November 28, 2008

Picaro Taro's Exhibition: Draws Riverside Cats

[ ENT>ART>]

【ピカロ・タロー展:真鍋太郎ネコを描く~ネコと本と川の風~】

ネコ。

イラスト、本の装丁などさまざまなテーマで作品を作る現代アートの真鍋太郎(ピカロ・タロー)さんが、約1年ぶりに中央区茅場町の「森岡書店」で個展を開いている。(2008年11月17日日曜から11月29日土曜まで)このソウル・サーチン・ウェッブでは、「車窓を奏でるメロディー」のイラストでお世話になっている。

ちょうど昨年は、僕は『フィリー・ソウル・イン・ギンザ』の準備などで忙しかったので拝見できなかったが、なんとソウルメイト松尾潔さんが真鍋さんと親しく、真鍋さん個展の後に『フィリー・ソウル』にいらしていただいた。そこで今年は一緒に行きましょう、ということにあいなった。

この会場となっている「森岡書店」の入っているビルは、昭和2年築というからもう81年の歴史を持つ建物。なんとここにはコミュニティーFMの「中央FM」のスタジオが入っていて、随分前に何かでこのビルに来たことがあった。本当に「昭和の建物」で風情がある。窓を開けると川が流れている。

Picaro Taro 2008.11.27 DSC08777.JPG
(真鍋太郎さんとネコたち)

昨年のテーマは「犬」だったが、今回のテーマは「ネコ」。約30点が額装されて展示されている。再び、洋雑誌を切り抜いて、そこに自由自在にネコをリキテックスというアクリル絵の具を使いいろいろな色で描く。ネコの中には、笑っているネコ、怒っているネコ、のんびりリラックスしているネコなどいろいろいる。太郎さんの描く絵はどこをとってもすぐに太郎さんとわかる個性的なもの。

昨年(2007年)は多くの犬の中に一匹だけネコを描いた絵が紛れ込んでいた、という。今年は、一匹だけミッキー・マウスのようなネズミが紛れ込んでいた。ひょっとして来年は、ネズミがテーマか? (笑)

(興味ある方は、今日、明日まで。オリジナルも販売しています。またオリジナルをスキャンした複製も30部限定ナンバー付きで販売しています)

■ 開催場所ウェッブ

http://www.moriokashoten.com/?pid=10598080

http://www.moriokashoten.com/?mode=f4
住所 〒103-0025東京都中央区日本橋茅場町2-17-13第2井上ビル305号 森岡書店
電話 03-3249-3456 営業時間: 月-土 13:00-20:00 入場無料
アクセス 地下鉄東西線、日比谷線茅場町駅下車3番出口。3番出口でてスターバックスを通り過ぎ、永代通りを霊岸橋の手前を右へ、すぐの左側にある古い戦前のビル3階

■真鍋太郎さんプロフィール
http://www.soulsearchin.com/event/manabe/index.html

■車窓を奏でるメロディー
http://www.soulsearchin.com/periodical/l&g/index.html
(1999年4月号から2000年10月号まで連載。イラスト=真鍋太郎)

■『夜の凹み本~366のココロの風船』(藤原ようこ著=大和書房=2008年1月15日初版発行=571円+税)。

January 13, 2008
The Book For The Night Feel Down
http://blog.soulsearchin.com/archives/002258.html

ENT>ART>EXHIBITION>Manabe, Picaro, Taro


投稿者 吉岡正晴 : 05:03 AM | コメント (0)

October 18, 2008

"After The Dance ~ Get On The Good Foot" Foot Painting Exhibition

[ ENT>ART>]

【ニック岡井x岡伸昭 フット・ペインティング展スタート】

開催。

「ソウル・ステップの神様」ニック岡井が好きだったソウル・ヒットで、白いキャンヴァスの上で踊った「フット・ペインティング」展が新宿ビームス6階Bギャラリーで16日から始まり、17日そのレセプション・パーティーが行われた。ご来場いただいたみなさま、ありがとうございます。展は11月18日まで開催されていますので、みなさまお誘いあわせの上、おいでください。

DSC08574.JPG

狭い会場に20数点の作品も所狭しと飾られ、さらに多くの人が集まり、歓談の声が止まなかった。印象的だったのが、テレビ・モニターに映し出される作品制作風景の映像をみんなが囲むように見入っていたこと。「こうやって、踊って、できた作品がこれ!」と、飾られた作品に目を移すと「なるほど」と妙に納得がいくようだ。

もちろんこのキャンヴァスには、ニックのソウル・ステップがしっかりと刻まれているが、まさにこの蒼い飛沫のキャンヴァスを見ることで、そこから音楽、メロディーが浮かんでくれば、それが一番素晴らしいことだ。

作家岡伸昭は、この日、一生懸命早起きして、ニックさんのお墓参りに横浜まで行ってきて報告をして、ビームスに戻ってきた。満員の会場で、岡は「ニックさんの足型を取りたかったということではないんです。ニックさんの美しい所作(しょさ=振る舞い)を形に留めたかったということです。その手段として抽象表現主義のスタイルを取ったんです。今後、海外にも出て行ければいいと思っています」と挨拶。スタジオに入るまでどうなるかわからず、ある意味ぶっつけ本番的なところがあったが、結果は大成功で自分でも大変満足したと語った。

DSC08575.JPG


「ニックさんが亡くなってすごく悲しいんですが、こうしてニックさんのステップのソウルがここに残っていて、すごく嬉しいです。きっと天国から、これを今見ていると思います。今はきっと、JBや勝本さんと一緒にステップを踏んでいるかと思いますが、何年後か何十年後か、そのときは一緒に遊んでください」(Jウェイヴ・持田さん)

