August 14, 2006Ladysmith Black Manbazo Live【ステージの向こうにアフリカの大地が見える】 アフリカ。 南アフリカの8人組アカペラグループ、レディスミス・ブラック・マンバーゾのライヴ。一般のポピュラー・ファンの間ではポール・サイモンのアルバム『グレイスランド』に参加したことで、世界的に知られるようになったグループ。僕が彼らの存在を強く意識したのは、スパイク・リーの『ドゥ・イット・アカペラ』だった。来日は2度目ということだが、見るのは初めて。 グループ名は、直訳すると「レディスミス村の黒い斧(おの)」。アフリカのずールー族では、この「ブラック」は「黒い牛」を意味し、これはそこでは最高級に強いものとされる。転じて最高級、もっとも強いもの、を意味する。この斧は、競争相手などを次々となぎ倒すことができる斧を意味する。まとめると、レディスミス村の最高に強力な斧、といったニュアンスだ。そして、彼らはアカペラ・コーラスで聴衆をばっさばっさと切り裂くというわけだ。 アフリカの衣装に身を包んだ8人の足元は白いスニーカー。次々とステージにあがり、声と身体の動きだけですべてを表現する。いわゆるアカペラ・グループだが歌にあわせて、腕を動かしたり、足を動かしたり、実に忙しい。彼らを見ているとアフリカの音楽は、まさにダンスと密着しているということをつよく感じる。足をぱ~んと頭のほうに蹴り上げて、両腕を頭のところに持っていくその一連の動きはなんなのだろう。なにか意味がありそうだ。 基本的には現地の言葉で歌うが、ものによって歌詞の一部が英語だったりする。そうすると、なんとなくよくわかってくるからおもしろいもの。特に4曲目の「ロング・ウォーク・トゥ・フリーダム」などは、自由になった南アフリカへの賛歌としてひじょうに感動的だった。 8人のアカペラだけで作られる音。まさにステージの向こうにアフリカの大地を彷彿とさせるサウンドだ。言葉とか、動き(曲にあわせたちょっとした動き)を誰かに解説してもらいたい。そうすれば、もっと理解度が深まること請け合いだ。フライヤーに映っているアーティスト写真が実に楽しそう。本当にハッピーで楽しくなるライヴ・パフォーマンスだった。 ■8月16日(水曜)までブルーノート東京
show started 21:00 (2006年8月13日日曜、ブルーノート東京・セカンド=レディスミス・ブラック・マンバーゾ・ライヴ) |