April 10, 2009

After The Dance, Dance, Dance...

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【「ダンス・ダンス・ダンス」の後に~シック・ライヴの余韻】

余韻。

シックの熱狂の最終ステージが終わっても、観客のその熱は冷めることがない。人々がミュージシャンめがけて寄っていったり、一挙に喧騒が深まる。そんな中、日本一のブッツィー・コリンズ・ファンの増野さんから声をかけられた。なんでも、ブッツィー関連のレストランか何かがオープンするそうで、そのレセプションに誘われ、近々クリーヴランドへ出向くという。さすが日本一。そんな話をしたので、早速ブッツィー好きの久保田さんをご紹介。すると「じゃあ僕は日本2番目のブッツィー好きということで…(笑)」とのやりとり。

かなりバタバタしてきたので、フィリップ・ウーらとともに、ラルフ・ロールが待つ楽屋へ。フィリップもメンバーを何人か知っていて、みんなとハグ。フィリップはナイルとニューヨーク時代からお互いよく知っているという。ただ同じバンドで共演したことはないそうだ。

ナイル・ロジャースと久保田さんは、久保田さんがニューヨークにいた時代にナイルに何曲かプレイしてもらった仲。ナイルが「もちろん、覚えているよ! ひさしぶりだな」と久保田さんと話す。そこに、こちらはナイル・ロジャースに関しては日本一の人見さんがいて、なんと久保田さんのその12インチを持っていて、サインをお願いします、とのこと。久保田さんもびっくりしつつ、サインを快諾し、さらにナイルのサインも書いてもらう。

久保田さん主催でラルフや久保田バンドのメンバーと集合するので一緒にいかがと誘われたのでついていくことに。都内のレストランに移動すると、なんとそこにはすでにユリさん、有坂美香さん、ギターの石成正人さん、ダンサー・マサコさんらが待機していた。これに久保田さん、ラルフ・ロール、フィリップらが参加。久保田バンドのリユニオンだ。

それにしても、ラルフのひょうきんなことったらない。なんでも「ミュージシャンかコメディアンになりたかった」というだけあって、やることなすこと、みんなおもしろくて、全員を笑わせている。ふとそのぽっちゃりした顔立ちを見ていたら、あのルーファス・トーマスに似ているなと思って彼に直接「ルーファス・トーマスに似ているね」と言ったら、一言、「サンキュー! コール・ミー・ルーファス」。

そのうち他のお客さんがいなくなり、ギャップ・バンドをかけてくれ、スティーヴィーをかけてくれ、ダニー・ハサウェイをかけてくれ、とリクエストを立て続けに言い、それにあわせてみんな歌ったりして楽しいひとときを過ごした。

しかし、久保田バンドのメンバーもみんな芸達者だなあ。当たり前か。ラルフ、相当よっぱらって、最後一言。「明日の飛行機はキャンセルだ。トシのうちに泊めてくれ」。

ENT>MUSIC>LIVE>Chic


投稿者 吉岡正晴 : 05:09 AM | コメント (0)

April 09, 2009

Chic Week Is Cherry Blossom Week Is Funk Blossom Week

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【シック最終日: 桜とファンクが満開】

超熱気。

最終日セカンドは、かなりシックのリピーターがいた。始まる前から熱気がむんむんの超満員。開演前、レジ前の椅子に座るとなんととなりに久保田利伸さん。今回のシックのドラマー、ラルフ・ロールが久保田バンドを十数年やっているので旧知の仲だ。この日は1曲目から観客総立ち。ナイルは赤のヴェルサーチのスーツで決めている。あとでナイルに聞くと1997年ヴェルサーチ死去後、4年ほどしてから、送られてきたそうだ。ちゃんと採寸して仕立てられている。ステージ衣装には最高だ。そして、それにあわせるようにシルヴァー、フォラーミも赤いドレスで華を添える。

一気に煽ったあと、スローダウンしキーボードのスイートチェリーを紹介。さらにゆったりとした「アイ・ウォント・ユア・ラヴ」へ流れる。だがこれが後半ファンキーに。このあたりの流れの作り方は実にうまい。すると、今日のギター・コンテストのMCを担当するケイ・グラントさんが僕らの席のところに来てセイ・ハロー。体調もすっかりよくなり、完全復帰だ。おめでとうございます。

観客からのリクエストに応じる「ティーザー(曲の一部だけ)」コーナー、「ノトーリアス」「ドゥ・ダット・ダンス」などの珍しい曲を一節(ひとふし)、そして、「シンキング・オブ・ユー」がけっこう長くなっていた。さらに、ダイアナ・ロスのヒットなどをメドレーで。これでもかという感じでヒットが続く。それにしても、このギター・カッティングとジェリー・バーンズのベース、なかなかのコンビネーションだ。気づけば、ラルフのドラムスもパーカッション同様かなり暴れている。そして、「ウィ・アー・ファミリー」の演奏中、フィリップ・ウーがやってきて、一緒に観戦。ラルフ=フィリップ=久保田はファミリーだ。ノン・ストップで次々とやられ、天井からは大きなミラー・ボールが光り、ブルーノートがディスコに大変身、ファンク桜も満開だ。

そして、余興タイムのギター・コンテスト。5日目までに予選を勝ち抜いてきたギター奏者が、この日は7人決勝に。7人の他に、その場でさらに2人を募集し、計9人が演奏した。月曜日にシルヴァー風の赤毛のかつらをかぶっていたサクライ・タケオさんが、キャラが立っていて受けたのか一番多くの拍手を取って、見事にギターをゲット。その後、2-3歳くらいのベイビーが小さなギターを持ってステージに上がり、ナイルの音にあわせてギターを弾く真似を見せた。ギターを弾くのかと思ったがただの弾き真似だったので肩透かし。これは、はっきりいって必要なし。

「ル・フリーク」~シック恒例(トラディション)写真撮影、アンコールへ。観客はギター・コンテスト時以外はほとんど立ちっぱなしだ。観客はアラフォー多数だが、ギター・コンテスト出場者の友人関係が多かったせいか、若い人もけっこういた。10分にわたる「グッドタイムス」で大団円を迎えると11時40分をまわっていた。ナイルは通路で人にもみくちゃにされ、なかなか前に進めない。それにしても観客熱い。ブルーノートの桜も満開。

■ 過去関連記事(一部)

April 07, 2009
Nile Rodgers & Chic Live At Blue Note
"Soul Searchin" (Nile Rodgers & Bernard Edwards)
http://blog.soulsearchin.com/archives/002882.html
(過去記事一覧ここに)

拙著『ソウル・サーチン~友情という名のメロディー~ナイル・ロジャース&バーナード・エドワーズ・ストーリー』(2000年7月発表)

http://www.soulsearchin.com/soulsearchin/4-1.html
http://www.soulsearchin.com/soulsearchin/4-2.html

■メンバー

ナイル・ロジャース(ギター、ヴォーカル)Nile Rodgers (g,vo)
シルヴァー・ローガン・シャープ(ヴォーカル)Sylver "Logan" Sharp (vo)
フォラミ・トンプソン(ヴォーカル)Folami Thompson (vo)
ビル・ホロマン(トランペット、サックス)Bill Holloman (tp,sax)
カート・ラム(トランペット)Curt Ramm (tp)
“スウィート”シェリー・ミッチェル(キーボード、バックヴォーカル)\"Sweet" Cherie Mitchel (key,back vo)
リッチ・ヒルトン(キーボード)Rich Hilton (key)
ジェリー・バーンズ(ベース)Jerry Barnes (b)
ラルフ・ロール(ドラムス)Ralph Rolle (ds)
ジェラルド・ヴェレス(パーカッション)Gerardo Velez (per)

■Setlist : Nile Rodgers & Chic @ Blue Note Tokyo, April 08, 2009
セットリスト ナイル・ロジャース&シック @ブルーノート東京

(" ") indicates the album song taken from
transcribed by yoshioka.masaharu

show started 21:53
01. Open Up ("Real People" - 1980)
02. Everybody Dance ("Chic" - 1977)
03. Dance, Dance, Dance (Yowsah, Yowsah, Yowsah) ("Chic" - 1977)
--. Member introducing : A riff of "Fur Elise"(エリーゼのために)
04. I Want Your Love ("C'est Chic" - 1978)
05. Teaser Section : Little Bit Of Nile's Hits: Request From The Audiences
Teaser of "Let's Dance", "Notorious", "Like A Virgin", "Do That Dance", "Thinking Of You"
06. Medley : I'm Coming Out ("Diana"/Diana Ross - 1980)
Upside Down ("Diana"/Diana Ross - 1980)
He's The Greatest Dancer ("We Are Family"/Sister Sledge - 1979)
We Are Family ("We Are Family"/Sister Sledge - 1979)
07. Guitar Contest (Using riff of "Le Freak")(9 entries)
08. Baby guitar player on the stage for few seconds
09. Chic Cheer ("C'est Chic" - 1978)
10. My Forbidden Lover ("Risque" - 1979)
11. Le Freak ("C'est Chic" - 1978)
>  Chic Tradition: Official Photo Session
Enc. Good Times including rap of "Rappers Delight" ("Risque" - 1979)
show ended 23:41

(2009年4月8日水曜、東京ブルーノート=ナイル・ロジャース&シック・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Rodgers, Nile & Chic
2009-23


投稿者 吉岡正晴 : 05:50 AM | コメント (0)

April 07, 2009

Nile Rodgers & Chic Live At Blue Note

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ナイル・ロジャース&シック、ライヴ@ブルーノート】

4月。

まさに桜満開の4月。青山墓地も桜の天井。車で抜けると、まるで桜のトンネルを突き抜けるよう。そんなとき、ブルーノートの店内も桜満開だった。このシックのために桜を客席の上の方に飾った。4月は、ナイル・ロジャースにとっても特別な月だ。今から13年前、1996年4月、ナイルとバーナードは「スーパー・プロデューサー・シリーズ」で来日、武道館などで公演を行った。その最終日の翌日、盟友バーナードはホテルの自室で亡くなっていた。あれから13年。

2007年6月以来1年10ヶ月ぶり9度目の来日公演。すっかり日本びいきのナイルとシック。1970年代のディスコ・ヒット「ル・フリーク」「グッドタイムス」「アイム・カミング・アウト」などダンサブルな曲が次々と演奏される。

今回と前回の違いは、ベースがジェリー・バーンズが戻り、ドラムスがオマー・ハキムからラルフ・ロール(日本では久保田利伸バンドで有名)へチェンジしている点。シックのバンドは、ドラマーも、オマー、ラルフ、もうひとりと常に要員がいて、そのときどきのスケジュールによって抜擢される。今回はオマーが別の仕事で来られずラルフになった。ベースは前回のバリー・ジョンソンがジェリーに戻ったり、またシンガー、ジェシカがキッド・ロックのツアーでこちらに来られなかったために新しいシンガー、フォラミをオーディションで選んできたり、といった具合だ。

セットリストはほぼ前回と同じなのでライヴ評自体は前回のものを見ていただいてもかまわないが、この日はなぜか外人比率が多く、観客のノリがえらくよかった。団体できていた外国人軍団はかなりのシック・フリークのようで、下記セットリスト7での、赤毛のシルヴァと観客との「なにか聴きたい曲ある?」というやり取りの中で、次々とシック関連曲を叫んでいた。そして、それを聴いて、シルヴァが少し歌い、バンド演奏がそれについていき、ほんの数小節歌って見せる。まさにシルヴァ人間ジュークボックスだ。

それと今回はライヴ途中に観客のギター・コンテストを行うという余興がはさまった。最初の5日間で5~10人程度を選び、その場で「ル・フリーク」を数小節ほど弾いてもらい、観客の支持が高い人が決勝に残り、最終日の決勝戦で、優勝者2名にナイルのサイン入りギターをプレゼントするというもの。この日は5人が腕試しをしたが、なんと3人が最終日の決勝戦に進んだ。まあ、みんなでカラオケに行って、友達の歌を聴いたという感じのもの。改めてナイルのギタリストとしてのうまさが際立つことになった。

ナイルが普段使っている白のフェンダー・ギターは自身で「ヒットメイカー」と名前をつけていて、ここ30年近くスタジオでもライヴでも使っているという。この日もコンテストのときに、同じような白のフェンダーが参加者にその場で提供されたが、ナイルはこのときは別に用意した自分のものではないギターを貸し出していた。

さて、ライヴのほうは相変わらずのハイ・エナジー・ショーで、アップテンポの曲が続くので、観客もほとんど立ちっぱなし。毎度おなじみパーカッションのジェラルドの動きがめちゃくちゃ楽しい。ところで今回のセットリストも結果的には前回とほぼ一緒ということで、ヘヴィー・リピーターとしては、そろそろ違った曲を挟みこんで欲しいところ。(笑) この日、リクエストでちょろちょろっとやった「スープ・フォー・ワン」「ロスト・イン・ミュージック」などのほか、デイヴィッド・ボウイの「レッツ・ダンス」、マドンナの「ライク・ア・ヴァージン」などはワンフレーズでも異様に盛り上がる。「リアル・ピープル」やこんなセットリストだったらリピーターでも、初めてシックのライヴを体験する人(略してハジシク)でも楽しめる、っていうセットリストを作って、ナイルに提案してみたいと思った。(笑)

Special Thanks to Mr. Hit-Me Yoshiyuki

DSC09200.JPG

■ブルーノート

http://www.bluenote.co.jp/jp/schedule/
ギター・コンテストの詳細なども。今回はシックのライヴとエモーションズのライヴ(コットン・クラブ)両方に行く方に朗報。CHIC featuring NILE RODGERS(4月8日まで)¥8,400 + THE EMOTIONS(4月15日~19日) ¥10,500=¥18,900 のところ¥13,000 で2公演をお楽しみいただけます。詳しくはブルーノート、コットン・クラブへ。上記の価格はすべて消費税込み。

※両公演ともテーブル席(自由席)でのご案内となります。
※数に限りがございますので予めご了承ください。
※CHIC featuring NILE RODGERS公演(ブルーノート東京)ご来店時にセット価格¥13,000(税込)をお支払いいただきます。

■ナイル・ロジャース・オフィシャル(英語)
http://www.nilerodgers.com/

■シック、ナイル・ロジャース 過去記事

June 14, 2007
Nile Rodgers & Chic Will Be At BN: 30th Anniversary Of Chic
【シック30周年、8回目の公演来日】
http://blog.soulsearchin.com/archives/001827.html
前回来日公演。(ここに過去記事一覧があります)

June 16, 2007
Everybody Dance, Dance, Dance On Chic Music
http://blog.soulsearchin.com/archives/001829.html

June 18, 2007
Take Pictures And Send It To Nilerodgers.com
http://blog.soulsearchin.com/archives/001831.html

"Soul Searchin" (Nile Rodgers & Bernard Edwards)
拙著『ソウル・サーチン~友情という名のメロディー~ナイル・ロジャース&バーナード・エドワーズ・ストーリー』(2000年7月発表)
http://www.soulsearchin.com/soulsearchin/4-1.html
http://www.soulsearchin.com/soulsearchin/4-2.html

2003/04/15 (Tue)
Chic Chic Chic
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200304/diary20030415.html

2004/05/17 (Mon)
Nile Rodgers Explosion!
『ソウル・ブレンズ』にゲストで出演
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200405/diary20040517.html

2004/05/20 (Thu)
Let's Groove 2004, Live At Kokusai Forum: Don't You Miss It Back In The Day?
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200405/diary20040520.html

January 13, 2006
Like The Show Must Go On, The Story Must Go On (Part 1 of 2 Parts)
シックに影響を受けた大西さんのストーリー
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200601/2006_01_13.html

January 14, 2006
The Show Must Go On: The Story Must Go On (Part 2 of 2 Parts)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_01_14.html

2006年1月12日付け
その時のマルターノ大西さんの日記
http://martano.exblog.jp/m2006-01-01/#3008158

April 12, 2006
Nile Rodgers & Chic Live: One Small Step For A Man...
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200604/2006_04_12.html

マルターノ日記=2006年4月12日付け
Field of Dreams
http://martano.exblog.jp/m2006-04-01/#3470666

September 13, 2006
Watch Out For New Martano's Wall Painting
【マルターノの壁画】
http://blog.soulsearchin.com/archives/001266.html

January 10, 2007
It Was Diva Great Show: Every Songs Are Her Song
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200701/2007_01_10.html

■メンバー

ナイル・ロジャース(ギター、ヴォーカル)Nile Rodgers (g,vo)
シルヴァー・ローガン・シャープ(ヴォーカル)Sylver "Logan" Sharp (vo)
フォラミ・トンプソン(ヴォーカル)Folami Thompson (vo)
ビル・ホロマン(トランペット、サックス)Bill Holloman (tp,sax)
カート・ラム(トランペット)Curt Ramm (tp)
“スウィート”シェリー・ミッチェル(キーボード、バックヴォーカル)\"Sweet" Cherie Mitchel (key,back vo)
リッチ・ヒルトン(キーボード)Rich Hilton (key)
ジェリー・バーンズ(ベース)Jerry Barnes (b)
ラルフ・ロール(ドラムス)Ralph Rolle (ds)
ジェラルド・ヴェレス(パーカッション)Gerardo Velez (per)

■Setlist : Nile Rodgers & Chic, @ Blue Note Tokyo, April 06, 2009
セットリスト ナイル・ロジャース&シック @ブルーノート東京

(" ") indicates the album song taken from
transcribed by yoshioka.masaharu

show started 21:46
01. Open Up ("Real People" - 1980)
02. Everybody Dance ("Chic" - 1977)
03. Dance, Dance, Dance (Yowsah, Yowsah, Yowsah) ("Chic" - 1977)
--. Member introducing : A riff of "Fur Elise"(エリーゼのために)
04. I Want Your Love ("C'est Chic" - 1978)
05. Medley: I'm Coming Out ("Diana"/Diana Ross - 1980)
Upside Down ("Diana"/Diana Ross - 1980)
He's The Greatest Dancer ("We Are Family"/Sister Sledge - 1979)
We Are Family ("We Are Family"/Sister Sledge - 1979)
06. Guitar Contest (Using riff of "Le Freak")
07. Little Bit Of Nile's Hits: Request From The Audiences
A Riff of "Soup For One", "I'm Thinking Of You", "Lost In Music", "Let's Dance", "Like A Virgin"
08. Chic Cheer ("C'est Chic" - 1978)
09. My Forbidden Lover ("Risque" - 1979)
10. Le Freak ("C'est Chic" - 1978)
Enc. Good Times including rap of "Rappers Delight" ("Risque" - 1979)
show ended 23:24

(2009年4月6日月曜、東京ブルーノート=ナイル・ロジャース&シック・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Rodgers, Nile & Chic
2009-22


投稿者 吉岡正晴 : 03:13 AM | コメント (0)

April 03, 2009

Naturally 7 Live : Air Guitar, Air Drums, Air Bass, Air Everything

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ナチュラリー7、2年ぶりのライヴ~究極のエア・インスト軍団】

重厚。

MCの紹介でメンバーがステージにあがる。7つの椅子が普通に置かれ、その横にマイク。いきなり、低音炸裂のバス・ドラムの音から強烈なグルーヴあふれるビートが流れ出す。そして、ベース、ギター、ホーン・セクション、そして、歌が始まる。これらの音がすべて人間の声が作り出していることが脅威だ。2004年5月の日本デビュー、同年6月のショーケース初ライヴ以後、コンスタントに人気を集め、2007年5月以来およそ2年ぶり5回目の来日。7人組アカペラ・グループのライヴは、もし目を閉じて聴けばそこに大所帯のバンドがいるものと誰もが思うだろう。他に類をみないワン・アンド・オンリーのアカペラ・グループだ。

ツイン・ギターのひとりがカッティング・ギターを刻むがそのかっこいいこと。そして、もちろん、チョッパー・ベースもルイス・ジョンソンばり。鳥もどこかへ飛んでいく。自分がその場でやったことを録音し、すぐにループで再生し、さらにそのループの上に新しい音を重ね、それを何度もやる。見事に音のつづれおりがその場でできあがっていく。なによりラップも乗せる抜群のストリート感覚があふれているところがR&Bぽい。彼らは絶対にCDよりもライヴでの魅力が爆発する連中だ。

ドラマーは椅子に座り、エア・ドラムを叩く。ベースは立ってエア・ベース、ギターもエア・ギター。究極のエアー・インストゥルメンタル軍団だ。何度見ても飽きない。

途中でマイケル・ジャクソン曲をちょろっとやったが、「ウォーキン・デイ&ナイト」や、「オフ・ザ・ウォール」のフル・サイズを聴いてみたいと思った。「サイモン&ガーファンクル・メドレー」よりも、「マイケル・ジャクソン・メドレー」も彼らにはあってるのではないか。

今回、「楽器演奏」、特にギターが前よりうまくなったのではないかと思った。あのカッティングとひずみのかかったワウワウ・ギター、それにときおり聴かれるロック風ギターは強烈。

一人ずつねじを止めると、彼らの動きと歌が止まってしまうという演出もおもしろい。見せて魅せて聞かせて楽しませる。これだけの技量がありながら、なんでテイク6ほどの人気を得ないのだろうか。若干空席が寂しい。エンタテインメントとしても、観客の絡ませ方なども、もうライヴたたき上げだけに見事。それこそテレビの音楽番組にでもブッキングすれば次回のライヴ動員にいい影響を与えるはず。

ライヴ終了後はしっかりサイン会。全員登場です。

(ライヴは2009年4月4日=土曜まで、丸の内コットン・クラブで。当日券も可)
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/reservation/

■ナチュラリー・7 最新作(イギリス盤)

Wall of Sound
Wall of Sound
posted with amazlet at 09.04.03
Naturally 7
Universal UK (2008-12-23)
売り上げランキング: 20343

■過去関連記事

May 22, 2007
Naturally 7: Magnificent 7's Vocal Play
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_05_22.html
前回来日時↑

2004/06/05 (Sat)
Naturally 7: The Magnificent 7 Proved The Theory Of Evolution, Naturally
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/diary20040605-1.html

2004/06/06 (Sun)
Naturally 7 Talk: They Could Sing Anywhere, Anytime
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/interview/diary20040606.html

2004/10/07 (Thu)
Naturally 7 Will Hit First Japan Tour
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200410/diary20041007.html

2004/12/07 (Tue)
Naturally 7: Live At AX: It's The Art
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200412/diary20041207.html

2004/12/08 (Wed)
More Naturally 7: They Bless This House
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200412/diary20041208.html

July 09, 2006
Naturally 7 Live: All Sounds Made By Human Voice
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200607/2006_07_09.html

■メンバー

ナチュラリー 7 Naturally 7

Dwight Stewart (trombone, lead vocal), Garfield Buckley (harmonica, flute, vo), Jamal Reed (guitar, vo), Roger Thomas (vo), Warren Thomas (drums,vo), Rod Eldridge (DJ, vo), Armand Hutton (bass, vo)
(楽器名を書いてありますが、あくまで口で出す音の楽器の種類です)

■セットリスト ナチュラリー7 コットン・クラブ

Setlist (Incomplete): Naturally 7 @ Cotton Club, April 2, 2009

show started 21:32
01. Fly Baby
02. Can You Feel It
03. Broken Wings
04. Open Your Eyes
05. Improvisation by roop pedal.~\n06. Mr. Pedal (??) ~\n07. Wall Of A Sound (new) including a riff of "Shake Your Body", "Off The Wall"
08. Drum Solo
09. Say You Love Me
10. (New) Don't Shoot (??)
11. Bass Solo ~ a riff of "Billie Jean"
12. Say Yes (Breeze, In, Out, Haha)
13. DJ Scratch ~ a riff of "Come Together"
14. Simon & Garfunkel Medley: Sound Of Silence ~ Scarborough Fair ~ April Come She Will
15. Let It Rain
16. Feel It (In The Air Tonight)
Enc. Ready Or Not
show ended 22:46

(2009年4月2日木曜、丸の内コットン・クラブ=ナチュラリー7ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Naturally 7
2009-22


投稿者 吉岡正晴 : 02:59 AM | コメント (0)

April 02, 2009

Manhattans Live: Very Polite Bow Shows The Essence Of Soul Entertainment

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【マンハッタンズ~直角のお辞儀に見るソウル・エンタテインメントの真髄】

直角。

初校の校正が夕方の7時くらいに終わったので、急遽マンハッタンズに行くことに。今回はいけないかなと思っていたのでラッキー。

マンハッタンズは東海岸、ニュー・ジャージーのドゥー・ワップ系R&Bヴォーカル・グループ。まさにR&Bコーラスの王道を行くグループだ。その安定したステージ裁きは、ソウル=R&Bの究極の形式美。2006年1月、2008年6月以来ほぼ10ヶ月ぶりの来日。初来日は1981年3月。28年前だ。

メンバーはバンドともに昨年と変わらず、最初のイントロ2曲目まで同じだったので、そのまま同じかと思いきや、ちょっと変えていた。

ほとんど全曲メドレーで曲間に無駄な余白がなく、次々と曲が歌われるので、本当に飽きない。しかもしゃべりがあっても、イントロに乗せてDJの如く低音のウィンフレッド・ブルーが紹介する。曲紹介なくメドレーで行くと、曲を知らなければ、どこでどう曲が変わったかわからないかもしれない。

リードのジェラルドが右側で歌うとき、3人が輪になってコーラスをつけるところなどは、ドゥー・ワップ系のなごりか。けっこう通してみていると、いろんな曲に振り付けがついているんだなあと感心する。リードのジェラルドは、サム・クックの影響を強く受けたシンガーで、サム・クック節が随所に聴かれ、ときにサムが光臨してきてるのではないかと思わせられることもある。

そういうサム関連で見ると、下記セットリスト17でボビー・ウーマックの「イフ・ユー・シンク・ユーアー・ロンリー・ナウ」を挟み込むが、サム愛弟子のボビーの曲をジェラルドが歌うところがいい。

前々回見たときのリーダー格ベース・ヴォーカル、ウィンフレッド・ブルーが椅子に座って歌っていたが、それが今回は杖もなく、けっこう張り切って振り付けを踊っていた。ずいぶんよくなったんだなと思い嬉しくなった。

そして再び感心したのが、彼らのお辞儀の深さ。4人が腰を直角に折り、しかも何秒かそのまま下を向いたまま。まさにお客様は神様ですのソウル・エンタテインメントの真髄だ。そして、ライヴ終了後も例によってサイン会をこなしていた。

■過去関連記事

June 02, 2008
Manhattans Live : Traditional Heritage Of Great Vocal Group
【伝統的R&Bヴォーカル・グループの真髄~マンハッタンズ・ライヴ】
http://blog.soulsearchin.com/archives/002551.html

January 08, 2006
Manhattans: Brings The Legacy Of Sam Cook, Ray Charles
【ソウルのレガシーを蘇らせるマンハッタンズ】 
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200601/2006_01_08.html

■ マンハッタンズ『涙の口づけ』

涙の口づけ\
涙の口づけ
posted with amazlet at 09.04.02
マンハッタンズ
ソニー・ミュージックハウス (2003-05-21)
売り上げランキング: 19163

■ メンバー

(マンハッタンズ)

ジェラルド・アルストン/Gerald Alston(Lead Vocals)
ブルー・ ラヴェット/Winfred Blue Lovett(Vocals(Bass))
トロイ・メイ/Troy May(Vocals(Bariton & Tenor))
デイヴィッド・タイソン/David Tyson(Vocals(1st Tenor)

(イースト・コースト・コネクション)

ジャスティス・バトラー/Justice Butler("Drums/ Musical Director")
コルト・ヤンガー/Colt Younger("Keyboards/co-Musical Director")
ハーウィ・ロビンス/Howie Robbins(Keyboards)
マーク・バウワーズ/Mark Bowers(Guitar)
ジェイソン・シモンズ/Jason Simons(Bass)

■ セットリスト マンハッタンズ 

Setlist : Manhattans @ Billboard Live, April 1st, 2009
[ ] indicates original artist or artist made the song hit

show started 21:32
01. Intro
02. Ain't No Stoppin' Us Now
03. I'll Never Find Another (Find Another Like You)
04. (Medley #4 to #8) Tomorrow
05. Forever By Your Side
06. The Way We Were
07. Am I Losing You (A Riff of " Neither One Of Us (Wants To Be The First To Say Goodbye))
08. Can I Kiss My Bride
09. (Medley #9 to #15) Crazy
10. There's No Me Without You
11. We Never Danced To A Love Song
12. Wish That You Were Mine
13. Hurt
14. It Feels So Good To Be Loved So Bad
15. There's No Good In Goodbye
16. (Medley #16 to #22) Don't Take Your Love From Me
17. If You Think You're Lonely Now ~ Don't Take Your Love From Me
18. Hold On (Everything's Gonna Be Alright)
19. Men Cry Too (New)
20. Introducing Members: On "For The Love Of Money"
21. Shining Star
22. Kiss And Say Goodbye
Enc. Georgia On My Mind
show ended 22:57

(2009年4月1日水曜、ビルボード・ライヴ東京=マンハッタンズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Manhattans
2009-21


投稿者 吉岡正晴 : 01:38 AM | コメント (0)

March 30, 2009

Jane Z With Bobby Watson And Gavin Christopher

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ジェーン・Z(ズィー)・ショーケース】

上陸。

中国では大人気のシンガー、ジェーン・Z(ジェーン・ジー、ジェーン・ズィー)が日本にお披露目するために業界関係者らを呼んでショーケース・ライヴをした。観客の中には中国の人たちもけっこういた。

アーティスト表記は、張靚穎(ジェーン・チャン、簡体字: 张靓颖ジャン・リャンイン、英語表記Jane Zhang)となるようで、英語表記がJane Zhangから日本ではJane Zとするという。これまでは、カタカナではジェーン・チャン、ジャン・リャンインなどと表記されていたようだ。

なんでその場に僕が行ったかというと、このバックバンドに、ベースにボビー・ワトソン、コーラスのひとりにギャヴィン・クリストファーがいたからだ。中国ではスタジアム・クラス(数万人規模)のところでライヴをするというから大変な人気シンガーだが、このほど日本進出を狙って、日本のレコード会社などに売り込みをかけようとショーケースが行われた。

さすがに中国語で歌われると、皆目見当がつかないのだが(笑)、英語の歌、下記セットリストでミニー・リパートンの「ラヴィン・ユー」とか、マライア、ジャクソン・ファイヴでおなじみの「アイル・ビー・ゼア」(ギャヴィンとのデュエット)などを聴くと、けっこううまいかもしれないと思う。前者の一番最後、もっとも高い音を歌うところなど、なかなかいい感じ。英語曲だけを聴いていると、中国のマライア風のイメージもなくはない。比較的話し声が低く、逆に低い声が魅力的に感じられる。

ただし12曲目の日本語の歌は、ちょっと厳しい。もっと日本語の発音をコーチかなにかに教わったほうがいい。だが、なによりも彼女がとてもかわいくてチャーミングなので、そのヴィジュアル面でアピールできれば話題になるかもしれない。どのようなコンセプトで売り出すか、そのあたりの戦略がしっかり必要だろう。

それにしてもバックバンドがタイトで驚いた。ドラムス、ギター、ベース、キーボード、サックス、コーラス(女性3、男性1)。中国で売れているだけに、日本のショーケースにもけっこうお金をかけている。ギターは中国の人だが、かなりファンキーなカッティングを聴かせる。ジェームス・ブラウンなどが好きらしい。ドラムは、ジョディー・ワトリー、ルーファス(トニー・メイデンのほう)などでおなじみのドネル・スペンサー、そして、ベースがルーファスのボビー・ワトソン、そして、コーラスが中国人女性2人にギャヴィン、キーボードは北京に住むオランダ人、サックスはギャヴィンの友人で現在大阪在住のアメリカ黒人トニーという、人種メルティング・ポットのバンドだ。これだけソウルフルなバンドを従えれば、バックは堅い。

聞けば、彼女は中国でこうしたソウルっぽい、R&Bぽい歌手としてやって成功した初めてのシンガーだという。なるほど。それでこういう黒いバンドを使うわけだ。全然関係ないが、この日のMCの子(日本人)の「ジェーン・ジー」の発音が何度も「ジェイ・ジー」に聴こえて、ラップ界の帝王Jay Zを思い浮かべた。(笑)

彼女が衣装チェンジの間、バンドをバックにギャヴィンがソロで1曲歌ったが、これが彼の盟友ハービー・ハンコックと一緒に作ったという「スターズ・イン・ユア・アイズ」。いきなり雰囲気がソウルフルになり、シカゴ・ソウルの空気感が漂った。彼の声はどこかボビー・ウーマック風でなかなかよかった。

そして、ライヴ後ゆっくりとギャヴィンと話をすることになった。彼と会うのは22年ぶりである。

(ギャヴィンについて、この項つづく)

■ セットリスト

Setlist: Jane Z @ Duo, Shibuya, March 29, 2009

show started 18:18
MC
01. Celebrate 我的音乐让我说
02. Ruguo Ai Xiaqu 如果愛下去
03. Loving You [Minnie Riperton]
04. To Be Loved
05. Weinan为难
06. I'll Be There [Jackson Five, Mariah Carey] (duet with Gavin Christopher)
Talk
07. Stars In Your Eyes [Herbie Hancock] (Gavin Christopher and band)
08. Haizide Yanjing 孩子的眼睛
09. Na Buhui Shi Ai Ba 那不会是愛吧
10. Below My Radar [Beverly Knight]
11. What's Up
12. Heiyelide Guang 黒夜里的光 (日本語も)
Enc. Simply The Best [Tina Turner]
Enc. 独上西楼 (Climbing Up To The West Tower Alone) [Teresa Teng] (Acapella)
show ended 19:41

(2009年3月29日日曜、渋谷デュオ=ジェーン・Z・ショーケース・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Jane Z
2009-20


投稿者 吉岡正晴 : 04:21 AM | コメント (0)

March 29, 2009

Brenda Vaughn Rocks The House @ Nirvana

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ブレンダ・ヴォーン、「ナバーナ」で大爆発】

炸裂。

「東京レディー・ソウル・ナンバー・ワン」ブレンダ・ヴォーンが、六本木ディスコ「ナバーナ」のイヴェント・パーティーでソウルフルな歌声を聴かせ、超満員の観客を躍らせた。この日はあいにくサッカーのワールドカップ予選と重なったが、試合が終わったあとからのライヴとなったため、いつもの土曜日より多くのお客さんが集まったという。

ブレンダはサウンドチェックで会場に着くなり、「ディスコなら、ディスコっぽい曲を歌いましょう」と事前のリストを変更。驚いたのが、3曲目の「どうにも止まらない」。なんでこんな曲を知ってるんだろう。(笑) 山本リンダのヒットを英語と日本語をまぜて歌ったが、「どうにも止まらない…」の部分をみんなに歌わせたりして、盛り上げた。選曲はどれもディスコの定番だけに、ブレンダは客あしらい、盛り上げ方がさすがにうまい。

最初にラインアップされていた曲は、ブレンダによれば、「結婚式用の曲」が多かったとのこと。いわゆるカラオケ(トラック)でのショーなのだが、そんなことを思わせないほどの存在感を見せる。このあたりシンガーとしての底力だろう。

音あわせ、サウンドチェックをした後、本番まで楽屋となった場所でゆっくり話をしたが、彼女の生い立ちなどをいろいろ聞いたり、1月のオバマの就任式パーティーでのライヴの話しなど、トークも炸裂でおもしろかった。このあたりの話も近いうちにまとめよう。

■メンバー

Brenda Vaughn (Vocal)

■セットリスト ブレンダ・ヴォーン、ナバーナ六本木
Setlist : Brenda Vaughn @ Nirvana, March 28, 2009

show started 21:46
01. Amazing Grace
02. Boogie Oogie Oogie [A Taste Of Honey]
03. Donimo Tomaranai [Yamamoto Linda]
04. Hey Mr. DJ [Zhane]
05. Got To Be Real [Cheryl Lynn]
06. Can't Take My Eyes Off Of You [Boys Town Gang, Four Seasons]
Enc. September [Earth Wind & Fire]
show ended 22:17

(2009年3月28日土曜、六本木ナバーナ=ブレンダ・ヴォーン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Vaughn, Brenda
2009-19

投稿者 吉岡正晴 : 02:22 AM | コメント (0)

March 28, 2009

Ruthie Foster Live @ Cay: Tasty Melting Pot Of Southern Soul, Blusey Food

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ルーシー・フォスター・ライヴ@カイ】

メルティング・ポット。

まさに1人のミュージシャンの中にさまざまな音楽がごった煮のごとくはいっていた。音楽のメルティング・ポットとはこのことだろう。テキサス出身のルーシー・フォスターの初来日ライヴ。前日横浜でライヴをやってこの日は東京。ルーシーがギター(エレキとアコースティック)を持ち替えながら歌い、他にベースとドラムス(ともにブラック女性)のトリオで実にファンキーな味わいのある音を聞かせた。

「サム・クックとオーティス・レディングの間に私(ルーシー・フォスター)がいるような感じの曲です」と言ってルーシーが紹介した2曲目「アナザー・レイン・ソング」は、確かにサム・クックが歌いそうな曲だった。歌を張り上げる時に彼女が体を後ろにのけぞらせるのが印象的だ。全体的にソウル調の曲にはこのあたりにルーツを持つ色香が漂う。

ゴスペル、ブルーズ、ソウル、そして、カントリー、さらにレゲエ、そうした要素を自由自在に取り入れ、自分のポットの中にいれて十分に煮込む。ソリッドなリズム隊が安定してボトムを支え、それにのるルーシーの声がソウルフルに響く。おそらくニューヨーク出身では出てこない、まさにテキサス出身だから出せるブルージーな南部フィーリング満載のサウンドだ。ちょっとトレイシー・チャップマンをより泥臭くした印象を持った。それはさておき、ゴスペル風、ブルーズ風の声が印象的。どの曲もはっきりしたディクションがいい。

カイで通常のライヴを見るのはいつぶりか。この日は席を作りほぼ満席だが、なぜか外人率、喫煙率高し。会場に入ると、ライター佐藤英輔氏に遭遇。彼はライナーを書いていた。それからすぐに元祖ソウルマン安井さんが登場。「意外と3枚のアルバム、ヘヴィーローテーションで聴いてるんだよね」とのコメントにびっくり。ニューオーリンズで見たという守島さんによると、アメリカでは4人(キーボードを含め)でやっているそうだが、日本はおそらく予算の関係で3人のエコノミカル・ヴァージョンになったのではないかとのこと。それでも3人でこのしっかりしたサウンドはたいしたもの。おそらくCDよりはるかにライヴのほうが客を掴むのではないだろうか。そんなタイプのアーティストに思えた。

本編はほぼCDやオリジナルだったが、アンコールで2曲有名曲をカヴァー。最初がスピナーズの「アイル・ビー・アラウンド」、次がボブ・マーリー「ノー・ウーマン、ノー・クライ」。スピナーズには驚いた。1972年のヒット。ライヴ後3人が客席に出て軽くサイン会をしていたので、なぜこのスピナーズを、と尋ねると、「なぜって、別に理由はないけど。ちょっとみんなに踊ってもらおうと思って。グルーヴのある曲をやりたかったの。子供の頃よく聴いていて、この曲が好きだからよ。懐かしいでしょう」とのこと。

地味ながらしっかり地に足をつけて音楽をやっているところがとてもいい。こういうアーティストにグラミーの光が当たってもいいと思う。

ライヴ始まる前に今回の招聘の仕切りなどをやり、CDも出しているダグラスさんにごあいさつし、「セットリストありますか」と尋ねたら、「終わったら用意できると思います」との返事。するとそれを横で聞いていた佐藤氏、「ブログ書く気満々だな」と。(笑) だがライヴ後に会ったマネージャーによれば、事前にはセットリストを決めておらず、その場ののりで次の曲を決めているという。ライヴ終了後に僕のメモと照らし合わせて正しい曲名を聞いた。ということは日によってセットリストは変わりそう。あ、そういえば、OVライトの「ニックル&ネイル」が聴きたかったなあ。またぜひ来日してください。今度はキーボードも連れて。

■ 過去記事

March 09, 2009
Ruthie Foster; Coming To Japan For Tour
http://blog.soulsearchin.com/archives/002853.html

■ ルーシー・フォスター『ザ・トゥルース』

The Truth According to Ruthie Foster
Ruthie Foster
Proper (2009-02-03)
売り上げランキング: 13044

■ルーシー・フォスター・オフィシャル(英語)
http://www.ruthiefoster.com/

■ ルーシー・フォスター「ザ・トゥルース」ジャパン・ツアー

2009年3月26日(木)横浜サムズアップ 045-314-8705
3月27日(金)東京・青山カイ(Cay) 03-314-8705
3月28日(土)京都・磔磔(たくた)075-351-1321
3月30日(月)名古屋トクゾー(Tokuzo) 052-733-3709

問い合わせ先=バッファロー・レコード0467-61-1398 あるいは各店に。

バッファロー・レコードのサイト↓
http://www.buffalo-records.com/special.asp?id=547&category=1

■ メンバー

Ruthie Foster (Vocal / Guitar)
Samantha Banks (Drums)
Tanya Richardson (Bass)

■ セットリスト ルーシー・フォスター
Setlist : Rothie Foster@ Aoyama, Cay, 3/27/2009

show started 19:46
01. Up Above My Head (I Hear Music In The Air)
02. Another Rain Song
03. Runaway Soul
04. Stone Love
05. Fruits Of My Labor
06. Smalltown Blues
07. Real Love
08. When It Don't Come Easy
09. Richland Women's Blues
10. Hole In My Pocket
11. Stayed On Freedom
12. People Grinnin' In Your Face
13. Truth
14. Travelling Shoes
15. Walk On
Enc. I'll Be Around [Spinners]
Enc. No Woman, No Cry [Bob Marley]
show ended 21:30

(2009年3月27日金曜、青山カイCAY=ルーシー・フォスター・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Foster, Ruthie
2009-18


投稿者 吉岡正晴 : 01:31 AM | コメント (0)

March 26, 2009

Jino Jam: Yeah, Yeah, Jamming At The House

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ジーノ・ジャム・ライヴ・アット・ブルース・アレイ】

家。

炸裂のベース・プレイヤー、日野賢二(ジーノ)のジーノ・ジャムのライヴが目黒のブルース・アレイで行われ、久々にセカンドだけ見に行った。この日はマルがゲスト・ヴォーカルで、マルのヴォーカルを見るのもかなり久しぶり。メンバーも気心知れた仲間たちで、ゆったりした中にもタイトな演奏が繰り広げられる。

フユのドラムス、ジーノ・ベース、そして、マサ小浜ギター、さらにふたりのK(ペニーKとノブK)のキーボードというリズム隊は相当強力で、世界のどこにもっていっても問題ない感じだ。

最初がジーノとマサの2人でジーノが歌う。2曲目3曲目でバンド・インスト、そして4曲目からマルが参加。あいかわらずいい喉を聴かせる。マルはやせたようで、さらに魅力が増していた。

ジーノが「イエー!(Yeah!)」というときに二本の腕で三角形の家の形を作る。それが「イエー」と「家」のジョークだということをジーノのMC説明で理解した。相変わらずオヤジギャグ炸裂中だ。ジーノはなんでも炸裂するのが好き。

なんとアンコールでピアノの国府弘子さんとリリコ改め露崎春女さんが登場して、シャカ・カーンなどでおなじみの「チュニジアの夜」をその場でみんなでやった。何も練習なしでさくっと出来てしまうところが、すごい。マルとリリコによるヴォーカルかけあいも大炸裂。いいものを見せてもらった。

ジーノ、露崎春女さん、国府弘子さんらは来る4月13日と14日、ブルース・アレイでジーノ・セッションとしてライヴを行う。

◎ JINO SESSION featuring 国府弘子スペシャルゲスト 露崎春女
日時 2009年4月13日(月)、4月14日(火)19時半~
場所 ブルース・アレイ 03-5740-6041・03-5496-4381
メンバー (B)日野JINO賢二 (Pf)国府弘子 (Ds)FUYU ★Special Guest (Vo)露崎春女
前売券 テーブル席(指定)\5,500 立見(自由)\5,000当日券は各料金\500UP (各税込)

■ メンバー

(B)日野“JINO”賢二 (Key)NOBU-K、Penny-K (Ds)FUYU (G)マサ小浜 (Sax)Andy Wulf (Vo)MARU

■ セットリスト
Setlist : Jino Jam @ Blues Alley, 2009/03/25

show started 21:35
01. While My Bass (Guitar) Gently Weep [Beatles] (Jino & Masa only)
02. Why Don't You Call Me [Macy Gray]
03. Driving Force [Jino & Masa's original]
maru joined
04. Tyron [Jino]
05. If I Ain't Got You [Alicia Keys]
06. Rock Steady [Aretha Franklin]
Enc. A Night In Tunisia (And The Melody Still Lingers On) (+Kokubu Hiroko on keyboards, Tsuyuzaki Harumi on vocal)
show ended 22:58

(2009年3月25日水曜、目黒ブルース・アレイ=ジーノ・ジャム・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Jino Jam
2009-17


投稿者 吉岡正晴 : 01:38 AM | コメント (0)

March 23, 2009

Metropolis Meets Hino Terumasa With Omar Edwards @ Landmark Hall

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【無声映画『メトロポリス』に日野皓正、オマー・エドワーズの即興ライヴ】

圧巻。

1926年(昭和元年)に当時としては破格の予算で製作された無声映画『メトロポリス』は、SF映画の原点、傑作として映画関係者の間で高く評価されてきたが、その映像に、ジャズ界のカリスマ日野皓正と魂のタップ・ダンサー、オマー・エドワーズの即興的ライヴ演奏を共演させるという前代未聞のイヴェントが2009年3月20日から22日まで3日間、横浜のランドマーク・ホールで行われた。

この案内をもらってすぐに本ブログでもご紹介したが(2009年1月28日付け)、3日間全部見たいと思ったほど。なによりもオマーがこういう映像をバックに何をやるのか、そして、日野さんがどんな演奏を聴かせるのか、毎日、そのパフォーマンスは違うのか、などあらゆる点で興味をそそられたからだ。

始まる20分くらいまえに着いて楽屋に行くと、なんとまだオマーは来ていなかった。すると、奥にプロデューサーの立川直樹さんがいらっしゃったので話を聞いた。こんなことどうやって思いついたんですか。「いやあ、なんか思いついちゃったんだよ。以前ね、日野さんでチャップリンの映画のバックをやってもらったことがあって、あれはあれでまあ、よかったんだけど」というと、横の日野さんが「ちょっと甘かったけどね…。でも、これ(今回のもの)はいい」と。立川さん。「それでこのランドマークのプロデューサーに何かコラボレーションはできないかと相談されたときに、映画と日野さんとオマーを結びつけることを思いついたんだ」 このフィルムはかなりきれいになってるんですか。「なってる、劇場にかけても問題ないよ。デジタル処理されてるんだ。で、かなり復元されてきれいになったものを借りてきてね。これをドイツとかヨーロッパにもってきたいね」  

僕はもちろんこの映画は見たことがない。ミュンヘンのジョルジオがこの映画のマニアでフィルムを集め、サントラ風のものを作ったのはおぼろげに知っていたが、実際のものは知らなかった。今回使用したものは2002年にデジタル編集されたものだそうだ。

舞台左に日野皓正クインテット、正面と舞台右に一段高くなってタップ台。正面にスクリーン。6分ほど押して暗転。日野皓正クインテットの演奏が始まると、スクリーンにフィルム上映。フィルムにはドイツ語の文字が出て、その日本語訳字幕が出る。最初の説明があり、本編にはいると、そのモノクロの映像の前にオマー・エドワーズがおもむろに登場。オマー用、バンドメンバー用にも映像が見えるようモニターが置いてある。オマーは、大きなスクリーンを見ながらタップを踏むが、これが見事。ちょうど何十人という工場労働者風の人たちが列を成して歩いていくシーンがあるのだが、そこにオマーが効果音を重ねるがごとくタップを踏む。もうこれは無声映画ではない。有声映画、有音映画といっていい。映像もクリーン。イメージが膨らむ映像だ。しかし、こんな未来を描いた映像が83年も前に製作されていたなんて、『2001年宇宙の旅』も真っ青だ。

冒頭の5分を見ただけでやられた。映像に音が生で演奏され、タップが生でやられ、一体どこにフォーカスしてみればいいのだろう。こっちも見たい、あっちも見たい。目が三つ欲しい。かつて無声映画にはその語り部たる弁士がいた。いま、この21世紀、日野皓正とオマー・エドワーズは見事にこの『メトロポリス』の弁士になっている。三位一体とはまさにこのこと。

これを見ていて思ったのは、日野皓正とオマーのコラボレーションだけでも十分おもしろいということだ。この『メトロポリス』があると、どうしても演奏もタップもある程度の枠組みができてしまい、自由度に限界がでてしまう。だが、もし映像がなく日野皓正の演奏とオマーのタップだけだったら、ジャズのアドリブのような完璧なインプロヴィゼーションができると思う。日野オマーのコール&レスポンスも、なんでもありだ。このセットだったら、たとえば90分程度のものにして、5曲くらいセットリストをつくっておいて、オマーの演目に日野さんがアドリブで演奏をつけるもの、逆に日野さんの演奏曲にオマーがアドリブで演奏をつけるものなどをやればとてもスリリングなものになると思う。

オマーがスクリーンを見ながらタップをするところなど、本当に圧巻だ。10分もしないうちに、彼の背中の半分くらいに汗がにじみ出ていた。

日野さんは、「これは一ヶ月くらいやってみたい」と言っていたそうだが、なるほど、ぜひお願いしたい。それにしても3日間、キャパ400席(しっかり映像が見えるように階段状の座席を組んである)完売というからランドマーク・ホール、すごい集客力。一月くらいはできそうな感じがした。

ただ一点戸惑ったのが、途中ですばらしい演奏やパフォーマンスがあっても、どうやって拍手すればいいのかわからなかった。なかなかできない…。(笑)これが日野&オマー・即興ライヴだったら、途中でいくらでも歓声やら拍手が巻き起こるのだろうが。

再演強く希望です。

■ オマー、日野皓正、過去関連記事

August 18, 2006
Hino Terumasa Talks: Hino Legend Is Here To Stay
【日野伝説かくありき】
http://blog.soulsearchin.com/archives/001208.html
↑これは、おもしろいです!

October 23, 2008
Omar Is Rhythm, Omar Is Music, Omar Is Singer: We Hear Omar's Songs
【オマーのタップからオマーの歌が聴こえてくる】 
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_10_23.html

October 25, 2008
Omar Edwards Talks (Part 2) : After The Dance
【オマー、電撃的タップ・ダンスの後に語る】  
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_10_25.html

October 26, 2008
Omar Edwards (Part 3) : Talks About His Life: I Am Soul Dancer
【オマー(パート3)、人生を語る】 
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_10_26.html
これは4パートの中でも、特にいいストーリーだ。

October 27, 2008
Omar (Part 4): I Am Singing, Space Is Most Important Thing
【オマー・エドワーズ(パート4)~足と体で歌うオマー】  
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_10_27.html
タップ・ダンサー、オマー・エドワーズ一連の4部作。読み応えたっぷり。

January 28, 2009
Omar Will Be Coming To Japan March To Collaborate With Hino Terumasa
http://blog.soulsearchin.com/archives/2009_01_28.html

■ メンバー
 

日野皓正(トランペット)、多田誠司(サックス)、石井彰(ピアノ)、金沢英明(ベース)、和丸(ドラムス)、オマー・エドワーズ(タップ)

(2009年22日日曜、横浜ランドマーク・ホール=日野皓正、オマー・エドワーズ、映画『メトロポリス』ライヴ)

ENT>MUSIC>LIVE>Hino, Terumasa / Edwards, Omar
ENT>MOVIE>Metropoli
2009-16

投稿者 吉岡正晴 : 01:43 PM | コメント (0)

March 22, 2009

Joe Sample & Randy Crawford: Finally, Joe Saw End Of The Line After More Than A Hour Of Signing Autographs

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

(前日からのつづき。ライヴの内容に触れます。これからごらんになる方で事前に情報を知りたくない方はご注意ください)

【ジョー・サンプル、サイン会で1時間以上サインを続ける】

集中。

何か前日よりはるかに集中してしまった。あっという間に終わった感じがした。ライヴは生もの、まったく同じことは2度とないことは百も承知なのだが、それでも、たとえば観客ののり、ミュージシャンの気持ち、テンション、自身がうまくいいパフォーマンスをできているかどうかなど、さまざまな要素によって、その日の出来も、また感じ方も千差万別だ。

ジョーのピアノを見ていると、この70歳のピアニストには定年などまるでないかのようだ。そして、彼の端々に感じられる謙虚さが美しい。ジョーのピアノは、最初のメロディーが叩かれた瞬間からやられる。そして、10本の指から奏でられるメロディーは愛にあふれる。Melodies Of Love...

そして、ランディーの歌は曲の最初の歌詞の、最初の一語、その最初の一文字が発声された瞬間、やられる。ステージのバックは無地の何も描かれていない単なるバックドロップだが、そこにジョーとランディーが自由自在に絵を描いていくようだ。彼らが作る音が、聴く者にあたかもバックドロップに映像があるかのように思わせる。彼らは、ドラムスの名手スティーヴ・ガッド、ベースのニック・サンプルのサポートを得て、白いキャンヴァスに絵を描くアーティストのようだ。

この日は前日のピアノと別のものに入れ替え、ジョーはかなりご機嫌になっていた。「こっちのほうがマッチ・ベターだ!」 終わった後のスタンディング・オヴェーションは大変なものだった。ピアノを変えたためもあるのだろう。1階のほとんどの人が立ち上がっていたのではないだろうか。

ライヴ後、前日も行ったサイン会。この日も行われたが、もともと色紙に何枚かサインして抽選でファンにあげようかという話しだったのが、「それならサイン会やるよ、そうすればCDも売れるんだろ」ということで急遽決まったらしい。オーチャードのキャパからすると、大変な人数が並ぶ。150人以上の人たちが並んだらしい。それぞれに名前を丁寧に書くので、かなり時間がかかる。この日も1時間10分以上かかっていた。マネージャーのパット氏が「あそこが、列の最後だ(That's the end of line)」と言った。End Of The Line...

ジョー・サンプル、定年なきピアニスト。生涯ピアニスト。

(この項続くかも)

■ ジョー・サンプル&ランディー・クロフォード・ライヴ今日最終日

2009年3月22日(日)   Bunkamura オーチャード・ホール
開場3:30pm/開演4:00pm  全席指定¥6,825(税込) 当日券7500円
(当日券、あります)
企画・招聘・制作/総合お問合せ:JECインターナショナル TEL:03-5474-5944 URL: http://www.jec-international.co.jp

■ メンバー

ジョー・サンプル Joe Sample (Piano)
ランディー・クロフォード Randy Crawford (Vocal)
スティーヴ・ガッド Steve Gadd (Drums)
ニック・サンプル Nick Sample (Bass)

■セットリスト ジョー・サンプル&ランディー・クロフォード
Setlist : Joe Sample & Randy Crawford At Orchard Hall, March 21, 2009

show started 17:06
(Joe with Nick & Steve)
01. Hipping The Hop [George Benson CD "Absolute Benson", 2000]
02. Spellbound [From Joe's CD "Spellbound", 1989]
03. Memories [From Joe's CD "Pecan Tree", 2002]
04. Souly Creole [From Joe's CD "Old Places, Old Faces", 1995]
05. Melodies Of Love (Solo) [From Joe's "Rainbow Seeker", 1978]
06. Gee Baby, Ain't I Good To You [Nat King Cole, Nancy Wilson, Ray Charles, etc.]
----(Randy joined)
07. But Beautiful [From "Feeling Good" CD, 2006]
08. Rio De Janeiro Blue [From "Feeling Good" CD]
09. Everybody's Talking [From "Feeling Good" CD]
10. This Better Earth [From "No Regrets" CD, 2008]
11. Respect Yourself [From "No Regrets" CD]
12. No Regrets [From "No Regrets" CD]
13. Me, Myself & I [From "No Regrets" CD]
14. Feeling Good [From "Feeling Good" CD]
15. Tell Me More And More And Then Some [From "Feeling Good" CD]
16. End Of The Line [From "Feeling Good" CD]
17. One Day I'll Fly Away [From "Now We May Begin", 1980]
18. Street Life [From "Street Life", 1979]
Enc. Almaz [From "Abstract Emotions", 1986]
Enc. Last Night At The Danceland [From "Feeling Good" CD, "Now We May Begin", 1980]
show ended 18:52

(2009年3月21日土曜、渋谷文化村オーチャード・ホール=ジョー・サンプル、ランディー・クロフォード・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Sample, Joe & Crawford, Randy
2009-15


投稿者 吉岡正晴 : 04:34 AM | コメント (0)

March 21, 2009

Joe Sample & Randy Crawford & Steve Gadd: The Music That Has Space

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

(ライヴの内容に触れます。これからごらんになる方で事前に情報を知りたくない方はご注意ください)

【ジョー・サンプル&ランディー・クロフォード・ライヴ~スペースがある音楽】

天衣無縫。

すでに2枚のアルバムを出した名匠ジョー・サンプルとディーヴァ、ランディー・クロフォードのライヴ、これに巨匠スティーヴ・ガッドとジョーの息子ニック・サンプルが加わり、珠玉の休日を演出してくれた。ジョー&ランディーとしては2007年9月の東京ジャズ以来約1年半ぶりのもの。前回はトータルで1時間程度だったが今回は1時間40分ほどのフル・ショーだ。

この大きなホール(収容約2150)がほぼ満員。年齢層もかなり高く、また、ピアノをやっています風のひとたちも多く見受けられた。前半6曲ほどをトリオで(1曲だけ純粋ソロで「メロディーズ・オブ・ラヴ」!)、そして、ランディーを招いてのショー。

前半でジョーの解説の中で、「この曲をライヴで初めてやったのは、札幌だった。お聴きになればわかると思います」と言って「メロディーズ・オブ・ラヴ」を始めたのには驚いた。なるほど、そう言われると本編に入る前のイントロのいつもアドリブをやる部分は、粉雪でも降ってきそうな雰囲気を醸し出す。

ジョーのパフォーマンスは、いつでも「スペース」があるところが実に気持ちいい。それは聴く者にイマジネーションを与えるスペースと言ってもいい。聴く側が自由にそのジョーの音と戯れることができるのだ。

そしてランディーが登場。あの震えるような声が天井の高いオーチャード・ホールに響き渡る。それにしても、音が小さい。ふだん、ビルボードやブルーノートなどの小さい会場で聴くのに慣れてしまったせいか、音圧感がなく、まるでレコード(CD)を聴いているかのよう。名匠スティーヴ・ガッドが恐ろしく、抑えたトーンでプレイする。

天衣無縫、天真爛漫、自由奔放…。ランディーはまさにそんな風に形容できる。ランディーは、ジョーとの最近作2枚からの曲を中心に歌う。「エンド・オブ・ザ・ライン」では、ステージを右に左に動き、ラインの最後(端)で歌う。ときおり、マイクを口元から離し、生声で歌ったりもする。ランディーの歌声は歌心があり、そして暖かい。彼女の歌声にもスペースがある。それは宇宙と言い換えてもいいかもしれない。

ひときわ大歓声があがったのが、ジョーがピアノを最初の数音を弾きランディーが「I still hang around…」と歌いだした瞬間。「ストリート・ライフ」のイントロ、1979年、ちょうど30年前のヒットだ。 

映画は2時間かけて人々を感動させるが、音楽というものは1曲だけでも、人を感動させられる。その曲に何か思い入れでもあれば、3分で泣かせられるのが音楽だ。ジョーやランディーの音楽にはそうした要素がふんだんにある。

ライヴ後、CD即売会、そしてなんとサイン会が行われた。ライヴ後一瞬だけ会い、ジョーに「ものすごい人たちが並んでますよ」と言うと、「サイン会はクルセイダーズ時代にはいつもやってたことだよ」とこともなげに言った。彼がかつて言っていた「お客さんを絶対に見下ろしてはいけない」という言葉を思い出した。

(この項続くかも)

■ ジョー・サンプル&ランディー・クロフォード・ライヴあと今日と明日

2009年3月21日(土)   Bunkamura オーチャード・ホール
開場4:30pm/開演5:00pm  全席指定¥6,825(税込)
3月22日(日)   Bunkamura オーチャード・ホール
開場3:30pm/開演4:00pm  全席指定¥6,825(税込)
(どちらも当日券、あります)
企画・招聘・制作/総合お問合せ:JECインターナショナル TEL:03-5474-5944 URL: http://www.jec-international.co.jp

■ ジョー・サンプル、ランディー・クロフォード、クルセイダーズ過去関連記事

October 03, 2008
Joe Sample Talks (Part 1) : No Regrets Is Second Piece Of Potato Chips
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_10_03.html
『ノー・リグレッツ』についてのインタヴュー

October 04, 2008
Joe Sample Talks (Part 2): Dave Koz Live: The Most Choreographed Sax Player In The Jazz
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_10_04.html

October 05, 2008
Joe Sample Talks (Part 3) : Historian Joe Lectured Us
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_10_05.html
(ここに膨大な量のジョー関連過去記事一覧)

October 06, 2008
Joe Sample (Part 4) : Sample At Le Sample
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_10_06.html

September 22, 2007
Tokyo Jazz 2007: Joe Sample & Randy Crawford, Candy, Etc.
http://blog.soulsearchin.com/archives/002038.html

■ ジョー&ランディー最新作『ノー・リグレッツ』

ノーリグレッツ
ノーリグレッツ
posted with amazlet at 09.03.21
ジョー・サンプル&ランディ・クロフォード
ビデオアーツ・ミュージック (2008-09-24)
売り上げランキング: 8004

◎フィーリング・グッド

フィーリング・グッド
ジョー・サンプル&ランディ・クロフォード
ビデオアーツ・ミュージック (2006-07-19)
売り上げランキング: 4270

■ メンバー

ジョー・サンプル Joe Sample (Piano)
ランディー・クロフォード Randy Crawford (Vocal)
スティーヴ・ガッド Steve Gadd (Drums)
ニック・サンプル Nick Sample (Bass)

■セットリスト ジョー・サンプル&ランディー・クロフォード
Setlist : Joe Sample & Randy Crawford At Orchard Hall, March 20, 2009

show started 17:05
(Joe with Nick & Steve)
01. Hipping The Hop (with Nick & Steve)[George Benson CD "Absolute Benson"]
02. Spellbound [From Joe's CD "Spellbound", 1989]
03. Memories [From Joe's CD "Pecan Tree", 2002]
04. Souly Creole [From Joe's CD "Old Places, Old Faces", 1995]
05. Melodies Of Love (Solo) [From Joe's "Rainbow Seeker", 1978]
06. Gee Baby, Ain't I Good To You [Nat King Cole, Nancy Wilson, Ray Charles, etc.]
----(Randy joined)
07. But Beautiful [From "Feeling Good" CD]
08. Rio De Janeiro Blue [From "Feeling Good" CD]
09. Everybody's Talking [From "Feeling Good" CD]
10. This Better Earth [From "No Regrets" CD]
11. Respect Yourself [From "No Regrets" CD]
12. No Regrets [From "No Regrets" CD]
13. Me, Myself & I [From "No Regrets" CD]
14. Feeling Good [From "Feeling Good" CD]
15. Tell Me More And More And Then Some [From "Feeling Good" CD]
16. End Of The Line [From "Feeling Good" CD]
17. One Day I'll Fly Away [From "Now We May Begin"]
18. Street Life [From "Street Life"]
Enc. Almaz [From "Abstract Emotions"]
Enc. Happiness Is A Thing Called Joe [Ella, Judy, Woody Herman, etc]
show ended 18:45

(2009年3月20日金曜、渋谷文化村オーチャード・ホール=ジョー・サンプル、ランディー・クロフォード・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Sample, Joe & Crawford, Randy
2009-14


投稿者 吉岡正晴 : 02:23 AM | コメント (0)

March 20, 2009

Cheryl Lynn Live At Billboard Live: Ray Parker & Greg Phillinganes On The Stage

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【シェリル・リン・ライヴ】

入稿。

とりあえず、昨日の朝、マーヴィン自伝『引き裂かれたソウル~マーヴィン・ゲイ物語』の原書本文340ページまでの第一稿を完成させ、出版社に送った。この後は2回の校正、索引、あとがき、キャプションなどの作業だが、とりあえず、一段落。ということで、プチ解放感で急遽ビルボードにシェリル・リンを見に。

シェリル・リンは、1977年、テレビの『ゴング・ショー』というシロウト参加番組で優勝しレコード契約をものにした。デビュー作「ガット・トゥ・ビー・リアル」が1978年に大ヒットし一躍スターダムにのし上がった。日本では「ガット・トゥ・ビー・リアル」「イン・ザ・ナイト」などがディスコを中心に大ヒットし、大変根強い人気がある。ポップな歌唱が魅力のシンガーだ。その後、この「ガット・トゥ・ビー・リアル」のリズム・パターンは多くのアーティストに影響を与え、似たような作品やサンプリングされたものも登場し、ダンス・クラシックとして今日まで人気を持っている。

ちょうど前回見たのが2008年の3月18日、ほぼ1年前。今回の大きな目玉は、ギターにレイ・パーカー、さらに昨年飛び入りで入ったキーボードのグレッグ・フィリンゲインズが正式に参加しているところ。レイ・パーカーは途中で「ジョージー・ポージー」を歌ったり、あちこちでかっこいいギター・ソロを聴かせた。

レイは、シェリルの「イン・ザ・ナイト」「シェイク・イット・アップ・トゥナイト」をプロデュースしているので、その本人をバックにシェリルが歌うという姿はなかなかぜいたくな感じ。また、バックコーラスのひとり、ドナルド・ミッチェルは、レコードではルーサーとデュエットしていた「イフ・ディス・ワールド・ワー・マイン」をシェリルと熱々でデュエット。あそこまでいちゃいちゃしてくれると、こういうラヴ・ソングがほんとにいいエンタテインメントになる。

レイ・パーカーは、メンバー紹介のところでシェリルに紹介されると、すかさず「ゴーストバスターズ」のリフを。観客層は圧倒的に当時ディスコでシェリル・リンで踊った風の年代が多く、途中から立ち上がって踊っていた。

■ ベスト・オブ・シェリル・リン

ベスト・オブ・シェリル・リン
シェリル・リン
ソニーレコード (1996-03-21)
売り上げランキング: 71809

■ 過去関連記事

March 20, 2008
Cheryl Lynn : Keep Her Hot: ”Encore” Wasn’t Played
【シェリル・リン・ライヴ】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_03_20.html

■ メンバー

シェリル・リン/Cheryl Lynn(Artist
レイ・パーカー Jr./Ray Parker Jr.(Guitar
グレッグ・フィリンゲインズ/Greg Phillinganes(Keyboards)
ドナルド・ミッチェル/Donald Mitchell(Background Vocals)
ヴァーライン・ベアード/Verline Beard(Background Vocals)
シャロン・ウォレス/Sharon Wallace(Background Vocals)
ティア・ウォレス/Tia Wallace(Background Vocals)
ロイド・トルバート/Lloyd Tolbert(Keyboards)
アル・ターナー/Al Turner(Bass)
ロン・オーティス/Ron Otis(Drums)

■セットリスト シェリル・リン
Setlist : Cheryl Lynn @ Billboard Live Tokyo, March 19,2009

Show started 21:34
01. Intro –
02. Say You’ll Be Mine
03. Good Times
04. If This World Were Mine
05. I'm Thinking About Tonight (New Song)
06. Georgy Porgy (Featuring Ray Parker)
07. Shake It Up Tonight ~ Introducing members ~ including a riff of "Ghostbusters"
08. Got To Be Real
Enc. In The Night
show ended 22:46

(2009年3月19日木曜、ビルボード・ライヴ・東京=シェリル・リン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Lynn, Cheryl
2009-13

投稿者 吉岡正晴 : 03:42 AM | コメント (0)

March 08, 2009

Kishita Kohshi: Do The Soul Vol 4

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【木下航志~ドゥ・ザ・ソウル第4回】

裏声。

木下航志くんのブルース・アレーでの定期ライヴ、はやくも第4弾。毎回新曲を何かしらそろえてくるが、今回もほとんどが新曲になった。今回驚いたのは、航志くんがブルーズに挑戦したり、裏声で歌ったりさまざまな声に挑戦したこと。たとえば、ブルーズの「ストーミー・マンディ」では、ブルージーなヴォーカル・フレージングからところどころ演歌の如くこぶしをきかせたりする。最後のブルージーな「ロード・ハヴ・マーシー…」あたりのうなりも、地響きを起こしそう。フィリップのオルガン・ソロもいい。

かと思えば、ドゥービーズの「ホワット・ア・フール・ビリーヴス」ではファルセットのようなハイヴォイスで歌う。さらに、「ステイン・アライヴ」では、ファルセットに挑戦だ。なるほど、まだ完成の域には達してないが、この手もそこそこできるとなると、ヴォーカルのヴァリエーションがかなりでてきて、いずれ録音でひとりアカペラなんかもできるかもしれない。

選曲もかなりヴァリエーションに富んでいて、CCR、シンプリー・レッドなども。また、途中の「ルッキング・フォー・ア・ラヴ」では、ブレンダの司会で、「航志は今、愛を求めてるの。25歳以下で独身の女性はいる?」と観客に声をかけ、ステージにあげる演出も見せた。

また、だいたいファースト2曲目は、「達郎セレクション」という感じで、山下達郎さん楽曲が歌われるようになっている。今回は土曜日ということで、「土曜日の恋人」。バックではギターのマサ小浜さんが、ブルージーな曲も、ジャジーな曲もグルーヴ感あふれる演奏を聴かせてかなりいい。以前にもやったレイ・チャールズの「ナイト・タイム」ではブレンダとデュエット。これはいつもながら、強力だ。思ったのだが、1曲歌ってMCをいれるが、話はおもしろいが、2-3曲に1度のトークでもいいかもしれない。メドレーで客を持っていくというパターンが航志くんならできそうだ。

●木下航志・次回ライヴ

2009年5月9日(土曜)@ブルース・アレー
『ドゥ・ザ・ソウルVOL5』

■ 関連記事(一部)

December 06, 2008
Kishita Kohshi Live At Blues Alley : Kohshi Believes To His Soul
【木下航志ライヴ@ブルース・アレー】(第3回)
http://blog.soulsearchin.com/archives/002757.html

September 12, 2008
Kishita Kohshi Live At Blues Alley: Started With "Sun Goddess" With Sunglass
http://blog.soulsearchin.com/archives/002669.html

June 09, 2008
Kishita Koushi First Live At Blues Alley
http://blog.soulsearchin.com/archives/002562.html(ここに過去記事一覧リンクがあります)


■ メンバー

(Vo/Pf/Fender Rhodes1971)木下航志
(HAMMOND A-100)Philip Woo (B)名村武 (G)マサ小浜 (Ds)マイケル河合  (Vo)Brenda Vaughn (Cho)Yuki (Vo/Per/Sax)Pierre Andre

■セットリスト
Setlist: Kishita Kohshi @ Blues Alley, March 7th, 2009
[ ] indicates original artists

First set

show started 19:40
01. Watermelon Man (Instrumental) [Herbie Hancock]
02. 土曜日の恋人[山下達郎]
03. Love's In Need Of Love Today [Stevie Wonder]
04. Stormy Monday [T-Bone Walker]
05. Don't Let Me Be Lonely Tonight [James Taylor, Isley Brothers]
06. Looking For A Love [Bobby Womack]
07. Stars [Simply Red]
08. We Got Rhythm [Original]
show ended 20:33

Second set

show started 21:00
01. 6 To 4 (Instrumental) [George Benson]
02. What A Fool Believes [Doobie Brothers]
03. Have You Ever Seen The Rain [CCR]
04. I'm In Love [Wilson Pickett, Aretha Franklin](せつないソロ・コンテスト)
05. The Night Time Is The Right Time (With Brenda Vaughn) [Ray Charles]
06. Shine A Light [Rolling Stones]
07. 心の鳥 [Original]
08. How Sweet It Is [Marvin Gaye]
09. Don't You Worry 'Bout A Thing [Stevie Wonder]
Enc. Will You Still Love Me Tomorrow (With Yuki) [Carol King, Roberta Flack]
Enc. Stayin' Alive [Bee Gees]
Enc. You Are The Sunshine Of My Life [Stevie Wonder]
show ended 22:25

(2009年3月9日土曜、目黒ブルース・アレー=木下航志ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Kishita, Kohshi
2009-11


投稿者 吉岡正晴 : 03:55 AM | コメント (0)

March 04, 2009

Sheena Easton Live At Billboard; Phillip Ingram Sung On Background (Part 1)

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【シーナ・イーストン・ライヴ~フィリップ・イングラム・コーラス(パート1)】

気分転換。

マーヴィン・ゲイ翻訳で煮詰まっているところに、ブラザーKCから「気分転換に、今晩シーナ・イーストンでもいかがですか。フィリップ・イングラムも来てますし。ファーストでさくっと見て、さくっと帰りましょう」という嬉しいお誘い。さくっとなら行っちゃおうということで、午後7時、ミッドタウン・ビルボード。入るなり、すでに「ザ・ラヴァー・イン・ミー」が始まっていた。ドラムス、ギター、サックス、キーボード、バックヴォーカルの5人にシーナ・イーストンという編成。観客は、さすがに80年代に彼女のヒットを親しんだ風の年齢層高めの落ち着いた雰囲気。

そういえば、去年、松尾さんと一緒にいく予定になっていたシーナだが、その日なんとファーストを終えた後、シーナの声がでなくなり急遽キャンセルの連絡が入り、行くのを取りやめた。だが翌日、シーナはキャンセルになったが、バンドだけでしかもほぼフィリップ・イングラムがリードを歌ったショーを来たお客さんに無料で披露した、ということを聴いて驚愕した。そんなこんなでの1年振りのリヴェンジでもある。

ほぼヒット曲の構成だが、曲間でよくしゃべる。しかも、いかにもブリティッシュな感じの英語で、しかし、はっきりと聞き取りやすい英語でゆっくりしゃべってくれる。かわいらしい感じは、80年代そのものだが、それでも年輪は重ねた。メンバー紹介した後、ビルボードの照明、音響スタッフ、ホールからキッチンのスタッフまで感謝の気持ちを述べて、もちあげるもちあげる。さすが、ここ何年もラスヴェガスで定期的にショーをやっていて、エンタテインメントの真髄を知り尽くしているだけのことはある。

僕がシーナの曲で一番好きなのは、プリンスが作った「シュガーウォールズ」。それから「ユー・ガット・ザ・ルック」あたりも。やっぱりファンキーなのが好きだ。と思っていたら、なんと「ふだんはめったに歌わない曲を歌います。たぶん、20年ぶりくらいかしら。私の初期のアルバム、1枚目か2枚目に入っているジャニス・イアンの曲です。イン・ザ・ウィンター(調べたら3枚目のアルバムに収録でした)」と言ってしっとりしたバラードを歌った。いかにもジャニス風でなかなかよかった。

それにしても、トークが台本でもあるのかというほどしっかりしていて、滑らかで滑舌もよく、ストーリー展開もちゃんとしてる。

さて、お目当てのフィリップはもちろん、元モータウンのグループ、スイッチのメンバー。「ユー・ガット・ザ・ラヴ」、さらに、レコードではケニー・ロジャースとのデュエットだった「ウイヴ・ガット・トゥナイト」、バカラック・メドレーなどを歌った。バカラックの「ディス・ガイ」など、ずいぶんとルーサーっぽくてかなりいい。

アンコールが終わり、フィリップがステージを降りてくるとき、通路で松尾さんと僕はスイッチのアナログを見せたら、「おおおっ」と受けた。

(フィリップとのお話は、明日に続く)

■メンバー

シーナ・イーストン/Sheena Easton(Vocals)
フィリップ・イングラム/Phillip Ingram(Background Vocals)
ジョー・スプレイカー/Joe Spraker(Keyboards/Music Director)
エリック・ティウォルト/Eric Tewalt(Saxophone/Flute)
デイヴ・ハート/Dave Hart(Guitar)
アール・キャンベル/Earl Campbell(Drums)

■セットリスト シーナ・イーストン 

Setlist : Sheena Easton @ Billboard, March 3rd, 2009

show started 19:00
01. The Lover In Me
02. Almost Over You
03. U Got The Look (Phillip)
04. ~Sugar Walls ~A Riff of Glamorous Life~U Got The Look
05. We've Got Tonight (Phillip + Sheena)
Ø Band introducing
06. Strut
07. In The Winter (Janis Ian song)(from third album)
08. Burt Bacharach Medley: This Guy's In Love With You (Phillip)
~Anyone Who Had A Heart (Sheena)
~Going Out Of My Head (Phillip + Sheena)
09. Telefone (Long Distant Love Affair)
10. Morning Train (9 to 5)
11. For Your Eyes Only
Enc. Modern Girl
show ended 20:14

(2009年3月3日火曜、ビルボード・ライヴ=シーナ・イーストン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Easton, Sheena

投稿者 吉岡正晴 : 06:59 AM | コメント (0)

February 05, 2009

Corteo: Cirque Du Soleil

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【コルテオ~シルク・ド・ソレイユ】

ゲネプロ。

2月4日から始まったシルク・ド・ソレイユの出し物『コルテオ』の公開ゲネプロを見た。昨年『ドラリオン』を見ていたので、時間をやりくりし行ってしまった。舞台が360度になっていて、その両サイドからちゃんと見られる構図でよく出来ている。いろいろな演目があり、それぞれおもしろかった。それぞれは、言葉やストーリーがわからなくても、圧倒させられる。「コルテオ」とはイタリア語で「行列」のことだそう。

その場で見たときはストーリーがわからなかった。言葉も英語やイタリア語、たまに日本語なども飛び出すが、あんまりよくわからなかった。しかし、パンフレットを読んでみると、後からなるほどと思った。なので、これから行かれる方はぜひ始まる前にパンフを熟読されるといいと思う。

やはり人間というのは、練習すれば何でもできるんだな、すごいなあと思う。一番印象に残ったのは、下記セットリストで第二部7の「デュオ・ストラップス」というもの。2人が天井から吊るされた紐にからみついて空中で踊るというもの。その後の、天井でETみたいに自転車が空を飛ぶのもよかった。第一部の「ヘリウム・ダンス」も楽しい。

Setlist :

Part 1
performance started 17:36
01. シャンデリア Chandeliers
02. バウシング・ヘッド Bouncing Beds
03. シル・ホイール Cyr Wheel
04. リトル・ホース Lit tle Horses
05. タイトワイヤー Tightwire
06. ゴルフ Golf
07. アクロ・デュエット Acrobatic Duet
08. マリオネット Artist Marionette
09. ヘリウム・ダンス Hellum Dance
10. ティーターボード Teeterboard
performance ended 18:36

Part 2

performance started 19:06
01. パラダイス Paradise
02. クリスタル・グラスとチベタン・ボール Crystal Glasses & Tibetan Bowls
03. アダージョ・デュエット Adagio Duet
04. ジャグリング Juggling
05. ラダー Ladder
06. テアトロ・インティモ Teatro Intimo
07. デュオ・ストラップス Duo-Straps
08. ツアーニク Tournik
performance ended 20:00
talk session ended 20:15

(2009年2月3日火曜=原宿新ビッグトップ=コルテオ・ライヴ)

ENT>LIVE>Corteo


投稿者 吉岡正晴 : 05:58 AM | コメント (0)

January 31, 2009

Jason Champion Showcase At Xross

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ジェイソン・チャンピオン・ショーケース】

巨漢。

昨年(2008年)全米でリリースされ、秋ぐらいから日本でも輸入盤が売れ始めていたクリーヴランド州オハイオのシンガー、ジェイソン・チャンピオンが日本盤発売を機にプロモーションで来日、1月28日深夜西麻布クロスでショーケース・ライヴを行った。

夜中の2時近く、この日はイヴェントの一環でスペシャル・ゲストとして登場、いきなり「アメージング・グレース」をアカペラで歌った後、「ファインド・ア・リーズン」「ザ・ライフ」大ヒット中の「オールウェイズ」をトラックで歌った。さすがに体が大きく、歌声もでかい。同じく巨漢シンガー、ジェラルド・リヴァートに見出されただけのことはある。「オールウェイズ」だけ、日本人ダンサーと黒人女性シンガー1人を従えて歌った。

「オールウェイズ」が何しろ、超ポップでキャッチー。これは日本人受けしそう。

ジェイソンは、クリーヴランドで、ジェラルド・リヴァートのオーディションに合格し、R&Bデュオ「メン・アット・ラージ」としてデビュー。その後、ソロになった。元々はゴスペルを歌っていたようで、バイオグラフィーによるとおそらく1990年ごろに高校2年生だっただろうから、1974年前後の生まれか。すでに結婚し2児の父親だ。それにしても、ゴスペルから世俗への転身についての悩みとかはなかったのだろうか。そのあたりは、話を聴いてみたいところだが。もちろん、ジェラルド・リヴァート直系ということでも、興味は尽きないシンガーだ。

■ ジェイソン・チャンピオン デビュー 『リフレクションズ』 2009年2月4日発売

リフレクションズ
リフレクションズ
posted with amazlet at 09.01.31
ジェイソン・チャンピオン
EMI MUSIC JAPAN(TO)(M) (2009-02-04)
売り上げランキング: 12280

■セットリスト ジェイソン・チャンピオン

Setlist: Jason Champion @ Xross, Nishiazabu, January 28, 2009

performance started 25:51
01. Amazing Grace
02. Find A Reason
03. The Life
04. Always
performance ended 26:12

(2009年1月28日木曜、西麻布クロス=ジェイソン・チャンピオン・ショーケース・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Champion, Jason


投稿者 吉岡正晴 : 04:13 AM | コメント (0)

January 26, 2009

Yoshihiro Chizuko Played At King Service

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【吉弘知鶴子さん、キング牧師しのぶ会で演奏】

紹介。

本ソウル・サーチン・ブログでも短く1月17日付けで書いた、日本人ピアノ奏者、吉弘知鶴子(よしひろちずこ)さんが、キング牧師をしのぶ会でピアノ演奏をしたニュースが、アメリカ、日本のメディアでも紹介された。

アメリカの新聞は、アトランタ・ジャーナル、日本は毎日新聞。

ハービー・ハンコック、リチャード・ティー、ジョー・サンプルらから影響を受け、その後、映画『シスター・アクト(天使にラヴソングを)』でウーピー・ゴールドバーグとゴスペルを知り、ゴスペルの道に進んだ吉弘さん。そんな彼女が、アトランタでキング牧師をしのぶ会で演奏した。

■ ソウル・サーチン過去記事

January 17, 2009
Ayanokoji Kimimaro's Theme Is "Getaway" & More...
http://blog.soulsearchin.com/archives/002799.html
(一番下に短くでています)

June 05, 2008
Yoshihiro Chizuko Gospel Night: Brenda & Company Rock The House
http://blog.soulsearchin.com/archives/002554.html
吉弘さん前回ライヴ評。

■2009年1月20日付け毎日新聞夕刊
米国:日本人女性がゴスペル独奏…キング牧師しのぶ会で
http://search.mainichi.jp/result?p=%E5%90%89%E5%BC%98%E7%9F%A5%E9%B6%B4%E5%AD%90&st=p&sr=n

吉弘さんがゴスペルを演奏した後、手をつないでキング牧師をしのぶ参加者=アトランタのエベネザール教会で19日、小倉孝保撮影 

【アトランタ(米南部ジョージア州)小倉孝保】米国史上初の黒人大統領となるオバマ氏の就任式前日の19日は、黒人公民権運動指導者、故キング牧師の生誕記念日。牧師の出身地ジョージア州アトランタ・エベネザール教会での牧師をしのぶ会で、日本人ピアニストの吉弘(よしひろ)知鶴子さん=神奈川県相模原市=が黒人教会音楽(ゴスペル)を独奏した。吉弘さんは「米国が人種の壁を越えて変わろうとしている特別な日に演奏できたことを、幸せに思う。私自身、その喜びを楽しみながら演奏できた」と語った。

 吉弘さんは3歳でピアノを始め、最初はクラシックを弾いていたが、ジャズやゴスペルなど黒人音楽に興味を持つようになった。現在、自宅近くの米軍基地にある教会でゴスペルを弾いている。

 02年にニューオーリンズのジャズバーで演奏したところ、米国人客の目にとまり、ケンタッキー州レキシントンの教会に招待されて演奏。それを聴いた一人がキング牧師の次女、バーニス・キングさんと知り合いで、昨年11月にバーニスさんから記念日での演奏要請があった。

 この日のしのぶ会では、白人牧師のジョン・ニュートンがかつて黒人奴隷貿易に携わったことを悔いて作った賛美歌「アメイジング・グレイス」などを演奏。曲が終わると、参加者は立ち上がり拍手でたたえた。

■アトランタ・ジャーナル 2009年1月17日付け
http://www.ajc.com/metro/content/living/faithandvalues/stories/2009/01/17/pianist0117.html?cxntlid=inform_sr

Faith & Values
Pianist attracted to gospel
By Christopher Quinn

The Atlanta Journal-Constitution

Saturday, January 17, 2009

It is no surprise that a hot gospel pianist will play during the Martin Luther King Jr. Annual Commemorative Service on Monday.

