August 12, 2006Kishita Kohshi Live: Audience shouted "All" For Encore(ネタばれになります。これからライヴをごらんになる方は、あなたのリスクにおいてお読みください) 【観客、アンコールに「全部~」と叫ぶ】 全部。
開演予定のちょうど7時。吉田美奈子の「音楽の言葉」という曲がCDで流され、それが終わって、航志くんが舞台中央のキーボードの前に座り、いきなり「アメイジング・グレイス」を歌い始める。「音楽の言葉」は、そのメッセージが航志くんの気持ちと近い、似ていることから、航志くん自身も気に入ってこれをかけてから始めるというスタイルにしたという。 最初の一言目で、その声の太さ、強さのようなものが直撃してくる。息のあったバンドメンバーとともに繰り広げられる木下ワールド。オリジナル、カヴァー、新曲などをとりまぜての2時間20分、たっぷりたっぷりだ。 今回の名古屋のクワトロは僕も初めて。バンドの音がとてもクリアによく聞こえた。またバンドも、何度もやっているせいか、ひじょうにまとまりがある音になっている。 今回ソウル・サーチャー的に注目したのは、「スーパースター」の再演、また、スティーヴィー・ワンダー・メドレーの部分。なんと、「リボン・イン・ザ・スカイ」にチャレンジだ。このメドレーを聴いていて、航志くんがこうやってスティーヴィー曲をやっている途中に、後ろから本物のスティーヴィーが登場したら、最高におもしろいどっきりになるな、などと思ってしまった。『スーパースター」は、今までより少しテンポが速くなった感じがしたが、どんどんすごみを増してくる。また、聴きたいと切実に思わせられる。すごいものだ。はるばる来た甲斐があった。 新曲のひとつ「ヴォイス」は、藤井さんのサックスもはいったかなり大人っぽい曲。また前回も披露した「午前4時」は、ちょっとボビー・ウーマック風の、2曲とも「ダーク」っぽい曲調の作品だ。このあたりは、ある意味で新しい航志くんの世界かもしれない。 それにしても、声がよく出ていた。ライヴ前に食べたうなぎのせいなのか。と、スタッフ間では話題になっていた。だが、それとは関係なく、彼の声は日々成長しているということを実感する。良いシンガーがよく形容される「声だけでお金が取れるシンガー」の声をしている。 おもしろかったのは、アンコールのところ。今回は、航志くんが3曲候補を言って、観客の拍手が一番大きかった作品を歌うという予定で、そのことを説明した。彼が3曲の曲名を言うと、どこからともなく、「全部やって~~」とか「全部~~」などの掛け声が。で、結局、その場ののりで全3曲やることになってしまったのだ。大阪では「ひまわり」だけをやったということなので、名古屋のファンはずいぶんと得した感じだ。 果たして東京は、どうなるか。結局全22曲2時間20分。航志くんはでずっぱり。ライヴ・アーティストとしての体力もついてきた様子だ。 航志くんはよく水を飲む。声をよく使うせいだ。そのためかおしっこが若干近くなる。そこで、今回のアンコールの3曲目「ホワッツ・ゴーイング・オン」の時にはかなりトイレに行きたかったそうだ。けっこう我慢してやっていて、そのため、本来だったら足を伸ばしてキーボードのペダルを踏むのだが、おしっこをしたくてペダルが踏めなかったそうだ。スタッフから「アンコール前に一度引っ込んだときに、トイレに行かないと」と言われていた。おもしろく明るい航志くんならではの、秘密ネタでした。ばらしてごめん、航志くん。(笑) (東京は8月13日渋谷デュオで午後4時から。当日券も若干あるようです) ■過去記事一覧 ここに過去記事一覧があります。 ■メンバー 木下航志 (ヴォーカル、ピアノ、キーボード) ■Setlist 木下航志&ヒズ・フレンズ・ライヴ2006 サマー (2006年8月11日金曜、名古屋クワトロ=木下航志ライヴ) |