「『ソウル・パワー』の会場で僕も見たんですが、ニックさんのことを知らない人たちにも、こういうものがあるということを知らせるお手伝いが少しでもできてよかったです。僕自身は、ニックさんの教則ビデオを見て、いろいろステップを覚えたんですが、こう、決まりきったステップのほかに、ちょっと、シュッシュッという粋な動きがあって、どうやってるんだろう、って必死に見ていたんです。かっこいいけど、まねできない、そういう動きがあるんです。それで、この作品(『マザー・ポップコーン』)なんか見てると、そのシュッシュッっていうちょっとした引きずったような動きが、随所に残ってるんですよね。これを見て、『これだあ! これこれ!』ってある意味、すごく合点がいったんですね。僕たちはニックさんのある意味、弟子のようなマイケル鶴岡さんからステップを勉強して、躍らせてもらってるんですが、そういう意味では、僕たちゴスペラーズはニックさんの孫弟子で~す!(笑)」(ゴスペラーズ・酒井雄二さん)

「思った以上に素敵な個展で、驚いています。この前はライヴに来ていただいてありがとうございます。これからも末永いおつきあいをお願いします。これ、ひとつ、欲しい。(笑)(作品を指差す) かっこいいですよね、最高ですよ。薄めの顔料でやっているのがいいですよね、だから、こうステップがしゅっとなっていて。また何回もやってください」(ゴスペラーズ・黒沢薫さん)

「僕はまったく知識なくて来たんですけど、来てすごくよかったです。なんか、ここにいると、すごくパワーをもらうような感じです。すごくパワーをもらってるっていう感じです」(シンガー、富永裕輔さん)

「すばらしい作品ですね。これ、黒人っぽいというより、作品自体が白人っぽいですよね。この青の色が綺麗で、すごくいいですね。たとえば、この大きな作品(『マザー・ポップコーン』)なんか、こう床にガラスを置いて、下からライトで照らして真上から見られるようになんかしたら、いいんじゃないでしょうか」(デザイナー、マイク・スミスさん)

「前々からお話は聴いていましたが、実際こうやって見ると、じんわりきますねえ。この前(『ソウル・パワー』で)大きいのは(『マザー・ポップコーン』)拝見したんですが、これはちょっと買うには大きすぎるかなあ、と思っていたんですが、今回飾られている小さな額装されている作品は買えるかなあ、と思いました。検討します(笑)」(音楽プロデューサー、松尾潔さん)

なんと黒沢さん、僕と岡さんがつけていた缶バッジを見つけ、「これ、欲しい」といい、結局缶バッジをいつの間にか、お買い上げいただいた。ありがとうございます! 2種類ある中で足跡が付いたほうが好評で、追加注文しておかないと。(笑)

みなさま、コメント、そして、ご来場ありがとうございます。ぜひニックの飛沫を感じにビームス・ギャラリーへ足をお運びください。今後もご感想などありましたら、BBSへの書き込みなどもどうぞ。

■ 『ニック岡井x岡伸昭 フット・ペインティング展After The Dance』
新宿ビームス・Bギャラリーで2008年10月16日から11月18日(火)まで。入場無料。11時から20時まで。


ENT>ART>After The Dance


投稿者 吉岡正晴 : 05:47 AM | コメント (0)

October 15, 2008

Nick Okai's Foot Painting: Now On You Tube

[ ENT>ART>]

【ニック&岡、フット・ペインティング展ビデオ、You Tubeに】


アップ。

10月16日からスタートする『ニック岡井 x 岡伸昭 ~フット・ペインティング展』用のビデオをYou Tube にアップした。ぜひごらんください。こうして、ニックの足跡が、キャンヴァスの上に印されたのだ。今回のこの企画を説明するとき、どうしても説明が長くなり、なかなか伝わりにくく、苦労していたのだが、とりあえず、こうして動画を見せることができれば、かなりわかりやすく伝わるものと思う。

簡単に解説をすると、1が、イントロダクションでテンプスの「マイ・ガール」、さらに、マーヴィン・ゲイで、「ヒッチハイク」「セクシュアル・ヒーリング」「悲しいうわさ」、そして、スピナーズの「イッツ・ア・シェーム」、ジェームス・ブラウンの超大作「マザー・ポップコーン」、そして、エンディングはニックと岡が二人で作品作りを終えて、話しているシーンだ。

展示会では、この映像をノンストップで見せる予定だ。これをごらんになって興味をもたれた方はぜひ、ビームス・ギャラリーにおいでください。

After The Dance 1, Intro : My Girl (Temptations) [Step: My Girl]

http://jp.youtube.com/watch?v=riwAWAXZo8A

After The Dance 2, Hitch Hike (Marvin Gaye) [Step: Free Style]

http://jp.youtube.com/watch?v=k8sEcPVS744

After The Dance 3, Sexual Healing (Marvin Gaye) [Step: Four Corner]

http://jp.youtube.com/watch?v=fmTdQWRQbNE

After The Dance 4, I Heard It Through The Grapevine (Marvin Gaye) [Step: Grapevine]

http://jp.youtube.com/watch?v=hSlb4NF7Ioc

After The Dance 5 It's A Shame (The Spinners) [Step: Free Cha Cha]


http://jp.youtube.com/watch?v=rWS_U4Watis

冒頭モノクロで、足元のペンキだけ、ブルーであるところにご注目ください。

After The Dance 6, Mother Popcorn (James Brown) [Step: Popcorn Seven]

http://jp.youtube.com/watch?v=pCwn56GJxEw

冒頭、単色だったところが、ニックが足元にペンキをつけた瞬間、画面が蒼くなります。

After The Dance 7, Ending : Nick Talks With Oka

http://jp.youtube.com/watch?v=uerNTYnXiiM

『ニック岡井 x 岡伸昭 フット・ペインティング展 ~After The Dance,
Get On The Good Foot』
2008年10月16日(木)~11月18日(火)11時~20時 会期中無休、入場無料
場所 B GALLERY (BEAMS JAPAN 6F) 東京都新宿区新宿3-32-6
電話 03-5368-7309 http://www. beams.co.jp