What may catch attendees’ attention is where the pianist is from —- Japan.
Chizuko Yoshihiro, a young single mother, built a reputation in Japan playing jazz and soul.
“I used to listen to Herbie Hancock, Joe Sample and Richard Tee a lot,” she said in an e-mail.
She read that Tee said his music was basically gospel music.

Her next exposure to gospel was the Whoopi Goldberg movie, “Sister Act.” Goldberg, hiding out in a convent from mobsters, teaches the nuns to belt out a rocking version of “Joyful, Joyful, We Adore Thee.”

“It was amazing,” Yoshihiro said, and she was hooked.
She got a job with a minister on an American military base who was looking for someone who could read and help with the music.
“I started learning black gospel there twice a week,” she said.
“Black gospel music has a real power, energy and groove.”

She began to build a reputation for her skill and played with gospel musicians Kirk Franklin and Donny McClurkin. She converted to Christianity while working with McClurkin in 2006.

ENT>MUSIC>Yoshihiro, Chizuko


投稿者 吉岡正晴 : 02:35 AM | コメント (0)

January 20, 2009

Inauguration : John Bon Jovi Sings "A Change Is Gonna Come"

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【オバマ就任イヴェント、多数のアーティストが参加】

お祭り。

バラク・オバマ第44代アメリカ大統領就任祝賀会が2009年1月18日(日)午後2時半(日本時間19日午前4時半)から、ワシントンDCのリンカーン・メモリアルで多数のアーティスト、50万人の観衆を集め行われた。

ブルース・スプリングスティーンを始め、ビヨンセ、ジョン・レジェンド、スティーヴィー・ワンダー、ボン・ジョンビなど多数が参加した。すでに、日本のテレビなどでも一部が放送されているが、かなりの部分が1月24日(土)午後5時半から有料衛星放送WOWOW(BS-5)で放送される予定。

下記セットリストで、人名だけのものは、スピーチなど。

■セットリスト:ウイ・アー・ワン オバマ就任式祝賀会
Setlist: We Are One: The Obama Inaugural Celebration at the Lincoln Memorial @ The Lincoln Memorial, Washington DC, USA, January 19, 2009

show started around 14:30 (EST)
01. Star-Spangled Banner, Master Sgt. Caleb Green
02. Denzel Washington
03. "The Rising", Bruce Springsteen
04. Laura Linneyand, Martin Luther King III
05. "Lean on Me", Mary J. Blige
06. Steve Carell and Jamie Foxx
07. "A Change Is Gonna Come", Jon Bon Jovi and Bettye LaVette
08. Tom Hanks
09. "Shower the People", James Taylor, John Legend and Jennifer Nettles
10. Marisa Tomei
11. "Little Pink Houses", John Mellencamp
12. Queen Latifah
13. "My Country, 'Tis of Thee", Josh Groban, Heather Headley and the Gay Men's Chorus of Washington (D.C.)
14. George Lopez and Kal Penn
15. "One Love", will.i.am, Sheryl Crow and Herbie Hancock
16. Tiger Woods
17. "You'll Never Walk Alone", Renee Fleming and the U.S. Naval Academy Glee Club
18. Jack Black and Rosario Dawson
19. Medley including "American Pie", "Shout" and "We Shall Be Free", Garth Brooks and the Washington Youth Choir
20. Ashley Judd and Forest Whitaker
21. "Higher Ground", Stevie Wonder, Usher and Shakira
22. Samuel L. Jackson
23. "Pride (In the Name of Love)" , "City of Blinding Lights", U2
24. "This Land Is Your Land", Bruce Springsteen, Pete Seeger, Tao Rodriguez-Seeger and the Washington Youth Choir
25. "America the Beautiful", Beyonce and cast
show ended around 16:30 (EST)

WOWOWにて1月24日(土)午後5:30から放映予定。

ENT>MUSIC>LIVE>Obama
NEWS ITEMS>Inauguration


投稿者 吉岡正晴 : 04:48 AM | コメント (0)

January 14, 2009

Ne-Yo Live At Budokan:

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ニーヨ、武道館・黒沢薫のライヴ・レポート】

特派員レポート。

年初に、このところ人気抜群のニーヨのライヴが武道館であった。僕はいけなかったので、その代わり、ゴスペラーズの黒沢薫特派員のレポートでお送りします。外部レポは、昨年のクインシー・ジョーンズ・ライヴ・レポ以来。ゆっくりお楽しみください。

【1月9日=日本武道館・黒沢特派員】ニーヨ・ライヴ・レポートです。ショーケースでの来日、2008年の『スプリング・グルーヴ』でのライヴなどを経て、武道館単独公演。今回は、前回同様、バンド、ダンサーを従えての本格的なライヴ。左右にボックスのようなものが配置され、そこにミュージシャンたちが乗っています。

バンド編成は、キーボード2人、ベース、ギター、ドラムス、ホーン3人の計8人に、ダンサーが女子4人、男子2人、これにニーヨで、最大15人がオンステージに乗ることに。

バンド・メンバーと男性ダンサー2人がステージに登場した後、ニーヨが登場。割れんばかりの歓声があがりました。ニーヨはシルバーのスーツにシルバーのタイ、黒いシャツに黒いハット、黒のエナメル靴。途中でジャケットを脱いでシャツ姿になっていました。1曲目から予想以上に踊りまくり。特にステップワークとマイクスタンドのパフォーマンスが秀逸。

コーラスはシーケンス出し(ベースの人がPC操作していたようです)。ヒットメーカーだけあってどの曲もメロディーが大変美しく、バンドの演奏も確かで安心して聴けます。彼の世代はやはりマイケル・ジャクソンとアッシャーの影響が大きいようで、彼らのステージを彷彿させるシーンが随所に見られました。でもちゃんとモダナイズされてるんだよなあ。歌唱力はひょっとしたらアッシャーより彼の方が上かも知れません。それくらいしっかり歌える印象があります。

途中ニーヨが他のシンガーに提供した曲を歌うコーナー(下記セットリスト13から16)があり、改めて彼のメロディーメイカーっぷりに感心しました。だって全部大ヒット曲なんだもの。僕らもああなりたいものです(笑)アンコールまで含めて1時間半強。MCを最小限に抑え(アイシテル、トキオ、サワゴウ、という言葉の連呼)ダンス曲はしっかり踊り、バラードはしっかり聴かせ、大満足のステージでありました。

+++++

黒沢さん、ありがとうございました! 見た気になりました。

■ 関連記事
June 10, 2006
Ne-Yo Was On Stage For Only 34 Minutes
http://blog.soulsearchin.com/archives/001066.html
(2006年6月のショーケースのようなライヴのレポート)

■セットリスト ニーヨ
Setlist : Ne Yo : Year Of The Gentleman @ Budokan, 01/09/2009

00. Intro
01. Because Of You
02. Nobody
03. Single
04. Mad
05. Sexy Love
06. Lie To Me
07. So Sick
08. So You Can Cry
09. Make It Work
10. Crazy
11. In The Way
12. Do You
13. (Medley: 13-16) Irreplaceable (Beyonce)
14. Take A Bow (Rihanna)
15. Let Me Love You (Mario)
16. Spotlight (Jeniffer Hudson)
17. Go On Girl
18. Stop This World
19. [Band Break]
20. Make Me Better (Fabolous )
21. Bust It Baby Part 2 (Plies )
22. Miss Independent
23. Closer
24. Outro
Enc. Can We Chill

(2009年1月09日金曜、日本武道館=ニーヨ・ライヴ)
ENT>LIVE>Ne-Yo

投稿者 吉岡正晴 : 02:33 AM | コメント (0)

January 11, 2009

Spirit Of The Boogie: 1st Live Of 2009

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【スピリット・オブ・ザ・ブギー・ライヴ】

正月。

このところ、毎年1月最初の時期に行われているクール&ザ・ギャングの曲を中心にライヴを繰り広げる「スピリット・オブ・ザ・ブギー」。なんとなく、毎年続けて、「お正月といえば、『スピリット・・・』」あるいは「スピリットを聴かないと年が明けない…」みたいな雰囲気ができるといいと思う。

今年も大勢のミュージシャン(15名)が所狭しとステージに上る。昨年との違いは、ドラムスがスクープのコーヘイさんが参加できず、岸田さんに交代していること、グリニス・マーティンが参加できず、ゲイリー・アドキンスが変わって入ったことくらい。基本的にはまったく同じ編成で若干の曲の入れ替えがあった程度。大前提のクール&ギャングの曲が次々と演奏されるので、実にのりのり。

リリコ改め露崎春女となった彼女の、シャカ・カーン曲、去年は、「ワッチャ・ゴナ・ドゥー…」だったが今年は「ワンス・ユー・ゲット・スターテッド」になり、かなりソウルフルだった。このところ、名前を元に戻し、心機一転 、ライヴ本数を増やしているようだ。ズーコは今年は、ジョスリン・ブラウンの「サムバディー・エルスズ・ガイ」に挑戦。

また、ガッツは名前を本名に戻して、今年DCTレコードから再デビュー。詳しいことはまた後日。

1月のライヴ本数はぐっと減りますが、今年の第一弾ライヴがこれでした。ちなみに僕はセカンドから見ましたが、ファーストはファンキー・スタッフからセットリストをもらって掲載しました。

■ 過去関連記事

January 10, 2008
“Spirit Of The Boogie” Live At Blues Alley
【スピリット・オブ・ザ・ブギー~クール&ザ・ギャングのスピリットを受け継いで】
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200801/2008_01_10.html

January 11, 2008
“Chocolate Buttermilk” (Kool & The Gang) Story: Music Comes And Goes
【『チョコレート・バターミルク』ストーリー】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_01_11.html

2004/11/18 (Thu)
Spirit Of The Boogie Live At Blues Alley
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200411/diary20041118.html
スピリット・オブ・ザ・ブギーの初ライヴ。

クール&ザ・ギャング『クール&ザ・ギャング・プレゼンツ・ギャングランド』
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/linernotes/kool20010821.html
2001年7月執筆のクール&ザ・ギャングのアルバム・ライナー・ノーツ。

■ メンバー

2009 New Year Premium LIVE
『SPIRIT OF THE BOOGIE』 Special 2days

(B)小松秀行 (G)石成正人 (Key)松本圭司 (Ds)岸田容男 (Per)坂井“Lambsy”秀彰 (Vo/G)GATZ (Cho)露崎春女、ZOOCO (Vo)Gary Adkins (Org/Fl)フラッシュ金子 (A.sax)織田浩司 (Tb)河合わかば (Tp)小林太、佐々木史郎 (T.sax)竹上良成

■ Setlist : Spirit Of The Boogie @ Blues Alley, January 8, 2009
セットリスト :スピリット・オブ・ザ・ブギー ブルース・アレー・ジャパン 
(下記10~11以外はすべてクール&・ザ・ギャングの作品。タイトルの次の[ ]は、それらの曲が収録されているクールたちのアルバム、およびそのアルバム発表年)

Show started
01. Funky Stuff ["Wild & Peaceful"-1973]
02. Let The Music Take Your Mind [From 1st Album “Kool & The Gang”-1969]
03. Love The Life You Live [From 5th Album “Music Is The Message” – 1972]
04. Wild And Peaceful [From 7th Album “Wild And Peaceful” – 1973]
05. Funky Granny [From 5th Album “Music Is The Message” – 1972]
06. Jungle Boogie [From 7th Album “Wild And Peaceful” – 1973]
07. Soul Vibration [From 5th Album “Music Is The Message” – 1972]
08. Hollywood Swinging [From 7th Album “Wild And Peaceful” – 1973]

Second set
show started 21:15
09. Open Sesami [From 13th Album “Open Sesami” – 1976]
10. Somebody Else's Guy [Zooco][Jocelyn Brown]
11. Once You Get Started [Tsuyuzaki Harumi + Gary Adkins]{Rufus & Chaka]
12. Sugar [From 12th Album “Love And Understanding” – 1976]
13. Summer Madness [From 9th Album “Light Of The Worlds” – 1974]
14. Too Hot [From 17th Album “Ladies’ Night” – 1979][Gary]
15. Get Down On It [From 19th Album “Something Special” – 1981]
16. Ladies’ Night [From 17th Album “Ladies’ Night” – 1979]
Enc. Celebration [From 18th Album “Celebrate!” – 1980] 
Show ended 22:20

(2009年1月8日木曜、目黒ブルース・アレー・ジャパン=スピリット・オブ・ザ・ブギー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Spirit Of The Boogie
2009-1


投稿者 吉岡正晴 : 02:55 AM | コメント (0)

January 10, 2009

Chaka Khan Live At Billboard

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

(内容でます。これからごらんになる方はご注意ください)

【シャカ・カーン(チャカ・カーン)・ライヴ】

アダプテーション。

昨年6月からほぼ半年振りの来日。前回のライヴがかなりの評判を取ったので、今回はそのとき見られなかった人のために再来日という感じ。この日も超満員。ここまで歓待されれば、シャカも嬉しいにちがいない。シャカは途中のMCで「また戻って来られて嬉しい。ホームに帰ってきたみたい」と言った。

バンドはギターのトニー・メイデンの代わりに別の人が入っている以外は全部同じ。またセットリストも基本的に昨年とほぼ同じ。

シャカ本人はとてもご機嫌がいいようで、楽しんで歌っている感じが十分伝わってくる。声もよく出ている。そして、観客も熱い。

比較的新しい「エンジェル」のイントロで、しみじみ語る。「この曲を書いたとき、私はともてハイだった。(「何でハイだったんだ?」と英語で観客席デイヴ・フロムの反応) 私のその頃の生活は乱れててね。でも、もう昔の話し。もう3年もクリーンな体になっている。(「それはよかった」とデイヴ)ちょうどその頃、神に、あんたの生活態度はよくないよ、と言われた。体を大切にしなさい、と言われた。それで心を改めたのよ」 デイヴがすぐ後ろに座ってて、合いの手の声がでかい。(笑) この日は外人比率も多く、立ち上がって踊る人やら、合いの手をいれる外人が他にも多数いていい雰囲気だった。

そして、じっくり聞かせる「スルー・ザ・ファイアー」は徐々にゴスペルっぽくなっていき、後半にナレーションをいれてより感動的に。「みんな、何人くらいが今まで、火をくぐり抜けたことがある? 私は、5-6回も火をくぐってきたわ。その昔私は3日も4日もパーティーをやっていた。でも私はとても空虚で、孤独だった。それから神様が私の人生に触れてくれた。それから私は愛に心を開き、自分自身を解放するようになった。そんな火をくぐり抜け(修羅場をくぐり抜け=through the fire)、私は強くなったの」 

いろいろなナレーションをいれて、曲にさらなる深みと広がりを見せた「スルー・ザ・ファイアー」。こういうスタイルをオリジナルをアダプトする、あるいは、アダプテーションという。翻案(ほんあん)、脚色といったニュアンスだ。松尾潔氏解説する。「こういうアダプテーションという意味では、森進一が『おふくろさん』にセリフを加えたのと同じようなものですね」 うまい! さすがレコ大!

シャウトし、激唱したシャカは最後に「チャーチ・イズ・オーヴァー(教会の時間は終わりよ)」と言って締めくくった。10分近くにおよんだ「スルー・ザ・ファイアー」はまさにこのセットのハイライトだった。

「スイート・シング」ではギター、キーボード、ドラムス、ベースにソロ・パートを与えたためこの曲だけで15分ちかくになった。そして、アンコールでは観客もほぼ総立ち。演奏が始まるとまもなく、ステージ後ろのカーテンが開けられ、雨に霞んだ赤坂の夜景が広がった。

+++++

ライヴ後、デイヴとちょいと雑談。「レコード大賞、めったに見ないんだけど、たまたま見てたら、エグザイルで作詞、松尾潔って出て、この人知ってる! て(画面に)指差して、テレビの前で立ち上がったよ! 松尾さん、おごって~」あいかわらず、おもろ~なデイヴ氏である。デイヴは掛け声だけでなく、口に指を挟んで鳴らす口笛も上手だ。

■過去記事

June 03, 2008
Chaka Khan Live @ Hi Energy Performance
【シャカ・カーン初日から全開】(前回セットリスト)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_06_03.html
June 07, 2008
“Through The Fire” Is Chaka Khan’s Soul Searchin’ Song
【シャカ・カーン(チャカ・カーン)、多くの修羅場をくぐりぬけて】「スルー・ザ・ファイアー」について
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_06_07.html
June 08, 2008
More Chaka Khan At Billboard
【シャカ・カーン旋風、東京を席巻】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_06_08.htmlJune 10, 2008
Chaka Khan (Part 4) : Yuri On The Chaka Khan’s Stage 
【シャカ(チャカ)・カーンのステージにあがったユリさん】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_06_10.html
June 12, 2008
Chaka Khan’s Record Of Visit To Japan (Part 1)
【シャカ(チャカ)・カーン来日履歴・調査中】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_06_12.html
シャカ・カーン、前回来日一連の記事、5部作。

2003/10/11 (Sat)
Chaka Khan Live @ Budoukan: One & Only Voice Still Shines
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/diary20031011.html
(前々回来日ライヴ評)

■ メンバー

シャカ・カーン/Chaka Khan(Vocals)
アンドリュー・ガウチェ/Andrew Gouche(Bass/Music Director)
ジャヴァド・デイ/Javad Day(Keyboards)
チャールズ・ストリーター/Charles Streeter(Drums)
エリック・ブライス/Eric Brice(Guitar)
マビュート・カーペンター/Mabvuto Carpenter(Background Vocals)
キーシャ・イーリー/Kesha Ealey(Background Vocals)
ティファニー・スミス/Tiffany Smith (Background Vocals)

■セットリスト シャカ・カーン(チャカ・カーン)
Setlist : Chaka Khan @ Billboard, January 9, 2009

Show started 21:36
01. Intro : Once You Get Started ./ Stay
02. I Feel For You
03. Ain’t Nobody
04. Stay
05. Whatcha Gonna Do For Me
06. Please Pardon Me
07. Hollywood
08. Do You Love What You Feel
09. Angel
10. Through The Fire
11. You Got The Love
12. Tell Me Something Good
13. Sweet Thing (including solo play by guitar, keyboards= a riff of "Tom's Diner", drums, bass,)
Enc. I’m Every Woman
Show ended 22:59

(2009年1月9日金曜、ビルボード・ライヴ東京=シャカ・カーン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Kahn, Chaka
2009-02


投稿者 吉岡正晴 : 04:19 AM | コメント (0)

December 31, 2008

The Last Day Of Martano: Kajiwara Jun Live

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【マルターノ、梶原順ライヴで幕を閉じる】

閉店。

2006年9月に藤が丘にオープンしたピッツェリア、マルターノ(藤が丘店)が2008年12月30日をもって閉店する。その最終日、ギタリスト梶原順さんのライヴが行われた。梶原さんは一度本人名義でこのマルターノでもライヴを行ったり、ケイリブたちのライヴにゲストで登場したりしている。しばらく前のケイリブのライヴが最後の予定だったが、梶原さんが、最後の最後にぜひやりたいということで営業日最後に閉幕公演を行った。

マルターノの大西さんからご案内をいただいていたが、早い時間別の用事があって、それを早めに切り上げセカンド前に現地に到着。すると、な、なんと入り口に、山下達郎さんライヴでおなじみの小笠原拓海さんが。おととい会ったばかりだが。「ああれ」「あれえ~~?」 見に来たのかと思って「1人?」とか聞くと、「いえ、あの、今日、プレイしてるんですけど…」 「あ、あああっ、そうだったんだ(苦笑)」

梶原さんが、1年半ほど前にベースの川内啓史(かわうち・けいし)さんとギターの伊藤悠甫(いとう・はるとし)さんを抜擢しライヴをやったことがきっかけでつながりができ、さらに彼らと洗足大学時代同級生の小笠原さんにも声がかかった。彼ら3人は、ファブ・ボンド(Fab Bond)というユニットを組んで、ときどきライヴをやったりしていた。3人とも1984年組みの24歳だ。(1人、川内さんだけ、85年1月で来月24歳) ドラムス、ベース、ギターの3人がきっちりとしたサポートを繰り広げるので、これなら梶原さんもやりやすいだろう。そして、それにのって梶原さんがメインの職人ギターを聴かせる。小笠原さんのドラムは、実に軽やか。彼は同じ大学の先輩、市原ひかり(トランペット)さんに誘われ、別のバンド、ヒップ・シック(Hip Chick)というのも彼らとやっているそうだ。そうしたら、その市原さんがちょうど来ていて紹介され、11月に出たばかりのCD『JOY』を頂いた。(帰りの車で早速聞いたら、スティーヴィーの「マイ・シェリー・アムール」をいい感じでカヴァーしていた)

下記セカンドのセットリスト、アップテンポの「ユーヴ・ガット・ザ・リズム」などは、実にグルーヴ感があり、途中のベース・プレイも徐々にのりのりで、ソロ・パートも生き生きしてきた。4人で作るリズムが実に強固で洗練されたきれいなファンクという感じ。(なんか表現が変ですいません) この曲の後半部分など4人が集中して一体化して一瞬トランス状態化したかのよう。7曲目の「テイク・ア・ブレイク」もどんどん盛り上がった。マルターノでこんなに大きな音出していいのだろうか、というほど音が大きかった。

ということで、マルターノは12月30日で閉店。しかし、残念だなあ。1月8日から解体が始まる。もし、この店を引き継いでもいいという方がいらっしゃったら、至急ご連絡ください。(笑) ebs@st.rim.or.jp あるいはマルターノまで。大西さん、お疲れ様でした。またリヴェンジしましょう。

++++

ちょうどライヴが終わった後、レコード大賞が発表されていて、新人賞にジェロ、そして、大賞にエグザイルの「ティアモ」が受賞した。おめでとうございます。事前に僕は、新人賞はジェロ、大賞は「ティアモ」と何度も松尾さんに言ってましたが、めでたしめでたし。テレビの画面、メンバーの後ろで確認しました。

photo001.jpg


++++

2008年も大晦日。今年も、みなさまお世話になりました。また、来年もよろしくお願いします。

++++

■ メンバー

梶原順 (かじわら・じゅん)ギター
川内啓史(かわうち・けいし)ベース
伊藤悠甫(いとう・はるとし)ギター
小笠原拓海(おがさわら・たくみ)ドラムス

■ セットリスト
Setlist : Kajiwara Jun @ Martano, Fujigaoka, December 30, 2008

first
01. Have Some Fun (Original)
02. Window Shopping (Hiram Bullock)
03. Sleepwalk (Old blues, Elmore James?)
04. Tokyo Rose (Ohmura Kenji)
05. Work Song (Traditional, Blues)

second set
show started 20:30
01. Gift (Original)
02. Change The World (Eric Clapton)
03. Cactus (Hiram Bullock)
04. Cause We've Ended As Lovers (悲しみの恋人たち)(Jeff Beck)
05. You've Got The News (Original)
06. Woody's Nap (Original)
07. Take A Break (Original)
Enc. (Blues=Roben Ford?)
show ended 21:49

(2008年12月30日火曜=藤が丘・マルターノ=梶原順ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Kajiwara, Jun
2008-211


投稿者 吉岡正晴 : 01:45 PM | コメント (0)

December 29, 2008

Yamashita Tatsuro @ Osaka Festival Hall Final

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

(ネタばれにならないように配慮して書きますが、これからご覧になる方は十分ご注意ください)

【山下達郎~フェスティヴァル・ホール最後の日】

さよなら。

「ここを壊すということは、カーネギー・ホールを壊すようなものだ。ばかだ」と声高に主張した山下達郎さんの、その思い入れたっぷりの大阪フェスティヴァル・ホールでの最後のライヴが2008年12月28日(日)行われた。僕は、ここでライヴを見るのは初めてで、最後になる。

DSC08942.JPGDSC08943.JPG


足を踏み入れて感じたことは、やはり、木を基調にした「いい気」のある素晴らしいホールだということ。とても品のある格調が感じられた。過去50年分の歴史の一部が廊下などに写真として貼られたりして、ホールのさよなら気分を盛り上げる。

そんな中、カラヤンとワグナー演奏会写真の間に、山下達郎・前回のライヴ写真が堂々と飾られていた。この並びを考えたのは、達郎さんライヴを初期からてがけてきた一人ソーゴーの源野さん。それぞれのミュージシャンとスタッフ、そして観客がこのフェスティヴァル・ホールに思い入れを持ち、その思い入れの塊がこの夜のライヴに乗り移ったようだった。ライヴ前にはドゥ・ワップのレコードが流れていた。

達郎さんは、アンコールの前に「小さなお願いがあります。最近はインターネットやブログですぐ情報がでますが、まだツアーも始まってまだ5分の1も終わっていません。そこのところ御配慮をお願いします」と述べた。なので、セットリストは本ツアー終了(2009年4月25日)までお預けということにする。そこでこの日だけのこと、また全体的な感想文を少し書いてみたい。

達郎さんが、このフェスティヴァル・ホールに初めて出たのが1980年5月27日のこと。以来この日で47回目の出場になった、という。ほかに大先輩方には、200回を超える人もいるとのことだが、それでも47回はかなりの数。奇しくも今回のツアーは全47本、そして、この日は9本目。

今回6年ぶりにツアーを始めた理由のひとつに、このフェスティヴァル・ホールがなくなるということがあった、という。また、もうひとつの理由として、自分のバンドのメンバーが他のミュージシャンのツアーにでていて、なかなかこちらに回ってこなかったためしびれをきらした、ということもあった。そこでドラムに24歳の小笠原拓海さん、第二キーボードに柴田俊文さんが入り新バンドが出来上がった。小笠原さんは、約2年かけて探していてやっと見つけた人材だという。「このバンドは、今までやってきた中で一番好きかもしれない」と達郎さんは言う。

ドラムス、ギター、ベース、キーボード2、コーラス3、サックスという9人のバックバンドに達郎さん本人、10人がオンステージ。

一言でいえば、3時間半超のライヴを行えるそのミュージシャン力にひたすらひれ伏すという感じだ。しかも、ミディアム調、アップテンポ、スロー・バラードでさえもしっかりとしたグルーヴがある。

今回僕が一番感じたことは、歌声の力強さはさることながら、ミュージシャンを含めステージ全体を掌握するバンド・マスター、プロデューサーとしての山下達郎の姿だ。特に各ミュージシャンにそれぞれのソロ・パートを存分に与え、それぞれのミュージシャンが応えるあたり、完全にバンド・ユニットとして機能している。おそらくリハーサルでは各ミュージシャンへ細かい指示がたくさん出ているのだろう。バンドは、ニューヨークのユニット、スタッフを思わせるようなタイトさ。そしてそれを仕切る達郎さんは、まるで、プロデューサー指揮者クインシー・ジョーンズ、しかも、歌うクインシー・ジョーンズというイメージを持った。達郎さんはクインシーは好きではないかもしれないが。(笑)

また、いくら曲が進んでも、やる側も聴く側も集中が切れないところがすばらしい。実際アンコールに入るまでの2時間40分があっという間に過ぎた。

達郎ツアーに大抜擢された小笠原さん。山下洋輔バンドなどで活躍してきた彼だが、ライヴ後、一瞬話す機会がありひとつだけ質問した。「20曲以上ある曲で、どの曲が一番難しいですか」「いやあ、(その質問は)難しいなあ。全部、難しいですよ。どれも簡単ではありません。何度も聞いて覚えて、必死です」「では(ライヴを)9本やってみて、最初よりこの部分は自分はうまくできた瞬間とかあります?」「う~ん、そこまではまだ言えないですが、他の(ミュージシャンの)音が聞こえるときは、自分もうまくプレイできるような気がします。でも、まだまだです」 いやいや、スター・ドラマーの誕生だ。

達郎さんはフェスティヴァル・ホールの思い出もいくつか語ったが、「ここを始めた頃は、新年のライヴがあって、2日~4日がジュリー(沢田研二)、5と6が僕で、7~9が杉良太郎さんとなってて、その3人が並んだポスターがあったんですが、(今僕のところに)ないんですよねえ」(笑)というのがおもしろかった。

4日あったフェスの最後ということで、竹内まりやさんが登場し、フェスでの思い出を語った後、「人生の扉」と「セプテンバー」を歌い大喝采を浴びた。さらにアンコール中も2曲ほど予定にない曲が歌われ、アンコール最後の1人アカペラ曲が終り、客電がつき、「ザッツ・マイ・デザイア」が流れた。しかし、観客のスタンディング・オヴェーションは止まらず、結局達郎さんもう一度ステージに。「あんたたち、俺を殺す気か(笑)」と言って、まりやさんを伴い二人で「本当に最後の1曲」を歌った。そして、再び、「ザッツ・マイ・デザイアー」。「こんなことは、20数年前にあったくらいだ」という。18時06分に始まったライヴが本当に終わったのは21時37分だった。

達郎さんは、この日何回「フェスティヴァル・ホールの神様」と言ったことだろう。本当に、このようなホールには音楽の神様がいると思う。ニューヨークのアポロ劇場、シカゴのリーガル劇場、フィラデルフィアのアップタウン劇場、それぞれの街にある、その地のアーティストたちの血と汗と魂(ソウル)が染みついた会場。そうした会場は、ただのハコではない。そこで歌ってきた、演奏してきた何千人あるいは何万人というアーティストたちの魂のかけらがそこに一粒ずつ落ちているのだ。このフェスティヴァル・ホールもそうだろう。

50年前に当時35億円をかけて作ったホール。今ならその10倍か20倍以上の貨幣価値になるかもしれない。ホール自体の周りに隙間があることによって、ホール自体が鳴るように設計されているそうだ。現在の建築基準法ではこの建て方では建てられないという。だったらなおさら壊すな、だろう。

達郎さんもミュージシャンも、観客もこの日ほどライヴが終わらなければいいのに、と思ったことはないにちがいない。

この日、ポピュラー系アーティストのトリを飾った山下達郎。フェスティヴァル・ホールの支配人がライヴを見て、「掛け値なく今まで見たライヴの中で最高のものでした」と言ったそうだ。

さよなら、フェスティヴァル・ホールの日~

しかし、山下達郎のツアーは、あと38本続く~

■ 過去山下達郎関連記事

May 07, 2008
Yamashita Tatsuro Live At Hamarikyu Asahi Hall
【山下達郎~素晴らしき人生】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_05_07.html

May 11, 2008
Yamashita Tatsuro Acoustic Mini Live @ Hamarikyu Asahi Hall
【山下達郎・アコースティック・ミニ・ライヴ・セットリスト】
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_05_11.html
(2008年5月アコースティック・ミニ・ライヴ記事)

■メンバー 山下達郎2008~2009

山下達郎 (歌、ギター)
伊藤広規 (ベース)
難波弘之 (ピアノ、ローズ)
柴田俊文 (キーボード)
佐橋佳幸 (ギター)
小笠原拓海
土岐英史 (サックス)
国分友里恵 (バックヴォーカル)
佐々木久美 (バックヴォーカル)
三谷泰弘 (バックヴォーカル)

(2008年12月28日日曜、大阪フェスティヴァル・ホール=山下達郎・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Yamashita, Tatsuro
2008-210

投稿者 吉岡正晴 : 05:27 AM | コメント (0)

December 28, 2008

Brenda Vaughn Live: Living Her Golden Life

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ゴールデン・ライフを生きて~ブレンダ・ヴォーン・ライヴ】

黄金。

ブルーズ・アレーでの2008年3月以来ブレンダ・ヴォーン・ソロ第4弾ライヴ。回を増すごとに本当に充実し素晴らしい内容になっていくブレンダのライヴ。回を増すごとに動員も増やしているが、今回は通路までかなりの立ち見が出た。4回で一番多くの観客が集まった。しかもメンバーも、強力なラインアップを揃え、セットリストも充実だ。これを続ければ観客は決して減ることはなく必ず増えていくだろう。

「私は50歳になります。恥ずかしいこと? そんなことはないわ。50年生きてきたことを誇りに思います」 ライヴの冒頭で堂々とブレンダは宣言した。誕生日は12月30日(1958年=戌年~いぬどしです)なので正確には3日後だが、盛大な誕生パーティーになった。今回のライヴのコンセプトは、ジル・スコットの作品「ゴールデン」から取った「自身の人生をゴールデン(黄金)のように生きて」というもの。まさに彼女の人生そのもののようだ。

見所もたくさんあったが、ジル・スコットの「ゴールデン」、イスラエルの「カム・イン…」など彼女が初めて歌う曲も実によい。木下航志を迎えたレイ・チャールズ曲でのからみあいなどは、航志&ブレンダが堂々と渡り合うところが驚く。航志はこうした黒人ばかりの中に入ると本当に影響されて、黒くなる。この日はジーノはもちろんのこと、マサ小浜のギターもいつになくファンキーに感じられた。

第一部で「ハッピー・バースデイ」の後に、ビデオが流されたが、ここで彼女の恩人の1人、ジェフリー・ピートさんの「50歳おめでとう。これからの50年も期待してるよ」というメッセージが流されると、ブレンダも涙を隠さなかった。このジェフリーはブレンダによると、彼女がオークランドにいた頃にすごくよくしてくれたライヴ・ハウスのオウナーで、彼の持つ「ジェフリーズ・イナー・サークル」という店でブレンダはレギュラーで歌い始め、大きなきっかけをつかんだという。その後、ブレンダはその場で涙を少しぬぐいながら、即興でケイリブのキーボードにあわせて、「アイ・サンキュー」と歌った。ブレンダによれば、「ケイリブが弾いていたコードにあわせてその場で出てきたメロディーと歌詞よ。早く忘れる前に書きとめておかなければ(笑)」と言う。

第二部で飛び入りで入ったドラムス、デイヴィッド・ハインズはフランク・マッコムのドラマー。所要で日本に来ていて、遊びに来た。彼は左利きだが、この日は右利き用ドラムで急遽プレイしたが、かなりのもの。彼はフランクのステージではいろいろな音がでるシンセ・ドラムみたいなのをやった人。

「ユー・ガット・ザ・ラヴ」「エイント・ノーバディー」などのシャカ・カーン曲を聴くと、まさにブレンダは「日本のシャカ」かと思う。そして、彼女がグラディスの「ニーザー・ワン・オブ・アス」を日本人男性3人を舞台に上げ、即席ピップスにして歌うのを聴くと、「日本のグラディス」かとも思う。もちろん、アレサの曲を歌えば、「日本のアレサ」になる。これはスタイルが似ているという以上の意味での褒め言葉として受け取ってもらっていい。僕は個人的には、パティー・ラベル的なブレンダの甲高い声より、グラディス系の落ち着いた低めの声の方がより彼女の魅力が増すのではないかと思う。

緩急取り混ぜてのセットリストは、聴かせ、躍らせ、ハッピーにさせ、ときにしんみりとさせる。第二部の圧巻は、カーク・フランクリンの「リーン・オン・ミー」。「今年、2008年はたくさんいいことがありました。そのひとつは、この曲をカーク・フランクリンと一緒に録音できたことです。ゴスペラーズとカークでの録音を、ガイドし共同プロデュースできました。ゴスペラーズのみなさんは、さきほど来てくれていました。ありがとう」

ケイリブ、ロビー、ブレンダらが少しずつソロを歌い、この日のコーラス隊、メロディー・セクストン、ロビー・ダンジー、ソニヤ・ロジャース(なんとハウスのCCロジャースの妹だそう!)を従え、遊びに来ていたアンソニー・ベイリー、ミーシャ、アル・マーティン、タイらが少しずつ客席から歌い、ステージに向かい、最後ステージには7人のゴスペル・クワイアが出来てしまった。20分に及んだこの「リーン・オン・ミー」はけっこう来た。

アンコールでの木下航志くんの「アメージング・グレイス」のソロは、周りのコーラス隊があきれるほど堂々としていた。この後、予期せずにブレンダが「ホワット・ア・ワンダフル・チャイルド」というゴスペルを歌い始め、バックがそれに急遽ついていくというハプニングも。

それにしても、バックバンドも強力で、今、東京ベースのミュージシャンで見られる最高のソウル・ショーと言っていいだろう。

充実の中身の濃いライヴだ。セカンドだけで1時間50分。たっぷりたっぷりである。最後は途中で紹介されたブレンダの大きなバースデイ・ケーキがお客さんに振舞われた。

ハッピー50th! 半世紀、おめでとう! そして、Thank you for your great music, as always. You're living in your life like it's golden.

ゴスぺラーズからは、黒沢さん、酒井さん、北山さんらが観戦。例の「1-2-3-For-5」がシングルに決定し、そのPV撮影が翌日(日曜)にあるそうだ。これは嬉しい!

■ 過去関連記事ブレンダ・ヴォーン 

March 14, 2008
Brenda Vaughn’s Third Her Own Live Gig
http://blog.soulsearchin.com/archives/002381.html
(前回ライヴ評。ここに過去記事一覧があります)

■ メンバー

Brenda Vaughn Celebrates Her Birthday
Living Life Like It's Golden!~

(Vo)Brenda Vaughn (B)日野JINO賢二 (G)マサ小浜 (Ds)Bert Adams (Key)Kaleb James、Penny-K (Cho)Sonya Rogers、Robbie Danzie、David King、Melodie Sexton
~GUEST MUSICIAN~(Vo/Rhodes)木下航志 (Pf)秋谷えりこ,
Jump in: Anthony Bailey, Al Martin, Misha, Ti, Chizuko Yoshihiro, Nobu&Fuki, David Haynes

■セットリスト ブレンダ・ヴォーン
Setlist: Brenda Vaughn Live At Blues Alley, December 27, 2008
[ ] indicates original artists

show started 19:45
01. Intro
02. Golden (I'm Living My Life Like Its Golden) [Jill Scott]
03. Come In From The Outside [Israel]
04. Night Time Is The Right Time [Ray Charles] (with Kishita Kohshi)
05. Ooh Child [Five Stairsteps]
06. Alright [Ledisi]
07. You Got The Love [Rufus & Chaka Khan]
08. (Soft Music Jam) ~ Happy Birthday To Brenda
> Video Message From Geoffrey Pete, Message from Brenda's Family
09. (Adlib, Improvisation) I Thank You (Acapella)
10. Manzai (Nobu & Fuki)
show ended 20:55

show started 21:27
01. Chameleon [Herbie Hancock] (David Haynes on drums, Kaleb, Masa, Jino)
02. (Drawing by name cards) (Going Home=Jam)
03. Take Your Time [SOS Band]
04. Ain't Nobody [Rufus & Chaka Khan]
05. In The Morning [Ledisi]
06. Neither One Of Us [Gladys Knight & The Pips]
07. Signed, Sealed, And Delivered I'm Yours [Stevie Wonder]
08. Lean On Me [Kirk Franklin] (Anthony, Micha, Al Martin, Ti)
Enc. Wonderful World [Louis Armstrong] (Erico on Keyboards)
Enc. Amazing Grace [Traditional] (Kishita, Sonya, Melodie, Robbie, Chizuko on keyboards, and all) ~ What A Wonderful Child [Gospel]
show ended 23:12

(2008年12月27日土曜=目黒ブルーズ・アレー=ブレンダ・ヴォーン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Vaughn, Brenda
2008-209


投稿者 吉岡正晴 : 04:05 AM | コメント (0)

December 27, 2008

Temptations Review Featuring Dennis Edwards Live At Cotton Club

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

(ライヴの内容に触れます。これからごらんになる方で、事前に内容を知りたくない方はご注意ください)

【テンプテーションズ・レヴュー・フィーチャリング・デニス・エドワーズ】

一体化。

客席も熱く盛り上がり、ステージの今宵のスターに熱い視線を投げかける。イントロに引き続きアップ・テンポの「スタンディング・オン・ザ・トップ」で始まると、アリーナの観客の一部が早くも立ち上がった。アーティストと観客の距離が近いというのは、一体感を生み出すのに重要な要素だ。

デニス・エドワーズがしわがれ声で言う。「昨年日本に来ることになったとき、ワイフに来るかというと、来ないと言った。だが、(結局一緒に)来てみると、日本にはとても綺麗な女性がたくさんいることがわかった。だから、もう彼女は僕を1人で来させてくれないんだ。(笑)」

5人お揃いのオレンジ色のジャケットに白のパンツ。同時に同じステップと振りをつけ、歌う。アリ・オリの持ち歌「レディー・ソウル」をデイヴィッド・シーが自信たっぷりに歌う。そのデイヴィッドは途中から舞台左側から客席に降りて客席の女性に向かって歌った。とろける。

前半のハイライト「パパ・ウォズ・ア・ローリング・ストーン」はソリッドなリズムと5人のきびきびした振り付けが印象的。これ、じっくり見ていたら、デニス→クリス→マイク→GCとリードを引き継いでいた。これは声のヴァリエーションも素晴らしい。

デニスが叫ぶ。「Can I turn it loose?」(のりのりで行っていいか?) 客席から「オーイエー」という声と拍手。客席と一体化したライヴだ。今回、急遽アリ・オリの代打で登場のGC、相変わらず、振り付けがワンテンポ遅れて愛嬌なのだが、ひょっとして、全部覚えてもこうなのかな、とも思ってしまった。(笑)そのGC、「サム・エンチャンテッド・イヴニング」ではここぞとばかりに熱唱する。

バラードでのハイライトは、「アイ・ウィッシュ・イット・ウド・レイン(雨に願いを)」。デイヴィッドの熱い歌唱がコットンに響く。アンコールの「マイ・ガール」では、ミラーボールが周る。しかし、テンプスのようなグループのライヴは何度見てもいい。

○テンプス、今後のライヴはコットン・クラブで12月27日(土)と28日(日)が1日2回。29日は休み。30日、31日は1日ワン・ショー。時間などが日によって違いますので、下記ウェッブをごらんください。

http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/schedule/

■ 過去ライヴ評

December 25, 2008
Temptations Featuring Dennis Edwards Live: GC Is Here
http://blog.soulsearchin.com/archives/002776.html
(東京初日ライヴ評)

November 26, 2007
It’s The Temptations’ Week With The Temptation Walk (Part 1)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200711/2007_11_26.html
(昨年ライヴ評、パート1から4まであります)

■メンバー ザ・テンプテーションズ・レヴュー・フィーチャリング・デニス・エドワーズ
Dennis Edwards(vo), GC Cameron(vo), David Sea(vo), Mike Pattillo(vo), Chris Arnold(vo),

John Taylor(Director of Horns), Earl Turhan Turrell=Earl Van Dyke Jr.(key), Mike Price(tp), Raymond Harris(tb), 川村裕司(sax), Ric Archer(g), James McKay(b), Llewellyn Dunn(ds)

■セットリスト 

Setlist : The Temptations Review Featuring Dennis Edwards @ Cotton Club, December 26, 2008
[ ] indicates first lead vocalist

Show started 21:30
01. Intro
02. Standing On The Top [Dennis]
03. Get Ready [Chris]
04. Ain’t Too Proud To Beg [David]
05. Lady Soul [David]
06. Papa Was A Rolling Stone [Dennis- Chris-Mike-GC]
07. Rainy Night In Georgia [Mike]
08. Some Enchanted Evening [GC]
09. Beauty Is Only Skin Deep [David]
10. The Way You Do The Things You Do [Chris]
11. I Wish It Would Rain [David]
12. Treat Her Like A Lady [GC]
Enc. Happy Birth (To Earl Van Dyke Jr.) -- Introducing Members
Enc. My Girl [Dennis – David]~Just My Imagination [Chris]~My Girl [Dennis – David]
Show ended 22:44

(2008年12月26日・金曜、丸の内コットン・クラブ=テンプテーションズ・レヴュー・フィーチャリング・デニス・エドワーズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Temptations Review Featuring Dennis Edwards
2008-208

投稿者 吉岡正晴 : 05:32 AM | コメント (0)

December 26, 2008

The Former Ladies Of The Supremes: Live At Madlounge; Standing Room Only

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【元シュープリームスの女性たち~天空をバックに】


窓ラウンジ。

六本木ヒルズのマドラウンジでのイヴェントに、元シュープリームスのメンバーが結成したその名も「ザ・フォーマー・レディーズ・オブ・ザ・シュープリームス」が登場。このシュープリームスは今回7回目の来日ということだが、僕は初めて見る。今回のメンバーは、シェリー・ペイン、リンダ・ローレンス、フレディー・ポールの3人。

赤のおそろいのドレスで登場。バックには地上52階から見られる東京の夜景が広がる。基本はスタンディングのイヴェントなので、全員最初から総立ち。(笑)アップ・テンポの曲を、ちょっとした振りをつけて歌う。カラオケではあるが、3人の存在感が大きいので、意外と気にならない。

リードの中心は小柄なシェリー・ペイン。「ベイビー・ラヴ」が歌われてきたとき、後ろから「これってアムロちゃん?」という声が。なるほど、そういう時代2008年。最初向かって左側に立っていたリンダが、「スキヤキ」の一番を日本語で歌った。「上を向いて~~」という歌声が出ると、一斉に「うおおおおっ」という声が上がった。歌はみなしっかりしている。また、後半アレサ・フランクリンの「レスペクト」を歌ったところなど、客を1人舞台に上げてのりのりだ。

しばらく見ていると、舞台袖にジョン・アビー氏の姿が。そうか、そういえば、前回会ったときに、このシュープリームスを日本に連れてくると言っていた。

それにしても、同じ週にテンプテーションズ、シュープリームス、そして、スタイリスティックスを見られる東京という街、世界でも屈指の「ソウル・タウン」だ。

次のDJとしてスタンバっていたのは、クリスマス服に派手に身を包んだDJアトム。他にDJ小山、DJアキラらがこの日のDJであった。

■ メンバー

シェリー・ペイン Sherrie Payne
リンダ・ロウレンス Lynda Laurence
フレディー・ポール Freddi Poole

メンバーについての詳細は、2008年12月10日付本ブログをごらんください。

December 10, 2008
Former Ladies of The Supremes Show Will Be At 52nd Floor
http://blog.soulsearchin.com/archives/002761.html

■セットリスト: フォーマー・レディーズ・オブ・ザ・シュープリームス
Setlist: Former Ladies Of The Supremes : Mado Lounge, Roppongi Hills, December 25th, 2008

show started 23:19
01. Hold On I'm Coming [Sam & Dave]
02. You Keep Me Hanging On
03. Stop In The Name Of Love
04. Introducing Members
05. Reflections (Linda)
06. Where Did Our Love Go
07. Baby Love
08. My World Is Empty Without You
09. Respect [Aretha Franklin]
10. Sukiyaki (Linda→Sherrie→Freddie) [Sakamoto Kyu]
11. Stoned Love (Freddi)
Enc. We Wish You A Merry Christmas
Enc. You Can't Hurry Love
show ended 23:58

(2008年12月25日木曜、六本木ヒルズ・マドラウンジ=フォーマー・レディーズ・オブ・ザ・シュープリームス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Former Ladies Of The Supremes
2008-206


投稿者 吉岡正晴 : 02:39 PM | コメント (0)

December 25, 2008

Temptations Featuring Dennis Edwards Live: GC Is Here

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

(ライヴの内容に触れます。これからごらんになる方で、事前に内容を知りたくない方はご注意ください)

【テンプテーションズ&G.C.キャメロン】

伝統。

およそ1年1ヶ月ぶりのデニス・エドワーズのテンプテーションズ・レヴュー・ライヴ。東京は、24日のオークラでのディナー・ショーから始まった。40年以上のヴェテラン・ヴォーカル・グループ、テンプテーションズ、今回はリード・シンガーのひとりアリ・オリが急病で入院し、その代打で元スピナーズのリード・シンガー、G.C.キャメロンが急遽登場。

GCは、2000年ごろからデニスのではないテンプスに参加していたので、一応、ステップや歌はすべて知っている。ひょっとして、GCが入ることで、彼のヒット「イッツ・ア・シェーム」や「イッツ・ソー・ハード・トゥ・セイ・グッドバイ」などは歌われるのだろうかとの期待も膨らむ。

ディナー・ショー会場は「平安の間」。天井も高い宴会場だけに、かなり広い印象だ。約300人で満席。この日はワン・ショーだけ。普段コットンなどにライヴに来る観客層とはちょっと違う。さすがホテル・オークラの顧客という感じだ。

ショー構成は基本的には昨年同様、リード・シンガーが代わる代わるテンプスの大ヒット曲を歌い続け、観客を盛り上げる。歌い、踊り、踊り、歌いの約90分。セットリストは1曲目から15曲目まで昨年と同じ。もうこのパターンで完璧に作りこまれているということだろう。オープニングで「スタンディング・オン・ザ・トップ」が始まると、まさにリングのゴングが鳴り響き、ハイ・エナジーなショーの始まりだ。もうショー進行は手馴れたもの。

さてアリ・オリの代表作「レディー・ソウル」は、誰が歌うのかと思ったら、デイヴィッド・シーが堂々の歌唱を見せた。デニスは、「アリ・オリが急病になったとき、私は古い友人に電話をしました。ご紹介しましょう。ミスター・G.C.キャメロン!」といってGCを紹介した。そして、GCは、やはりアリ・オリが歌った「サム・エンチャンテッド・イヴニング」、そして、「トリート・ハー・ライク・ア・レイディー」を堂々と歌った。

ただGCは最近テンプス・ステップを踊っていなかったせいか、さすがに振り付けの動きが1人だけ、ワンテンポ遅れるのが愛嬌。それでも彼はそんなことは関係ないというような満面の笑みでパフォーマンスを続けるので、「ま、いいか」という気持ちになってしまう。(笑)僕はけっこう彼の一挙手一投足を見守ってしまった。

さて、クリスマス時期なので、最後にはデイヴィッド、マイク、デニスとリードを回す「サイレント・ナイト」が歌われた。この日は名古屋から移動してのライヴだったので、若干疲れ気味だったかもしれないが、明日一日休むので金曜(12月26日)からのコットン公演はまたまた熱気あふれるものになりそうだ。典型的なR&Bヴォーカル・グループの最高峰、テンプスの伝統は今年も受け継がれる。ちなみにデニスは1943年生まれで、GCは1945年生まれ。2歳しか違わない。

ライヴ後すぐにホワイエに出てきて、5人全員が揃ってのサイン会。みんなに「メリー・クリスマス」と言ってサインをしていた。

○テンプス、今後のライヴはコットン・クラブで12月26日(金)から28日(水)まで1日2回。29日は休み。30日、31日は1日ワン・ショー。時間などが日によって違いますので、下記ウェッブをごらんください。
http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/schedule/

■ 過去ライヴ評

November 26, 2007
It’s The Temptations’ Week With The Temptation Walk (Part 1)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200711/2007_11_26.html
(パート1から4まであります)

■メンバー ザ・テンプテーションズ・レヴュー・フィーチャリング・デニス・エドワーズ

Dennis Edwards(vo), GC Cameron(vo), David Sea(vo), Mike Pattillo(vo), Chris Arnold(vo),

John Taylor(Director of Horns), Earl Turhan Turrell=Earl Van Dyke Jr.(key), Mike Price(tp), Raymond Harris(tb), 川村裕司(sax), Ric Archer(g), James McKay(b), Llewellyn Dunn(ds)

■セットリスト 
Setlist : The Temptations Review Featuring Dennis Edwards @ Hotel Okura December 24, 2008
[ ] indicates first lead vocalist

Show started 19:35
01. Intro
02. Standing On The Top [Dennis]
03. Get Ready [Chris]
04. Ain’t Too Proud To Beg [David]
05. Lady Soul [David]
06. Papa Was A Rolling Stone [David – Dennis- Chris]
07. Rainy Night In Georgia [Mike]
08. Some Enchanted Evening [GC]
09. Cloud Nine [Dennis]
10. I Can’t Get Next To You [Dennis]
11. Ball Of Confusion [Chris]
12. Beauty Is Only Skin Deep [David]
13. The Way You Do The Things You Do [Chris]
14. I Wish It Would Rain [David]
15. Treat Her Like A Lady [GC]
Enc. Introducing Members
Enc. Wish You A Merry Christmas -- Silent Night [David - Mike - Dennis]
Enc. My Girl [Dennis – David]~Just My Imagination [Chris]~My Girl [Dennis – David]
Show ended 21:01

(2008年12月24日・水曜、ホテル・オークラ=テンプテーションズ・レヴュー・フィーチャリング・デニス・エドワーズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Temptations Review Featuring Dennis Edwards
2008-206

投稿者 吉岡正晴 : 03:06 AM | コメント (0)

December 23, 2008

Stylistics : Shows That Same Way Of 40 Years

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

(内容に触れます。これからごらんになる方で、事前情報を知りたくない方はご注意ください)

【スタイリスティックス~ザット・セイム・ウェイ】

おじぎ。

彼らの何曲かごとに、曲が終わったところでする「おじぎ」が深く、直角で、長い。お客さんを楽しませてなんぼのもの。徹底したエンタテイナー。MC役ハーブ・マレルは軽快なトークで語る。「ちょうど僕たちは、グループを結成して40年。(拍手)いつでもここ日本に来られてとても嬉しい」 クリスマス時期のスタイリスティックスは月曜から土曜まで6日間、12ステージがすでに満員。28日には横浜のホテルでディナー・ショーまで組まれている。

全21曲、ほぼおなじみの曲がほぼノンストップで歌われる。1曲1曲が短く、テンポよくたたみかけてくる。どれもおなじみの曲ばかりだが、今回はちょうど出た新作『ザット・セイム・ウェイ』から新曲「サッド・トゥモロウ」と「エボニー・アイズ2008」を披露。前者はエアリオン・ラヴが書いた曲で、歌に入るイントロのところで、「これは数年前、僕の兄が亡くなったときに書いた曲です。この歌詞は、誰かを失った誰にでもあてはまる曲だと思います」と一言いれて歌い始めた。

「涙も、悲しみも、痛みもいらない。言葉にできない気持ちが体から抜け出た。一緒に過ごした思い出ももう語れない。一日の終わりを迎えるのが恐い。さよならをいうことなく、あなたは去っていってしまった。もっと多くを語りたかった~ときが経てば痛みも消えることはわかっている。でも、愛は決してなくならない」(大意)

なるほど、ここでいう「あなたyou」は恋人ではなく、彼の「兄」(もしくは弟)だったのだ。もちろん、聴く者によっては、恋人、あるいは両親、親友でもあてはまるだろう。

歌って、踊り、びしっと振り付けがついて、深いおじぎをして。その40年の歴史に、帽子を取って敬意を表しよう。アンコールを終えてステージを降りると、ファンが彼らの元に殺到した。

ライヴ後楽屋に挨拶に行った。楽屋入口で待っていると、ポジティヴのモーリスから声をかけられた。「久しぶり。元気そうね。よくビルボードで会うね」「おおっ、これは、久しぶり。次のプロジェクトは何?」と尋ねると「ジャネットだ。キョウドウ横浜と一緒にやるよ」。

中に入ると、いきなり、エアリオンが持っていたCDを見るなり、「ライナーノーツを友達に訳してもらって読んだよ。いいことを書いてくれてありがとう」と言われた。こちらがびっくり。ハーブにはメールでいくつか質問をして答えをもらったので、そのお礼も言ったら、彼にも「いい記事をありがとう」と言われた。「日本ではどれがシングルになっている?」と聞かれ、「う~ん、日本では今はシングル盤は切られないですねえ。ラジオは、アルバムからの曲をかけていると思いますよ。たぶん、1曲目のタイトル曲が一番かかってるんじゃないかな」「最近地元(フィラデルフィア)ではアルバムから『エボニー・アイズ2008』がかかっていて、これがシングルになるらしい。だから、今回ステージで歌ったんだ」「なるほど」 

すると、ヴァン・フィールズが「『ペインテッド・オン・ザ・スカイ』もすごくいい曲だよ。全曲、気にいってるけど、これはチェックしてくれ」と言う。

彼らは12月11日から、福岡3日、札幌1日、大阪4日、そして、東京6日、最後にディナー・ショー。超ハードワークだ。あと一週間、喉、お大事に。

◎スタイリスティックス~ビルボード・ライヴで12月27日(土)まで毎日2ステージ

http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=6589&shop=1

■ 最新作『ザット・セイム・ウェイ』

ザット・セイム・ウェイ
スタイリスティックス
ビクターエンタテインメント (2008-11-19)
売り上げランキング: 20410

『スタイリスティックス・クリスマス』(新装発売)

スタイリスティックス・クリスマス
スタイリスティックス
ビクターエンタテインメント (2008-11-19)
売り上げランキング: 33988

■ 過去関連記事

April 16, 2008
Stylistics : Magic Of The Song
【「愛がすべて」、その魔力のすべて】
http://blog.soulsearchin.com/archives/002457.html
前々回来日時ライヴ評。

December 22, 2007
Stylistics : Take Me Back To The 70s
【スタイリスティックス・ライヴ~70年代のあのころへフラッシュバック~】 
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200712/2007_12_22.html
(ここに過去関連記事一覧)
前回12月来日時ライヴ評。

December 24, 2007
Stylistics : They Love Japan, Japan Love Stylistics
【スタイリスティックス、日本を愛す、日本人、スタイリスティックスを愛す】 
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_12_24.html

■メンバー

エアリオン・ラヴ/Airrion Love(Vocals)
ハーバート・マレル/Herbert Murrell(Vocals)
ハロルド‘イーバン’ブラウン/Harold 'Eban' Brown(Vocals)
ヴァン・フィールズ/Van Fields(Vocals)

ハーヴィー・ペリー/Harvey Perry(Keyboards/ Musical Director)
ジェノ・メイヤー/Jeno Meyer(Keyboards)
テディー・ディヴィス/Teddy Davis(Keyboards)
ラザフォード・ゲイ/Rutherford Gay(Guitar)
グレゴリー・ヘンダーソン/Gregory Henderson(Drums)
テツロー/Tetsuro (From Hi-Jack) (Bass)

■セットリスト
Setlist : Stylistics @ Billboard Live, December 22, 2008

show started 21:39
01. Intro
02. Heavy Fallin' Out
03. I'm Stone In Love With You
04. Betcha By Golly, Wow
05. Break Up To Make Up
06. Stop, Look, Listen
07. You Are Everything
08. Sad Tomorrows (Aaron)
09. Sixteen Bars
10. Disco Baby
11. Thank You Baby
12. Mine Au Mine (From CD "Closer Than Close"-1980)
13. Sing Baby Sing
14. Introducing Members On: Funkin' For Jamaica (N.Y.) [Tom Browne]
15. First Impressions
16. You Make Me Feel Like Brand New
17. Funky Weekend
Enc. Ebony Eyes 2008
Enc. Silent Night
Enc. Have Yourself A Merry Little Christmas
Enc. Can't Give You Anything (But My Love)
show ended 23:07

(2008年12月22日月曜、六本木ビルボード・ライヴ=スタイリスティックス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Stylistics
2008-205


投稿者 吉岡正晴 : 02:56 AM | コメント (0)

December 17, 2008

Bobby Brown, Johnny Gill, Ralph Tresvant Live

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ボビー・ジョニー・ラルフ・ライヴ】

トリオ。

この日は会場超満員。観客の熱気がいつになくむんむんする。かつて、「ニュー・ジャック・スイング」で踊った人たちが、20年後の今も元気に踊る。この夜のビルボードは、経済不況なんて関係なし。1980年代に人気を集めたティーン・ポップ・グループ、ニュー・エディションの主要メンバー3人が手を組んで始めたツアー。ジョニー、ラルフは最近でも時々、来日しているが、日本でも「ボビオ」クンの愛称で人気となったボビーの来日ライヴは1993年以来15年ぶりということもあって、予約はあっという間にいっぱいになったという。ちなみにジョニー・ギルは2006年12月単独以来、またラルフは2003年8月のニュー・エディションのメンバーとしての来日以来。

大音量とともに、3人がステージに登場。イントロから、客席はほぼ総立ち。全員黒の衣装にボビーは白いハット、ラルフは黒いハットを被り登場。少し太めになったボビー、相変わらず細いラルフ、そして貫禄のジョニー。ショーは、ボビー、ラルフ、ジョニーのアップテンポのソロ・ヒットを次々と披露し、いきなり観客を興奮のるつぼに落とし込む。曲によっては、しっかり振り付けがついたものもある。ボビーがリードを歌うときは、ラルフとジョニーが、ラルフのときは、他2人がといった具合にリードとバックコーラスをつけミニ・ニュー・エディションの様相。

「エヴリ・リトル・ステップ」まで一気にノンストップで煽ったあと、高いスツールを出し3人が座ってしっとりとバラード系を次々披露。「僕たちはずっと日本を恋しがっていたよ。僕たちは一緒にやって25年…」 そんなMCをしている最中に前列ファンが昔の来日時のパンフレットをおもむろにメンバーに手渡す。「おおっ、way back… ずいぶん昔だ…(笑)」

セットリスト下記6曲目から11曲目までは、ゆったりとした「昔はよかったなあ」という雰囲気で、妙にいい。「あの頃はあばれてたけど、今は落ちついた」ような空気だ。

選曲は1日目2日目と若干入れ替わってるようで、1日目セカンドでは「マイ・マイ・マイ」(ジョニー)、「センシティヴィティー」(ラルフ)などもやったそうだ。こうやって聴いていると、ラルフが甘い声、ジョニーが野太い男っぽい声、そして、ボビーがその中間というか、3人それぞれに役所(やくどころ)が違うことがよくわかる。

ジョニーの「マイ・マイ・マイ」風「ゼー・ユー・ゴー」を終えると、ラルフが彼に向かって「ジョニー・ギル、ヨー! ワン&オンリー!」と叫んだ。いいシーンだ。

ボビーは、「ロニー」でセンターの客席テーブルに乗り、腕を振りながら熱唱。そして、アンコールの「マイ・プリロガティヴ」では3人で観客に赤いバラをプレゼントしてまわっていた。昔、武道館や横浜アリーナあたりで見たことを考えれば、これだけ近くで見られるわけだから、ファンとしては嬉しいところ。次回来日時は4-5日出来そうな気配だ。

■ 過去関連記事

2003/08/06 (Wed)
New Edition Live At AX
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200308/diary20030806.html
前回ニュー・エディション来日時ライヴ評

2003/08/07 (Thu)
Latest Edition of New Edition Live Report
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200308/diary20030807.html

December 21, 2006
Johnny Gill: 56 Minutes Of Erotic Soul
http://blog.soulsearchin.com/archives/001464.html
ジョニー・ギル前回ライヴ評

■ メンバー

ボビー・ブラウン/ジョニー・ギル/ラルフ・トレスヴァント
Bobby Brown/Johnny Gill/Ralph Tresvant

ボビー・ブラウン/Bobby Brown(Vocals)
ジョニー・ギル/Johnny Gill(Vocals)
ラルフ・トレヴァント/Ralph Tresvant(Vocals)
イーノック・ジョーンズ/Enoch Jones(Keyboards)
ブロック・ダミエン/Bullock Damien(Keyboards)
タッカー・デュウェイ/Tucker Dewey(Bass)
ウィリアム・ジャクソン/William Jackson(Drums)

■セットリスト
Setlist : Bobby Brown/Johnny Gill/Ralph Tresvant @ Billboard Live, December 16, 2008

show started 21:40
01. Intro
02. On Our Own (Bobby)
03. Stone Cold Gentleman (Ralph)
04. Fairweather Friend (Johnny)
05. Every Little Step (Bobby)
06. Can You Stand The Rain (slow medley #6~#11)
07. Helplessly In Love
08. With You All The Way
09. Girlfriend
10. Half Crazy
11. Jealous Girl
12. Mr. Telephone Man
13. Roni (Bobby)
14. There U Go (Johnny)
15. Do What I Gotta Do (Ralph)
16. Getaway (Bobby)
Enc. My Prerogative (Bobby)
show ended 22:52

(2008年12月16日火曜、ビルボード・ライヴ=ボビー・ブラウン/ジョニー・ギル/ラルフ・トレスヴァント・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Brown, Bobby / Gill, Johnny / Tresvant, Ralph
2008-204


投稿者 吉岡正晴 : 02:51 AM | コメント (0)

December 09, 2008

Chante Moore & Kenny Lattimore : Love Within Lattimoore

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

(これからごらんになる方は、あなたのリスクにおいてお読みください。ライヴ内容に触れます)

【ラティムーアの中の愛】

色気。

ソウル界のおしどり夫婦シャンテ・ムーアとケニー・ラティモア、二人あわせてラティムーアの2006年9月以来約2年3ヶ月ぶりの来日ライヴ。今回は、まずシャンテが歌い、ケニーが歌い、デュエット、またシャンテ、ケニー、デュエットという構成。

どちらもじっくりと歌を聴かせるシンガー。観客は文字通り歌に酔いしれる。中盤のデュエット1曲目、「ウィズ・ユー・アイム・ボーン・アゲイン」(元はビリー・プレストン&シリータの大ヒット)あたりは、まさしく彼ら二人のテーマ曲ではないかと言えるほどはまっている。「あなたとともに、生まれ変わる」わけだから。それぞれが歌い、歌唱がデュエットになるところなど、もう圧巻。

ドラムス、ギター、ベース、キーボードに3人の女性コーラスという編成。コーラスの3人はちゃんと振りをつけ、いかにもバックコーラス風でいい感じ。

シャンテで一番印象に残ったのは、ミニー・リパートンの「ギヴ・ミー・タイム」。個人的にもすごく好きな曲だっただけに、最初に歌われたときはびっくりした。彼女のヴァージョンは初めて聴いたが、2008年6月に出た新作『ラヴ・ザ・ウーマン』に収録されていた。ライヴ後のサイン会で二人になぜこの曲をと尋ねると、「僕らが結婚したときに、僕がこの曲をかけたんだ」とケニー。「私たちの記念の曲なのよ」と答えてくれた。これはどんぴしゃの曲だ。

シャンテは下記セットリスト12の「ストレート・アップ」を歌う前に、「この曲を歌うのは、ここ(日本・コットン・クラブ)だけよ」と言った。これが流れると、アップテンポで一番知られているせいもあってか、一番観客の反応があった。「なぜ、彼女はこの曲が嫌いなの?」と同行松尾潔さんにきくと、「それまで大人のシンガーとして売り出されてきた彼女が、ある意味『セルアウト』したからじゃないですか。これだけいきなり十代向けの曲をプロデューサーに歌わされたわけで。プロデュースはジャーメイン・デュプリです」と解説してくれた。なるほど。納得。今日のセットリストの中で、これだけポップ。後はみなじっくり聴かせるタイプだ。でも、いい曲です! 

