March 06, 2008

Bluey Of Incognito Talks:

[ ENT>MUSIC>LABEL]

(2008年3月4日付けブログからのつづき)

【ギャグ好きインコグニートのブルーイ語る】

ワンネーション。

インコグニートのリーダー、ブルーイがライヴ後、出てきてほんの少しだけ話すことができた。調べてみると、ブルーイにインタヴューしたのは2002年のことなので、もう5年以上前だった。彼が『ソウル・ブレンズ』に来たのも、その頃なので、やはり5年以上前。でも、一応覚えていてくれたようだ。

それより少し前、「吉岡さん」と声をかけられた。なんとハンドカッツ・レコードの織田(おりた)さんだった。久しぶりで「なんでまた」と思ったら、なんと次のインコグニートの新作は、ハンドカッツからリリースされる、という。日本ではポニー・キャニオンからの移籍となる。

「やあ、どうも」「ハロー、君とはレコードの話をしたな」「そうだねえ、久しぶり」 ブルーイは現在日本人奥さんとロンドンに住んでいる。「娘は、今、11歳。最初は日本語をしゃべっていたんだけど、最近は英語ばっかりなんだよ。周りの友達と英語でしゃべれないとついていけないらしくて、英語ばかりしゃべって、日本語を忘れそうになってるんだ。妻ができるだけ日本語をしゃべるようにしてるんだけどね。でも、娘はフランス語もしゃべれるよ」「じゃあ、トライリンガルだ!」

「ところで、ステージでやった『オッパッピー』は、どこで覚えたの?(笑)」「ああ、あれか? (笑) いや、こっち(日本)に来ると(日本人の)スタッフにいろいろ尋ねるんだ。今、新しいギャグはなんだ、とか。それで教わるんだ。で、そんなネタを仕入れてうち(ロンドン)に帰ると娘も妻も、それを知らなくてね。(笑) 新しいネタを僕が東京からロンドンに持ち帰るんだよ。以前には『さんぺいで~す』なんてのもやった」 「あ、ねえ、『そんなのカンケイねえ』は?」 「もちろん、『そんなのカンケイねえ』」とジェスチャー付きでやってくれた。(笑) そこで、こちらも携帯に入っている小島よしおの動画「オッパッピー」を見せた。それを見るとブルーイ、「ファンタスティック!」と興奮しながら食いつき抜群。

インコグニートのライヴは、最後のアンコールをやった後、全員がステージに横に並び、手をつないでおじきをした。そのとき、ブルーイは「ワン・ネーション・アンダー・ザ・グルーヴ(グルーヴのもとに、ひとつ)」と叫んだ。そして、ボブ・マーレーの「ワン・ラヴ」がBGMとして流れ出した。彼らはその「ワン・ラヴ」に乗って退場した。いい演出、雰囲気だった。

(2008年3月3日月曜、東京ブルーノート=インコグニ-ト・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Incognito
2008-29

投稿者 吉岡正晴 : 01:52 AM | コメント (0)

December 23, 2007

David “God’s Hand” T. Walker: There’s Movement In Stillness

[ ENT>MUSIC>LABEL]

【デイヴィッド・T・ウォーカー、港横浜に足跡を印す】

静嵐。

まさに「静かな嵐」だ。デイヴィッド・T・ウォーカーのパフォーマンスは、静かにもかかわらず、激しく熱くなる。「クワイエット・ストーム」は、詩人スモーキー・ロビンソンの代表曲のひとつでもあるが、スモーキーはまったく対照的なふたつの単語を組み合わせて、独特な状況を描きだす天才だ。彼が書いた歌詞~「曇りの日に太陽を見つけた」と歌いだすのは、テンプテーションズの「マイ・ガール」。曇りと太陽というまったく相容れない単語を組み合わせて予期せぬストーリーを作る。

なんてことを思いながら彼のギターの音色に耳を傾けていたら、デイヴィッドに「クワイエット・ストーム」をやってもらいたくなった。これは、彼にぴったりの曲だ。

まさに「神の手」だ。デイヴィッドの手、指から醸し出される音色は、スモーキーに勝るとも劣らず景色を描き出す。彼の優しい指先が弦に触れて出てくる音は神の音かもしれない。

まさに「愛の音」だ。4人のミュージシャンとともに積み重ねられるデイヴィッドのサウンドは愛とやさしさと、ソウルと時に強さが込められている。彼のライヴを見終わると、ほっとしたり、心が温かくなったり、安らいだ気持ちになるのは、ひとえに彼の人間性に負うところが大きい。それらすべてをひっくるめて言えばデイヴィッドの愛の大きさだ。それはスティーヴィー・ワンダーとも共通する。