オープニング・パーティー: 2008年10月17日(金)18時~20時 入場無料 どなたでもおはいりいただけます。当日は作家岡伸昭がご挨拶します。

ENT>ANNOUNCEMENT>EXHIBITION>After The Dance


投稿者 吉岡正晴 : 02:23 AM | コメント (0)

October 14, 2008

"After The Dance" Video Will Runs 18 Minutes

[ ENT>ART>]

【『アフター・ザ・ダンス』ニック岡井x岡伸昭、フット・ペインティング展】

編集。

10月16日(木)から新宿ビームスで始まる『ニック岡井 x 岡伸昭 フット・ペインティング展~アフター・ザ・ダンス』の展示場で流すビデオの編集がなんとか終わった。当初12分くらいをメドに考えていたものが、結局18分になってしまった。

ビデオでニックが踊ったのは、「マイ・ガール」、「ヒッチハイク」、「セクシュアル・ヒーリング」、「悲しいうわさ」、「イッツ・ア・シェーム」、そして、「マザー・ポップコーン」。

中でも圧巻はジェームス・ブラウンの「マザー・ポップコーン」。これは、9分2秒のライヴ・ヴァージョンを使ってニックが踊ったのだが、およそ6分、ニックはひたすらに「ポップコーン7」を踊り続ける。そして、3枚の白いキャンヴァスが瞬く間に蒼い飛沫(しぶき)で彩られる。

当初の映像には、カメラのマイクで録ったかなり貧弱な音しか入っていなかったのだが、CD音源をシンクロさせた。すると、どうだろう。画面のニックが見事に輝き始めた。映像のプロたちは、ひとつの映像で「7割、音、3割、絵」だというそうだ。それほど、映像において、音が重要だということだ。ニックがジェームス・ブラウンで本当に踊っているのだ。これには本当に感動した。

というわけで、この18分ほどの映像は、会期中、ずっと流す予定。また、タイミングを見計らって、You Tube などにアップするかもしれない。


5種類のポストカード、額装したポスター(岡サイン入り)、またTシャツ3種なども販売予定だ。

岡伸昭、『アフター・ザ・ダンス』にあわせ、オフィシャル・ホームページを開設。まだ未完成だが、早急に完成を目指す。ここに動画を載せるかもしれない。

http://www.oka-works.com/

ENT>ART>EXHIBITION>After The Dance

投稿者 吉岡正晴 : 07:55 AM | コメント (0)

October 07, 2008

Nick Tribute Continues: Oka's Foot Painting & Emori's Book

[ ENT>ART>]

【ニック岡井トリビュート~フット・ペインティング展ビームス・ギャラリー】 

準備。

このところ、僕は岡伸昭さんの来週(10月16日から新宿ビームス・ギャラリー)から始まるフット・ペインティング展の準備でかなり多忙。今回はいろいろとお手伝いしているのだが、僕もこういうことはやったことがないので、何もかも初めてで、次々とやることがでてくる。これも、ニック・トリビュートという気持ちで出来ることなのだが。

同じ週に本が出る江守さんと電話で話した。来週(10月16日=木曜)に銀座のベノアで行われる出版記念パーティーで、来場者に配る本のサインをそろそろやらなければならないそうだ。なんと、200冊準備するという。つまり、200冊に直筆のサインをするわけだ。腱鞘炎(けんしょうえん)にならないよう、気をつけてください。江守さんの本は、このソウル・サーチンでも何度も紹介している『黒く踊れ!』。実質的な発売日は10月16日頃で、そのあたり以降に店頭に並ぶ予定だ。一方、いわゆる本の奥付は、11月11日ごろになりそう。奥付が11月11日だったら、ちょうどニックの命日だ。

+++

飛沫。

岡さんのフット・ペインティング展『アフター・ザ・ダンス~ゲット・オン・ザ・グット・フット』では、額装したポスターと、5種類の葉書を制作し、グッズとして売ることになった。実際に展示する一点ものは、なかなか貴重でたぶん値段もかなり高くなってしまうが、ポスターや葉書だったら、気軽に買えるだろう。

展覧会会期中に、ずっと会場でリピートで流す10分~15分程度のビデオを編集しなければならなくなった。そこで、6時間分のテープを見たのだが、ニックの元気な姿、しかも、かっこよく踊っている姿を久々に見て、仕事を忘れて見入ってしまった。

2004年5月25日、ニックは青いペンキを靴につけて、「悲しい噂」で踊った。「マイ・ガール」で踊った。「マザー・ポップコーン」で踊った。「イッツ・ア・シェーム」で踊った。

ニックは「29」と描かれたTシャツを着て、「ヒッチハイク」で踊った。「セクシュアル・ヒーリング」で踊った。「イッツ・ユア・シング」で踊った。踊った後(After The Dance)残ったのが、フット・ペインティングだ。

すべてを踊った後、ニックは岡と少し話をしていた。「僕も(こんなことをするのは)今日が初めてだからね。誰がやっても同じだと思うけど、岡君が僕じゃなきゃダメだって言うんでね。(笑) ただ僕はソウル・ミュージックが好きで、それだけやり続けてきたけれど、もし、今僕が十代だったら、ヒップホップやラップやっただろうし、80年代に聴きはじめたら、Pファンクだっただろうしね。ただ僕にはこれしかなくて、好きでやってるだけ」 