ケニーの中では、じっくり聴かせる「フォー・ユー」が圧巻。1996年発売のデビュー作『ケニー・ラティモア』収録のヒット。堂々とした楽曲にまさに息吹を与えるパフォーマンスだ。スキンヘッドで体全体を使って歌う様は実に絵になる。ちょっとどこかエリック・ベネイ風、平井堅風に見えた。彼はビートルズ楽曲をとりあげたり、30歳で死去した悲劇のシンガー・ソングライター、ジェフ・バックリーの作品(セットリスト9)を歌ったりとヴァーサタイルなシンガーとしての面を見せる。これら2曲とも最新作『タイムレス』に収録されている。ちょっと他に聴きたい曲もあったのだが。たとえば、『エクスポーズド』の「ラヴズ・スティル・オールライト」とか、デュエット・アルバムから「イズ・イット・スティル・グッド・トゥ・ヤ」とか。

ちなみに日本人ギタリストのケイタさんは、音楽ディレクター、デヴァントによると、地元(LA)の教会でやっているときに知り合ったそうだ。

それにしても、シャンテも色気たっぷりだが、ケニーも男の色気たっぷりたっぷり。こりゃあ、二人のそばにいるだけで、子供ができそうだ。(笑) ライヴ後二人仲良くサイン会に応じた。ファンとの接し方もほんといいカップルだ。

DSC08816.JPG


(ところで、彼らの年齢を以前、「シャンテが3歳年上」と書いてしまったが、今回調べてみると、どちらも1967年生まれになっている。どうなんだろう。同じ年なのかな。(謎) シャンテ誕生日は2月17日とのこと)

+++

ライヴ後、近くできちんと蝶ネクタイに盛装したソウル・マンを松尾さんが紹介してくれた。なんと久保田利伸さんのところで踊ったり、歌ったりしているワーナーさんだった。「あああ、以前フィリップ・ウーの吉祥寺ライヴでダニー・ハザウェイの『ア・ソング・フォー・ユー』歌ったの聴きましたよ!」 なんとシャンテの大ファンで「シャンテに会うなら、盛装で来ないと」ということで、黒いスーツに身を包んでの登場だった。アフロがかっこよかった。

■ シャンテ・ムーア 最新作

ラヴ・ザ・ウーマン
ラヴ・ザ・ウーマン
posted with amazlet at 08.12.09
シャンテ・ムーア
ユニバーサル ミュージック クラシック (2008-06-11)
売り上げランキング: 64064

■ ケニー・ラティモア最新作 『タイムレス』

タイムレス
タイムレス
posted with amazlet at 08.12.09
ケニー・ラティモア
ユニバーサル ミュージック クラシック (2008-10-01)
売り上げランキング: 110308

■ ケニー&シャンテ デュオ

シングス・ザット・ラバーズ・ドゥ
ケニー・ラティモア/シャンテ・ムーア ケニー・ラティモア シャンテ・ムーア
BMG JAPAN (2003-03-26)
売り上げランキング: 84988

■ ライヴは10日を除いて12月12日まで丸の内コットンクラブ。

■ 過去記事 (前回ライヴ評)

September 25, 2006
Chante Moore & Kenny Lattimore: Moody's Mood For Lovers
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200609/2006_09_25.html

■ メンバー

シャンテ・ムーア & ケニー・ラティモア

Chante Moore(vo), Kenny Lattimore(vo), Amanda Dandy(back vo), Tamika Peoples(back vo), Elica Morrison(back vo), Devon Johnson(key, MD), Kay-Ta Matsuno(g), Lance Tolbert(b), Bennie Rodgers(ds)

■ セットリスト シャンテ・ムーア&ケニー・ラティモア
Setlist: Chante Moore & Kenny Lattimore @ Cotton Club, December 08, 2008

show started 21:33
01. (Chante) Can't Do It
02. Love's Taken Over
03. Do For You
04. Give Me Time [Minnie Riperton]
05. (Kenny) Come To Me
06. Days Like This
07. And I Love Her [Beatles]
08. Never Too Busy
09. Everybody Here Wants You [Jeff Buckley -1998]
10. (Chante & Kenny) With You I'm Born Again [Billy Preston & Syreeta]
11. (Chante) It's Alright
12. Straight Up
13. (Kenny) For You
14. (Chante & Kenny) You're All I Need To Get By [Marvin Gaye & Tammi Terrell]
Enc. (Chante & Kenny) Clap Your Hands
show ended 22:47

(2008年12月8日・月曜、丸の内コットン・クラブ=シャンテ・ムーア&ケニー・ラティモア・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Moore, Chante & Lattimore, Kenny
2008-201


投稿者 吉岡正晴 : 05:53 AM | コメント (0)

December 08, 2008

Dee Dee Bridgewater: Toku & Tommy Campbell Jumped In

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ディー・ディー・ブリッジウォーター、TOKU、トミーが飛び入り】

スキンヘッド。

通路脇を歩いてステージに上がったディー・ディー。なんとスキンヘッドだった。銀色のラメの光物のワンピース風で派手派手に登場。

ジャズ、ソウル、ミュージカル、ブルーズ、ブラジルとあらゆる音楽を自由自在、縦横無尽に歌うディーヴァ、ディー・ディー・ブリッジウォーターの2007年8月以来のライヴ。前回のライヴ評がないと思ったら3日間しかなく、ちょうど品川教会のリハがあって行けなかったので、僕としては2005年5月以来のライヴ観戦。

毎回アルバムを出すと、その新作に沿ったライヴをやり、ほとんど同じセットはないディー・ディーのライヴだが、今回は昨年の新作『レッド・アース』がある。ユーモアを交えたトークとシリアスな歌唱。編成はドラムス、パーカッション、アコースティック・ベース、ピアノというシンプルなアコースティックなバンドだがかなりグルーヴ感がある。必要最低限の編成で十分にグルーヴとソウルを生み出せるというわけだ。

スローからミディアム・テンポまで満遍なくしっかりとしたパフォーマンスを見せるが、特に圧巻だったのがニーナ・シモン作「フォー・ウーメン」とジーン・マクダニエルスが40年前に書いた曲「コンペアード・トゥ・ホワット」(レス・マッキャン&エディー・ハリスで1970年にヒット)だった。両者ともとても歌詞が印象的。後者は2008年の今でも通用するような歌詞だ。曰く「大統領が戦争を始めた。みんなは何が起こっているか知らない。誰も(戦争を始めた)理由を教えてくれない…。本物で行こう。でも、何と比べて?」 「本物とは、何と比べて、本物なんだ」というメッセージだと思うが、これなんかかなりファンキーな曲で、彼女のソウル・シンガー的な側面を見た思いだ。またニーナ・シモンの曲は、調べてみると、1966年の『ワイルド・イズ・ウィンド』というアルバムに収録されている。これもディープだ。

アンコールで、なんとドラムに東京在住トミー・キャンベルが登場、ガーシュインの「ラヴ・フォー・セール」を。すると、途中から、我らがTOKUがトランペットを持って登場。ジャム・セッションを繰り広げた。トミーもTOKUも何度もディー・ディーとは会っていて、TOKUはニューヨークでも飛び入りしたことがあった、という。ディー・ディーとTOKU、堂々とインタープレイのやりとり。

さまざまなジャンルの音楽を俯瞰して捉え、それをすべて自分のものにしてしまう力量を持つディー・ディー。たとえば、彼女だったら自分の90分のショーでブラック・ミュージック・ヒストリーなんていうのをできるのではないだろうか。スピリチュアル、ゴスペル、ブルーズ、リズム&ブルーズ、ソウル、ジャズ、ファンク、ラテン、ブラジル、そしてフレンチまで。何でもできる才人だ。20分におよぶフリー・セッションの「ラヴ・フォー・セール」が終わると、ディー・ディーはアカペラで「パーティー・イズ・オーヴァー」とメロディーをつけて歌って、ステージを降りた。拍手が続き、ファンが帰り際通路を通る彼女の頭にハンカチをのせ、汗を拭いた。

■過去記事

May 17, 2005
Share The Love: Declares Dee Dee Bridgewater
http://blog.soulsearchin.com/archives/000267.html

2003/02/27 (Thu)
Saga of Dee Dee Bridgewater continues
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200302/diary20030227.html

■ メンバー

ディー・ディー・ブリッジウォーター(ヴォーカル)Dee Dee Bridgewater(vo)
エドセル・ゴメス(ピアノ)Edsel Gomez(p)
アイラ・コールマン(ベース)Ira Coleman(b)
ミニノ・ガレイ(ドラムス、カホン、パーカッション)Gabriel "Minino" Garay(ds,cajon,per)
パーネル・サトゥルニーノ(パーカッション)Pernell Saturnino(per)

■ セットリスト
Setlist : Dee Dee Bridgewater, Blue Note Tokyo, December 7th, 2008

show started 19:09
01. This Is New [From "This Is New" album-2002]
02. Speak Low [From "This Is New" album-2002]
03. Obsession (Pedro Hores)
04. Wave (Antonio Carlos Jobim)
05. (Rap Improvisation)(Acapella)
06. Afro Blue (Mongo Santamaria) [From "Afro Blue" - 1974, From "Red Earth" album-2006]
07. Four Women (Nina Simone) [From "Red Earth" album]
08. Compared To What (Eddie Harris& Les McCann, Gene McDaniels) [From "Red Earth" album]
Enc. Love For Sale (Tommy Campbell on drums, Toku on trumpet) ["Live At Yoshi's"-2000]
Enc. "Party Is Over"(improvisation acapella)
performance ended 21:01
show ended 21:06

(2008年12月7日日曜、東京ブルーノート、ディー・ディー・ブリッジウォーター・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Bridgewater, Dee Dee
2008-200


投稿者 吉岡正晴 : 05:40 AM | コメント (0)

December 06, 2008

Kishita Kohshi Live At Blues Alley : Kohshi Believes To His Soul

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【木下航志ライヴ@ブルース・アレイ】

ソウル。

ソウルフルな平成生まれのシンガー・ソングライター、木下航志がこのところ目黒ブルース・アレイで約3ヶ月に1回定期的にライヴを行うようになっている。タイトルは『ドゥ・ザ・ソウル』で今回はその第3回。バックバンド・メンバーはほぼ前回と同じだが、ドラムスがJRに、またコーラスにニューヨークからソニヤが参加。今回は、なんと席が満員で立ち見もでるほどの盛況ぶり。人気の裾野が広がっているようだ。

航志の声が「ソウル向き」であることはまちがいないが、19歳でミュージシャンを率いてこれだけの2時間以上のライヴが出来てしまうところがやはりすごい。彼がキーボードを弾いて、歌を歌っていると、まさに「アイ・ビリーヴ・トゥ・マイ・ソウル(僕は自分のソウルを信じてる)」という言葉が彼の体のあちこちから放射線状に飛び散る感じだ。今回初お目見え曲も多く、かなり楽しめた。

それにしても、毎回確実に力をつけている木下航志というのが第一印象。テーマはソウルを歌うというもので、ほぼソウル・カヴァー曲で、バックのフィリップを始め強力なメンバーがソウルフルな航志をサポートする。ファーストの圧巻はスティーヴィーの「ユー・アンド・アイ」のほぼ弾き語り。声の伸びがすばらしい。この曲は彼の18番になるほどあっている。声が上に上がり、ぐーんと力強く伸びるところなんか、ちょっと言い過ぎだが、スティーヴィーを彷彿とさせる。ラジオなどにゲストで行った場合、キーボードひとつでできるので、今後も歌う機会が増えそうだ。

そして、飛び入りでシャンティが入り、ダニー&ロバータの「ホエア・イズ・ラヴ」を航志とデュオで披露した。しばらく前に、鹿児島でのシャンティのライヴに航志が飛び入りで歌ったので、今回はデュエットをしてみたという。二人のデュエットはなかなか相性がいいみたいだ。シャンティはこんど日本語の曲でデュエットしてみたい、という。

またあいかわらず、とぼけた自然体のMCがおもしろい。セカンド2曲目山下達郎さん楽曲を終えたところでこんなことを。「今日から山下達郎さんも、ツアーを始めたみたいで、会場は違いますが、同じ日にこのようにライヴが出来て幸せです(笑)」 今日(12月5日)からツアーが始まること、さすがご存知。毎回必ず達郎曲をカヴァーしているが、今回は「レッツ・キス・ザ・サン」をカヴァー。これを聴いてて、シャンティの「ウェイク・アップ・トゥ・ザ・サン」とメドレーにして歌ったらいいのではないかとも思った。

フィリップがMD(音楽監督=バンドマスター)だけに、存分に各ミュージシャンにソロ・スペースを与える。これがなかなかいい感じでバンドとしてもまとまっている。ソロのインタープレイでは、「ア・ソング・フォー・ユー」で、フィリップが思いつきでメロディーを弾くとそれを聴いてすぐに航志くんが同じ音を弾きなおすというゲームをやるのだが、これがかなりおもしろい。航志くんはよく聴いた音をすぐに再生できるものだ。そしてこの曲の最後のヴォーカル部分も圧巻。曲が終わっても拍手が鳴り止まない。

またサム・クックの「ユー・センド・ミー」では、ブレンダ、ピエール、ソニヤなどのソロ・シンガーにヴォーカルを回し、これもおもしろかった。ブレンダはもちろんいつもの通りの大迫力だが、ライヴでは初めて聴いたソニアというシンガーも相当すごかった。第一部と第二部をあわせると2時間20分。たっぷりたっぷり。アンコール最後に「サイレント・ナイト」を歌ったが、最初英語で、途中から日本語になり、やはりこういう曲だと航志君の日本語の持つパワーが倍化する。今まで3回で一番よかった。これからもどんどん成長、進化していくだろう。

以前書いたと思うが、航志くんのピアノのプレイ・スタイルがフィリップの影響を受けている。またヴォーカルのうなり、こぶしが利いてきた。何をやっても音楽の申し子だ。ステージの上で本当に楽しいのだろう。

この日はグレイ(GLAY)のギタリスト、たくろう(TAKURO)さんが観戦。彼はふだん何万人も集める幕張などでライヴをやるが、「大きいところでやっても、こういう小さいところでもちゃんと出来ないとだめですねえ、と強く感じました。ギミックなんか何もないストレートなライヴいいなあ、とすごく感激しました」と興奮気味に話してくれた。

■ 木下航志『Do The Soul』次回は、2009年3月7日(土曜)ブルース・アレイで。

■ 木下航志 最近の過去記事

September 12, 2008
Kishita Kohshi Live At Blues Alley: Started With "Sun Goddess" With Sunglass
http://blog.soulsearchin.com/archives/002669.html

June 09, 2008
Kishita Koushi First Live At Blues Alley
http://blog.soulsearchin.com/archives/002562.html
(ここに過去記事一覧リンクがあります)

July 18, 2008
Kishita Koushi & Les Freres Live
http://blog.soulsearchin.com/archives/002611.html

■ メンバー

木下航志 『Do The Soul!! vol.3』 @BAJ on 5th December 2008

(Vo/Pf/Rhodes)木下航志 (HAMMOND A-100)Phlip Woo (B)Takeshi Namura (G)Masa Kohama (Ds) J.R.Robinson (Vo)Brenda Vaughn (Vo/Sax) Pierre Andre (Vo) Sonya
(Jump in) Shanti (Vocal)

■セットリスト 木下航志 ブルース・アレイ
Setlist : Kishita Koushi @ Blues Alley Japan, December 5, 2008
[ ] indicates original artists

1st set
show started 19:44
01. Chameleon [Herbie Hancock]
02. Gimme Some Lovin' [Spencer Davis Group]
03. I Believe To My Soul [Ray Charles]
04. You & I [Stevie Wonder]
05. Where Is The Love [Roberta Flack & Donny Hathaway](with Shanti)
06. Love, Love, Love [J.R.Bailey, Donny Hathaway]
07. Knocking On Heavens Door [Bob Dylan]
08. We Got Rhythm [Original]
show ended 20:45

2nd set
show started 21:18
01. Soulful Strut [Young-Holt Unlimited]
02. Let's Kiss The Sun [Yamashita Tatsuro]
03. A Song For You [Leon Russell, Donny Hathaway, Christina Aguilera]
04. Mess Around [Ray Charles]
05. Ain't Nothing Like The Real Thing [Marvin Gaye & Tammi Terrell] (with Brenda Vaughn)
06. Love Is Everywhere [Original]
07. You Send Me [Sam Cooke]
08. Another Star [Stevie Wonder]
Enc. You've Got A Fried [Carol King, James Taylor, Donny Hathaway] (with Brenda & Pierre)
Enc. This Christmas [Donny Hathaway]
Enc. Silent Night (Kohshi & Philip only)
show ended 22:38

(2008年12月5日・金、目黒ブルース・アレイ、木下航志ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Kishita, Kohshi
2008-199

投稿者 吉岡正晴 : 08:16 AM | コメント (0)

December 04, 2008

Kunimoto Takeharu : The Chushingura

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【国本武春・大忠臣蔵@朝日ホール】

名調子。

待ってました。うなる浪曲師、日本一のエンタテインメント浪曲、三味線とうなりたっぷりの名調子国本武春さんの単独ライヴ。年末恒例『忠臣蔵』で有楽町・マリオン11階由緒正しい朝日ホール。

初めて彼のことを知ったのは2005年12月のこと。今回はフルショウを拝見させていただいた。さすがに観客の年齢層は高い。ほとんど50代より上かと思えるが、いや、40代もいるか。男女比は7:3くらいか。いや、意外と女性が多いので6:4くらいかな。落語よりもう少し若い感じはする。

第一部も第二部も『忠臣蔵』を中心にした演目。第一部は、例によって「三味線」エンタテインメントの正しい聴き方、いや、参加の仕方をレクチャーしつつ、三味線をバックに何曲か歌う。ハイヴォイスの歌になるあたりなんか、けっこううまい。三味線をギター同様に扱い、さらにリズムマシンの打ち込みも併用して、なんともいえぬ独特の世界を醸し出す。

これはお客参加型のエンタテインメントで、客はまず演者が登場すると、「待ってました」と声をかける。次に三味線が3回鳴ったら、「名調子!」と声をいれ、さらに一段落したら「日本一(にっぽんいち)!」と声をかける。まさにここらあたりは、演者と観客の「コール&レスポンス」だ。おもしろい。

浅野内匠頭(あさの・たくみのかみ)が大名吉良上野介(きら・こうずのすけ)を切りつけるシーンを、国本さんが熱演。その一部をみなさんもやってみましょう、と教える。徐々に観客も慣れてきて、いくつかの振りを覚えるのだが、まあ、これがおもしろい。浅野が吉良に切りかかろうとすると、部下が「殿中でござる、殿中でござる」と言って、止める。

日本の話芸の素晴らしいことのひとつは、首を左右に動かすだけで、登場人物を変えられるとのこと。

有名なストーリーに独自の楽曲をつけて、ロック調、バラード調で歌を聴かせる。67分で第一部終了。

約20分の休憩を挟んで、古典浪曲を三味線沢村豊子さんと国本さんのうなり。このタイトルは、「徳利(とくり)の別れ」というもの。これは、吉良に復讐を誓う赤穂四十七士のひとり赤埴重賢(あかばね・しげかた=通称・源蔵=げんぞう)が、討ち入りの前に兄のところに行き、最後の酒を交わそうとするが、たまたま兄はいなかった。そこで、その酒の入った徳利の半分を自分が飲み、半分を帰った兄に飲んでもらい交わしたことにしよう、というもの。これをよどみなく、噛むこともなく、本当に名調子で立て板に水でやる。約30分。まさに「芸」だ。すばらしい。

終わって、トイレに寄って外に出たら、もう国本さん、サイン会を始めていた。はや。「いよっっ、にっっっっっぽんいち!」

■ 過去記事

January 11, 2006
Kunimoto Takeharu (Part 1): Live At Ne Quittez Pas
http://blog.soulsearchin.com/archives/000765.html

January 12, 2006
Kunimoto Takeharu (Part 2): New Wave Of Roukyoku: Trying To Find Soul Of Shamisen
http://blog.soulsearchin.com/archives/000766.html

■ 近く今後のライヴ

2008年12/07(日)岐阜市民会館 14:00~「国本武春浪曲公演」
12/10(水)札幌・道新ホール18:30~「国本武春の大忠臣蔵」
12/14(日)東京・カメリアH14:30~「国本武春の大忠臣蔵」古典
12/14(日)東京・カメリアH18:30~「国本武春の大忠臣蔵」 弾き語り

■ オフィシャルウェッブ
http://takeharudo.music.coocan.jp/

■ メンバー

国本武春 (弾き語り)
沢村豊子 (三味線=第二部)

■ セットリスト 国本武春 @ 朝日ホール
Setlist : Kunimoto Takeharu @ Asahi Hall, December 3, 2008

1st set
show started 19:01
01. 「待ってました」「名調子」「日本一」のレクチャー
02. 堪忍ブギ
03. 殿中人情 (with track)
04. ザ・忠臣蔵 殿中、刃傷~田村邸の別れ  (with track)

show ended 20:07

2nd set
show started
01. 忠臣蔵~赤垣源蔵 徳利の別れ
show ended 20:59

(2008年12月3日水曜、有楽町・朝日ホール=国本武春ライヴ)
ENT>ROUKYOKU>Kunimoto, Takeharu
2008-198


投稿者 吉岡正晴 : 03:27 AM | コメント (0)

November 30, 2008

MJ-Spirit : Full "Bad Tour" Performance : Michael's Spirit Is Here

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【マイケル・ジャクソン「バッド・ツアー」再現】

完コピ。

今年(2008年)3月、約60分のショーを見たマイケル・ジャクソンの完全コピー・ユニット、「MJスピリット」の単独公演(!)が六本木モーフ(Morph)で行われた。今回は2時間近い「バッド・ツアー」の完全再現だ。

6時過ぎにモーフの前を駐車場に向かって車を走らせているとなんと、行列ができていた。すごい。この日はモーフも立ち見でほぼ満杯。観客が圧倒的に若い。おそらく、1987年に日本で行われた「バッド・ツアー」の時点でまだ生まれてない人さえいるのではないかと思われるほど。これだけ若いファンがいるということに驚く。つまり、彼らはなんらかのきっかけでマイケルを知り、しかし生のマイケルを見る機会はなく、こうしてMJスピリットにやってくるらしい。

前振りがあって、「マイケル・マイケル」の掛け声からビデオ、そして「スタート・サムシン」へ。照明から小物、衣装まで実に細かく再現。もちろん、踊りと振りは完璧だ。「スムース・クリミナル」なんてちゃんとダンサーがみんな斜めに倒れる。「シーズ・アウト・オブ・マイ・ライフ」では、観客席から女の子を1人ステージに上げてマイケルがその彼女のために歌う。もちろん「ビート・イット」「ビリー・ジーン」もハイライトだ。帽子の投げ、ムーンウォーク、「ビート・イット」のカメラ目線、「ダーティー・ダイアナ」のときの下からの扇風機、幕を使ったステージ奥からのシルエット、「アイ・ジャスト・キャント・ストップ・ラヴィン・ユー」ではシェリル・クロウが、「ザ・ウェイ・ユー・メイク・ミー・フィール」では、モデルのイマニが登場する。「ビート・イット」他でスラッシュも出てくる。おまけに、「電話して呼んだ」というスティーヴィーまで出てきたのは愛嬌か。このスティーヴィー、本物より痩せてて、目が見えてるみたいに動いていた。(笑)

このマイケルを見ていると、まるで21年前に見た「バッド・ツアー」を再度見ているかのような気になってくる。時は流れ、残念なことに今はマイケルのこうした勇姿は見られない。曲が流れ、こうしたさまざまな演出がそのまま再現されると僕などは当時がフラッシュバックする。1987年、マイケルは29歳。このブルー・トゥリーは今、31歳。まさに油が乗り切っている時期なのだ。しかし、よく研究してるなあ。バックダンサー5人、コーラス4人に、ギターとベース、そして、マイケル・ジャクソンという12人がオンステージだ。

この日は僕はブルー・トゥリーに頼まれて数台あるカメラの一台で撮影を担当した。舞台左下で撮影したのだが、まあ、とにかく動きが速くて何度もカメラのパンのタイミングが遅れたものだ。ファインダー越しにこのマイケルを見ていると、本当にマイケルのパフォーマンスを撮影しているような錯覚に陥った。そして、口パクなのに、本当にその歌を聴いているかのようにさえ思った。たぶん彼は歌詞を覚え、それを歌っているのだろう。

ライヴ後、全員がファンと写真撮影会などもやった。その前後で彼がスタッフを紹介する中で、ビデオ撮影者として僕のことを紹介した。そうしたら、後で以前からマイケル・ファンという方々からお声かけいただいた。もちろん、彼女たちは「バッド・ツアー」から追いかけてきた方たちだが、「私たちの世代はあんまりネットやらないんですよ。たまたま私たち(3人)はやるんで、知り合ったんですけどね」と笑う。なるほど、確かにそうなのかな。隔世の感がある。彼女たちの話によると、「たとえ虐待なんかの報道でも、マイケルが踊っているところのシーンが少しでもでると、それを見て若い人たちが反応してファンになるんですよ」ということらしい。スキャンダルの報道でも、ちゃんとライヴ映像なんかが出ていれば、ポジティヴに捉えられるんだ。そこまで考え、及ばなかった。本当に、しかしここまで徹底してやれれば、お見事だ。

■MJ-スピリット過去記事

March 22, 2008
MJ-Spirit Live: Michael Is Here
http://blog.soulsearchin.com/archives/002404.html

April 07, 2008
Talk About MJ With Nishidera Gota, MJ-Spirit
http://blog.soulsearchin.com/archives/002437.html

■ メンバー

マイケル・ジャクソン blue tree

バックダンサー rei, kei, taka, shunsuke, yuta
コーラス&ダンサー airi, peter, kimukimu, gollira
ギター toshi
ベースギター don

■セットリスト MJスピリット@モーフ六本木
Setlist: MJ-Spirit @ Morph, November 29, 2008

event started 18:44
show started 19:12
01. Wanna Be Startin' Something
02. Things I Do For You
03. Heartbreak Hotel
04. Another Part Of Me
05. Human Nature
06. Smooth Criminal
07. Dirty Diana
08. I Just Can't Stop Loving You
09. She's Out Of My Life
10. Motown Medley: I Want You Back / The Love You Save / I'll Be There
11. Rock With You
12. Off The Wall
13. Lovely One
14. Working Day And Night
15. Beat It
16. Billie Jean
17. Shake Your Body (Down To The Ground)
18. Thriller
19. Just Good Friend (With Special Guest Stevie Wonder)
20. Bad
21. The Way You Make Me Feel
22. Man In The Mirror
show ended 21:10

(2008年11月29日土曜、六本木モーフ=マイケル・ジャクソン、MJスピリット・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>MJ-Spirit
2008-197


投稿者 吉岡正晴 : 02:25 AM | コメント (0)

November 25, 2008

Ryan Shaw : Too Short To Be Excited

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ライアン・ショウ・ライヴ@AX】

落ち着き。

ライアン・ショウの衝撃のデビュー・ライヴは、2008年3月。まだ8ヶ月前だ。随分前のような気がする。時が流れるのは早い。いやあ、前回コットン・クラブはほんとすごかった。今回はぐっと大きな渋谷AX(アックス)。1階は座席を作っていたが、始まるとみんな立っていた。しかも観客が圧倒的に若い。クラブ系、アパレル系が多いように思えた。オープニング・アーティストを二組従えてのライヴだ。

バンドは、ドラムス、ギター、ベースの3人。編成は同じだが、ギターが変わっていた。オープニングは3人のジャム、そして、彼はジミー・クリフの「メニー・リヴァース・トゥ・クロス」から始まった。続く、ボビー・ウーマックの「ルッキン・フォー・ア・ラヴ」はなんとなく前回よりテンポが遅く、ゆったり聴かせる。ふ~~ん。

全体的に、踊る音楽ではなく、完全に聴くための音楽になっていた。ゆったり、じっくりという感じだ。なので、前回と比べると「落ち着いたなあ」という印象が強い。また、音楽的にはソウルというより、ロック系シンガーという感じがした。バンドのせいか。ちょうどベン・ハーパーとか、ロックのジョン・メレンキャプとかの路線を思わせた。あるいはちょっとどこかイギリスのシンガーのような空気もあった。なぜだろう。しかし、もちろん、鉄の喉は相変わらず強力で魅力的だ。もちろん、歌もうまいし、見せるのだが。

どうも物足りないなと思っていろいろ考えるとわかった。前回のセットリストと比較するとソウル曲が減った今回のセットリストだからだ。いまだったら、オバマも大統領になったのだから、「ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム」から始まって欲しかった。最初のインスト曲もいらない。また、オーティス、ウィルソン・ピケット、アーマ・フランクリンなどがセットリストから落ちているからソウル度は大幅に減って物足りない。しかも、パフォーマンス時間も3組でたために、ライアンはコットンでの87分から今回63分に短くなっていた。これじゃ、物足りなく感じてもしょうがない。会場も大きいのかもしれない。やはりイヴェント的に複数アーティストのライヴにしないと集客できないのかな。

ライアンのアンコールが終わると、DJがマーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイング・オン」をかけた。ナイスな選曲で印象に残った。

盛り上がるには短すぎた。

■前回来日ライヴ評

March 02, 2008
Ryan Shaw: The Great Real Soul Man
http://blog.soulsearchin.com/archives/002363.html

March 03, 2008
Sensational Ryan Shaw Talks About His Secrets Of Strong Voice
http://blog.soulsearchin.com/archives/002364.html

■ デビューアルバム 『ライアン・ショウ・ディス・イズ・ライアン・ショウ』(ビクター、2008年4月23日発売)

ディス・イズ・ライアン・ショウ

ディス・イズ・ライアン・ショウ
ライアン・ショウ
ビクターエンタテインメント (2008-04-23)
売り上げランキング: 7523
ライアン・ショウ ビクターエンタテインメント (2008/04/23)

■メンバー

Ryan Shaw(vo), Michael Lindsey(b), Keith McCray(ds), Johnny Ashton??(g),

(オープニング・アクト=多和田えみ、リッキーG)

■セットリスト ライアン・ショウ
Setlist : Ryan Shaw @ Shibuya AX, November 24, 2008

show started 20:06
01. Real Band Jam (Instrumental)
02. Many Rivers To Cross[Jimmy Cliff]
03. Looking For A Love [Bobby Womack]
04. Nobody
05. I Am Your Man [Bobby Taylor & The Vancouvers]
06. Working' On A Building Of Love
07. Redemption Song [Bob Marley]
08. Chosin [To be included upcoming second album]
09. We Got Love
Enc.1. Let It Be [Beatles] (with Tawata Emi, Ricky G)
Enc.2. Do The 45
Show ended 21:09

(2008年11月24日月曜、渋谷AX=ライアン・ショウ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Shaw, Ryan
2008-196

投稿者 吉岡正晴 : 02:20 AM | コメント (0)

November 24, 2008

Booker T & The MG's Featuring Imawano Kiyoshiro

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【忌野清志郎、MGズに3度目の登場】


ガットガット。

木曜日の初日がかなりよかったので、日曜日、再度、ブッカーTに挑戦。金・土とデイヴィッドTだったので、BTがDTをはさんだ形。日曜夕方、『ソウル・ブレンズ』終わりに銀座の山野楽器へ直行し、ブッカーTの2枚組みベストCD(全30曲入り)を入手。スタックスのボックスやヒット集などでバラバラになっているのがめんどうなので、ベストをドライヴのお供にした。『ソウル・ブレンズ』では赤坂・ミラクル、川畑さんご登場。ありがとうございます。

さて、日曜のセカンドというとそれほど満席になったりしないことが多いのだが、この日はかなりぎっちり。時間ぎりぎりに行ったら整理番号110まで来ていた。開演も10分押しとのこと。すごいな。中に入るとかなり若いファンが増えていて、一体どうしたのだろうと思った。忌野清志郎さんが、初日の木曜と金曜にも飛び入りしており、その情報でも流れて、清志郎効果なのか。ひょっとして今日もという淡い期待感があるのか。満席でしかも観客が熱い。ブッカーTたちってこんなに人気あったのか。認識不足だった…。(3連休中日で翌日も休みということもあったかもしれない)

それにしても、スティーヴ・クロッパーのギターのカッティングといったら、実に軽快かつかっこいい。そして、ブッカーTのファンキーなオルガン。彼の後ろの扇風機がくるくる回る。今回のお気に入りは、「ソウル・ドレッシング」や「ハング・エム・ハイ」。このビートにこのオルガン。もうたまらない。このインスト・バンドは最高だ。

イントロが流れ一番「ウォーッ」と来るのが、やはり最大のヒット「グリーン・オニオン」。さて、「ハング・エム・ハイ」(邦題、『奴らを高く吊るせ!』クリント・イーストウッド主演=1968年)が終わると、ブッカーTが言った。「スティーヴ、今日は、キヨシロウは見かけたかい? もし見かけたら、ステージに引っ張り出そう。日本のファイネスト、キヨシロウ・イマワノ!」

「うぉおおおおっ」観客から一斉に歓声が上がり、みんなが座席から立ち上がる。しばし大拍手が続く。忌野清志郎、最初から「今日は出て歌うぞ」のオーラがでているではないか。(笑) 「やる気満々」だ。「イン・ザ・ミッドナイト・アワー」で幕開け。木曜より、より歌い慣れた感じで、しかも、当たり前にこなす。

あっという間の「イン・ザ・ミッドナイト・アワー」。再び大歓声。スティーヴ・クロッパーのギターが、有無を言わさず「ソウル・マン」のイントロを弾きだす。清志郎、叫ぶ!「ごきげんだぜ~」「最高だぜ、ブルーノート! アイム・ソウル・マン」

メロディーに乗せてキヨシロウが歌う。「ブッカーT! &MGズ! 一緒に、やってる。おとといも、初日も、ここで、歌ったんだ~ ソウル・マン」 見事にリズムに乗って、ス・バ・ラ・シ・イ。「イエス、スティーヴ」の掛け声とともにスティーヴのギター・ソロへ。

曲のエンディング、「イエーッ 最高だぜ」 観客の熱狂が爆発する。清志郎がシャウトする。「ブッカーT&ザ・MGズ! どうもありがと、ガット、ガット!!」 「ガット、ガット!!」オーティス・レディングばりの「ガット、ガット」だ。最高だぜ。すると、それを聴いてスティーヴがいきなり、オーティスの「アイ・キャント・ターン・ユー・ルーズ」のイントロのギターリフをやりバンドがついてくる。おおっ、3曲、歌うか。と思いきや、清志郎さん、舞台袖にはけてしまった。すると、ギターリフ見事に、ぴたり、あたかも清志郎のエンディング・テーマのように、決めて終わった。見事だなあ。こんなにちょいとやって、びしっと終われるなんて。

そのまま、「アイ・キャント…」とほぼ同じような「タイム・イズ・タイト」へ。これは、そのオーティスの勢いを受けてか、いつもよりテンポが速くなって演奏された。清志郎効果で熱くなったミュージシャンたちが、勢いづいた結果だ。まさに、これは「ブッカーT&ザ・MGズ・フィーチャリング・忌野清志郎」と銘打ってもいいのではないかと思われるほどの出方のショーだ。

音楽は人を癒す。彼がMGズをバックに楽しそうに歌っているのを見ると、彼の病をMGズの音楽や、サム・ムーア、あるいは、ブルース・ブラザースの音楽が治療薬になっているのではないかと強く思わされる。Music heals Kiyoshiro. 彼にとっての復活の特効薬、それはメンフィス・ソウルだ。ガット、ガット!!
 

■ 過去関連記事


November 15, 2006
We Want More Moore, Not Some Moore
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_11_15.html
(サム・ムーア2006年来日ライヴ評) (ここに過去記事一覧も)

November 18, 2006
Sam Moore With Surprising Finale: Sam, You Are So Beautiful
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_11_18.html
(同ライヴ評=忌野清志郎、飛び入り)

April 03, 2007
Blues Brothers Rock The House: Happy Birthday Kiyoshiro
http://blog.soulsearchin.com/archives/001689.html
(忌野清志郎、飛び入り)

November 02, 2007
Everybody Loves Sam Moore: A Night Of Soul Explosion (Part 1)
http://blog.soulsearchin.com/archives/002119.html
(忌野清志郎、飛び入り)

November 03, 2007
More Sam Moore: A Night Of Soul Explosion (Part 2)
http://blog.soulsearchin.com/archives/002120.html

November 21, 2008
Booker T & The MG's: Kiyoshiro Is Good To Go
http://blog.soulsearchin.com/archives/002741.html
(忌野清志郎、飛び入り)

■ メンバー

ブッカー・T・ジョーンズ(オルガン)Booker T. Jones(org)
スティーヴ・クロッパー(ギター) Steve Cropper(g)
ドナルド・‘ダック’・ダン(ベース) Donald ‘Duck’ Dunn(b)
スティーヴ・ポッツ(ドラムス) Steve Potts(ds)

■セットリスト ブッカーT&ザ・MGズ @ブルーノート東京
Setlist : Booker T & The MG's @ Blue Note Tokyo, November 23, 2008

show started 21:12
01. Mo Greens
02. Gotta Serve Somebody
03. Melting Pot
04. Booker Loo
05. Soul Dressing
06. Soul Limbo
07. Summertime
08. Hip Hug-Her
09. Green Onion
10. Hang 'Em High
11. In The Midnight Hour (with Imawano Kiyoshiro on vocal)
12. Soul Man (with Imawano Kiyoshiro on vocal)
00. Intro of "I Can't Turn You Loose"
13. Time Is Tight
Enc. Groovin'
Enc. Double Or Nothing
show ended 22:41

(2008年11月23日日曜、東京ブルーノート=ブッカーT&ザ・MGズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Booker T & The MGs
2008-195

投稿者 吉岡正晴 : 03:28 AM | コメント (0)

November 23, 2008

Gospellers Live @ Theater Apple

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ゴスペラーズ@シアター・アプル】


座長。

彼らのルーツであるアカペラと芝居を融合させたゴスペラーズの劇場公演「アカペラ・シリーズ」。これまでに、1997年「アカペラっぽいの好き」、1999年「アカペラ人」、2000年「アカペラ門」、2001年「アカペラ街」、2004年「アカペラ港」の5本を新宿のシアター・アプルにかけてきた。新宿歌舞伎町の再開発の波を受け、このシアター・アプルが今年(2008年)12月で取り壊しとなり、ここでの「アカペラ・シリーズ」は最終回となる。取り壊された後に同じような劇場ができるかどうかも未確定だそうだ。

今回は彼らにとって初めてという「一部・二部」制。途中で15分の休憩をはさむ。特に他意はなく、このシアター・アプル、あるいは隣のコマ劇場という場所がらを考えて、試しにやってみたそうだ。休憩のアナウンスがあったら、観客席から驚きの歓声があがった。

一部は全曲5人のみのアカペラと俳優柏原直人の語り。ゴスペル曲「ノア」を独自に日本語に直したヴァージョンが、日本語のゴスペルということで印象に残る。これに限らず、アカペラだと北山さんのベース・ヴォーカルが実に効果的。やはりゴスペラーズにはアカペラが似合う。

第二部は3人のバンド・メンバーが彼らをサポート。サックスのナオのサポートをしたり最近よく見る上條くんがギターにいたので驚いた。それはさておき、この日一番観客を持っていったのは酒井さん。村上さんから「座長」の名称をもらい、次々とアドリブで小芝居、小ネタを披露。それがどれもバカ受けした。思い切りはじけまくりで実におもしろかった。呆れた村上さん、「あんまり素質出すなよ」と一言。それがまた受けた。

基本的には、MC部分は最初の語りだしと締めの部分だけを決めておいて、中はすべてフリーだそうだ。酒井・安岡・黒沢の悪人・役人・町の小娘のアドリブ小芝居、めちゃおもしろかったなあ。よくあんなのその場の思いつきでできるねえ。(笑) 酒井座長公演になると、コマ劇場正面に酒井さんの大きな絵の看板が出ることになる、なんて話もしていた。

シアター・アプルがなくなった後は、今後こういうのはどこでやるのだろうか。やはり1000人弱の会場でやらないと難しいだろう。ぜひとも続けていただきたい。「座長公演」も見てみたいな。(笑)

■メンバー

ゴスペラーズ
柏原直人

(第二部サポート・ミュージシャン)
本間将人 (キーボード)
上條頌 (ギター)
坂東慧  (ドラムス)

■ セットリスト ゴスペラーズ・コンサート2008、2008年11月19日@シアターアプル

Setlist :

(第一部)
show started 18:35
01. When You Were Sweet Sixteen
02. 賛歌
03. 或る晴れた日に (旧題・アカペラっぽいの好き)
00. ~「思い出してごらん」~「セプテンバー」のリフ=アドリブ
04. Noah
05. One More Day
06. ひとり
07. Moon Glows (On You)
08. 金色の翼
09. 星屑の街
10. 星空の5人~We Have To Be A Star~
show ended 19:49

休憩

(第二部)
show started 20:11
11. 青い鳥
12. It Should 've Been Me (That I Love You)
13. うつぼかずら
14. セプテノーヴァ
15. 永遠に~Unplugged Version
Enc. Sky High
Enc. カーテンコール
show ended 21:18

(2008年11月19日水曜、新宿シアター・アプル=ゴスペラーズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Gospellers
2008-189


投稿者 吉岡正晴 : 03:13 AM | コメント (0)

November 22, 2008

David T. Walker Live With New Album, First In 13 Years

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【デイヴィッド・T・ウォーカー、ビルボード・ライヴ】

紳士。

ギターの吟遊詩人。ギターのストーリーテラー。ギターの魔術師。デイヴィッド・Tのことをそう呼びたい。ライヴの感想は過去記事に多数書いているので、そちらをごらんいただくとして。メンフィス・ソウルのブッカーTに続いては、フュージョン・ソウルとも言えるデイヴィッドT、Tつながりだ。

ここ1年ほどですっかり日本でも一般的人気を獲得したギタリスト、デイヴィッド・T・ウォーカー。13年ぶりという新録アルバム『ソーツ』を出し、またまたドリカム・ライヴのサポートで来日し、そのドリカムのスケジュールをぬってビルボード・ライヴ各地でライヴを行っている。メンバーは前回と一緒。

東京初日セカンドに出向いた。彼のライヴは約11ヶ月ぶり。2007年5月、12月、2008年11月とこの1年半で3回の来日はかなり多いと言えば多い。

今回のセットリストは全12曲中7曲までが11月にでたばかりの新作からの作品。(下記セットリストで*印をつけた) とは言うものの多くのソウル・カヴァーが収録されているだけに、同アルバムを聴いていなくても、曲は知っているという方も多いだろう。

定刻からステージにあがり、打ち合わせでもしているのだろうか。しばし間があって、「ザ・リアル・T」からスタート。デイヴィッドはずっと座っている。デイヴィッドがどれだけ集中して、のりにのっているかを知るバロメーターをソウル・サーチャーは、演奏中、彼が椅子から何回立ち上がるかを数えることによって計ることにした。

さてこの日は~。「ゴーイング・アップ」の後、少ししゃべるために立ち上がったが、この日は演奏中の立ち上がりは、4回であった。1回目は「ラヴィン・ユー」の途中。2回目はほんの一瞬「ストリート・ライフ」で、そして、「ホワッツ・ゴーイング・オン」で、3回目、4回目と立ち上がった。やはり、彼が立ち上がると、ぐぐっと演奏自体が盛り上がる。

あの静かな紳士のデイヴィッドが立ち上がるというのはよほどのことなのだ。(笑) ずっと彼を凝視していると、立ち上がりそうで立ち上がらない「フェイク立ち上がり」が何度もある。

この日僕は会場一番上の5層目からちょうど舞台向かって右手のジェリー・ピーターズの上から見ていたが、オペラグラスを使うと(準備周到)、ジェリーがキーボードの上に置いてあった楽譜がよく見えた。すると、どの曲も頭の部分が白いことに気づいた。何を意味するかというと、最初の何小節か、ここはデイヴィッドのフリーのアドリブなのだ。たぶん、好きにデイヴィッドが弾いて、キューを出し、本編の曲に入っていく。同じことをピアニストのジョー・サンプルがよくやっていた。だからこのイントロ部分は、おそらく毎日、毎回、違うものになっているのだと思う。

前回も思ったが、ミディアムテンポ以上の曲で、若干、ドラムスのレオン・チャンスラーが出すぎる嫌いがある。いわゆる「俺が、俺が」になってしまう。それを長老デイヴィッドが「まあ、お前まだ若いな…」という風に暖かく見守っているようにも見えるが。

デイヴィッドのギターの音色を聴いていると、本当に癒される感じがする。癒し効果満点。Healing guitarか。

ライヴ終了後、サイン会をするというアナウンスがあるとたちまち長い行列ができた。ざっとみて70名くらいが列を作った。よってこの日は一緒の写真撮影はなかったが、メンバー全員が丁寧にサインをしていた。デイヴィッドも、メンバーもいつでも紳士である。

■ 最新作

Thoughts
Thoughts
posted with amazlet at 08.11.22
デイヴィッド・T.ウォーカー
UNIVERSAL J(P)(M) (2008-11-05)
売り上げランキング: 425

■過去関連記事

May 11, 2007
David T Walker Live: Real T Sings, Crying, And Talks
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200705/2007_05_11.html
(前々回のデイヴィッド来日ライヴ評)

May 12, 2007
David T's Fingers Are So Sexy: DVD Shooting Will Be Held On Saturday
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_05_12.html

May 13, 2007
The Night Of David T. Continues:
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_05_13.html

May 14, 2007
David T. Walker: "Live Audience Temperature"
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_05_14.html

December 17, 2007
David T Walker Stood Up 8 Times While His Performance
http://blog.soulsearchin.com/archives/002213.html
(前回来日時ライヴ評)

December 19, 2007
Distinctive Fingers, David T. Walker Says “Guitar Is My Voice”
http://blog.soulsearchin.com/archives/002215.html

December 23, 2007
David “God’s Hand” T. Walker: There’s Movement In Stillness
http://blog.soulsearchin.com/archives/002219.html

December 25, 2007
Photographers & Musicians: What Will Photographer Capture Of Musician?
http://blog.soulsearchin.com/archives/002221.html

■メンバー

David T. Walker (guitar)
Byron Miller (bass)
Leon Ndugu Chancler (drums)
Clarence McDonald (Keyboards)
Jerry Peters (Keyboards)

■ セットリスト
Setlist : David T. Walker @ Billboard Live, November 21, 2008
(*denotes songs from new album "Thoughts")
[ ] denotes original artist

show started 21:34
01. The Real T
02. Plumb Happy
03. Thoughts *
04. Global Mindfulness *
05. Going Up (including a riff of Shadow Of Your Smile, Eleanor Rigby)
06. You'll Never Find Another Love Like Mine * [Lou Rawls]
07. Love's Theme * [Love Unlimited Orchestra]
08. You Make Me Feel Brand New * [Stylistics]
09. Lovin' You [Minnie Riperton]
10. Street Life * [Crusaders]
11. What's Going On [Marvin Gaye]
Enc. I Want You * [Marvin Gaye]
show ended 22:54

(2008年11月21日金曜、ビルボード・ライヴ東京=デイヴィッド・T・ウォーカー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Walker, David T.
2008-

David T. Walker の表記はデビッド・T、デイビッド・T、デヴィッド・T、デイヴィッド・Tなどいろいろあります。ソウル・サーチンでは、「デイヴィッド・T・ウォーカー」を使用します。


投稿者 吉岡正晴 : 04:21 AM | コメント (0)

November 21, 2008

Booker T & The MG's: Kiyoshiro Is Good To Go

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【忌野清志郎、ブッカーT&ザ・MGズライヴにまたまた飛び入り】

飛び入り。

メンフィスの名門ソウル・レーベル、スタックス・レコードのハウス・バンドとして幾多のヒット曲でプレイしてきたブッカーT率いるMGズのライヴ。MGズからブッカーT(1944年11月12日メンフィス生まれ)、スティーヴ・クロッパー(1941年10月21日=9歳ごろからメンフィス在住)、ドナルド・ダック・ダン(1964年ごろから参加=1941年11月24日メンフィス生まれ)とほぼオリジナル3人に、オリジナル・ドラマー、アル・ジャクソン(1935年11月27日~1975年10月1日)が死去しているために、スティーヴ・ポッツというドラマーで、メンフィス・ソウルをこれでもかと披露する。スティーヴはアル・ジャクソンのいとこという。

グループが結成された1962年、そのとき、ブッカーTは17歳、スティーヴとドナルドはブッカーTより3歳年上。スティーヴは「彼と知り合ったとき、ブッカーTはまだ16歳かそこらだった」とステージでも言っていた。休止時期もあったが、もう46年もこのグループをやっていることになる。

ブルーノート、ほぼ満員で、しかも、客層はクラブなどで遊んでる風若いファンからミュージシャン志望系、昔聴いていた風の年配者、さらに外国人の人々など、まさに人種のメルティング・ポット(るつぼ)だ。しかも、みなこのグループの音楽を聴きに来ている感じで、初日にもかかわらず、観客の温度が高い。

個々のメンバーは何度も来ているが、ブッカーT&ザ・MGズとしては僕は初めて見る。MGズ名義での公演は日本初だそうだ。たった4人(ドラムス、ギター、ベース、オルガン)で繰り出す音楽が、表現が当たり前すぎるが実にファンキーで、グルーヴィー。全体的なサウンドがさすがに1960年代風で、どこかブラック・エクスプロイテーション映画のサントラにでもなりそうな実にいい雰囲気。メンフィスのジューク・ジョイントあたりで聴いたら、もっと気分が高揚するだろう。やはり、ブッカーTのオルガンが出ると、ファンキー度がぐっと高まる。もちろん、これにギター・ソロ、ベース・ソロ、ドラム・ソロもふんだんにバランスよく組み込まれる。ブッカーTはなんでこんなにオルガンがかっこよく弾けるのだろう。実質的な名義とは別に、グループのリーダー格というかボスは年上のスティーヴ・クロッパーなのかな。インストでこれだけ聴くものを飽きさせないというのはさすがだ。

さて、一番の大ヒット「グリーン・オニオン」が大受けしたところで、ブッカーTがアナウンスした。なんとまたまた忌野清志郎さん、登場だ。さらに熱狂の渦。お客さんは清志郎さんの登場を知っていたのだろうか。スタッフによれば、ファーストで1曲歌って帰ったと言っていたので、セカンドには出ないのかと思ったら、セカンドもいたのだ。清志郎さんは、サム・ムーアで2度、ブルース・ブラザースで1度飛び入りを見ているからこれで4度目。

秋色のジャケットにストールを巻いて、帽子はかぶらず、髪の毛もしっかりあって、顔色もよく何よりひじょうに元気そうだ。彼の登場とともに客席は一斉に立ち上がり、いきなり温度が急上昇。ウィルソン・ピケットでおなじみの「イン・ザ・ミッドナイト・アワー」を熱唱。熱いなあ。サム・ムーアのときも熱かったがこれも素晴らしい。ブルーノートがいきなりソウル・ハウスになる。1曲だけかと思ったら、曲終わりと同時にMGズが「ソウル・マン」のイントロを弾き出す。うおおおおっ。それまでのMGズのクールな演奏が、一気にホットなものになる。

清志郎さんは「ミッドナイト・アワー」の途中で「ブッカーTと一緒にやるのは16年ぶりです。(メンバーを見て)元気そうでよかった。何も変わってない。ゴキゲンダゼ!!」と言った。それは清志郎さんを見ているこちらも同じだ。メロディーに載せて「俺はソウル・マン、君はソウル・マン、君は少年…」 彼は自由自在に「ソウル・マン」を操る。さらに言った。「暗い道を今夜ここまでやってきた。MGズと一緒にやってるんだ」これぞ日本語のソウルだ。「ソウル・マン」を終えて、彼は一言言った。「何とかできた!」お見事、拍手。

もちろん、彼らをバックにレコーディングもライヴもしている仲だから、息もぴったりだ。2曲を歌った後も観客は総立ちのまま。バンドはそのまま大歓声の中「タイム・イズ・タイト」、さらにアンコールへなだれ込んだ。やはり歌があると、強烈に印象が残る。

清志郎さん、見事なカンバックおめでとうございます。しかし、この日来ていた観客は、清志郎さんの飛び入りを知っていたのだろうか。どこかで情報でもでていたのかな。

ところで、MGズっていうのは、何の略かご存知だろうか。メンフィス・グループの略だ。まんまです。

(ブッカーT&ザ・MGズは、11月24日(月曜)まで東京ブルーノートで)

■ メンバー

ブッカー・T・ジョーンズ(オルガン)Booker T. Jones(org)
スティーヴ・クロッパー(ギター) Steve Cropper(g)
ドナルド・‘ダック’・ダン(ベース) Donald ‘Duck’ Dunn(b)
スティーヴ・ポッツ(ドラムス) Steve Potts(ds)

■セットリスト ブッカーT&ザ・MGズ @ブルーノート東京
Setlist : Booker T & The MG's @ Blue Note Tokyo, November 20, 2008

show started 21:32
01. Mo Greens
02. Melting Pot
03. Booker Loo
04. Soul Dressing
05. Soul Limbo
06. Summertime
07. Hip Hug-Her
08. Green Onion
09. Hang 'Em High
10. In The Midnight Hour (with Imawano Kiyoshiro on vocal)
11. Soul Man (with Imawano Kiyoshiro on vocal)
12. Time Is Tight
Enc. Double Or Nothing
show ended 22:52

(2008年11月20日木曜、東京ブルーノート=ブッカーT&ザ・MGズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Booker T & The MGs
2008-190


投稿者 吉岡正晴 : 05:51 AM | コメント (0)

November 18, 2008

Rufus @ Blue Note (Part 5) : Val Young Of Rufus Talks

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

(昨日の続き)

【ルーファス(パート5)~ヴァル・ヤング語る】

ファンク。

今回のルーファスのバンド編成は実に強力だ。ヴォーカル陣にインコグニートでおなじみのメイサ・リーク、キーボードに白人ながらファンクを演奏するブライアン、そして、コーラスにヴァル・ヤング、パーカッションはタワー・オブ・パワーなどでもおなじみのレニー・カステロ。そしてオリジナル・メンバー、ケヴィン・マーフィーも来ている。

ヴァル・ヤングは、メリー・ジェーン・ガールズの一員として紹介されている。ところがメリー・ジェーンたちのアルバムを見ると、ヴァル・ヤングの名前はない。

ヴァルは1958年6月13日生まれ。ギャップ・バンドのツアーやレコーディングで活躍、ヴァルによれば、ギャップ・バンドでは「イエーニング・フォー・ユア・ラヴ」などたくさんのヒットを歌っている。ギャップ・バンド時代に、来日もしている。ギャップのアルバム4-5枚は、レコーディングに参加しているという。

その後、リック・ジェームスに認められ、リックのツアーなどにつきあうようになった。リックのところに来たのは1981年。『ストリート・ソングス』が出た後のようだ。その後、リックのツアーでバック・コーラスで参加。リックが1983年、女性4人組、メリー・ジェーン・ガールズをデビューさせるが、このオリジナル・メンバーにはいなかった。その後、リックがプロデュースしてソロ・アルバム『セダクション』で1985年、デビュー。これがそこそこ評判になった。

彼女は、ファンク女性シンガーの王道を来ているが、それもあってか、ラッパーたちからの熱いラヴ・コールが多いシンガーだ。中でも2パックとのコラボレーションは多く、「トゥ・リヴ・アンド・ダイ・イン・LA」ではヴァルが大々的にフィーチャーされている。このほかにもトーン・ロック、ウォーレンG、ネイト・ドッグなどでもバック・ヴォーカルを担当している。他に、ロイ・エアーズでも参加している。

彼女がメリー・ジェーン・ガールズに入ったのは意外と遅く2005年になってのことだそうだ。

「最近は、この夏にギャップ・バンドをやったわ。今でも、タイミングがあえば、ギャップのツアーにもでるわ」

「ルーファスは、ファンク・バンドでしょう。だから、もっとファンキーにならないと」とヴァルは言う。「もちろん、今のでもよいけど、昔の70年代のファンク・グループって、もっとファンク・ファンクしていたでしょう。ああいう感じ。泥臭くて、ファッションなんかも、こうちょっとスペーシーで。襟が立ってるような服でね」

ところで、いろいろ調べてみると、ヴァルは、元々ジョージ・クリントンのところから出てきたと書いてある資料があった。一時期彼がてがけたブライズ・オブ・ファンケンシュタインに参加していたというのだが、やはり、レコードにはクレジットはないので、やはりツアーでのコーラスなのかもしれない。この部分は確認しそこねた。次の機会に確かめてみたい。

+++++

リーダー。

今回のルーファスのライヴだが、いろいろとメンバーと話をしてバンド・マスター、音楽ディレクターであるトニー・メイデンの素晴らしさがよくわかった。

今回の厳選メンバーは、基本はトニーが選んでいるのだが、みないい連中なのが特徴的だった。ミュージシャン、シンガーだと、「俺が、俺が」あるいは「私が、私が」タイプの自己主張が強い人が多い。また、ある程度の年齢差がある場合、先輩に対する尊敬の念も必要になってくる。

もちろん、単にライヴの一観客にしてみれば、「どんなにそのミュージシャンの性格が悪くても、演奏が超一流だったらそれでもいい」という見方もある。そもそもそのミュージシャンの性格なんて、90分のパフォーマンスからはなかなかわからないからだ。「どんなに性格がよく、人がよくても、歌が下手だったり、パフォーマンスが二流だったらだめだ」というのも当然ある。

だがやはり、ある程度のレベルを持っているミュージシャンたちだったら、みんなが気持ち良くできて、その中で切磋琢磨し、ある部分勝負し相手より少しでもいいパフォーマンスをしようと努力できる環境を作るのが、バンド・リーダー、バンド・マスターの役目だ。それが今回のバンドにはできたいたような気がした。

最終日のライヴが終わったあと、メンバー有志がトニーのホテルの部屋に集まり、木曜日に収録した録画映像のラフカットを見ていた。そこでは、みんながあーだ、こーだ「このカットはビューティフル、パフォーマンス素晴らしい」など和気藹々で楽しんでいた。

トニーが言う。「このバンドは、別にひとりのスーパースターがいるバンドではない。全員でルーファスというバンドを作っていて、その全員で作ったバンドがいいものになっている、というのが理想だ。僕もいろいろなバンドに入って演奏する。あるミュージカル・ディレクターに『このラインを弾いてくれ』と言われたとする。だが、それは他の楽器がすでにいくつも同じラインを弾いているから、ぶつかってだめだから出来ない、と説明する。だが、その人物は怒って『俺が、ミュージカル・ディレクターなんだから、やれ』と叫ぶ。そこには、ミュージシャン同士のリスペクトも何にもない。(一般論として)最近の若いミュージシャンたちは、先輩ミュージシャンに尊敬の念を持つことが少ないと思う。それだと、いいバンド・サウンド、いいユニットにはならない。みんながひとつにならなければいい音楽はできないからね」

「僕も、バンドにとってもっとも大事なことは、ひとつの音楽イメージを全員が同じように共有することだと思う」と向けると、「その通りだ」とトニーは言う。お互いある程度の力量があれば、そこにひとつの共通イメージを描けば、ミュージシャン全員のヴェクトルがそれに向かい、徐々に固まりいいものが出来ていくのだ。何年も同じメンバーで、同じ曲をやっていると、音が強固になっていくのはそのためだ。

バンド・リーダーは、その共通イメージをメンバーに提示し、それを各ミュージシャンにわかりやすく理解させ、技術が未熟であればそれを教え、ひとつのものを作り上げていく環境を作るのが仕事なのだ。たぶん、クインシー・ジョーンズなどは、そういうことが天才的にうまいのだろう。

トニーもその人柄から、メンバー全員からの人望を集めている。そこから生まれるバンドとしてのサウンドは確実にきっちりしたものになっていく。ギタリストとして素晴らしいだけでなく、バンド・リーダーとしても素晴らしいということが今回はよくわかった。

翌日帰国を控えたトニーが「パッキングは大嫌いなんだ」と笑った。

「But you have to pack your bags」というと、「pack'd my bags and put em at the door」と歌って返してきた。

■ ライヴ サヴォイでストンプ

ライヴ/サヴォイでストンプ!
チャカ・カーン&ルーファス チャカ・カーン ルーファス
Warner Music Japan =music= (2008-07-09)
売り上げランキング: 6977
ライナーノーツ・吉岡正晴

(2008年11月12日水曜、東京ブルーノート=ルーファス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Rufus
2008-186


投稿者 吉岡正晴 : 02:57 AM | コメント (0)

November 17, 2008

Rufus @ Blue Note (Part 4) : Madame Dee Of Rufus Talks  

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

(昨日の続き)

【ルーファス(パート4)~マダム・ディー語る】

迫力。

ルーファスのライヴの中でも、ド迫力の歌唱を聴かせ観客の度肝を抜いたマダム・ディー。野太い声と最近のジェニファー・ハドソン風の派手なパフォーマンスで存在感を見せ付けたが、彼女はまだレコード契約もない無名のシンガーだった。アメリカ・エンタテインメント界の底力を見せた格好だ。彼女はルーファス・ショーでは「エヴァーラスティング」(ルーファスの1977年のヒット)と「ゴーイング・イン・サークルス」(フレンズ・オブ・ディスティンクションの1969年のヒット)の2曲を堂々と歌ったが、特に後者はそれを歌い終えた後、あまりの素晴らしさに観客が立ち上がって拍手をする「スタンディング・オヴェーション」が巻き起こったほど。

そのマダムに話を聞いた。マダムは、ノース・キャロライナ州ダーナムに1964年6月24日生まれた。兄がひとりいる2人兄弟。「兄は、歌えるけれど、歌でキャリアを築こうとはしなかった。私のバンドで歌っていたことはあるけど(笑)」と彼女は言う。

マダムの本名はドゥワナ・パーカー(Dwanna Parker)という。子供の頃は教会でゴスペルを歌っていたが、ゴスペルだけでなく、ポピュラーな世俗音楽も歌いたがった。ゴスペルの師匠が、ある時「ゴスペルを歌うか、世俗を歌うか、どちらかを選びなさい」と彼女に言った。マダムは、両方歌いたがったが、結局、ひとつしか選べないということで、ゴスペルを去り、ポピュラー音楽(ソウル・ミュージック)に進む事にしたという。20歳頃のことだった。父方も母方の家族も歌うことが上手だったそうだ。

ちなみに従兄弟のひとりにデブラ・ヘンリー(Debra Henry)といい歌手がいて、パティー・ラベルのバックコーラスを20年以上やっている、という。そのデブラ・ヘンリーを調べてみると、なんとパティー・ラベルだけでなく、コン・ファンク・シャン、リンダ・ロンシュタッド、ブルース・ホーンズビーなどのバックも務めていた。

ハイスクール卒業後、ビューティー・カレッジ(美容学校)に通い、歌とは別に美容師(ヘア・スタイリスト)の道を歩み始めた。ここを出た後は、ビューティー・サロンさらに、ネイル・サロンに就職、ついには独立して、自身のビューティー・サロンも持った。そこでやっている内に、もっと大きな成功を夢見るようになった。オウナーが「だったらLAに行ったらどうだ、その気があるなら、(LA行きの)チケットをあげるよ」と背中を押してくれた。意を決し、1996年5月にロスアンジェルスへ引っ越す。

ロスでヘア・スタイリストをやったり、洋服のデザインをしたり、クラブなどで歌い、最近ではカリフォルニア州エンシノにある「スティーヴィーズ」という店で歌ったりしている。実際、ここで歌っているときにトニー・メイデンが見ていて、声をかけられ、ルーファスのライヴに参加するようになった。昨年のこと。影響を受けたシンガーは、アレサ・フランクリン、ヴァネッサ・ベル・アームストロング、カレン・クラーク・シアードなど。「私はパワフルなシンガーが好きなのよ」と彼女は言う。

ルーファス・ショーでの「エヴァーラスティング・ラヴ」は、彼女が入る前はドラマーのドーネルが歌っていた。トニーらのアイデアで彼女が歌うことになったようだ。ちょうど、ミラクルではDJキヨミさんが次々とルーファスの曲をかけている。ちょうど、「エニー・ラヴ」がかかっている。続いて「シェアリング・ラヴ」が流れると、みんな大合唱だ。

「その声は、両親譲りなのですか」 「さあ、母はすごく低い声よ。私はソプラノ。あ、でも、母はものすごく声が大きいわ。(笑)」 いいシンガーの条件、それは声が大きいことか?(笑) 彼女は声も大きく、よく通る。体格もがっしりしている。

ところで、なぜ、マダム・ディーなのか。本名は、ドゥワナ・パーカー。実は、この本名をみんながなかなか正確に発音ができなかった。「ある時、ニグロ・カレッジ・ファウンドの会合で歌うことになったの。司会者が私の名前を聞いてきた。私は、ドゥワナ・パーカーと答えた。どうもわかってそうもなかったので、紙に書きましょうか、と言った。するとその彼は、『大丈夫、大丈夫』と返事をしてきた。さて、本番になって、いよいよ私の出番になった。すると、その司会者は大きな声で言った。『さあ、ご紹介しましょう! タワンタ・パークス!』 オ~マイ・ゴッド! こりゃあ、この名前じゃダメだわ、と思ったわ。そこで、名前を考えることにした。ノース・キャロライナ時代にヘアーのことを学んだビューティー・スクールの先生がいるんだけど、その人がマダム・ディシェイザーと言ったの。その人はダーハムで初めて黒人のビューティー・カレッジを作った人なんだけど、私が学校にいる間に亡くなってしまった。そこで、そこから名前を取って、マダム・ディーにしたのよ。これ以来、名前をステージで間違って呼ばれることもなくなったわ。気に入ってる。たぶん、私は24歳以降、マダム・ディーとしてやっているわ」

「あなたはCDは出していないんですよね。なぜですか」 「さあ、わからないわ。私は今まで(レコード会社から)アプローチされなかったということね」

ところで、「ゴーイング・イン・サークルス」は、その「スティーヴィーズ」でよく歌っていたという。もちろん、フレンズ・オブ・ディスティンクションのヴァージョンも知っている。

マダムの横で、金髪のヴァル・ヤングがトニー・メイデンやドラマーのドネールと話している。一段落したところで、ヴァルと話をした。

(この項続く=次回はヴァル・ヤングなどについて)

(2008年11月12日水曜、東京ブルーノート=ルーファス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Rufus
2008-186

投稿者 吉岡正晴 : 02:39 AM | コメント (0)

November 16, 2008

Rufus @ Blue Note (Part 3) : Kevin Murphy Of Rufus Talks

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

(昨日の続き)

【ルーファス(パート3)~ケヴィン・マーフィー語る】

歴史。

ケヴィンは日本に来るのは3回目だという。1回目がルーファスで東京音楽祭に出た時。シャカと同時に来日した。1976年6月のこと。次がデビュー当時14歳という女の子のブルーズ・ギタリストとして話題を集めたシャノン・カーフマンのバックで来日。ケヴィンは2000年ごろだと思うと言ってたので調べてみると、2000年5月のブルーズ・フェスだった。そして、今回が3回目。

ということは、84年のムゲンには来ていない? 「うん、来ていないなあ」 「ムゲンですか、懐かしい」と入ってきたのは、今回のもうひとりのキーボード奏者ミチコ・ヒルさん。東京出身のミチコさんは、とにかくソウル・ミュージックが好きで昔ムゲンに入り浸っていたという。その後80年代(1981年頃)になって本場のソウル・ミュージックを求めて、アメリカに渡った。アメリカでキーボード奏者として活動を始め、あちこちのライヴハウスなどでプレイするようになり、ミュージシャン界隈で知られるようになった。そして、今回来日しているベースのロバート・ピーウィー・ヒルは、彼女の夫。すでにグリーンカードではなく、アメリカ市民権も獲得し、従ってパスポートはもはやアメリカ、もちろん、選挙もできて、今回の大統領選にはオバマに一票を投じた一人。

さて、ルーファスは、ある意味でケヴィンが作ったバンドと言っていい。そこに何度かメンバーチェンジしているうちに、トニー・メイデンが入ってきて、以来、トニーとケヴィンはルーファスの核となった。お互い36-7年知っているということになる。

彼らは木曜のライヴ後、赤坂のソウルバー「ミラクル」に遊びに行った。もちろん、川畑さん、DJキヨミさんらも大歓迎。六本木のソウルバー「ワッツアップ」のマスター、カツミさんもいて、アナログ・レコードにサインをもらっている。そこで、ケヴィンに話の続きを聞く。

ケヴィンが言う。「僕は、元々ミネソタ州ミネアポリスの生まれだよ。1943年の9月21日生まれ。その後、シカゴに10年ほど住んでいた。そこでアメリカン・ブリードに入った。もっともグループの終盤だったけどね。69年くらいかなあ。ちょうどシカゴのラッシュ・ストリートという繁華街のようなところで、プレイしていた。ナイトクラブなんかがたくさんあるところだ。僕はそこで、ダンサーのバックでキーボードを弾いていた。そこに彼らが来て、プレイを気に入ってくれ、バンドに誘ってくれたんだ。で、そのアメリカン・ブリードに入るんだが、しばらくして、僕はグループを辞めた。すると他のメンバーもほぼ同じ時期に辞めてしまったんだ。で、僕が新しいバンドを作ることになったとき、その辞めた連中がみんな僕のところにやってきた。アンドレ・フィッシャーやアル・サイナーだ。これがルーファスの始まりだよ」

アメリカン・ブリードは、1967年暮れから「ベンド・ミー・シェープ・ミー」というポップの大ヒットを放ったポップ・グループ。リーダーは、ゲイリー・ロワイザーと言って、彼だけ新しいグループに入ってこなかった。ゲイリーは、この動きを不満に思ったらしい。ただケヴィンによれば、自分が辞めただけのことで残りの連中はケヴィンとは関係なく勝手に辞めたのだという。ただ彼らは、「あなたと一緒に行きたい」とケヴィンには言ったそうだ。つまり、アメリカン・ブリードのリーダーに人をひっぱる力、人徳がなくて、ケヴィンに人徳があったということなのだろう。それは、実際に彼に会って話すとよくわかる。ハッピーでとても人生を楽しんでいる人物だ。

このグループは当初はスモークと言っていたが、この最初のリード・シンガーは、ポーレット・マックウィリアムスという女性シンガーだった。バンドはシカゴのナイトクラブなどでけっこう人気となり、これを気に入った当地の若き女性シンガーが毎日これを見に来ていた。それがシャカ・カーンだった。

「ポーレットが辞めるときに、シャカがやってきて、オーディション受けさせてもらっていいかしら、と言ってきた。もちろん、といい受けるんだが、彼女は毎日来ていたから、すべての曲をもう知っていたんだ。だから、彼女が辞めた後、シャカはすぐに次のリード・シンガーになったんだよ。71年~72年あたりかな。その頃、彼女には大きな虫歯が2本あってね。それがすきっ歯みたいになって、そこに彼女はダイアモンドみたいなものをいれたがった。僕は言ったよ。『歯にダイアモンドはやめておきなさい』ってね(笑)」

「シカゴに引っ越したのは、ディック・クラークのキャラヴァンに参加することになってからだ。これは、ディック・クラークの(テレビ番組)『アメリカン・バンドスタンド』の地方巡業もの。3年ほどやった。1960年代だな。1965年くらいから3年くらいかな。だいたい毎回10組くらいの歌だけのグループがいて、それぞれが2-3曲ずつ歌うんだが、僕らはそのバックバンドだった。オルガンを弾いて、アナウンサーをやった。次に出るアーティストの紹介をしてた。大体1回で3ヶ月ツアーに出る。バスで全米を回るんだよ。それはそれは大変だった。バックをつけたアーティストに、シュープリームスがいた。確か、最初のヒット、何だっけ。『ホエア・ディド・アワ・ラヴ・ゴー』、それが出た直後、彼女たちは10組いる内の一番最初にでるアーティストだった。だが、ツアーが終わる頃には彼女たちは、トリ(一番最後にでるアーティスト)になっていたよ。ほんと大きくなっていた。他には、ジーン・ピットニー、ブライアン・ハイランド、チャッド・ジェレミー、ゾンビーズ…。コースターズ、ドリフターズ…。名前が思い出せないアーティストがたくさんいるな…」

「バスでの移動は本当にきついんだよ。ろくに寝るところなんかもなかった。荷物室で寝たこともあった。僕は、これを3回やったんだ。それで、もういいという感じになって、本拠を定めることにした」 バスツアー時代のおもしろいエピソードを何か教えてください。「いやあ、あまりに多すぎて。でも、話せる話はない。(爆笑)」

ケヴィンの声はライヴでもMC、いや、CM宣伝でさんざん聴かれたと思うが、実に深いいい声、マイクのりのする声だ。DJでもやっているかと思うほど。「DJはやらないのですか」と尋ねると、「DJはやってないな。音楽をプレイするほうが好きだから。(笑)今の人生でとてもハッピーだよ。好きな音楽をプレイできて、時々、こうやって日本にも来られて。日本の人たちはみんなよくしてくれる。あ、DJはやってないが、ヴォイス・オーヴァー(声のナレーション、CMの声などのこと)はやったことがあるよ。ナントカカントカ(英語で早口でCM風にやってくれたがわからず)~~」

ルーファスっていうのは、解散していたんですか、と訊くと「ルーファスは一度も解散していない。トニーと僕でずっとやっている。トニーのことは、彼が結婚している期間より長く知ってるんだよ(笑)」

「(ルーファス以外の活動?) 僕は今、孫の世話なんかしてるよ。(笑) 結婚して44年。僕にとって人生とは、ゆっくり楽しむものなんだ。これ(今回の来日)なんか、僕の人生にとってのグレーヴィー・ソースみたいなものだ。(人生をおいしく味付けるソース、といったところか。グレーヴィー=思いがけない利得みたいなもの) 素晴らしい家族と、仲間がいて、とても楽しんでいるよ」

(この項続く=次回はマダム・ディー、ヴァル・ヤングなどについて)

(2008年11月12日水曜、東京ブルーノート=ルーファス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Rufus
2008-186


投稿者 吉岡正晴 : 07:20 AM | コメント (0)

November 15, 2008

Tony Maiden Of Rufus Talks : Rufus @ Blue Note (Part 2)

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ルーファス(パート2)~トニー・メイデン語る】

雑談。

ルーファスのファンキーなライヴが終わると、メンバーがサイン会にでてきた。そして、ファンと写真を撮ったり、お話をしたり大サーヴィス。一段落したところで、すでにリーダー格トニーと親しく仕事などもしている松浦さんが紹介してくれた。

名刺を渡すと、夜でもサングラスのトニーが「おおっ、ソウル・サーチンか、これは気に入った。(笑) 今夜はあちこちにたくさんソウルがあっただろ(笑)」といきなり全開。立ち話で他愛もない雑談が始まり、なんとなくマーヴィン・ゲイの話になった。するとトニーが言った。「むかし、マーヴィンが僕に電話してきて、このグループ(ルーファス)を彼のバックバンドにしたいと言ってきたんだ。でも、その時僕はライオネル・リッチー(のバンド)に入っていたので、それはできなかった」 「いつ頃?」 「1980年代のどこかだと思う。かなり昔だよ。マーヴィンの音楽は大好きだよ。彼とは本当に一緒に仕事をしたかったなあ。シーラEがそのとき、マーヴィンとプレイしていた。それで連絡があったみたいだ」 「マーヴィンは1939年生まれで、生きていれば来年70歳になるんだ」 「おおっ、そうか、僕は1949年生まれだよ。来年60だ」 トニーの元にはいろいろな人から電話がかかってくるらしい。

マーヴィンともう一人、トニーが一緒に共演したかった人物がいる。それがなんとあのジャズの巨匠マイルス・デイヴィス(1926~1991)だった。「あの時も突然電話がかかってきた。僕はそれまでいわゆるジャズ・ギタリストではなかった。だから誘われたことはとてつもなく嬉しかったよ。たぶんファンキーなギターが欲しかったんだろう。(マイルスから誘われた後)僕をジャズに導いてくれたのは、アル・ジャロウだ。アルとのライヴは素晴らしかった。レニー・キャストロ、ジョー・サンプル、アンソニー・ジャクソン、ラリー・ウィリアムスなどと一緒にやった。たしか、90年代に大阪のブルー・ノートでやった。他には、ハーブ・アルパートともやった」

好きなギタリストは、と訊くとすぐに「ウェス・モンゴメリー、BBキング、そして、ジミ・ヘンドリックス」と答えた。「おおっ、ウェスはジャズ、BBはブルーズ、ジミはロック、オール・ジャンルをカヴァーするんですね」 「そうだな。ウェスのシンプリシティーとオクターヴ奏法が好き。BBも、シンプルだ。あらゆるタイプの音楽のコンビネーションが好きなんだ。グッド・メルティング・ポット(いいるつぼ)だろ。もちろん、マイルスのところのジョン・マクラフリンも好きだよ」

「一度、スムース・ジャズでソロ・アルバムを作ったことがあるんだけど、どうも、僕の趣味じゃなくてね(笑)。僕はいろんな人と一緒にプレイできて幸せだよ。僕はいつかティナ・ターナーと一緒にやりたいんだ。(彼女は)たぶん、今はパリに住んでるんじゃないかな。ツアーを始めたはずだ」 「あれ、引退したんじゃないかな」 「あらゆるアーティストがみな、引退って言うんだよ。アーティストが引退して、毎日テレビでも見てると思うかい?(笑) そんなのすぐに飽きるに決まってるじゃないか(笑)シェールも、ローリング・ストーンズも、みんな、決して終わらないんだよ。もちろん、僕たち(ルーファス)もね。BBキングが言うように、死ぬまで止めないよ、って感じだな」

「BBには会ったことある?」 「もちろん、僕の古いギターにBBからサインをもらったんだ。古いエスクワイアーね。宝物だよ」 「ひょっとして、BBからギター・ピックもらった?」 「おおっ、もらったよ!」 「僕ももらった。彼は会う人みんなにあげられるように、いつもピックをたくさん持ってるんだ。でも、BBからギター・ピックをもらったら、みんな大喜びするよね」 「イエ~~ッ!」 「彼は、本当にナイス・ガイだよね。あ、そうだ、信じられるかい。僕が昔ポーラ・アブドゥールのツアーをやっていた時、BBは、なんとそのオープニング・アクト(前座)だったんだよ」 「ええええっ???(腹の底から驚く) BBがオープニングっ??」 「どういうコンビネーションだか、まったくわからないが、実際そうだったんだ。ほんと奇妙な組み合わせだ。たぶん、プロモーターのアイデアだろうな。BBはブルーズ・キングだからねえ。ほんと不思議だ。まあ、ただそのライヴは『フェスティヴァル』のようなもので、いろんなアーティストが出るんで、そんな組み合わせになったのかもしれないな」

「ポーラは、ほとんどリップシンク(口パク)って聞いたけど、本当かな」と僕が言うと、彼はにやっと笑い、一呼吸おいて答えた。「その通りだ(笑) ま、彼女は本当は歌えるんだ。でも、(歌うことに)自信がないんだね。だから踊ることに集中するときには、踊りに集中したいんだろう。彼女は元々レイカーズ・ガールだったからね。それから振り付け師になって、ジャクソンズ、ジャネットの仕事をするんだよね」

トニーが続ける。「おもしろい話があるよ。ポーラのライヴは、実は僕にとってはとても退屈でね。(笑) というのも、ほとんどシークエンス(打ち込み)でやっているから、ミュージシャンの自由なアドリブとかのパートがまったくないんだ。きっちり、すべて作りこまれている。あるとき、『ザ・ウェイ・ユー・ザット・ユー・ラヴ・ミー』をやっている時だった。LAのフォーラムでやった時だ。そこで、シークエンスを飛ばして、この曲の途中でブレイクダウンして、観客の参加を求め自由な感じのやりとりをしたんだ。みんなそれについてきてくれて、すごくうまく行った。そうしたら、マネージャーが終わった後やってきて、『あれ、毎晩やってくれ』って言うんだよ。『ちゃんとリハーサルして、毎晩やろう』とね。僕はマネージャーに言った。『これは、ひとりでに自然にそうなるもんで、リハーサルとかするものじゃない。やる晩もあれば、のらずにやらない晩もある』とね」

もちろん、今回のルーファス・ライヴでは、「テル・ミー・サムシング・グッド」で観客にそのサビを歌わせたり、「エイント・ノーバーディ」ではミュージシャンを紹介し、いくつかのソロをいれたりしている。木曜のセカンドでは、なんと前者で我らがブレンダ・ヴォーンと、広尾やブルースアレーでライヴを見せたアンドレア・ホプキンスが客席にいて、見事に歌い、満員の観客を驚かせた。スポンテニアス(自然にアドリブ)は、ライヴのカギだ。

「(アブドゥールの)バンドは素晴らしいよ。ドラマーは、ソニー・エモリーだった」 「ソニー・エモリー! 最近彼はどうしてるの?」 「え~と、確か、シェールのツアーじゃないかな、ちがう、ベット・ミドラーだ! 彼女がラスヴェガスでビッグショーをやっていて、それをずっとやっている。ベースはサム・シムズだった。サムはジャネットとやったり、スティーヴィー・ニックスとやっている。ダリル・スミスがキーボード…だったかな」

トニー・メイデンは1949年6月17日生まれ。現在59歳だが、ギタープレイ、パフォーマンスなど実に若くてかっこいい。ちょっとベースのピーウィとともに、ナイル・ロジャース&バーナード・エドワーズ・コンビを思わせる。

