November 07, 2006

Keyboard Wizard Meets Vibraphone Master: Philip & Roy

【キーボードの神童とヴィブラフォーンの匠が出会うと】

恩人。

2日4ステージにわたって行われたフィリップ・ウー&ロイ・エアーズのライヴ。前半4曲までは、フィリップたちだけで、5曲目からがロイ・エアーズが加わった。フィリップは、ことの他、ロイと一緒にプレイできて嬉しそう。前半はけっこうゆったりしたゆるい感じの流れ。そして、ロイが登場してから、がぜん、盛り上がっていく。

ロイに見出され、28年以上前に音楽業界に入ったキーボード奏者、フィリップ・ウーがその恩人を迎えてのステージ。

特に僕が個人的に印象深かったのは、ブラックムーヴィー「コフィー」からのメドレー。全体的に、いかにも70年代初期のブラック映画の音楽という感じで、疾走感と泥臭さが混在していてよかった。こういう曲が流れてくると、黒人がひたすら走っている映像を思い浮かべてしまう。クリフォードのベースが安定していて、実にいい音を出している。

フィリップは、このメドレーを称して「ロイ・エアーズ・オタク・メドレー」と宣言した。それにしても、フィリップがソロになると、彼のファンク・キーボード奏者としてのセンスの良さが縦横無尽にでてくる。このファンク感覚というのはどこから出てくるのだろうか。やはり、自分が好きな音楽をひたすら聴き、そのインスピレーションを体内にいれて排出するからか。

フィリップは何度か、ロイを紹介するのに「恩人」という言葉を使っていた。ロイが言った。「君はメイズに何年いた? 13年か。その後、グローヴァー・ワシントンとかいろいろやったよな。名前を言ってごらん」 「パティー・ラベール、グラディス・ナイト、フィリス・ハイマン、ジェフリー・オズボーン、ロバータ・フラックなんかとプレイしました。その全てを始めさせてくれたのが、あなたです!」 そして、フィリップはこう続けた。「僕が今日、こうしていられるのも、彼がいたおかげです。今まで、公式に言ったことはなかったけれど、ここでロイに言いたい。『Thank You』。」 まさに恩人だ。

■メンバー

フィリップ・ウー & ロイ・エアーズ ~ユビクィティー・リユニオン~
Philip Woo(key), Roy Ayers(vib), Robbie Danzie(vo), Hank Nishiyama(g), Cliff Archer(b), Jay Stixx(ds), John Pressley(vo)

Setlist Philip Woo & Roy Ayers (11/06/2006)
セットリスト フィリップ・ウー&ロイ・エアーズ 

show started 19:03
01. Save The Children
02. Road To There (Philip original)
03. Blue Moonbeam (Philip original)
04. Blackbird
05. Searching
06. Medley: Fikisha
Coffy Is The Color
Red, Black & Green
07. Can't You See Me
08. Everybody Loves The Sunshine
09. Running Away
Enc. Little Star (Philip original)
show ended 20:40

(2006年11月06日月曜、丸の内コットンクラブ=フィリップ・ウー&ロイ・エアーズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Woo, Philip & Ayers, Roy
2006-208

投稿者 吉岡正晴 : 04:00 AM | コメント (0)