岡が言った。「今回は、自分で(自分の筆などを作って、自分が描くことによって)作品を作らないということを第一に考えたんです。僕がやることは、最高の素材で、最高のプレイ、パフォーマンスをしてもらい、それをキャンヴァスに残すこと。仮に僕が踊ったんじゃダメなんです。ニックさんじゃなければ」

そう、これはニック岡井でなければならなかった。そして、これを作るのも岡伸昭でなければならなかった。二人の必然がキャンヴァスの上で、火花を散らし、青い飛沫(しぶき)になっている。「動」が「凍結」された瞬間のアートがここに存在している。

■B GALLERY EXHIBITIONのご案内

「岡伸昭 × ニック岡井 フット・ペインティング
“After The Dance”~Get On The Good Foot~」

期間 2008年10月16日(木)~11月18日(火)11時~20時
会期中 無休 入場無料
場所 B GALLERY (BEAMS JAPAN 6F)
東京都新宿区新宿3-32-6 電話03-5368-7309
http://www.beams.co.jp
内容 「ソウルダンスの神様」ニック岡井が、足に青のペンキをつけ、ニック自身が愛した数々のソウル・ヒットでソウル・ステップを踊り、それをキャンヴァスに記したもの。10号程度の小さなものから、120号x3枚連作までの大規模なものまで20数点を展示。

オープニング・レセプション 2008年10月17日(金) 18時~20時
入場無料。どなたでもご参加いただけます。作家よりワインとソフトドリンクが提供されます。

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フィリップ・ウー凱旋ライヴ

フィリップ・ウーが、メイズのツアーから戻り、日本で久々のライヴを敢行します。10月10日(金)、目黒ブルース・アレー。ヴォーカルは最近、フィリップ・セッションによく顔を出すDCノーマン。今週金曜日。お忘れなく! 

PHILIP WOO SESSION
(HAMMOND A-100/Leslie147)Philip Woo (G)西山HANK史翁 (B)Cliff Archer (Ds)Jay Stixx (Vo)Day“D.C.”Norman
2008年10月10日(金) 19時半~
会場 目黒ブルースアレー
住所 153-0063 東京都目黒区目黒1-3-14ホテルウィング・インターナショナル目黒B1F
予約専用電話 03-5740-6041 (月曜~土曜 12時~20時まで)
それ以外は店頭電話 03-5496-4381 Eメールwebmaster@bluesalleyia.co.jp
前売券 テーブル席(指定)4,000円 当日券は500円UP (各税込) このほかに500円のテーブルチャージがかかりす

http://www.bluesalley.co.jp/reservation/index.html#2

ENT>ANNOUNCEMENT>Oka Nobuaki's Exhibition
ENT>BOOK>Emori, Ai>Dance, Black


投稿者 吉岡正晴 : 06:13 AM | コメント (0)

May 16, 2008

La “Venere Di Urbino”

[ ENT>ART>]

【ウルビーノのヴィーナス・鑑賞】

ギリシャ型。

ソウル・サーチン美術部、久々の開催。2-3日寒い日が続いたが、この日はすっかり晴れて日中は若干汗ばむほどの上野の森。岡先生の解説で「ウルビーノのヴィーナス」展を鑑賞に。学生時代美術部だったK夫妻、Sちゃん、Kちゃん、岡先生。K氏が美術部だったとは知らなかったあ。本日は蝶ネクタイで登場。「(美術展用の)コスプレです」。名探偵コナンのようだった。(笑)

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[上野の森に聳え立つ看板とコナン君]

まもなく最終日ということもあってか、かなり混みあっていた。絵画、彫刻、アクセサリー小物など全70点余。ヴィーナスを切り口にさまざまな作品が展示されている。それにしても、こんなにヴィーナスの絵があるんだ。僕が知ってるのはせいぜい「ミロのヴィーナス」くらいだが。

今回のテーマ「ウルビーノのヴィーナス」(ティツィアーノ・ヴェチェリオ作=1538年)は、ウルビーノという画家が描いたのかと思っていたら、違った。ウルビーノはウルビーノ公という貴族の名前で、ウルビーノ公が所蔵していたヴィーナス、ということらしい。

この頃、絵はお金持ちが画家に注文をだして、描かれていた。この注文主グイドバルドは1538年に、ティツィアーノに一言「裸の女」とだけ書いて注文した。描かれている後ろの侍女らは、ヴィーナスの洋服をあわてて探している様子を描いているそうだ。

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[ウルビーノのヴィーナス(カタログIII-4)]

印象に残るのは、やはり大きな絵だ。「こういう絵は、お金持ちの家の玄関とかにど~んと飾られてたんですか」 岡先生解説。「いえいえ、こんなヌードの絵は誰もが目に付くところなんかにはおきません。そもそも裸の女性の絵なんていうのは、当時でも不謹慎なもので、こうした絵は豪邸の一室にひそかに飾られ、誰か親しい友人なんかが来たときに、そっと見せたりするものなんです。秘め事ですよ。また、裸婦は基本的にはよくないんですが、これがギリシャ神話にでてくる女神のヴィーナスだから、許される、ということがあったんですね。神様だから裸を描いてもいい、という考え方です。だから、これだけ多くのヴィーナスが描かれたわけです」

へええ。やはり当時もヌードはだめだが、ヴィーナスの名の下にそれがなんとか許された。だから、ヴィーナスを想定させるヴィーナスとの関連物が必ず描かれるという。例えば、キューピッド、そして、キューピッドが持つ矢、鳩、バラなどなど。ヴィーナスはヌードを描く免罪符だったわけだ。

「ヴィーナスとキューピッド」(ポントルモ作・ミケランジェロの下絵による=1533年頃)のヴィーナスは筋肉隆々。ここには二種類の愛、卑俗的な愛と神聖な愛が描かれ、通俗的な愛だと苦しんで、痛い目にあうぞという示唆を含んでいるそうだ。この絵に限らず、キューピッドはあちこちに登場。黒猫みたいな絵も、隠し絵的にあったりして、本物を間近に見ると発見新たで楽しい。