その横にオルガンを弾いていたケヴィン・マーフィーがいてニコニコしている。ケヴィンも語るべき多くのストーリーを持っている人物に違いない。

(この項続く)

■ ルーファス @ ブルーノート東京 ライヴ

November 13, 2008
Rufus @ Blue Note (Part 1) 
http://blog.soulsearchin.com/archives/002732.html

(2008年11月12日水曜、東京ブルーノート=ルーファス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Rufus
ENT>MUSIC>ARTIST>Maiden, Tony
2008-186


投稿者 吉岡正晴 : 12:39 AM | コメント (0)

November 13, 2008

Rufus @ Blue Note (Part 1) 

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ルーファス@ブルーノート・ライヴ】

タイト。

1970年代に多くのヒットを放ったブラックのセルフ・コンテインド・グループ(自分たちで曲を書き、演奏し、歌う、すべてを自給自足でやるグループ)のひとつとして大きな人気を放ったルーファス。グループとしては、アース、クール&ザ・ギャング、コモドアーズ、オハイオ・プレイヤーズらと並んで人気となったが、リード・シンガーからソロに転じ大きな成功を収めたシャカ・カーンのいたグループとしても有名だ。

前回のシャカ・ソロ・ライヴ(2008年6月、ビルボード・ライヴ)で実にかっこいいギターを聴かせたオリジナル・ルーファス・メンバー、トニー・メイデン率いる強力バンドだ。今回はもうひとりのオリジナル・メンバー、ケヴィン・マーフィー(いい味でハモンドを弾く)も帯同していて色を添える。ルーファスとしては、1976年6月(東京音楽祭)、1984年12月(赤坂ムゲン)以来、3度目約24年ぶりの来日。

今回は、ドラムス、ギター2人、ベース、キーボード3人、パーカッション、歌4人という最大12人がオンステージという、まさに大型バンド。基本的には、トニーがバンドマスターで、全体的にはよくまとまったリズムとグルーヴを生み出し、なかなかタイトなバンドとなっていた。

いくつも見所があるが、ヴォーカル4人の中で一番強力だったのが、マダム・ディーというシンガー。それはそれは迫力あるパンチの効いたヴォーカルを聴かせる。一方、トニーの娘というアマンダが一番多くリードを取るがマダムあたりと比較すると若干力不足の点は否めない。他にシンガーは、インコグニートなどで有名なメイサ・リーグ。ヴァル・ヤングは、「オール・ナイト・ロング」のヒットを放ったメリー・ジェーン・ガールズの一員でもあり、『セダクション』というアルバムも出しているシンガー。メイサもヴァルでさえも、マダムの前にひれ伏す感じだ。このマダム、トニーがロスアンジェルスのライヴハウスで見つけてスカウトしたシンガーで、まだCDなどはだしていない、という。

白人のイケメン・キーボード、ブライアンも自身のアルバムを出したところで、そこからブッツィー・コリンズとの共作曲などをがんばって演奏した。かなりのエンタテイナーで、サックスのデイヴ・コーズに対してキーボードのブライアンという立ち位置になりそう。彼は彼で、ソロでのライヴも楽しみ。

この中ではトニーの技量がずば抜けているのは間違いないが、ドラムス、ベースとのリズム隊はかなりいい。ドラムスは最近ではジョディー・ワトリーで来ていたという。なので、バンドとしてかなりまとまり、ヴォーカル陣の弱点をカヴァーする。

僕はシンガーの主役をマダムにすると一番いいと思う。いわゆる1970年代風のシャウト系ヴォーカルで、いかにもシャカ・カーン系なヴォーカルだ。リハーサルなどの時間的制約で、他のシンガーが歌わざるを得ないようだが、バンド・サウンドがまとまっているだけに惜しい。ひとついえるのはシャカのバンドは、かなりひどいので、このバンドにシャカ・カーンが入ったら相当いい感じになるだろうということ。あっちを立てれば、こっちが立たず。そううまく行かないのが、この音楽業界の難しいところ。

ルーファス曲としては、他に「At Midnight」、「Hollywood」(これは他の日にやった)、「Tonight We Love」「Pack'd My Bags」「 I'm A Woman (I'm A Backbone)」なども聴きたい。

アンコールでメイサがスティーヴィーの「オール・アイ・ドゥー」をカヴァーして歌ったが、これは彼女の最新アルバムに収録されていて、イギリスでヒットしているためだそうだ。ヴァル・ヤングは他の日には、メリー・ジェーン・ガールズの「オール・ナイト・ロング」を歌ったそうだが、そうなるとブライアン、メイサらも含めてそれぞれのショーケース的な雰囲気もでてくる。それはそれでひとつの方向性ではあるだろうが、ルーファスに焦点を集めることも重要だ。ま、難しいところではあるが。

僕はシャカ・カーンの日本での人気を10とすると、ルーファスは8くらいの人気や知名度があるのかと思っていたが、それは若干楽観的すぎたようで、実際は5くらいしかないのかもしれない。ただし、しっかりとこれくらいのライヴをやっていればリピーターもつくはず。シャカとルーファス、いわゆる人気、ヒット曲の数、というものの差を感じた。シンガー陣を立て直して、また来て欲しい。

ライヴ後、彼らはすぐにサイン会。そこで、トニーらと少し話す機会があった。その模様は明日以降に。

■ 関連記事

June 03, 2008
Chaka Khan Live @ Hi Energy Performance
http://blog.soulsearchin.com/archives/002552.html
2008年6月2日(月)ビルボード・ライヴのライヴ評

■メンバー

トニー・メイデン(ヴォーカル、ギター)Tony Maiden(vo,g)
ケヴィン・マーフィー(キーボード、オルガン、ヴォーカル)Kevin Murphy(key,org,vo)
ブライアン・カルバートソン(トロンボーン、キーボード、ヴォーカル)Brian Culbertson(tb,key,vo)
メイサ・リーク(ヴォーカル)Maysa Leak(vo)
アマンダ・メイデン(ヴォーカル)Amanda Maiden(vo)
ヴァル・ヤング(ヴォーカル)Val Young(vo)
マダム・ディー(ヴォーカル)Madam Dee(vo)
ダレル・クロックス(ギター)Darrell Crooks(g)
ミチコ・ヒル(キーボード)Michiko Hill(key)
ロバート・ヒル(ベース)Robert Hill(b)
ドネル・スペンサー(ドラムス)Donnell Spencer(ds)
レニー・カストロ(パーカッション)Lenny Castro(per)

■セットリスト ルーファス ブルーノート東京 2008年11月12日
Setlist : Rufus featuring Brian Culbertson & Maysa Leak @ Blue Note Tokyo, November 12, 2008
( ) lead singer or artist

show started 21:37
01. Once You Get Started (Tony) [Rufus - 1975]
02. Any Love (Maysa) [Rufus - 1980]
03. Dance With Me (Val) [Rufus - 1976]
04. You Got The love (Amanda) [Rufus - 1974]
05. Funkin' Like My Father (Brian) [Brian's solo album]
06. So Good (Brian) [Brian's solo album]
07. Everlasting Love (Madam Dee) [Rufus - 1977]
08. Going In Circles (Madam Dee) [Friends Of Distinction - 1969]
09. Tell Me Something Good (Amanda) [Rufus - 1974]
10. Sweet Thing (Amanda) [Rufus - 1975]
11. You're Welcome, Stop On By (Amanda + Tony, Tony on guitar solo) [Bobby Womack - 1974]
12. Ain't Nobody (Maysa → Val → chorus) [Rufus -1983]
Enc.1. All I Do (Maysa) [Stevie Wonder - 1980] [Maysa's new album]
Enc.2. Do You Love What You Feel (Maysa)[Rufus - 1979]
show ended 23:10

(2008年11月12日水曜、東京ブルーノート=ルーファス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Rufus
2008-186


投稿者 吉岡正晴 : 04:36 AM | コメント (0)

November 12, 2008

Bernard Purdie & Chuck Rainey Band Live At Billboard : Purdie Let Drums Sing

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【バーナード・プリティー・パーディー&チャック・レイニー】

ジューク・ジョイント。

昨年12月以来、一年も空けずの再度ライヴ。ドラムス、ギター、ベース、キーボードにヴォーカルというシンプルにて最強の布陣のバンド。手練手管(てれんてくだ)とはこういう連中のことを言うのだろう。主人公は、バーナード・パーディー(ドラムス)とチャック・レイニー(ベース)。今年は昨年とは違うキーボード、ジョン・コルバが参加。けっこう歌っていた。ブルース・ブラザース・バンドの一員でもあるロブ・パパロッツィは、歌とハーモニカで大活躍だが、ハーモニカを12台以上持ってきていた。

なんと言っても、バーナードのドラムスの機材数は少ないのに、表現力のありようはもう文字では表せない。たまたまこの日、新進気鋭のドラマー小笠原さんが来ていたのでちらっと話しをすると、「もう影響受けまくりです。あんなに少ないのに、『(ドラムの)歌わせ方が全然違いますよ』」と大興奮ぎみ。そうかあ、ドラムスを歌わせるんだ。なるほど。さすが、優秀なドラマーは言うことが違う。

昨年のセットリストと比較するとわかるが、今年もセットリストを大幅に変えている。レパートリーが多く、また自由自在に曲を入れ替えられるわけだ。

曲を始めるキューはいつもパーディーが出す。「1-2-3!」 そして、めくるめくグルーヴの世界が始まる。しかし、パーディー・シャッフルとはうまいことを言ったものだ。

パーディーの確固たるファットバックなドラムスとレイニーのポンピン・ベースは、六本木のビルボードを、どこかアメリカ南部のジューク・ジョイントに変貌させるかのようだ。

(ジューク・ジョイント=ダンスも出来るような酒場。バンド演奏やジュークボックスで音楽がかかるところ)

■過去記事(前回ライヴ評)

December 04, 2007
Bernard Pretty Purdie & Chuck Rainey Live
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200712/2007_12_04.html

■ メンバー

バーナード・“プリティー”・パーディー / Bernard "Pretty" Purdie(Drums/Vocals)
チャック・レイニー/Chuck Rainey(Bass/Guitar)
ロブ・パパロッツィ/Rob Paparozzi(Harmonica/Vocals)
ジョージ・ナーハ/George Naha/(Guitar)
ジョン・コルバ/John Korba(Piano/Vocals)

■セットリスト バーナード・パーディー&チャック・レイニー 2008年11月11日
Setlist : Bernard Pretty Purdie & Chuck Rainey @Billboard Live, November 11, 2008
[ ] indicates the acts who made hit

Show started 21:31
01. Until You Come Back To Me [Aretha Franklin]
02. I'd Rather Drink Muddy Water (In A Sleep In A Hollow Log) [Grant Jones]
03. How Long Will It Last (Instrumental) [Stuff]
04. Sara Smile [Hall & Oates]
05. Back In Love Again [LTD]
06. Baby I Love You [Aretha Franklin]
07. Peg [Steely Dan]
08. Hangin Out Right(Chuck on vocal) [Chuck Rainey]
09. Something You Got [Alvin Robinson, Chuck Jackson & Maxine Brown]
10. What's Going On [Marvin Gaye]
11. Going Back To Louisiana [Delbert McClington]
Enc. Home At Last [Steely Dan]
show ended 22:38

(2008年11月11日火曜=ビルボード・ライヴ=バーナード・パーディー&チャック・レイニー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Purdie, Bernard & Rainey, Chuck
2008-185


投稿者 吉岡正晴 : 02:16 AM | コメント (0)

November 11, 2008

Ray Parker Jr. Live At Cotton Club

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【レイ・パーカー・ライヴ@コットン・クラブ】

最後。

「今夜は、最後の夜だ。だから、門限もなければ、何の縛りもない。徹底してやるぞ~~」とレイ・パーカーが叫ぶ。ヘッドフォーン・セットをつけたレイは実に身軽にあちこち動き、ハグしてキスして、大サーヴィス。観客の一部は1曲目から立ち上がって踊っている。

進行は比較的ゆったりまったり、レイが自身のヒット曲を歌っていくのだが、やはりバックがしっかりしているだけに、それなりの演奏になる。ドラムス、オリー・ブラウン(オリー&ジェリーのヒットあり)、ギター、ランディー・ホール(ソロ作品あり)、キーボード、ケヴィン・トニー(元ブラック・バーズでヒット多数)、ベースのフレディー・ワシントンもロスのファースト・コールで多数のセッションをこなす。

はっきり言って、選曲を固め、正しい曲順でノンストップで間髪いれず曲をやっていくスタイルで作りこめたら、すぐ90点くらいのライヴにはなる。なにしろ、曲自体はいいものが多いのだから。今は曲間にだらっとしたレイのトークがあるので、それはそれでのんびりしていいのだが、どうしても間延びしてしまう。そこが実に惜しい。

セットリスト、中盤で、前回来日時にはほんのワンフレーズだったそれぞれのミュージシャン関連の曲を各曲フルサイズで演奏した。例えば、フレディーがベースを弾いたパトリース・ラッシェンの「フォーゲット・ミー・ノッツ」。レイ曰く「例えば、ギターの音や、キーボードの音をこの曲から消してみよう。そして、そこに彼のベースの音だけが残るとする。するとこれだけで、ファンキーなグルーヴが出てくる。フレディー・ワシントン!」

これがなかなかいい企画で、どれも楽しい。僕などは、ブラックバーズの「ウォーキング・イン・リズム」が生で聴けただけで、けっこう嬉しい。このあたりもノンストップでやったら、相当盛り上がるはず。

この日は本編終わったあと、通常だったら、アンコールで「ゴースト・バスターズ」になだれ込むところだが、「ほとんど今回はリハーサルしていないが、ちょっとやってみよう」と言って「ジャック&ジル」を演奏。途中の「ジャック~~」の後、観客が「ジャック~~」と反応し、さらに、「ジル~~」で「ジル~~」と反応するところなど、実に盛り上がった。そして、「ゴースト・バスターズ」では、観客からのりのいい女性たちを舞台に上げ、コーラスまでやらせた。そして、これで終わりかと思いきや、なんと、一度客電もついたが、再び、メンバーが戻ってきて、「これも、全然リハやってないけど…」といいぶっつけ本番で「ジ・ア・ザー・ウーマン」を披露。かなりのサーヴィスぶりだった。

あと、日本で人気の高い「ザット・オールド・ソング」、「ホット・スタッフ」、「トゥ・プレイセス・アット・ザ・セイムタイム」、プロデュース曲でシェリル・リン関係(「イン・ザ・ナイト」)などうまくまぜれば、もっと密度の濃いショーになることまちがいない。

ライヴ後、前回も来ているキーボード、ケヴィン・トニーと再会。彼は元ブラックバーズのオリジナル・メンバー。最近はソロ活動に重点を置いていて、自らの新作をもって来ていた。そのケヴィンとの話は明日以降にご紹介しよう。

■ 過去記事

October 24, 2006
Ray Parker's Raydio Show: Family Reunion
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200610/2006_10_24.html(前回来日時ライヴ評)


■メンバー

レイ・パーカー Jr.
Ray Parker Jr.(vo,g), Mark Felton(sax,fl), Kevin Toney(p), Randy Hall(g,vo), Fred Washington(b), Ollie Brown(ds)

■セットリストレイ・パーカー  2008年11月10日(月)コットン・クラブ
Setlist : Ray Parker Jr. @Cotton Club, November 10, 2008

show started 21:32
01. Them Changes [Buddy Miles]
02. You Can't Change That
03. I'm So Into You
04. Mr. Telephone Man
05. After Midnight (Instrumental)
06. A Woman Needs Love
07. Breakin'...There's No Stoppin' Us Now (Ollie Brown) [Ollie & Jerry]
08. Forget Me Nots (Freddy Washington) [Patrice Rushen]
09. Walking In Rhythm (Kevin Tony) [Blackbyrds]
10. It's Your Night (Party Night)
11. It's Time To Party Now
Enc.1. Jack & Jill
--. A Riff of "The Past"
Enc.2. Ghost Busters
Enc.3. The Other Woman (including a riff of Love Roller Coaster)
show ended 23:11

(2008年11月10日月曜、丸の内コットン・クラブ=レイ・パーカー・ジュニア・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Parker, Ray, Jr.
2008-184

投稿者 吉岡正晴 : 04:07 AM | コメント (0)

November 05, 2008

Babyface Live: Economy Version: Babyface Talks A Lot

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ベイビーフェイス、オンステージ3人で経済的】

アコースティック。

ベイビーフェイスの1年ぶり、7回目の来日、5回目の一般公演。初来日は1994年。前回はバンド編成で、90分でヒット曲を30曲歌うという大サーヴィスぶりで、ファンも大喜びだったが、今回はしっとり、ゆったり、まったりアコースティックで聴かせるという若干地味目、何よりエコノミカル(経済的)なショウ。

ベイビーフェイスに、もうひとりギタリスト、そして、キーボードという編成。ただし、このキーボードが超大物グレッグ・フィリンゲーンズで救われる。マイケル・ジャクソン、ライオネル・リッチー、クインシー・ジョーンズ、エリック・クラプトンなどともにやってきたナンバーワン・キーボード奏者だ。

ベイビーフェイスの自宅リヴィングで仲間を集めて軽くノリでジャム・セッションをやってみた、という感じの87分。インティメートな雰囲気はそれなりにある。前回のバンドがいまいちだったから、今回アコースティックの3人編成にしたわけではないだろうが(まさかベイビーフェイス、去年のブログを読んだか?=(笑))、セットリスト5から8までは、打ち込みも併用。7ではそこにはいない女性コーラスまで飛び出てくるのでちょっと…。ケイリブのセリフではないが、リアルではないからねえ。

曲目もあまりがっちり決めていないようで、ノリで曲がでてくるようだ。それはそれで別によいのだが、そんな中、突然グレッグがいくつかのヒットをほんのサワリだけやって、これが一番受けた。バリー・ホワイトはあまり知られてなかったようだが、トトの「アフリカ」さらに「ホールド・ザ・ライン」になると、やんやの喝采が巻き起こった。やはりこのあたりの洋楽ファンが多いのだろう。このコーナー、もう少しちゃんとするといいと思う。

ベイビーフェイスはかなりよくしゃべるが、どうも観客には伝わりにくかったようだ。ただし話はちょっとおもしろい。「ファイアー&レイン」の前にグレッグが友人のシンガーから聞いた話として、「ジェームス・テイラーのガールフレンドが、彼に会いにやってくることになっていた。だが、彼女はそこに向かう飛行機が墜落して死んでしまった。それを歌った歌だ」といったことを説明した。するとベイビーフェイスが「それは違う(that's not true)」と言う。グレッグは「おお、そうか…」という感じで淡々と受ける。そのやりとりの間がけっこうおもしろかった。ここまでしゃべるとなると、質のいい同時通訳がいたほうがいいのではないだろうか。話の内容が伝わればもっと楽しめるはず。観客の外人には随分と受けていた。「ファイアー&レイン」のエピソードに興味を持ったので帰って調べてみた。するとけっこうおもしろい話があったので、それはまた後日。

こういうアコースティックのしっとりしたゆるいライヴが好きな人にはいいかもしれない。

■過去ベイビーフェイス関連記事

October 16, 2007
Babyface Sings Tons Of Hits At Billboard Live: Another Human Jukebox
http://blog.soulsearchin.com/archives/002081.html
前回来日時ライヴ評。

ベイビーフェイスのインタヴュー記事(2001年8月)
「ベイビーフェイスを育んできたもの」

http://www.barks.jp/feature/?id=52256021
(ベイビーフェイスのルーツがよくわかるインタヴュー記事、お勧めです)

2004/11/11 (Thu)
Babyface; Just Another One Night Gig: You Owe Me One, 'Face
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200411/diary20041111.html
(前々回の一般ライヴの評)

September 16, 2005
Babyface Live: When Can I See You Again?
http://blog.soulsearchin.com/archives/000518.html
(前作発売時のプロモーション来日時におけるショーケース・ライヴ)

August 08, 2007
Babyface's New Album Will Be Covers Of 70s Pop Songs
【ベイビーフェイスの新作は、70年代カヴァー曲集】
http://blog.soulsearchin.com/archives/001939.html

■メンバー 

ケニー”ベイビーフェイス”エドモンズ /Kenny "Babyface" Edmonds (Vocals/Guitar)
グレッグ・フィリンゲーンズ/ Greg Phillinganes (Keyboards)
マイケル・リポル/Michael Ripoll (Guitar)

■ セットリスト ベイビーフェイス

Setlist : Babyface @ Billboard Live, November 4, 2008
[ ] indicates the artist who made the song hit, otherwise Babyface's hits

show started 21:35
01. Someone To Watch Over Me (Gershwin)
02. Wonderful Tonight [Eric Clapton]
03. Fire And Rain [James Taylor]
04. The Loneliness
05. 05-07 Medley: Tonight It's Going Down (with programmed)
06. For The Cool In You (with programmed)
07. Every Time I Close My Eyes (with programmed)
08. Whip Appeal (with programmed)
00. Greg Phillinganes Show:
A riff of "I'm Gonna Love You Just A Little More Baby" by Barry White
A riff of "Africa" by Toto
A riff of "Hold The Line" by Toto
A riff of "Wannabe" by Spice Girls
09. The Day
10. Change The World
Enc. When Can I See You Again
show ended 23:02

(2008年11月4日火曜、ビルボード・ライヴ=ベイビーフェイス・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Babyface
2008-181


投稿者 吉岡正晴 : 03:39 AM | コメント (0)

October 31, 2008

Bobby "Sunny" Hebb Just Stopped By At Billboard

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【「サニー」で有名なボビー・ヘブ・ライヴ】

スプーン芸。

なぜかあの大ヒット「サニー」で知られるシンガー、ボビー・へブが突然の来日。1日だけ東京でショーをするという。何でも奥さんが日本人だとかで。

もちろんこの「サニー」誕生秘話は実にいい。↓

2003/08/16 (Sat)
Sunny: Bobby Hebb Sings About His Brother
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200308/diary20030816.html

ということなのか、本人だけの来日で、バンドは日本人ミュージシャン。カラオケでやられるよりはいいが。ま、今回はしかたないとしても、こういう形も今後は増える可能性があるだろうから、やはり、日本在住のブラックのミュージシャンで「ハウス・バンド」的なバンドを作ってもいいのではないかと思う。前にも誰かのライヴのときに同じことを書いたことを思い出す。そのときは連れてきたミュージシャンのレベルが低かったのだが。

ボビーは2005年に35年ぶりくらいのアルバムを出していて、それが『ザッツ・オール・アイ・ウォナ・ノウ』というもの。今回は4曲目で歌われたのだが、これ、調べてみるとサザン・ソウルのジェームス・カーの作品。カーのシングル「ユーヴ・ガット・マイ・マインド・メスド・アップ」のB面に収録されていた「ザッツ・ホワット・アイ・ウォント・トゥ・ノウ」を少しタイトルを変えたようだ。

ヒット曲1曲でどんなステージを組むかと思ったが、なんとその「サニー」、オープニングのイントロ、中盤で本編、エンディングの「アウトロ」と3回でてきた! さすが、使えるものは何度でも使えっていう感じ。普段、あまり歌っていないようで、歌もかなり不安定だが、一番受けたのはアンコールで登場したとき。

舞台袖からステージにあがるとき、1960年代に流行った「モンキー・ダンス」をカクカクしながらやって出てきたのだ! これがかわいくて、最高におもしろい。そして、彼は手にあるものを持ってでてきた。さて、ここで問題です。何を持ってきたでしょう。行った人以外、これがわかる人は絶対いない。正解は2本のスプーンなのだ。

そして、その2本のスプーンをカチャカチャ、テンポよくぶつけながらリズムを取る。まるでその音は、オマー・エドワーズとまではいかないが、ちょっとしたタップ・ダンスの音みたい。ボビーがスプーン使いの達人とは知らなかった。それも、やはり現場で見ての初めての発見だ。ライヴは一度は見ないと。この70分の中で、「モンキー・ダンス」と「スプーン芸」が一番受けた。

もうひとつ受けたのが、そのアンコールのところでのメンバー紹介のとき。メンバーの名前を覚えていなかったようで、キーボードの方を指し、「…キーボード・プレイヤー!」、ドラマーを指し「ドラマー!」と紹介。受ける。(笑)いいものを見せてもらった。だが彼はアンコールでこの「スプーン芸」と「モンキー・ダンス」だけで歌わなかった。なめてるなあ。(笑)

ボビー・へブは1938年7月26日テネシー州ナッシュヴィル生まれ、今年70歳。「サニー」は、先日紹介したディスコ映画『DISCOディスコ』でボニーMのヴァージョンがオープニング・テーマとなっている。そういうわけで、個人的には「サニー」がちょっとしたマイ・ブームになった。2-300以上のカヴァー・ヴァージョンがある「サニー」、これ1曲で一生安泰、これぞアメリカのショー・ビジネスの世界だ。

そして、そのサニーをひとりのジャズ・ミュージシャンが自分のものにしていた。

2004/10/15 (Fri)
Pat Martino Live At Blue Note: He's A Jazz Survivor
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200410/diary20041015.html

■ メンバー

ボビー・ヘブ/Bobby Hebb(Guitar/Vocals)
祖田 修/Osamu Sam Soda(Piano)
房原 忠弘/Tadahiro Fusahara(Trumpet)
鈴木 央紹/Hisatsugu Suzuki(Tenor Saxophone)
東原 力哉/Rikiya Higashihara(Drums)
中島 克巳/Katsuki Nakajima(Bass)

■セットリスト ボビー・ヘブ
Setlist : Bobby Hebb : Billboard Live Tokyo, October 25, 2008

show started 18:01
01. Intro: Main Theme : Sunny (Disco version)
02. Cold Cold Night [Bobby Hebb]
03. You Want To Change Me [Bobby Hebb]
04. That's All I Wanna Know [James Carr][Carr's title "That's What I Want To Know"]
05. That's The Way I Like It [KC & The Sunshine Band]
06. Nigerian Market Place [Instrumental] [Oscar Peterson Trio]
07. A Natural Man [Lou Rawls]
08. Sunny (Original version)
09. Direct From My Heart [Little Richard]
10. You Send Me [Sam Cook] ~ Outro "Sunny"
Enc. (Instrumental) (Spoon Play & Monkey Dance)
show ended 19:09

(2008年10月25日土曜、六本木ビルボード・ライヴ=ボビー・ヘブ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Hebb, Bobby
2008-176

投稿者 吉岡正晴 : 04:11 AM | コメント (0)

October 30, 2008

Neville Brothers Live At JCB Hall

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ネヴィル・ブラザーズ12年ぶりのライヴ】

普遍。

なんと12年ぶりというニューオーリンズのネヴィル・ブラザーズのライヴが東京ドーム横のJCBホールで行われた。この会場に僕が足を運ぶのは初めて。やはりできたばかりでさすがに綺麗。レイアウトも4層になっていて、どこからでも見やすくなっている。2000人以上入るホールだ。彼らの来日は1986年が初で以来今回で8回目という。

ドラムス、ギター、ベース、キーボード2、パーカッションにアーロンとシリル・ネヴィルの計8人がオンステージ。19時ちょうどに始まり、1曲目からニューオーリンズのセカンド・ライン系のファンクを披露。のりのりだ。

このドンドドドンドドンというニューオーリンズのリズムは中毒になる。実に気持ちいい。だいたいがミディアム調の曲で、おせおせだ。ライヴ・バンドで鍛え上げただけあり、バンド演奏はがっちり、きっちり、文句なし。ニューオーリンズ・ファンクからブルーズ調のもの、そして、チャールズのサックス・ソロ、アーロンのヴォーカル・ソロなどだいたい一式揃えて披露する。

なによりよかったのが、満席ではないこの会場に来ているお客さんが全員ネヴィルのファンでネヴィルの演奏を真剣に聴きに来ているということ。だから始まる前から観客の熱気が熱い、熱い。そして、1曲目から観客の反応がすこぶるよい。こういうライヴは空気がいい。

アーロンが歌うクラシック「テル・イット・ライク・イット・イズ」は、本当に神々しい。アンコールでも1曲目はアーロンの「アメイジング・グレイス」だった。

その昔、小さなところと、その後どこかで見た記憶があるのだが、12年ぶりとは思わなかった。かつてみたときと、彼らのサウンドは普遍だ。唯一変わったことといえば、彼らが年を取ったというだけ。One Love, One Nevilles!


■ メンバー

Art Neville (Vocal & Keys)
Charles Neville (Vocal & Sax)
Aaron Neville (Vocal & Tambourine)
Cyril Neville (Vocal & Percussion)

Willie Green (Drums)
Chris Severin (Bass)
Michael Goods (Keys)
Makuni Fukuda (Guitar) 福田真國

■セットリスト ネヴィル・ブラザース JCBホール
Setlist : Neville Brothers @ JCB Hall, October 29, 2008

show started 19:00
01. Fire On The Bayou [Fiyo On The Bayou]
02. No Butts, No Maybes [Cyril Neville] / They All Aske'd For You [Meters]
03. Africa [Live Nevillization]
04. Brother Jake [Brother's Keeper]
05. Mojo Hannah [Live Nevillization]
06. Voo Doo [Yellow Moon]
07. Everybody Plays The Fool [Main Ingredient / Aaron Neville: Warm Your Heart]
08. Besame Mucho (Instrumental) [Charles Sax Solo]
09. Hey Pocky Way [Fiyo On The Bayou]
10. Tipitinas [Cyril Neville][Doctor John, Professor Longhair]
11. "Rock & Roll Medley" : Johnny B. Good [Chuck Berry] / Bony Moronie [Ritchie Valens] / Dizzy Miss Lizzie [Beatles] / Slow Down [Beatles] / Oh Boy! [Buddy Holly] / Long Tall Sally [Little Richard, Beatles]
12. ?? (Instrumental) [Charles Sax Solo]
13. Big Chief [Cyril Neville]
14. Tell It Like It Is [Aaron Solo]
15. Yellow Moon [Yellow Moon]
Enc.1 Amazing Grace [Traditional][Aaron Solo]
Enc.2 One Love [Bob Marley] / People Get Ready [Curtis Mayfield]
show ended 20:38
xx. (CD) When The Saints Go Marching In

(2008年10月29日水曜、水道橋・JCBホール=ネヴィル・ブラザース・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Neville Brothers
2008-178

ネヴィル・ブラザース、ネヴィル・ブラザーズ、Neville Brothers, ネビル・ブラザース、ネビル・ブラザーズ


投稿者 吉岡正晴 : 02:48 PM | コメント (0)

October 24, 2008

Gatz Live At Blues Alley

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ガッツ・ライヴ~雨にも負けず…】 

雨男。

ガッツの僕が見るライヴとしては2008年5月以来のもの。それにしても、オリジナルばかりで、しかも、まだCD音源も出していないのに、120分近くのライヴをやるのだから恐れ入る。(笑) ここに来てるファンは、心底ガッツ・ファンですね。すばらし。元祖雨男ガッツ、今日も目黒の空は雨に濡れ~。「雨の目黒」とか「雨の権之助坂」とかって曲が出来るんでは?(笑)

こうしたスタイルでやるライヴは、ガッツによれば、今回でちょうど10回目。ということで、今回はいつもと違う何かをやりたいと、ガッツは普段は50分2ステージという構成を、100分ワンステージにしてみた、という。そこでライヴの始まりが8時。終わったのはほぼ10時だったから、約2時間たっぷりだ。僕は一気にワンステージのほうがテンションが保たれ楽しみやすい。

Jポップであって、ちょっとソウルフルで、そして、ロックの要素もあるリアル・ミュージシャン、それがガッツというところか。全体的にほとんどの曲がミディアムからアップテンポの曲で、がんがんエネルギーを発してくる。

ちょうどビームス帰りの岡さんと一緒にで向いたら、ゴス、黒沢さん、村上さん、北山さんらと同じ席になり、鑑賞。黒沢さん「いい曲、多いよね。ほら、よく考えたら、彼のオリジナルばっかり聴くの初めてなんだよね。『ソウル・サーチン』も、『ソウル・パワー』もカヴァーが多いし(笑)」。

いくつかの曲で僕はガッツの歌がサザン・オールスターズっぽいなあ、と感じている。僕は個人的にはあんまりサザンぽくならないほうがいいなあ、思った。普通に歌えばそれでもうガッツ節になっているから。

アンコール2曲目「季節の中で」という曲を聴いていたら、なんか黒沢さんにあいそうな曲調に思えた。「これ、歌ってみたら」と冗談ぽく言ったら、さびのフレーズをすぐにちょっとだけ歌っていた。さすが、「すぐ歌う課」黒沢さんだけのことはある。「逆に僕がガッツに曲書いてみてもおもしろいかも」とも。やはり、いいシンガーはいいシンガーを聴くとインスパイアーされるものが多いのだろう。

岡さんと村上さんは青山OA以来の旧知の仲。ライヴ後『アフター・ザ・ダンス』個展について、いろいろと話をしていた。近いうちに来てくれるそうだ。ブルース・アレーのフライアーの棚に『アフター・ザ・ダンス』のチラシがなかったのでマネージャーの高橋さんに言うと、「あ、(もらって)もうすぐに配っちゃったよ」というので、追加のフライアーとはがきをどさっと渡したのは言うまでもない。今日も仕事をした。

■ 過去記事

May 15, 2008
Gatz Live At Blues Alley : He Isn’t “Rain Man” Anymore
http://blog.soulsearchin.com/archives/002514.html

April 01, 2008
Gatz Debut At Cotton Club
http://blog.soulsearchin.com/archives/002424.html

January 29, 2008
Gatz Live At Blues Alley: Tons Of Sparkling New Songs
http://blog.soulsearchin.com/archives/002291.html
(ここに膨大な量のガッツ過去記事一覧)

■ メンバー
BLUES ALLEY JAPAN Players Nite~GATZ original vibrations~

(Vo/G)GATZ、音音(nene)、PUPILA (Harmonica/Key)西脇辰弥 (Ds)高田真(B)下野ヒトシ (Per)坂井“Lambsy”秀彰 (Sax)本間将人 (Tp)川上鉄平 (Tb)石戸谷斉 

■セットリスト ガッツ
Setlist : Gatz @ Blues Alley Japan, October 23, 2008

Show started 20:13
01. 君の瞳
02. 心配ないよ
03. Be With You
04. Keep On Movin’
05. Fly High
06. Stay
07. Got To Be Free
08. Great Escape
09. Melody
10. 地球に抱かれてる
11. Long Vacation
12. Rock Your Soul
13. 真夏の海
14. 夢物語
Enc. ありがとう
Enc. 季節の中で
Show ended 22:10

(2008年10月23日水曜、目黒ブルース・アレー=ガッツ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Gatz
2008-174


投稿者 吉岡正晴 : 01:48 AM | コメント (0)

October 23, 2008

Omar Is Rhythm, Omar Is Music, Omar Is Singer: We Hear Omar's Songs

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【オマーのタップからオマーの歌が聴こえてくる】

感動。

デューク・エリントン楽団がコットンでライヴ。同楽団は2008年2月にビルボード・ライヴに来ていたので、8ヶ月ぶり。ずいぶんと短いインターヴァルで来日する。しかし、コットンほぼ満席。今週は、アメックス・ウィークとのことで、アメックス・カードで支払うとウェルカム・ドリンクが提供される。しかも、ちょっとしたトレイのおみやげまで。いつもより、観客の年齢層が高めなのは、アメックス・カード・ホルダーが多いせいか。

DSC08585.JPGDSC08587.JPG

さて、約70分のパフォーマンスでの圧巻は、タップ・ダンサー、オマー・エドワーズのダンス・パフォーマンス。3ヶ月ほど前の7月に、横浜ランドマークの『ハーレム・ナイト』で見たばかりだが、コットンで直近1メートルの距離で見ると、これは大変な迫力で大感激した。オマーのタップは2004年夏から毎年見ていることになるが2005年夏に見て以来の感銘を受けた。

オマーは、タップしながら客席を一巡してステージに上がった。テーブルとテーブルのほんの狭い通路さえも、彼は足を踏み鳴らしながら、タップをした。もちろん僕の目の前もタンタンタンタンと音を鳴らしながら、通っていった。そしてバンドが「キャラヴァン」をやり始めると、それにあわせ、一段高くなったステージで激しくタップを踊る。

オマーのタップは、当たり前のことだが、体すべてであらゆるものを表現する。それも、そこには強烈なブラックネス(黒さ)がにじみ出ている。ただ足を踏み鳴らしているだけで、なぜこれほど感動するのだろう。すぐ目の前で彼が踊るので、その黒い波動が直接届き、見る者を圧倒する。

オマーはリズムだ。オマーは音楽だ。そして、オマーは歌だ。
Omar is rhythm. Omar is music. And Omar is song.
歌がオマーであり、音楽がオマーであり、リズムがオマーだ。
Song is Omar, Music is Omar, and Rhythm is Omar.
なんという表現者だろうか。

DSC08586.JPG

オマー(左)、スタフォード・ハンター(トロンボーン、サックス)

いかなる演奏よりも、どんな歌よりも、ソウルを感じさせ、僕はただそのパフォーマンスを見ているだけで感動の嵐に包まれた。一体、歌ものよりも感動してしまうってなぜなんだろう。何百というソウルのライヴを見ている中でこんな歓喜を感じることは滅多にない。

パッション、喜び、怒り、熱情、愛、憎しみ、挑発、受け入れ、笑い、そして、人生そのもの。そんなオマーの歌声が聴こえてくる。きっと、オマーの中に強烈すぎるほどのソウルの爆発があるから、それが僕の心の琴線に触れるのではないだろうか。

彼のタップは中心軸がぶれない。だから、本当にかっこいい。そして、彼得意の少し前のめりになって踊るスタイルを連続すると、その前のめりの彼がこちらにいまにも倒れてきそうな錯覚に陥る。だが倒れてきそうな瞬間彼は体を建て直し、すぐに次の動きへ移る。見事だ。無駄な動きなど一切ない。

目の前で彼が踊るので、彼の足元を凝視した。黒いエナメルのタップ・シューズが眼にもとまらぬ速さで動く。そして、彼が勢いよく回転すると、汗の飛沫(しぶき)がダイアモンドのようにきらりと光りながら周囲に飛び散った。2005年7月に僕が「ハーレム・ナイツ」で目撃した汗の飛沫の美しさを再見して感動した。飛び散る汗の飛沫のなんと美しいことか。何度か彼が回転するうちに、そのダイアモンドの飛沫が飛び散る様がスロー・モーションのようにゆっくり落ちていくかのような錯覚に陥った。

そして、後半彼はおもむろにタップ・シューズを脱ぎ捨て、靴下を脱いだ。きた~~! 彼の定番の「裸足のタップ(Barefoot Tap)」だ。なぜ彼が裸足でタップをやりだしたか。2005年7月の下記関連記事で彼が答えている。

音楽は勝負だという。タップも、いや、ダンスもまさに真剣勝負だ。彼がステージにいた23分間、ソウルの神様が彼に白い光を当てているようだった。もし僕が10代で彼のタップをこんなに近くで見たら、オマーのようなタップ・ダンサーになりたいと思って、タップを始めたに違いない。きっと、ニューヨークのアポロ・シアターなんかでは、彼のタップをそれこそ10代の子供たちが見る機会がたくさんあるのだろう。そうして、それに影響を受けて次の世代に文化が継承されていくのだ。

今これを書くとき、目を閉じると、オマーの動きがまぶたに浮かぶ。さすがにこの動きと空気と波動は、いくら文字で書いても伝えられない。たとえビデオやYou Tubeでも伝わらない。その場のライヴで見て感じるしかない。

(この項続く)

■ 過去関連記事

オマーが毎年やってくる『ハーレム・ナイツ』ライヴ評↓
July 24, 2008
Harlem Nights Vol.7 Has Just Started
http://blog.soulsearchin.com/archives/002617.html

July 26, 2007
"Harlem Nights Vol.6" At Landmark Tower: "I Don't Repeat" Says Omar
http://blog.soulsearchin.com/archives/001918.html
第6回ライヴ評

July 29, 2006
Alyson Talks, Omar Talks: Harlem Nights
http://blog.soulsearchin.com/archives/001164.html
オマー語る

July 28, 2006
Harlem Nights Vol.5: Alyson Williams Sings Wide Variety Of Music, Omar Edwards Taps With New Idea
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200607/2006_07_28.html
第5回ライヴ評

July 29, 2005
Harlem Nights: Omar Edwards, Barefoot Tap Dancer
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200507/2005_07_29.html
第4回ライヴ評

2004/07/31 (Sat)
Harlem Nights III: Bring Your Cake For Lonnie's Birthday
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200407/diary20040731.html
第3回ライヴ評

2003/03/22 (Sat)
Bring In 'Da Noise, Bring In 'Da Funk: Soul explosion!
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200303/diary20030322.html
オマーの従兄弟で師匠的存在のセヴィアン・グローヴァーのタップが登場スル『ノイズ・アンド・ファンク』ライヴ評

February 23, 2008
The Duke Ellington Orchestra: Play With Curtain Opened
http://blog.soulsearchin.com/archives/002344.html
デューク・エリントン・オーケストラ前回ライヴ評。セットリスト付き

April 17, 2005
Blue Note: The Night For Duke's Place
http://blog.soulsearchin.com/archives/000043.html
2005年デューク・エリントン・ライヴ評

■ メンバー

デューク・エリントン・オーケストラ・ウィズ・スペシャル・ゲスト・オマー・エドワーズ
Tommy James(p,MD), Marty Morell(ds), Omar Edwards(tap), Mark Gross(sax), Enrique Fernandez(sax), Shelley Carrol(sax), Bobby LaVelle(sax), Jason Marshall(sax), Seneca Black(tp), Mark McGowan(tp), Kevin Louis(tp), Ravi Best(tp), Stafford Hunter(tb), Dion Tucker(tb), Jack Jeffers(tb), Jennifer Vincent(b)

■セットリスト デューク・エリントン・オーケストラ、オマー・エドワーズ
Setlist : Duke Ellington Orchestra @ Cotton Club, October 22, 2008

show started 21:32
01. Cotton Club Stomp (?)
02. Black And Tan Fantasy
03. Satin Doll
04. Oculapaca
~Omar On The Stage
05. Caravan
06. (Free Style with two trumpet players)
07. (Free Style)
08. (Drum solo to big band) (Inwlked Bud)??
~Omar off the stage
09. In A Sentimental Mood
10. Johnny Came Lately
11. Take The "A" Train
Enc. Omar on the stage with piano playing : It Don't Mean a Thing (If It Ain't Got That Swing)
show ended 22:42

(2008年10月22日水曜、丸の内・コットン・クラブ、デューク・エリントン・オーケストラ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Duke Ellington Orchestra featuring Omar Edwards
2008- 173

投稿者 吉岡正晴 : 06:07 AM | コメント (0)

October 20, 2008

Joe : More Hug & Kiss At Joe's Live; Something In Common With Peabo Bryson

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ジョーとピーボの共通点】

好感度。

アトランタ出身のセクシー・シンガー、ジョー・トーマスの約1年1ヶ月ぶりのライヴ。ジョーもほぼ毎年のようにやってきて、日本でもとても人気の高いシンガーだが、今年も連日ほぼ満席、しかも、7割がた女性ファンで埋め尽くされる。そして、ジョーは徹底してファン・サーヴィスに務める。

昨年ライヴをやったため、ビルボード・ライヴの会場を熟知したようで、ステージを降り、客席を回るルートも完璧、ほぼ一筆書きのように上手に満遍なく周る。花をファンからもらえば、必ず、ハグやキスをして返す。このあたりの「お客様は神様」といった姿勢は好感度ア~~ップ。

そのあたりを見ていて、「ピーボ・ブライソンに姿勢が似ている」と松尾さんが指摘、同意した。そう思ってみると、ピーボとジョーにいくつか共通点を発見。

1)ジョーもピーボも最初は自分で曲を書いていたが、途中から他の職業作家の作品を歌うようになる。ちなみに最新作『ジョー・トーマス~ニュー・マン』では自作曲なし。ただし、2009年発売の新作は自作曲多数らしい。

2)ピーボもステージに上がる前に、客席の全員と握手する大サーヴィス。ジョーもさすがに全員ではないが、かなり客席に降り、ハグ&キスの大サーヴィス。

3)ピーボも1曲ライヴでギターの弾き語りをするが、ジョーもアンコールで弾き語りをする。

4)どちらの曲も、メロディー重視のメロディアスな作品が多い。よって日本人受けする。しかも、二人ともセクシーなラヴ・ソングをたくさん歌う。

5)ジョーはジョージア州出身、ピーボは生まれはお隣サウス・キャロライナだが、ジョージア州アトランタ在住。ジョージアつながり濃し。

というわけで、ジョーは21世紀のピーボか。(笑)

全体的なセットリストは、ほぼ昨年と同じで、次々と曲がメドレーでノンストップで歌われるので、実に飽きない。セットリストで15曲目までを一気に40分程度で歌いまくる。このテンポ感はすばらしい。そして、前半に1曲、後半に5曲、新作アルバムからの作品を交えた。やはり、「オール・ザ・シングス」「ノー・ワン・エルス・カムズ・クロース」などのメロディアスなヒットは、イントロで歓声があがる。この手のシンガーとしては、最高だ。

■ ジョー最新作

ニュー・マン
ニュー・マン
posted with amazlet at 08.10.20
ジョー
BMG JAPAN Inc.(BMG)(M) (2008-09-24)
売り上げランキング: 1797

■ジョー・過去記事(ライヴ評)

September 05, 2007
Joe At Billboard Live: Joe Sings For All The Ladies In The House
http://blog.soulsearchin.com/archives/001992.html
(前回ライヴ評=昨年のセットリストもあります)

2003/12/13 (Sat)
Sex & Soul: That's What Joe Is
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200312/diary20031213.html
(2003年ライヴ評)

■ メンバー

ジョー/Joe(Vocals)
トラヴィス・セイルズ/Travis Sayles(Keyboards)
ジャーメイン・パリッシュ/Jermaine Parrish(Drums)
スティーヴ・ワイヤーマン/Steve Wyreman(Guitar)
DJクールキッド/DJ Kool KID(DJ)
ブライアン・クッカーハム/Brian Cockerham(Bass)

■ セットリスト: ジョー ビルボード・ライヴ 2008年10月18日(土)
Setlist : Joe @Billboard Live, October 18, 2008

show started 18:01
01. Intro
02. Why Just Be Friends (From Latest 7th CD "New Man")
03. Stutter (From 3rd album "My Name Is Joe")
04. Ride With You (From 5th CD "And Then...")
05. Don't Wanna Be A Player (From 2nd CD "All That I Am")
06. Where You At (From 6th CD "Ain't Nothin' Like Me")
07. If I Was Your Man (From 6th CD "Ain't Nothin' Like Me")
~Ballad section~
08. My Love (From 6th CD "Ain't Nothin' Like Me")
09. What If A Woman (From 4th CD "Better Days")
10. Treat Her Like A Lady (From 3rd CD "My Name Is Joe")
11. All The Things (Your Man Won't Do) (From 2ndCD "All That I Am")
12. Good Girls (From 2nd CD "All That I Am")
13. More & More (From 5th CD "And Then...")
14. The Love Scene (From 2nd CD "All That I Am")
15. I Wanna Know (From 3rd CD "My Name Is Joe")
>Talk
~Songs from New Album~
16. Man In Your Life (From Latest 7th CD "New Man")
17. We Need To Roll (From Latest 7th CD "New Man")
18. By Any Means (From Latest 7th CD "New Man")
19. E.R. (From Latest 7th CD "New Man")
Enc.1. Heart Behind My Eyes (From Latest 7th CD "New Man")
Enc.2. All That I Am (From 2nd CD "All That I Am") (Acoustic guitar version)
Enc.3. No One Else Comes Close (From 2nd CD "All That I Am") (Acoustic guitar version)
show ended 19.12

++Joe's Albums

1. Everything (Mercury)(1993)
2. All That I Am (Jive)(1997)
3. My Name Is Joe (Jive)(2000)
4. Better Days (Jive)(2001)
5. And Then... (Jive)(2003)
6. Ain't Nothin' Like Me (Jive) (2007)
7.Joe Thomas / New Man (563 Music) (2008)

(2008年10月18日土曜、六本木・ビルボード・ライヴ=ジョー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Joe
2008- 171


投稿者 吉岡正晴 : 06:03 AM | コメント (0)

October 12, 2008

"Sing, Harlem, Sing" Live : Live Show Or Musical?

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【『シング・ハーレム・シング』】

全国縦断。

ハーレムを舞台にしたミュージカル『ママ、アイ・ウォント・トゥ・シング』でヒットを飛ばしたプロデューサー、ヴァイ・ヒギンスがてがけた新プロジェクトが『シング、ハーレム、シング』。ニューヨークのハーレムに息づくゴスペル、ソウル、R&Bミュージックの歴史を俯瞰して見せようというもの。『ママ…』がドリス・トロイというシンガーの生涯を描くというストーリーに、数々のゴスペル・ソングなどをいれたものだが、これは音楽主体のライヴ。3~4曲ごとに、ヴァイのDJが声だけで入り、ブラックの歴史などが語られる。それに付随した映像も見せられる。これが日本全国をかけめぐる。

ヴァイはWJOY局というハーレムの架空放送局のDJだ。シンガーは、17人。冒頭は紫の衣装に白いかけをかけていて、いかにも教会風。いろいろと振り付けがなされていて、飽きない。これにバンド(ドラムス、ギター、ベース、キーボード2台)がつく。

基本的な方向性は僕はいいと思うのだが、バンドとシンガーがただカヴァー曲をやってしまうショウというギリギリの線にいる。もちろん、選曲がいいのと、シンガーの数が多いからまさに物量作戦でそこそこの迫力は出るので楽しめることは楽しめるのだが、『ママ…』と比べると、正直、物足りない。たぶん、『ママ…』は、ドリス・トロイというシンガーのストーリーがあり、その物語がいいからライヴそのもの、つまり歌へのめりこめたのだろう。だがここではそういうストーリーがなく、単にドキュメンタリー的になっていて、時代を追ってソウルなどのヒットがカヴァーされている、という感じになっている。あくまでカヴァーはカヴァーの域をでない。とは言っても、別に何も考えずにそこで歌われた曲をただ楽しみ、コンセプトなど関係なくソウルのカヴァー・ヒットを次々聴くにはいいのかもしれない。ミュージカルなのか、ただのライヴなのか。『ママ…』の出来がよかっただけに、ヴァイ・ヒギンセンへの期待値は最初から高いから少し辛口になる。

途中(下記セットリストで21)で日本人シンガーが登場し、日本語の曲を歌うが、これもよくわからない。NHKのみんなの歌にでもでてきそうな曲で、どこにゴスペルやソウルと接点があるのだろうか。もし日本語で歌うなら、ゴスペル曲を日本語で歌うなどしたほうがいい。つまり、ここは、パーシー・スレッジ→シャカ・カーン→日本語曲→アル・グリーンという並びなのだが、ここでこの曲がはいる必然性がまったくない。公演地が日本だから日本人に1曲歌わせたのだろうが、歌わせるならもっといい形で出したいところ。日本語の歌は上手だっただけに残念。例えば本編を1部2部に分け、その間のつなぎの特別枠として日本語曲を、ボーナストラック的にいれるとか。

『シング、ハーレム、シング』ではあくまでそのルーツはゴスペルということで、最初ゴスペルで始まり、最後もゴスペルで〆る。これはひじょうに効果的で、終わりよければすべてよし、という感じでオーディエンスは総立ち、熱狂して終わる。

コンセプトがいいだけに、もう少し作りこめるのではないだろうか。例えば、ゴスペルがあり、ブルーズがあり、リズム&ブルーズが生まれ、ロックン・ロールが生まれた。そして、1960年代半ばにはR&Bはモータウン、スタックスを始め世界を席巻するポップ・ミュージックになった。1960年代後期からは、ブラック・パワー、公民権運動が盛んになった。サイケが流行り、ニュー・ソウルの波があって、ディスコが登場、それが衰退し、ヒップホップが登場、そして、またゴスペルへ戻る。これらのポイントの曲はいくつかちゃんと歌っているのだ。一般の人にはよいかもしれないが、熱いブラック・ミュージック愛好家としては何かちょっと消化不良気味だ。ヴァージョン・アップしてもう一度来年でもやってきてもらいたい。

話は変わるが、『ママ…』は映画化され、これが全米で2009年4月に公開される。映画は、シアラ(主演)、パティー・ラベール、ベン・ベリーン、リン・ホイットフィールドなどが出演。『ママ…』が初めて公開されたのは1983年のことだから、今年で25周年。ミュージカルから映画へ、見事なものだ。やはり、ストーリーがしっかりしているから、永続性を持つ。

■今後の日程
2008年
10月11日(土)東京  東京厚生年金会館(昼夜公演 14:00~/17:30~)
10月12日(日)東京  東京厚生年金会館(昼公演 14:00~)
10月14日(火)佐賀  佐賀市文化会館(夜公演 19:00~)
10月15日(水)熊本  熊本市民会館(夜公演 19:00~)
10月17日(金)広島  アルソックホール(夜公演 19:00~)
10月18日(土)福岡  福岡市民会館(昼夜公演 15:00~/18:30~)
10月19日(日)福岡  福岡市民会館(昼夜公演 13:00~/17:00~)
10月20日(月)長崎  ブリックホール(夜公演 19:00~)
10月22日(水)名古屋 中京大学文化市民会館(夜公演 19:00~)
10月23日(木)名古屋 中京大学文化市民会館(夜公演 19:00~)
10月25日(土)沖縄  沖縄コンベンションセンター(夜公演 18:00~)
10月27日(月)宮崎  宮崎市民文化ホール(夜公演 19:00~)
10月28日(火)鹿児島 宝山ホール(夜公演 19:00~)
10月30日(木)大阪  梅田芸術劇場(夜公演 19:00~)
10月31日(金)大阪  梅田芸術劇場(夜公演 19:00~)
11月 5日(水)仙台  イズミティ21(夜公演 19:00~)
11月 7日(金)大分  iichikoグランシアタ(夜公演 19:00~)
詳細は『Sing,Harlem,Sing!』
http://www.tnc.co.jp/harlem/

■ アルバム『シング・ハーレム・シング!』

シング・ハーレム・シング!
NYハーレム・ゴスペル
EMIミュージック・ジャパン (2008-10-08)
売り上げランキング: 36793

■セットリスト シング・ハーレム・シング 新宿厚生年金会館 2008年10月11日(土)
Setlist (Imcomplete) : Sing, Harlem, Sing @ Shinjuku Kousei Nenkin Kaikan, October 11, 2008

show started 17:41
01. Gospel Medley: Jesus Feeling Alright~
02. Do You Know Him
03. Faith Can Move A Mountain
00. Video
04. Johnny B. Good [Chuck Berry]
05. Rock 'N Roll Music [Chuck Berry]
06. Stand By Me [Ben E. King]
00. Video
07. Respect [Aretha Franklin]
08. Think [Aretha Franklin]
09. Let's Get It On [Marvin Gaye]
10. I Heard It Through The Grapevine [Marvin Gaye, Gladys Knight & The Pips]
11. Midnight Train To Georgia [Gladys Knight & The Pips]
00. Video
12 I Got You (I Feel Good) [James Brown]
13. It's A Man's Man's Man's World [James Brown]
14. I Will Survive [Gloria Gaynor]
15. A Woman, A Lover, A Friend [Jackie Wilson]
16. At Last [Etta James]
17. Higher & Higher [Jackie Wilson]
18. Lovin' You [Minnie Riperton]
00. Video
19. When A Man Loves A Woman [Percy Sledge]
20. I'm Every Woman [Chaka Khan]
21. ラブソングを贈りたい(浦嶋りんこ)
22. Let's Stay Together [Al Green]
00. Video
23. 3 Dancers (using CD, 4 songs medley)
00. Video
24. I Don't Know What You Come To Do
25. Center Piece
26. I've Got A Feeling
00. Vy Address
27. Joyful Joyful (including a riff of "What Have You Done For Me Lately")
28. Oh Happy Day [Edwin Hawkins]
29. Be Alright??
show ended 19:30

(2008年10月11日土曜、『シング・ハーレム・シング』ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Sing, Harlem, Sing
2008-168

投稿者 吉岡正晴 : 06:29 AM | コメント (0)

October 11, 2008

Philip Woo Session: Funk, Rock, Fusion, Anything Is OK

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【フィリップ・ウー・セッション】

凱旋。

彼が以前在籍していた強力ソウル・バンド、メイズ・フィーチャリング・フランキー・ベヴァリーでの北米、イギリスでのライヴに参加し、久々にメイズの一員となった強力キーボード奏者、フィリップ・ウーのライヴ。今回は日本在住のブラック女性シンガー、デイ・ノーマンをフィーチャー。

デイは、なかなかいい声の持ち主で、歌声をしばらく聴いていると、彼女の歌のトーンを伸ばすところが、後を引くおいしいソフトクリームのよう。メイズ帰りのせいか、今回のセットリストは、ファンキー調の曲が目立った。

いつも、事前にフィリップにセットリストをください、と頼むのだが、いつもはたいがいその場で紙切れに書いたものをくれたり、一枚しかないと、その場で手書きで写したりするのだが、な、な、なんとこの日はちゃんとプリント・アウトしたもの、しかも、曲間に余白があり、フィリップのロゴが薄く入ったセットリストをくれた。「おお、事前に印刷してきたんだ」と言うと、「君のために、プリント・アウトしてきたんだよ」と笑いながら言った。

全体的に、今回は選曲がマニアすぎた感がある。セカンドのほうが若干なじみはあったかもしれない。セカンド前にやってきて、セカンドから見た盟友ハセヤンは、「ドラムスは、とてもうまいんだけど、その音が他の音と比べて大きすぎる。パーテーションで区切ったほうがよりいいと思う」とコメント。ジェイ・スティックスについて、「今、スマップのツアーで、ずっとドラムス叩いていて、キムタクと一緒にバトルするんだよ」と解説すると、一呼吸おいて、「それがどうした?」 「いや、別に」 「俺なんか沢田研二と一緒にやったぞ」(笑)

フィリップの周りは、アコースティック・ピアノ(グランド・ピアノ)、ハモンド・オルガン、ローズ、あと2台と計5台を駆使して音を作る。それにしても、ファンキーでタッチが強いのだろう。

今回のゲスト・シンガー、デイ・ノーマンはご主人の関係で11月まで東京に在住している。アメリカではほとんどシャワーくらいで歌った程度。不安定な部分はあるが、声が実にいい。ホイットニーなどを思わせる。デイは、将来弁護士になるべく勉強をしている、そうだ。影響を受けたシンガーとして、シャーデー、アリシアなどと答えた。

デイは、セカンドの4曲目、アリシア・キーズの曲の途中で感極まって泣いてしまった。あとで聞くと「あまりにもいろんなことが思い出されて。それに、フィリップのキーボード、ハンクのギターが見事に素晴らしかったので、もう歌えないと思った」という。

それにしても、ジェイのドラムス、ハンコ屋さんのギター、クリフのベースというリズム隊は実に強力だ。バンドとしては、とてもいいバンドで、演奏もしっかりしているので、もう少し事前に宣伝をして、お客さんを増やしたい。

■ メンバー

PHILIP WOO SESSION

(HAMMOND A-100/Leslie147)Philip Woo (G)西山HANK史翁 (B)Cliff Archer (Ds)Jay Stixx (Vo)Day“D.C.”Norman

■セットリスト フィリップ・ウー @目黒ブルーズアレー 
Setlist ; Philip Woo

show started 19:40
01. Brown Bread [Jimmy McGriff]
02. Think Of You (↓Day Norman) [Ledesi]
03. Promises [India Arie]
04. I Can't Make You Love Me [Bonnie Raitt]
05. Kissing My Love [Bill Withers]
06. Baby Love [Mother's Finest]
07. Take Me To The River [Al Green]
show ended 20:51

second set
show started 21:31
01. Fikisha [Roy Ayers]
02. Come With Me(↓Day Norman) [Tanya Maria]
03. Open Your Eyes You Can Fly [Liz Wright]
04. Butterfly [Alicia Keys]
05. Moody's Mood [James Moody]
06. Love Me Still [Chaka Khan]
07. Please Send Me Someone To Love [Traditional Blues]
08. Tell Me Something Good [Rufus (Chaka Khan)]
Enc. To Make You Feel My Love [Adele]
show ended 22:40

(2008年10月10日金曜、目黒ブルースアレー=フィリップ・ウー・ライヴ)
ENT>MUSIC>Live>Woo, Philip
2008-167


投稿者 吉岡正晴 : 01:51 PM | コメント (0)

October 04, 2008

Joe Sample Talks (Part 2): Dave Koz Live: The Most Choreographed Sax Player In The Jazz

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ジョー・サンプル飛び入りのデイヴ・コーズ・ライヴ】

伝説。

急遽デイヴ・コーズのライヴをジョーと鑑賞することになり、ブルーノートへ。頭が欠けたが、到着するとすでに彼は来ていた。デイヴは、サックスを吹きながら、横のベース奏者、ギター奏者とともに、ゆったりした振り付けをしながら、演奏していた。彼は、いくつかの曲で、実におもしろい振り付けをする。デイヴ・コーズは、「フュージョン界でもっとも振り付けをするサックス奏者」だ。観客をエンタテインすることに徹底している。実に楽しい。

これを見たジョーは、「He does big production(ずいぶん、作りこんでるな)」と笑いながら言った。そして、「後でプレイするよ」と付け加えた。おおっ、やった!

日本語を巧みに交えて、デイヴはよくしゃべる。メンバー紹介で、「やるね!」「チョい悪オヤジ」などなど。そして、こんなアナウンスも。「ウェイマン・ティーズデール(Wayman Tisdale=ベース奏者、元NBAのバスケート・ボール選手)が今回は来る予定だったが、彼はガンと闘っていて、今回は来れなかった。だけど、みなさんにはっきりとお伝えしたい。彼はその闘いに勝利した。今は休んでいるけど、次の来日の機会には必ずや一緒に来てくれると思う」 

調べてみると、昨年(2007年)ガンが発見され、2008年8月になって、右足の一部を切除したそうだ。デイヴ同様に、復帰を期待したい。

そして、デイヴがまたまたしゃべりだした。「このブルーノートでは何でも起こる。ファーストとセカンドの間に、ある人物がやってきました。まさに『レジェンド(伝説)』というにふさわしい人物です。そこで僕は彼の腕を掴んで、頼みました。(笑) これからご紹介する紳士は、過去2-30年以上、僕たちだけでなく、多くのミュージシャンに多大な影響を与えた人物です。コンテンポラリー・ジャズ界のパイオニアのひとり、それ以上に、実際に会うととても素晴らしい人間です。ジ・インクレディブル(素晴らしい)、ジ・インフルエンシャル(影響力のある)、ミスター・ジョー・サンプル!」

大拍手に迎えられ、ジョーがステージに進んだ。キーボードが2台、台の上にのせられていて、いくつか音を確かめると、演奏を始めた。ジョーによると、ハービー・マンが1964年に録音したアルバムに入っている「スインギン・シェパード・ブルーズ」という曲だという。のりのいいブルーズ曲で、ジョーのタッチがものすごく強いということが、そのキーボードが上下に揺れる度合いからもわかる。途中からデイヴのサックスがはいり、ドラムスがちょっとだけからむ。アイコンタクトを取って、無事、終了。再び拍手。

席に戻るとジョーは言った。「キーボードがぐらぐら揺れて、力、入れられなかったよ。(笑)」 確かに、ジョーがピアノ(グランド・ピアノ)、あるいは、しっかり足の付いている固定式のキーボードをプレイしているときは、そのタッチの強さがわからないが、あのようにゆるいキーボード・スタンドに乗せてるだけだと、力はいれられないだろう。

キーボード、ブライアン・シンプソンのソロCDに入っている曲(シャカタクみたいだった=彼がプレイするときは、キーボード・スタンドはほとんど揺れない)、さらに、観客を「シャララ~~」で巻き込む「キャント・レット・ユー・ゴー」、ゴー・ゴー・サウンドのリズムを思わせる「シェイキン・シャック」などなど。振り付けのついた徹底したエンタテインメントは楽しい。しかも、首も腕も長いビルもキーボードのブライアンらも、みな、芸達者。このショーだったら、彼の音楽を知らなくても、楽しめるだろう。

最後、日本の曲メドレー。なんと一緒に見ていたジョーのCDを出しているレコード会社・ビデオアーツ社長海老根さんがネタを提供しているそうだ。デイヴから日本の曲で何やったらいいかと相談され、しばらく前から曲と楽譜、ものがあれば、音源も渡しているという。今回は時間がなかったので、ネットで楽譜を探して、送ったという。ただ、「秋桜(コスモス)」だけはどうしても楽譜が見つからず、音源を送ったそうだ。こういうのは、日本人受けする。サーヴィス精神旺盛なデイヴならではだ。

最後、最初のアンコールが終わったあと、照明もつき、モニターも映像を出し始めたが、拍手は鳴り止まず、結局彼らが再度登場。開口一番「もうやる曲がないんだ。…。(笑)そうだな、じゃあ、『オーヴァー・ザ・レインボウ』でもやろうか…」とメンバーに言い、1曲軽く演奏した。

ショーが終わると、メンバーがみなジョーのところにやってきて、握手を求めた。

(このジョー・サンプルの項、つづく)

■ デイヴ・コーズ関連記事 (ジョー関連記事一覧は最後にまとめます)

April 07, 2006
Dave Koz & Kirk Whalum Live
http://blog.soulsearchin.com/archives/000935.html
前回、ソウル・サーチャーが見たライヴ評。

■ メンバー

デイヴ・コーズ(サックス)Dave Koz (sax)
ブライアン・シンプソン(キーボード)Brian Simpson (key, musical director, little dancing)
ランディ・ジェイコブス(ギター)Randy Jacobs (guitar)
ビル・シャープ(ベース)Bill Sharpe (b)
スティーヴォ・セオード(ドラムス)Stevo Theard (ds)
ロニー・グッティエラス(パーカッション)Ronnie Guitierrez (per)

■セットリスト デイヴ・コーズ@ブルーノート東京、2008年10月2日木曜

Setlist : Dave Koz @ Blue Note Tokyo, October 2, 2008

show started
01. Life In The Fast Lane
02. Let It Free
03. All I See Is You
04. Surrender
05. Silver Lining
06. Swinging Shepherd Blues [Herbie Mann](with Joe Sample on the keyboard)
07. Together Again
08. Saturday Cool (a riff of "Mister Magic") (Brian Simpson)
09. Can't Let You Go (The Sha La Song)
10. Shakin' The Shack
11. Japanese Songs Medley:
Sakura Sakura / Haru Yo Koi / Natsu No Omoide / Chiisai Aki Mitsuketa /
12. Cosmos [Yamaguchi Momoe]
12. You Make Me Smile
Enc. Over The Rainbow
show ended 23:08

(2008年10月2日木曜、東京ブルーノート=デイヴ・コーズ・ライヴ)

ENT>MUSIC>LIVE>Koz, Dave
ENT>MUSIC>ARTIST> Koz, Dave
ENT>MUSIC>ARTIST>Sample, Joe
2008-165


投稿者 吉岡正晴 : 02:16 PM | コメント (0)

October 02, 2008

Emori's Book, Oka's Exhibition And Tribute Event To Nick Will Coming Up

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【江守氏出版記念パーティー、岡展覧会レセプション、ニック・トリビュート・イヴェント続々】

命日。

日本のダンス、ソウル・ステップのクリエイターとして最高峰のニック岡井氏が昨年11月11日に亡くなり、まもなく1年が経つ。その一周忌を記念してニック・トリビュート・イヴェントなどが続々と行われる。

まず、本ブログでもご紹介しているニック&エモのコンビでおなじみのソウル・イラストレーター・ナンバー・ワン、江守藹氏の著作『黒く踊れ!』が10月末に発売され、その出版記念パーティーが2008年10月16日(木)銀座ベノア(BENOA)で行われる。もちろん、この本の中には、江守氏とニックの出会いのシーン、さらに、1970年代の二人の活躍ぶり、そして、最後の別れまで描かれている。

同じ日(10月16日)から新宿ビームスで、ニック岡井が足に青いペンキをつけ、ソウルの大ヒットで踊り、そのステップをキャンヴァスに記したフット・ペインティング作品『アフター・ザ・ダンス~ゲット・オン・ザ・グッド・フット』が始まる。2日目の10月17日金曜には、そのBギャラリーで作家・岡伸昭も来てレセプションを行う。11月11日にも何かをやろうと計画中。これは、計らずも昨年11月にニックが逝去したために、ニックの遺作展になってしまった。『ダンスの後のニックの足跡』をぜひ、ごらんください。

そして、ダンス・DJイヴェントが3本行われる。三宿ソウル・ナッツ主催の『スーパーフライ』、元ダンステリアの常連さんたちが企画したイヴェント、そして、ニックのホームベース・ダンステリア主催のイヴェントだ。

ストリートダンサーズ列伝 『黒く踊れ!』出版記念パーティー
2008年10月16日(木)19時~22時
銀座ベノア(BENOA)中央区銀座6-13-16地下3階 電話0120-759-219
出演 DJマサコ ダンス・ショウ:シンク
会費 7000円 (『黒く踊れ!』をお持ち帰りいただきます)

ニック岡井 x 岡伸昭 フット・ペインティング展
『アフター・ザ・ダンス~ゲット・オン・ザ・グッド・フット』
2008年10月16日(木)から11月18日(水)まで 11時~20時 入場無料 
2008年10月17日(金)18時~20時 レセプション 入場無料
新宿ビームス6階 Bギャラリー 新宿区新宿3-32-6 電話03-5368-7309
http://www.beams.co.jp 
問い合わせBギャラリー 電話03-5368-7309

ソウル・ナッツ・プレゼンツ『スーパーフライVol.3』
2008年10月19日(日)18時~23時
ピンクノイズ 世田谷区多摩川3-20-11 マノア多摩川第一地下一階
電話 03-3707-9911
3500円(前売り) 4000円(当日)
DJ ケイコ、ガーリック、マッキー
ライヴ シュガー・ピンプス、レディー・キューブ、
ダンス ユキ、マイケル鶴岡
問い合わせ先 ソウル・ナッツ 03-3487-3493 (20時~6時)

ニック・トリビュート 『メモリアル・ナイト・オブ・ニック』
2008年10月26日(日)20:00~5:00
六本木フラワー(Flower)
東京都港区六本木5-5-1 ロアビル2F 電話 03 5785 1761
料金 4000円(2ドリンク)※記念品付
出演・ゲスト カズ南沢+1ナオ
DJ's: 川畑、鶴谷 マサコ キヨミ ハラ 有輝
司会: 藤本

ダンステリア・プレゼンツ 『ニック追悼イヴェント』
2008年11月9日(日)18時~24時
白金ダンステリア 東京都港区白金1-29-13 白金ビレッヂB1 電話(ダンステリア専用) 03-3444-0097 
料金 未定
DJ ユキ 有輝 ほか
問い合わせ ダンステリア 03-3444-0097

+++++

ENT>ANNOUNCEMENT>Nick Tribute

投稿者 吉岡正晴 : 02:08 AM | コメント (0)

October 01, 2008

SMAP Live : On The Way To SMAP, Car Stereo Plays Bobby Womack: A Lost Child In Dome

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

(ライヴ内容に触れます。これからごらんになる方は、あなたのリスクにおいてお読みください)

【SMAP: スーパー・モダン・アーティスティック・パフォーマンス~スマップ・ライヴ】

迷子。

ちょうど10月8日にリリースされるソウル・シンガー、ボビー・ウーマックのベスト・アルバム『ラスト・ソウル・マン ベスト・オブ・ボビー・ウーマック』を聴きながら、東京ドームに向かう。この『ベスト』には、映画『110番街交差点』や『ジャッキー・ブラウン』のテーマにもなった傑作「Across 110th Street」が新ヴァージョンで入っている。雨の首都高で聴くには最高の一枚だ。

この日、東京ドームで行われる出し物は、なんとスマップ。縁あって、スマップのコンサートに行くことになった。本当にこういうものは、ご縁だと思う。ドームは何度も行っているが、小雨降り足元がすべりやすく、走ると危ない。ちょうど時間ぎりぎりに席に着くと暗転し、その瞬間ものすごい歓声があがった。ドームはステージのところ以外周囲300度くらい観客でぎっしり。ここまで人が入るかというほど入っていた。青と赤のペンライトが客席から揺れる。

冒頭オープニング用ビデオ。そして、ダンサーを従え、黒装束に身を包んだ5人が客席に伸びたセンターステージ(通常の横に広がるメインステージから客席に直角に伸びる花道的ステージ)からメインステージ中央に歩み進む。歓声は続く。そして、いきなり、炎がセンターステージ両サイドから瞬時に上がる。炎があがると、その熱さが顔面に当たってきた。なんなんだ、これは。黒装束の5人が瞬時にビル5階分くらい上にするするっと上がっていく。ステージ中央縦にしつらえられたテレビモニターに、指につるされた5人のアニメが映り、少しずつ下に降りる。ちょうど真ん中あたりに下りるとそのモニター中央あたりに5つの扉があり、そこが開き、本物の5人が姿を現した。さらに、大歓声。リアルな5人が斜めになったステージを紐に操られるが如く下に降りていき、バンバンバンと花火。音に視覚に圧倒させられ、1曲目が始まった。それ以降10曲を矢継ぎ早に歌って踊る。約40分の息もつかせぬ展開は圧倒的だ。1曲が意外と短いので次々と曲が押し寄せてくる感じが強い。ライヴ・ショウは最初と最後が一番重要だが、このオープニングはすごい。

20数人のダンサー、そして、ミュージシャンは、ドラムス(ジェイ・スティックス)、ギター(ジューン?=名前、聞き取れず)、ベース(レンジー・クロスビー)、キーボード(ケイリブ・ジェームス)、ホーンセクション(トランペット、トロボーン、サックス)3人,パーカッションの計8人編成。ところどころ、バンドがいなくなり、トラックだけで歌・踊りを見せるところもあるが大勢に影響はない。

暗転から3時間半、次から次へと、歌と踊り、若干のマジック、光とレーザー光線、炎と大音響の花火で圧倒するめくるめくエンタテインメント・ショウだった。歌や演奏そのものを聴かせるのではなく、全体的なショーとして、歌、踊り、トーク、総合的にそして徹底的にファン・サーヴィスを、5万人のファン・クラブ会員に向けて送るイヴェントだ。もしこれで歌がうまく楽曲にもう少し深みのあるものがあれば、鉄壁だ。いや、そこまで言わなくても、これだけの仕掛けを予算に糸目をつけずにできたら、マイケル・ジャクソンのステージの影響も強いこのパッケージ自体にマイケルさえも嫉妬するだろう。ファンであれば、超おなか一杯で満足間違いなしだ。

東京ドームだけで6回、その他のドームもすべて(計10回)制覇するというスマップ。グッズの種類も多く、チケットも完全ソールド・アウト。まさにそこにはすべてが完璧にシステム化された『スマップ株式会社』が存在している。ラスト部分「オレンジ」あたりで、彼らはホーム側バックネット向きのステージで歌うが、その時、彼らを乗せた支柱は10メートル以上の高さに伸び、後ろから見ていると、5本の塔がその『SMAP Inc.』を象徴しているかのように映った。このライヴと観客の反応を見て、完璧に音楽のファン層群の階層化が進んでいることも痛感した。一生スマップ・ファンになるであろう70万人~100万近くの層、そして一方それらとまったく接点を持たないであろう人たち。(もちろん、そういう人たちはこの日のドームにはいない) 僕はラッキーにも、この日そのライヴを目撃することができたが、いわばドームの中の迷子のような存在だった。

イントロのすごさに比べて、エンディングは若干地味のような気がしたが、おなか一杯でこれでいいのかもしれない。

喧騒の中から車に戻りエンジンをかけると、再びボビー・ウーマックが流れてきた。なんかドームの3時間半が非現実的な夢のような時間のように思えた。それはそれでエンタテインメントの真髄だ。そして、ボビーのソウルフルな歌声を耳にして、再び現実に戻ったような気がした。

■ ボビー・ウーマック ベスト

ラスト・ソウル・マン ベスト・オブ・ボビー・ウーマック
ボビー・ウーマック
EMI MUSIC JAPAN(TO)(M) (2008-10-08)
売り上げランキング: 20531

■ スマップ最新作

super.modern.artistic.performance
SMAP
Vicctor Entertainment =music= (2008-09-24)
売り上げランキング: 17

■ メンバー

=スマップ=

中居正広、木村拓哉、草なぎ剛、稲垣吾郎、香取慎吾

=ミュージシャンズ=

ジューン・ヤマザキ?(ギター)
レンジー・クロスビー(ベース)
ジューン・ワタナベ (パーカッション)
ケイリブ・ジェームス (キーボード)
ジェイ・スティックス (ドラムス)
トシ・コバヤシ (トランペット)
ヒトシ・イトウ(トロンボーン)
? (サックス)

