April 16, 2006

The Funk Brothers Again: Standing In The Light Of Motown

【ファンク・ブラザース・ライヴ~モータウンの栄光に立って】

桧舞台。

音楽1960年代にデトロイトにあったモータウン・レコード。そのモータウンからは次々とヒット曲が登場し、スターたちが誕生した。歌を歌うシンガーたちは常にスポットライトを浴びる位置に立ち、レコーディング・スタジオでバック演奏をするミュージシャンや、ライヴでシンガーをサポートするミュージシャンたちにはめったにスポットライトは当たらなかった。

マーヴィン・ゲイ、スティーヴィー・ワンダー、ダイアナ・ロス、テンプテーションズ、そうしたアーティストたちが、モータウンの光を浴びたスターだとすると、そのバックを担っていたこのファンク・ブラザースは、モータウンの影(シャドウ)にひっそりと佇んでいた男たちということになる。そのシャドウに光を与えたのが、映画『永遠のモータウン(原題、スタンディング・イン・ザ・シャドウズ・オブ・モータウン=モータウンの影に立って、の意味)』だ。

映画の大ヒットによって、それまで無名だったファンク・ブラザースが一躍注目されるようになり、世界ツアーをするまでにいたった。こうして、60年代には誰も知らなかったファンク・ブラザースが、来日までしたのだ。

やはり、パーカッションのジャック・アシュフォードと、オルガンのジョー・ハンターという二人の重鎮、オリジナル・ファンク・ブラザースがいることでバンドが光輝く。次々と歌われるモータウンのヒット曲の数々は、当時をリアルタイムで知る人はもちろんのこと、そうでない若い世代にもさまざまな機会を通して、知られている。これらの楽曲の強力さといったら、向かうところ敵なしだ。

この日は、1曲だけ知らない曲が歌われた。それが、11曲目の「ゲット・ライト・オン・アップ」という作品で、ジャック・アシュフォードが歌った。さすがにわからなかったのでショーが終わって客席にでてきたジャック本人に尋ねた。すると、これは彼が68年頃、自身のプロダクション、パイド・パイパー・プロダクションからリリースした彼が書いた作品「ゲット・ライト・オン・トップ」だそうだ。家に帰って『ソウル大辞典』を調べたら、そこにも出ていなかった。これは、超レアな1曲だった。

また、この日はジミー・ラッフィンの曲「ホワット・ビカームズ・オブ・ザ・ブロークン・ハーテッド」(映画でも使われた)も歌われた。

40年前に、影に立っていた男たちが、今、堂々とスポットライトを浴びている。まさに、桧舞台、彼ら自身がスターになった夜だ。

(明日の日記でリード・シンガー、今回のファンク・ブラザースのリード・シンガー、ラリー・ジョンソンについてとファンク・ブラザースの今日までの過去記事をまとめて紹介します)

■Setlist: [ original artist in ( ) ] セットリスト


show started 21:41
01. Get Ready (Temptations)
02. Signed, Sealed, Delivered And I'm Yours (Stevie Wonder)
03. Heatwave (Martha & Vandellas)
04. I Heard It Through The Grapevine (Marvin Gaye, Gladys Knight & Pips)
05. You Can't Hurry Love (Supremes)
06. My Girl (Temptations)
07. What Becomes Of The Broken Hearted (Jimmy Ruffin)
08. Ain't No Mountain High Enough (Marvin & Tammie Terrell)
09. Ain't Nothing Like A Real Thing (Marvin & Tammie Terrell)
10. What's Going On (Marvin Gaye)
11. Get Right On Top (Jack Ashford - circa 1968-- released on Pied Piper Production) (A riff of "There Was A Time")
12. I Know I'm Losing You (Temptations)
Enc. Shotgun (Junior Walker & All Stars)
show ended 22:53

(2006年4月13日木曜セカンド、丸の内コットンクラブ=ザ・ファンク・ブラザース・ライヴ)

ENT>MUSIC>LIVE>Funk Brothers, The
2006-74

投稿者 吉岡正晴 : 02:40 AM | コメント (0)