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[ヴィーナスとキューピッド(カタログIII-3)]

岡先生、ノンストップで約3時間。「今日は、途中で怒られませんでしたね」「そうですね、随分ソウル・サーチン美術部も板についてきました(笑)」偶然来ていた先生の別の生徒さんから声をかけられていた。何度来てるのかなあ。 

講義の途中、ヴィーナスの足(カタログI-6 メディチ家のアフロディテ=メディチのヴィーナス・大理石像からの石膏複製)を指し、「このあたりのフォルムが後のヴィーナス像の基本形になるんです」と説明。その後、足のフォルム(膝から下、特に親指より人差し指の長い指がギリシャ型でよいなど)に関する熱い解説が続き、実は、先生、足フェチであることが発覚した。「大好きなんです(ギリシャ型)」と告白。学生時代には、学校のとある女子の足のフォルムに惚れ、石膏で型取りして、模型を作り飾っていたそうだ。かつての足フェチが今や美術部の先生です。ブラヴォー!

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[岡先生を悩ませた足のフォルム]

今日のテーマ曲。サム・クックの「キューピッド」。次回はモディリアーニ展かな。

■ 過去記事・美術部

October 10, 2007
Philadelphia Museum of Art Exhibition Begins Today
【フィラデルフィア展・今日から】
http://blog.soulsearchin.com/archives/002075.html

November 16, 2007
The Appreciation Of Philadelphia Museum Of Art With Mr. Oka
【岡先生と鑑賞するフィラデルフィア美術館展】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200711/2007_11_16.html

December 16, 2007
Munch Exhibition At Ueno
【上野の森でムンク展~ムンチと書いてムンク】
http://blog.soulsearchin.com/archives/002200.html

フィラデルフィア美術館展  国立西洋美術館 2007.10.09 内覧会
フィラデルフィア美術館展  国立西洋美術館 2007.11.15 鑑賞
フェルメール展牛乳を注ぐ女 国立新美術館  2007.11.29 鑑賞
ムンク展 国立西洋美術館 2007.12.15 鑑賞
ウルビーノのヴィーナス展  国立西洋美術館 2008.05.15 鑑賞

■ ヴィーナス~公式ウェッブ (2008年5月18日まで)

http://www.venus2008.jp/
上野・国立西洋美術館

ENT>ART>EXIHIBITION> La Venere di Urbino


投稿者 吉岡正晴 : 03:55 AM | コメント (0)

December 16, 2007

Munch Exhibition At Ueno

[ ENT>ART>]

【上野の森でムンク展~ムンチと書いてムンク】

前衛。

この前、フェルメール展を見たかと思ったら、今度はムンク展だ。例のフィラデルフィア美術館展を二度ほど見てから、すっかり美術づいているソウル・サーチャーとその仲間たち。「ソウル・サーチン美術部・第3回」は上野の西洋美術館でやっている「ムンク展」。いつも通りソウル・サーチャー岡伸昭先生のお話を聞きながら、各作品を見て回るというもの。第1回はフィラデルフィア美術館展、第2回はフェルメールの「牛乳を注ぐ女」ほか、そして第3回は初の一人のアーティストにスポットをあててじっくり見るムンク展だ。

生徒8人、先生1人で冬にしてはちょっと暖かい上野の森午後2時。岡先生、前回の予告から「あんまりしゃべること、ないんですけどねえ」とか「いやあ、どうしてムンクがこんなに日本で人気があるのかわからないんですよねえ」と比較的ネガ系(ネガティヴ系)コメントをくちずさむ西洋美術館。前回かなり歩き疲れたM氏、この日は満を持して「万歩計」持参! 

200px-The_Scream-Munch.jpgムンチ(Munch)と書いてムンク。ムンクは本名エドヴァルド・ムンク、1863年12月12日ノルウェイ生まれ、1944年1月23日80歳で死去。一番有名なのは「叫び」という作品だ。(←画像左) 

岡先生曰く。「彼の最大の特徴は『フリーズ(Frieze)』という手法です。絵画だけでなく、その部屋の例えば、柱、背より高い2メートルくらいの高さのところに帯状に作品を作ったりして、全体で装飾的に作品を作るというやり方です」 フリーズ(Freeze)というので、「止まれ」とか、「動くな」「凍る」っていう意味かと思ったら、スペルが違った。へえ。ムンクのアトリエも上部の方にも絵が飾られて、部屋全体が装飾的になっている。

先生が月とそれが水面に映る描き方がいつも同じだということを説明する。そのときに、実際の絵のその部分を指差した。するとすかさず、係りの人がやってきて、「あまり近づかないようにお願いします」。イエローカード1。

岡先生曰く。「大体、暗いんですよね。ちょうど、ムンクというのは、1960年代後半に起こったフラワー・ムーヴメントなどの動きと近いものがあるかもしれません。管理社会へのアンチテーゼ的なものです」 へえ。ということは、メインストリームに対してのオルタナティヴ的な人なんですね。

岡先生曰く。「(美術の都、中心地)パリにはほんの少ししかいませんでした。あとは(出身地の)ノルウェイにいます。それから彼はいつも不倫して、アルコール依存症で…」 ノルウェイ、反体制、不倫で女好き、アルコール依存症。ということは、マーヴィン・ゲイ? 「いやあ、ちょっと違いますね」 あるいはオルタナティヴっていうことで、プリンス? 横から「吉岡さん、なんでも昔の画家をプリンスとかマーヴィンでたとえようとするのやめてくださいよ(苦笑)。毎回、同じなんだから。今日は、みんな吉岡さんが言うことにからみますよ。全部、落穂拾いしてきますから(笑)」とM氏。「しいていえば、パンクってことで、セックス・ピストルズですかねえ。前衛も前衛です」と岡先生。ひとしきり解説も熱が入ってきたところで、一般のお客さんから「ちょっと静かにしていただけますか」。イエローカード2。