■ セットリスト スマップ 2008年9月29日(月)東京ドーム
Setlist : SMAP @ Tokyo Dome, September 29, 2008

show started 18:01
00. Intro (Video)
01. Theme of 019 super.modern.artistic.performance (新作アルバムより)
02. 弾丸ファイター(シングル曲)
03. two of us (「この瞬間=とき=、きっと夢じゃない」カップリング)
04. BANG!BANG!バカンス! (シングル曲)
> Video
05. $10 (テン・ダラー)(シングル曲)
06. 青いイナズマ (シングル曲)
07. らいおんハート (シングル曲)
08. 友だちへ ~Say What You Will~(シングル曲)
09. Keep On (新作より)
10. Still U (新作より)
11. この瞬間(とき)、きっと夢じゃない (新作より)
12. Life Walker(稲垣吾郎ソロ)(新作より)
13. Style(木村拓哉ソロ)(新作より)
> Video
14. がんばりましょう (シングル曲)
15. White Message (「そのまま」カップリング)
16. ソウデス!(草なぎ剛ソロ)(新作より)
17. どんないいこと (シングル曲)
18. Jazz (新作より)
19. ひとつだけの愛~アベ・マリア~ (新作より)
20. ココロパズルリズム (新作より)
21. 宮下がつくったうた(中居正広ソロ)(新作より)
> Video
22. あなたのためにできること(新作より)
23. Last Smile (新作より)
24. 夜空ノムコウ (シングル曲)
25. そのまま (新作より)
26. 世界に一つだけの花 (シングル曲)
> Video
27. Here Is Your Hit(香取慎吾ソロ)(新作より)
28. 俺たちに明日はある (シングル曲)
29. KANSHAして (シングル曲)
30. Love Loser (新作より)
31. はじまりのうた (新作より)
32. どうか届きますように (新作より)
> Video
Encore
33. Dear Woman (シングル曲)
34. Mermaid (新作より)
35. オレンジ (「夜空ノムコウ」カップリング)
36. SHAKE (シングル曲)
37. オリジナルスマイル (シングル曲)
38. ありがとう (シングル曲)
show ended 21:31

(2008年9月29日月曜、東京ドーム=スマップ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>SMAP
2008-164

投稿者 吉岡正晴 : 03:45 AM | コメント (0)

September 30, 2008

Fukamachi Jun #93: Piano Live : Nothing But Improvisation

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【即興ピアニスト深町純、定例ピアノ会第93回】

即興。

毎月定例で行われているこの会は、ピアニストの深町純が即興でピアノを弾き、即興でおしゃべりをする会。2000年1月から始まり、毎月最終土曜日に夜、現在は祐天寺のFJズという店で行われている。すべて出たとこ勝負、いい出来もあれば、それほどでないときもあり、それも即興の味。2度と同じ演奏はない。彼が使うのは、ヤマハのCP80という電気ピアノ。これに別の機材をつないで、さまざまなシンセサイザーっぽい音も出すが、全部の演奏は彼ひとりでやっている。

さて、この日は、お客さんの誰かが、最近発見されたというモーツァルトの未発表曲の楽譜のコピーを持ってきて、深町さんに弾いてくれ、という。さすがに普段は初見で何でも弾けるプロの深町さんだが、その楽譜が現代のものと若干違っていて、また、いわゆるト音記号に相当するものが書いていないために、どれがドの音かわからない、またこれがピアノのためか、あるいは、おそらくヴァイオリン用の曲ではないかといったことが想像されるが、それらを踏まえて、いろいろ研究して、宿題ということで来月までお待ちください、とのこと。

ということで、来月は、モーツァルトの未発表曲が深町ピアノで聴かれそうだ。

◎お知らせ なお、来月10月は仕事の都合で最終日曜日10月26日になります

■FJ’ズ オフィシャル・ウェッブ
http://fjs.fukamachi-jun.com/

■セットリスト深町純 93回 
Setlist : Fukamachi Jun #93@FJ’s, September 27, 2008

Fukamachi Jun (Keyboard, Yamaha CP80)

1st set
show started 20:02
01. 2008年9月27日20時08分の作品(15:57)
02. 2008年9月27日20時32分の作品(14:41)
03. 2008年9月27日お題拝借作品1(3:13)
04. 2008年9月27日お題拝借作品2(2:46)
Show ended 21:02

2 nd set
show started 21:31
01. 夢の後に(フォーレ)(2:45)
02. カタストロフィー (深町純)(5:08)
03. 2008年9月27日22時00分の作品(10:33)
04. 2008年9月27日22時10分の作品(13:17)
05. 2008年9月27日22時23分の作品 (8:19)
show ended 22:33

■過去の音楽比率(ライヴ全体の中での音楽の割合を表します。音楽60%は40%がトークということです)(単位は%)

2008年01月26日 第一部 71.90 第二部 59.06 (第85回) 
2008年02月24日 第一部 64.80 第二部 48.43 (第86回)
2008年03月29日 第一部 67.78 第二部 73.29(第87回)
2008年04月26日 第一部 54.13 第二部 74.46(第88回)
2008年05月31日 第一部 54.06 第二部 83.84(第89回)
2008年06月28日 第一部 58.38 第二部 74.94(第90回)
2008年07月26日 第一部 72.38 第二部 70.49 (第91回)
2008年08月30日 第一部 53.25 第二部 59.86(第92回)
2008年09月27日 第一部 60.75 第二部 65.58(第93回)

(2008年09月27日土曜、祐天寺FJズ=深町純ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Fukamachi, Jun
2008-162


投稿者 吉岡正晴 : 02:45 AM | コメント (0)

September 29, 2008

SOS Band Live At Cotton Club

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【SOS Band ライヴ~サマー・オブ・1980~】

フラッシュバック。

2006年11月以来約1年10ヶ月ぶりのアトランタのSOSバンドのライヴ。アトランタと言っても、プロデュースしていたのが、ミネアポリスのジャム&ルイスらとあって、ある種ミネアポリス・ファンクとして受け入れられているバンドでもある。

この手のセルフ・コンテインド・グループは、まちがいなく徹底的に観客をエンタテインするので、今回も安心して身を任せた。1曲目からアップテンポでハイエナジー、歌って、激しく踊り、観客にマイクを向け、観客と一体型ライヴを繰り広げる。

今回メンバーで前回との違いはドラマーだけ。今回は新しい女性ドラマーになっていた。若さ爆発で若干叩きすぎる感もなくはないが、強いドラマーだ。なにより、リードのメリー、トランペット、サックス、そして、コーラスの3人が踊る踊る。そして、向かって左側のキーボードがたたき出すシンセ・ベースが実に気持ちいい。

3曲目で大ヒット「ジャスト・ビー・グッド・トゥ・ミー」が登場。ジャム&ルイス・サウンドが生でその姿を目の前に現す。11曲目でメンバーが叫ぶ。「オールド・スクール! オールド・スクール! オールド・スクールと言え~~~」

ただ、バンドの音がしっかりしていたが、なぜか、この日はメリーらのヴォーカルの音がバンド・サウンドに埋没していた感があった。いつもはバランスがいいのに、なぜだろう。ミックスの問題か、メリーの声の調子が絶好調ではなかったのか。

今回の発見は、トランペット奏者で、ほぼオリジナル・メンバーでもあるアブドゥール・ラウーフがかなり踊りがうまいということ。切れよく、全体的な振り付けも彼を中心に行っているような印象を受けた。1980年代のブラック・バンド、しかもファンキー系をお好きな方ならまずまちがいないライヴだ。アンコールでは、観客も総立ちになった。

彼らのデビュー曲「テイク・ユア・タイム」が大ヒットしたのが1980年夏のこと。ちょうど、これと同時にリップス・インクの「ファンキー・タウン」が大ヒット、日本では山下達郎さんの「ライド・オン・タイム」が大ヒット。他にダイアナ・ロスの「アップサイド・ダウン」、ジョージ・ベンソンの「ギヴ・ミー・ザ・ナイト」などが80年の夏をフラッシュバックさせる。そのSOSのデビュー・アルバムのライナーを書いた時は、まさか彼らのライヴを日本で見られるなどとは夢にも思わなかった。そして1987年に渋谷ライヴインで初ライヴ。長く続けるということ、継続は力だ。SOSは、サウンド・オブ・サクセス(成功のサウンド)の略。

◎ ライヴはコットンクラブで火曜日(2008年9月30日)まで。

http://www.cottonclubjapan.co.jp/ccj/top.html

■ メンバー 
The S.O.S. Band
ザ・エス・オー・エス・バンド

Mary Davis(vo), Abdul Raoof(vo,tp), Frederick Thaxton(vo,sax), Celia Georgie(back vo), Darryl Rouse(key), Allan Smith(key), Reginald Ward(g), Crystal Martin(ds)

■セットリスト SOSバンド@ コットンクラブ、2008年9月28日(日)
Setlist: S.O.S. Band @ Cotton Club, 9/28/2008

show started 20:03
01. Intro
02. For Your Love (1984)
03. Just Be Good To Me (1983)
04. Borrowed Love (1986)
05. High Hopes (1982)
06. Tell Me If You Still Care (1983)
07. No Lies (1987)
08. No One's Gonna Love You (1984)
09. The Finest (1986)
10. Just The Way You Like It (1984)
11. Just Be Good To Me (Reprise) (1983)
Enc. Take Your Time (A riff of "One Nation Under The Groove") (1980)
show ended 21:18

(2008年09月28日日曜 丸の内コットンクラブ=SOSバンド・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>SOS Band
2008-163


投稿者 吉岡正晴 : 05:17 AM | コメント (0)

September 26, 2008

Jose James & J.A.M

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ホセ・ジェームスにJosei, Akita, Midorin】

ミネアポリス。

ソウルメイト松尾氏より「ミネアポリス出身のホセ・ジェームス、見に行きません?」のお誘い。ただ単純に「ミネアポリス」の単語に反応し、ほいほい行くことに。不勉強で知らなかったのだが、けっこうクラブ系で人気があるジャズにヒップホップの要素をまぶした若いシンガーだった。イギリスのクラブDJ、ジャイルス・ピーターソンの新レーベル、ブラウンズウッドから今年デビューした。

時間ちょうどにビルボードに入ると、5階まで超満員で驚く。ホセってそんなに人気者だったんだと認識。するとオープニングはアフロヘアのメンバーが。あれっと思うと、なんと日本のジャズ・グループ、ソイル&ピンプ・セッションズのメンバー、丈青(じょうせい)、秋田ゴールドマン、みどりんのピアノ・トリオ。彼らはJ.A.M(3人の頭文字を取っている)として活動。なかなかファンキーでかっこいいクラブ・ジャズ演奏を繰り広げた。特にピアノのパフォーマンスが、たとえば最近見たラムゼイ・ルイス・トリオあたりをもっとストリートに、もっと今日風にかっこよくした感じだ。若さ、勢い、クールとホットがコインの裏表のように一体化していて心地よい。ピアノの丈青の真後ろから見る席だったのだが、ピアノのパフォーマンスとともに、大きなアフロヘアというかカーリーヘアみたいなのが左右にゆれるのがかわいい。

「僕と一文字しか違わない、ホセを紹介します」と言ってホセを招きいれ、一緒にセッション。一文字しか違わないとは、「Jose」と「 Josei」の一文字違いだ。ホセはなかなか渋い声の持ち主。僕には若きルー・ロウルズの声がよみがえった。ルーもソウルというよりジャズ寄りだったが、このホセもそんな感じ。全体的な雰囲気も、いかにもクラブ・ジャズ風のクールな感じだった。どこかボビー・マクファーリン風のところもあった。彼も一歩間違えばヒップホップでもやりそうな感じの若者。ジャズにいくか、ラップにいくかの分岐点はどこにあるんだろう。

■ メンバー

J.A.M

丈青/Josei(Piano/Keyboards)
秋田 ゴールドマン/Goldman Akita(Bass)
みどりん/Midorin(Drums)

ホセ・ジェームス・グループ

ホセ・ジェイムズ/Jose' James(Vocals)
ギデオン・ヴァン・ゲルダー/Gideon Van Gelder(Piano/Keyboards)
ネヴィル・マルコム/Neville Malcolm (Bass)
リチャード・スペイヴェン/Richard Spaven(Drums)

■セットリスト:J.A.M / ホセ・ジェームス 2008年9月19日(金)
Setlist : J.A.M. / Jose James

J.A.M.

show started 21:36
01. Roy's Scat
02. 道
03. Quiet Blue
04. Quiet Fire
05. Jazzy Joint (with Jose James)
show ended 22:20

Jose James

show started 22:29
01. Equinox
02. Park Bench People
03. Love
Enc. Moanin'
show ended 23:21

(2008年9月19日金曜、ビルボード・ライヴ東京=J.A.M. ライヴ、ホセ・ジェームス・ライヴ)

ENT>MUSIC>LIVE>J.A.M
ENT>MUSIC>LIVE> James, Jose
2008-158


投稿者 吉岡正晴 : 04:28 AM | コメント (0)

September 25, 2008

Soul Power 2008 Tokyo Summit (Part 3)

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ソウル・パワー2008~2日間を見て】

意義。

今年で3回目を迎えた『ソウル・パワー』。昨年より1時間超延び4時間半近く。2バンドが常にバックを支えるために、セットチェンジの間がない。そこで、本当に見ている人は気を抜くところがない。トイレ休憩がない、飲み物を飲んだりする時間がない、ということになる。まあ、それでも、結論から言うと、みなさんが好きなときにトイレなり、飲み物を飲みに行かれるのがいいのではないだろうか。これで、アーティストの転換時に休憩をいれると、その時間だけトイレの行列が長くなってしまう。さて、それはともかく、4時間超のノンストップ・ライヴ、足腰が痛くなる人がでてくるのもわかる。(笑)

これだけ盛りだくさんだと全部のアーティストには触れられなくなってしまうが、少しずつ。まずゴスペラッツ。個人的にはフォー・トップスの「エイント・ノー・ウーマン」と新曲「禁煙Swing」が特に気に入った。前者はそれこそマーチンが20年以上前によくカヴァーしていたというので、そのころからのファンには涙ものだったようだ。そして、竜ヶ崎宇童の「禁煙音頭」を今風ニュー・ジャック・スウィングのサウンドでやるという斬新な試み。最後の「スイ~~~ング」という低音、佐藤さんの声が実にいい。

そして、スクープ。1曲目は、なんとガッツがリードでインプレッションズ(カーティス・メイフィールド)の「ムーヴ・オン・アップ」を堂々披露。自身のライヴでもよく歌っているだけに手馴れたもの。タケさんは2日目では「ホワッツ・ゴーイン・オン」を歌い、「ソウル・パワー・シフト」へ。そして、タケさんのエロエロ・ソウルは独自の世界を醸し出す。この路線、もっと突き進めてください。(笑)

ジェイ&ズーコは実におもしろいユニット。彼らに限らずみなトークが漫才風になっていて、これはこれでこの『ソウル・パワー』の隠し味になりつつあるような気がしてきた。そして、何度も書いているが、このジェイさんのド演歌ソウルにはひれ伏す。

そして、マーチンのソロ部分は、次々とサプライズ・ゲストを惜しげもなく出す。若手のメイJ.そして東京初日は、つのだ☆ひろさん。巨大なミラーボールが回り、ディスコの永遠のチーク定番「メリー・ジェーン」が流れ始め最初の1番をマーチンが歌うと、つのださんがおもむろに登場だ。そして、昨年のサプライズ、ブラザー・コーンが登場し、サム&デイヴを、そして、同じくマーチンと過去にサム&デイヴをカヴァーしたブラザー・クロが加わる。まさに、この『ソウル・パワー』だけでしか見られないユニットというのが、このイヴェントの存在価値をあげている。

そして、ダンスマン。バンドでやるとやはり違う。ためが、ためが、いいです。(笑)ホイットニーの「グレイテスト・ラヴ・オブ・オール」の荘厳な歌詞が、こんなになってしまって…。(笑) でもせつなくていい詞だ。

今年のトリはゴスペラーズ。今回はいつになく「ソウル・パワー・シフト」。今回の新企画は、北山陽一&佐藤善雄の「ミスター・ベースマンズ」。しかも歌う曲が山下達郎作・フランク永井歌の「ウーマン」。これはおもしろい! 来年の前座、トップバッターは決まりではないか?(笑)ところで、ふと思ったのだが、「ベースマン」の複数形って、ひょっとして「ベースメン」じゃないかな、と。(笑)英語ネイティヴに聞いてみよう。

ゴスは、やはり、新曲「1,2,3…」「ベッチャバイ…」「ラヴ・マシーン」などの振り付けがソウルフルなムードを醸し出す。これらの振り付けをしたマイケル鶴岡は、ドン勝本、ニック岡井とともに、「キング・オブ・ソウル」の一員であり、振り付け師だ。そういう意味で、ニック直系のソウル・ステップがこうしたところにも宿っている。ゴスペラーズの通常のライヴでは見られない、「ソウル・パワー・シフト」がここだけで見られることに大いに価値がある。

最後のアンコール、武田と哲也。ショート・コントからこの「スタンド・バイ・ミーに贈る言葉」。2曲を挟み込んだもの。セットリストをこうして振り返ると、ライヴの模様がよみがえる。

最後の最後は、「可愛いいひとよ」。ここにブラザー・コーン、そして、木梨憲武が登場で大いに沸く。このオリジナルを歌ったニック岡井、そして、ニックとともにカヴァーしたドン勝本は昨年相次いで亡くなった。最後にマーチンとブラザー・コーンが、「ニック岡井さん、ドン勝本さんをリスペクトし、この曲をずっと歌い続けていきたい。そして、ニックさんの踊った足跡が作品となったフット・ペインティングが入り口に飾られています」とアナウンスしてくれた。アリーナの観客は入口と出口の動線が、横の出入口だったために、正面玄関前を通らなかったので、ひょっとしてごらんになっていない方もいらしたかもしれない。だが1階席、2階席の方は、帰り際、作品の前で足を止め、携帯で写真を撮っていた。ブラザー・コーン、マーチンもこの作品の前で写真を撮影してくれた。

この岡作品『アフター・ザ・ダンス』を見て、ニックさんのことを思い出した、という方もいた。そして、黒沢さんは打ち上げの席で声を枯らしながら、「いやあ、ミラーボールの上で絶対ニックさん、(ライヴを)見てたよ、見てたよ」と言ってくれた。今回は4点を飾らせていただいたが、20数点を展示する展示会が10月16日から新宿ビームス・ギャラリーで始まる。ニックやそのダンスに興味のある方はぜひおいでください。個人的にはニックにとっていい供養になったと思う。

3年間、続いている『ソウル・パワー』。毎回、前回よりも長くなり、盛りだくさんになってきている。そして、内容も充実、密度も濃い。新人の挟み込み方もいい。あとは、いかにこのイヴェントに「ソウルの意味づけ」ができるかだけだろう。例えば、今年でいえば、ゴスペラッツが「エイント・ノー・ウーマン」、ゴスペラーズが「ベッチャバイ・ゴーリー・ワウ」、スクープが「ホワッツ・ゴーイング・オン」、伊藤由奈が「アイム・エヴリ・ウーマン」を歌ったりといったポイントが今後どれだけ演出できるかということだ。いろいろなアーティストがこの『ソウル・パワー』に出たい、あるいは出てソウル・クラシックを歌ってみたい、と思うようになれば、そのとき『ソウル・パワー』が真の意味で一人歩きを始めるだろう。来年も楽しみだ。

■ ソウル・パワー 過去関連記事

September 22, 2008
Soul Power 2008: Tokyo Summit Day Two:
http://blog.soulsearchin.com/archives/002679.html

September 21, 2008
Soul Power Summit 2008 Tokyo: Day One
http://blog.soulsearchin.com/archives/002678.html

August 12, 2007
Soul Power Tokyo Summit 2007: Singing Is Joy
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200708/2007_08_12.html

July 31, 2007
Soul Power Summit 2007: Full Of Surprise
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200707/2007_07_31.html

July 27, 2006
Soul Power Tokyo Summit 2006
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200607/2006_07_27.html

August 01, 2006
Soul Power Tokyo Summit 2006: A Leader Said "Thank You" To Another Leader
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_08_01.html

(2008年9月20日土曜、国立代々木競技場第一体育館=ソウル・パワー・サミット2008)
(2008年9月21日日曜、国立代々木競技場第一体育館=ソウル・パワー・サミット2008)

ENT>MUSIC>LIVE>Soul Power Summit 2008

(おしらせ) 9月21日付けと20日付け日記が一部、表示されておりませんが、左のカレンダーのところから当該の日時をクリックすると、ごらんになれます。復旧は、しばらくお待ちください。

投稿者 吉岡正晴 : 02:54 AM | コメント (0)

September 22, 2008

Soul Power 2008: Tokyo Summit Day Two:

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ソウル・パワー2008 (パート2)東京サミット2日目~セットリスト2日分】

熱厚暑。

2日間の『ソウル・パワー』を見て、なんとなく今年の夏も終わったかなあ、という感じがした。もう秋分の日。2日にわたって4時間超のライヴ、スタッフ、出演者、そして何より観客のみなさん、お疲れ様でした。

21日だけに登場したのは、新進気鋭の福原美穂。ブルース・アレーでブレンダ・ヴォーンのライヴで一度見た。1曲目はさすがに大観衆に緊張したのかかなりナーヴァスになっていたようだが、後半から徐々に自分のものにしていった。2曲目は堂々と歌った。オリジナルの「ノー・ワーニング」はロックぽく、アイク&ティナ・ターナーのティナ風に徹底するとおもしろいかもしれないと感じた。1日目と2日目にも登場のメティスは、ウーアのレゲエ・ヴァージョンという感じ。

21日鈴木雅之セットでは、20日のつのだ☆ひろゲストがなかったために、ドリス・デイ、シュレルズなどで大ヒットした「エヴリバディー・ラヴズ・ア・ラヴァー」を披露。これがなかなかよかった。マーチンが、「ドゥ・ザ・バード」「ドゥ・ザ・ツイスト」なんて挟み込んでいたのを、聞き逃さなかった。スクープは、昨日「Q」をやったかわりに、マーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイング・オン」に差し替え。これも「ソウル・パワー・シフト」。

これらのセットリストの中で一番暑くて熱くて厚かったのが、ジェイ&ズーコ。それにしても、ジェイのあの声はどっからでてくるんだ。(笑)

ダンスマンの「ゴールデン…」、最後の「な・ぜ・か」のタメが、生バンドでやると、思いっきりタメられて、思わず引きずられる。

それにしても、マーチン&ブラザー・コーンのソウル漫才コンビは絶好調だ。

ゴスペラーズが、「1,2,3…」、「ベッチャ・バイ・ゴーリー・ワウ」、さらに「ラヴ・マシーン」にソウル・マナーの振り付けをして、歌って踊ったあたりは、まさに「ソウル・パワー・シフト」だ。特にスタリスティックスの「ベッチャ…」など、とろりとろけるソウル・バラードに動きが付けられるだけで、ソウルフルなグルーヴが生まれる。これらの振り付けが、キング・オブ・ソウル・サヴァイヴァー、マイケル鶴岡だ。

(この項、続きます)

セットリスト、東京初日と2日目完全版。2日目は始まる前にかなりのハリケーンどしゃぶり。[ ]にオリジナル・アーティストを、( )は、ソウル・パワーでゲストで歌った人を示します。カヴァー曲は、ぜひオリジナルを聴いてみてください。

■ 過去関連記事

September 21, 2008
Soul Power Summit 2008 Tokyo: Day One
http://blog.soulsearchin.com/archives/002678.html

August 12, 2007
Soul Power Tokyo Summit 2007: Singing Is Joy
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200708/2007_08_12.html

July 27, 2006
Soul Power Tokyo Summit 2006
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200607/2006_07_27.html

August 01, 2006
Soul Power Tokyo Summit 2006: A Leader Said "Thank You" To Another Leader
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_08_01.html

■セットリスト ソウル・パワー2008東京サミット 9月20日分
Setlist : Soul Power 2008: Tokyo Summit Day One September 20, 2008

[ ] indicates original artist or artist who made song hit
( ) indicates guest singer on Soul Power

show started 17:30
=ゴスペラッツ=
01. Temps Intro (Get Ready)
02. ハリケーン [シャネルズ]
03. Valentine Kiss
04. 夢見る16才 [ラッツ&スター]
05. Ain't No Woman (That One I've Got) (1973) [Four Tops]
06. 禁煙Swing [Originally titled 禁煙音頭 recorded in 1978 as 竜ヶ崎宇童]
07. まさか赤坂Show Time 
--. Temps Outro (Get Ready)
=スクープ・オン・サンバディー(Skoop On Somebody)=
08. Move On Up [Impressions] (ガッツ)
09. 梅は咲いたか 桜はまだかいな (メティス)
10. 母賛歌 (メティス)
11. Precious (伊藤由奈)
12. I'm Every Woman [Chaka Khan, Whitney Houston](伊藤由奈)
13. Q
14. Brown Eyed Soul
15. Eternal Landscape
16. Everlasting Love
=ジェイ&ズーコ=
17. Street Sensation
18. I Promise
19. A Man & A Woman
=鈴木雅之=
20. オープニング(Jungle Boogie) [Kool & The Gang]
21. メリー・ジェーン [つのだ☆ひろ] (+つのだ☆ひろ)
22. 女って (つのだ☆ひろ)
23. Endless Love [Diana Ross & Lionel Richie, Luther Vandross] (+メイJ)
24. Come On In [Sam & Dave](+ブラザー・コーン)
25. She's My Girl ~ Hold On I'm Comin' [Sam & Dave] (+黒沢薫=エナメル・ブラザース=鈴木雅之&黒沢薫)
=ダンスマン=
26. いつもゴールデンかラブラドール [Originally titled "Greatest Love Of All" by Whitney Houston]
27. 寝たのね [Originally titled "Get Down On It" by Kool & The Gang]
=ゴスペラーズ=
28. Five Keys ~ Bustin' Loose [Chuck Brown & The Soul Searchers]
29. 1,2,3 For 5
30. Betcha By Golly Wow [Stylistics]
31. Woman [山下達郎・作、フランク永井・歌] (+佐藤善雄=ミスター・ベースマンズ=佐藤善雄&北山陽一)
32. Love Machine [Miracles]
33. 東京スヰート
Enc. Stand By Meに贈る言葉 [Stand By Me=Ben E.King, 贈る言葉=海援隊]
Enc.可愛いいひとよ [クック・ニック&チャッキー](コック・マック&ノッキー=ブラザー・コーン、鈴木雅之、木梨憲武)
メンバー紹介

show ended 21:49

+++++

■セットリスト ソウル・パワー2008東京サミット 9月21日分
Setlist : Soul Power 2008: Tokyo Summit Day One September 21, 2008

[ ] indicates original artist or artist who made song hit
( ) indicates guest singer on Soul Power

show started 17:30
=ゴスペラッツ=
01. Temps Intro (Get Ready)
02. ハリケーン [シャネルズ]
03. Valentine Kiss
04. 夢見る16才 [ラッツ&スター]
05. Ain't No Woman (That One I've Got) (1973) [Four Tops]
06. 禁煙Swing [Originally titled 禁煙音頭 recorded in 1978 as 竜ヶ崎宇童]
07. まさか赤坂Show Time 
--. Temps Outro (Get Ready)
=スクープ・オン・サンバディー(Skoop On Somebody)=
08. Move On Up [Impressions] (ガッツ)
09. ひまわり (福原美穂)
10. No Warning  (福原美穂)
11. 梅は咲いたか 桜はまだかいな (メティス)
12. 母賛歌(メティス)
13. What's Going On [Marvin Gaye]
14. Brown Eyed Soul
15. Eternal Landscape
16. Everlasting Love
=ジェイ&ズーコ=
17. Street Sensation
18. I Promise
19. A Man & A Woman
=鈴木雅之=
20. オープニング(Jungle Boogie) [Kool & The Gang]
21. Everybody Loves A Lover [Doris Day, Shirelles: 1963]
22. Endless Love [Diana Ross & Lionel Richie, Luther Vandross] (+メイJ)
23. Come On In [Sam & Dave](+ブラザー・コーン)
24. She's My Girl ~ Hold On I'm Comin' [Sam & Dave] (+黒沢薫=エナメル・ブラザース=鈴木雅之&黒沢薫=+ブラザー・コーン)
=ダンスマン=
25. いつもゴールデンかラブラドール [Originally titled "Greatest Love Of All" by Whitney Houston]
26. 寝たのね [Originally titled "Get Down On It" by Kool & The Gang]
=ゴスペラーズ=
27. Five Keys ~ Bustin' Loose [Chuck Brown & The Soul Searchers]
28. 1,2,3 For 5
29. Betcha By Golly Wow [Stylistics]
30. Woman [山下達郎・作、フランク永井・歌] (+佐藤善雄=ミスター・ベースマンズ=佐藤善雄&北山陽一)
31. Love Machine [Miracles]
32. 東京スヰート
Enc. Stand By Meに贈る言葉 [Stand By Me=Ben E.King, 贈る言葉=海援隊]
Enc.可愛いいひとよ [クック・ニック&チャッキー]  (コック・マック&ノッキー=ブラザー・コーン、鈴木雅之、木梨憲武)
メンバー紹介
show ended 21:43

(2008年9月20日土曜、国立代々木競技場第一体育館=ソウル・パワー・サミット2008)
(2008年9月21日日曜、国立代々木競技場第一体育館=ソウル・パワー・サミット2008)


ENT>MUSIC>LIVE>Soul Power Summit 2008
2008-159
2008-160


投稿者 吉岡正晴 : 05:50 AM | コメント (0)

September 15, 2008

Akiya Eriko & Brenda Vaughn

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【秋谷えりこさんライヴにブレンダ・ヴォーン】

いつか。

「ソウル・レジェンド・ウイーク」の週末、ブレンダがブルース・アレーでピアノの秋谷えりこさんのライヴで歌うというので、仕事を終えて後半、顔をだした。ちょうど階段を下りていくときに流れてきたのが、アースの「セプテンバー」。のりのりだった。秋谷さんを見るのは初めて。ドラムスがトミー・キャンベル、もともとのベースが小松さんということで、ソウルっぽいものかな、と想像していたが、そんな感じ。ただし、ベースは急遽小松さんはキャンセルで川嶋さんという方になっていた。秋谷さんは、ちょっとハービー・ハンコックを思わせるフレーズがあった。そして、トミーのドラムはいつも大きい。

すぐにブレンダが登場。いきなりビリー・ホリデイ曲だ。イントロは、マサさん。このところよく会う。かなりファンキー。後半のブレンダの歌いっぷりはすごい。あの小さな体のどこから、あんな声量がでるのだろうか。ブレンダはその後、シャカを歌いこみ、アンコールでサム・ムーアが歌った「ユー・アー・ソー・ビューティフル」を。これなど、壮大なゴスペル・クワイアーをバックに歌ったらかなり映えると思った。もう、このあたりの楽曲はブレンダ、まちがいない。ほんと、「TOKYO LADY SOUL NUMBER ONE」と名付けたが、「TOKYO」という冠詞、タイトルでは申し訳ない。ジャズ、ファンク、ソウル、ポップ、ゴスペルとなんでも歌える。「ユー・アー・ソー・ビューティフル」、実に素晴らしかった。聞き入った。これは、しばらくブレンダの持ち歌、アンコール曲になるね! いつか、サム・ムーアとのデュエットでも聴いてみたい。

■ メンバー


(Pf/Key)秋谷えりこ (B)川嶋一久 (Ds)Tommy Campbell (Sax)かわ島崇文(Vo)Brenda Vaughn (G)小浜マサ

Incomplete Setlist
(21:47)
0. September [Earth Wind & Fire]
0. God Bless The Child [Billie Holiday] (Brenda)
0. Through the Fire [Chaka Khan] (Brenda)
0. I Wish [Stevie Wonder]
Enc. You're So Beautiful [Billy Preston] (Brenda)
Enc. My Cherie Amour [Stevie Wonder] (Brenda)
show ended 23:05

(2008年9月5日金曜、目黒ブルース・アレー=秋谷えりこ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Akiya, Eriko
2008-150


投稿者 吉岡正晴 : 04:29 AM | コメント (0)

September 14, 2008

Sakai Yu Live 

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【さかいゆうライヴ】

方向性。

以前にマルがらみでライヴを見たり、何度かライヴ会場などで遭遇しているさかいゆうのライヴ。ひょんなところから、別ルートで誘われ、フルショウを見た。

ドラムス、ギター、ベース、そして本人のキーボード&ヴォーカル、コーラス2人という編成で、このバンドもなかなかグルーヴがあっていい。さかいゆうの声は、ハイヴォイスで少しファルセットっぽいところもある。ちょっと平井堅や甘い徳永英明、洗練されたAORっぽいところは南佳孝みたいなところを思わせる。各曲ともなかなかいい雰囲気をもっていて、平均点はいってると思う。個人的にはスロー・バラードより、ミディアムからアップテンポの曲のほうが彼の雰囲気にあっているような気がした。だがバラードにもいいところがある。

冒頭3曲のメドレー一気がのりのりでいい感じ。うまく言えないのだが、全体的には、「ニュー・クラシック・ソウル」をJポップにしたという感じか。アンコールでジャム・セッションぽく、オープニングを務めたバンド・メンバー(マウンテンモカキリマンジャロ)らと「ホワッツ・ゴーイング・オン」をやった。

彼の声がなかなかユニークなので、これを前面に押し出すのか、あるいは、バンド・サウンドで行くのか、あるいは、ソングライターとしていい楽曲を他のシンガーに提供していって実績を作っていくのか、そのあたりのアーティストとしての方向性を決めていくことが課題なのだろう。いいシンガーなのでまたライヴがあれば、見に行くと思う。

■ さかいゆうオフィシャル・ウェッブ
http://profile.ameba.jp/sakai-yu/

■ 過去記事

September 08, 2006
Maru, Sakai Yu Live
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200609/2006_09_08.html

■メンバー

さかいゆう(ヴォーカル、キーボード)
小森耕造(ドラムス)
鈴木渉(ベース)
Swing-O (キーボード)
Maru(コーラス)
Tsubaki (コーラス)

■セットリスト さかいゆう 
Setlist : Sakai Yu "What's Goin' On - Vol.9", O-Next, Shibuya, September 9, 2008

show started 20:45
01. Yu's Groove
02. 月明かりのメランコリック
03. Midnight U...
04. ワビサビSoul
05. ポロリ
06. キミに
07. よくばりホリデイ
08. ふるさと2008
09. 今日もウタう
10. ケセラセLife
Enc. 夏の終わりのハーモニー
Enc. Shibuya Night
Enc. What's Going On
show ended 22:16

(2008年9月9日火曜、渋谷オーネスト=さかいゆうライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Sakai, Yu
2008-152

投稿者 吉岡正晴 : 01:01 AM | コメント (0)

September 13, 2008

S.M.V.: Stands For Stanley, Marcus, Victor

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【3人のスター・ベース・プレイヤーが集結】


三者三様。

しかし、誰が一体こんなことを考えたんだろう。稀代のスーパー・ベース奏者を3人も集めてCDを作って、ひとつのステージに立たせる、なんて。みな、それぞれでソロ・パフォーマンスができ、しかもそれなりの集客も可能なアーティストたちばかりが一堂に会する。しかも、その楽器がベースである。ギターやキーボードではない。

と思って調べてみるとこんなことがわかった。2007年10月、ニューヨークで「ベース・マガジン」主催のイヴェントでヴェテラン、スタンリー・クラークを表彰することになり、そのとき、3人がワンタイム・パフォーマンスを900人の観客の前で見せた。するとそのときの観客の反応が圧倒的で、また、3人自身も素晴らしい手ごたえを感じたので、2008年1月、3人でスタジオに入り、アルバムを録音。それが8月にリリースされ、アルバムをサポートする意味でツアーに出た、というわけだ。

一体、3人のベースが同時に鳴ったらどうなるのだろうか。音の区別はできるのか。まったく見当もつかずライヴを見た。ステージ下手(舞台向かって左)から、スタンリー・クラーク(1951年6月30日生まれ)、マーカス・ミラー(1959年6月14日生まれ)、ヴィクター・ウーテン(1964年9月11日生まれ)の3人が立ち、後ろにドラムスとキーボードがいる。

一言で言えば、3人がそれぞれ弾いたり、2人で弾きバトルを繰り広げたり、3人バトル、インタープレイをしたり、という感じだ。三者三様のプレイを目の前で繰り広げ、それがしっかりと見られるところがおもしろい。各人の曲がプレイされるが、それを他の2人がそれなりの味付けでプレイしたりする。

おもしろかったのは、4曲目マーカス作品「ツツ」のところ。マーカスがベースからクラリネットになり、そのとき、最初ヴィクターが中心になってベースを弾き、次にスタンリーがベースを弾いた。そのスタンリーは、「ミラノ」ではアコースティック・ベースを存分に叩いた。

3人とも指を弦に当てて演奏するチョッパー奏法でバチバチやることも多いのだが、一方でベースをギターのように使い、メロディアスなメロディーも弾いてしまうところもおもしろい。いつの間にか、そのベースプレイに集中してしまっていた。やはり、演奏家が超一流だからなのだろう。見惚れてしまう、というか。難しいことをやっているのに、そうは見せない、そのあたりがプロたるゆえん。そして、各曲で、相当各人に「自由なスペース」が与えられているような気もした。これだけスペースがあれば、3人とも、そして、キーボードもドラムスも、みな思い切りエンジョイしてプレイできるにちがいない。

基本は、彼ら3人が出したアルバム『Thunder』収録の曲が中心。こういうのを観ていると、まさに音楽はバトルだ、と思う。観客は圧倒的に30代から40代と思われる男性が多く、男女比は9:1くらいではないだろうか。みな、ベースをたしなむ、もしくは、この種の音楽が好きな人たちが多いような感じがした。そう、彼らが演奏しているとき、テーブルの下で指でチョッパーをやるかのように、エア・ベースをみんながしているように思えた。

photo[1].jpg
三人でサイン会

■ アルバム S.M.V.『サンダー』

サンダー
サンダー
posted with amazlet at 08.09.13
S.M.V.
ビクターエンタテインメント (2008-08-20)
売り上げランキング: 689

■ メンバー

スタンリー・クラーク/Stanley Clarke(Bass)
マーカス・ミラー/Marcus Miller(Bass)
ヴィクター・ウッテン/Victor Wooten(Bass)
フェデリコ・ゴンザレス・ペナ/Federico Gonzalez Pena(Keyboards)
デリコ・ワトソン/Derico Watson(Drums)

■セットリスト SMV 
Setlist : SMV (Stanley, Marcus, Victor) @Billboard Live, September10,2008
LOS MAESTROS DE LAS FRECUENCIAS BAJAS

show started 21:31
01. Los Maestros De Las Frecuencias Bajas
02. Thunder
03. Mongoose Walk (Victor)
04. Tutu (A riff of "When I Fall In Love") (Marcus)
05. Milano (Stanley)
06. Grits
Enc. School Days
show ended 22:53

(2008年9月10日水曜、ビルボード・ライヴ・東京=SMVライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>SMV
2008-153

投稿者 吉岡正晴 : 04:14 AM | コメント (0)

September 12, 2008

Kishita Kohshi Live At Blues Alley: Started With "Sun Goddess" With Sunglass

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【木下航志~四季毎にライヴ】

黒サングラス。

目黒ブルーズ・アレーで3ヶ月に1回ほど定期的にライヴを行うようになった木下航志のシリーズ『ドゥ・ザ・ソウル』第2弾。いきなり、マサ小浜のカッティング・ギターから始まったショウのオープニングはアース・ウィンド&ファイアー、ラムゼイ・ルイスの「サン・ゴッデス」。おおおっ。そして、矢継ぎ早に山下達郎さんの「ラヴ・スペース」へ。こういう曲、けっこうあってるかも。この日は初めて黒いサングラスをかけ、おしゃれな帽子姿で登場。なかなかいい感じ。ちょっと「ミニ・ブルース・ブラザース」みたいだ。あるいは、サングラスをかけたマコーレ・カルキンか。

そして、スティーヴィー、レイ、ダニーというお気に入りアーティスト3連続。この「サムデイ・ウィル・オール・ビー・フリー」は相当よかった。この日全曲の中で1番だったかもしれない。特に最後の「フリー~~~」という部分の声の伸びなど見事。本人曰く「ダニーが乗り移ってしまいました」はあながち大げさではない。

マーヴィン・ゲイ&タミー・テレルで知られる「エイント・ノー・マウンテン…」は、航志くんと東京レディー・ソウル・ナンバー・ワン、ブレンダ・ヴォ~~~ンとのデュエット。航志くんによれば、ヴォーンの発音、ボーンではだめだそうで、ちゃんとV音を発音して、ヴぉ~~~んと言わなければ怒られるそうだ。(笑)発音、大事です。

第二部のオープニングは、チック・コーリアの「スペイン」。これは、航志くんのピアノの先生、フィリップ・ウーのレッスンでの課題曲だったそうで、何度かやっているうちに、じゃあ、ライヴでやろうということになった。なかなか難しいはずの曲だが、うまくこなしていた。ところで、航志くんのピアノ・プレイを聴いていて、ふと「フィリップの影響」を感じるところが何度となくあった。フィリップみたい、というフレーズ、タッチなのだが、その影響を受ける航志くんもすごいが、フィリップ節というのを持っているフィリップも改めてすごいと思ってしまった。

DSC08557.JPG


ダニーの最後の「…フリー…」というところもすごかったが、「ホワッツ・ゴーイング・オン」の最後の「ゴーイング…オ~~ン」とくるところも見事。

アンコール2曲目でアル・グリーンの曲を歌うが、このとき、「スペシャル・ゲストが来ています」と言って、紹介したのが、神野ゆりさん。ゆりさん本人も話を聞いてなくて、「スペシャル・ゲストって誰だろう」と思って、きょろきょろしていたら自分の名前が呼ばれてびっくり仰天だったそうだ。そして、「レッツ・ステイ・トゥゲザー」をブレンダ、航志、ゆりの三つ巴で歌った。ゆりさんは、モーションでのKくんライヴを観てから、こちらのセカンドにライヴはしご。そして、ここでの圧巻は、途中、フィリップと航志くんのアドリブ・ピアノ・プレイ。フィリップが何音かその場で弾いたのを、航志くんがそれをそっくりになぞる。もちろん、フィリップのフレーズはその場ででてきたもので、航志くんはその瞬間瞬間に、聴いたものを弾いたのだ。すごいと思った。

DSC08558.JPG


それにしても、航志くんはもうすっかり舞台慣れしていて、途中のMCもとぼけていて、おもしろい。別に笑わせようとして話してるのではないのだが、「間」がおもしろいんだろう。

DSC08556.JPG
ライヴ後のこうしくんとゆりさん


あとはここまでのレベルになると、英語の発音にさらなる磨きをかけたいところ。ブレンダ先生か、フィリップ先生に英語の特訓もしてもらおう。(笑)

+++++

航志くん、次のライヴすでに決定。2008年12月5日(金)、ブルースアレーで。また、神野ゆりさん、10月16日(木)、横浜モーション・ブルーで単独ライヴ決定。ブレンダ・ヴォーン、12月27日(土)ブルースアレーで。それぞれライヴ決まってます。予約はお早めに! 

また、これは改めてレポートしたいと思いますが、我らがフィリップ・ウー、明日から旅立って、な、な、なんと約10年ぶりにフランキー・ベヴァリー&メイズに参加。一月ほど前に聞いていたのだが、まだ書くな、と言われていた。が、やっと許可がでました。(笑) デトロイト→バルティモア→クロイデン→ロンドン・ハマースミスオデオン(3日間)の約10日の旅。フィリップ特派員に写真、セットリストなどを送ってくれと言っておきましたので、クインシー・ライヴ・レポ以来の海外特派員レポートになるかもしれません。フィリップ入りのメイズ、みたいなあ。たのしみ~~。

■ 木下航志 最近の過去記事

June 09, 2008
Kishita Koushi First Live At Blues Alley
http://blog.soulsearchin.com/archives/002562.html
(ここに過去記事一覧リンクがあります)

July 18, 2008
Kishita Koushi & Les Freres Live
http://blog.soulsearchin.com/archives/002611.html

■ メンバー

木下航志 『Do The Soul!! vol.2』 @BAJ on 11th September 2008

(Vo/Pf/Rhodes)木下航志 (HAMMOND A-100)Phlip Woo (B)Takeshi Namura (G)Masa Kohama (Ds)Bert Adams (Vo)Brenda Vaughn (Vo/Sax)Pierre Andre
(Jump in) Kamino Yuri (Vocal)

■ セットリスト 木下航志

Setlist : Kishita Kohshi @ Blues Alley, Meguro, September 11, 2008
[ ] original artist

show started 19:41
01. Sun Goddess [Ramsey Lewis, Earth Wind & Fire]
02. Love Space [山下達郎]
03. Ribbon In The Sky [Stevie Wonder]
04. Georgia On My Mind [Ray Charles]
05. Someday We'll All Be Free [Donny Hathaway]
06. 午前4時 [Kishita Kohshi]
07. My Cheri Amour [Stevie Wonder]
08. Ain't No Mountain High Enough [Marvin Gaye & Tammi Terrell]
show ended 20:35

second set
show started 21:00
09. Spain [Chick Corea]
10. Mess Around [Ray Charles]
11. Superstar [Leon Russell, Carpenters, Luther Vandross]
12. Route 66 [Nat King Cole]
13. Don't Let Me Down [Beatles]
14. We Got Rhythm [Philip Woo]
15. What's Going On [Marvin Gaye, Donny Hathaway]
Enc. I Shall Be Released [Bob Dylan]
Enc. Let's Stay Together (with Kamino Yuri, Brenda) [Al Green]
Enc. 蘇州夜曲 [服部良一・作1940]
show ended 22:14

(2008年9月11日木曜、目黒ブルース・アレー=木下航志・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Kishita, Kohshi
2008-154

投稿者 吉岡正晴 : 03:36 AM | コメント (0)

September 11, 2008

Robben Ford Live : Quietness Before Storm

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【嵐の前の静けさ~ロベン・フォードのライヴ@東京ジャズ】

ブルーズ。

1972年以降、すでに20枚近くのアルバムを出している白人ブルーズ系ギタリスト、ロベン・フォード。元イエロー・ジャケッツというとわかる人も多いかもしれない。今回東京ジャズで日曜昼の回に登場。つまり、サム・ムーア、スライの前だ。ちょっとこの3組の組み合わせではロベンがかわいそうな気がする。

基本どんなアーティストでも愛情を持って見守る博愛主義ソウル・サーチャーは、この自分にとってはお初のトリオをゆったり見た。ドラムス、ベースにロベンの歌とギターというシンプルな編成。彼のブルーズ好きのギタリストという顔がよくわかった。派手さはないが、まじめなミュージシャンで僕は好感を持った。

「これは、BBキングにトリビュートする曲」と言って歌いだしたのが、「ライリー・B・キング」という曲。途中にBBキングが弾きそうなフレーズをまぶす。思わず「ほ~~」となった。

8曲目の「ラヴィン・カップ」は白人ブルーズ・ハーモニカ奏者、ポール・バターフィールド(1942年~1987年)の作品。ロベンの1998年の『オーソライズド・ブートレッグ』というタイトルのアルバムに収録されたもの。これはオークランドのライヴ・ハウス、「ヨシーズ(Yoshi's)」で1995年に録音されたもので、ギター一本でプレイしたこのトラックが彼の評判を高めたという。また、ロベンは、バターフィールドへトリビュートしたアルバム(1991年)も作っている。

実はロベンの回は、彼が曲名をMCでしゃべった以外ほとんどわからなかったのだが、スライが終わった後、ロビーにサムとロベンの演奏曲目、つまりセットリストが張り出された。さっそくそれを写して、セットリストが完成。出自アルバムを調べると、2007年の最新作『トゥルース』からの作品が多かったということになる。

(このところ、スライ、サムのソウル・ジャイアンツ・ウィーク特別編成のために従来の記事が滞っております。本記事のように順次見たものは遅れてもアップしていきますので、ご了承ください。ブレンダ・ヴォーン、さかいゆう、SMVもアップします)

■ メンバー

ロベン・フォード Robben Ford(guitar, vocal)
トラビス・カールトン Travis Carlton(bass)
トス・パノス Toss Panos(drums)

■セットリスト ロベン・フォード @東京ジャズ 国際フォーラム
Setlist : Robben Ford @ Tokyo Jazz, Kokusai Forum A, August 31, 2008
[ ] indicate the album / released year

show started
01. Lateral Climb ["Truth" 2007]
02. Indianola ["Blue Moon" 2002]
03. Supernatural ["Supernatural" 1999]
04. Riley B King ["Truth"]
05. Cannonball Shuffle ["Keep On Running" 2003]
06. There Will Never Be Another You ["Truth"]
07. Peace On My Mind ["Truth"]
08. Lovin' Cup (Paul Butterfield) ["The Authorized Bootleg" 1998]
show ended 13:54

(2008年8月31日日曜、東京国際フォーラムA=ロベン・フォード・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Ford, Robben
2008-140

投稿者 吉岡正晴 : 03:44 AM | コメント (0)

September 10, 2008

Billy "Me & Mrs. Jones" Paul Live; Looks So Young

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ビリー・ポールはオバマのTシャツを着てリラックスちゅう】

若。

それにしても、ハスキーな声は健在。1972年の「ミー・アンド・ミセス・ジョーンズ」の一大ヒットで知られるフィリーズ・オウン、ビリー・ポール。1990年前後に、横浜のバードに見に行った記憶がある。その頃のブログによると・・・。その頃はブログなんてない。あれば参考になったのになあ。

たぶん、おぼろげな記憶によれば、18年前も、今回も大差ないだろう、と思う。それだけ、安定しているといえば安定している、そんなシンガーだ。ちゃんとアルバムからの曲やヒット曲を歌って、お客さんを楽しませる。彼はソウル・シンガーというより、ジャズ寄りのシンガーだ。しかも、圧倒的に他のシンガーのカヴァー曲が多い「カヴァー・シンガー」。カヴァーしても、必ずビリー節にしてしまうところが、平均的カヴァー・シンガーと違うところ。だから、ラスヴェガスあたりで一ヶ月公演とかやるタイプ。とはいうものの、選曲にはプリンスの「パープル・レイン」なんかもいれて、いまどきの流れもいれる。ちなみに下記セットリスト各曲にオリジナル・アーティストをいれておいた。

1曲目からビリー、ネクタイとる。「ネクタイとるのはやい!」(同行松尾氏談)

松尾潔氏が、近くに客としてきていた大学生らしき若者にきいたところ、「(ビリー・ポールは)知らなかったんですが、来てみました。『パープル・レイン』が最高でした」とのご感想。う~~む。これはジェネレーション・ギャップですか。(苦笑) 

印象的だったのは、女性コーラスの向かって右手、赤毛のほうのシャーリー・ライトが何度か本番中にあくびをしていたこと。時差ぼけか、緊張感ないぞ。ステージであくびをするアーティストを見たのは初めてかもしれない。(笑)でも、1曲センターで歌った「レディー・マーマレード」は迫力あった。

サイモン&ガーファンクルの「ミセス・ロビンソン」とか、ニルソンの「ウィズアウト・ユー」とかを独自の解釈で歌うビリー。本編最後にお約束の「ミー・アンド・ミセス・ジョーンズ」。そして、アンコールでは奇しくもサム・ムーアも最後に歌う「ユー・アー・ソー・ビューティフル」が登場。この1週間だけで、ビリー・ポール、サム・ムーア、そして、ブレンダ・ヴォーンと3ヴァージョンを聴くことになる。

ライヴ後に会ったビリー・ポールは、オバマの顔が入ったTシャツを着て、ごきげんだった。ビリー・ポールは1934年12月1日生まれ。彼の初ヒット「ミー・アンド・ミセス・ジョーンズ」がヒットした1972年暮れ、彼はすでに38歳だった。遅咲きのスターだ。サム・ムーアより1歳年上! ちょっとびっくり。スライより10歳年上だ! もっとびっくり。ビリー・ポール、73歳はっきり言って若いです。

038.JPG


■メンバー

ビリー・ポール/Billy Paul(Vocals)
シャーリー・ライツ=ゲインズ/Shirley Lites-Gaines(Vocals)
レスリー・ヘッド/Leslie Head(Vocals)
ダニエル・アイアー/Daniel Eyer(Guitar)
アダム・フォールク/Adam Faulk(Keyboards)
ジョナサン・マーモンテル・ミシェル/Jonathan Marmontel Michel(Bass)
リーサ・ドーン・ロビンソン/Lysa Dawn Robinson(Drums)

■セットリスト ビリー・ポール
Setlist : Billy Paul @ Billboard Live, September 1, 2008
[ ] indicates original artist

show started 21:32
01. Intro (Including riff of "In The Stone", Me & Mrs Jones")
02. July July
03. It's Too Late [Carol King]
04. Only The Strong Survive [Jerry Butler]
05. Beautiful In My Eyes [Joshua Kadison]
06. Purple Rain [Prince]
07. Lady Marmalade (Shirley Lites) [LaBelle]
08. Mrs. Robinson [Simon & Garfunkel]
09. Without You [Nilsson]
10. We All Got A Mission
11. Me & Mrs. Jones
Enc. Let 'Em In [Paul McCartney]
Enc. You Are So Beautiful [Billy Preston]
show ended 22:52

(2008年9月1日月曜、ビルボード・ライヴ=ビリー・ポール・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Paul, Billy
2008-145


投稿者 吉岡正晴 : 03:53 AM | コメント (0)

September 08, 2008

American Idol, Elliott Yamin Live 

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【エリオット・ヤミン・ライヴ】

快活。

人気テレビ・オーディション番組『アメリカン・アイドル』のシーズン5(2006年1月~5月)で、数千人の応募からファイナリスト12人に入り、さらにそのベスト3に入ったシンガー、エリオット・ヤミンのライヴ。2007年3月に全米でデビュー・アルバムが出たが、これがインディからのリリースということで、日本では今年になってエイベックスから発売されヒット中。

同番組からは、ケリー・クラークソンやルーベン・スタッダードなど多くの才能あふれるアーティストが出ているが、このエリオットも実に王道を行く熱いシンガーだ。ジーパンにTシャツといういでたちで登場した彼は超満員のビルボード・ライヴの観客を1曲目から総立ちにさせた。早くも人気沸騰中。

圧巻は、アンコールで歌われたダニー・ハザウェイなどでおなじみの「ア・ソング・フォー・ユー」。これはもともとオーディションのときに歌い、それは放送はされなかったが、『アメリカン・アイドル』本編でも歌われ圧倒的な支持を得た。これを歌う前に、彼は少ししゃべった。この曲は彼にとって特別の曲。なにより自分が大好きで偉大なダニー・ハザウェイの曲だということ、自分が受けたオーディションの一番最初に歌ったということ。彼がオーディションを受けたマサチューセッツ州ボストンまでは、エリオットはガールフレンドとともにホームタウン、ヴァージニア州リッチモンドからレンタカーで14時間かけて行ったそうだ。そのとき彼には2ドルくらいしか銀行には残っていなかったという。そしてその会場で10000人の応募者を見て、絶望したらしい。だが順調に進み、ハリウッドへ行き、本編へ出演。人気もうなぎのぼりになった。

『アイドル』後リリースされた彼のアルバムは、インディ・アルバム・チャートで1位になったが、R&Bアルバム・チャートにもランクイン。いわばブルー・アイド・ソウル・シンガーともいえる。「ア・ソング・フォー・ユー」での歌唱は圧倒的で、うたのうまさ、声量など申し分ない。

本人はとても明るく気さく。観客とのやりとりも軽快、快活で、ファンがどんどん増えそうだ。エリオットは1978年7月20日生まれ。ちょうど30歳。『アメリカン・アイドル』で「自分の生まれ年の曲」を歌う回では、ジョージ・ベンソンのヒット「オン・ブロードウェイ」を歌って喝采をあびた。

DSC08539.JPG


■ デビュー作

WAIT FOR YOU
WAIT FOR YOU
posted with amazlet at 08.09.08
エリオット・ヤミン
エイベックス・エンタテインメント (2008-05-21)
売り上げランキング: 279

■ メンバー

エリオット・ヤミン/Elliott Yamin(Vocals)
ホセ・スウェイ・ペナラ/Jose "Sway" Penala(Background Vocals)
カルヴィン・ゲイリー/Calvin Gary(Keyboards)
レファイヤット・アリ/Refayat Ali(Guitar)
オリバー・ゴールドスタイン/Oliver Goldstein (Bass)
アーロン・ゴールドスタイン/Aaron Goldstein(Percussions/Keyboards)
グレン・ソーベル/Glen Sobel(Drums)

■セットリスト エリオット・ヤミン @ビルボード
Setlist : Elliott Yamin @ Billboard Live, August 31, 2008

show started 21:03
01. Alright
02. Find A Way
03. Take My Breath Away
04. In Love With You Forever
05. I'm The Man
06. Free
07. Train Wreck
08. Wait For You
09. One Word
10. Movin' On
Enc. A Song For You
show ended 22:11

(2008年8月31日日曜、ビルボード・ライヴ=エリオット・ヤミン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Yamin, Elliott
2008-143


投稿者 吉岡正晴 : 06:08 AM | コメント (0)

September 06, 2008

More Sam Moore (Part 3) : Sam And Ivan Talks About Gig

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【サム・ムーア・ライヴの秘密】

予測不能。

「ユー・アー・ソー・ビューティフル」の感動的なエンディング。その最後のコーラスの繰り返しの中、サムはステージを降りて観客席を通り、楽屋に戻る。万雷の拍手の中、通路の人々は我こそはとサムに握手を求める。汗だくになっているサムも満面の笑顔を湛え握手に答える。

ライヴ後、ブレンダの計らいでサムとバンドメンバーと話すことができた。サムのもとにはゴスペラーズ、村上さん、酒井さん、また、この日飛び入りしたトータス松本さんらが表敬訪問。また、ブルーノートのスタッフからひっきりなしに、観客から預かったサインを求められ、書いている。

DSC08530.JPG
サムのサイン(All my love to you   Sam)

サムは今回のライヴについて、「アイザック・ヘイズを始め、多くの人へのトリビュートをやろうと考えたんだ」という。確かにセットリストを見ると物故者が多い。「アイザック・ヘイズ、レイ・チャールズ、オーティス、ビリー・プレストン、ジャコ、バディー・マイルス…。素晴らしいソウル・レジェンドへのトリビュートだ」 よく考えれば、サム&デイヴのデイヴも亡くなっている。

以前、自分が好きな曲ばかりを歌ったアルバムを作ろうと思ったそうだが、それは現在は宙に浮いている。たとえばレイ・チャールズの曲をカヴァーしようという企画もあるが、レイの事務所に打診中で色よい返事が来ていないという。

「また、来年来てくれますか」と聞くと、「今回の来日も、じつは(前回からすると)まだ早すぎると思っていたんだ。でも、一本はジャズフェスで、ここ(ブルーノートは)二日だけということで、いいかな、と思った。そうだな、次は来年ではなく、2年後かな(笑)」

DSC08536.JPG
ブレンダとサム

そうこうしているうちに、背の高い音楽監督でベース奏者のアイヴァン・ボドリーが近くにやってきた。アイヴァンはよく見ると、唇にピアスをしていた。彼はサムのバンドにここ12年くらい、はいったりでたり、在籍している、という。はいったきっかけはこうだ。「アップタウン・ホーンズは知ってるかい? ニューヨークをベースにするホーン・セクションだ。彼らはすでに何百枚ものアルバムにクレジットされていて、それこそ、イギー・ポップ、ローリング・ストーンズ、Jガイルズ・バンド、レイ・チャールズ、ジェームス・ブラウンの『リヴィング・イン・アメリカ』のホーンもそうだ、キャメオの『ワードアップ』も、BBキング、とにかく多くのアーティストにホーン・セクションとして、レコーディング、ツアー問わず参加している。で、そのアップタウン・ホーンズが自分たちの楽しみのためにバンド演奏をすることがある。そのとき、リズム・セクションを加えて、アップタウン・バンドとなる。僕が最初にニューヨークで得た仕事のひとつが、シュレルスのバンドで、そこにクラッシャー・グリーンというドラマーがいた。その彼がアップタウンのメンバーを兼ねていて僕をアップタウンに紹介してくれた。それで、僕はこのアップタウン・バンドのベースに入ったんだ。そして、このバンドをサムが、バンドごと、サムのツアーバンドにした。それで、最初はクラッシャーが音楽監督だったんだが、彼が止めたんで、僕がその役を引き受けるようになった」

DSC08535.JPG
アイヴァン・ボドリー

サム・ムーアのライヴは自然な感じで、ぽんぽんとアドリブがでてくる。よってバンドは、サムのそうしたちょっとした気まぐれについていかなくてはならない。昨日も書いたが、僕は「アイ・サンキュー」から、「ソウル・マン」の流れが最高に気に入っている。「アイ・サンキューッ!!」と観客に何度か歌わせ、それが絶好調になったところで、おもむろに「ソウル・マン」のギターリフが始まるあの瞬間だ。

「あそこはキューがあるんだ。サムは何度観客とコール&レスポンスをやるかわからない。だが、『ソウル・マン』に行くときには、そこで「1-2-3」と指でカウントし、(ギタリストに)指示を出すんだよ」 な~るほど。「サムは本当に、コール&レスポンスを大事にするシンガーだからね」 確かに、彼はよく観客とやりとりをする。そして、それがけっこうおもしろい。

「そういえば、あの『ページをめくれ』のところは、あれはいつもやるギャグなんですか」 「いや、違うんだ。(笑) (ブルーノートの)初日で突然、ステージで出たんだよ。僕は譜面台に、歌う曲順にきっちりと歌詞カードをそろえている。サムのためにね。でもね、いいかい、サムは本当は歌詞カードなんてひとつも必要ないんだよ。(笑) 全部どの曲も覚えてるんだから。でも、歌詞を置いてる、そして、1曲終わるとページをめくる。ところがそれをやり忘れたりして、どこにいるかわからなくなる。それでステージで僕に聞いてくる。そこで、僕はシンプルに『ターン・ザ・ページ(ただページをめくればいいんだ)』と言ったんだ」 

ショウの流れは、サムが常にコントロールする。観客とのやりとり、歌いまわしは日によって違ったりする。「僕は過去10年以上やってきて、サムのことをよく知っている。だがそれでも、サムの次の行動を予測するのは難しい。(笑)」

そう、確かにサム・ムーアの次のアクションを予測するのは難しい。だからおもしろい。

バックシンガーのキャロウェイは今回東京ジャズと、ブルーノート2日目に「ドント・プレイ・ザット・ソング」を歌ったが、2年前にはナールズ・バークレイの「クレイジー」を歌っていた。サムとキャロウェイの年齢差は50以上だ。

また、ドラムスのトニーも3年連続参加だが、彼はあのシンガー、タイ・スティーヴンスの友人。日本に来るまでタイと一緒に、モンテカルロでギグをやっていた、という。たしかタイにトニーのことを紹介された。

スライ・ストーンとサム・ムーア、まさに今週は「伝説の週(week of the legend)」であった。

それにしても2時間弱のソウル・ショウ、たっぷりいっぱい楽しめた。I Thank You, Mr. Sam Moore!

■サム・ムーア関連記事

September 05, 2008
More Sam Moore (Part 2): This Is "The Soul Show"
http://blog.soulsearchin.com/archives/002662.html

September 04, 2008
Sam Moore @ Blue Note : Stronger Than Ever
http://blog.soulsearchin.com/archives/002661.html
(ここに過去記事一覧)

■ サム・ムーア 『オーヴァーナイト・センセーショナル』
(現在までのところ最新作)

オーバーナイト・センセーショナル
サム・ムーア ベッカ・ブラムレット ビー・ビー・ワイナンズ ビリー・プレストン シーラ・E.
ワーナーミュージック・ジャパン (2006-09-13)
売り上げランキング: 17883

[2008年9月4日木曜、東京ブルーノート=サム・ムーア・ライヴ]
ENT>MUSIC>LIVE>Moore, Sam
2008-148


投稿者 吉岡正晴 : 04:34 AM | コメント (0)

September 05, 2008

More Sam Moore (Part 2): This Is "The Soul Show"

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【サム・ムーア:「ザ・ソウル・ショウ」@ブルーノート】

MC.

フル・バンドを揃え、ステージの中央に立ち、次々とソウル・ヒットを歌う。観客とのやりとり(コール&レスポンス)も抜群にうまく、観客を楽しませ、なごませ、そして、泣かせる術、すべてを知っているシンガー。それがサム・ムーアだ。少し甲高い声で、アップテンポからバラードまで、ひとつのサムの世界を作る。サムは、このショウのすべてを取り仕切るマスターだ。その意味で、マスター・オブ・セレモニー(司祭)。

たとえば、8月に亡くなった盟友アイザック・ヘイズへのトリビュート「アイ・スタンド・アキューズド」からサム&デイヴの持ち歌「アイ・キャント・スタンド・アップ・フォー・ファーリング・ダウン」へのバラード・メドレーは、彼の十八番「僕のベイビーに何か(When Something Is Wrong With My Baby)」とともにショウのハイライトになっている。サムが歌うと、まるでストーリーの語り部のように、そして、演技者のように、その歌の主人公を見事に演じる。前者では、本当に自分が相手を愛して、罪だ、ということを淡々と歌っていると、そのことのつらさがにじみでてくるようで聴くものの涙を誘う。

「僕のベイビー…」では、最後の歌詞「...with me」の「ミー」のところを、すこしためてから、ほぼオフマイクでかすれるように歌いきった。バンド演奏もほぼなくなり、会場にサムの歌声だけで、「ミー…」のワンワードが響く。すばらしい。そしてバンドが最後を締めるが、そのときには観客席の客はみなおもむろに立ち上がり、惜しみないスタンディング・オヴェーションを送った。それほどの価値があるパフォーマンスだ。

ちなみに、「アイ・キャント・スタンド・アップ…」は、サム&デイヴのものとしてはシングル・ヒットはしていないが(シングルとしては1967年の「スーズ・ミー」のB面に収録されている)、1990年にイギリスのエルヴィス・コステロが同地でヒットさせ特に人気があるそうだ。そこで、イギリスのライヴで歌い始めたという。ただし、この「アイ・スタンド・アキューズド」は今回、アイザック・ヘイズの死去にともない歌い始め、これをリハーサルで歌っているときに、マネージャーでMC役も務めるジョイスさんが、「アイ・スタンド…」につなげてこれをやったらどうだとアイデアを出し、2曲メドレーになった、という。これは音楽監督のアイヴァンとライヴ後話していて、教えてくれた。

この日はフォーラムで歌われたベンEキングの「ドント・プレイ・ザット・ソング」を若手キャロウェイが歌った。コーラス4人のうち、客席から見て一番右側に立っていたシンガー。若々しい歌がとても好感を持てる。母方の先祖はヨーロッパ、ドイツ、スカンジナビア系だという。ソウルフルでもありつつ、ロック、ポップの路線に行きそうなシンガーだ。ちなみにコーラス隊は客席から見て左から、我らがブレンダ・ヴォーン、ナオミ(発音はネイオミと聴こえた)、クリスティーン、そして、キャロウェイ。

DSC08534.JPG
キャロウェイ

この日は、なんと昨年に引き続き日本のトータス松本が飛び入りで、「ルッキン・フォー・ア・ラヴ」を歌った。堂々とした歌いっぷりで、サムにうながされ、「愛を探しに、観客席へ」行って、女性ファンとハグしてきた。軽くこうやってステージで歌えるっていうのが、とてもいい。

終盤、「アイ・サンキュー」で観客とのやりとりをした後、「ソウル・マン」へ突入するところ、「ソウル・マン」のギターリフが始まる瞬間は、本当に興奮する。110分、2時間近くのショウをまったく飽きさせず、緩急つけてやりとげるサム・ムーア。現役ソウル・マンだ。本当に、ソウル・ショウ、それもただのソウル・ショウではない、「ザ・ソウル・ショウ」だ。昨年よりも声がでて、元気いっぱいでステージに立ったサム・ムーア。

最後、「ユー・アー・ソー・ビューティフル」の終わりに、「ジャパン、サンキュー・ソー・マッチ」と高らかに宣言。本当に日本が気に入っているようだった。客席を通りながら楽屋に引き上げるサムはみんなから握手攻めにあっていた。70歳を超えても、2時間近くのショウをめいっぱい出来るなんて、すごい体力だ。真のソウル・サヴァイヴァーだ。

DSC08533.JPG


(サム・ムーアの項、続く)

■メンバー

SAM MOORE -The Legendary Soul Man-サム・ムーア -The Legendary Soul

サム・ムーア [ヴォーカル] Sam Moore[vo]

ブレンダ・ヴォーン [ヴォーカル] Brenda Vaughn [vo]
クリスティン・ポーランド [ヴォーカル] Christine Poland[vo]
ナオミ・マーゴリン[ヴォーカル] Naomi Margolin[vo]
キャロウェイ [ヴォーカル] Calloway [vo]

アイヴァン・ボドリー [ベース] Ivan Bodley[b - musical director]
マーク・ニューマン [ギター] Mark Newman[g]
トニー・ルイス [ドラムス]Tony Lewis[ds]
ジェイムス・ダウアー [キーボード] James Dower[key]
オマー・マルティネス [パーカッション] Omar Martinez[per]
ラリー・エトキン [トランペット] Larry Etkin[tp]
ダン・シプリアーノ [サックス] Dan Cipriano[sax]
大野清 [バリトン・サックス] Kiyoshi Ohno[bs]
青木タイセイ [トロンボーン] Taisei Aoki[tb]

ジョイス・ムーア [mc] Joyce Moore [mc]

■セットリスト サム・ムーア @ ブルーノート
Setlist: Sam Moore @ Tokyo Blue Note, September 4, 2008
[ ] indicates original artists, and year of hit

musicians on the stage 20:04
show started 20:06
01. Peter Gun (Instrumental)[Henry Mancini - 1959, Blues Brothers - 1980]
02. Theme From Shaft [Isaac Hayes - 1971]
03. Hold On, I'm Coming [Sam came on the stage at 20:16] [Sam & Dave - 1966]
04. Knock On Wood [Eddie Floyd - 1966] (duet with Brenda Vaughn)
05. You Don't Know Like I Know [Sam & Dave - 1966]
06. [Standing On The] Shakey Ground [Temptations - 1975]
07. I Can't Stand The Rain [Ann Peebles - 1973](with Naomi, Christine)
08. Them Changes [Buddy Miles - 1970]
09. Soul Sister, Brown Sugar [Sam & Dave - 1969]
10. I Stand Accused [Jerry Butler - 1964, Isaac Hayes - 1970]
11. I Can't Stand Up For Falling Down [Sam & Dave - 1967, Elvis Costello - 1990](10-11 Medley)
12. What'd I Say [Ray Charles - 1959]
13. Come On, Come Over [Jaco Pastorius - 1976]
14. Night Time Is Right Time [Ray Charles - 1959] (with Brenda)
15. Don't Play That Song [Ben E King - 1962] (Calloway sings)
16. I've Got News For You [Ray Charles - 1961]
17. I Can't Turn You Loose[Otis Redding - 1965]
18. Lookin' For A Love [Bobby Womack - 1962, 1974] (Tortoise Matsumoto joined to sing)
19. When Something Is Wrong With My Baby [Sam & Dave - 1967]
20. I Thank You [Sam & Dave - 1968]
21. Soul Man [Sam & Dave - 1967]
22. Dance To The Music [Sly & The Family Stone - 1968] ~ Soul Man (21-22 Medley)
23. You Are So Beautiful [Billy Preston - 1974]
show ended 21:56

[2008年9月4日木曜、東京ブルーノート=サム・ムーア・ライヴ]
ENT>MUSIC>LIVE>Moore, Sam
2008-148

投稿者 吉岡正晴 : 06:35 AM | コメント (0)

September 04, 2008

Sam Moore @ Blue Note : Stronger Than Ever

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【サム・ムーア・ライヴ~昨年よりも強力に】

現役。

ここ数日は本当に音楽、ソウル・ミュージック、それも伝説のライヴづいている。密度が濃い。スライとサムだけで、今年のライヴはもう満腹になってしまいそう、と言っても過言ではない。

60分弱だった東京ジャズでのサム・ムーア、ブルーノートではフルサイズのライヴを見せてくれた。来日は2006年から3年連続。1960年代から1970年代にかけてのソウル・ヒッツを次々とたたみかける様に歌う。動きはコミカルだが、歌声、喉は本物だ。しかも、90分のフル・ショウを全力でやりとげる。

1曲終わると、サムは次の曲はなんだっけ、と譜面台の歌詞カードかなにかをパラパラと探す。すると、音楽ディレクターのアイヴァンが、サムに向かって叫ぶ。「ページをめくれ!(turn the page)」 たぶん、アイヴァンはきっちり、曲順通りに紙資料をそろえているのだろう。サムがしぶしぶページをめくる。まるでお決まりのギャグのようだ。

この日は2曲目にアイザック・ヘイズの「シャフト」を持ってきて、さらに「アイ・スタンド・アキューズド」で、アイザック・ヘイズへのトリビュートを行った。アイザックは、サム&デイヴの大ヒットの数々を作った人でもある。「ホールド・オン」も、「ソウル・マン」も、「僕のベイビーに何か」も、アイザック・ヘイズとそのパートナー、デイヴィッド・ポーターとの共作だ。サムにとっては、アイザックの死去はことのほか、ショックだったであろう。

本編実質的な1曲目となる「ノック・オン・ウッド」で、ブレンダ・ヴォーンとのデュエット。ブレンダは、これと、後半「ナイト・タイム」でもサムとの丁々発止のかけあいを繰り広げる。

今回のセットリストで目立ったのは、レイ・チャールズの作品が3曲もはいっていたこと。レイはサムより5歳年上だったが、年代的には同時代なのかもしれない。

それにしても、少し前かがみながら、張りのある声がよく通る。ゴスペラーズ黒沢さんが「あの歌い方は発声法からすると、ありえないんだけどね。斜め前になると(胸を)圧迫するから普通は声がでにくくなる。でもあれだけ出るんだから、よほど喉が強いんだろう」と感心しきり。

「アイ・サンキュー」から「ソウル・マン」のギターのイントロへの流れなど、まさにソウル・エンタテインメントの「粋」を凝縮する。一番いいところを、一番最後にもってくる。いやがおうでも、盛り上がり、観客は総立ちに。

そして、最後は親友ビリー・プレストンが書いて歌った「ユー・アー・ソー・ビューティフル」。これをサムが歌うと観客がみな泣く。マネージャーのジョイスさん、「日本の観客は静かだというけれど、みんなこの曲を聴いているときは、目頭を押さえたりして、反応してるわ。そして、サムは年々声が強くなってきていて、恐いくらいよ」と言う。黒沢さん、「いやあ、これは泣けた泣けた。前見たときより、数段よかった、感動した」。

サム・ムーア、1935年10月12日生まれ。72歳、今年の誕生日、来月で73歳になる。引退という文字は、まだまだ遠い果てにある。現役バリバリだ。

■ サム・ムーア 過去関連記事

September 02, 2008
Sam Moore @ Tokyo Jazz (Part 2) :
http://blog.soulsearchin.com/archives/002659.html
(国際フォーラム・ライヴ評)

November 02, 2007
Everybody Loves Sam Moore: A Night Of Soul Explosion (Part 1)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200711/2007_11_02.html
(前回来日ライヴ評)

November 03, 2007
More Sam Moore: A Night Of Soul Explosion (Part 2)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_11_03.html

November 15, 2006
We Want More Moore, Not Some Moore
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_11_15.html
(前々回来日ライヴ評) (ここに過去記事一覧も)

November 18, 2006
Sam Moore With Surprising Finale: Sam, You Are So Beautiful
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_11_18.html
(前々回来日ライヴ評)

■メンバー

SAM MOORE -The Legendary Soul Man-サム・ムーア -The Legendary Soul

サム・ムーア [ヴォーカル] Sam Moore[vo]

ブレンダ・ヴォーン [ヴォーカル] Brenda Vaughn [vo]
クリスティン・ポーランド [ヴォーカル] Christine Poland[vo]
ナオミ・マーゴリン[ヴォーカル] Naomi Margolin[vo]
キャロウェイ [ヴォーカル] Calloway [vo]

マーク・ニューマン [ギター] Mark Newman[g]
アイヴァン・ボドリー [ベース] Ivan Bodley[b]
トニー・ルイス [ドラムス]Tony Lewis[ds]
ジェイムス・ダウアー [キーボード] James Dower[key]
オマー・マルティネス [パーカッション] Omar Martinez[per]
ラリー・エトキン [トランペット] Larry Etkin[tp]
ダン・シプリアーノ [サックス] Dan Cipriano[sax]
大野清 [バリトン・サックス] Kiyoshi Ohno[bs]
青木タイセイ [トロンボーン] Taisei Aoki[tb]

ジョイス・ムーア [mc] Joyce Moore [mc]

■セットリスト サム・ムーア 
Setlist: Sam Moore @ Tokyo Blue Note, September 3, 2008
[ ] indicates original artists, and year of hit

musicians on the stage 20:03
show started 20:05
01. Peter Gun (Instrumental)[Henry Mancini - 1959, Blues Brothers - 1980]
02. Theme From Shaft [Isaac Hayes - 1971]
03. Hold On, I'm Coming [Sam came on the stage at 20:14] [Sam & Dave - 1966]
04. Knock On Wood [Eddie Floyd - 1966] (duet with Brenda Vaughn)
05. You Don't Know Like I Know [Sam & Dave - 1966]
06. [Standing On The] Shakey Ground [Temptations - 1975]
07. I Can't Stand he Rain [Ann Peebles - 1973](with Naomi, Christine)
08. Them Changes [Buddy Miles - 1970]
09. Soul Sister, Brown Sugar [Sam & Dave - 1969]
10. I Stand Accused [Jerry Butler - 1964, Isaac Hayes - 1970]
11. I Can't Stand Up For Falling Down [Sam & Dave - 1967]
12. What'd I Say [Ray Charles - 1959]
13. Come On, Come Over [Jaco Pastorius - 1976]
14. Night Time Is Right Time [Ray Charles - 1959]
15. I've Got News For You [Ray Charles - 1961]
16. Mr. Pitiful [Otis Redding - 1965]
17. When Something Is Wrong With My Baby [Sam & Dave - 1967]
18. I Thank You [Sam & Dave - 1968]
19. Soul Man [Sam & Dave - 1967]
20. Dance To The Music [Sly & The Family Stone - 1968] ~ Soul Man
21. You Are So Beautiful [Billy Preston - 1974]
show ended 21:39

