September 29, 2006"Guess Who I Saw Today" Is Nancy Wilson's Signature Song【「ゲス・フー・アイ・ソウ・トゥデイ」】 起承転結。 2006年9月25日付け日記でシャンテ・ムーア&ケニー・ラティモアのライヴについて書いた。その中で、曲名がはっきりわからない曲のひとつとして「ゲス・フー・アイ・ソウ・トゥデイ(今日、私は誰を見かけたと思う?)」をセットリストに載せておいた。読者の方から、ナンシー・ウィルソンなどが歌っているジャズスタンダードでは、とご指摘いただいた。僕はこの曲を知らなかった。その通りだったので、この曲についてちょっと調べてみた。 September 25, 2006 この「ゲス・フー・・・」は、元々1952年ブロードウェイのミュージカル・レヴュー『ニュー・フェイセス』の中で使われた作品だった。『ニュー・フェイセス』ではアーサ・キットなどが出演。このレヴューは1954年に映画化もされる。そして、挿入歌のひとつ「ゲス・フー・・・」を書いたのはマレー・グランドとエリーゼ・ボイド。グランドは1919年8月27日ペンシルヴェニア州フィラデルフィア生まれ。エリーゼは不明。彼(マレー)はシンガー、ピアニストで弾き語りなどをしていた。1930年代のナイトクラブ・シーンで活躍していたという。彼らにとって、この「ゲス・フー・・・」は最大のヒットとなった。 この曲は1957年、ポップ・シンガー、イーディー・ゴーメ(同じくシンガー、スティーヴ・ローレンスと結婚した歌手)が録音するがヒットには至っていない。その後、1960年、ナンシー・ウィルソンがアルバム『サムシング・ワンダフル』で録音、さらに彼女は1965年、ライヴ作『ナンシー・ウィルソン・ショウ』でもレコーディング、徐々に知られるようになり、また、ナンシーの持ち歌、代表曲として有名になっていった。他にもカーメン・マクレイ、ジュリー・ロンドン、グラディー・テイトなど多数のカヴァーが生まれている。最近ではローラ・フィジーも録音している。 曲の内容は、夫が帰宅した後に妻が夫に語りかける会話で、今日の午後、街で誰を見かけたと思う? そのカップルは恋人のようで、私はその場からすぐに立ち去った。誰を見かけたと思う? 私は、あなたを見かけたのよ、という歌。ストーリーの起承転結のよく描けた傑作だ。こんなストーリーだ。 ■ゲス・フー・アイ・ソウ・トゥデイ 今日は仕事から帰るのがずいぶんと遅いわね。 ねえ、今日、誰を見かけたと思う? そこに入って行くと、ウエイターが薄暗い角の席を用意してくれた ねえ、あなた、誰を見かけたと思う? 私が見たのは、あなたなの!! (訳詞 ソウル・サーチャー) Guess Who I Saw Today, by Murray Grand (music) and Elisse Boyd (lyrics). You're so late getting home from the office, Guess who I saw today, my dear! The waiter showed me to a dark, secluded corner Guess who I saw today, my dear! シャンテは、この歌をゆっくり歌い、最後のパンチライン(オチ)のところで、息をためて、I saw you と指を指しながら歌った。なかなかうまかった。 なお、ケニー&シャンテの次のアルバムにこの曲が収録されるかはまだわからない。次の作品は2枚組みとなる模様で、現在わかっているその収録曲リストにはこの曲名は入っていない。 (2006年9月24日日曜、丸の内コットンクラブ=シャンテ・ムーア&ケニー・ラティモア・ライヴ) ENT>MUSIC>LIVE>Moore, Chante & Lattimore, Kenny |