岡先生曰く。「ムンクは、彼女のほかにいつも何人かの女性の影がありました。そうしたものが、彼の作品にも登場しています。『嫉妬』という作品などそれを象徴した作品かもしれません。それから、たとえば、ムンクは何人も人魚の絵を描いていますが、彼が描く人魚は絶対に処女ではない、と言えますよ」へえ。な~るほど。

岡先生曰く。「ゴーギャンは、(物を)見なくても描けますよ、という立場で、一方、ゴッホは見ないと描けませんという風に対立してたんですね。で、ムンクはゴーギャンの影響を受けてました。扱っている題材を象徴的に見せようということになっていきました。例えば、テーマが不安とか愛とか死と言った暗いものになっていったんですね」 

「先生、これは絵は上手なんですか」 「いやあ、上手とは言えないでしょうねえ。特に技術的には」 「じゃあ、ヘタウマ?」 「そうかもしれませんね」

ムンチと書いてムンク。いやあ、しかし、こんな講釈をいれながら、何人かで絵を「あーだこーだ」言いながら見るのは楽しいなあ。やはり、絵画もそれを描いた人のバイオグラフィーなどを徹底して知ってから見るとおもしろい。それはミュージシャンと音楽も同じだ。これ、きっとおもしろい1時間番組にできるんじゃないかな。しかも、これまでの美術愛好家からは酷評されるかもしれないようなかなり破天荒な美術番組だ。

次回はここにフライヤーがあったウルビーノの『ヴィーナス』。2008年3月4日から5月18日まで西洋美術館で開催される同展を解説してくれるそうだ。

3時間弱、M氏の万歩計は1200歩くらいしか進んでいなかった。3時間普通に歩き続けたら12キロ1万歩にはなるはずだが。「結局、歩いてないんだよなあ…」とM氏、その数字に愕然と絶望。岡先生も、しゃべるネタないと言いつつ、3時間しゃべり続けた。万歩計はほとんど回らなかったが、岡さんの口はなめらかに、回り続けていた。おつかれさま~~。

■オフィシャル・ウェッブ
http://www.tokyo-np.co.jp/event/bi/munch/
ムンク展2007年10月6日から2008年1月6日まで
上野・国立西洋美術館

ENT>ART>EXIHIBITION>Munch, Edvard

投稿者 吉岡正晴 : 04:26 AM | コメント (0)

November 16, 2007

The Appreciation Of Philadelphia Museum Of Art With Mr. Oka

[ ENT>ART>]

【岡先生と鑑賞するフィラデルフィア美術館展】

講釈。

前々から企画していたソウル・サーチャー岡先生と見る『フィラデルフィア美術館展』に行ってきた。美術の先生でもある岡伸昭さんに解説してもらいながら、美術展を見ようという「ソウル・サーチン文化部」の企画。昼の1時半に上野の森、東京都立美術館前で岡さん、松尾夫妻らと待ち合わせ。

すたすた歩いていると、後ろから聞き覚えのある声。松尾さんだった。今回ここには、全77点が展示されているが、オープニングのときに岡さんが解説つきで話をしてくれたのがおもしろかったが、1時間半ではぜんぜん足りなかったので、フル・ヴァージョンをじっくりお願いしようということにあいなった。みんな、ノートとペンを持って、さあ出発。

今回の展覧会は大まかに5章に別れている。「写実主義と近代市民生活」「印象派とポスト印象派」「キュビスムとエコール・ド・パリ」「シュルレアリスムと夢」そして、「アメリカ美術」の5章。作品的には1865年くらいから1943年ころまでの約80年間。

岡先生、ノンストップで解説。「3大写実主義の作家としては、コロー、ミレー、クールベで・・・」「マネの『キアサージ号とアラバマ号の開戦』は、浮世絵の影響があるもので・・・」

マネの『キアサージ号とアラバマ号の開戦』(1864年)↓
http://www.philamuseum.org/collections/permanent/101707.html

「ええ? なんで、なんで?」「こういう所からって、本当は絵が描けないんですよ。俯瞰する見方を取り入れていて、それは浮世絵の構図の影響があるんです。当時、浮世絵っていうのは、それこそ日本から何か送られてくるときの包み紙みたいなものだったんですけど、その絵にヨーロッパの人はものすごく興味を持ったんですね。マネは、この絵は新聞記事を読んで描いたので、実際にはこの場には行ってないんです」 「へええ」

「1870年代に入ると、チューブ入りの絵の具が開発され、画家が外に出て写生するようになった・・・」「チューブ入りの絵の具の開発は、ウォークマンの登場と同じね」「モネは晩年目をやられて見えなくなりつつあり、そうした焦りや苛立ちが例えば『睡蓮、日本の橋』などに見られる・・・」「ゴッホはものすごく思い込みの激しい人で・・・」 生徒は、「へえ」とか「ほー」とか、相槌を打ちながら、ときに質問などをしつつ進むが、ちょっと声が大きくなったりしたり、一作品の前でずっと解説を受けたりしていて渋滞を引き起こしていると、「もうちょっと静かにしてください」と係りの者に注意される。

「いわゆるシュールレアリスムというのは、非現実というか、絵の中に矛盾があったりするんです。例えば、キリコの『占い師の報酬』、よく見てください。時計は昼の2時前を指していますが、この時間ならこんなに影は長くならない。それから汽車の煙の向きと煙突からでる煙の向きが逆でしょう。ありえないんです」 「おおおっ」(みんな歓声)「シ~~~」