[2008年9月3日水曜、東京ブルーノート=サム・ムーア・ライヴ]
ENT>MUSIC>LIVE>Moore, Sam
2008-147


投稿者 吉岡正晴 : 05:03 AM | コメント (0)

September 03, 2008

Sly & The Family Stone At Blue Note Tokyo(Part 3): The Night Become Legend

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【スライ&ファミリー・ストーン@ブルーノート】

熱狂。

大きなフォーラムAから小さなブルーノートへ。より熱く、一体感のあるライヴ。バンドののりはさらに最高潮になっていく。ブルーノートが暗転した瞬間、観客の間に立ち込めていたファンクガスが一気に爆発した。

スライ・ストーンのどこがすごいかというと、1968年ごろ、つまり、今から40年も前に、「ファンク・ミュージック」というひとつのジャンルの原型を作ったひとりだから。スライと、ジェームス・ブラウンがいて、現在につながるソウル・ファンクの歴史が始まった。創始者だから、えらい。パイオニアだから、えらい。他の誰もがやらなかったようなことをやったから、えらい。

そんなスライも、一時期はドラッグ中毒などでどうなるかと思われたが、なんとかカンバック。1943年(昭和18年)3月15日生まれの65歳。未年(ひつじどし)です。アメリカでもツアー、ライヴをやらないのに、それが来日など夢のまた夢、といったところ、昨年ヨーロッパ・ツアーが実現し、ちょこちょこ露出、ついに日本にやってきた。

さて、ブルーノート・ライヴは、一足先に行われた国際フォーラムでのセットリストとは少し違い、時間も長くなっている。冒頭3曲ノンストップ・メドレーに「ホット・ファン・イン・ザ・サマータイム」が組み込まれ、これがワンセットのような形。このあと、「ドント・コール・ミー…」「サンキュー」を。この「サンキュー」は重くへヴィーな「Thank You For Talkin' To Me, Africa」ヴァージョン。ただし歌詞は、Africaではなく、Againで歌われる。そして、アンコールでは、一番誰でもがなじんでいるアップテンポのギターリフも印象的な「サンキュー」だ。

ファーストでは、「サンキュー」を終えた後、バンド・メンバーがどうしていいかわからずに、めくばせなどをしていて、とりあえずリサが軽く遊びっぽく「サムバディーズ・ウォッチング・ユー」をやりだした。すると、おもむろに楽屋からグレイのパーカーっぽい洋服を着たスラー・ストーンがのっそりのっそり登場。一気に歓声があがる。通路をスタッフに囲まれ進むのでかなりゆっくりだ。そして、19時47分ステージに。中央のキーボードのところにすわり、バンド・メンバーが「イフ・ユー・ウォント・ミー…」のイントロをプレイしだす。さらに歓声。だが気が変わった御大は、それをやめ、「ファミリー・アフェア」をスタート。ただ、そこにスライはマイクを持って立ちすくんでいた。そして、キーボードの上に手を置きながら、こんどは本当に「イフ・ユー・ウォント・ミー・トゥ・ステイ」を。これがなかなか声が出始めていて、イントロのワンフレーズがでただけで、またまた歓声。そして間髪をいれずに、「アイ・ウォント・トゥ・テイク・ユー・ハイアー」へ。さらに大歓声。

しかし、これはキューがあるのかなあ。きっと、スライは、「イフ・ユー・ウォント…」をやってる間か終わった直後に、次の曲のキューを出しているのような気がする。それで、カウントで「ハイアー」に突入するのだが、わかったことがひとつ。要は「ハイアー」で、スライは帰るのだ。この曲の途中で、スライは回転椅子から立ち上がり、舞台袖にはけ始めた。「えええっ~~」今度は怒号。(笑)

こうして、スライは19時59分、ステージを降りた。オンステージ時間は、な、な、なんとわずか12分! フォーラムの36分はなんだったんだ!? バンドが6分ほど演奏し、一度本編終了。そして、アンコールはバンドのみ。スライ・カンバックあるかと思いきや、なし。アンコール最初は「サンキュー」のアップテンポのほう。そして、「シング・ア・シンプル・ソング」。この2曲でメンバー紹介をし、かなり長尺になり、2曲だけで20分以上演奏していた。

スライ御大がいる間は、バンドは比較的落ち着いた音をだすのだが、御大がいなくなると、もっと盛り上げないといけないと思うのか、何かタガがはずれたようにライヴバンドとしてがんがん行くようになる。

+++++

短。

セカンドは21時50分、メンバーがぞれぞろとステージにあがった。そして、一挙に3曲メドレーで。ここは実にあがる。「ドント・コール・ミー」のあと、今度は本格的にちゃんと「サムバディーズ・ウォッチング・ユー」をリサの歌で披露。さらに「サンキュー」の途中では、日本語で「アリガトウ」といれるサーヴィスぶり。さらに、ここでは、この日、前に座っている観客にマイクを向け、「Thank you for lettin me…」と歌わせた。その中に、我らがブレンダ・ヴォーンがゴスペラーズ・チームと一緒にいて、マイクを向けられ、何フレーズか歌い、これが迫力でまた観客から拍手喝さいを浴びた。これで、ブレンダは、サム・ムーア、スライ&ファミリー・ストーンとも共演だ! (笑)

そして、「イン・タイム」の演奏が始まったところで、この日のマスター、スライおもむろに登場。舞台に上がる直前のところで、この「イン・タイム」を手持ちマイクで歌った。袖で歌い始めたのが22時34分、しばらくそこで歌い、36分ステージに。そして、いきなり「イフ・ユー・ウォント・・・」、「ファミリー・アフェア」。再び熱狂的な大歓声。みな、生きる伝説を見たことに感激しているようだ。ジーンズにスニーカー、そして赤のパーカー。そこらへんのストリートにいそうな格好だ。それも、パーカーを頭からかぶるから、表情もわかりにくい。

椅子を回転させくるくる回る。スライは終始伏目がちで、ステージから客席をまっすぐ見ない。もちろんサングラスをしてるから、ほんとにこちらからは視線がわからない。キーボードの上に手は置いているものの、ほとんど弾いてはいない。これを見て、キーボードは視線をさえぎる、照れ隠しのためにあるのかとも思った。スライは本当にシャイのようだ。あのしぐさを見ていると、1935年生まれのサム・ムーア(現在72歳、10月の誕生日で73歳)のほうが、動きなど若く見える。

「ファミリー・アフェア」から、ノンストップで「ハイアー」へ。そしてお約束の退出。スライ、22時46分ステージを去る。オンステージ時間10分、ただ袖で2分ほど歌っていたので、パフォーマンス時間は12分か。その後はバンド・メンバーの演奏が続いて、結局再度登場はなかった。

スライを間近で見て、意外と背が小さく、痩せている感じがした。身長165くらいか。そして老けている感じがする。体はいろいろな理由でボロボロなのだろう。たぶん、通路の近くにいた人にはスライに触れた人もいたかもしれない。あれほどの近くで伝説を見られることができただけでよしとしよう。体はボロボロでも、ファンク魂は健全だ。

で、フォーラムとブルーノート、どっちがよかったか、というとこれが難しい。圧倒的にバンド演奏などは、音なども含めてブルーノートがよかった。ライヴ自体の長さもあった。観客ののりも最高にいいし、客席との一体感もすばらしいものがあった。だがいかんせん、スライ御大が12分しかステージにいなかった。これが寂しい。フォーラムくらいいてくれたら、よかったのにと思う。でも、やはりブルーノートだろうなあ。

プリンスがスライ本人と近くで会ったかどうかわからないが、スライの小ささ、シャイな部分がどこかプリンスを彷彿とさせた。ジェームス・ブラウンとは、対照的だ。スライはかなり内省的、人との交わりを好まない、そんな感じがした。

だが、いずれにせよ、1時間半近く、スライ&ファミリー・ストーンのヒット曲ばかりをライヴで見たのだ。そのうちの何曲かは、本物のスライ・ストーンがそこにいて歌った。ファンクの伝説を目撃したことにはまちがいない。ライヴ・パフォーマンス自体は、きっと全盛期のときにはもっとすごかったのだろうが、これは僕のライヴ歴の中でも、特殊な意味で特筆すべきライヴになった。

でも、12分は、みじけ~~~~~。(シャウトしながら)

(スライ関連、東京ジャズ関連、つづきます)

■メンバー

スライ・ストーン(ヴォーカル、キーボード)Sly Stone(vo, key)
ローズ・ストーン(ヴォーカル、キーボード) Rose Stone(vo, key)
リサ・バンクス・“ストーン”(ヴォーカル) Lisa Banks "Stone"(vo)
アンソニー・ステッド(ヴォーカル) Anthony Stead(vo)
シンシア・ロビンソン(ヴォーカル、トランペット) Cynthia Robinson(vo, tp)
マイク・リンタ(トロンボーン) Mike Rinta(tb)
ジェリー・マルティーニ(サックス) Jerry Martini(sax)
トニー・イェーツ(ギター)Tony Yates(g)
ピーター・イェーツ(ベース) Pete Yates(b)
レミリオン・“スパイダー”・デュボース(ドラムス)Remillion "Spider" Dubose(ds)

■スライ・ストーン関連

September 01, 2008
Sly Stone @ Tokyo Jazz (Part 1) : 36 Minutes Long On The Stage
http://blog.soulsearchin.com/archives/002658.html
8月31日の国際フォーラム・ライヴ評。

August 29, 2008
Brenda Will Sing For Sam Moore,: Are You Ready For Sly?
http://blog.soulsearchin.com/archives/002655.html
スライは8月31日、何分ステージにいるかのアンケート。

June 19, 2008
Sly & The Family Stone’s Live Review 2007
http://blog.soulsearchin.com/archives/002581.html
2007年スライ&ファミリー・ストーン・ヨーロッパでのライヴ評。

June 18, 2008
What If Sly Stone Would Show Up The Stage
http://blog.soulsearchin.com/archives/002580.html

June 17, 2008
Sly & TheFamily Stone Will Coming To Japan August
http://blog.soulsearchin.com/archives/002579.html
スライ&ザ・ファミリー・ストーン初来日決定

July 04, 2007
Sly & Family Stone Reunion: Hit The European Tour
http://blog.soulsearchin.com/archives/001880.html
2007年ヨーロッパツアー開始

May 07, 2007
Why "Family Stone"? : Are There Black Hippies?
http://blog.soulsearchin.com/archives/001759.html

May 05, 2007
Back In 1968: When LP Records Were New
http://blog.soulsearchin.com/archives/001753.html

May 04, 2007
Sly & Family Stone's Paper Sleeve Jackets CD Released
http://blog.soulsearchin.com/archives/001752.html
スライ&ファミリー・ストーン紙ジャケット発売

■セットリスト スライ&ザ・ファミリー・ストーン:ファーストセット
First set
Setlist : Sly & The Family Stone @Blue Note Tokyo, September 2, 2008

musicians on the stage 19:05
show started 19:07
01. Dance To The Music [CD "Dance To The Music" 1968]
02. Everyday People [CD "Stand" 1969]
03. Hot Fun In The Summer Time (1-3 Medley)
04. Don't Call Me A Nigger, Whitey [CD "Stand" 1969]
05. Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin) (slow, Africa version) [CD"There's A Riot Going On" 1971]
(06) Somebody's Watching You [Sly came on the stage at 19:47] [CD "Stand" 1969]
(07) If You Want Me To Stay (Intro only)
08. Family Affair [CD "There's A Riot Going On" 1971]
09. If You Want Me To Stay [CD "Fresh" 1973]
10. I Want To Take You Higher [CD "Stand" 1969] [Sly left the stage at 19:59]
Enc1. Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin) [CD"Greatest Hits" 1970]
Enc2. Sing A Simple Song [CD "Stand" 1969]
show ended 20:31

■セットリスト スライ&ザ・ファミリー・ストーン:セカンドセット

Second set
Setlist : Sly & The Family Stone @Blue Note Tokyo, September 2, 2008

musicians on the stage 21:50
show started 21:53
01. Dance To The Music [CD "Dance To The Music" 1968]
02. Everyday People [CD "Stand" 1969]
03. Hot Fun In The Summer Time (1-3 Medley)
04. Don't Call Me A Nigger, Whitey [CD "Stand" 1969]
05. Somebody's Watching You [CD "Stand" 1969]
06. Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin) (slow, Africa version) [CD"There's A Riot Going On" 1971]
07. In Time [CD "Fresh" 1973] [Sly started to sing "In Time" just off the stage at 22:34, on the stage at 22:36]
08  If You Want Me To Stay [CD "Fresh" 1973]
09. Family Affair [CD "There's A Riot Going On" 1971]
10. I Want To Take You Higher [CD "Stand" 1969] [Sly left the stage at 22:46]
Enc1. Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin)(Instrumental) [CD"Greatest Hits" 1970]
Enc2. Sing A Simple Song [CD "Stand" 1969]
show ended 23:26

(2008年9月02日火曜、東京ブルーノート=スライ&ザ・ファミリー・ストーン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Sly & The Family Stone
2008-145,146

投稿者 吉岡正晴 : 04:38 AM | コメント (0)

September 02, 2008

Sam Moore @ Tokyo Jazz (Part 2) :

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【東京ジャズのサム・ムーア】


元気。

一昨年、昨年と続けて来日、今回の来日で3年連続となる、「ミスター・ソウル・マン」サム・ムーアの東京ジャズでのライヴ。会場は、国際フォーラム・フォーラムA。一番大きい5000人収容のホールだ。

「ピーター・ガン」で少し観客を暖め、「ホールド・オン・アイム・カミング」の後半から登場。そして、本編突入した感のする「ノック・オン・ウッド」で、いきなり女性バック・コーラス4人の中から、我らがブレンダ・ヴォーンを呼び出し、デュエット! これは、すごい。ブレンダとサムのデュエット、ほんとブレンダが堂々としていて、日本ソウル界の至宝だ。ブレンダを東京代表ソウル・シンガーとして出せるのは誇りだ。

サム・ムーアの声は相変わらず、はりがあって、すばらしい。本当に現役だ。サムは、ジャケットの下には、おもしろい顔の絵が描かれたTシャツを着ていた。シャツは、インしていた。

DSC08522.JPG
おもしろい顔の絵イメージ

結論から言えば、ブルーノートでも、フォーラムでも、サム翁の動き、喉は変わらなかった。ただサウンドが、大箱ならではのあらっぽい音になっていただけ。最初にでたロベン・フォードと同じミックスでやったら、これは、とうぜんだめなわけで、そのあたりの切り替えをしっかりするか、ミキサーを変えるかしないとどうにもならない。サムのヴォーカルも、デュエットしたときのブレンダの声も、かなり聴こえなかった。

また、ベンEキングの「ドント・プレイ・ザット・ソング」は、別のコーラス、キャロウェイとのデュエット。彼女は2年前から来ているが、アヴリル・ラヴィン的なパンチのある歌を聴かせていてなかなかいい。(キャロウェイは、下記メンバーリストのクリスティンかな)

これが終わって、スローのイントロが始まった。サムは「僕はこの曲を歌いたい…。ジェームス、ゴスペルの音をくれ…」 こうしてオルガンが教会風の音を出し、サムは渋い歌声で「アイ・スタンド・アキューズド」を歌いだす。隣の松尾氏、「ジェリー・バトラー!」、「アイザック・ヘイズも歌ってます」と僕。きっと、これはサムのしばらく前に亡くなったアイザック・ヘイズへのトリビュートだったのだろう。「君を愛し続けることが罪ならば、僕は非難されてもかまわない」 こういう重厚なバラードは、本当にサムの味がでる。すばらしい。この日は、「サムシング・ロング・ウィズ・マイ・ベイビー」を歌わなかったのだが、これが聴ければ、よしとしよう。

そして、一気にアップテンポのヒット曲で進める。「ソウル・マン」で幕を閉じたサム・ムーア。ここでは60分弱だったが、9月3日、4日とブルーノートでライヴがある。

(東京ジャズ関連、サム・ムーア、スライ・ストーン記事は続きます)

■ サム・ムーア 過去関連記事

November 02, 2007
Everybody Loves Sam Moore: A Night Of Soul Explosion (Part 1)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200711/2007_11_02.html
(前回来日ライヴ評)

November 03, 2007
More Sam Moore: A Night Of Soul Explosion (Part 2)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_11_03.html

November 15, 2006
We Want More Moore, Not Some Moore
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_11_15.html
(前々回来日ライヴ評) (ここに過去記事一覧も)

November 18, 2006
Sam Moore With Surprising Finale: Sam, You Are So Beautiful
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_11_18.html
(前々回来日ライヴ評)

October 21, 2006
Sam Moore Suddenly Will Coming To Japan
http://blog.soulsearchin.com/archives/001341.html

August 23, 2006
Sam Moore's First Solo Album In 34 Years
http://blog.soulsearchin.com/archives/001216.html
サム・ムーアの新作について

■メンバー

SAM MOORE -The Legendary Soul Man-サム・ムーア -The Legendary Soul

サム・ムーア(ヴォーカル)Sam Moore(vo)
ブレンダ・ヴォーン(ヴォーカル)Brenda Vaughn (vo)
クリスティン・ポーランド(ヴォーカル)Christine Poland(vo)
ナオミ・マーゴリン(ヴォーカル)Naomi Margolin(vo)
キャロウェイ(ヴォーカル)Calloway (vo)
マーク・ニューマン(ギター)Mark Newman(g)
アイヴァン・ボドリー(ベース)Ivan Bodley(b)
トニー・ルイス(ドラムス)Tony Lewis(ds)
ジェイムス・ダウアー(キーボード)James Dower(key)
オマー・マルティネス(パーカッション)Omar Martinez(per)
ラリー・エトキン(トランペット)Larry Etkin(tp)
ダン・シプリアーノ(サックス)Dan Cipriano(sax)
大野清(バリトン・サックス)Kiyoshi Ohno(bs)
青木タイセイ(トロンボーン)Taisei Aoki(tb)
ジョイス・ムーア(mc)Joyce Moore (mc)

■セットリスト サム・ムーア 東京国際フォーラム フォーラムA
Setlist: Sam Moore @ Tokyo Kokusai Forum A, August 31, 2008

show started 14:10
01. Peter Gun (Instrumental)
02. Hold On, I'm Coming (Sam came on the stage)
03. Knock On Wood (duet with Brenda Vaughn)
04. Them Changes (Buddy Miles)
05. I Can't Stand he Rain (Ann Peebles)
06. You Don't Know Like I Know (Sam & Dave)
07. Don't Play That Song (duet with Caroline) (Ben E King)
08. I Stand Accused (Jerry Butler, Isaac Hayes)
09. Soul Sister Brown Sugar (Sam & Dave)
10. (Standing On The) Shakey Ground (Temptations)
11. Mr. Pitful (Otis Redding)
12. I Can't Turn You Loose (Otis Redding)
13. I Thank You (Sam & Dave)
14. Soul Man (Sam & Dave)
show ended 15:03

(2008年8月31日日曜、東京国際フォーラムA=サム・ムーア・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Moore, Sam
2008-141

投稿者 吉岡正晴 : 05:22 AM | コメント (0)

September 01, 2008

Sly Stone @ Tokyo Jazz (Part 1) : 36 Minutes Long On The Stage

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

(内容に完全にふれます。これからごらんになるかたは、ご自身の判断でお読みください)

【スライ・ストーン、36分間ステージに立つ】

36分間。

ロベン・フォード、サム・ムーアが終わり休憩をはさみスライのステージ準備が始まる。ライヴ前から機材のセッティングなどで大勢の人たちがステージ上で動いている。ギタリストのトニー・イエーツが、「サンキュー」のリフをちらっとサウンドをチェックするために弾いてみる。まだ客席明るく、観客も休憩から戻ってきていないが、そのリフだけで、一瞬「お~~っ」となった。

久々に気合をいれてライヴに臨んだ。事前に「ソウル・サーチン・ブログ」で書かれている昨年夏のライヴのセットリスト、メンバー表、今回の来日メンバー表、予習のおさらいは完璧だ。果たして、スライは何分、ステージにいるか。アンケートもやった。アンケートでは15分以下が13票、16分~30分が13票で同率。僕も、16分~30分に1票いれていた。まあ、こんなものだろう、と。

客席暗転し、15時32分メンバーが所定の位置につく。ドラムス、ギター、ベース、キーボード2、3人のホーンセクション、計9人がステージ。もちろんまだスライはいない。ステージ中央にキーボードとマイクスタンド2本がその主を静かに待っている。

いきなり、アップテンポの「ダンス・トゥ・ザ・ミュージック」でステージは始まった。その瞬間、客席は総立ちだ。リードは舞台右手のリサ・ストーンが中心にとる。このリサは、左手のキーボード兼ヴォーカルのローズ・ストーン(スライ&ザ・ファミリー・ストーンのオリジナル・メンバーで、スライの妹)の娘。スライの姪だ。「ブンブンブン~~」 熱狂が熱くなる。ノンストップで「エヴリデイ・ピープル」へなだれ込む。さらに熱くなる。これが終わり、ミュージカル・ディレクターでもあるギタリストがヴォコーダーを操り、ちょっと音を出し始めた。すると舞台左手から、な、な、なんと早くもスライ・ストーンが金ぴかの衣装で登場するではないか。時に15時40分。ライヴが始まってまだ7分しか経っていない。せいぜい4時すぎだと思っていたから、度肝を抜かれた。客席からは大歓声と口笛が響きわたる。

そして、重いファンク「ドント・コール・ミー・ニガー、ホワイティ」を歌い、演奏。本物のスライが歌い、演奏している。おおおっ。スライはヴォコーダーのようなものを口にくわえ歌っている。終始うつむきかげん。リズムをぴったり両足で取る。

バンド演奏は、モニターが悪いせいか、けっこうよれよれだが、まあ、そんなことはどうでもいいだろう。スライ様がステージに上がって動いているだけで許そう。

少しテンポを落とした「ファミリー・アフェア」。ローズが最初のヴァースを歌い、すぐにスライ本人が生声で歌った。くびを傾げつつ、マイクを押さえ、ちょっとだみ声で歌う。スライは終始、斜め下を見ていて、観客席にはあまり目をやらない。シャイなのだろうか。

レコードよりもテンポが遅いからか、このファンクの味わいを『老練なファンク』、あるいは『枯れたファンク』、『老いたファンク』と呼びたい。40年近く前に時代の超先端を行っていた当時の斬新ファンクは、その後40年で世界に浸透し、これがファンクのある種の原型のひとつと認められるようになった。そのオリジネイターが40年の歳月を経て、今、ステージにあがる。ファンクも老齢し、熟成するということを知った。ファンクは若い人だけが、元気よくやれるものではないのだ。演奏がよれよれでも、腐ってもスライ、腐ってもファンクの王者、その意味でファンクのDNAを存分に発揮しているところがすごい。ファンクの底力。

「シング・ア・シンプル・ソング」では、コーラスで「ラ~~ラララ~~ラ」が繰り返し歌われる。最後は観客にこれを歌わせる。フォーラム中がこの「ラ~~ラララ」のコーラスであふれる。そして、「スタンド」へ。「スタンド」の途中では、スライは歌詞を少し忘れたようだ。でも、ま、それも愛嬌か。(笑)これもレコードよりも、ゆったり目でこういうのを聴いていると、「スムース・ジャズ」ならぬ「スムース・ファンク」という言葉を編み出したくなる。

スライはその場でセットリストを気分次第で変えるようだ。「スタンド」からは、「イフ・ユー・ウォント・ミー・トゥ・ステイ」へ。キーボードのソロ、トロンボーン・ソロも聴かせる。スライは、自分が仕事をしないときには、回転チェアを回し、客席に背を向け、ミュージシャン側を向く。ひょっとしたら、何かキューを出しているのかもしれないが、そのくるくる回る様子を見て、またキャッチが浮かんだ。チェアマン・オブ・ザ・ボードではなく「チェアマン・オブ・ザ・ファンクChairman Of The Funk」。

そして、アップテンポの「アイ・ウォント・トゥ・テイク・ユー・ハイヤー」へ。スライも立ち上がり、客席も腕を天井に向かって振り上げる。リサの歌がまた、天井まで突き抜ける。すると、この曲の途中で、スライは舞台から立ち去った。16時16分。ここまで36分もステージにいた。

続いて「サンキュー」。ここで、スライのカンバックも十分ありえたが、残念ながらそれは叶わなかった。ローズとリサが歌う、母娘の歌声だ。ヨーロッパでは、ここでまたスライが戻ってきたのだが。様子を見ると、バンドメンバーも、いつスライがステージに戻ってくるのか、予想できずに、来たら来たときの対応、来なければ、来ないでバンドだけでの演奏、を心得ているように見えた。また、スライが出てきて、曲を変えても、やはりすぐに対応するようだ。一度、途中でドラマーが何かの曲のイントロをやったが、スライがついてこないで、やめてしまったところがあった。

本編が終わり、バンドメンバーがステージを去ると、アンコールを求めて、さすがに大歓声、大拍手が続く。しばらくしてバンドが戻って、もういちど、「アイ・ウォント・トゥ・テイク・ユー・ハイヤー」を、今度は各ソロも交え長尺で。ここで、スライ戻るかと思ったが、結局、戻らず、大団円終了。たぶん、メンバーもスライの登場も視野にいれて演奏していたのだろう。16時43分。71分中、36分。半分以上いた計算だ。

終わった後の感想としては、ここ国際フォーラムは、あまり音がよくない。ハコが多きすぎるせいもあるのか、ミキサーが悪いのか、こうしたファンク系、R&B系のライヴで音がよかったというためしがない。最初のロベン・フォードのときは、そこそこの音だったので、たぶん、トリオくらいまでの音ならなんとかこなせるが、これくらいの大所帯バンドの音響が無理なのだろう。サムのときもヴォーカルの音が、バンド演奏に埋もれ、あまり聴こえなかった。こうした大型バンドのライヴを聴くと、より専門的なミキサーを海外から連れてきてみたくもなる。なので、おそらく、火曜日のブルーノートで行われるライヴのほうが音響、一体感も含め、何百倍もよくなるだろう。

いずれにせよ、スライ・ストーンはひとつの伝説を残していった。ファンクのDNAをここに撒き散らしていった。

(東京ジャズ・ライヴ、サム・ムーア、ロベン・フォードなども含めて、この項、続く)

■メンバー

スライ・ストーン(ヴォーカル、キーボード)Sly Stone(vo, key)
ローズ・ストーン(ヴォーカル、キーボード) Rose Stone(vo, key)
リサ・バンクス・“ストーン”(ヴォーカル) Lisa Banks "Stone"(vo)
アンソニー・ステッド(ヴォーカル) Anthony Stead(vo)
シンシア・ロビンソン(ヴォーカル、トランペット) Cynthia Robinson(vo, tp)
マイク・リンタ(トロンボーン) Mike Rinta(tb)
ジェリー・マルティーニ(サックス) Jerry Martini(sax)
トニー・イェーツ(ギター)Tony Yates(g)
ピーター・イェーツ(ベース) Pete Yates(b)
レミリオン・“スパイダー”・デュボース(ドラムス)Remillion "Spider" Dubose(ds)

■スライ・ストーン関連

August 29, 2008
Brenda Will Sing For Sam Moore,: Are You Ready For Sly?
http://blog.soulsearchin.com/archives/002655.htmlスライは8月31日、何分ステージにいるかのアンケート。

June 19, 2008
Sly & The Family Stone’s Live Review 2007
http://blog.soulsearchin.com/archives/002581.html
2007年スライ、ライヴ評。

June 18, 2008
What If Sly Stone Would Show Up The Stage
http://blog.soulsearchin.com/archives/002580.html

June 17, 2008
Sly & TheFamily Stone Will Coming To Japan August
http://blog.soulsearchin.com/archives/002579.htmlスライ&ザ・ファミリー・ストーン初来日決定

July 04, 2007
Sly & Family Stone Reunion: Hit The European Tour
http://blog.soulsearchin.com/archives/001880.html
2007年ヨーロッパツアー開始

May 07, 2007
Why "Family Stone"? : Are There Black Hippies?
http://blog.soulsearchin.com/archives/001759.html

May 05, 2007
Back In 1968: When LP Records Were New
http://blog.soulsearchin.com/archives/001753.html

May 04, 2007
Sly & Family Stone's Paper Sleeve Jackets CD Released
http://blog.soulsearchin.com/archives/001752.html
スライ&ファミリー・ストーン紙ジャケット発売

■セットリスト スライ&ザ・ファミリー・ストーン
Setlist : Sly & The Family Stone @ Tokyo Kokusai Forum, August 31, 2008

musicians on the stage 15:32
show started 15:33
01. Dance To The Music [CD "Dance To The Music" 1968]
02. Everyday People [CD "Stand" 1969]
03. Don't Call Me A Nigger, Whitey (Sly came on the stage at 15:40) [CD "Stand" 1969]
04. Family Affair [CD"There's A Riot Going On" 1971]
05. Sing A Simple Song [CD "Stand" 1969]
06. Stand [CD "Stand" 1969]
07. If You Want Me To Stay [CD "Fresh" 1973]
08. I Want To Take You Higher (Sly left the stage at 16:16) [CD "Stand" 1969]
09. Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin) [CD"Greatest Hits" 1970]
10. Thank You For Talkin' To Me, Africa [CD"There's A Riot Going On" 1971]
Enc. I Want To Take You Higher [CD "Stand" 1969]
show ended 16:42
musicians off the stage 16:43

(2008年8月31日日曜、東京国際フォーラム=スライ&ザ・ファミリー・ストーン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Sly & The Family Stone
2008-140

投稿者 吉岡正晴 : 02:55 AM | コメント (0)

August 31, 2008

Fukamachi Jun #92: Metaphysical Philosophy

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

形而上(けいじじょう)。

「え~、こんな雨の中、僕だったら、うちでテレビでも見てますが…。(笑)昨日の雷はすごかったねえ。僕も60何年生きてますが、あんなに大量の雷を一度に見たことはなかった。いずれにせよ、こんななか、来てくれてありがとう。気持ちいれてやるかな(笑)」

美しいとは何か。美しく生きるとは何か、おいしいとは何か。すぐれた文明とは何か、そうしたものを含めて、哲学する。形がないものを論ずるやりかた、それが形而上学というそうだ。深町さんは、その形而上学に興味があり、いろいろ考えることが好きだという。「日本には、哲学学者はいるが、哲学者はいない。彼らは哲学のことは語れるが、自分自身の哲学はない」とばっさり。

マヤ歴は2012年で終わっている。なぜなのか。「おもしろいと思う」と深町さん。「ゴアが書いた『不都合な真実』、およみなさい。彼はこのまま温暖化が進むと、あと2-3年で危ない、って言ってる。2012年までもたないかもしれない。この前、ヴェニスに行ったんですが、ここはもうあと何センチかで水没してしまう」

「ひょっとして、2012年に何かが起こるとしたら、そこから逃れられる方法はあるのか、と考えたとき、僕は、例えば、美しい音楽を聴いたり、美しい絵を見たり、素晴らしい小説を読んだり、彫刻を見たりしていれば、きっと何か良いことにつながるだろう、と信じている」

即興演奏ピアニスト深町純、定例ピアノ会弟92回。

■セットリスト深町純 92回 
Setlist : Fukamachi Jun #92@FJ’s, August 30, 2008

Fukamachi Jun (Keyboard, Yamaha CP80)

1st set
show started 20:03
01. 2008年8月30日20時04分の作品(14:23)
02. Happy Birthday (to Mr. Ohta) (4.28)
03. 2008年8月30日20時49分の作品 (12.02)
Show ended 21:01

2 nd set
show started 21:35
01. 2008年8月30日お題拝借作品1(2:30)
02. 2008年8月30日お題拝借作品2(藤得さんのメロディーから)(1:40)
03. 2008年8月30日お題拝借作品3 (2:13)
04. 2008年8月30日21時55分の作品 (18:42)
05. 2008年8月30日22時23分の作品 (11:26)
show ended 22:36

■過去の音楽比率(ライヴ全体の中での音楽の割合を表します。音楽60%は40%がトークということです)(単位は%)

2008年01月26日 第一部 71.90 第二部 59.06 (第85回) 
2008年02月24日 第一部 64.80 第二部 48.43 (第86回)
2008年03月29日 第一部 67.78 第二部 73.29(第87回)
2008年04月26日 第一部 54.13 第二部 74.46(第88回)
2008年05月31日 第一部 54.06 第二部 83.84(第89回)
2008年06月28日 第一部 58.38 第二部 74.94(第90回)
2008年07月26日 第一部 72.38 第二部 70.49 (第91回)
2008年08月30日 第一部 53.25 第二部 59.86(第92回)

(2008年08月30日土曜、祐天寺FJズ=深町純ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Fukamachi, Jun
2008-139


投稿者 吉岡正晴 : 02:30 AM | コメント (0)

August 29, 2008

Brenda Will Sing For Sam Moore,: Are You Ready For Sly?

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ブレンダ・ヴォーン、サム・ムーアのステージに】

サポート。

「トウキョウ・レディー・ソウル・ナンバーワン」ブレンダ・ヴォーンが、まもなく行われるサム・ムーアのライヴでバックコーラスの一員として、ステージに立つ。サム・ムーアのライヴは、2008年8月31日(日曜)午後1時からの「東京ジャズ」(国際フォーラム)、さらに9月3日、4日 ブルーノート。

ブレンダは昨年、一昨年とサム・ムーアのライヴを観客席で鑑賞、客席からステージに上げられて、サムとともに歌ったこともある。過去2回の来日でマネジャー、本人とも親しくなり、今回の起用へとつながった。


ラフなセットリストが今週送られてきたが、ブレンダ本人はコーラスをいれるだけか、サムとのデュエットがあるのか、まだわからないという。前回までの2回のライヴでは女性コーラスが2人いて、彼女たちが曲によってサムとデュエットしたり、そのシンガーだけが歌ったりした。

+++++

さて、「東京ジャズ」、いよいよである。いったい、スライ・ストーン、どうなるのであろうか。わくわく・どきどきだ。日曜午後は、ロベン・フォード、サム・ムーア、スライの順か、それとも、ロベン、スライ、サムか? 

スライのオンステージ時間はどれくらいか。投票は31日午後1時まで。

1) 15分以下
2) 16~30分
3) 31~45分
4) 45~60分
5) 61分以上
6) 登場しない






■ サム・ムーア 過去関連記事

November 02, 2007
Everybody Loves Sam Moore: A Night Of Soul Explosion (Part 1)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200711/2007_11_02.html

November 03, 2007
More Sam Moore: A Night Of Soul Explosion (Part 2)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_11_03.html

November 15, 2006
We Want More Moore, Not Some Moore
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_11_15.html
(前々回来日ライヴ評) (ここに過去記事一覧も)

November 18, 2006
Sam Moore With Surprising Finale: Sam, You Are So Beautiful
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_11_18.html
(前々回来日ライヴ評)

October 21, 2006
Sam Moore Suddenly Will Coming To Japan
http://blog.soulsearchin.com/archives/001341.html

August 23, 2006
Sam Moore's First Solo Album In 34 Years
サム・ムーアの新作について

http://blog.soulsearchin.com/archives/001216.html

■スライ・ストーン関連

June 19, 2008
Sly & The Family Stone’s Live Review 2007
http://blog.soulsearchin.com/archives/002581.html

June 18, 2008
What If Sly Stone Would Show Up The Stage
http://blog.soulsearchin.com/archives/002580.html
June 17, 2008
Sly & TheFamily Stone Will Coming To Japan August
【スライ&ザ・ファミリー・ストーン初来日決定】
http://blog.soulsearchin.com/archives/002579.html

July 04, 2007
Sly & Family Stone Reunion: Hit The European Tour
http://blog.soulsearchin.com/archives/001880.html
2007年ヨーロッパツアー開始

May 07, 2007
Why "Family Stone"? : Are There Black Hippies?
http://blog.soulsearchin.com/archives/001759.html

May 05, 2007
Back In 1968: When LP Records Were New
http://blog.soulsearchin.com/archives/001753.html

May 04, 2007
Sly & Family Stone's Paper Sleeve Jackets CD Released
http://blog.soulsearchin.com/archives/001752.htmlスライ&ファミリー・ストーン紙ジャケット発売

ENT>MUSIC>LIVE>Moore, Sam
ENT>MUSIC>LIVE>Stone, Sly


投稿者 吉岡正晴 : 06:05 AM | コメント (0)

August 23, 2008

Real Blood Live : Good News And Bad News

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【リアル・ブラッド・ライヴ~いいお知らせと悪いお知らせ】

グッドニュース。

「お知らせがあります。いいお知らせと悪いお知らせです。いいお知らせは、こうして久しぶりにみなさんとお会いできたことです。悪いお知らせは、… 曲順が前回と一緒ということです」(客席爆笑) 「何ひとつ変わってません」(爆笑) 「報告があります。いいお知らせはこうやってライヴができることです。悪いお知らせは…(一間おいて) 新曲が1曲もありません」(爆笑)

ブラザー・トムが2曲を終えて話し出した。いきなりこれである。リアル・ブラッドの東京でのライヴは、2007年5月、9月、12月以来約8ヶ月ぶり。僕はその3回とも来られなかったのでかなり久しぶり。

トム。「まことに申し訳ないことがありまして、ファン・クラブがなくなりました。こういうのをジリ貧といいます。きれいな言葉で言うと、崖っぷちです」(爆笑)

ということで、本当に曲順は前回見た2006年6月12日とも同じ。(正確には、このときはアンコールで「サンキュー」が歌われたが、今回はボツ) あれ、ということは僕、彼らを見るの2年ぶりですか? いやあ、そんなに見てないかあ。「アイジーン」では、3人がそれぞれステージを降り、会場内に散り、これはという女性の耳元でささやきながら歌う。「シルクの雨」でのシルキーさんファルセットは、天井をつきぬけそうなほど、太く、強く、硬くてみんなを絶頂まで導く。毎度ながら、おそれいります。

「いいお知らせと悪いお知らせがあります。(ルーサーとシルキーに向かって)今夜の打ち上げが、中目黒の……というお店でやる予定です。(2人が軽く手を叩く) 悪いお知らせです。そのお店の店長が今、店を閉めてここにやってきてしまいました。(笑) だから打ち上げができません」(爆笑)

バンドメンバーも一緒で、タイトなバックサウンドはいつもどおり。そして、ルーサーさんの超低音はさらに低くなり(前みたいな声が出なくなり、いまや前の一オクターヴ下になってしまったそう)、シルキーさんファルセットはさらに高く強くなっている。曲目は同じであれ、その間のトークはすべて違うので、いいんじゃないでしょうか。(笑) ソウルフルなエンタテインメント・ショーとして、実に楽しめる2時間。10年間、同じセットリストでやり続ける、っていうのもひとつの方法だ。ソウルって様式美だから。(笑)そして、この彼らは絶対に崖から落ちない。

いいお知らせと悪いお知らせがあります。いいお知らせは今日のライヴ、とても楽しめました。悪いお知らせは、彼らのライヴ予定が当分ありません。でも、シルキーさんのゴー・ゴー・ライヴがありますので、いいお知らせとしてお伝えしておきます。

■ ~Silky 藤野 Presents Special Disco Night~【Groove Spot】

●2008年9月28日(日)
三軒茶屋 Grapefruit Moon
phone 03-3487-8159
open 18:30 start 19:30 charge 3,500円

Silky 藤野(vo,ds),Ken Keng(Per),大友 正明(b),貝原 正(Key) 沢口 憲治(g),川嵜 淳一(tp),小坂 武巳(tb),佐藤 公彦(sax) 藤野 純子(cho)

■ リアル・ブラッド・オフィシャル・ホームページ

http://www14.big.or.jp/~realblod/

■メンバー

リアル・ブラッド=ブラザー・トム、SILKY藤野、LUTHER No.1市村 
バンド=(G)GUTTI谷口 (EP)Sassy Tomo (B)大友正明 (Key)貝原正 (Ds)浜崎大地

■ Real Blood 関連過去記事

2003/09/11 (Thu)
Lowest Budget, Highest Quality: Real Blood Would Take You Back To The 70s
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200309/diary20030911.html

2003/10/28 (Tue)
Real Blood: Real Live By Real Musician
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/diary20031028.html

2003/11/12 (Wed)
Welcome To Number One!
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200311/diary20031112.html

2003/12/24 (Wed)
Live & Direct For "Soul Music Special"
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200312/diary20031224.html

2003/12/22 (Mon)
Ohio Players' "Happy Holidays" Proves One Nation Under A Groove
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200312/diary20031222.html

2004/10/03 (Sun)
My Mother Loved It, I Loved It And My Son Loved It: The Song Have Been Loved By Three Generations
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200410/diary20041003.html

2005/01/30 (Sun)
A Passion For A Record Turns To A Passion For Music
http://www.soulsearchin.com//soul-diary/archive/200501/diary20050130.html

2005/02/02 (Wed)
Brother Tom's Two Minutes: He Talked About When He First Heard Ray Charles
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200502/diary20050202.html

2005/02/22 (Tue)
Live At Club Heights (Part 1)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200502/diary20050222.html

2005/02/23 (Wed)
Live At Club Heights (Part 2): The Back To The 70s Disco
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200502/diary20050223.html

April 30, 2005
"Live The Soul Music" On NHK-FM
http://blog.soulsearchin.com/archives/000229.html

December 25, 2005
"Soul Music Live Vol.5"(Part 2)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2005_12_25.html

January 23, 2006
Luther Number 1 Ichimura: The Way He Was...
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_01_23.html

February 06, 2006
Jay & Silky Live At Blues Alley: The Night Of Ecstasies
http://blog.soulsearchin.com/archives/000816.html

February 20, 2006
Washington's Own "Go Go Sound" Still Alive & Kicking
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_02_20.html

March 02, 2006
Brother Tom's Two Minutes Became Impressive Two Hours
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_03_02.html

March 29, 2006
Real Blood Live At Blues Alley
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_03_29.html

June 12, 2006
Real Blood Live: Luther Talks About Voice Artists
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200606/2006_06_12.html

January 15, 2007
Luther Ichimura: 1 Octave Down
http://blog.soulsearchin.com/archives/001515.html

■セットリスト:リアル・ブラッド 2008年8月22日(金)
Setlist :Real Blood @ Blues Alley, August 22, 2008

show started 20:03
01. No Problem
02. Real Things
03. 恋は上々 
04. Eye Zeen (Including a riff of “You Are Everything”& “Me & Mrs. Jones”)
05. Silkの雨
06. Merry Merry For The Blues Alley
07. Blind Love
08. Got To Be Real (Instrumental) : Introducing Members
09. What's Your Name
Enc. Shining Girl
show ended 21:53

(2008年8月22日金曜、目黒ブルース・アレー=リアル・ブラッド・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Real Blood
2008-137

投稿者 吉岡正晴 : 04:56 AM | コメント (0)

August 22, 2008

Cold Blood Is Hot: Hotter Than July

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【コールド・ブラッド・ライヴ@コットン】

流石。

昨年(2007年)初来日した西海岸ベイ・エリアのもうひとつのホワイト・ファンク・バンド、コールド・ブラッドが2度目の来日。8月21日から23日まで3日6ショーを行う。2008年7月にワーナー時代のアルバムが第1作から5作目まで一挙に日本でCD化されて発売となり、ふたたび注目が集まっている。

ライヴの前回との違いは、ドラムスがペップ・サリナスから、クリストファー・サンドヴァルに変わっている点。本来はクリストファーが叩くらしいが、前回がスケジュールの都合で代打だったそうだ。

さて、サウンド的には前回と変わらず。やはり、僕にはベイ・エリアのファンク・バンドはリアル・ミュージシャンによるリアル・ミュージックという印象が強い。強力だ。そして、あちこちにジェームス・ブラウンの影響を感じる。今日などは、リード・シンガー、リディアの歌やマイクスタンドの使い方などにもミスター・ブラウンの影響を見て取った。下記セットリスト4、8、10などもジェームス・ブラウンの影響が濃い。そして、もうひとりやはり女性シンガーだからジャニス・ジョプリンの影響も。リディアは1948年12月14日だということなので、現在59歳。小柄で迫力ある歌声を聴かせるので、とても59歳には思えない。

ホーン・セクションはサックスとトランペットの2人にもかかわらず、かなりサウンド的に厚く聴こえるのはなぜだろう。タワー・オブ・パワー、ブラッド・スゥエット&ティアーズ、チェースなどが好きな方にはお勧めだ。またセットリストも、事前にはほとんど決まっておらず、ファーストとセカンドでけっこう曲目が違っているそうだ。

ところで、このコールド・ブラッドのアルバム5枚だが、そのCDに櫻井隆章氏の立派なライナーノーツがついている。このライナー、5枚にわたって書かれているのだが、ひじょうに詳しく書かれていて読みでがある。このライナーを読むためにCD5枚(9000円)を買ってもいい。

古いCDを再発(あるいは初CD化もふくめ)するときは、そのアルバムの価値なり、アーティストにそれなりの評価があり、またアルバムのオリジナル・リリース時にはわからなかったことも、現在ではわかっていることも多くあるのだから、ぜひこうした詳細なライナーノーツを載せてもらいたい。もちろん、洋楽の場合は、歌詞・訳詞もつけることがベストだろう。このワーナーの再発シリーズはいずれもしっかりした仕事がされている。

その櫻井氏に会場で久しぶりに会った。さすが櫻井さん、土曜は来れないが、木・金ファースト・セカンド計4回見るそうだ。いろいろな雑談の中で、やはりタワー・オブ・パワーの話しになった。ほとんど全部を見ている櫻井さんがあの伝説となった日曜のライヴ(2008年5月25日のライヴ=5月26日付けブログから3日にわたってレポート)だけは見逃した、という話になり、「あれを逃したんで、こんど(サンフランシスコの)フィルモア・イーストでやるライヴ、見に行こうかと思ってる」そうだ。彼はホーン・セクションが入ったバンドに特に目がないようで、アメリカのこうしたバンドから、日本のホーン・セクションのメンバーにもかなり詳しいということが判明。

ということで、僕のメモでわからなかったセットリスト2曲を彼に教わり、本日のセットリスト完成なり。ありがとうございます、櫻井さん。櫻井さんに教わったのは1曲目と7曲目。だいたい、コールド・ブラッドの曲はほとんどすべてわかるそうだ。さすが流石。Impressed.

タワー・オブ・パワー 伝説の日曜日ライヴ↓

May 26, 2008
Tower Of Power Live: Power Of Horns, Rhythms, Vocals And Everything (Part 1): Hi Energy Funk Exploded More Than 2 Hours & Half
http://blog.soulsearchin.com/archives/002535.html

■ コールド・ブラッド 3作目『ファースト・テイスト・オブ・シン』(ダニー・ハザウェイ・プロデュース)(1972年作品)

ファースト・テイスト・オブ・シン
コールド・ブラッド
ダブリューイーエー・ジャパン (1999-09-29)
売り上げランキング: 401604

■ 過去関連記事

前回来日時ライヴ評。
April 15, 2007
Cold Blood Live: First Ever In Japan~Another Soul Survivor
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200704/2007_04_15.html

■ メンバー

Lydia Pense(vo), Rob Zuckerman(sax), Richard Armstrong(tp), Steven Salinas(key), Stephen Dunne(g), Evan Palmerston(b), Christopher Sandoval(ds)

■ セットリスト

Setlist : Cold Blood @ Cotton Club, August 21,2008

Show started 21:33
01. Lo And Behold
02. Watch Your Step
03. I Just Want To Make Love To You
04. You Make Me Sweat
05. Back Here Again
06. Hooked On You
07. My Lady Woman
08. I’m A Good Woman
09. Guide Me Home
10. I Can’t Take It, I Don’t Give A Damn
11. You Got Me Hummin’
Enc. Baby, I Love You
Show ended 22:43

(special thanks to Mr. Sakurai Takaaki for complete setlist)

(2008年8月21日木曜、丸の内コットンクラブ=コールド・ブラッド・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Cold Blood
2008-136


投稿者 吉岡正晴 : 04:36 AM | コメント (0)

August 11, 2008

Will Calhoun : Little Explanation About Mash-Up

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【マッシュ・アップを生ミュージシャンで】

解説。

モーション・ブルーで見たウィル・カフーンのライヴ。セットリストの一部がわからなかったので、本人にメールで尋ねたら、親切に返事をいただいた。すでに当日分ブログのセットリストは修正したが、その中でひじょうに面白いと思ったのが、アンコールの部分だ。

このときは、ドラム・ソロから入り、すぐにマッコイ・タイナーの「パッション・ダンス」とロック・グループ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの「ブールズ・オン・パレード」の2曲に進んだ。ここで彼はこの2曲を「マッシュ・アップ」という手法でひとつの楽曲にして演奏したのだ。

この「マッシュ・アップ」という手法は、イギリスやアメリカのクラブDJがやり始めた手法で、まったく関係のない2曲を同時にうまくミックスしてかけてオーディエンスを楽しませるもの。関係ない2曲でもリズム・パターンが似ていたり、コード・シンガーが似ているとミックスしても意外とおもしろい効果が表れる。あるいは、インストゥルメンタルのトラックに、別のヴォーカルものを抜き出してミックスしたりするものもある。

いつ頃から始まったか定かではないが、2000年前後からその名前が普及したのではないか、と言われる。ただし、ある曲のインストゥルメンタルや曲の一部をループにして、そこに別のヴォーカルや楽曲を重ねるという手法は1980年代からサンプリングの手法の発展とともに生まれてきた。

ウィル・カフーンのひじょうにユニークなところは、そんなDJ的手法のマッシュ・アップを生身のミュージシャンのライヴ演奏でやっているところだ。このあたりが、ウィルのクリエイティヴィティが抜群なところだ。

■ ウィル・カフーン・ライヴ評

August 09, 2008
Will Calhoun & Stanley Jordan And More  Department Store Of Rhythm
http://blog.soulsearchin.com/archives/002634.html

ENT>MUSIC>LIVE>Calhoun, Will


投稿者 吉岡正晴 : 06:40 AM | コメント (0)

August 09, 2008

Will Calhoun & Stanley Jordan And More  Department Store Of Rhythm

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ウィル・カフーンはリズムのデパート】

デパート。

「キープ・サポーティング・ライヴ・ミュージック(keep supporting live music)」 ウィル・カフーン(カルホーン)はそう言った。同じ言葉を何度もケイリブ・ジェームスから聞いていた。そのケイリブから緊急連絡で、「とにかく、これは見たほうがいいよ」という強力なお勧めがあり、訪横(横浜モーション・ブルー訪問のこと)。

ウィル・カフーンは1990年代にシーンに登場して大きな話題を集めたブラック・ロック・グループ、リヴィング・カラーのドラマー。Calhounのhはサイレント音(音読しない)なので、音読みはカフーンとなるそうだ。のでソウル・サーチンではカフーンを使用します。ケイリブはニューヨーク時代からの仲間で、ブロック・パーティーやらなんやらでよく一緒にプレイしていた、という。ロック好きのケイリブらしい。

それにしても、このドラムは実に強力だ。もちろん各個人のミュージシャンとしての力量が素晴らしいこともあるが、インストゥルメンタルだけで、ここまでの集中はお見事。ウィルは世界各地を訪問し、そこにしばらく滞在したりして、各地のルーツ・ミュージックを研究し、それを自らの音楽の中に取り入れている。

例えば、ひじょうに興味深いと思ったのが、楕円形のギターの形をしたような手で叩いて音を出すパーカッションの楽器、これはウドゥー(UDU)というそうだ。ウィルによれば、ナイジェリアで入手した。

ライヴはいきなり「アフロ・ブルー」を各メンバーのソロをいれて30分の長尺で。「アフロ・ブルー」の歌がいまにも浮かび上がりそうな熱の入ったパフォーマンスだ。

ウィルはドラマーなのだが、ウドゥーなどのパーカッションもやり、しかもさまざまなヴァリエーションのリズムを見せ、まるで「リズムのデパート」の趣すらある。「80分間世界一周Around The World In 80 Minutes」だ。

それぞれのミュージシャンは頭ではなく、体で、いや音楽が染みこんだそのDNAで音楽をやっている。

スタンリー・ジョーダンは、ピックを使わず、指を短い間隔で使う独特の奏法でユニークな奏者。素晴らしい。彼がウィル・カフーンを紹介するとき、マイクにむかって「・・・・」と口だけ動かし、声は出さない、セルフ・ミュートで紹介した。僕も含めて多くの人はマイクが切れていたと思ったはず。(笑) 

ベース奏者マーク・ケリーは調べていたら、ミッシェル・ウンデゲオチェロで来日していた。このグループは、ルーツ・ミュージックをベースに、ジャズ、ファンク、ブルーズなども包括しながら、しかも、クラブ系のサウンドもいれて形作る。かなり音楽的にはメルティング・ポット的なサウンド。

ライヴ後、メンバーは自分たちのCDを売りながら、サイン会。そのとき、ケイリブがウィルたちを紹介してくれた。リヴィング・カラーで2度ほど来日し、その他TMスティーヴンスなどで何回か来ているそうだ。

しかし、この日一番ぶったまげたニュースは、なんと我らがケイリブ秋からの某有名グループのツアーに参加することになったそうだ。ぎょええっ。東京ドームとか、そういう大きなところばっかりだそうで。音楽監督ではないが、8人程度のバンドの一員になる。「さすがにドームは日本では今までで一番大きいなあ」と言っている。

昨日はオリンピックの開会式だったが、すっかりそんなことは忘れてこのライヴにうつつを抜かしてしまった。

別件ですが、昨日ご紹介したタモリ弔辞全文、あれ、タモリさんは白紙を読んでいたんですか。つまり、アドリブ。そういううわさが錯綜しています。確認は取れていませんが。それが本当ならまたまたすごい。

■メンバー

ウィル・カフーン(ドラムス)Will Calhoun(ds)
スタンリー・ジョーダン(ギター) Stanley Jordan(g)
コーリー・ウィルクス(トランペット)Corey Wilkes(tp)
マーク・キャリー(ピアノ) Marc Cary (p, effects)
マーク・ケリー(ベース)Mark Kelley (b)

■セットリスト
Setlist : Will Calhoun & Stanley Jorday at Motion Blue, 8/8/2008

Show started 21:35
01. Afro Blue
02. A Long Walk Home
03. Umoja (Unity) (including Martin Luther King’s “Peace”)
04. Dorita
05. Forest Flower (Stanley solo)
06. Pyramids
Enc. Drum solo, Passion Dance-(McCoy Tyner), Bulls on Parade-(Rage Against The Machine)...played in succession....(Putting McCoy Tyner and Rage Against the Machine together is called a "Mash-Up")
Show ended 23:14

(註)アンコールのドラム・ソロに続く、「パッション・ダンス」と「ブールズ・オン・パレード」は、2曲をミックスして演奏する「マッシュ・アップ」という手法で演奏。この「マッシュ・アップ」という手法は、ロンドンやアメリカのDJが考え出したもので、それをウィルはライヴ、生演奏で試みた。

Special thanks to Will Calhoun for making complete setlist.

(2008年8月8日金曜、横浜モーション・ブルー=ウィル・カフーン&スタンリー・ジョーダン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Calhoun, Will & Jordan, Stanley

投稿者 吉岡正晴 : 05:24 AM | コメント (0)

August 06, 2008

Charlie Wilson’s Peace : No Sweat, No Soul

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【93分、汗だくファンクの真髄】

汗だく。

「トウキョー! パーティーの準備はいいかあ!」 ファンク・バンド、ギャップ・バンドのリード・ヴォーカル、チャーリー・ウィルソンの2007年4月以来、約1年4ヶ月ぶりの来日ライヴ。2日目セカンドはほぼ満員。

バンド編成などほぼ前回と同じ、そのエネルギーの爆発ぶりも同様。1曲目からいきなり観客は総立ち、ディスコ状態になった。ダンサー4人も実に激しく踊るので、熱い暑い。もちろんチャーリーのヴォーカルも熱くて厚くて暑苦しくなるほど。冒頭のにわとりの鳴き声から始まる「アーリー・イン・ザ・モーニング」は後半などチャーリーのシャウトとバック・コーラスのからみがこれでもかと盛り上げる。すべてこの調子だ。いけいけゴーゴー。

かと思えば、キーボードの弾き語りをしっとりと聴かせたRケリー作品「ノー・ワーズ」などはゴスペルで鍛えた歌声をじっくり聴かせて魅せる。

最初からチャーリーは汗だく。バンドメンバーは白一色のパンツとシャツ、さらに色違いのネクタイ。そしてところどころにほんのちょっとした小芝居が入ってエンタテインメントとして観客を飽きさせない。あちこちにはさまれる口笛のピューという音が心地よいアクセントに。チャーリーは1953年1月29日生まれ、ということで、現在55歳だ。それにしてもよく動き、踊る恐るべきおん年ゴーゴー。

ダンサーの激しいダンスも見所だが、例えば、7曲目タイムのカヴァー「クール」などは、まるでチャーリー・ウィルソンがタイムのモリス・デイになったかのよう。全身が映る鏡を持ち出し、自分を映し出すところなどはモリス・デイそっくりだ。そのダンサーを、彼は「チャーリーズ・エンジェル」と呼んだ。「このタオル、欲しいか?」と客に尋ねる。「イエ~~」、そして、客席に投げ入れた。

ニュー・ジャック・スイングのガイの大ヒット「レッツ・チル」をチャーリーがここでカヴァー。そして、ギャップ・バンドのヒットでガイがカヴァーした「イヤーニング・フォー・ユア・ラヴ」をチャーリーが歌う。ガイつながりだ。

アンコールでは、真夏なのに、真冬なみの白い長いコート風の衣装で登場、これみよがしに「どうだ」というポーズをとり、受けていた。そして、セクシーさを思い切り出す。ブラックネス!

「次の機会まで、ピース!」と言った後、「ホワッツ・マイ・ネーム?」と叫んだ。リアクションは「チャーリー!」。すべてが汗どろどろのブラック・エンタテインメントの真髄、真髄。「汗なしファンクにソウルなし」の堂々たる証明だ。93分に及んだライヴは前回よりも長くなっていた。そして、セカンドはライヴ後にサイン会。

DSC08387.JPG


なお、バック・コーラス真ん中の女性、オードラ・アレクサンダーは、コンテポラリーなゴスペル・グループで2002年にアルバム『パム&ドディー』を出したパム&ドディーのドディーであった。このライヴのキーボード、コーデル・ウォルトンのプロデュースで初のソロ・アルバムを出すところだという。

いやあ、それにしても濃いソウル・ライヴだ。満足、満足。そんな後はソウル・バーにでもゴーゴー。

(ライヴ後、ソウル談義については明日へ続く)

■ 過去記事

April 25, 2007
Charlie Wilson: Hi Energy Live
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200704/2007_04_25.html

■ メンバー

チャーリー・ウィルソン / Charlie Wilson(Vocals)
コーデル・ウォルトン / Cordell Walton(Keyboards)
ローレンス・ワシントン / Lawrence Washington(Keyboards)
マイケル・アンダーソン / Michael Anderson(Guitar)
マーキス・ジョンソン / Marquis Johnson(Drums)
ヴィクトリア・ヴォーン / Victoria Vaughn(Background Vocals)
オードラ・アレクサンダー / Audra Alexander(Background Vocals)
オーブリー・スワン / Aubrey Swan(Background Vocals)
ダニエル・ブラウン / Danielle Brown(Dancer)
パトリシア・デュークス / Patricia Dukes(Dancer)
アリシア・フィアーズ / Alecia Fears(Dancer)
ラモント・トリヴァー / Lamont Tolliver(Dancer)

■ セットリスト 
Setlist : Charlie Wilson Of The Gap Band @ Billboard Live, August 5th, 2008

Show started 21:37
01. Intro
02. Beautiful [Snoop Dogg Featuring Pharrell, Uncle Charlie Wilson]
03. Early In The Morning ~ Signs [Snoop Dogg Featuring Charlie Wilson, Justin Timberlake]
04. No Words [R.Kelly]
05. Burn Rubber (Why You Wanna Hurt Me)
06. Cool [The Time]
07. Let’s Chill [Guy]
08. Yearning For Your Love ~ A Riff Of “Joy & Pain” ~ “Between The Sheets” ~ Yearning For Your Love
09. Outstanding
Enc. Magic [R.Kelly]
Enc. Supa Sexy (new)
Enc. Charlie, Last Name Wilson [R.Kelly]
Show ended 23:10

(2008年8月5日火曜、ビルボード・ライヴ=チャーリー・ウィルソン・ライヴ
ENT>MUSIC>LIVE>Wilson, Charlie
2008-132

投稿者 吉岡正晴 : 06:07 AM | コメント (0)

August 05, 2008

Yuri : Debut At Blues Alley With Her Own Name

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ユリ、ブルース・アレー単独ソロ名義で初登場】

四季。

久保田利伸やAIのバック・コーラスをつとめたり、『ソウル・サーチン:ザ・セッション』でも歌声を聴かせてくれているアジア一のR&B歌姫ユリが、ブルース・アレーに自己名義で初登場、堂々たるライヴを見せた。ユリ自身の単独ライヴは2007年8月9日の渋谷JZブラット以来2度目。

メンバーは昨年とほぼ同メンバー、コーラスに盟友有坂美香さんがいないくらいか。全15曲。カヴァーありオリジナルありのヴァラエティーに富んだ構成だ。バンドはそれにしてもプロにして強力。特に最初からベース奏者ジーノの音の響きが抜群だった。ジーノの音はここブルース・アレーで聴くと他とかなり違っていい音がする。

ローズ・ロイスのオリジナルでフェイス・エヴァンスもカヴァーした「ラヴ・ドント・リヴ・ヒア・エニモア」から「メモリー・レーン」へメドレーにしてスタート。また『ピアノ・ダンス』というハウス系のコンピでラヴ・ディヴィニティーという名前で歌っていることを明かし、その曲を歌った。普通のソウル・バラードから、こうしたクラブ系の曲までなんなく歌うが、ドラムスのジェイ・スティックスもいつもながら控えめに、違ったタイプの曲を実にいい感じでサポートする。あまりでしゃばらないいいドラマーだ。また「ロック・ステディー」などでの柿崎さんのハモンド・オルガンのソロなど最高だ。そして、ファーストの圧巻はブライアン・マクナイトの「ネヴァー・フェルト・ディス・ウェイ」。彼と2人だけで聴かせ、「声と歌で観客を掴めるシンガー」ということを強くアピールした。曲も実に彼女にあっていた。久保田さんがユリを「アジア一うまいシンガー」というのもうなずける。この日は彼も仕事を抜け出し、ファーストからユリのライヴを観戦。

セカンドは、ダンサー兼シンガーのワーナーとのデュエットから。さらに「バタフライズ」のような難しい曲をさらりと歌ってみせる。4曲目からしばらくスローが続いたが、ちょっとスローが続きすぎたかなあ。ま、曲順をうまく入れ替えればいいのではないだろうか。アップ、ミディアム、スローのバランス、セットリスト=曲順はとても大事です。

ときにフェイス・エヴァンス、ときにフローエトリー風、そしてこの日感じたのが、ちょっとミディアム・スローの作品でかのデニース・ウィリアムス的なかわいい声の歌い方が印象に残った。ユリはその声で四季のごとくさまざまな声の表情を見せる。そして、なによりも難しい曲を簡単に上手に歌えてしまうので、余計、たとえば簡単な曲を1曲でもセットリストにいれると、メリハリがついていいと思った。ので、ライヴ後彼女に直接言った。

それにしても、普通に聴いていると、当たり前にブラックかアメリカのシンガーのライヴを見ているような気になる。MCが日本語になるので、そのときだけ、ああ、彼女は日本人だと思う。

驚いたのは、彼女のバークリー時代の先生だったというサックス奏者兼ヴォーカルのウォルター・ビーズレーの作品を歌ったこと。これもなかなかいい曲だったが調べてみると1995年のウォルターのアルバム『プライヴェート・タイム』に収録されていた。ユリはウォルターがカヴァーした「エヴリシング・アイ・ミス・アット・ホーム」(シェレールのヒット)で、バック・コーラスをしているそうだ。ユリもこういう曲や、ミニー・リパートン、あるいはフェイス・エヴァンス、フローエトリーといった1990年代R&Bアーティストの曲調はじつにはまる。アンコール2曲目ルーファス&シャカの「ユー・ガット・ザ・ラヴ」あたりも、すっかり自分の持ち歌のように歌いこなしていた。年一ライヴではなく、年4回くらい四季ごとにお願いします。(笑)

DSC08388.JPGDSC08389.JPG

■ 過去関連記事

August 10, 2007
Yuri's First Her Own Live:
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200708/2007_08_10.html
前回ライヴ評。ここに過去関連記事一覧。

■メンバー
YURI LIVE08:IN THE ORCHID ROOM

(Vo)YURI (Key)柿崎洋一郎 (B)日野JINO賢二 (G)馬谷勇 (Ds)Jay Stixx
(Guest Vocal) Warner (Guest Rap) Chiharu

■セットリスト ユリ
Setlist : Yuri @ Blues Alley, August 4, 2008

1st
Show started 19:42
01. Love Don’t Live Here Anymore [Rose Royce, Faith Evans]
02. Memory Lane [Minnie Riperton]
03. Sweet Surrender [Original]
04. Stranger Than B4 [Original]
05. Never Felt This Way [Brian McKnight]
06. Rock Steady [Aretha Franklin]
Show ended 20:29

2nd
show started 21:06
01. You’ve Changed [Keyshia Cole](Duet With Warner)
02. Butterfly [Floetry]
03. Music Is My Life [Original]
04. ノイズの向こう [Original] (+Chiharu on rap)
05. ラブ・ストーリー [Original]
06. I Will Be The One [Walter Beasley]
07. Again [Faith Evans]
Enc. Make Me Whole [Amel Larrieux]
Enc. You Got The Love [Rufus/Chaka Khan]
Show ended 22:16

(2008年8月4日月曜、目黒・ブルース・アレー=ユリ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Yuri
2008-131


投稿者 吉岡正晴 : 04:39 AM | コメント (0)

August 02, 2008

Double “We R&B” Live

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ダブル・スタジオ・コースト・ライヴ】

超満員。

バーケイズでジョン・ブラックウェルのドラムを見たおかげで、新木場スタジオ・コーストで行われたダブルのイヴェント・ライヴへ。うわさには聞いていたが、圧倒的に観客は女性が多かった。最初9-1くらいかと思ったら、7-3くらいか。新木場スタジオ・コーストは1階の立見席は立錐の余地もないほどの超満員。2階席も立ち見が多数でて身動きが取れなかった。何度も衣装チェンジがあり、さすがに女性ファンが多いだけはある。今回のイヴェントのテーマは、「ウィ・R&B」。「私たち~R&B」という意味か。

ダブルのタカコは、もはや20代のファッション・カリスマ的存在のような感じさえうかがえる。いいR&B風楽曲がうまく現代風にプロデュースされ、ファッションを含めたアーティスト・イメージが実にうまく形作られ、一挙にブレイクした総合プロデュースの勝利という印象を持った。「見せ方」が実にうまいと思った。その点で、初期のメアリー・J・ブライジ的なイメージかもしれない。ダブル・サウンドのようなものが完成したところが、イメージ作りの大きな土台になっているのだろう。

この日はフル・オブ・ハーモニー(FOH)や女性ラッパー、アクセント(アーティスト表記は、Ak’Sent)などのゲストがたくさんでてきた。中でももっとも観客が沸いたのは、アンコール1曲目で安室奈美恵がでてきた瞬間。会場の温度が一気に3度は上がった。2人で軽い振り付けをあわせて踊って可愛かった。アンコールで流れた「残り火」、さすがにいい曲を最後に持ってくるなあ、と思ったら、これ、「月ユニ」で松尾さんが思い切りかけまくっていて、自動的に(僕に)刷り込まれていたものでした。(笑)改めていい曲だと思いました、ハイ。

バンドは、ドラムス、ベース、キーボード2にコーラス2。さらにダンサーが4人+1(サルサ・ダンサー)。バンド・マスターが、本ブログに何度も登場している学史こと藤川学史くんだ。バンドをまとめてファンキーなサウンドを作り上げた。タカコ自身は年間何十本もライヴをやって来ているようには見えないので、観客とのやりとりなどぎこちない部分もあるが、一生懸命歌と踊りを練習して、満員の観客の前で披露したという感じだ。おつかれさまでした。ハイ。

DSC08390.JPG

■メンバー
Members:

Fujikawa Gakushi : Keyboards & Vocoder, Musical Director
John Blackwell : Drums
Hiro : Bass
Makoto : Keyboards
Yurai : Chorus
Asiah : Chorus

Dancers: Li’ Miho, Nanako, Miho Brown, ,Chiyuki, Yuuki (Salsa)

Guests: Full Of Harmony、Ak'Sent、ZEEBRA、VERBAL(m-flo)、安室奈美恵

■セットリスト ダブル@スタジオ・コースト、2008年7月31日木曜
Setlist : Double @ Studio Coast, Shinkiba

01. Opening
02. Wonderful
03. Destiny
04. Driving All Night
05. You Got To
06. U
07. Handle
08. We International ~ Ak’Sent (Original song)
09. Arabian Dream
10. Reflex
11. Souljah
12. Summer Time
13. Piano Solo
14. Spring Love
15. Breath Again
16. Okaeri
17. プラチナム・デート
18. Crystal Clear (Interlude)
19. Free Style (Interlude)
20. Little Things You Do (Remix) ~Make Me Happy
21. Sweet Time (Soulive Remix) (Introducing Members)
22. Shake
23. Angel
24. D-O-U-B-L-E (Intro)
25. Call Me
26. Emotions
27. Rock The Party
Enc.1. Black Diamond (Featuring Amuro Namie)
Enc.2. Rollin’ On
Enc.3. Who’s That Girl
Enc.4. Bed ~ 残り火 ~ Eternal Bed
Show ended 22:18

(2008年7月31日木曜、新木場スタジオ・コースト=ダブル・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Double
2008-130

投稿者 吉岡正晴 : 04:37 AM | コメント (0)

August 01, 2008

Bar Kays (Part 2) : Funk Party Till Dawn, King Of Old School Soul

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

(バーケイズ・ライヴ=パート2=昨日からのつづき)

【バーケイズ・ライヴ(パート2)~ファンク大爆発の夜】

オールドスクール。

特別のゲストが来ていて、ドラマーが交代した。そして、流れてきた「パープル・レイン」。すると、そのドラマーを見たソウルメイト、ハセヤンが言った。「おおっ、あれ、ニューヨークで見たプリンスのときのドラマーじゃないか?」「ええっ、なんで日本にいるの?」 よくわからない。プリンスといえば、ツナさんである。そこでさっそく彼に問い合わせメール。「プリンスのドラマーは?」「今はCCダナムという女性です」「男で直近は? 誰か来日してます?」「前ドラマー、ジョン・ブラックウェルが来日中です」 それだ! 「ダブルのタカコで来てるはずです。それ、吉岡先生から教えてもらった情報ですよ」 が~~ん忘れてた。(笑)

なんと、メンバーのエマニュエルに代わってドラムスの席についたのは、元プリンスのドラマー、ジョン・ブラックウェルだったのだ。ギターのトニーが、まるでプリンスの如く歌い、プリンス・バンドのジョンがドラムを叩いた「パープル・レイン」はフルサイズ10分以上になり、やんやの大喝采を集めた。それは手馴れたはずだ。いやあ、スローなのに盛り上がった。いいドラマーだ。

メンバーが彼を紹介する。「ジョン・ブラックウェル!!」 拍手の中、いったんステージ横に退出。そして、今度は何をするかと思ったら、ベース奏者のジェームス・アレキサンダーが前に進み出た。MCによって、「われわれはグループを結成して40周年になる。(筆者注、初ヒットからはすでに41年、結成からは42年) 以前、オーティス・レディングのバックをつとめていた」と紹介され、怒涛のオーティス・メドレーが始まった。しわがれ声のジェームスの歌声は、オーティスを真似たものか。なんと渋い声。いっきにコットンクラブが1960年代のR&Bワールドにワープした。

オーティスのバックを務めたバーケイズが、しかも、実際にオーティスの後ろでベースを弾いたジェームス・アレキサンダーがそのオーティスの曲を歌う。「オーティス・レディング!! ウイ・ミス・ユー!!」とジェームスが叫ぶ。感動だ! 忌野清志郎さんに見せたかったな。「アイ・キャント・ターン・ユー・ルーズ」から始まり、ノンストップで「トライ・ア・リトル・テンダーネス」に。ここからリードがラリーに変わる。これは最近は映画『マイ・ブルーベリー・ナイツ』でも、コーヒーショップ、スターバックスでもかかっていて、ちょっとしたブームだ。さらに「サティスファクション」。ストーンズのカヴァーをオーティスがやったヴァージョン。そして、そのまま「ドック・オブ・ザ・ベイ」だ。途中のサビの部分を、fラリーはマイクを観客に向け歌わせようとしたが、ちょっと歌詞部分がわからず、あまり歌えなかった。でも、口笛の部分はみんながなんとかやった。「ドック・オブ・ザ・ベイ」の歌詞は基礎教養として覚えておかないとだめか。(笑) このオーティス・メドレーは前回になかったので、定番にすればいいのにと思った。

そして、アーチー・ラヴが再度登場し、彼の持ち歌「トゥルー・ラヴ」を披露。さらにもう1曲マーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイング・オン」をダレルが。この時点で、もう20%増量なんてものではなく、50%増量くらいになっているのではないか。そして、これを終えて、バーケイズ・ショウへ戻る。「ホーリー・ゴースト」だ。なんと、この「ホーリー・ゴースト」では客席にいたジェイ公山さん、ステージに上げられ、熱唱! なんという増量。(笑) グッドジョブ! ジェイさんはバーケイズと一緒にレコーディングもしているわけだし、ステージにあがってもなんら違和感なしだ。そして、ノンストップで「フリーク・ショウ」。これで一度本編を終わり、アンコールに「ユア・プレイス・オア・マイン」。

「You Ready Go Home? (家に帰りたいか?)」 「ノ~~~~」

なんとこのアンコールでは、キーボード、エズラとカートのソロがあり、その後にジョンがドラム・ソロに再突入。これがすごかった。ドラム・ソロをやっている間、メンバーはドラマーを見つつ、手で仰ぐしぐさ。そして、ジョンのドラム・ソロ。あいた口がふさがらないとはこのこと。元ドラマー、ハセヤンも「これはすごいわ」とえらく感激。

そして、ジョンがドラムに入ったことから、バンドの本来のドラマー、エマニュエルがあぶれたと思いきや、ジェームスが彼を手招きし、エマニュエルにベースを手渡すではないか。彼もかなり巨漢なので、ベースが小さく見えるが、いきなりバチバチものすごいソロを叩く。チョッパーだ。ええっ、彼はベースもできるんだ。みな、器用。しかも、ドラムスとベース(実際はドラマー)のインタープレイがまたまたおもしろい。これが結局15分近くになるロング・ヴァージョンで大団円となった。

しかし、エネルギッシュですごい。50%大増量のライヴであった。しかも、よくセットリストを見ればわかるように、スライ、マーヴィン、オーティスまで、ある意味「オールド・スクール・ソウル」のデパートではないか。

ライヴが終わると、DJアトムが手招き。すでに目もうつろ状態。相当よっぱらっている様子。聴けばファーストとセカンドを通しで見て、前日も見たという。都合3回見て「僕は1回しか見てない」というと、「(オレは)3回で、吉岡くんに勝ったよ」と自慢げ。ジェイさんに「グッド・ジョブ」と声をかけると、「今日はただの客ですから」。そして、『ソウル・トレイン』のDJリュウが。「今、ジョン・ブラックウェルのめんどうみてるんですよ、今回だけですけどね」と。あ~~なるほど、それで。「今回のバンマスはキーボードの学史だよ」 ああ、なるほど。それはすごいや。あさって(31日・木曜)ダブルやるから来てくださいと、ということで急遽行くことに。

ライヴ後、汗を拭くまもなくメンバーはサイン会にでてくる。何人かと話したことをまとめてみる。

ステージ向かって左のスキンヘッドのキーボード、エズラ。右側のキーボードもスキンヘッド。右がカート・クレイトン。これまでにも何度も来ている、愛称KC。ヴォーカル・ダレルとドラムス、エマニュエルは兄弟で、ダレルが兄。エマニュエルは3年ほど前にバーケイズに入ったが、前回来日時(2006年)は別の仕事が先に入っていてバーケイズの一員としては来日できなかった、という。最初3年前にバーケイズ入りしたときは、キーボード奏者として入ったそうだ。ということは彼はドラムス、キーボード、そして、ベースも弾くのか。まさにマルチ・プレイヤーではないか。

アーチーは先に述べたとおり、南部メンフィスを中心に活躍するヴェテラン。1958年11月23日シカゴ生まれ。スタックス周辺で活躍し、ソウル・チルドレンらと関係のある仕事をしてきた。最近ではJブラックフットの最新作『イット・エイント・オーヴァー・ティル・イッツ・オーヴァー』やソウル・チルドレンの『スティル・スタディー』などに曲提供したりプロデュースをしていたりする。レニー・ウィリアムスとJブラックフットのデュエットをプロデュースしたのは書いた。

キーボードのエズラは3年ほどバーケイズに在籍。Jブラックフットなどとも仕事をしてきた。ワーナーから1995年に出たRAWというグループにもいたという。オリジナル・メンバー、ジェームス・アレキサンダーは「足ががくがくするよ」と言ってぼやく。誕生日はと訊くと「1月19日」。「年号は?」「1950年、58歳だ、もうオールドだよ」との答え。資料によっては1948年生まれ説もあるが、果たして。

それにしても、これだけ熱いファンクを聴かせてくれるバーケイズ。おそらく日本のファンのリアクションも十分楽しんでいるようだ。いいミュージシャンといいファンのいい関係ができて、いいライヴが行われる。最高に素敵だ。今回彼らに新たな名前を授けたい。「キング・オブ・オールド・スクール・ソウル」。

(セットリスト、メンバー表は昨日付けの日記に)

(2008年07月29日火曜、丸の内コットンクラブ=バーケイズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Bar Kays
2008-129

投稿者 吉岡正晴 : 04:28 AM | コメント (0)

July 31, 2008

Bar Kays (Part 1) : Funk Party Till Dawn, Too Hot To Stop

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【バーケイズ・ライヴ(パート1)~ファンク大爆発の夜】 

大増量。

暑すぎて、熱すぎてもう止まらない。メンフィス・ファンクの雄、ヴェテラン・ファンク・グループ、バーケイズの2006年10月以来、1年9ヶ月ぶりのライヴ。火曜セカンドは、最後ということもあってか、超大盛り上がりで、それまでの4日の中でもっともエネルギーが爆発したパフォーマンスになった。今回何回も見ているソウルメイト(複数)によると、この火曜セカンドが一番曲数も多く、時間を長くやったようだ。実際、僕が前回来日時に見たときよりも、かなり長くなっていた。(前回セットリストがアンコール含めて16曲だったのに比べ、今回はなんと27曲!)久々に「どファンク」のライヴをエンジョイした。

9時半になるかならないかで、バンドの6人がステージに立つ。(前回も1分前にはステージ入りしていたその律儀ぶりを書いていた) そして煽りのMCが「バーケイズ!!」とシャウトすると、オリジナル・ベース・メンバー、飛行機事故からのサヴァイヴァー(正確には事故機に乗らなかった唯一のバーケイズ・メンバー)ことジェームス・アレキサンダーと、1971年以降リード・シンガーとして、現在のバーケイズの顔となっているラリー・ドドソンがステージにかけあがる。こうして8人になったバーケイズはイントロから、そのファンク・エネルギーを大爆発。1曲目からもはや観客はほぼ総立ちだ。アップテンポで、怒涛のファンクに観客もひれ伏し狂態。いやあ、あいかわらずすごい。今回はギターとドラムスが前回メンバーと変わっていたが、そのファンク度合いは、まったく変わらず最高のままだ。しかもこの火曜セカンドは見所たくさんで、書ききれないほどだ。(でも、全部書く。のでパート2までいくと思います)

イントロから7曲目までのノンストップ・メドレーで完全に観客を掌握。客は彼らのファンクの手玉にとられる。バーケイズはファンクのコントロール・タワーになった。そしてノンストップで、初のスロー・ジャム「アンティシペーション」。ちょっと箸休めでほっとするのもつかの間、今度はバック・ヴォーカルのひとりダレル・スタンリーが前に出て1曲披露。これがまた実にいい声の持ち主で、リヴァート(父・息子)を彷彿とさせるシンガー。なんと、彼は今回のドラマー、エマニュエル・コールの実兄だそう。歌うはオージェイズの大ヒット「レット・ミー・メイク・ラヴ・トゥ・ユー」。

さらにマイクを次のコーラス担当アーチー・ラヴに手渡し、彼がレニー・ウィリアムスの「コーズ・アイ・ラヴ・ユー」を熱唱。まさにサザン・フィールたっぷりのディープ・ソウルの喉を聴かせた。このアーチーは、メンフィスのソウル・ヴォーカル・グループ、ソウル・チルドレンらと親交が深く、同グループのリード・シンガー、Jブラックフットのバック・コーラスとしても来日したことがあるという。

今回このレニー・ウィリアムスの楽曲を選んだのは、アーチー自身がレニーとJブラックフットのデュエット作品をプロデュースし、その2人でこの曲をレコーディングしたからだという。彼はその昔、ライト・チョイス、さらにメイン・アトラクションに在籍していたヴェテランだった。1990年ごろ、ライト・チョイスのメンバーとして、六本木の「ペペルモコ」という店の箱バンドとして3-4ヶ月来日していたこともある、という。

2曲の客演を終えて、再びバーケイズ・ファンクへ。「トラフィック・ジャマー」から、なんと今度来日する予定のスライの曲をメドレーで。そして、おなじみの「セックス・オー・マティック」さらに「ムーヴ・ユア・ボディ」。観客は休むことなく、腕を宙に上げ、振る。フロアは狂乱のダンス・フロアに。

そして、ギターのトニーGが、前にでて話始めた。「今日、僕の素晴らしい友達がここにきています。こんなドラマーは見たことがありません。たまたま彼とは同じ誕生日でね、9月9日」といってドラマーを招き入れた。彼はそのまま、ドラムスに。流れてきたイントロはおなじみの、いや、プリンスでおなじみの「パープル・レイン」だった。なぜ? 