ムーヴメント(動き)の中に静がある。そして、静寂の中に動きがある。

情熱の中にクールがある。そして、クールの中に情熱がある。

やさしさの中に頑固な芯がある。そして、芯の中にやさしさがある。

笑顔の中に一粒の涙が見える。そして、一粒の涙の中に微笑みが見える。

円熟の中にフレッシュな若さが飛び散る。そして、若さの中に円熟味がにじみ出る。

デイヴィッド・Tのギターにはそんな相反する表情がある。だからそれが彼のギターに奥行きを与えている。

+++++

職人。

セットリストは、東京と同じだった。これは日が進むにつれてどんどんバンドサウンドは固まっていくに決まっている。しかし曲によって微妙にのりが違う。それよりも、ときにデイヴィッドのギターを、たとえば、リッキー・ロウソンのドラムで聴いてみたいと思った。いえ、別にンドゥグに文句があるわけではありません。(笑) でも、ちょっと出すぎのところがある。デイヴィッドのように、一歩控えめでもいいかもと思う。ジェリー・ピーターズのキーボードの弾き方、超マニアックというか、オタクっぽくてよかった。音ももちろん。この日、デイヴィッドは7回演奏中に立ち上がった。この中には、彼がジャケットを脱ぐために曲間に立ち上がった回数は含めていない。ジェリーも演奏中3回立ち上がった。そして、みな、音の、楽器の職人であった。デイヴィッドは1941年6月25日カリフォルニア州生まれ、現在66歳。

■ デイヴィッド・T 関連記事

December 19, 2007
Distinctive Fingers, David T. Walker Says “Guitar Is My Voice”
http://blog.soulsearchin.com/archives/002215.html(ここに過去記事一覧があります)

■ メンバー

David T. Walker (g) デイヴィッド・T・ウォーカー(ギター)
Clarence McDonald (key, p) クラレンス・マクドナルド(キーボード、ピアノ)
Jerry Peters (key) ジェリー・ピーターズ(キーボード)
Byron Miller (b) バイロン・ミラー(ベース)
Leon Ndugu Chancler (ds) レオン・ンドゥグ・チャンスラー(ドラムス)

■Setlist: David T. Walker @Motion Blue, December 20, 2007
セットリスト デイヴィッド・T・ウォーカー 12月20日

Second Set; show started 21:31
01. Real T
02. Plumb Happy
03. Never Can Say Goodbye (Jackson Five)
04. Going Up
05. Recipe
06. Save Your Love For Me (New)
07. Ahimsa
08. Lovin' You (Minnie Riperton) 
09. An-Noor
10. Side Walk Today
11. What's Going On (Marvin Gaye) (10-11 is medley)
12. Soul Food Cafe
Enc. Walk On By (Dionne Warwick)
performance ended 23:10
show ended 23:11

【2007年12月20日木曜、横浜モーション・ブルー=デイヴィッド・T・ウォーカー・ライヴ】

ENT>MUSIC>LIVE>Walker, David T.
2007-183

David T. Walker の表記はデビッド・T、デイビッド・T、デヴィッド・T、デイヴィッド・Tなどいろいろあります。ソウル・サーチンでは、「デイヴィッド・T・ウォーカー」を使用します。

投稿者 吉岡正晴 : 04:32 AM | コメント (0)

December 21, 2007

Brenda Vaughn & Kanagawa Philharmonic Pops Orchestra

[ ENT>MUSIC>LABEL]

【ブレンダ・ヴォーンら神奈川フィル・ポップス・オーケストラで歌う】

格別。

ステージ上のオーケストラの人数を数えるのも大変。なほどの、フル・オーケストラ。50人近い大所帯に、ブレンダ・ヴォーンをはじめとするソウル・シンガーたちがクリスマス・ソングを歌う。

定時にスタートした演奏会。オープニングはオーケストラとブレンダ・ソロによる「アメージング・グレイス」。珍しくブレンダが冒頭、あがっていたように思えた。あのブレンダでもあがるのか。(笑) いや、それでも、このフル・オーケストラをバックに堂々と歌う姿は晴れ晴れしい。途中から歌で、グリニス・マーティン、アージー・ファイン、ロビー・ダンジーらが加わる。まさにソウルフル・クリスマスだ。しかし、バックのオーケストラはきれいで華麗な音をかなでる。

一部での聴き物はブレンダが歌う「スターダスト」。ブレンダと雑談をしていて、「クリスマス(神奈川県民で)『スターダスト』歌うわよ」と言ったので、「おおっ、それは僕の大好きな曲だ」と言ったら、ぎくっとして、「じゃあハードに練習しないと」と返ってきた。(笑) このフル・オーケストラをバックにこうしたスタンダードをブレンダが歌うというのも格別のものがある。

休憩をはさんで第二部での聴き物はブレンダにロビー、アージー、グリニスも加わる「ホット・ア・マイティ・ゴッド・ウィ・サーヴ」。ゴスペル臭ぷんぷんのヴォーカル陣に、きれいきれいな粉雪のようなオーケストラのアンバランスがおもしろい。

演奏会が終わって楽屋に行きブレンダらに会う。グリニス、アージーは10月のフィリー・ソウル以来、ロビーはいつだ、ディーヴァ・グレイ以来か。「ブレンダ、『アメージング・グレイス』あがってたでしょ」「そうなの、実は、あれ歌いながら、私、次の曲のこと(スターダスト)、考えてたのよ。ははは。でも、途中からOKって感じになったわ。こういうゴスペルとクラシカルのミックスってあんまりないけど、私にとってもチャレンジだし、とてもおもしろい試みだと思うわ」