ジョルジョ・デ・キリコ『占い師の報酬』(1913年)↓
http://www.philamuseum.org/collections/permanent/51288.html

「ダビンチは仕事がものすごく遅いんですよ、ミケランジェロは早くて、ラファエロはいろいろな良いとこどりをして、でも37歳の若さで死んでしまうんです」「それまで単一的視点から絵を描いてものをいくつもの視点で、多視点で見て、それをキャンバスに記したのがキュビズムの特徴です。これは1907年からほぼ10年くらいの期間にブームは終わっています」「へえ、美術の世界もブームが意外と短かったりするのね。ニュー・ジャック・スウィングと一緒だあ」「ピカソとかは、当時はけっこう前衛だったりするわけ?」「そうですね、前衛ですねえ」「じゃあ、プリンスみたいなもんですかねえ」 なんでも、ソウルに置き換えるところあたりが、ソウル好き連中らしいところ。

「マルセル・デュシャンが描いた『画家の父の肖像』は、デイヴィッド・T・ウォーカーみたいじゃない?」「いや、ちょっとクライヴ・デイヴィスにも似てるな・・・」 

マルセル・デュシャン『画家の父の肖像』(1910年)↓
http://www.philamuseum.org/collections/permanent/51405.html

「これなんて、マンハッタン・トランスファーのジャケットだよね↓」

フェルナン・レジェ『生き生きした風景』(1924年)↓
http://www.philamuseum.org/collections/permanent/51986.html

色が圧巻で、目に焼きついたのはこれ↓
フォアキン・ソローリャ『幼い両生類たち』(1903年)
http://www.philamuseum.org/collections/permanent/104425.html

岡先生曰く「これは、色が圧巻ですよね。この光の当て方。これを展示した個展(1909年)には、なんと16万人の人が見に来たそうです。もう超大人気画家ですよ」

「絵っていうのは、100年前のもの、150年前のものでも、こうやって現物が見られるわけですから、すごいですよね。音楽はせいぜいここ100年、といっても実際は数十年でしょう」「な~~るほど」

なんとこんな調子でてれてれやっていたら、岡先生3時間半しゃべり続けて、最後の第5章『アメリカ美術』のところは相当はしょった。時間が足りなくなったのだ。「まもなく、閉館です、お急ぎくださ~~い」と係員にまたまた促された。

近くでやっていた「ムンク展」「シャガール展」とか、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」でもやってもらいましょう、って話しになった。そして、帰りの車はフィリー・ソウルでゴー・ゴー・ゴー。

ENT>ART>Philadelphia Museum Of Art

投稿者 吉岡正晴 : 05:09 AM | コメント (0)

October 24, 2007

Yoshioka Kohji Exhibition: “My Journey Of Color”

[ ENT>ART>]

【吉岡耕二・個展】

衝撃色。

銀座ソニービルの近くで打ち合わせが終わり、ソウル・サーチャー岡さんに電話をすると、なんとすぐ近くの画廊でお知りあいの先生の個展のレセプションに来ているので、いらっしゃいませんか、というお誘い。言われるがままに行くと、徒歩2分のところにあった「ギャラリー桜の木」での画家吉岡耕二さんの個展だった。先生と岡さんは家が近いことで親しくさせていただいている、という。そういえば、以前にその話をきいたことがあった。

■吉岡耕二展
http://www.sakuranoki.co.jp/ginza/071019/index_071019.htm#

http://www.ginzastreet.com/yoshioka_koujiten.html

さすが、銀座の画廊でやる個展はちがう。初日ということで、ケータリングなども入り、ゆったりと作品を見つつ、お得意様たちが絵を囲みながら談笑している。基本は油絵で、いくつかリトグラフもあるが、次々と「売却済み」の札がかかっていく。ブルー、イエローなど鮮やかな色彩が目に飛び込んでくる作品群だ。帰ってきて調べてみると、「色彩の魔術師」と呼ばれているそうだ。まさに色の衝撃という感じだ。1967年から14年間ほどフランスに住んでおられたそうだ。

岡さんに紹介されて名刺を交換すると「僕も吉岡です」と、吉岡・吉岡のあいさつになった。

僕なんか絵について素人なので、すぐに「これは、ジャンルでいうと何になるんでしょう」なんていうバカの質問をしてしまった。「まあ、ジャンルなんて売る側(見る側)が決めることだからねえ。でもしいて言えば、心象、具象(絵画)と言えるかな。抽象画に対しての具象絵画なんだが、僕は自分ではその中間あたりの『半具象』って言ったりするね」とやさしく解説していただいた。

吉岡さんは、世界中を旅してそこで印象に残った風景などを絵に描く。「どこかでものすごく綺麗な夕焼けを見るでしょう。それを絵にしたいと思う。でも、帰ってきてアトリエでそれを描こうと思っても、もうそのときの瞬間というのは変わっている。時間が経てば変わるのはあたりまえのこと。心象とは変わるものなんだ」 外で写生をするようには描かないという。その風景を頭に焼き付けて、ゆっくりアトリエで描く。「ということは、写真はかなり撮られる?」と尋ねると「たくさん、撮りますね。それも、モノクロで」とのお答え。な~~るほど。描くときに描く本人もイマジネーションを広げられる。

一作品を書き上げるのに大変な時間がかかるという。特に、絵の具を何回も重ね合わせて描くためには、毎回最初の絵の具を乾かさないとならない。いろいろな絵の具を乾かし、次の色を塗り、また乾かしという作業をしているとものすごく時間がかかってしまう。そこで、同時に何点も並行して描くという。

