男性シンガー、ラリーとデュエットしたのは黒人女性シンガー、ヴァレンシア・ロビンソン。

ヴィッキー・アンが歌った「ダンシング・イン・ザ・ストリート」を終えると、重鎮ジャック・アシュフォードが席の前の方から、適当に観客を舞台に上げ始めた。10人くらい舞台に上がっただろうか。青いスーツに身を包んだジャックはマイクを取って語り始めた。「モータウンというのは、あらゆるミュージシャンがあらゆるシンガーのために、昼も夜もヒット曲をレコーディングしていた。誰かが誰かのために、録音していた。別に歌手は誰でもよかったんだ。そこである時プロデューサーが来て言ったもんだ。これなら、チキン(鳥)に録音させても(モータウンのミュージシャンを使えば)ヒットになるぞ、とね。そこで、こうして(観客を指差し)チキン・シンガーズを集めてみた。(笑) みなさん、舞台の人々に大きな拍手を!」 そして、ギタリストが「マイ・ガール」のイントロを奏で始めた。

「マイ・ガール」は、アメリカ人なら誰でも歌える、まさに基礎教養である。どんなに音痴な人でもその歌詞を知っている、そんな歌だ。しかし日本ではそうとも限らない。どうせなら、ここで会場から「マイ・ガール」を歌いたい人と言って、客を舞台に上げればいいと思う。無差別にあげるのではなく。そうすれば、かなり盛り上がるのではないだろうか。あるいは、お店で「マイ・ガール」の歌詞カードをテーブル全てに配っておくとか。そうすれば、みんな大合唱になっていい感じになること間違いない。ちょっとした日本向けの演出だ。

このファンク・ブラザースを見て思ったのは、彼らもまた、かつてのモータウンヒットを歌うカヴァーバンドのひとつだということ。しかし、星の数ほどあるカヴァーバンドとの決定的な違いは、その中に、本物のオリジナル・メンバーのDNAが含まれている点だ。やはり、ファンク・ブラザースがカヴァーするモータウンヒットというのは、重要だ。

おそらくジャック・アシュフォードも、ジョー・ハンターも40年以上前にデトロイトのモータウン・スタジオで週給をもらいながら演奏している時に、40年後に自分たちの名前が冠せられたバンドではるかかなたの極東の国でライヴをするなどとは夢にも思わなかっただろう。それは彼らにとって、演奏し続けてきたことへの大いなるご褒美だ。

■ファンク・ブラザース・ライヴ

ライヴは、4月15日(土曜)まで連日、2ステージ。コットンクラブ。
http://www.cottonclubjapan.co.jp/ccj/top.html

いかれる方は「マイ・ガール」の歌詞カードを持っていきましょう。(笑)

My Girl (written by Smokey Robinson)

I've got sunshine on a cloudy day
When it's cold outside, I've got the month of may
I guess you say, what can make me feel this way
My girl, my girl, my girl
Talking about my girl, My girl

I've got so much honey, the bees envy me
I've got a sweeter song, than the birds in the trees
Well, I guess you say, what can make me feel this way
My girl, my girl, my girl
Talking about my girl
My girl, oooo

Hey, Hey, Hey
Hey, Hey, Hey

Ooo yeah, I don't need no money
Fortune or fame, I got all the riches, baby
One man can claim, well
I guess you say, what can make me feel this way
My girl my girl, my girl
Talking about my girl my girl

Talking about my girl
I've got sunshine on a cloudy day with my girl
I've even got the month of May with my girl
Talking about, talking about, talking about, my girl
Talking about my girl
That's all I can talk about is my girl


■メンバー

ザ・ファンク・ブラザーズ・フィーチャリング・ジャック・アシュフォード・ジョー・ハンター & ラリー・ジョンソン

Jack Ashford(per),
Joe Hunter(org),
Larry Johnson(vo),
Gregory Wright(key,MD),
Valencia Robinson(vo),
VickieAnn Loveland(vo),
Carmelo Scaffidi-Argentina(tp),
Louis Van Taylor(sax),
Tom Ralls(tb),
Elmer Harrison Jr.(key,back vo),
Angelo Earl(g),
Ronald Rathers(g,back vo),
Tony Newton(b),
Noah King(ds)

■Setlist: [ original artist in ( ) ]

show started 21:35
01. Get Ready (Temptations)
02. Signed, Sealed, Delivered And I'm Yours (Stevie Wonder)
03. I Heard It Through The Grapevine (Marvin Gaye, Gladys Knight & Pips)
04. Heatwave (Martha & Vandellas)
05. You Can't Hurry Love (Supremes)
06. What's Going On (Marvin Gaye)
07. Ain't No Mountain High Enough (Marvin & Tammie Terrell)
08. Ain't Nothing Like A Real Thing (Marvin & Tammie Terrell)
09. Dancing In The Street (Marvelettes)
10. My Girl (Temptations)
11. I Know I'm Losing You (Temptations)
Enc. Shotgun (Junior Walker & All Stars)
show ended 22:43

(2006年4月10日月曜セカンド、丸の内コットンクラブ=ザ・ファンク・ブラザース・ライヴ)

ENT>MUSIC>LIVE>Funk Brothers, The
2006-71

投稿者 吉岡正晴 : 04:08 AM | コメント (0)