October 07, 2006

Another "Average White Funk Band"; Breakestra, Funk Is The Thang

【ブレイケストラ・ライヴ、間断なきグルーヴ】

ノンストップ。

例えば、ものすごく黒人のソウルミュージックやファンクなどが大好きで、その好きさが昂じて、白人だけどファンクバンドを始めた学生たち、そんな第一印象を持った。CDでは、けっこう洗練されたサウンドになっていたが、ライヴはかなり肉感的だった。グループ名はブレイケストラ。ほとんど無名だが、日本でもクラブなどで人気らしい。というのも、今日のコットンの客層はいつもと明らかに違って、クラブ(→平板に発音)に集っていそうな若い人たちが圧倒的に多かった。また、男性比率がかなり高かったのも特徴的。

ドラムス、ギター、ベース、キーボード、サックス、トランペット、パーカッションにゲストヴォーカル、チョコレートの8人がオンステージ。リーダーはベースのミュージック・マン・マイルス。彼は時折ヴォーカルも取る。

ライヴが始まって、完璧ノンストップで1時間17分ファンク、ソウルの塊(かたまり)が続いた。その後のアンコールも30分弱ノンストーップ! こうしたノンストップはかつて見たゴー・ゴーのライヴを彷彿させた。ゴーゴーのライヴも、2時間近く(本国ではそれ以上)、延々と同じリズムが間断なく続きグルーヴの波が次々押し寄せる。

バンド的には学生バンドののりで、リアルなファンクバンドから比べるとドラムやベースが少し物足りずB級バンドの側面は否めないが、彼らの一生懸命ファンク、ソウルで観客を楽しませようとするところは、ひじょうに好感がもてる。一言で言えば、JBズをルーツにしたような平均的白人バンドといったところ。たぶん日本人がファンクバンドをやると、こういう感じになるのではと思った。

ゲストの女性ヴォーカル、チョコレートはラップもやっていた。もうひとり男性でちゃんとした黒人ヴォーカルがいると、もう一歩リアル感がでるだろう。

アンコールの曲に入る前に、「自分たちは、過去のアーティストたちが作り上げたものに感謝し、尊敬している。そうした過去なしに、今はない」と宣言していたところが素晴らしかった。じっくり一緒にソウルバーでも行って、ソウル談義に花を咲かせたい、そんな連中だ。特にリーダー格のマイルスは、かなりファンクやソウルに造詣が深そう。

ジェームス・ブラウン、ニューオーリンズ・ファンク、カーティス・メイフィールド、そうしたものをルーツに持っている。ジェームス・ブラウンの「イッツ・マイ・サング」、ボビー・バード(「アイ・ノウ・ユー・ガット・ソウル」)、ルーファス・トーマスの「ブレイクダウン」などの古いソウルのカヴァーは、嬉しいところ。オーサカ=モノレールなんかと対バン組ませたいバンドだ。

彼らのようなファンク・バンドは、コットンよりも渋谷あたりのクラブ(→平板に発音)で、オールスタンディングでやるのがあっていそうな雰囲気だ。えっ? コットンもクラブですって。コットン・クラブ。コットンも試しに、一番前のフロアを全部テーブルどけてスタンディングでやってみたら、どうだろう。

ブレイケストラのライヴは、今日限り。ファンク、リアル・ミュージックに興味ある方はどうぞ。

http://www.cottonclubjapan.co.jp/ccj/top.html

■メンバー

Music Man Miles(b,cello,vo), Choklate(vo), The Funky Panda(tp), The Funky Penguin(sax,fl) Dan Hastie(p,org), Scurge(g), The Funky Buzzard(ds), Chuck Prada(per)

(2006年10月6日金曜、丸の内コットンクラブ=ブレイケストラ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Breakestra
2006-185

投稿者 吉岡正晴 : 04:07 AM | コメント (0)