ところで、吉岡さん作品の何点かに、四角の窓枠のようなものが描かれていることに気付いて、これは何ですか、と尋ねた。すると、「まあ、僕のクセみたいなもんですかねえ」と簡単なお答え。「カメラのファインダーを覗くと映る枠とか、窓から外を眺めて、そのときの窓枠とか、そういうものかなと思ったんですが」と言うと、「それは見る人の自由ですよ、それでいいんですよ」と言われた。最初に下書きのときに、書いて、それが残っていたりすることもあるそうだ。消えてしまうものもあるが、また後から書き足したりすることも。

「日本人の絵の見方っていうのは、その絵を見たらまずタイトルを見る。これはどこで、いつ頃で、夕方なのか朝なのか、そういうことを気にするんですよ。でも、フランス人はちがう。フランス人のおうちに行ったことありますか。古い家なんか行ったら家の壁という壁すべてに何らかの絵が飾ってあります。本当に子供の頃からそういう風に絵に囲まれて育ってるんですね。それに比べると日本は、ふすまと障子で、掛け軸が床の間に一点かけられているくらいです。(日本の家には)絵がないんですよ。特に油絵みたいなものは、(日本には)歴史がない。フランスの家にあれだけ絵が飾られているというのは、ひとつには地震がないからということもあるんですけどね。だから、本当に築何百年という家が普通にあって、古い絵がいくらでも飾られている。オーチャードとかで個展をやると、男の人は順路に従って絵を見ていく、でも、女性はぱっと見て(たとえば)黄色が目立つような絵とか、ぱっと気に入った絵の前に直行する。(日本人男性は)色彩に関する目というのがないんだね。ネクタイをいまだに奥さんに選んでもらったりしてるくらいだからね(笑)」

なるほど。確かに僕も、文字情報というか周辺情報、求める嫌いありますねえ。音楽もですが。(苦笑) 

いろいろ調べてみると、2005年に行われた展覧会では「魂の詩」というタイトルがついていた。またまたソウルつながりですね。岡さんが、「吉岡さん・・・」と、話始めると二人が同時に「はい」とばかりにうなずく。そして吉岡さんが、岡さんに「今、うちの庭に柿がたくさんなってるから、一度早いうちに来て、とってって」と言っていたのが印象的だった。

■ 関連ウェッブ

http://www.bunkamura.co.jp/gallery/event/yoshioka04.html
(少し古いですが、2004年文化村で行われたときの作品など)

■ギャラリー桜の木 銀座

東京都中央区銀座5-3-12 壹番館ビルディング3階
午前11時から午後7時 日・祝休廊
電話 03-3573-3313
○吉岡耕二展は10月19日(金)から10月31日(水)まで。
http://www.sakuranoki.co.jp

ENT>ART>EXIHIBITION>Yoshioka, Kohji


投稿者 吉岡正晴 : 01:07 AM | コメント (0)

October 10, 2007

Philadelphia Museum of Art Exhibition Begins Today

[ ENT>ART>]

【フィラデルフィア展・今日から】

解説。

『フィラデルフィア美術館展』東京展が10月10日から始まる。その内覧会が9日、上野の東京都美術館で行われ、今回は「フィリー・ソウル・サーチャーズ」の関係もあって、足を運んだ。

上野の森は、いくつか博物館があって、徳川展をやっている国立博物館に行ってしまった。少し遅れて入るとものすごい人だかり。司会者と美術館関係者がいくつかのやりとりをした後、今回のイメージキャラクター、檀れいがマティスの「青いドレスの女」を彷彿とさせるドレスで登場。

その後、「ソウル・サーチン」でコメンテーターも務める岡伸昭さんとともに作品を見る。音声ガイドも借りて、それを聴きながら行こうということになった。岡さんは、自分が絵を書いたり、デザインをしたりするアーティストでもあるが、とあるカルチャー・センターで美術史などを教えている先生でもある。

そこで、順路にしたがって、作品を見始めると岡さんがいろいろと説明してくれる。それがけっこうおもしろい。

たとえば、ある時期から絵の具がハンディになって、外に持って出られるようになった。それによって画家はそれまで室内でしか描けなかったが、外に出て描けるようになった。「つまりウォークマンが登場して音楽が戸外に出たのと同じことが起こったんですね」とか、画家の誰と誰が仲がいい、とか、仲が悪い、とか。この画家は金持ちからの支持が厚くけっこう裕福な生活ができた、とか、逆にこの画家は画家仲間からはものすごく評価されていたが、一般からは全然評価されていなかったので貧しかった、とか。これはその後のキュービズムに影響を与える原点になった、とか。彼はオリジナルだが、そのフォロワーの彼のほうが人気がでてしまった、とか。彼らは、当時の絵の世界ではかなり異端で、けっこうプリンスみたいな存在だったんですよ、とか言われると、急に親しみがわく。

そんな解説を受けながら、見ていると「フィリー・ソウル・ナイト」でお世話になったメトロS氏登場。これこれしかじかと説明すると、「じゃあパワーポイントとか使って、一点に一口キャッチかなんか言ってもらって、紹介するなんて、イヴェントの合間にいいかもしれませんね。『これは、だれそれの最高傑作、必見!』とか」。う~~ん、いいアイデアかも。

近代絵画史みたいなものが、ひじょうにおもしろく解説された。こういう話を聴きながら、絵画を見ると興味も広がる。あるいは、「岡先生と見る『フィラデルフィア美術館展』」なんていうのもおもしろいかもしれない。(笑) 歩き始めて閉館の6時すぎまでに、2時間弱、作品点数の半分くらいまでしか進まなかった。この続きは、また後日、ということになった。

■「フィラデルフィア美術館展」オフィシャルサイト
http://www.phila2007.jp

ENT>ART>Philadelphia Museum of Art Exhibition


投稿者 吉岡正晴 : 03:27 AM | コメント (0)