DSC08353.JPG
Two baddest drummers!! Double Dynamite:; John (Left) & Emanuel (Right)

(この項明日につづく)

■ 過去関連記事 バーケイズ

October 19, 2006
Bar Kays: Funk Explosion!! Sooooo Dynamite!!
http://blog.soulsearchin.com/archives/001339.html

October 23, 2006
Bar Kays: Integrity Of The Soul
http://blog.soulsearchin.com/archives/001343.html
前回来日ライヴ評。

■メンバー

ザ・バーケイズ
Larry Dodson(vo), James Alexander(b), Darrell Stanley(vo), Archie Love(vo), Ezra Williams(key), Kurt Clayton(key), Anthony Gentry(g), Emanuel Cole(ds) 

■セットリスト バーケイズ

Setlist Bar Kays @ Cotton Club, July 29, 2008
[ ] indicates original artist ( ) indicate singer, otherwise Larry take all the lead

show started 21:30
01. Intro
02. Boogie Body Land (1980)
03. Shake Your Ramp To The Funk (1976)
04. Too Hot To Stop (1976)
05. Do It (Let Me See You Shake) (1982)
06. She Talks To Me With Her Body (1983)
07. Hit & Run (1981)
08. Anticipation (1982)
09. Let Me Make Love To You [O’Jays] (Darrell Stanley)
10. Cause I Love You (I’m Just A Fool) [Lenny Williams] (Archie Love)
11. Traffic Jammer (1981)
12. Thank You [Sly & The Family Stone]
13. I Want To Take You Higher [Sly & The Family Stone]
14. Sex-O-Matic (1984)
15. Move Your Boogie Body (1979)
16. Do What U Want 2
17. Drum Solo – Purple Rain (Drums by John Blackwell) [Prince](Sung by Anthony G)
18. Otis Medley(18-21) : I Can’t Turn You Loose (James Alexander)
19.Try A Little Tenderness (Larry)
20. (I Can’t Get No) Satisfaction (Larry)
21. (Sitting On The) Dock Of The Bay (Larry)
22. True Love (Archie Love)
23. What’s Going On [Marvin Gaye] (Darrell)
24. Holy Ghost (1978) (Jaye Kouyama sung)
25. Freakshow On The Dance Floor (1984)
26. Outro
Enc. Your Place Or Mine (1985) (Drums by John Blackwell)
show ended 23:15

(2008年07月29日火曜、丸の内コットンクラブ=バーケイズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Bar Kays
2008-129


投稿者 吉岡正晴 : 02:00 AM | コメント (0)

July 28, 2008

Fukamachi Jun #91: Dream And Memento

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

夢。

ピアノ即興演奏月例定例会、その91。100回まであと9回。今日は、「夢」と「想い出」の話と曲。

トーク小ネタ、回文。「しょきロココの心潔」「トマト」「旅からすは、すらかびた」

「そんな回文という遊びもありますが、音楽にも実はあります。頭から普通にその楽譜を弾く人(左の上から右へ、下へ)と、別の人が、その楽譜を上下ひっくり返して逆から同時に弾く、それでも曲としてちゃんと成り立つ、そんなのを昔の人は作っていたりしました。音楽の回文みたいなものですよね。昔はそういう遊びがあったんですね。お題拝借も、そんな遊びのひとつです」

「よくタクシーなんかに乗って、『お客さん、お仕事は?』なんて訊かれると『ミュージシャンです』って答えるんですね。そうすると、『うちの息子がミュージシャンになりたいって言ってるんですが、どうやったらミュージシャンになれるんでしょう』と訊かれる。でも、そんな道はない。(タクシーの)運転手ならまず免許を取ればいい。子供がミュージシャンになりたいと言うと、親は100パーセント心配する。たくさんの若者が僕のところにもミュージシャンになりたいと言ってやってきます。だが、僕にはそうした彼らに正しい助言を与えることもできない。言えるのは、『ラッキーなら、ミュージシャンになって巨万の富を得られるでしょう』、『ラッキーなら、世界のヒーローになれるかもしれない』 (誰もそうは)なれない、とは誰も言えない。なれるとも誰も言えない」

「それは夢というものに似ているかもしれない。夢というのは、叶うかどうかはどうでもいい。(夢は)見ることが大切だと僕は思います。それは人生の目標と同じだと思うんです。(客席に向かって) みんなはどういう人生が素晴らしい人生だと思う? 僕が信じていることはひとつです。死ぬ間際に、『僕の人生は素晴らしい人生だった』と思えれば、それが『素晴らしい人生だ』と思う。で、そのためにどうすればいいかというと、これがわからないんですけど、でも、ひとつ、そういう人生を歩むために何が必要か、というと僕にとってもっとも大切なことは、『夢をみること』です。(夢が)叶うこと、叶えることじゃない。(客席から拍手) 夢なんて叶わないんですよ。でも、ある目標、目的を持って生きることはとても大切です」

「で、そういう夢をみている若者のひとりなんでしょう。その彼がやってきて、『深町さん、1曲歌わせてください』と言ってきたので、『いいよ』と言った。彼はまだプロではなく、将来プロになりたいと思っている人なんだと思う。深町君のピアノで歌えるなんてめったにできないことだけど、彼が素晴らしいのは、『深町さんとやりたい』、そう言ってきたことです。僕はそういう人は受け入れることにしている。年寄の務めは、若い人が何かやりたいと言ってきたら、それをバックアップしてあげることだと思うので…。正哉くんです」

と言って、深町さんはアメリカ帰りの歌手志望の若者を紹介した。岡野正哉くんといい、父親の友人の知り合いが深町さんと知り合いで、先月ここに見に来て、深町さんに1曲歌わせてください、と直談判し、今月、楽譜を持ってやってきて歌うことになった。彼が歌ったのは、ビリー・ジョエルの「オネスティー」とイーグルスの「デスペラード」。なかなかはっきり聞き取れる大きな声の歌い手だ。ここでは2曲ポップスを歌ったが、後で話をしたら、一番好きなのはR&Bだそうで、後で自作自演のデモCDを聴いたら、今風R&Bだった。なかなかいい感じ。

想い出。

セカンドの最後で、楽譜を取り出しながら彼は話し始めた。「あんまりふだんは(この会では)歌わないんですが、今日はふと歌ってもいいかな、と思って(楽譜を)もって来ました。僕はその昔、10年くらい一緒に住んで付き合ってた彼女に、ある事件があって、振られたんですよ。で、その彼女になんとか戻ってきて欲しいと思って、どうすればいいか考えたんですが、歌を書いたら戻ってきてくれるかもしれないと思って、書いたんです。それがこれなんですが、でも、彼女は全然戻ってきてくれませんでした。残念ながら。(笑) でも、僕はこの曲は気に入っていて…。そんな想い出の曲です」

そう言って歌い始めた彼の名曲「誕生日」。今まで数回聴いた。直近ではこの会に毎回来ていたジェームスさんが亡くなったあとの回(2007年4月、その前は2006年5月にも)で、ジェームスさんへ捧げて歌ったのが記憶に新しい。今回は、せっかくなので、歌詞をご紹介したい。いい曲、いい詞です。

『誕生日』(作詞作曲・歌・深町純)

今日は誕生日 君の生まれた日
蒼い春風 吹くころ
君は目を覚ました

長い年月(としつき)が 僕たちを包む
初めて出会ったときから
いつも君がいた

さまざまな出来事が 過ぎ行くときに流れ
銀河を抱(だ)く 夜空の中で
すべてがいとおしい

笑いあえる日を 僕は信じてる
大切な想い出を今 君にありがとう

(間奏)

今日は誕生日 夢が生まれた日
愛をいっぱい 差し込む
君は手を伸ばした

雨が降る朝も 星光る夜も
変わらぬ想いは君へと
いつもあふれてく

喜びや悲しみが 待ち伏せるだろう 明日も 
優しさだけ 贈りたいけど
言葉じゃ足りないよ

周り道しても 幸せにしたい
せつなさも抱きしめさせて
君を愛してる 

さまざまな出来事が 過ぎ行くときに流れ
銀河を抱(だ)く 夜空の中で 
すべてがいとおしい

笑いあえる日を 僕は信じてる
大切な想い出を今 君にありがとう

+++++

というわけで、今回は歌ものが珍しく3曲。2001年1月から始まったこの会、数えて91回目。「最低、100回目までは続ける」という深町さん、100回目は2009年4月25日の予定だ。

■ 過去記事

June 29, 2008
Fukamachi Jun #90 : I Will Play Piano For Your Funeral
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_06_29.html

June 01, 2008
Fukamachi Jun #89: Keyboard Party
http://blog.soulsearchin.com/archives/002550.html

April 27, 2008
Fukamachi Jun #88: Jun Lose To Young Energy
http://blog.soulsearchin.com/archives/002483.html

March 30, 2008
Fukamachi Jun #87
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_03_30.html

■セットリスト深町純 91回 
Setlist : Fukamachi Jun #91 @FJ’s, July 26, 2008

Fukamachi Jun (Keyboard, Yamaha CP80)
Okano Masaya (Walk-in Singer)

1st set
show started 20:04
01. 2008年7月26日20時04分の作品(14:30)
02. 2008年7月26日20時24分の作品(23:10)
03. Honesty (Sung by Okano Masaya) (3:39)
04. Desperado (Sung by Okano Masaya)(3:34)
Show ended 21:06

2 nd set
show started 21:32
01. 2008年7月26日お題拝借作品1(小泉さんのメロディーから)(2:01)
02. 2008年7月26日お題拝借作品2(藤井さんのメロディーから)(2:31)
03. 2008年7月26日お題拝借作品3 (2:06)
04. 2008年7月26日21時47分の作品 (13:56)
05. 2008年7月26日22時01分の作品 (15:58)
06. 誕生日 (歌・深町純)(6:26)
show ended 22:33

■過去の音楽比率(ライヴ全体の中での音楽の割合を表します。音楽60%は40%がトークということです)(単位は%)

2008年01月26日 第一部 71.90 第二部 59.06 (第85回) 
2008年02月24日 第一部 64.80 第二部 48.43 (第86回)
2008年03月29日 第一部 67.78 第二部 73.29(第87回)
2008年04月26日 第一部 54.13 第二部 74.46(第88回)
2008年05月31日 第一部 54.06 第二部 83.84(第89回)
2008年06月28日 第一部 58.38 第二部 74.94(第90回)
2008年07月26日 第一部 72.38 第二部 70.49 (第91回)

(2008年07月26日土曜、祐天寺FJズ=深町純ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Fukamachi, Jun
2008-127


投稿者 吉岡正晴 : 03:22 AM | コメント (0)

July 27, 2008

Mint Condition Live At Billboard

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ミント・コンディション・ライヴ】

爆発。

「さあ、ステージにお迎えください、ミネアポリスズ・オウン~~、ミント・コンディッション!!」 シャウトするのはマネージャー氏。さっそうとバンドメンバーがステージにあがり、少し遅れてリード・シンガー、ストークリー・ウィリアムスがジャンプしながら駆け上がった。

ミネアポリス=ジャム&ルイス・コネクションのミント・コンディションの2006年6月以来、約2年1ヶ月ぶりの来日公演。ミント・コンディションは、いわゆるセルフ・コンテインド・グループ(自給自足グループ。すべて自分たちで曲も書き、演奏もして、歌も歌うグループのこと)だ。彼らはかつてジャム&ルイスのプロデュースで華々しくデビューしたが、その後インディ・レーベルに移ったが、なんとインディでもアルバムを2-30万枚近く売るらしい。実際アルバム・チャートでも1位になっている。

それにしても、ブラック・エンタテインメント、ブラック・ミュージックの「核」となるグルーヴ感とは何か、それをそのまま如実にあらわすライヴだ。体のDNAからほとばしり出る黒いファンクネスを、彼らは当たり前のように、普通に醸し出す。ストークリーのバネのなんたる強さよ。そして、喉の強さ。うまいという以前に強い、強力、迫力に圧倒される。ソウル大爆発だ。

リードのストークリーは、前回も見せたが、ドラムスを上手に叩く。「いいドラマーはいいシンガー」の模範のような人物だ。途中でドラム・ソロを披露。「ドラムス出身のシンガーというと、ジェフリー・オズボーン、マーヴィン・ゲイなんかもいますよね」と同行松尾氏。「テディ・ペンダーグラスもドラマー出身ね」と僕。そういえば、あとで思い出したが、モーリス・ホワイトもそうだった。アンコールの「ブレイキン…」は最高に盛り上がる。途中のブレイクもやんやの喝采だ。松尾氏解説続く。「あのストークリーのストールね、あれね、アレクサンダー・マックイーンっていうブランドのものなんですよ。けっこうおしゃれさんですね」 ほおおっ。僕のまったく知らない豆知識豊富な松尾さん。

なお、前回パスポート切れが来日直前に判明して来日できなかったホーマーは今回はパスポートを用意していて、ちゃんと来日できた。

ライヴ後、ソウル、R&B系ライターとして大活躍の川口真紀さんを松尾さんにご紹介いただいた。川口さんはあちこちでR&B系の記事を書いておられるが、なんと学生時代にシンコー出版の今はなくなってしまった音楽誌のライター募集に、ミント・コンディション3枚目のアルバム評論を書いて応募し、それが認められ、この道に入ったという。だから、ミントにもかなり思い入れがあるそうだ。われわれのテーブルの手前に、広尾のレストラン・オウナー、シルヴァーノ氏と奥さんでシンガーのアンドレアさん、そしてその友達らがいて、ライヴ中大いに盛り上がっていた。その友達の中に、『フィリー・ソウル・イン・ギンザ』(2007年10月)で歌ってもらったポーラ・ジョンソンがいて、それ以来の再会。それから、ブレンダも来ていた。そしてもうひとり、ミント大好きというDJデイヴ・フロム氏も来ていた。久しぶりに会った。デイヴさんはいつものようにかなりよっぱらっていた。ごきげん。だが、何か(「フォーエヴァー・イン・ユア・アイズ」だったか)をなんでやらないんだ、と少しふきげん。前回来日時に会っていたマネージャー氏が僕のことを覚えていてくれ「ライヴ・レヴュー書いてくれたよね、ありがとう」といわれて、驚いた。

ミントのメンバーは終わった後、しっかりサイン会。

DSC08310.JPG DSC08308.JPG DSC08309.JPG

■ 最新作 『Eライフ』

E-ライフ\
E-ライフ
posted with amazlet at 08.07.27
ミント・コンディション アンソニー・ハミルトン フォン・オブ・リトル・ブラザー アリ・シャヒード・ムハマド
Pヴァイン・レコード (2008-03-21)
売り上げランキング: 31215

■ 過去関連記事

June 24, 2006
Mint Condition Live: Gold Dust Pouring On Them
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200606/2006_06_24.html
ミント・コンディション前回来日ライヴ評。

■ メンバー

ストークリー・ウィリアムス / Stokley Williams (Vocals)
リッキー・キンチェン / Ricky Kinchen (Bass)
ロバート・コモドア / Robert Commodore(Drums)
ジェフリー・アレン / Jeffrey Allen (Keyboards/Saxophone)
ローレンス・EL / Lawrence El (Keyboards)
ホーマー・オーデル / Homer O'dell (Guitar)

■セットリスト ミント・コンディション 
Setlist: Mint Condition @ Billboard Live, July 25, 2008

Show started 21:30
01. Intro
02. Gratitude (From New CD “E-Life”)
03. You Don’t Have To Hurt No More
04. Whoaa
05. So Fine
06. It’s Hard
07. Nothing Left To Say (From New CD “E-Life”)
08. Drum Solo: By Robert Commodore : Runnin’
09. Drum Solo: By Stokley Williams
10. Sax Solo: By Jeffrey Allen
11. (11-12 Medley) Someone To Love
12. U Send Me Swingin’
13. Baby Boy Baby Girl (New song) (From New CD “E-Life”)
14. What You Bring To The Party (A Riff of Soul Power)
Enc. Breakin’ My Heart (Pretty Brown Eyes)
Show ended 22:56

(2008年7月25日金曜、ビルボード・ライヴ=ミント・コンディション・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Mint Condition
2008-126


投稿者 吉岡正晴 : 04:02 AM | コメント (0)

July 26, 2008

Soulive Are Sofunky

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ソウライヴ~ソウファンキー】

炸裂。

「イクゼ~~、ブルーノート!!」の掛け声で、ステージに3人の勇者たちが上がる。彼らはジャム・ファンクの勇者、その名はソウライヴ。まずは3人(キーボード、ドラムス、ギター)だけのソウライヴ本体だけで演奏。そして、MCが入り、トランペット、サックス2人がステージに登場。以後6人で、のりのりのファンク・グルーヴを炸裂させる。(ジャム・ファンクは筆者が思いついた言葉) さすがにクラブ系で人気だけのことはある。観客層がこの日はいつもより圧倒的に若い。

さて、リズムは3人なのだが、キーボードのニール・エヴァンスが左手でベース・パートをキーボードで弾くために、実際は4人いるのと同じくらいの音圧になる。そして、2曲目「キャノンボール」以降はホーンが3人入るだけで、いきなり、メイシオ・パーカーあたりのファンク・ジャズへファンク・アップ~。アップテンポでこれでもかこれでもかとエネルギーが昇華。サックスの音がどこを聴いてもメイシオ・パーカーに聴こえてしまうのは、こちらの耳が偏りすぎか。(笑) このホーン・セクション、シェーディー・ホーンズというそうだ。3人のホーン・セクションはステージ向かって左から、ライアン、サム(帽子)、クリスチャン。

ドラムスのアラン、ギターのエリック、キーボード(とべース)のニールのリズム隊はアップテンポ作品で圧倒的。ハモンドのオルガンが流れてくると、一時代昔のファンク・ジャズが思い起こされる。

一番の圧巻はアンコール。「ジーザス…」からメドレーでアーチー・ベル&ザ・ドレルスの「タイトゥン・アップ」へ。歌というかナレーションというか、そんなMCをドラムスのアランが担う。ギター、ベース、オルガンとソロを回して、盛り上げる。このイントロから、客席は総立ち状態。

ずっと聴いていて、彼らの音楽を映画に使いたいなあ、と思った。それも思い切りB級のブラック・ムーヴィーだ。「コフィー」みたいなのの、現代版風のもの。

この日は、テレビの収録が入っていた。BSで放送しているブルーノートの番組『スピーク・イン・ミュージック』のようだ。確かに、これだけノリのいいライヴ・バンドだとアリーナの席を取っ払い、ブルーノートで単発のパーティーでかつてやったスタンディングのスタイルでもいいかもしれない。

ライヴが終わると、サックス奏者の太田剣さん、プロデューサーの松永さん、さらにシンガー、ユリさんと有坂美香さんらがいた。なんと、ユリ美香さんらは、サムかライアンだったかとアメリカのバークリーで同級生だったそうだ。

2004/04/03 (Sat)
Soulive Has New Vocal, So Has New Dimension
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200404/diary20040403.html

July 30, 2005
Soulive Live At Blitz Yokohama
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200507/2005_07_30.html

■メンバー
SOULIVE with special guest CHRISTIAN SCOTT & SAM KININGER

アラン・エヴァンス(ドラムス) Alan Evans(ds)
エリック・クラズノー(ギター)Eric Krasno(g)
ニール・エヴァンス(B3オルガン、キーボード)Neal Evans(B3 org, key)
サム・キニンジャー(サックス)Sam Kininger(sax)
ライアン・ゾィディス(サックス)Ryan Zoidis(sax)
クリスチャン・スコット(トランペット)Christian Scott(tp)

■セットリスト
Setlist : Soulive @ Blue Note Tokyo, July 25, 2008

Show started 19:02
01. Outrage 
02. Cannonball
03. Liquid
04. El Ron
05. Tuesday Night Squad
06. Vapor
07. Flurries ~ A Riff Of “Can’t Hide Love”
08. Lenny (slow)
09. Bubble (rock-ish, reggae flavor)
Enc. Jesus Children Of America
Enc. Tighten Up (2 songs Medley)
Show ended 20:43

(2008年7月25日金曜、ブルーノート東京=ソウライヴ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Soulive
2008-125


投稿者 吉岡正晴 : 07:37 AM | コメント (0)

July 24, 2008

Harlem Nights Vol.7 Has Just Started

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

(ライヴ内容にふれます。これからごらんになる方はご自身の判断でお読みください)

【ハーレム・ナイツ第7回始まる】

ハーレム。

ニューヨーク・黒人ルネッサンスの地、ハーレム。そのハーレムの文化をそのまま横浜ランドマークに持ってこようという「ハーレム・ナイツ」も、1994年以来今年で7回目。(94年に第1回、第2回が2003年で以後毎年) 2003年以降は、毎回観客動員数を着実に増やし、横浜夏の定番イヴェントに見事に成長した。普段はあまりライヴなどに足を運ばないような客層がこのイヴェントということで、老若男女集まってくる。

昨年まで、ソウルフードやドリンクのテーブルがライヴ会場内にあったのが、今年はホワイエ(ライヴ会場の外)に移動、ライヴ会場はより観客席を多くしていた。400人近くが入っていて、週末になるにつれ予約はさらに増えている、という。オマー以外は、それほど有名なシンガー・アーティストが登場するわけではないので、まさにこの「ハーレム・ナイツ」という企画自体(広告宣伝も含めて)に観客が付いている、いわば「イヴェント企画の勝利」だ。

今回はメインのシンガーが3人、そして、フィーチャリングにタップ・ダンスのもはや巨匠オマー・エドワーズ。オマーだけは毎年必ずやってくるので言ってみれば彼はこの「ハーレム・ナイツ」の顔。

DSC08301.JPG
「NightsのNは、♪です~前面左からオマー、レディー・ローラ、シンシア・スコット、ケントン・ロジャース」

最初のシンガー、ケントン・ロジャースはちょっとどこか俳優のフォーレスト・ウイッテッカーを若くしたような、シンガーで言うとデイヴィッド・ピーストン、ルーベン・スタッダードを少しこぶりにしたようなルックスのシンガー。ゴスペルをルーツにしているだけに、ゴスペル定番曲「ヒズ・アイ・イズ・オン・ザ・スパロウ」(映画『天使にラヴソングを2(シスター・アクト2)』などでも有名)あたりはかなり観客の気をひきつける。

2番目のレディー・ローラは、最初、若いティナ・ターナーでもでてきたかと思ったほど、エネルギッシュなはちきれんばかりの動きで登場。だが、我らがブレンダ・ヴォーンのように背丈は小さい。ティナの曲を2曲歌うだけに、腰をフリフリのティナ・ダンスが思い切り炸裂する。元はダンサーか? 意外な選曲が「リアル・サッド・ストーリー」というブルージーな曲。知らなかったので、戻って調べてみると、なんとこれが南部のR&Bシンガー、デニース・ラサールの作品。デニースの歌でもヒットはしていないが、なぜこれが選ばれたのだろうか。実は隠れたヒットなのか。

その歌詞があった。↓
http://www.mississippiheat.net/lyrics2/glad/12.html

そして、いよいよオマーの登場。オマーはさすがに毎年来ているためか、彼目当てのファンもいるようだ。相変わらず切れのいいタップを見せる。第一部では、オープニングに日本語で「これは戦争の音」、「これは苦しみの音」そして、「これは愛の音」と説明して、タップを踏んだ。

ボブ・マーレーのTシャツを着て、跳ねる、飛ぶ、叩くラスタ・ヘアのオマーは、映画監督スパイク・リー、さらにタップ・ダンスのセヴィアン・グローヴァー直系のダンサー。新しいこと、クリエイティヴなこと、革新的なことに貪欲だ。第一部を終え、第二部の始まりもオマーだったが、この出方がまた渋い。真っ暗にしたステージで、タップの音だけが聴こえてくる。だが暗転したステージでは何も見えない。そして、パ~ンとスポットが来ると、オマーがさっきとは違ったスーツで動いている。そして、「キャラヴァン」を終えた後、シューズを脱ぎ、はだしでタップを踊る。すると会場に響く音が違ってくる。

彼のタップからは、怒り、喜び、うれしさ、悲しみ、苦しみ、そして愛と言ったものがすべて表出する。それが体全体から湧き出てくるところがすごいと思う。たかがタップ、されどタップ。

DSC08302.JPG
「怒りと愛などが体すべてからわき上がるオマーのタップ~ヘアスタイルはTシャツのボブ・マーレーと同じです」

3番目のシンガー、シンシアはヴェテランのジャズ風クラブ系シンガーだった。サラ・ヴォーンあたりの影響が強いなあ、と思って聴いていたら、「私は、サラ・ヴォーン、エラ・フィッツジェラルド、カーメン・マクレイ、ダイアン・ワシントン、リナ・ホーン、そして、ナンシー・ウィルソンなどの影響を受けています。そうしたシンガーたちへトリビュートする意味でこの曲を書きました」と言ってオリジナル曲「ザ・シンガー」という作品を歌った。また彼女は、かつてレイ・チャールズのバックコーラス、レイレッツのメンバーだったという。そこで、レイ作品を最後に3曲ほど歌った。

そして、ライヴ終了後は、出演者全員が会場出口付近でCD即売とサイン会。今まで見ていた老若男女が、その夜のスターを取り囲んだ。またライヴ終了後、係りの人が「本日のセットリストです~~」と言って希望者にそれを配っていた。大サーヴィス、至れり尽くせりのイヴェントだ。「夢はこの『ハーレム・ナイト』の地方公演です」と担当者が語った。この勢いだと、その可能性も見えてくる。

■ 横浜ランドマークタワー公式ページ内イヴェント詳細

ライヴは、7月23日(水)から27日(日)まで毎日。詳細は下記ランドマーク・タワー・ウェッブへ

問い合わせ先 ランドマークホール:TEL 045-222-5050 (月~金 10:00~17:00) ランドマークプラザ:TEL 045-222-5015 (月~日 11:00~20:00)

http://www.at-press.jp/event/hall/harlem08/index.html
チケット入手方法など。

■過去のハーレム・ナイツ関連記事

July 26, 2007
"Harlem Nights Vol.6" At Landmark Tower: "I Don't Repeat" Says Omar
http://blog.soulsearchin.com/archives/001918.html
第6回ライヴ評

July 29, 2006
Alyson Talks, Omar Talks: Harlem Nights
http://blog.soulsearchin.com/archives/001164.html

July 28, 2006
Harlem Nights Vol.5: Alyson Williams Sings Wide Variety Of Music, Omar Edwards Taps With New Idea
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200607/2006_07_28.html
第5回ライヴ評

July 29, 2005
Harlem Nights: Omar Edwards, Barefoot Tap Dancer
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200507/2005_07_29.html
第4回ライヴ評

2004/07/31 (Sat)
Harlem Nights III: Bring Your Cake For Lonnie's Birthday
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200407/diary20040731.html
第3回ライヴ評

■メンバー 

Omar Edwards (Tap Dance)

John Di Martino (Keyboards, Piano)
Bill Easley (Sax)
Lonnie Plaxico (Bass)
Yoron Israel (Drums)

Kenton Rogers (Vocal)
Lady Laura (Vocal)
Cynthia Scott (Vocal)

■セットリスト 
Setlist : Harlem Nights Vol.7 @ Landmark Hall, Yokohama, July 23, 2008
[ ] indicates the original acts, ( ) indicates singers tonight
(オマーの使用楽曲が若干不明)

First set
Show started 19:01
01. Invitation [Jaco Pastorius] (Band)
02. Supersitition [Stevie Wonder] (Kenton Rogers)
03. I Believe I Can Fly [R. Kelly] (Kenton Rogers)
04. I’ll Take You There [Staple Singers] (Kenton Rogers)
05. His Eye Is On The Sparrow [Traditional, Ethel Waters, others] (Kenton Rogers)
06. Proud Mary [Ike & Tina Turner] (Lady Laura)
07. Neither One Of Us (Wants To Be The First To Say Goodbye) [Gladys Knight & The Pips] (Lady Laura)
08. Real Sad Story [Denise LaSalle] (Lady Laura)
09. Simple Is The Best [Tina Turner] (Lady Laura)
~Omar on the stage
10. Intro
11. Do Your Thing (?)
12. So Ways (?)
13. Waltz [Alicia Keys]CD(?)
Performance ended 20:03

Second set

Performance started 20:27
Omar on the stage
01. Intro
02. Caravan [Duke Ellington](Band)
03. Jungle Song (barefoot performance) CD?
04. (put on shoes) Waiting In Vain [Bob Marley]CD
05. Slow Jam-Rain Song (Band)
06. African Song [Femi Kuti]??
Off Omar
07. Take The “A” Train (Band) [Duke Ellington]
Cyhthia on the stage
08. A Song For You [Leon Russell, Donny Hathaway]
09. Hello [Lionel Richie]
10. Come Back To Me [Peggy Lee]
11. Come Rain Or Come Shine [Standard, From Musical "St. Louis Woman"]
12. The Singer [Cynthia Scott]
13. For The Love Of You [Isley Brothers] (with Kenton)
14. Shades Of Ray Charles [Cynthia Scott]
15. Unchain My Heart [Ray Charles]
16. Georgia On My Mind [Ray Charles]
17. Hit The Road Jack [Ray Charles] (All)
Enc. Dream For One Bright World (For Children Of Japan) [Cynthia Scott](All)
Show ended 21:55

(2008年7月23日水曜、横浜ランドマーク・タワー・ランドマーク・ホール=ハーレム・ナイツVol.7)
ENT>MUSIC>LIVE>Harlem Nights Vol. 7
2008-123


投稿者 吉岡正晴 : 03:20 AM | コメント (0)

July 22, 2008

More Report On Quincy Jones Celebration:

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【クインシー・ジョーンズ75歳誕生日セレブレーション】

セレブレーション。

去る7月14日、スイス・レマン湖ほとりのストラヴィンスキー・オーディトリウムで行われたクインシー・ジョーンズ75歳アニヴァーサリー・セレブレーション。

帰国した松尾特派員に直接会って、いろいろおみやげ話とおみやげまでいただいたので、それらを含めてご紹介したい。また、当BBSに、Kさんという方から詳細なセットリストが投稿されたのでそれも改めてご紹介する。

モントルー・ジャズ・フェスが行われるこのエリアには、いくつかライヴが行われる会場があるが、ストラヴィンスキー・オーディトリウムは、その中でも最大のもの。収容人数は3000人弱くらいか。日本で言えば、オーチャード、あるいは中野サンプラザくらいの大きさ。雰囲気としては、基本的にはクラシック系のコンサートが多いようで、ステージを囲む感じはサントリー・ホールを思わせるところもある。

松尾特派員は、そのストラヴィンスキーの目の前のホテルに滞在したため、会場まで道を渡って30秒で着くという。会場の雰囲気は、華やかでセレブな感じだという。リズム・セクションはクインシーのレコーディングなどですっかりおなじみのメンバー。ドラムスに元ルーファスのジョン・ロビンソンが入っている。ルーファスの『マスター・ジャム』以降、クインシー・セッションには欠かせなくなった人物だ。

前日のゲネプロでは、例えば、パティー・オースティンが「ハウ・ドゥ・ユー・キープ・ザ・ミュージック・プレイン」を、オリジナルのレコード、ジェームス・イングラムとパティーとのデュエット風に、ジェームスの部分もひとりで真似をして歌ったりしていた、という。ジェームスの部分のところは、けっこう遊んでいるように歌ったが、本番ではきれいなパティー節でまとめた。

おおまかに言って、3部構成で第一部がこのモントルー・ジャズ・フェスのハウス・バンドともいえるビッグバンドの演奏。そして、第二部と第三部がクインシーとその関連友人が次から次へとステージに登場し、歌ったり演奏したりする。

下記セットリスト、23(If I Ever Lose This Heaven)、37(What's Going On)、63(Stuff Like That)で歌っているシンガーは、おそらくレデシーではないだろうか。

セットリスト32(煙が目にしみる)でナナ・ムスクーリが登場したが、松尾さんによると、元々ギリシャ生まれのシンガー、ナナにアメリカに来るように勧めたのがクインシーで、クインシーがいたからこそ、アメリカ、イギリスでの「英語楽曲」での成功があったという。ナナは、1934年生まれで、クインシーよりひとつ年下。1962年におそらくクインシーがヨーロッパに拠点をおいていたときに知り合った。クインシーはナナにニューヨークに来るように勧め、ニューヨークでジャズ・スタンダード曲を英語で歌った作品をプロデュース、これが”The Girl From Greece Sings”というアルバムとしてアメリカでリリースされた。

クインシーのアルバム『ボディー・ヒート』(1974年)では、作者自身であるバーナード・アイグナーが歌った「エヴリシング・マスト・チェンジ」(セットリスト57)だが、今回はアリスタから1990年代に2枚のアルバムを出しているカーティス・スタイガースが歌った。カーティスは調べてみると、ここ10年くらいはすかり「ジャズ歌手」として活動をしている。これは知らなかった。アリスタでの2枚のブルーアイド・ソウル・アルバム以降、6枚ものジャズ・スタンダード・アルバムを出していた。彼自身のウェッブに行くと、音源が聴ける。

http://www.curtisstigers.com/

ぺトゥラ・クラークはアメリカでは「ダウンタウン」の大ヒットで知られるもともとはイギリスのシンガー。彼女がアメリカ・ツアーをするときに、フランスのミッシェル・コロンビエを音楽ディクレターに抜擢し、そのミッシェルをA&Mレコードに紹介した。1960年代中ごろのこと。ひょっとしたらA&Mつながりで、クインシーとの接点があったのかもしれない。もちろん、ペトゥラは大ヒットを持つシンガーなので、クインシーとどこで接点があったとしても不思議はないが。だがちょっと意外な組み合わせだったので興味を持った。

メンバー表は、松尾さんからいただいた。また小さな「モントルー・ジャズ・フェス」の公式パンフレットも。感謝。

■ 過去関連記事 クインシー・リポート

July 17, 2008
Quincy Jones Tribute Live Lasted 5 Hours
http://blog.soulsearchin.com/archives/002609.html

■ 世界一早かった松尾特派員のクインシー・ゲネ・プロ・リポート

July 15, 2008
Montreux Jazz Festival: Celebrates Quincy Jones
http://blog.soulsearchin.com/archives/002607.html

■ モントルー・ジャズ・フェスを伝えるニュース映像

http://www.euronews.net/en/article/18/07/2008/montreux-musicians-toast-quincy-jones/

さらに長い映像。

http://www.montreuxjazz.com/videos/vplayer_fr.aspx?id=175&f=mjf_37.flv

■ メンバー表(松尾潔氏提供)

+Pepe Lienhard & The Swiss Army Big Band

Pete Lienhard (Leader)
Adrian Pflugsthaupt (Alto Sax)
Rafael Baier (Tenor Sax)
Alex Hendriksen (Tenor Sax)
Marc Schodler (Baritone Sax)
Michael Flury (Trombone)
Roman Heiniger (Trombone)
Wolf Schenk (Trombone)
Gilbert Tinner (Trombone)
Walter Tschopp (Trombone)
Marc Gebhard (French Horn)
Jorg Brohm (Trumpet)
Adrian Eugster (Trumpet)
Marc Jaussi (Trumpet)
Johannes Walter (Trumpet)
Frank Wellert (Trumpet)

Philip Henzi (Piano)
Andre Pousaz (Double Bass)
Tobias Friedli (Drums)
Oliver Keller (Guitar)

+The Montreux In The House Band

Greg Phillinganes (Keyboards, Musical Director)
Paul Jackson Jr. (Guitar)
Nathan East (Bass)
David Delhomme (Keyboards)
John Robinson (Drums)
Paulinho Da Costa (Percussion)

+Special Guests
names not on the setlist

Ledisi
Tobias Preisig
Lee Ritenour

■セットリスト (Kさんの投稿による)

Quincy Jones 投稿者:K 投稿日:2008/07/17(Thu) 14:56 No.1393

Quincy Jones 75th Anniversary Celebration
Montreux Jazz Festival
Auditorium Stravinski, Montreux, Switzerland
14 july 2008
4h 16mn 02s

FM

Swiss Army Big Band
Direction: Pepe Lienhard
+
Montreux In the House Band (sets 2 & 3)

Greg Phillinganes (keyboards)
Paul Jackson Jr (guitar)
Nathan East (bass guitar)
John Robinson (drums)
Paulinho da Costa (percussion)

Guests (in order of appearance)

Herbie Hancock (keyboards) 9, 59, 63
Patti Austin (vocals) 9, 13, 35, 47, 63
Rahsaan Patterson (vocals) 11, 37, 63
James Moody (tenor sax, vocals) 15, 41, 63
Joe Sample (keyboards) 17, 18, 63
Freda Payne (vocals) 17, 18, 63
Mick Hucknall (vocals) 20, 21, 63
? (vocals) 23, 37, 63 (Ledisi)??
Al Jarreau (vocals) 25, 48, 63
Petula Clark (vocals) 27, 28, 63
Paolo Nutini (vocals) 28, 45, 63
Franco Ambrosetti (trumpet) 30, 63
Nana Mouskouri (vocals) 32,33, 63
James Morrison (trumpet) 33, 41, 43, 63
Chaka Khan (vocals) 35, 43, 63
Patrice Rushen (vocals, keyboards) 37, 41, 63
Toots Thielemans (harmonica) 37, 38, 63
Billy Cobham (drums) 41, 63
Nils Landgren (trombone) 41, 63
Larry Williams (keyboards, reeds) 43, 63
Naturally 7 (vocals) 51, 63
Angelique Kidjo (vocals) 53, 54, 55, 63
Curtis Stigers (vocals) 57, 63

??Tobias Preisig??
??Ledisi??
??Lee Ritenour??

Set 1:
1. Intro 1:29
2. After You've Gone 2:51 (cut out)
3. Quintessence 4:58
4. ? 4:27
5. Iron Man 3:30
6. Soul Bossa Nova 4:42
7. ? 3:55

Set 2:
8. Intro 0:17
9. The Good, The Bad And The Ugly 9:06
10. Intro 1:44
11. Let The Good Time Roll 3:55
12. Intro 0:45
13. Making Whoopi 3:39
14. Intro 1:05
15. Moody's Mood For Love 6:21
16. Intro 1:16
17. Honeysuckle Rose 3:26
18. Shiny Stockings 3:30
19. Intro 1:43
20. I'm Gonna Move To The Outskirts of Town 3:20
21. In the Heat Of The Night 2:45
22. Intro 1:29
23. If I Ever Lose This Heaven 5:07
24. Intro 1:01
25. Midnight Sun 7:21
26. Intro 1:01
27. ? 3:36
28. Going To Chicago 2:45
29. Intro 1:17
30. Porgy And Bess 7:15
31. Intro 2:03
32. Smoke Gets In Your Eyes 4:26
33. ? 3:00
34. Intro 1:12
35. Miss Celie's Blues 2:42
36. Intro 1:17
37. What's Going On 11:51
38. Bluesette 2:46
39. Outro 0:53

Set 3:

40. Intro 1:03
41. Manteca 9:47
42. Intro 1:37
43. ? 8:28
44. Intro 1:01
45. Strawberry Letter 23 5:03
46. Intro 1:43
47. How Do You Keep The Music Playing? 5:57
48. Intro 1:28
49. The Dude 5:39
50. Intro 1:21
51. Sound Of Wall 8:32
52. Intro 2:53
53. Happy Birthday 0:49
54. Mama Aifambeni 1:31
55. State Of Independence 4:51
56. Intro 0:51
57. Everything Must Change 6:00
58. Intro 1:03
59. Killer Joe 4:54
60. Intro 0:43
61. Ai No Corrida 4:54
62. Intro 1:20
63. Stuff Like That 7:11
64. Intro 1:12
65. Quincy Speaks 36:24

show ended

(2008年7月14日月曜、ストラヴィンスキー・オーディトリウム=スイス・モントルー=クインシー・ジョーンズ75歳アニヴァーサリー・セレブレーション・ライヴ)

ENT>MUSIC>LIVE>Jones, Quincy

投稿者 吉岡正晴 : 03:09 PM | コメント (0)

July 18, 2008

Kishita Koushi & Les Freres Live

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

(ライヴの内容が出ます。これからごらんになる方は、あなたのリスクにおいてお読みください) 

【木下航志、レ・フレール・ライヴ】

ブギウギ。

「ソウル・サーチン」でおなじみシンガー・ソングライター、木下航志と、このところ独特のピアノ・デュオで売り出し中のレ・フレールとのジョイント・ライヴ。木下航志はピアノ1人弾き語り。さらに、レ・フレールも同じピアノを2人だけで弾く。なんと観客は、レ・フレール・ファンなのか、女性のほうが8-2で多く、しかも年齢層がけっこう高い。オーチャード・ホール3階までがほぼ満席。集客力すごい。

まず第一部、航志くん、いつにも増して、おしゃれな感じ。ネクタイに帽子がきまっている。さすがに2000人の会場だと緊張するのか、観客との距離間がつかめないのか若干の戸惑いもあるように見えたが、ま、そこはいつもの航志節でパフォーマンスを繰り広げる。「蘇州夜曲(そしゅう・やきょく)」というのは初めて聴いた。調べると1940年(昭和15年)の服部良一作曲の歌曲だ。

初めて航志くんを見る人も多かったみたいだが、けっこう印象付けられていたようだ。また彼が演奏中、正面のスクリーンに何枚もの写真を映し出されたが、これは彼が世界中を旅して『航志くんが撮影した』写真だ。

航志君、今日(2008年7月18日=金)、NHK『スタジオ・パークからこんにちは』に出演する、という。「メス・アラウンド」を披露する。

この日は、ステージ中央にベーゼンドルファーのピアノが置かれている。どうやら通常88鍵より多い92鍵のモデルのようだ。(要確認=ベーゼンには他に97鍵盤のものがある) またカメラがピアニストの正面、左横、そして、真上から撮影し、それを正面のスクリーンに映し出す。やはり圧倒的に真上からの俯瞰の映像がピアニストの腕、手の動きがよくわかり素晴らしい。

レ・フレールは、兄・斎藤守也(さいとう・もりや)と弟・斎藤圭土(さいとう・けいと)の2人組み。ブギウギ・ピアノを得意とする。横須賀出身。

初めて見たが、兄弟で椅子に並んで座り連弾で弾く。基本はブギー・ウギで、かなりのりがいい。レ・フレールというフランス語で「フレンド(友達)」をあらわす言葉ゆえに、もっとヨーロッパ系の気取ったピアノを想像していたが、まったく違った。ニューオーリーンズあたりの酒場でやってそうな、かなりファンキーなサウンドで驚かされた。何よりも2人の兄弟が、仲良く、楽しそうに音楽をエンジョイして弾いているところがよかった。

また、曲間でのトークが、かなりシロートっぽく、かみあわないでぎこちなくおもしろい。しかし、真正直で好感が持てる。この素直なキャラは徐々に受けそう。

それにしても、目にも見えぬ早業で2人の両腕が交差し、ピアノを弾く様は、俯瞰の映像を見ていると、実にスリリング。これを見ていて、アメリカのニューヨークのカーネギー・ホールや、ニューオーリーンズのコンサート・ホールあたりで彼らのライヴを見てみたいと思った。きっとアメリカの観客はやんやの喝采を浴びせ、かなり受けそうな気がする。

そのときには、グループ名を例えばアメリカだったら、Cross Brothers とか Brother Cross とか、中国だったら、連弾兄弟とかにするとおもしろいかもしれない。ニューオーリーンズだったら、フランスの香りがあるから、そのままのレ・フレールでいいか。(笑)

彼らのライヴを見ていて、きっとCDを聴くよりも圧倒的にライヴを見たほうが彼らの音楽を楽しめ、理解できるにちがいないと感じた。まさにライヴ向きのアーティストだ。まあ、すでにここまでの集客力があると、ちいさなライヴハウスでのライヴは難しいところだろうが、ブルーノートのような小さな箱で見たいと思った。

本編が終わり、最後のアンコールで航志くんと3人でステージに再登場。3人で一台のピアノを弾き、航志くんの最新作に入った歌ありソウルフルな「メス・アラウンド」を演奏。いやあ、5-6本の腕が鍵盤の上を這うその様を見て思った。「鍵盤の上はラッシュ・アワーです」。

ライヴ後楽屋を訪れるチャンスがあり、どんなブギ・ウギ・ピアニストに影響を受けたのか尋ねたら、アルバート・アモンズ、ピート・ジョンソン、ビッグ・ジョー・ターナーなどの名前がすらすらと出てきた。行け、アメリカ進出、めざせ、カーネギー・ホールって感じだ。

DSC08221.JPG
[左から斎藤守也さんと木下航志くん、弟・斎藤圭土さん]

■ 今後のライヴ予定

Bravo! Piano ブラボー! ピアノLes Frères × Kohshi Kishita

2008年7月17日(木) 19:00開演  Bunkamura オーチャードホール(東急文化村)
2008年7月22日(火) 18:30開演 愛知厚生年金会館
2008年7月24日(木) 18:30開演 梅田芸術劇場メインホール
2008年7月27日(日) 17:00開演 札幌コンサートホールkitara
2008年8月02日(土) 17:00開演 アクロス福岡シンフォニーホール
問い合わせ03-3408-3910 ZOOM

■ メンバー
レ・フレール(ピアノデュオ)
木下航志(ヴォーカル/ピアノ)

■セットリスト 木下航志、レ・フレール
Setlist : Kishita Kohshi @ Orchard Hall, July 17, 2008

show started 19:02
01. Amazing Grace
02. 遠い街
03. 蘇州夜曲(そしゅう・やきょく)
04. Love Is Everywhere
05. Stevie Wonder Medley(5)-(6): Ribbon In The Sky ~
06. My Cherie Amour
07. 世界の果てへ
08. 竹田の子守唄
09. 絆
show ended 19:52

Setlist : Les Freres

Show started 20:08
01. Prologue
02. Boogie Back To Yokosuka
03. Samurai Funky
04. Happy Life
05. Cross 第2番
06. Eagle
07. 宝探し
08. For Kids’
09. Boogie Woogie Improvisation (ブギ・ウギ即興演奏)
10. Flower Dance
11. Happy Song
Enc1. On Y Va!
Enc2. Blues Bravo (レ・フレール+木下航志)
Enc3. Boogie Woogie Bravo (レ・フレール+木下航志)
Enc4. Mess Around (レ・フレール+木下航志)

Show ended 21:31

(2008年7月17日木曜、渋谷オーチャード・ホール=木下航志、レ・フレール・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Kishita, Kohshi / Les Freres
2008-122

投稿者 吉岡正晴 : 05:29 AM | コメント (0)

July 17, 2008

Quincy Jones Tribute Live Lasted 5 Hours

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【クインシー・トリビュート5時間以上にわたる熱狂ライヴに】

5時間超。

スイスで行われている第42回モントルー・ジャズ・フェスティヴァルで、去る2008年7月14日に行われた「クインシー・ジョーンズ・トリビュート・ライヴ」(ストラヴィンスキー・ホール)は多くのアーティストが入れ替わり、立ち代りステージで歌ったり演奏をしたりし、5時間を越す熱狂ライヴになった。外電などをまとめてみよう。

ステージは、ハービー・ハンコック、アル・ジャロウ、パティー・オースティンなどのヴェテラン勢から、レデシー、アンジェリック・キジョーら若手、ミック・ハックネル、ナナ・ムスクーリ、ぺトラ・クラーク、イギリス、ヨーロッパ勢まで多種多様なアーティストが参加した。

クインシーのゴッドドーター、パティー・オースティンは、最前列でライヴを鑑賞していたクインシー・ジョーンズに「メイキン・ウーピー」を歌い、さらに後半ではシャカ・カーンとともに、クインシーが音楽をてがけた映画『カラー・パープル』収録の「ミス・セリーズ・ブルーズ」を歌った。シャカは1996年のモントルーでのクインシーのライヴでも、同曲を歌っている。

他に、クインシーよりも8歳年上になるサックス奏者、ジェームス・ムーディー本人が「ムード・フォー・ラヴ」を演奏、この中にあっては若手のラサーン・パターソンが「レット・ザ・グッドタイムス・ロール」を、映画『夜の大走査線(In The Heat Of The Night)』(1967年)をミック・ハックネル(シンプリー・レッドのリードシンガー=1996年、やはり彼もこの曲を歌った)が、「スモーク・ゲッツ・イン・ユア・アイズ(煙が目に染みる)」をナナ・ムスクーリが歌い、最後に全員で「愛のコリーダ」を大合唱した。5時間超に及んだコンサートが終了したのは、午前2時近く。最後に、クインシーに75歳の誕生日(1933年3月14日生まれ=ライヴは4ヶ月遅れ)を祝う意味で、「ハッピー・バースデイ」を歌った。

クインシーは、このフェスティヴァルを「(数多くある)フェスティヴァルの中でも、ロールス・ロイスのフェスティヴァル」と評する。彼は前日に行われた記者会見で、「私は二度の動脈瘤を患った。だが、神にまだ向こう側に連れていかれなかったことを感謝したい。6ヶ月前に、飲酒を止めた。止めてなかったら、今日まで生きていなかっただろう」と語った。

クインシーは、この長い歴史を誇る『モントルー・ジャズ・フェスティヴァル』の1991年から1993年までの3年間、創設者クロード・ノブスとともに共同プロデューサーとして名を連ねた。1991年7月、クインシーはここにジャズ・ジャイアント、マイルス・デイヴィスを呼ぶことに成功、マイルスはその年の暮れに亡くなった。

また、クインシーはまだまだリタイアは考えておらず、現在9本の映画、3枚のアルバム・プロジェクトが進行中だという。

そのうちの1枚は、クインシーが過去40年以上にわたって出したアルバムの作品を若手のリミキサーたちがリミックスしてものを集めるコンピレーションになる模様。その中の1曲は、デイヴィッド・バナーがリミックスを担当するジョージ・ベンソンの「ギヴ・ミー・ザ・ナイト」になる。バナーによれば、これにジェイミー・フォックスの歌を重ね、リミックスする。

■ 世界一早かった松尾特派員のクインシー・ゲネ・プロ・リポート

July 15, 2008
Montreux Jazz Festival: Celebrates Quincy Jones
http://blog.soulsearchin.com/archives/002607.html


ENT>MUSIC>ARTIST>Jones, Quincy


投稿者 吉岡正晴 : 02:31 AM | コメント (0)

July 16, 2008

Orito Tribute Live@ Shibuya Duo

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【オリト・トリビュート・ライヴ】

トリビュート。

2008年2月23日、43歳の若さで急逝したシンガー、オリトをしのぶトリビュート・ライヴ。オリトにゆかりあるアーティスト、なんらかの関係のあるアーティストたちが集まりオリトの作品、オリトがカヴァーしていた作品などを歌った。途中には、オリト本人のライヴ映像なども流れた。

3時間超のイヴェントは、会場の渋谷デュオも座席を作り満員。基本的には、オリトと縁のあった星川薫さんがリーダー的存在のバンド「ワイルド・ダンデ・ライオン」がハウス・バンド的に演奏し、それにあわせて各シンガー、ラッパーなどが歌ったりした。

ガッツは、「オリトさんがレコード発売のコンヴェンションをライヴハウスでやったときに、僕はたまたまそこで(まだミュージシャンとしては駆け出しで)ウエイターのバイトをしていました。そのとき、オリトさんと盛り上がり、なぜか打ち上げまで一緒に行ってカーティス・メイフィールドの話をしたことを覚えています。その後、ライヴなどでご一緒するようになりました。今日は、オリトさんも歌っていたこの曲を彼に送ります」とちょっとした思いで話をして、得意の「ピープル・ゲット・レディー」を熱唱した。さすがに歌いこんだだけのことはある。それをガッツはオリトに向けてソウルを込めて歌った。この曲の後半あたりから、かなり客席が熱くなり、ガッツはぐっと観客を惹きつけた。

この後、空気を熱くしたガッツに紹介されて村上てつやが登場した。何も語らずいきなり「エイメン!」とアカペラで歌い出した。観客を巻き込んだ「エイメン」を終えるといきなり、「1-2-3-4」のカウントで「レッツ・ステイ・トゥゲザー」へ突入。途中メロディーに載せてアドリブで「きっと、あっちで歌い続けているだろう、I know, you know… You send me、君の好きな歌だよ…」 ところどころの節回しにアル節だけでなく、ファルセット系、さらにサム・クック節まではさむ。「オリト~~」と歌い、観客にそれを歌わせる。見事なコール&レスポンス。

さらに語りで、「オレたちもメンフィスのロイヤル・レコーディング・スタジオに行って、(メンフィスの大御所プロデューサー)ウィリー・ミッチェルに会った。そのとき彼は言った。『オレのフェヴァリット・シンガーは…キ・ヨ・シ・ロー!』 そして、もう1人名前を言った。『オ・オ・オ・オ・オ・リ・ト~~』! うらやましかったぜ。悔しかったぜ」とやった。お見事。

ここまでソウルマンになりきるか、村上てつや。彼のソロ・ライヴでもここまでのソウルなりきりは見たことがなかった。やはり3時間超の密度の濃いライヴを年間50本以上はだてではない。ライヴ・シンガーとしてのミュージシャン力が圧倒的だ。この夜、一番長い拍手を得たパフォーマンスだった。なぜ、ゴスのライヴでこれがでない? (笑) おっと、「ソウル・パワー」で炸裂してくれるだろう。

また、オリトがビデオ・ライヴの中で、やはり音楽に載せて語りを聞かせていたところも興味深かった。

彼は、初めてメンフィスに行ったときに、ロイヤル・スタジオに出入りするギタリストと知り合い、そのギタリストにデモ・テープを聞かせたところ、「これはすごい、お前は絶対ウィリー・ミッチェルと契約できる。ぜひ、ここで録音しろ」と言われた。大喜びのオリト。「だがそのためには金が要る」と言われたので、オリトは1年か2年一生懸命働いて金を貯めた。その間も、オリトはギタリストにゴキゲンをとる手紙を送り続けた。130万か150万くらい貯まったところで、そのギタリストに送金した。ところが、その男が金を持ち逃げしてしまった。金もなくなり、レコーディングもできなくて、もう情けなくて、情けなくて、悔しくて、泣いた。音楽を止めようかとも思った。だが、そこで、一念発起、そんな事情を書いてウィリー・ミッチェルに手紙を送った。ウィリーは、「その男は知っている。首にした。だが、残念ながら(我々は)金は受け取っていない。でも、とりあえず、(メンフィスに)来い」と言ってきた。周りの友達はみんな、そんな話はやめておけ、危ないぞ、とメンフィス行きをとめた。でも、結局、オリトはメンフィスに行って、いま、こうしてここにいる…。

すごい話だ。こんなことがあったとは知らなかった。3時間のライヴの締めはオリト本人の「感謝の歌」をオリトの歌声と、さらに参加者全員で歌った。最後にふさわしい楽曲だった。そして、打ち上げはライヴ会場からすぐの、オリトをデビューさせた最初のディレクターだった森元さんがやっているソウル焼き鳥屋「モリゲン」だ。オリトも今夜は焼き鳥で乾杯か…。みなさん、おつかれさま。

■ 出演者

ザ・ワイルド・ダンデ・ライオン
星川薫(ギター)、池間史規(ベース)、三浦晃嗣(ドラムス)、中道勝彦(キーボード)、トミカ(歌)、高橋篤(歌)

シュガー・ピンプス、フリーファンク、チャカ、タイラヨオ、L.L.ブラザース、青山陽一、シュウタロウ、DJ 刃頭、ガッツ、アイク、DJハセベ、シーダ、木村佳代子、高瀬順、村上てつや、ジェイディー、ミチコ、T・クラ

■セットリスト オリト・トリビュート・ライヴ2008イン東京
Setlist: Orito Tribute @ Shibuya Duo, July 15, 2008

Show started
00. VIDEO
01. 大丈夫大丈夫 (フリーファンク)
02. I Can’t Stand The Rain (フリーファンク)
03. ありがとう (タイラヨヲ)
04. メイフィールド (シュガー・ピンプス)
05. Our Beat (シュウタロー + アイク)
06. DJ Feelgood (DJハセベ +シュガー・ピンプス)
07. (ラップ&DJ)(シーダ)
08. VIDEO: Banana Boat Song (Day-O) (オリト)
09. Black Cat Walk (The Wild Dande Lion)
10. Plain Ol’ Funky Song (木村佳代子+高瀬順)
11. Why? (ジェイディー=Jay’ed)
12. Superfly (青山陽一)
13. Ex-Life (シュガー・ピンプス + トミカ)
14. People Get Ready (ガッツ=Gatz)
15. Amen (アカペラ)(村上てつや+ガッツ、ほか全員)
16. Let’s Stay Together (村上てつや+ガッツ+チャカほか全員)
17. VIDEO: Let’s Get It On (オリト)
18. VIDEO : グッチ裕三、ブラザー・トムのコメント
19. Get It Poppin’ (L.Lブラザース)
20. Big Butt G-Cup (L.Lブラザース)
--  トーク(L.Lブラザース、ミチコ、T.クラ)
21. ひまわりの花(アカペラ) (チャカ)
22. Bridge Over Troubled Water (チャカ)
23. VIDEO + LIVE 感謝の歌 (オリト+全員)
Show ended 21:58

(2008年7月15日火曜、渋谷デュオ=オリト・トリビュート・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Orito Tribute Live
2008-120


投稿者 吉岡正晴 : 04:58 AM | コメント (0)

July 15, 2008

Montreux Jazz Festival: Celebrates Quincy Jones

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【第42回モントルー・ジャズ・フェス】

75。

現在、ヨーロッパ・スイスのモントルーで第42回モントルー・ジャズ・フェスティヴァルが開かれている。会期は2008年7月4日から19日まで。30本以上のメジャー・アーティストのライヴが、いくつかの会場で行われる。4日のエリカ・バドゥー、N.E.R.Dを皮切りに、ジョー・ジャクソン、シェリル・クロウ、バディー・ガイ、ロバータ・フラック、タワー・オブ・パワー、ハービー・ハンコック、シャカ・カーン、レデシー、ラサーン・パターソンなど。

この中で今回の最大の目玉は7月14日に行われる、クインシー・ジョーンズの75歳を祝うオールスター・イヴェントだ。(誕生日は1933年3月14日) このステージに参加するのは、パティー・オースティン、ビリー・コブハム(コバーン)、ハービー・ハンコック、アル・ジャロウ、シャカ・カーン、ジェームス・ムーディー、ナチュラリー7、パトリース・ラッシェン、ジョー・サンプル、グレッグ・フィリンゲーンズ、ジョン・ロビンソンなど30人以上。このクインシー・セッションは、当日午後に行われる「ゲネ・プロ」(最終リハーサル)もチケットを買えば、一般の人も見られるようになっている。

さすがに本編のチケットは、160スイス・フラン(1フラン=約105円=約17000円)から380スイス・フラン(約4万円)と高いが、これだけのメンバーが集まるので、仕方ないところだろう。ちなみに、ゲネプロは60スイス・フラン(約6000円)。ただし、そのほかの会場でのライヴは60スイスフランくらいから、無料なものもある。

クインシーは、今から12年前の1996年、同じ『モントルー・ジャズ・フェス』にも登場。このときの模様はDVDになり発売されている。ちなみに日本盤のライナーノーツを書いた。

■ ライヴDVD 『クインシー・ジョーンズ・ライヴ・アット・モントルー』

ライヴ・アット・モントルー 1996
ビデオアーツ・ミュージック (2008-03-19)
売り上げランキング: 34891

+++++

特派員。

実は、この『モントルー』、今年はソウル・サーチン盟友・松尾潔特派員が行って、クインシーのライヴを見ることになっている。前日に行われた記者会見にも参列し、このゲネプロも見て、さらに本編も見る。(本編は日本時間15日午前3時から) すでに経由地パリに着いた、クインシーの記者会見に出た、ゲネプロこれから見る、とか、逐一メールで報告が来ていて、日本で猛暑のなかうだうだしている僕をうらやましがらせている。さっきなんか、クインシーとレイ・チャールズにはさまれた松尾氏の写真なども送られてきた。「捏造ですが」と断り書きがついていたが。(笑) あれはどうやって作ったんだろう。ポスターの前ででも写真を撮ったのかなあ。しょうがない、しばし、この12年前のビデオ(DVD)でも見て気を紛らわそう。松尾さん、東京から、モントルー詳細レポートお待ちしてま~す。

と書いていたら、早速、最新情報が。松尾さん、記者会見用のプレスパスを入手。松尾特派員による報告は次の通り。

「公開ゲネプロは、グレッグ・フィリンゲーンズのMCでなんと4時間も行われ、サプライズ・ゲストでトゥーツ・シールマンスが登場。大喝采を浴びた。また、シャカ・カーン&パティー・オースティンのデュオは地上最強デュオの感あり。前夜シャカのゲストで出たラサーン・パターソン&レデシーの仲良しコンビが、この日のクインシーのステージにも登場。ゲネプロでは、『ホワッツ・ゴーイング・オン』を披露した。今日のライヴは1時間遅れ、現地時間午後9時(日本時間15日午前4時)から始まる予定。以上、涼しくすこぶる快適なレマン湖畔より松尾特派員でした」

20080714193242.jpg photo.jpg
「KC’s PC(KCのプレスカード)」    「QJ、KC、RC」(KC=パフューム・スタイル)

20080713175308.jpg

「記者会見のQJ。クインシー・ジョーンズ」(撮影・松尾特派員)

ENT>MUSIC>LIVE>Montreux Jazz Festival

投稿者 吉岡正晴 : 02:04 AM | コメント (0)

July 11, 2008

Superstars Of Jazz Fusion (Part 3): Funkin’ For Aoyama (Tokyo)

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

(ライヴの内容がでます) 

【スーパースターズ・オブ・ジャズ・フュージョン】 

芸達者。

ジャズ・フュージョンというと、静かに腕を組んで聴くものなんて思っている人も中にはいるかもしれないが、この「スーパースターズ・オブ・ジャズ・フュージョン」は、まったくそんなことがない。ドラムス、ベース、キーボードなどの各達人たちが、みなエンジョイして演奏を聴かせ、客を徹底して楽しませる。演奏はそれはそれは確か。みなうまい。一言ファンキン・フォー・アオヤマだ、そうアオヤマ・ファンク・ナイトだ。

それにしても、みな芸達者な、ある意味「ジャズ芸人」だ。もっともそれが端的に表れるのが20分近くになる「ナイト・イン・チュニジア」。ミュージシャン連中はみな、「ここぞ」とばかりに張り切る。サックスのレイ・ガスキンス、ドラムスのリー・ピアソン、ベースのドナルド・ニックスらの各人の濃厚なソロ・プレイ、そしてロイ・エアーズ、トム・ブラウン、レイの3人のバトルなど見所たくさん。

特に、ベースのドナルドは、ソロを取り始めてから、上の音から順に下の音をだしていくが、そのあたりのやりかたがコミック・バンドの一員かというくらいお茶目。一通り終わると、まわりのメンバーがみなよってきて、彼の汗を拭くわ、風を送るわで称える。そして、最後に一言日本語で「私はベースマンです」と言って大うけを取る。芸達者はベースだけでない。ドラマーのリーも、かなり激しいソロのあと、スティックを頭の上に載せてドラムを叩く。ドラマーの頭の軸がしっかりしていないとこれは落としてしまう。かと思えば、2本の手を背中かから回してドラムスを叩く。

バンマスのロイ・エアーズは、バンドをまとめることが多く、本人のプレイは自己のライヴのときほど多くないが、「サーチン」では一気に観客をもっていった。しかも、CDのセールスCMなど、こちらも楽しませる。しかし、一番もっていったのは、豹柄のウェイン・ヘンダーソン。まるで、アフリカの悪大統領みたいな風貌、だがキャラクターはコメディアン、しかし、プレイは確実で観客を手玉にとる。

「キープ・ザット・セイム・オールド・フィーリング」では観客にこのタイトルのサビ部分を歌わせる。観客も総立ちになって歌った。それにしても、トム・ブラウン、ウェイン・ヘンダーソン、レイ・ガスキンスの3管は超強力だ。「キープ…」の途中で、客にリトル・リチャードをやらせたり、ジェームス・ブラウンをやらせたりするところも実に楽しい。しかし、ここまで芸達者が揃うと、ほんとおもしろい音楽エンタテインメントになるものだ。

DSC08215.JPG

やはり、アメリカではジャズもフュージョンもファンクもR&Bもみな一緒くたなのだ。

(ライヴは日曜まで。かなり満員のようですが、ブルーノートにお問い合わせください)

http://www.bluenote.co.jp/jp/index.html

■過去記事

July 10, 2008
“Funkin’ Party For Blue Note”(Part 2) : Miki Howard Talks
http://blog.soulsearchin.com/archives/002602.html

July 09, 2008
“Funkin’ Party For Blue Note”(Part 1) : Superstars Of Jazz Fusion Live
http://blog.soulsearchin.com/archives/002601.html
(今回のメンバーの過去記事一覧など)

■ メンバー

ロイ・エアーズ(ヴィブラフォン、ヴォーカル)Roy Ayers(vib,vo)
ウェイン・ヘンダーソン(トロンボーン)Wayne Henderson(tb)
ロニー・リストン・スミス(キーボード)Lonnie Liston Smith(key)
トム・ブラウン(トランペット)Tom Browne(tp)
ミキ・ハワード(ヴォーカル)Miki Howard(vo)
ジョン・プレスリー(バック・ヴォーカル)John Pressley(back vo)
レイ・ガスキンス(サックス)Ray Gaskin(sax)
マーク・アダムス(キーボード)Mark Adams(key)
ドナルド・ニックス(ベース)Donald Nicks(b)
リー・ピアソン(ドラムス)Lee Pearson(ds)
ブランドン・ハワード(バック・ヴォーカル) Brandon Howard (back vo)

■ セットリスト:スーパースターズ・オブ・ジャズ・フュージョン
Setlist : Superstars Of Jazz Fusion @ Blue Note Tokyo, June 10, 2008

Show started 21:42
01. Divine Warrior (Lonnie, Lee, Donald) [new song, not yet recorded]
02. Island In The Sun (Lonnie, Lee, Donald) [CD- “Rejuvenation” 1985 ]
03. Until You Come Back To Me (featuring Miki Howard, with Lonnie, Lee, Donald, Ray, Mark, Brandon) [CD “Miki Howard” 1989]
04. Good Morning Heartache (featuring Miki Howard, Lee, Donald, Mark, Tom) [CD “Femme Fatale” 1992]
05. Funkin’ For Jamaica (N.Y.) (featuring Tom Browne, Lee, Mark, Donald, Miki, Ray, Roy) [CD “Love Approach” 1980]
06. The Closer I Get To You (featuring John Pressley, Lee, Mark, Donald) [CD Tom Brown’s “Browne Sugar” 1979]
07. A Night In Tunisia (including a riff of “My Favorite Thing” on solo play by Donald) (Lee, Mark, Donald, Roy, Ray, Tom)
08. Searchin’ (featuring Roy Ayers,) [CD “Vibrations” 1977] (Lee, Mark, Donald,Tom, Ray, Roy, John)
09. Stomp And Buck Dance (featuring Wayne Henderson, Lee, Mark, Donald, Tom, Ray, Roy) [CD Crusaders’ “Southern Comfort” 1974]
10. Keep That Same Old Feeling (featuring Wayne Henderson, Lee, Mark, Donald, Tom, Ray, Roy, Miki) (including a riff of “Pass The Peas” on solo by Ray Gaskins) [CD Crusaders’ “Those Southern Knights” 1976]
Enc. Expansions (all) [CD Lonnie Liston Smith’s “Expansions” 1974]
Show ended 23:15

(2008年7月10日木曜、東京ブルーノート=スーパースターズ・オブ・ジャズ・フュージョン・フィーチャリング・ロイ・エアーズ、トム・ブラウン、ウェイン・ヘンダーソン・オブ・ジャズ・クルセーダーズ、ミキ・ハワード & ロニー・リストン・スミス ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE> Superstars Of Jazz Fusion featuring Roy Ayers, Tom Browne, Wayne Henderson of the Jazz Crusaders, Miki Howard, Lonnie Liston Smith
2008-119

投稿者 吉岡正晴 : 05:55 AM | コメント (0)

July 10, 2008

“Funkin’ Party For Blue Note”(Part 2) : Miki Howard Talks

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

(昨日からの続き)

【松尾氏ミキ・ハワードと旧交を温めるの巻】

旧交。

「スーパースターズ・オブ・ジャズ・フュージョン」とは、うまいネーミングをしたものだ。ベタといえばベタだが、とてもわかりやすい。そんな中にミキ・ハワードの名前があり、これはぜひ見たいと思う。もちろん、ロイをみたいと思う人も、トム・ブラウンを見たい人もそれぞれいるだろう。みなそれぞれだ。

さて、メンバーがファースト終了後、サイン会に並んだ。そこで、松尾さんがお客さんの列もなくなるころに近づくと、ミキ・ハワードのほうから「あ~~ら、久しぶり、よく来てくれたわねえ」と喜び勇んで声をかけてきて、いきなりハグ。

松尾さんの記憶によると、ミキにインタヴューしたのは1993年12月のこと。このころ、彼女はジャイアント・レコードからビリー・ホリデイのカヴァー・アルバムをだし、そのプロモーションとブルーノート・ライヴがあった。また、スパイク・リーの映画『マルコムX』でもビリー・ホリデイ役ででていた。キャリアも絶好調のころだ。ライヴは、1993年12月27日から31日まで旧ブルーノート(骨董通りにあったお店)で行われ、ニューヨークのサックス奏者ナジーとの共演で、「ナジー・ウィズ・ミキ・ハワード」の名義だった。

ミキの記憶によると、来日したのは「アル・ジャロウで1回、プロモーションで1回、ハワード・ヒューイットで1回、そして、今回」という。そこで話をしたときは、このナジーのことがわからなかったので、4回目なのかと思ったが、さて。

ところで、ミキがステージで歌っていたときにバックで若いマイケル・ジャクソン似の好青年がバック・コーラスをつけていたが、それがなんとミキ・ハワードの自慢の息子ブランドン・ハワードだった。しかも、すっかり、アメリカR&B業界で出世していて、ジェヌインだ、ニーヨだ、ブルック・ヴァレンタインだ、マーカス・ヒューストンなどとまさに今旬のアーティストたちに作品を提供したり、プロデュースしていたりする。トラックも作って、プロデュースもする、曲も書き、しかも歌まで歌うという。これはびっくり。

彼のマイスペースで音を聴いたが、いかにも今の流行の歌でメインストリームな感じ。ひょっとして、ネクスト・ニーヨ、あるいは、ネクスト・ショーン・ギャレットか。

http://www.myspace.com/bhoward2

「ママみたいにシャウトしてソウルフルには歌えないけど、僕も歌えるよ」とニコニコしながら語る。話し方や声がマイケルみたいなので、とてもやさしい感じがする。「ママみたいなレジェンド(伝説)は、新しいプロデューサーやソングライターと組んでやらないと、今の音楽業界では相手にされないんだ。パティー・ラベルだって、そうだろ。マドンナだってみんな若い連中とやっている。だからママにもそうした人たちと組んでやりなよって言ってるんだ」 すでにアメリカ音楽業界で活躍するだけに、しっかりとしている。

すると、そこにママ・ハワードが「『レジェンド』って言葉は、『オールド』を表す別の言い方なのよ」と皮肉っぽく口を挟む。

DSC08210.JPG
ブランドン&ミキ

松尾さんの記憶によると、1993年にインタヴューしたときに、食事をしたり買い物につきあったりしたそうだ。「そうなの、彼はものすごくよくしてくれたのよ。本当に、私を探してくれてありがとう!」とミキはことの他嬉しそう。そのときミキは、まだ小さな息子を連れてきていた。それが、このブランドン君だった。そのあまりの成長振りに、松尾さんもびっくり。15年も前だから、それは子供も大人になる。寿司屋で、ブランドン君はちゃんとお寿司を食べていたそうだが、ミキは熱いご飯にしょうゆをかけて食べていたそうだ。それを松尾さんが言うと、ミキは大笑いしながら、「それ覚えている。今でもそうやって食べてるもん」と答えた。

両者は15年ぶりに会ったと言うのに、つい昨日のことのように昔話をしていた。すばらしい。まさにソウル・メイトか。それにしても、ミキの気取りのないキャラがとてもいい。

ミキ・ハワードの母はジョセフィン・ハワードといい、まさに伝説のゴスペル・グループ、キャラヴァンズのメンバー、また父も伝説のゴスペル・グループ、ピルグリム・ジュビリーズのクレイ・グラハムだ。血筋が違うのだ。そして、まだ15-6歳のころ、生まれ故郷のシカゴからロス・アンジェルスに移りそこで、オージー・ジョンソンという人物に認められる。このジョンソンは、ヴォーカル&インストゥルメンタル・グループ、サイド・エフェクトの中心人物で、ミキはこのグループにリード・シンガーとして迎えられ、彼らは誰あろうクルセイダーズのウェイン・ヘンダーソンのプロデュースでデビューする。