アンコールでの「ジングル・ベル」で、ブレンダ、アージー、ロビーの女性3人がドリームガールズよろしく赤いドレスのそれもミニで登場。キラキラでかわいかった。

しかし、フル・オーケストラの生音はいいものだ。

Setlist : Kanagawa Phil Pops Orchestra, December 20, 2007
セットリスト 

Show started 19:00
01. Amazing Grace (Brenda)
02. Christmas Festival (Medley)
03. Wonderland By Night (星空のブルース)(trumpet solo)
04. Stardust (Brenda)
05. Home Alone Suite
Show ended 19:39

Intermission

Show started 19:56
06. Christmas Waltz(Medley)
07. The Christmas Song (Brenda)
08. What A Mighty God We Serve (Brenda, Robbie, Argie, Glynis)
09. Sleigh Ride
10. Christmas Medley: I Saw Mommy Kissing Santa Claus (Robbie)
Silent Night (Glynis)
Winter Wonderland (Argie)
Santa Claus Is Coming To Town (All)
11. I Need You To Survive (All)
Enc.1. Jingle Bell (All)
Enc.2 White Christmas (All)
Show ended 20:47

(2007年12月20日木曜、神奈川県民ホール(大)=神奈川フィル・ポップス・オーケストラ、指揮・藤野浩一 ブレンダ・ヴォーン、ロビー・ダンジー、アージー・ファイン、グリニス・マーティン・コンサート・ライヴ)

ENT>MUSIC>LIVE>Kanagawa Phil Pops Orchestra & Vaughn, Brenda / Danzie, Robbie / Phine, Argie / Martin, Glynis “Bone” /
2007-182

投稿者 吉岡正晴 : 04:21 AM | コメント (0)

June 28, 2007

Stax 50th Anniversary: Reactivate Legendary Soul Label

[ ENT>MUSIC>LABEL]

【スタックス・レコード創立50周年】


50周年。

アメリカ南部テネシー州メンフィスで設立された名門ソウル・レーベル、スタックスが今年(2007年)で創立50周年ということで、これを記念し、スタックス・レコードが再活動を始めた。スタックスは1975年に倒産して以来、新譜のレコーディングはなく、旧作の再発、編成物の発売などだけだったが、今年になって『アース・ウインド&ファイアー・トリビュート』、『スタックス50』などのオムニバスをリリース、さらには、アンジー・ストーン、アイザック・へイズ、ソウライヴなどのアーティストと契約、再契約をして新作をレコーディングする。

50周年にあわせてスタックスのヒット曲50曲を2枚組にしたオムニバス『スタックス50』は日本盤が6月27日に発売された。

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スタックスについては、『ソウル・ブレンズ』(毎週日曜日午後3時~5時、インターFM76.1mhz)内「山野ミュージック・ジャム」のコーナーで3週にわたって(6月17日~7月1日)ご紹介している。

ところで、今後もスタックス関連のニュースは引き続きお知らせしていくが、ふと思ったのが、なんで今年が50周年なのだろうかという素朴な疑問だ。

これまでスタックス・レコードの設立は1959年とされていた。しかし、スタックスの創設者のひとりジム・スチュワートが最初作ったレーベルは「サテライト」と言っていたが、ここからの初リリースは1958年1月だった。その後1959年にさらにシングルを出し、このあたりがスタートと見られていた。1957年という年は、彼がいくつかの曲を録音し、それを地元のインディ・レーベルに売り込んだりしていた時期だった。そして、その「サテライト」も、西海岸に同名のレーベルがあるということで、1961年から正式にスタックスと名乗るようになった。

まあ、「モータウン25」の大イヴェントが行われたのも1983年のこと。このときは、1958年が設立とされたが、実際にモータウンからの最初のシングルが出たのは1959年1月のこと。1958年は、ベリー・ゴーディーがいろいろと曲をレコーディングして、売り込んでいた時期だった。このあたりのアバウトさは、アメリカ的といったところなのだろう。

■スタックス関連・過去記事

2003/03/20 (Thu)
Stax Museum
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200303/diary20030320.html

2003/07/15 (Tue)
Song Craftsman Homer Banks Died At 61
http://www.soulsearchin.com//entertainment/obituary/diary20030715-1.html

2003/08/03 (Sun)
PBS will airing "Soul Comes Home: A Celebration of Stax Records and Memphis Soul Music"
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200308/diary20030803.html

2005/01/09 (Sun)
Stax Story: Stax Is Answers From Southern To Motown In Nothern
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200501/diary20050109.html

2005/01/10 (Mon)
Stax Story Part 2: After Otis, It's New Generation Of Stax
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200501/diary20050110.html

2005/01/15 (Sat)
”Soul Explosion" Album: Compilation Of Era Of Soul Explosion
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200501/diary20050115.html

August 10, 2005
Little Milton Dies At 70
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200508/2005_08_10.html

ENT>MUSIC>LABEL>Stax

投稿者 吉岡正晴 : 02:40 AM | コメント (0)