May 17, 2007Shanti Live @ Blues Alley ; Music & Shanti Will Be As One【音楽に全身を委ねるシャンティー・ライヴ】 ソングライター。 もうひとりのソウル・サーチャー、『ソウル・サーチン』でもマーヴィン・ゲイ(2006年4月1日)、ルーサー・ヴァンドロス(2006年7月1日)で歌ってくれたシャンティーが、ついにそのブルースアレーで初の単独ライヴを行った。 バックは、フィリップ・ウー(キーボード)、渡邉裕美(ベース)、西山“HANK”史翁(ギター)、そして白根佳尚 (ドラムス)。バンドはかなりしっかりしたグルーヴを出していて、リハの回数が少ないわりには、ひじょうによくまとまっていた。白根くんは、目黒食堂でソウル・シンガー、ナオキのバックをやっていたのでよく知っている若手注目株だ。月曜のマルのライヴで、オープニングのタケオくんたちのパーカッションもやっていたそうだ。フィリップのハモンド・オルガンは、相変わらず強力。 さて、シャンティーは、ファーストとセカンドでトータル17曲を披露。全体的には、しっとりとした作品群だが、ミディアム調の曲もある。オリジナルが大半で、カヴァーは5曲のみ。オリジナルもなかなかいい作品が多い。これまでに、彼女は何曲かを自分のライヴで披露しているが、けっこう覚えた曲もある。 シャンティーは、メロディー、音楽に全身を委ねられるところが素敵だ。つまり、すべてがうまくいくと、音楽とシャンティーが一体化する。彼女は特に「シンガーズ・シンガー」(歌のうまさでぐっと聞かせ、観客を惹きつけるシンガー中のシンガー)ではないが、自作曲を自分の好みで歌うシンガー・ソングライターとして、とても魅力的だ。 また、歌い方、歌唱法はこれからもっと引き出しをたくさんそろえるともっと輝くだろう。この日の中では、「サマー・イン・ザ・シティー」(下記セットリスト4曲目)でのソウルフルな歌唱は個人的にはとても印象に残った。しかし、ソフトな歌い方のほうが、一般受けするだろう。さまざまな声色・歌唱を持つことは、その曲の表情を表現するために、とても有効だ。 将来的には、たとえば、名前のあるシンガーがぜひシャンティーの曲を歌いたいと行列を作るようになるといいと思う。そして、彼女が書いた曲の何曲かが大ヒットしていて、オリジナル・ソングライターがライヴをやると、そのヒットさせたシンガーたちが、こぞってお忍びでライヴにやってくる、そんな風になったらいい。 シャンティーの歌声を聞いていると、そこには、ジョニ・ミッチェルやキャロル・キングから、リズ・ライト、ノラ・ジョーンズあたりまでの香りを感じさせられる。だから、シャンティーの曲を例えばもしトミー・リピューマがプロデュースしたら、どんぴしゃになるだろう。 セカンドのMCの中で、ちょっと躊躇しながら、「夏の冷房の温度は1度あげたり、私はタンブラー(ドリンクをいれるコップ)を使って、無駄なプラスティックは使わないようにして、温暖化現象のストップにに少しでも協力できればと思っています」とエコロジーを心がけていることを語った。 14曲目の「クワイエットリー」は、昨年「ソウル・サーチン~ルーサー・トリビュート」でルーサー作品をたくさん聞いて、それにインスパイアーされて書き下ろした曲だという説明があってから歌われた。僕は初めて聞いたのだが、なるほど、ルーサー的なところが感じられ、あのイヴェントからこんな風に曲が生まれたなら、これは僕にとっても個人的に予期せぬ嬉しい出来事だった。 次回のライヴの時は、このタイプの音楽が大好きな音楽ライターや雑誌編集者やDJ、音楽出版社関係者などにたくさん声をかけてみたいと思う。ガッツに火がついたら、次はシャンティーあたりに火がついてもいい。 ■過去関連記事 2004/03/12 (Fri) 2004/03/20 (Sat) April 02, 2006 August 20, 2006 ■シャンティー・オフィシャル・ウェッブ ■メンバー フィリップ・ウー(キーボード) シャンティー (ヴォーカル) ■Setlist: Shanti Snyder @ Blues Alley, May 16, 2007 First set Second Set (2007年5月16日水曜、目黒ブルースアレー=シャンティー・ライヴ) |