そう、この日、ミキ・ハワードがステージに立ち、最後にウェインが出てきたが、ウェインはミキをこのショー・ビジネスの世界に引き入れ大きな扉を開いた張本人なのだ。サイド・エフェクトでの実績を背景に1980年代に入り、ソロ・シンガーとしてひとり立ち、多くのヒットを放ち、現在に至っている。

ところで、これも松尾さん情報。キーボードもやり、サックスも吹き、バック・コーラスもつけるひじょうに器用なレイ・ガスキンスは、アメリカ南部の出身で、あのエクスタシー・パッション&ペイン(「タッチ・ミー」などが有名)のリード・シンガー、バーバラ・ガスキンスの甥っ子だそうだ。そして、ジョスリン・ブラウンの従兄弟ということになる、という。

いろいろなつながりがあって、実におもしろい。この日の出演者全員と話しができたら、それこそ本一冊できるくらいのおもしろい話が聴けそうだ。

■ ミキ・ハワード・オフィシャル・ウェッブ
http://www.miki-howard.com/

■ ミキ・ハワードCD

◎『ラヴ・コンフェッションズ』(1987年)(2作目)

Love Confessions
Love Confessions
posted with amazlet at 08.07.10
Miki Howard
Atlantic (1990-10-25)
売り上げランキング: 500503

◎ミキ・ハワード 『ミキ・ハワード』(1989年)(3作目)

Miki Howard
Miki Howard
posted with amazlet at 08.07.10
Miki Howard
Atlantic (1989-10-13)
売り上げランキング: 140378

◎ベスト・アルバム (2001年)

The Very Best of Miki Howard
The Very Best of Miki Howard
posted with amazlet at 08.07.10
Miki Howard
Rhino (2001-07-03)
売り上げランキング: 295407

ENT>MUSIC>LIVE>Superstars Of Jazz Fusion,
ENT>MUSIC>ARTIST>Howard, Miki / Howard, Brandon


投稿者 吉岡正晴 : 03:38 AM | コメント (0)

July 09, 2008

“Funkin’ Party For Blue Note”(Part 1) : Superstars Of Jazz Fusion Live

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

(ライヴの内容に若干触れます。これからごらんになる方で事前に内容をお知りになりたくない場合はご注意ください)

【もりだくさん、ファンク・ジャズ・パーティー】

パーティー。

ロイ・エアーズが中心となり、ジャズ・フュージョンの世界で活躍するスーパースターを集めた一大ライヴ・イヴェント、それがこの「スーパースターズ・オブ・ジャズ・フュージョン」というライヴだ。アメリカでこのメンバーでツアーをしているそうで、それが日本初登場となった。登場アーティストの名前を見て彼らが一堂に会すると想像するだけで、どんなものになるか興奮してしまうが、その名に違わず盛りだくさんのライヴとなった。

ロイ・エアーズに始まり、トム・ブラウン、ウェイン・ヘンダーソン、ロニー・リストン・スミス、そして、ミキ・ハワードまでみな、ひとりで自分のソロ・ライヴを行える実力者たちばかり。それはそれは贅沢な一夜だ。

その昔、ミキ・ハワードがプロモーションで来日したときに、ミキとその息子と一緒にスシを食べたことがあるという松尾潔氏がスケジュールの関係でこの日しか見られないというので、一緒に初日ファーストに。

基本的には、ドラムス、ベース、キーボード3、サックス2、ヴィブラフォン、トランペット、ヴォーカル2といったメンバーたち総勢11人が入れ替わり立ち替わりステージにあがる。だいたいロイ・エアーズの最近のバンドメンバーが核となっている。リズム隊など、前回のロイの来日メンバーとほぼ同じ。

ショウは、まずロニー・リストン・スミスが2曲インスト曲をやり、そして、いきなりミキ・ハワード登場。自作アルバムから「アンティル・ユー・カンバック・トゥ・ミー」(スティーヴィー作、アレサ・フランクリンのヒット)、ビリー・ホリデイの「グッド・モーニング・ハートエーク」。特に前者での迫力あるヴォーカルはすごい。シャカ・カーンばりだ。ミキは、ソウル、R&Bとジャズの両岸を行ったり来たりするが、この2曲はそんな双方の魅力を見せた選曲だ。バックで、マイケル・ジャクソン風の若い男性がコーラスをつけているのが、気になる。

ミキが残り、トム・ブラウン登場。大ヒット「ファンキン・フォー・ジャマイカ」。そして、トムのファースト・アルバム『ブラウン・シュガー』からロバータ&ダニーの「ザ・クローサー・アイ・ゲット・トゥ・ユー」へ。これを歌うジョンというシンガーも初めて見たが、なかなかいい味をだしていた。

リーダー、ロイがほぼ全員で「ナイト・イン・チュニジア」をやると宣言。これが途中に各ソロパートをいれ、じつにスリリングな展開となった。ベースマン、ドナルド・ニックスが大変ユーモアあふれるエンタテイナーぶりを発揮。大受けした。

観客は昔からのストレート・ジャズが好きな人が多いような印象で、R&B的な曲より、こうした「チュニジア」のようなジャズ曲のほうが受けていた。日本ではR&B、ソウルを聴く人と、ジャズ、フュージョン、あるいはジャズ・ファンクを聴く人があまりかぶらないから起こる現象なのだろう。一方で、「サーチン」などは、若いクラブなどに行く層も聴くので、それはそれで反応する。

そして、最後にど~~んと登場したのが、豹柄エプロンが超派手な元クルセイダーズのトロンボーン奏者、ウェイン・ヘンダーソンだ。クルセイダーズのヒットを2曲やり、盛り上げ、アンコールへ。

DSC08211.JPG
[エプロン姿でトロンボーン吹くのは世界で私だけです」(ウェイン・ヘンダーソン)

全員が超プロで、どんな曲にも対応する。特にステージ右でキーボードを弾きながらサックス、コーラスまでやってしまう器用な人物はレイ・ガスキンス。横から見た姿は、フレッド・ウェスリーを思わせる。

90分、まるで、ジャズ・ファンク・パーティーのオムニバスのような感じでなかなか楽しめた。ライヴ後サイン会があった。ウェイン、ロニー、ミキ、トム、ロイらが参加した。

(この項、ミキ・ハワードの話で続く予定)

(ライヴは7月13日日曜まで連日、東京ブルーノートで)

http://www.bluenote.co.jp/jp/index.html

■ 過去関連記事

October 25, 2007
Roy Ayers & Bilal Live At Billboard
http://blog.soulsearchin.com/archives/002104.html
ロイ・エアーズ前回来日ライヴ評。過去記事一覧も。

February 02, 2007
Jazz Crusaders Live: Hey, Mister Bass Man, You Are So Funky
http://blog.soulsearchin.com/archives/001559.html
ウェイン・ヘンダーソン前回来日ライヴ評。


2003/10/16 (Thu)
Lonnie Liston Smith Live At Motion Blue: Cosmic Aura
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/diary20031016.html
ロニー・リストン・スミス・ライヴ評。

■ メンバー

SUPERSTARS OF JAZZ FUSION featuring ROY AYERS, TOM BROWNE, WAYNE HENDERSON of the Jazz Crusaders, MIKI HOWARD & LONNIE LISTON SMITH
スーパースターズ・オブ・ジャズ・フュージョン・フィーチャリング・ロイ・エアーズ、トム・ブラウン、ウェイン・ヘンダーソン・オブ・ジャズ・クルセーダーズ、ミキ・ハワード & ロニー・リストン・スミス

ロイ・エアーズ(ヴィブラフォン、ヴォーカル)Roy Ayers(vib,vo)
ウェイン・ヘンダーソン(トロンボーン)Wayne Henderson(tb)
ロニー・リストン・スミス(キーボード)Lonnie Liston Smith(key)
トム・ブラウン(トランペット)Tom Browne(tp)
ミキ・ハワード(ヴォーカル)Miki Howard(vo)
ジョン・プレスリー(バック・ヴォーカル)John Pressley(back vo)
レイ・ガスキンス(サックス)Ray Gaskin(sax)
マーク・アダムス(キーボード)Mark Adams(key)
ドナルド・ニックス(ベース)Donald Nicks(b)
リー・ピアソン(ドラムス)Lee Pearson(ds)
ブランドン・ハワード(バック・ヴォーカル) Brandon Howard (vo)

■ セットリスト:スーパースターズ・オブ・ジャズ・フュージョン
Setlist : Superstars Of Jazz Fusion @ Blue Note Tokyo, June 8, 2008

Show started 19:01
01. Divine Warrior (Lonnie, Lee, Donald) [new song, not yet recorded]
02. Quiet Moments (Lonnie, Lee, Donald) [CD- “Magic Lady” 1991]
03. Until You Come Back To Me (featuring Miki Howard, with Lonnie, Lee, Donald, Ray, Mark, Brandon) [CD “Miki Howard” 1989]
04. Good Morning Heartache (featuring Miki Howard, -Ray, +Tom) [CD “Femme Fatale” 1992]
05. Funkin’ For Jamaica (N.Y.) (featuring Tom Browne, +Ray, +Roy) [CD “Love Approach” 1980]
06. The Closer I Get To You (featuring John Pressley, -Roy, -Ray, -Brandon ) [CD Tom Brown’s “Browne Sugar” 1979]
07. A Night In Tunisia (+Roy, +Ray, )
08. Searchin’ (featuring Roy Ayers,) [CD “Vibrations” 1977]
09. Stomp And Buck Dance (featuring Wayne Henderson) [CD Crusaders’ “Southern Comfort” 1974]
10. Keep That Same Old Feeling (featuring Wayne Henderson, +Miki, +Brandon) [CD Crusaders’ “Those Southern Knights” 1976]
Enc. Expansions (all) [CD Lonnie Liston Smith’s “Expansions” 1974]
Show ended 20:30

(2008年7月8日火曜、東京ブルーノート=スーパースターズ・オブ・ジャズ・フュージョン・フィーチャリング・ロイ・エアーズ、トム・ブラウン、ウェイン・ヘンダーソン・オブ・ジャズ・クルセーダーズ、ミキ・ハワード & ロニー・リストン・スミス ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE> Superstars Of Jazz Fusion featuring Roy Ayers, Tom Browne, Wayne Henderson of the Jazz Crusaders, Miki Howard, Lonnie Liston Smith
2008-118


投稿者 吉岡正晴 : 05:49 AM | コメント (0)

July 08, 2008

Sharon Paige Is Here : Two R&B Vocal Groups Still Alive & Kickin

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

(ライヴの内容に触れます。これからごらんになる方は、ご自身の判断でお読みください)

【シャロン・ページは来ています~ハロルド・メルヴィンズ・ブルーノーツ】

二組。

1970年代に大活躍した2組のソウル・ヴォーカル・グループ、ハロルド・メルヴィンズ・ブルーノーツとレイ・グッドマン&ブラウンが、ビルボード・ライヴでジョイント・ライヴ。前半がブルーノーツ、後半がレイ・グッドマンたち。そして、最後に両者全員が揃ってアンコール、という構成。バンドは、レイ・グッドマンたちのバンドを共有。ブルーノーツは、2006年2月以来、レイ・グッドマンたちは2002年1月以来の来日。

ブルーノーツは、リーダーのハロルド・メルヴィンも1997年3月に他界しており、もともとのリード・シンガー、テディ・ペンダグラスもいないのだが、名前をメンバーたちが引き継いでいる。言ってみれば「内山田洋とクール・ファイヴ」に内山田洋がいなくて、しかも、リード・シンガーの前川清もいない、みたいなもの。だが、この4人組は十分伝統的なR&Bヴォーカル・グループの粋を見せてくれた。

リード・シンガー、ダーネル・ガレスピーは、足を悪くしたのかスツールに座っての歌唱だったが、残る3人が実に激しく元気よく踊る。ダーネルの声はまさにテディペン系の迫力ヴォイス。

メンバー紹介がなかったが、おそらく、最初の位置で向かって左からダーネル、ジョン、アンソニー、ルーファスの4人だ。(前回ライヴの記憶などによる) そして、ビルボードの告知にはなかったのだが、ちゃんとシャロン・ページが登場。前回来日ではしっかり告知されていたが、なんと今回も来ていて、18番の2曲を歌った。(セットリスト参照) やはりいい声だ。ちょっと小さくて、シャロンは魔法使いのように声を操る。これは、今からでも遅くないから、シャロン・ページの名前を告知などで出した方がいい。途中4人がマイクから離れてコーラスを聴かせるところがあり、なかなかヴォーカル・グループ・ファンとしてはスリリング。

そして、バンドはそのまま待機して、レイ・グッドマンたちを呼び込む。こちらは、今回は4人でのステージ。最初の立ち位置で向かって左がラリー、低音のアル・グッドマン、多くのリードを歌うファルセットがケヴィン・“レイ”・オウエンス、そして、もうひとりのオリジナル・ビリー・ブラウン。ケヴィンは、故ハリー・レイ役を担当。なかなかうまく味わいをだすが、もともとケヴィンはこのレイ・グッドマンのレコーディングやライヴで第4の男として影で歌っていたこともある。舞台の紹介でも、ルーサー・ヴァンドロスとともに27年間歌ってきた、と言われていた。古くは、リヴレーションというヴォーカル・グループのリードとしても活躍したことがある。隠れたファンを持つシンガーだ。

そして、レイ・グッドマンたちが表向きは3人で活動していたときも、ステージやレコーディングで第4の男がいたのだが、今回参加のラリーはまさにその第4の男役。

やはり、ベースのアルを含む4人でのアカペラから始まる「インサイド・オブ・ユー」などはぞくぞくする。そして、ヒット曲メドレーも、いいスイート・ソウル曲が多くて、懐かしい。しかし、ハリー・レイの代役はさすがのケヴィンにも若干の重荷。彼らはスローヒットが多いせいか、ブルーノーツほどは振り付けがないが、その分しっとりとした雰囲気をだした。

■過去関連記事

February 27, 2006
Harold Melvin & The Blue Notes Live: The Legacy Still Continues
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200602/2006_02_27.html

February 28, 2006
Harold Melvin & The Blue Notes: Behind The Scene
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_02_28.html
前回来日時ライヴ評。

レイ・グッドマン&ブラウン『一本のタオルでつながるふたりの絆』
【2002年1月13日日曜、六本木スイートベイジル】
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/laybrown20020113.html
前回ライヴ評。

■ メンバー 

=レイ・グッドマン&ブラウン=

アル・グッドマン/Al Goodman (Vocals)
ウイリアム・ビリー・ブラウン/William "Billy" Brown (Vocals)
ケヴィン・レイ・オーエンス/Kevin "Ray" Owens(Vocals)
ラリー・ウインフリー/Larry Winfree(Vocals)

=ハロルド・メルヴィンズ・ブルーノーツ=

ビッグ・ダディー・ダーネル・ガレスピー Darnell Gillespie (Vocals)
ルーファス・ファス・ソーン Rufus Fuss Thorne (Vocals)
アンソニー・トニー・ブルックス Anthony Tony Brooks (Vocals)
ジョン・モリス John Morris (Vocals)
シャロン・ページ Sharon Paige (Vocals)

=バンド=

マイケル・クルース/Michael Crews(Keyboards)
エイゼル・ディクソン/Azel Dixson(Keyboards)
カルヴィン・ハリソン/Calvin Harrison(Guitar)
ヴァンス・ホリデー/Vance Holliday(Bass)
ジョン・トンプソン John Thompson(Drums)

■セットリスト
Setlist: Harold Melvin’s Blue Notes, Ray Goodman & Brown@ Billboard Live, July 7th, 2008

=Harold Melvin’s Blue Notes=
Show started 21:34
01. Tell The World How I Feel About ‘Cha Baby
02. If You Don’t Know Me By Now
03. Bad Luck
04. Hope That We Can Be Together Soon (+Sharon Paige)
05. You Know How To Make Me Feels So Good (+Sharon Paige)
06. The Love I Lost
Performance ended 22:07

=Ray, Goodman & Brown=

Performance started 22:11
01. Intro
02. Sexy Mama
03. Inside Of You
04. Medley (4) to (9) :Gotta Find A Way
05. Heaven In The Rain
06. I Don’t Wanna Go
07. Look At Me (I’m In Love)
08. I Could Have Loved You
09. I Remember You With Love
10. Special Lady
11. Love On A Two Way Street
Enc. Ain’t No Stoppin Us Now (Both group, all together)
Show ended 22:52

(2008年7月7日月曜、六本木・ビルボード・ライヴ=ハロルド・メルヴィンズ・ブルーノーツ、レイ・グッドマン&ブラウン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Harold Melvin’s Blue Notes, Ray Goodman & Brown
2008-117


投稿者 吉岡正晴 : 07:00 AM | コメント (0)

July 01, 2008

Wanderers (Han-derers) & Jimmy Cool Jr. Live @ Street Cafe

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ワンダラーズ&ジミー・クール・ジュニア】

小1。

昼過ぎに4月に再オープンした三軒茶屋のソウルバー、ストリート・カフェの長野さんからメールがきた。今日ワンダラーズの小規模編成のハンダラーズのライヴをやるので、ぜひ来てください、この前の小1の勇也も何曲かやります、とのこと。しかもこの小1勇也くん、今日はギターを弾きながら歌うという。

この日のハンダラーズは、ギター2、ベース、パーカッション、ヴォーカル隊は4人。ごきげんなロックン・ロールとソウルのヒットを手馴れた調子で次々と披露。来月は銀座ケントスに出演だそうで。ケントスにはどんぴしゃだ。

そして中盤、小1勇也君登場。ギターは、子供用のミニ・ギター。いきなり、「ムスタング・サリー」かい。ほんと、いっちょうまえ。驚く。次々とやるのだが、詳しくはセットリストを。すべての曲を、耳で覚えるという。歌詞もギターのフレーズも。MCとのからみトークも、ほとんどからまず(笑)、ひたすらギターと歌。もちろん、歌とか、発音、音程などはずれてしまうところもあるのだが、やはり、こうした曲を6歳の子がやっている「絵」だけで、こちらとしては驚かされる。勇也君の後、(笑)MCのケンさんも「やりにくいよ~(苦笑)」。

DSC08184.JPGDSC08185.JPG


長野さんによると、彼もこの勇也君がギターを弾くことはこの日の午後リハになるまで知らずに、そこでスモーキーの「ユーヴ・リリー・ガット・ア・ホールド・オン・ミー」のイントロのギターのリフを弾いて聴かせたら、すぐにそのフレーズを真似て弾いて、驚いて僕にメールしてきた、という。

勇也君、芸名ができた。「ジミー・クール・ジュニア(Jimmy Cool Jr.)」だ。これはクールズ・ファンでミュージシャンのお父さんが「ジミー・クール」で、その息子さんだから、ジュニアというわけ。それにしても将来どうなっていくのだろうか。

DSC08183.JPG
勇也君6歳

April 12, 2008
James Fujiki & Friends @ Street Café
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_04_12.html

■ メンバー (ハンダラーズ)

和田ジョージ(ヴォーカル、ギター) 後藤ナオキ(ヴォーカル、ギター) 清水ケン(ヴォーカルMC)沼地K一郎(ヴォーカル) サブ(パーカッション)

鈴木勇也(ジミー・クール・ジュニア)(ヴォーカル、ギター)

■セットリスト ワンダラーズ 
Setlist : Han Derers(Half of Wanderers)

Show started 22:12
01. Poison Ivy [Coasters]
02. Charlie Brown [Coasters]
03. Happy Birthday
04. 16 Candles [Crests]

05. Fools Fall In Love [Drifters]
06. Come Go With Me [Dell-Vikings]
07. My Girl [Temptations]
~~Yuya on stage
08. Mustang Sally [Wilson Pickett]
09. Try A Little Tenderness [Otis Redding]
10. バースデイ (クールス)
11. Stand By Me [Ben E.King]
12. Sweet Soul Music ~ 涙のベイビー・コール(クールス)
13. Slow Down [Larry Williams]
14. You’ve Really Got A Hold On Me [Smokey & The Miracles]
~~Yuya off stage
15. Wonderful World [Sam Cooke]
Enc. Shake A Tail Feather [Five Du-Tones]
Show ended 23:10

(2008年6月29日日曜、三軒茶屋ストリート・カフェ=ハンダラーズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Wanderers (Handerers)


投稿者 吉岡正晴 : 05:49 AM | コメント (0)

June 29, 2008

Fukamachi Jun #90 : I Will Play Piano For Your Funeral

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【深町純即興ピアノ・パーティー第90回】

葬式。

即興ピアニスト深町純・月例ピアノ・パーティー第90回。

深町さん語る。「即興演奏の練習はできない。1人で練習しようとしても、客がいないとすぐやめてしまう。即興演奏は、聴いてくれる人がいると、ちょっとやなことがあっても、少し我慢して演奏を続けられる。即興演奏の仕方を教えている学校があるらしいがそれは偽証です」

「最近ね、前のテレビがもう色がでなくなっちゃったんで、新しい37インチのテレビを購入した。そこで、ハイヴィジョンってなんてきれいなの、と思って。その画面の美しさに魅せられ、最近はもっぱらテレビ少年になっている。だが、たいていは音楽番組が気に入らない。あれは、きっと予算がかけられないんだろうね」

「ピアノを弾いていると、聴いている人たちがどんな状況で聴いているか、どれくらい聴いてくれているか、すごくよくわかる。あるとき、若くして突然死した友人のお葬式でピアノを弾いたことがあったが、そのとき、みんなが泣いているにもかかわらず、自分のピアノをすごくよく聴いてくれていることがわかった。後日その友人のお母さんから、深町さんのピアノはすごくよかった、あれを聴いてうちの娘も天国へ行けたんだと思う、という手紙をもらった。それは、そのお母さんを少しでも癒せたことになったと思って、けっこういいことをしたんだな、と思えた。バッハという作曲家は教会のオルガン弾きだったから、おそらく葬式と結婚式でたくさん弾いていると思う。それで、僕も葬式で弾くのもいいな、と思った」

「だから、ここに来ている人全員、葬式で演奏してあげよう。(笑)」

2001年1月から始まったこの会、今回で90回目。「最低、100回目までは続けますよ~~」100回目は2009年4月25日の予定だ。

■ 過去記事

June 01, 2008
Fukamachi Jun #89: Keyboard Party
http://blog.soulsearchin.com/archives/002550.html

April 27, 2008
Fukamachi Jun #88: Jun Lose To Young Energy
http://blog.soulsearchin.com/archives/002483.html

March 30, 2008
Fukamachi Jun #87
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_03_30.html

March 27, 2008
Fukamachi Jun #86; Talks About New York All Stars
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_03_27.html

January 28, 2008
Fukamachi Jun #85: 8th Year Has Just Started
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_01_28.html

■セットリスト
Setlist : Fukamachi Jun #90 @FJ’s, June 28, 2008
セットリスト 深町純 90回 

1st set
show started 20:01
01. 2008年6月28日20時01分の作品(11:54)「梅雨のさなかに来てくださってありがとう」
02. 2008年6月28日20時22分の作品(11:40)
02. 2008年6月28日お題拝借作品1(01:28)(ジャズピアニスト・マコさんのメロディー)
03. 2008年6月28日お題拝借作品1のやり直し(01:52)
04. 2008年6月28日お題拝借作品2 (02:11)
05. 2008年6月28日20時58分の作品(08:52)
show ended 21:06

2nd set
show started 21:30
01. 2008年6月28日21時40分の作品(05:41)
02. 2008年6月28日21時45分の作品(11:15)

03. 2008年6月28日21時57分の作品(05:54)
04. 2008年6月28日22時03分の作品(06:50)
05. 2008年6月28日22時10分の作品(17:33)
show ended 22:33

■過去の音楽比率(ライヴ全体の中での音楽の割合を表します。音楽60%は40%がトークということです)(単位は%)

2007年07月28日 第一部 66.23 第二部 66.45
2007年08月25日 第一部 67.03 第二部 68.04
2007年09月29日 第一部 71.16 第二部 67.30
2007年10月20日 第一部 67.81 第二部 49.29 (通算82回)
2007年10月27日 第一部 96.00 第二部 74.65(サントリー・ホール・ブルー・ローズ)
2007年11月24日 第一部 66.96 第二部 77.04 (通算83回)
2007年12月29日 第一部 60.67 第二部 58.38
2008年01月26日 第一部 71.90 第二部 59.06 (第85回) 
2008年02月24日 第一部 64.80 第二部 48.43
2008年03月29日 第一部 67.78 第二部 73.29 (第87回)
2008年04月26日 第一部 54.13 第二部 74.46(第88回)
2008年05月31日 第一部 54.06 第二部83.84(第89回)
2008年06月28日 第一部 58.38 第二部 74.94 (第90回)

(2008年06月28日土曜、祐天寺FJズ=深町純ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Fukamachi, Jun
2008-112

投稿者 吉岡正晴 : 05:17 AM | コメント (0)

June 28, 2008

Natalie Cole (Part 1) : Show Must Go On : Her Final Soul Searchin’

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

(ライヴの内容にふれます。これからごらんになる予定の方は、ご自身の判断でお読みください)

【ナタリー・コール満身創痍のステージ】

再び(Again)。

ショーが始まる前、超満員のブルーノートの店内は喧騒に包まれていた。ナタリー・コールの2004年5月末からのライヴ以来約4年ぶりの来日公演。いつも満員になるナタリー公演は4年ぶりということもあってか全14公演が売り切れになっていた。だが、初日(2008年6月22日)のステージにナタリーは、車椅子で登場したという情報が伝わっていた。さらには火曜日、木曜のセカンド・ショーがキャンセルになっていた。こんなことはブルーノート史上今までない。不安と心配を胸に金曜のファーストに。

4曲ピアノ・トリオのインストゥルメンタルが静かに演奏された。音がいつもより小さく聴こえる。およそ20分の演奏の後、MCが英語で「最近負った怪我のため、ミス・コールは車椅子でステージにあがることをお詫びします」というアナウンスをして、ナタリーがスタッフに車椅子を押されながら登場。ナタリーはご存知のように身長が175センチ以上ある。かなり大柄だ。だが、ステージに上がったその姿を見たとき、少し痩せたように思えた。そして、背が気持ちまるまっているためか、小さくも見えた。

そして、ベースの音にあわせて歌い始めた「フィーヴァー」。なかなか声が思うように出ない。喉がいがいがしているのか、ちょっと声ががさがさしている。バンドの音が聴こえにくいのか、音程もままならない。これを見た瞬間、火曜と木曜のセカンド・ショーをキャンセルしたことに納得した。きっとナタリーは満身創痍(まんしんそうい)なのだ。

「ホワット・ア・ディファレンス・ア・デイ・メイクス(恋は異なもの)」も、続く曲も、なかなか本調子になれない。たぶん、車椅子ゆえに思うように腹筋などにも力が入らないのだろう。僕は思った。なぜこうまでしてステージに上がらなければならないのだろうか。そんな無理しなくてもいいではないか。それがエンタテイナーの性か。その姿は痛々しかった。いつもの調子なら、こんなおそらく歌いこんだ曲など朝飯前で歌いこなすだろう。だが今、ステージの彼女は誰の助けを得ることも出来ずに、ただひたすら必死に歌い続ける。彼女のバックには7人のミュージシャン、シンガーがいるが、スポットライトが当たるのは彼女、ナタリー・コールだ。バックのミュージシャンたちは最大級のサポートをするが、ミュージシャンたちと一体化することもできずひとり孤独のステージを続ける。

時に水で喉を潤し、唇を拭き、マイクを離して咳払いをし、歌い続ける。カーメン・マクレイも歌った「コーヒー・タイム」を終えて、ナタリーは言った。「この一週間、ここブルーノートではinteresting week(興味深い一週間)を過ごさせてもらっています。3-4年ぶりにこのファンタスティックな東京ブルーノートに戻ってこられて本当に嬉しいです。ブルーノートのスタッフのみなさん、ありがとう。そして、ここに戻ってきたいと思います。また(Again, and again, and again and again…」 もちろん興味深い一週間は、2度のキャンセルでの混乱を指している。彼女はアゲイン(再び)と言う単語を4回も言った。そして、ナタリーは、アレサが歌ったヴァージョンが大好きと言って次の「アンティル・ザ・リアル・シングス・カムズ・アロング」を歌った。

ステージの彼女は、観客から拍手を受け、エネルギーを得て少しずつ気持ちよくなっているように見えた。そのせいか、他のセットより少し曲が増えていたようだ。ブルーノートのウェッブに発表された日曜のセットリストではファースト、セカンドともに11曲(ほかに3曲インスト)だったが、結局この日は13曲(ほかに4曲インスト)を歌った。

「アンフォーゲッタブル」では、ステージ中央と左右のテレビモニターを使って、すっかり定番となった亡き父ナット・キング・コールとのゴースト・デュエットを見せた。最初のワンワード「アンフォーゲッタブル~~」が歌われるだけで、観客が一斉に反応する。そして、最後、ナタリーは客席から見て一番右のモニターの父親に向かって左手を高く上げて伸ばした。モニターの父が右手で娘のナタリーのほうに手を差し向けているのだ。

今回歌われたセットリストのうち6曲は、今年の2月ころからレコーディングされ、2008年9月9日に全米で発売される最新作『スティル・アンフォーゲッタブル』収録予定曲だ。よって、この新作からの作品を日本の観客はどこよりも早く聴くことができた。おそらくこんごこれらの曲を生で聴くことはないだろう。

どんなによれよれになっても、最後までステージをやり遂げなければならないエンタテイナー。エンタテインメントの世界は、文字通りShow Must Go On(ショーは続かなければならない)の厳しい世界だ。

最後の「ラヴ」が終わり、車椅子でステージを去る彼女を見て、誰もアンコールはできないと思ったにちがいない。観客も満足したかはわからない。しかしパフォーマンスが満足いかないという事実は、本人が一番痛切に感じているのだ。思ったように高い声がでない、思ったように歌えない。彼女の体のどこが悪いのかはわからない。ただ僕は満身創痍で、ここまで体を張って命をかけて60分のステージをこなしたミス・コールに感謝の気持ちを伝えたかった。ちょうど楽屋に戻るときに僕の目の前を車椅子に乗った彼女が通ったので一言声をかけた。”Thank you for your great music(すばらしい音楽をありがとう)”  すると彼女は力強い声で”Thank you”と返してくれた。僕の「ありがとう」には、過去30年以上すてきな音楽をありがとうの意味を含めていたが、そんなことはおそらく伝わらなかっただろう。手を差し伸べると軽く握り返してくれた。

ライヴが終わり、上に上がるとセカンドセットを待つお客さんたちがウェイティング・ルームにあふれ、大いにざわついていた。この時点ではまだわからなかったが、その後、セカンドセットが再びキャンセルされることになった。

(この項続く)

■ ナタリー・コール次作『スティル・アンフォーゲッタブル』

収録予定曲
Still Unforgettable Track listing: (DMI/Dist byRhino/WEA)

1. "Walkin' My Baby Back Home"
2. "Come Rain Or Come Shine"
3. "Coffee Time"
4. "Somewhere Along The Way"
5. "You Go To My Head"
6. "Nice 'N' Easy"
7. "Why Don't You Do Right?"
8. "Here's That Rainy Day"
9. "But Beautiful"
10. "Lollipops And Roses"
11. "The Best Is Yet To Come"
12. "Something's Gotta Give"
13. "Until The Real Thing Comes Along"
14. "It's All Right With Me"

■ナタリー・コール過去記事

2003/06/17 (Tue)
Bittersweet Voice That Turned Blue Note A Desert
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200306/diary20030617.html
2003年来日時のライヴ評。

ナタリー・コール・ライヴ『心の変遷、ここに』【2002年5月28日火曜・セカンド・ステージ・東京ブルーノート】
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/natalie20020528.html
2002年来日時ライヴ評。

『ソウル・サーチン』(吉岡正晴・著)第7話 ナタリー・コール  NATALIE COLE ~二度のグラミーのはざまで~
http://www.soulsearchin.com/soulsearchin/7.html
ナタリー・コール紆余曲折のソウル・サーチン・ストーリー。

■ メンバー

ナタリー・コール(ヴォーカル)Natalie Cole(vo)
マーヴィン・パークマン(キーボード、バック・ヴォーカル)Marvin Parkman(key,back vo)
リサ・ヴォーン(バック・ヴォーカル)Lisa Vaughn(back vo)
トレーシ・ブラウン(バック・ヴォーカル)Traci Brown(back vo)
タミール・ヘンデルマン(ピアノ)Tamir Hendelman(p)
サミール・エルメダウル(ギター)Samir Elmehdaoul(g)
ケヴィン・アクスト(ベース)Kevin Axt(b)
ロバート・ミラー(ドラムス)Robert Miller(ds)

■セットリスト
Setlist : Natalie Cole @ Blue Note Tokyo, June 27, 2008

#denotes from her upcoming album “Still Unforgettable” (to be released September 2008)

Show started 19:05
(Instrumental by piano trio for first four songs)
01. Spring Action [Tamir Hendelman original]
02. Paper Moon
03. Singing In The Rain
04. Driftin’ [Herbie Hancock]
~Natalie came on the stage on wheelchair
05. Fever
06. What A Difference A Day Made
07. Why Don’t You Do Right? #
08. Nice ‘N’ Easy #
09. All The Things You Are
10. Best Is Yet To Come #
11. Coffee Time  #
12. Until The Real Thing Comes Along #
13. Somewhere Along The Way #
14. Smile
15. Besame Mucho
16. Unforgettable
17. L-O-V-E
Show ended 20:30

(2008年6月27日金曜、ブルーノート東京=ナタリー・コール・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Cole, Natalie
2008-111

投稿者 吉岡正晴 : 07:16 AM | コメント (0)

June 27, 2008

Tuck & Patti Live : Pure & Simple, Real Music For Real Time

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【タック&パティー・ライヴ~愛に包まれて】

融合。

ショッキング・ピンクのドレスに身を包んだパティー、そして、ベージュのスーツ姿のタック。まさに愛に包まれたおしどり夫婦デュオ、タック&パティーの2007年2月、2007年10月以来約7ヶ月ぶりの来日ライヴ。僕が彼らのライヴを見るのは2006年1月以来。それにしても、あのギターと歌だけで、これだけの世界を作れるというのは本当に素晴らしいことだ。

改めて思ったのが、パティーの声が低くて飽きが来ないということ。個人的にもこの声が好きだ。そして、ギターのタックとのコンビはヴォーカルとその伴奏ということではなく、まるで2人がひとつの生き物として息をしているかのようだ。それは例えば、パティーが右手でタックが左手で、一体になっているのと同じだ。僕はそれを魂(ソウル)の融合、もしくは魂(ソウル)の合体と呼びたい。2つの魂が合体し、そこから強力なオウラを放ち、観客を包み込む。

そして、いつも彼らのライヴを見るたびに感じるのが2人の間に横たわる普遍的な愛だ。タックがギター・ソロを見せるところがいつもショー中盤にあるが、距離が離れていても、2人の間には暖かい愛がある。こんなアーティストはほかに見たことがない。

タックのギターも、チョッパー風の弾き方は、まるでギターがパーカッションになったようで、実に独創的。

また、パティーの歌の解釈力もずば抜けている。僕はカヴァーを歌うのがもっともうまいシンガー・ベスト3として、アレサ・フランクリン、ルーサー・ヴァンドロスと並んでこのパティー・カスカートを選ぶ。歌の理解力がずば抜け、解釈力が見事、そしてどんな曲を歌っても自分のものにしてしまう。「タイム・アフター・タイム」など、もはや僕にとってはシンディー・ロウパーのものよりも、こちらのヴァージョンになじんでしまったほどだ。

やはり、彼らのライヴを見ると、日々積もる人生の垢が落とされる思いがする。彼らのピュアさが音楽を媒介に聴く者に伝わるのだ。言ってみれば彼らの音楽は人生の垢を落とす石鹸のようなものだ。彼らの音楽は真に本物で、偽装など一点もない。

DSC08163.JPGDSC08173.JPG
今回のふたり(左)も以前のふたり(右)も変わらず愛がある。

■ベストアルバム

ベスト・コレクション
タック&パティ
BMGビクター (1995-02-22)
売り上げランキング: 176385


■過去記事

January 09, 2006
Tuck & Patti Control Time & Space
http://blog.soulsearchin.com/archives/000756.html

2003/05/14 (Wed)
The Moment of Truth: Tuck & Patti Sung for Me
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200305/diary20030514.html

【1994年11月28日・青山ラス・チカス】
タック&パティー・ライヴ『感動のリサイクル・マシン』
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/tuck19941128.html

■セットリスト タック&パティー
 Setlist : Tuck& Patti @ Motion Blue, Yokohama, June 25, 2008

Show started 21:30
01. Learning How To Fly
02. Heaven Down Here
03. One For All
04. Happy Birthday To You
05. A Foggy Day
06. Wildflower
07. Song For The Souls That Go Before (From The Hearts Left Behind)
08. Man In The Mirror (Tuck Solo)
09. Intro (A Riff of “Concierto de Aranjuez”) – Europe (Tuck Solo)
10. Time After Time
Enc. Dreams
Show ended 22:52

(2008年6月26日木曜、横浜モーション・ブルー=タック&パティー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Tuck & Patti
2008-110


投稿者 吉岡正晴 : 04:20 AM | コメント (0)

June 25, 2008

Martin’s Press Conference

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【マーチン・新作リリース・パーティー】

デュエット。

いよいよ2008年6月25日、新作アルバム『Martini Duet(マティーニ・デュエット)』をリリースするマーチンこと鈴木雅之が、リリース前日の24日午後、東京銀座のレストラン・バー「マイ・ハンブル・ハウス・東京」で、ファンクラブ会員30名と媒体関係者を多数集めて記者会見、リリース・パーティーを行った。

サプライズ好きのマーチンだけに、豪華なゲストを用意。まず司会者がマーチンを呼び込み、ちょっと話をして、第一のゲスト、菊池桃子を呼び込み、最新デュエット「恋のフライトタイム~12pm~」を披露、さらに、ファンキーおねえちゃん鈴木聖美を呼び込み、「ロンリー・チャップリン」を歌う。ここで、銀座などでバーを経営するバーテンダーでもある北添氏がカクテルその名も「マティーニ・デュエット」を創作、出演者たちに振舞った。

そして、最後にコックことブラザー・コーン、ノッキーこと木梨憲武を呼んで、「可愛いいひとよ」を歌った。ノッキーは、なんと小さめのアフロヘアのウィッグにド派手なカザールのサングラス、3人ともおそろいの特注のコンポラ系スーツ、シャツ、ネクタイでばっちり決めた。

DSC099970.jpg

おもしろかったのは、3人が揃って振り付け・歌などを練習したのが、昨日のこと。なんせ昨日の今日なんで、一部バラバラなところもあったりして、そこも愛嬌。(笑)3人揃って「なんせ、昨日の今日なんで…」。この踊りは、ニック岡井さんのビデオを見ながら、独自のアレンジなども加味して3人で作ったそうだ。だが3人のうち1人が違う動きしたら、こっちなんか「あれっ」なんて思うんだが、その違う動きをしても、あまりに堂々としているから、こういうものだと強引に思わせられてしまう。そのあたりが、手練手管(てれんてくだ)、老獪(ろうかい)ファンキー、ちょい悪おやじたちだ。お見事。(笑) 

ノッキーのめがねがまるでミラクルズみたいに70年代風と思ったら、なんとこれはこういう派手系サングラスでは有名な「カザール」のサングラス。これはブラザー・コーンが懇意にしている大阪のショップで入手したそうだが、ブラザー・コーンはこの「カザール」のサングラスのコレクターでかなりの本数を持っているという。中には、プレミアムがついたものもある。

マーチンの新作『マティーニ・デュエット』は、過去四半世紀、彼がさまざまな人とデュエットしてきた作品を中心にいくつかの新録によるデュエットなど16曲をまとめたもの。マーチンはその原点を、子供のころおねえちゃん(聖美さん)と一緒にダイアナ・ロス&マーヴィン・ゲイのアルバムや、ルーファス・トーマス&カーラ・トーマスなんかを歌っていたころだと言う。デュエットとは、「5分間のショート・ストーリー」と断言するマーチン。こんどの新作には、おしゃれなショート・ストーリーが16本詰まっている。

■ 『マティーニ・デュエット』

Martini Duet
Martini Duet
posted with amazlet at 08.06.25
鈴木雅之 コック・マック&ノッキー GOSPE☆RATS エナメル・ブラザーズ COLOR Feat.鈴木雅之 MURO Faet.鈴木雅之 杏子 EPO つのだ☆ひろ ポール・ヤング 鈴木聖美
ERJ(SME)(M) (2008-06-25)
売り上げランキング: 143

■セットリスト マーチン新作リリース・パーティー
Setlist

01. 恋のフライトタイム~12pm~
02. ロンリー・チャップリン
03. 可愛いいひとよ

(2008年6月24日火曜、銀座マイ・ハンブル・ハウス・東京=鈴木雅之新作リリース・パーティー)
ENT>MUSIC>LIVE>Suzuki Masayuki
2008-108

投稿者 吉岡正晴 : 04:16 AM | コメント (0)

June 24, 2008

Naoh @ Funk Floor

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【サックス奏者ナオ・ライヴ】

サ~~ン。

このところコンスタントにライヴ活動を行っているファンキー系女性サックス奏者、ナオをリーダーとする「ナオ・アット・ファンク・フロア」が広島、大阪などからミニ・ツアーを敢行、6月17日に目黒のブルース・アレーでツアー最終ライヴを行った。編成は、ドラムス、ギター、ベース、キーボードにナオのサックス。このメンバーでかなりライヴの本数を重ねてきていて、サックスも含めたバンド・サウンドも固まりつつある。

DSC081290.jpg

この日はセカンドから見たが、1曲目の「ホワイト・ストーン」では、ファンキー・キーボード奏者、学史くんのヴォコーダーが炸裂。なんか、前聴いた音とちょっと違うなと思ったら、新しいのにしたそうで、きれいな音になった感じがした。前のほうがガサガサした感じで、ロジャーっぽいと思ったのだが。それを言うと「あ、そうなんですか。僕もまだよくわからないんです」とのこと。楽器はなんでも、慣れるまでに時間はかかる。黒く黒く。

DSC08115.JPGDSC08132.JPG
学史くん

「エイト・カウント…」では、リズムがブレイクするところで、1から8までをカウントするのだが、3のところで、「サ~~~ン」とメンバーがアホになる、というのをやるのだが、まだみんな照れてて、爆笑できない。(笑) ここだけ、世界のナベアツをゲストでいれたら、受けるだろうなあ。

セットリストは、グローヴァーに始まり、グローヴァーに終わるということで、それにしても、ファンクに徹底したサックスは気持ちいい。間違ってもケニーGみたいなのはやらんといてな。(関西弁風) 方向は、あくまで黒で、よろしく。(個人的な意見ですけど=(笑))

■ ナオ・オフィシャル
http://blog.naoh3.com/

■メンバー

NAOH@FUNK FLOOR

(Sax)NAOH (Key)藤川学史 (G)上條頌 (B)滝元堅志 (Ds)岸田容男

■ セットリスト
Setlist : Naoh @ Funk Floor, Blues Alley Meguro, June 17th, 2008

First Set
01. Mr. Magic [Grover Washington Jr.]
02. Can’t Hide Love [Earth Wind & Fire]
03. Black Mashroom [Original]
04. Sa Saison [Original]
05. High Tide [Original]

Second Set
Show started 2:18
01. White Stone [Original, new]
02. ちかくの森 [Original]
03. Song For Little Boy (including a riff of “Brazilian Rhyme”) [Original, new]
04. If I Ain’t Got You [Alicia Keys]
05. Eight Count For Rita [Jimmy Smith]
Enc. Just The Two Of Us [Grover Washington Jr.]
Show ended 22:21

(2008年6月17日火曜、目黒ブルース・アレー=ナオ・アット・ファンク・フロア・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Naoh @ Funk Floor
2008-104

投稿者 吉岡正晴 : 12:02 PM | コメント (0)

June 23, 2008

Kajiwara Jun, JK Trio SE Live

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【梶原順~JKトリオSE・ライヴ】

職人。

日本で活躍するヴェテラン・ギタリスト、梶原順さんの自由自在なトリオ「JKトリオ」(今回は、ドラムス鶴谷さん、ベース・バカボン鈴木さん)に、スペシャル・ゲストとしてキーボード松本圭司さんを含めたグループのライヴを月曜(2008年6月16日)に見た。

ライヴを見て思ったことは、一言みな「職人」。これに尽きる。ひたむきに、いい音、いいパフォーマンスを徹底追及し、それを成就できるだけの技量をもち、黙々といい演奏をしっかりと聞かせる、そんな感じだ。ファンキーでグルーヴある曲であれ、しっとり系であれ、なんでも。だから、目をつぶればまるでCDを聴いているかのようだ。

ファースト3曲目の「ウェイ・バック・ホーム」。なつかしいこの曲を、梶原さんはガッド・ギャングのヴァージョンで知った、という。これはもともと1970年に当時はジャズ・クルセイダーズと名乗っていたころのサックス奏者、ウィルトン・フェルダーが書いたインスト曲に、翌年モータウンのジョニー・ブリストルとグラディス・ナイトが詞をつけ、同じくモータウンのサックス奏者、ジュニア・ウォーカー&オール・スターズが録音してヒットさせた曲。1970年代に、FENの何かの番組の後テーマになっていた記憶がある。後テーマだから毎日かかり気に入っていたのだが、今、何の番組だか思い出せない。

続く「熱帯夜」という曲を聴いて、ここまでポップなフュージョンがあるのかと思った。これを聴いていて、ふと新ジャンルを思いついた。「ファンク・ジャズ」ではなく、「歌謡ジャズ」あるいは「歌謡フュージョン」。腕のあるミュージシャンたちが、昔の歌謡曲を徹底してばかっぽくインストでやるのだ。

時間の関係で、ファーストしか見られなかったが、ファースト始まる前に松本さんらに「土曜日のシャンティよろしく」と大西さんとともにご挨拶した。セットリストはあとで最後までごらんになった大西さんからいただきました。ありがとうございます。

梶原順 公式ホームページ
http://www.4creator.com/JunKajiwara/

梶原さんは2007年12月、20数年のキャリアの中で初の自己のアルバム『エヴァー』をリリースしている。

また、下記セットリストで、セカンド・セット、4曲目と5曲目はギターも上手な松本さんが自分でデモを弾いて梶原さんに渡して出来た作品だそうで、タイトルは未定ながら次のアルバムに急遽収録が決定したとのこと。

■ 梶原順 CD エヴァー

EVER
EVER
posted with amazlet at 08.06.23
梶原順
Brand-New Music (2007-12-12)
売り上げランキング: 57782

■ Member
梶原順g バカボン鈴木b 鶴谷智生dr 松本圭司key

■セットリスト JKトリオSE&松本圭司
Setlist : JK Trio with Matsumoto Keiji @ Blues Alley, June 16, 2008

First Set
Show started 19:40
01. Easy To Go (Album “Ever” /Jun Kajiwara - 2007)
02. You Got The News (Album “Ever”/Jun Kajiwara)
03. Way Back Home (Album “The Gadd Gang”/The Gad Gang - 1986)
04. Sultry Night-熱帯夜  (Album “Ever”/Jun Kajiwara)
05. Sleep Walk (Album “J&B”/J&B - 2004)
06. Feelin' Alright (Grand Funk Railroad – 1971)
show ended

second set

01. The Gift (Album “Gift”/JとB DEPAPEPE - 2006)
02. Memories (Album “Gift”/JとB DEPAPEPE)
03. It Will Be Fine (Album “Ever”/Jun Kajiwara)
04. 松本圭司作曲ブルース調(まだ無題)
05. 松本圭司作曲ファンク調(まだ無題)
06. Ever (Album “Ever”/Jun Kajiwara)
Enc. Jive

(2008年6月16日月曜、目黒ブルース・アレー=JKトリオ&松本圭司・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>JK Trio & Matsumoto Keiji
2008-103

投稿者 吉岡正晴 : 04:15 AM | コメント (0)

June 22, 2008

Shanti & Matsumoto Keiji Live : Another Chemistry

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【シャンティ&松本圭司・デュオ】

ケミストリー。

絵も描くアーティスト、シンガー・ソングライター、シャンティととろけるピアノの松本圭司のデュオ・ライヴ@マルターノ。シャンティは、2007年8月、マルターノのライヴハウスとしての「杮落とし(こけらおとし)」以来2度目の登場。ピアノの松本さんとは、これまでに青山・曼荼羅などで計4回程度やってきていて、直近だとモーション・ブルーでのライヴ以来。シャンティはこのところ、いくつかの種類のアコースティック・ライヴを行っているが、これはアコースティック・ピアノとのデュオ。

16曲のセットリスト、全体的にはしっとりとした落ち着いた作品が多かったのだが、満員・立ち見の観客がみな、真剣に集中して聴き入っていたところに驚かされた。普通ここまでスロー、しっとり曲が続くと聴く側もどこかでだれたりするものだが、聴き手の集中も切れない。おそらく、それは、松本ピアノとシャンティ・ヴォーカルの相性のよさがあり、そこから生まれる見事なケミストリー(化学反応)のせいなのだろう。ひょうひょうとした松本さんと、ナチュラル・自然派のシャンティのコンビネーションの妙か。

お客さんの声に、「シャンティの声がとにかく好きなんです」というのがあったが、その声の良さにマッチした楽曲を選んでいけばまちがいない。松本さんのピアノは、まさに聴くものをとろけさせる「とろけピアノ」。うまく表現できないが、シャンティの声を輝かせる何かがある。セカンドの1曲目で「1曲(ピアノだけで)やります」と言ったところ、「おおっ」と歓声があがり、それから彼が弾いたのはそこに虹でもほんわりと浮かびそうな「オーヴァー・ザ・レインボー」だった。

DSC09996.jpg

僕がシャンティにすごくあってるなと思った曲は、セカンド2曲目、今回初お披露目となった「アイ・ドント・ミス・ユー・アット・オール」。巨匠デューク・エリントンのピアノ曲にノラ・ジョーンズが歌詞をつけたもの。また、シャンティ自身もお気に入りのリズ・ライトが歌う「ノー・ワン・・・」も際立っていた。

昨年もライヴの日は雨だったが、雨で湿度が高いと、ピアノも歌もしっとりしていいようだ。(来場するお客さんは大変ですが) シャンティは、松本さんのピアノを「リボンをほどくようなピアノ」と評し、またこの日のPA(マイク、アンプ、スピーカーなどの音響)がすごくよくてやりやすかったと言った。

アンケートで、「選曲はどうだったか」という設問に、「よく知らない曲が多かったが、よかった」という回答がひじょうに多かった。これだけ知らない曲を聴かせて、ここまで観客をひっぱるのだから独自のシャンティ・ワールドを作ったということの証なのだろう。なんと来場の3分の1以上の人がシャンティのCDを購入、サインをしてもらっていた。ライヴを見るとCD欲しくなる、そんなライヴだった。

■ シャンティ過去関連記事

April 20, 2008
Who Sings Caffe Latte Song? Shanti Sings
http://blog.soulsearchin.com/archives/002476.html

April 13, 2008
Shanti Live :“Bravo! Bravo!” Said Ambassador Of Tunisia
http://blog.soulsearchin.com/archives/002454.html

February 24, 2008
Shanti At Kamome: The More You Challenge, The More You Get
http://blog.soulsearchin.com/archives/002345.html
(過去記事一覧もここに)

■ シャンティ 今後のライヴ

2008年7月1日(火) 中目黒・楽屋(らくや)
2008年7月26日(土) 神奈川県・葉山・ラマーレ・ド・チャヤ
2008年8月2日(土) 箱根ポーラ美術館 

■ シャンティのアート展

Shanti “Share My Air”~27の連作とボックセス
2008年6月17日(火)~7月4日(金) 午前9時~18時まで
入場無料
場所・東京センケイビル・メトロスクエア B1F ブリックギャラリー
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビルヂング地下1階
株式会社サンケイビル 電話03-3212-8475
最寄り駅・大手町駅、東京駅
http://www.giantmango.com/index.html

■ メンバー

シャンティ (歌)
http://snydersmarket.com/shanti.html
松本圭司 (ピアノ)
http://keijimatsumoto.com/

■セットリスト シャンティ&松本圭司 @マルターノ
Setlist : Shanti & Matsumoto Keiji @Martano, Fujigaoka, June 21, 2008

First set
Show started 19:11
01. Up On The Roof [Carol King, Drifters]
02. Wake Up To The Sun [Shanti]
03. Someone To Watch Over Me [George & Ira Gershwin]
04. Shimmering Eyes (French version) [Shanti]
05. Overjoyed [Stevie Wonder]
06. Morning In Rio [Tawarayama Masahiko & Shanti]
07. Again [Toku & Shanti]
Show ended 20:06

Second set
Show started 20:34
01. Over The Rainbow (Matsumoto Keiji solo) [Judy Garland]
02. I Don’t Miss You At All [Duke Ellington, Norah Jones]
03. Under My Skin [Cole Porter]
04. Will You Still Love Me Tomorrow [Carol King, Inger Marie Gundersen]
05. No One But Myself To Blame [Joe Sample&Liz Wright]
06. Afro Blue [Mongo Santamaria, John Coltrane, Dee Dee Bridgewater,]
07. As God Loves You [Shanti]
08. A Case Of You [Joni Mitchell]
Enc. Home [Shanti & Yoshizawa Hajime=Mount Rainier CM]
Show ended 21:41

(2008年6月21日土曜、藤が丘・マルターノ=シャンティ、松本圭司・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Shanti & Matsumoto Keiji
2008-107


投稿者 吉岡正晴 : 04:39 AM | コメント (0)

June 21, 2008

The Sound Of Illadelphia

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ザ・サウンド・オブ・イラデルフィア】

フィリー。

「フィラデルフィア」の誤植ではなく、「イラデルフィア」。キーボードの柿崎さん、ドラムス宮田さん、ベースのヤナギマンさんらの、とある酒飲み場の話からなんとなく始まったこのプロジェクト。いわゆる「フィラデルフィア・サウンド」っぽいものをやりたいね、ということで、フィラデルフィアのスペルからPを抜いてイラデルフィアとなった。下記セットリストをごらんになればわかるように、基本フィラデルフィア・サウンドをカヴァーする感じ。

バンド編成は、ドラム、ギター、ベース、キーボード、パーカッションに、ストリングス4人、そして歌が2人という大所帯。ストリングスが入ると、かなり、フィリーの味というか、その名の通りの「ソフト・ソウル」の雰囲気がでる。僕は個人的にはバンドにストリングスというと、以前シックがストリングスをいれてやっていたバンド時代を思い浮かべる。ファンキーなベースとギターに流麗なストリングスというアンバランスなコンビネーションがいいのだ。バンド・メンバーはみなしっかりしていて、実に手堅いいいバンドだ。

さて、ファーストの「天国は待っている」はオリジナルで、ウィリアム・デヴォーンの「ビー・サンクフル…」を彷彿とさせるゆったりしたミディアム・テンポの佳曲。

セカンド途中から入ったシンガー、安良城紅(あらしの・べに)ちゃんがとっても可愛い。ベースのヤナギマンさんが、一緒にお仕事をしたことがあるということで誘ったら、二つ返事で来てくれた、とのこと。もっともっと人前でライヴをやるといい。

しかし、こうしたフィラデルフィア・サウンドをやったり、スライなどのファンクをやったり、今度は来週シック・トリビュート(6月25日ブルース・アレー)と、日本のミュージシャンがどんどんこうした洋楽のカヴァーをやっていくのを見るのは楽しい。

DSC08103.JPGDSC08111.JPG

■ 来週のシック・トリビュート

2008 Premium LIVE~Chic Tribute Dance, Dance, Dance~
2008年6月25日水曜、午後7時半~
会場 目黒ブルースアレー

メンバー

(B)小松秀行 (Key)Kaleb James (Syn)ゴメス (G)林部直樹 (Ds)岸田容男(Per)坂井“Lambsy”秀彰 (Sax)竹上良成 (Tp)中野勇介 (Tb)鹿打奏 (Vo/Cho)Brenda Vaughn、David King、Argie Phine-Martin

◆ 予約専用 TEL : 03-5740-6041
【電話予約受付時間】 月~土/12:00~20:00
上記時間外はインターネット予約が便利です (24時間受付)
※ 公演当日のお問合せ : 03-5496-4381 (店頭)
http://www.bluesalley.co.jp/reservation/index.html#2

■ザ・サウンド・オブ・イラデルフィア メンバー

soft soul of illadelphia~Sunday afternoon, Soft soul session~

(Key)柿崎洋一郎 (Ds)宮田繁男 (B)YANAGIMAN (G)近田潔人 (Per)中島オバヲ (Vo)chihiro (Vc)大沼深雪 (Vln)阿部美緒、丸山明子 (Vla)梶谷裕子 (Cho)黒川沙織
★Special Guest (Vo)安良城紅

■セットリスト ソフト・ソウル・オブ・イラデルフィア
Setlist : soft soul of illadelphia @ Blues Alley, Meguro, June 15, 2008

00. Intro: Beat Goes On And On (Short Version)
01. Be My Baby [Ronetts]
02. All Around The World [Lisa Stansfield]
03. It’s Like Magic [Blue Magic]
04. Betcha By Golly Wow [Stylistics]
05. 天国は待っている (オリジナル)
06. Bourgie Bourgie [Ashford & Simpson, Gladys Knight]
Show ended 19:22

Second set
Show started 20:05
01. Planet Medora [Berry Lipman]
02. People Make The World Go Round [Stylistics]
03. Paradise [Arashiro Beni]
04. 恋文 [Arashiro Beni]
05. Spring Rain [Silvetti]
06. Runaway [Salsoul Orch featuring Loleatta Holloway]
Enc. Killing Me Softly With His Song [Roberta Flack]
Enc. The Beat Goes On And On
Show ended 20:56

(2008年6月15日日曜、目黒ブルース・アレー=サウンド・オブ・イラデルフィア・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Sound Of Illadelphia
2008-101


投稿者 吉岡正晴 : 12:10 AM | コメント (0)

June 20, 2008

Nicci, Shanice, Coko Live At Billboard

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【レディーズ・ナイト@ビルボード】


オムニバス。

1994年に「イフ・ユー・ラヴ・ミー」という名曲をヒットさせた女性3人組、ブラウンストーンのリーダー的存在でリード・シンガーだったニッキー・ギルバート、1986年に13歳でレコード会社と契約、いくつかのヒットを放ち、1991年「アイ・ラヴ・ユア・スマイル」の大ヒットで一躍メジャーな存在になったシャニース、そして、やはり女性3人組SWVのリード・シンガーとして数々のヒットを放ったココの3人がその順番でステージにでて歌い、最後にアンコールでみんなで歌うという企画ライヴ。ライヴの世界にもオムニバスの時代が到来か。

ニッキーは、ショーケースでブラウンストーンとして1度来日、今回が2度目の来日。シャニースは、1987年11月のプロモーション来日、2000年2月都内ゼップなどでのライヴ、1995年4月のスーパー・プロデューサー・シリーズ「ナラダ・マイケル・ウォルデン」の回に続いて4回目の来日。ココは、90年代にSWVとして1度、ココのプロモーションで1度、2005年10月の大阪ブルーノートでSWV名義でのライヴ以来、4回目の来日。(来日履歴などに訂正があればebs@st.rim.or.jpまでお知らせください。)

ニッキーは歌も見た目もなかなか迫力あり、最後の「イフ・ユー・ラヴ・ミー」では歓声があがる。シャニースは、なんとMCで「このところ休んでいたけど、2人の子育てしていたの」と告白。それは知らなかった。ココが一番落ち着いていたかな。パティー・ラベルのヒット「イフ・オンリー・ユー・ニュー」を熱唱したが、観客がパティー・ラベルを知らなかったためか、あまり反応はなかった。かなりよかったが。この部分だけでなく、全体的にこの日は観客の反応がスローで、歌手たちもあまり乗り切れなかった感じがした。

各シンガーもちょうど喉が温まったあたりでステージを降りてしまうので、不完全燃焼かもしれない。ただし、金曜のセカンドは超満員になっているというので、この日はかなり盛り上がりそうだ。

バックバンドは、3人に共通で、ドラムス、ギター、ベース、キーボードにコーラス3人。コーラスのうち、女性シンガーが印象に残った。3人それぞれ20分ほどの持ち時間で自慢のヒット曲を歌った。バンドの中でドラムがいまふたつくらいだなあ、と思っていたら、なんとココのだんなさんとのこと。じゃあ、しょうがない。(笑)

ちなみに、シャニースとココが1973年生まれ、ニッキーが1970年生まれとのこと。シャニースなんか13歳で契約、14歳でデビューしているから、ちょっとしたヴェテランのように思えるが、まだまだ若い。

■メンバー

ココ/Coko(Vocals)
ニッキー・ギルバート/Nicci Gilbert(Vocals)
シャニース/Shanice(Vocals)

ラ バンス・コリー/La Vance Colley(BGV)
エリカ・スミス/Ericka smith(BGV)
ディージェイ/(PARKER JAVON DAMON) DJ(BGV)
アーサー・バディ・ストリングⅡ/Arthur"Buddy"Strong Ⅱ(Keyboards)
ケンダル・ギルダー/Kendal Gilder(Guitar)
エリック・イングラム/Eric Ingram(Bass)
マイケル・クレモンズ/Michael Clemons(Drums)

■セットリスト

Setlist : Lady Of Soul Greatest Hits Tour; Nicci, Shanice, Coko, At Billboard LiveTokyo, June 19th, 2008
[ ] indicates original act or the act who made the song hit

=Nikki=
show started at 21:30
01. Grapevyne
02. 5 Miles To Empty
03. Stop Messing Around
04. Rock With You [Michael Jackson]
05. Think Again
06. If You Love Me
=Shanice=
07. Get Up
08. When I Close My Eyes
09. Yesterday
10. Medley(10-12): Fly Away
11. Lovin’ You [Minnie Riperton]
12. Silent Prayer
13. I Love Your Smile
=Coko=
14. Right Here / Human Nature [Michael Jackson]
15. Ain’t No Sunshine [Bill Withers] / Sunshine
16. Weak
17. If Only You Knew [Patti LaBelle]
18. Clap Your Hands
Enc. I’m Every Woman [Chaka Khan, Whitney Houston]
Show ended 22:44

(2008年6月19日木曜、ビルボード・ライヴ東京=レディー・オブ・ソウル・ライヴ=ニッキー、シャニース、ココ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Lady Of Soul
ENT>MUSIC>LIVE>Nicci, Shanice, Coko
2008-106


投稿者 吉岡正晴 : 04:58 AM | コメント (0)

June 19, 2008

Sly & The Family Stone’s Live Review 2007

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【スライ&ザ・ファミリー・ストーン初来日、ロング・ビーチはキャンセル~2007年夏ライヴの様子】

レポート。

スライの初来日が決定してからというもの、音楽ファン周辺は、スライの話題で持ちきりのようだ。さて昨日報告した2008年8月31日にロス郊外での「ロング・ビーチ・ブルース・フェスティヴァル」の告知にスライ&ザ・ファミリー・ストーンの名前があった点だが、筆者が主催者に問い合わせた結果返事が来た。

それによると、「先週スライのマネージメントから、今回の出演ができなくなった、と連絡があった。それに代わるアーティストをブッキング中。フリーペーパーの締め切りは早く、このキャンセル連絡が来たときにはすでに印刷されて出回っていたので、直しができなかった」とのこと。これでダブル・ブッキングはなくなった。ウェッブでは、すでにスライの名前はなくなっている。推測だが、当初はこの「ロング・ビーチ」の仕事を受けたが、その後、ブルーノート、東京ジャズのオファーがあり、その方が魅力的だったので、こちらに乗り換えたというあたりだろう。

さて、スライ&ザ・ファミリー・ストーンは、昨年(2007年)夏、ヨーロッパ10都市でライヴ活動を再開。その模様がすでに伝わってきている。それらを簡単にまとめてみよう。ただし、このメンバーが今回の来日メンバーになるかは、まだ確定していない。ただ、これらのメンバーから来日メンバーが決まる可能性は高い。また、セットリストもヨーロッパでのものであり、東京でのライヴがどのようなセットリストになるかはまったく未知数だ。(ライヴ前にセットリストなどを見たくないという方はこれ以降ご注意ください)

昨年夏のメンバー。

Sly Stone (Lead Vocals, Synthesizer) (1943年生まれ)
Vet Stone (Lead Vocals, Percussion) (スライの妹)(リトル・シスター名義で「ユーアー・ザ・ワン」のヒットを放つ。リトル・シスターは、スライがプロデュースした妹分的グループ)(1950年生まれ)
Skyler Jett (Lead Vocals) (スライがいないときの、スライ部分のヴォーカル担当)
Lisa Stone (Lead Vocals) (スライの妹ローズ・ストーン=1945年生まれ=の娘、スライの姪)
Sylevette Phunne Robinson (Vocals) (ステージにいなかった可能性も。シンシア・ロビンソンとスライ・ストーンの間に生まれた娘)
Cynthia Robinson (Trumpet) (オリジナル・メンバー)(1946年生まれ)
Pat Rizzo (Sax) (1972年から1975年にメンバー)
Johnnie Bamont (Sax)
Mike Rinta (Trombone)
Anthoney Yates (Guitar)
Joseph Yates (Bass)
Stefon Dubose (Drums)
Tony Stead (Keyboards, Hammond B3)

ドラムス、ギター、ベース、キーボードに4管、ヴォーカル陣が4人とスライ本人、スライはキーボードも。12人か13人がオンステージだ。かなりの大所帯だ。

スライ&ザ・ファミリー・ストーンのオリジナル・メンバーであるシンシア・ロビンソンは、同じくオリジナルのジェリー・マティーニ(サックス)、ローズ・ストーン(キーボード、ヴォーカル)らと「ザ・ファミリー・ストーン」というグループを結成、スライのヒット曲を演奏してライヴハウスなどに出演している。このバンドは、最近「ザ・ファミリー・ストーン・エクスペリエンス」と名前を変えた。シンシアは、昨夏のこのヨーロッパツアーにも参加してる。

昨年夏のヨーロッパツアーの基本セットリストは次の通り。

Setlist : Sly & The Family Stone, 2007 Summer Europe

01. In Time (Instrumental)
02. Dance To The Music
03. Everyday People
04. Hot Fun In the Summertime
05. You're The One (Vet Stone, Little Sister)
06. Somebody's Watching You
07. Don't Call Me Nigger, Whitey
--Sly arrives
08. Stand!
09. If You Want Me To Stay
10. Sing A Simple Song
11. I Want To Take Your Higher
--Sly leaves the stage
12. Thank You (halfway the song Sly returns on stage)
--Sly leaves the stage
13. Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin)
14. Glad You Came Here

スライたちは、2007年7月12日イタリアのウンブリアを皮切りに、計10回の公演を行った。だいたい、8曲目の「スタンド!」あたりでステージに登場し、11曲目「テイク・ユー・ハイヤー」あたりまでいるようだ。一度引っ込み、その後、次の「サンキュー」の途中ででて、また引っ込む。それ以後は戻らず、最後はいない。全体で60分程度か。ライヴは場所によっては、40分程度遅れてスタートした。

というわけで、今回の「スライの来日騒動」は、スライが来るまで、本当に来るのか、本当にステージに上がるのか、といった期待、不安、「ものめずらしさ」、あるいはどんな曲をやるのだろうか、など、そうしたあらゆる要素すべてを含めて「来るまでも楽しむ」イヴェントとなりそうだ。

■ スライ・ストーン関連一覧

June 18, 2008
What If Sly Stone Would Show Up The Stage
http://blog.soulsearchin.com/archives/002580.html
ここに関連記事一覧

(ウンブリア情報、原澤さん、ありがとうございます)

ENT>MUSIC>ARTIST>Sly & Family Stone
ENT>MUSIC>LIVE>ANNOUNCEMENT>Sly & Family Stone


投稿者 吉岡正晴 : 04:45 AM | コメント (0)

June 18, 2008

What If Sly Stone Would Show Up The Stage

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【スライがもしステージに上がったら】 

シミュレーション。

昨日の衝撃的な大ニュース、スライの初来日決定から一夜明けて、あちこちでこの話題でもちきりだ。ここでは、今後の来日まで、どんな紆余曲折が起こりうるのか、来日した場合どのようなステージになるか、シミュレーションしてみよう。

1番のベスト。無事入国来日、ステージにバンドメンバーと上がり60-70分のステージを無事執り行う。(ライヴの出来はともかく、万々歳)

2番目。ステージに30分程度いて、演奏なり歌なりを見せる。残りはバックバンドの演奏と歌。(まあ、伝説を見られたからよしとするか)

3番目。ステージに登場し、15分程度ステージにいる。残りはバンドの演奏と歌。(う~ん、もう少し何か見たいが、まあ、こんなものか)

4番目。ステージに5分程度、顔見世する。残りはバンドの演奏と歌。(う~ん、ちょっとチケット代返して~)

次が、来日が事前にキャンセル。この場合、チケットは通常のやりかたで払い戻しか。(別に文句はない)

スライだけの来日がなく、バンド(ファミリー・ストーン)だけ来日。この場合、チケットはどうなるか。微妙。希望者には払い戻しか。(いろんな点で迷うところ)

当日キャンセル。これは、現場で払い戻しか。(ま、これも払い戻してもらえれば文句は言わないが…)

さて、東京ジャズの出演と発表された8月31日、ロス郊外で行われる「ロング・ビーチ・ブルーズ・フェスティヴァル」の告知にスライ&ザ・ファミリー・ストーンの名前があるという。たしかにフリーペーパーの広告にはその名前がある。完璧に同じ日だ。だが、このロング・ビーチのオフィシャルなウェッブサイトに行くと、31日にはその名前がない。スライに代わりボビー・ウーマックの名前が出ている。スライが中止になり、ボビーに代わったのだろうか。フリーペーパーは情報締め切りが早いので、その時点ではスライだったが、その後なんらかの理由でこれが取りやめになり、ボビーに代わり、スライの東京ジャズへの出演が決まったのかもしれない。(このあたりは、鋭意確認中)

また時差の関係で、東京31日昼ライヴ後移動→LA31日夜ライヴ→2日東京夜は、理論的には不可能ではないが、現実的とは思えない。

スライ関連では、スライの娘が「ベイビー・ストーン」というグループを結成、活動をしている。また、スライ・ストーンなしで創生メンバーの何人かがいる「ザ・ファミリー・ストーン」も活動をしている。今回の来日メンバーがこの「ザ・ファミリー・ストーン」になるかどうかはわからない。別のメンバーを揃えているかもしれないし、昨年ヨーロッパでやったメンバーかもしれない。

ヨーロッパ各地で行ったスライ&ザ・ファミリー・ストーンのライヴでは、20分程度の登場だけだった回もあり、また、グラミーでの顔見世は2分程度だった。今回もライヴ・パフォーマンス自体はどうなるかまったく未知数だ。

だが、そうしたことを考えても、スライ・ストーンがあの髪の毛でステージに登場すれば、楽器などを弾こうが弾くまいが、歌を歌おうが歌うまいが、そんなことはまったく関係ないといった雰囲気で歓声が巻き起こることはまちがいない。つまり、彼の存在だけで、圧倒的なものを見せ付けるということだ。それはグラミーのときでも明らかだった。演奏が仮にどれだけよれよれでも、一目「動く伝説」が見られればいい、というニュアンスでライヴに足を運べばよいということになろう。ライヴの出来がどうであれ、仮に5分の伝説の登場に、ここまでのチケット代を払えるか、そこに価値観をどう持つかに尽きる。そして、しばらくスライ情報に翻弄される日が続きそうだ。(苦笑)

(最新情報がわかり次第、アップしていきます)

■ スライ関連ウェッブ(英語)

◎スライ・ストーンのブックを書いているライターのページ
http://www.slystonebook.com/index.php?option=com_content&task=view&id=144&Itemid=2
ここに2008年6月2日付けニュースで、8月31日、ロング・ビーチでヘッドラインで登場と記されている。しかし、この後キャンセルされている可能性もあるが、同ウェッブでは今日現在これが最新更新ニュースだ。

◎ロング・ビーチ・フェスティヴァルのオフィシャル・ウェッブ
http://www.jazzandblues.org/events/lbbf/2008/microsite/
ここには、すでにスライ&ザ・ファミリー・ストーンの名前はない。

◎オフィシャルと名乗るスライ関連のウェッブ
http://www.phattadatta.com/
ここにはライヴ情報なし。

■ スライ・ストーン、スライ&ザ・ファミリー・ストーン関連記事

June 17, 2008
Sly & TheFamily Stone Will Coming To Japan August
【スライ&ザ・ファミリー・ストーン初来日決定】
http://blog.soulsearchin.com/archives/002579.html

July 04, 2007
Sly & Family Stone Reunion: Hit The European Tour
http://blog.soulsearchin.com/archives/001880.html
2007年ヨーロッパツアー開始

May 07, 2007
Why "Family Stone"? : Are There Black Hippies?
http://blog.soulsearchin.com/archives/001759.html

May 05, 2007
Back In 1968: When LP Records Were New
http://blog.soulsearchin.com/archives/001753.html

May 04, 2007
Sly & Family Stone's Paper Sleeve Jackets CD Released
http://blog.soulsearchin.com/archives/001752.html
スライ&ファミリー・ストーン紙ジャケット発売

ENT>MUSIC>ARTIST>Sly & Family Stone
ENT>MUSIC>LIVE>ANNOUNCEMENT>Sly & Family Stone


投稿者 吉岡正晴 : 03:05 AM | コメント (0)

June 16, 2008

Ali Ollie Woodson Live At Kentos

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

(セットリストなどがあります。これからごらんになる方は、ご自身の判断でお読みください)

【アリ・オリ・ライヴ@ケントス銀座】

ごきげん。

やってきました、アリさま。昨年(2007年)11月以来、7ヶ月ぶり。今回はアリさまがシンガー4人を引き連れてのテンプテーションズ楽曲を歌うショーだ。正式なアーティスト表記は、「フィーチャリング・アリ・オリー・ウッドソン・フォーマー・リード・シンガー・オブ・ザ・テンプテーションズ・アンド・ヒズ・レヴュー」。な・が・い…。(苦笑)

銀座ケントスは、2007年12月に現在のところに引越したという。前のところは行ったことがあったが、ここは初めて。入って驚いた。2フロアをぶちぬき天井も高く、スペースが広い。200人近くはいるのではと思ったら、160坪、220席だという。これが超満員。スタイリスティックスのときは、通路にもかなりの立ち見がいたそうだ。

DSC08133.JPGDSC08134.JPG

約65分のショー、全曲、テンプテーションズのおなじみのヒット曲ばかり。そして、どれも、みな振り付けがつけられ、歌って踊る。ただし振り付けは、テンプスのものを参考にはしているが、微妙に違う。少し4人のタイミングがずれたりするところも愛嬌か。(笑) 今回のこのグループ、ファルセット、ハイ・ヴォイス役がリオン・フランクリン(エディ・ケンドリックス役)、シースルがベース(?)担当(メルヴィン役)と聞いた。もちろん、アリ・オリは堂々デイヴィッド・ラッフィン役だ。各メンバーの紹介がなかったので、あとから聞いたのだがちょっとはっきりしない。

前回のグループがデニス・エドワーズのグループだったのに対して、このグループはアリのグループだけに、アリは、のびのび、自由に好きに歌っている、と言う感じ。コーラス、リード・ヴォーカルの妙を聴かせる5人組のヴォーカル・グループというより、むしろアリ・オリという強烈なシンガーのバックに4人のバック・コーラスがついた感じだ。だが、もちろんアリ・オリのソロ・ライヴとも違う雰囲気だ。ファルセットのリオンによれば、このメンバーのグループでここ4-5年、やっている、という。

アリの声は中音から高音、シャウトまでよくでている。次々ノンストップで繰り広げられるテンプス・ヒットは、ちょっとだけテンプスを見てる気にさせてくれた。アリは途中ファンの女性の名前を次々呼んだ。「シノ! マユミ! ユミ! ミチコ! ユミコ! サチコ!」 さすがレディーズ・マンだ。アリ・オリは、ごきげんだ。

バックバンドは、ケントスのハウスバンド。前回新宿で見たスタイリスティックスのバックをつけたバンド、ハイ・ジャックとは違うのかなあ。

■ メンバー

Ali Ollie Woodson, Larry Griffin, Leon Franklin, Dennie Ewell, Cecil Jones.

■ アリ・オリのライヴは、6月16日(月)が銀座、17日(火)が六本木、18日(水)、19日(木)が新宿。ほぼ売り切れていますが、立ち見は可能性があるようです。ライヴは1日2ショー、入れ替え制、ミュージック・チャージなど各店で異なるので、各店舗へお問い合わせください。

新宿ケントス 東京都新宿区新宿3-18-4 セノビル6階 TEL:03-3355-6477
銀座ケントス 東京都中央区銀座8-2-1 ニッタビル9階 TEL:03-3572-9161
六本木ケントス 東京都港区六本木5-3-1 第2レーヌビルB1 TEL:03-3401-5755

http://www.kentos-tokyo.jp/

■ アリ・オリ関連過去記事

November 26, 2007
It’s The Temptations’ Week With The Temptation Walk (Part 1)
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200711/2007_11_26.html

November 27, 2007
It’s The Temptations’ Week With The Temptation Walk (Part 2)
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_11_27.html

November 28, 2007
It’s The Temptations’ Week (Part 3) : Treat Them Like A Legend
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_11_28.html

November 29, 2007
It’s The Temptations Week (Part 4) : Ali Ollie At Ali Ollie & Miracle
http://blog.soulsearchin.com/archives/2007_11_29.html

■ セットリスト

Setlist : Featuring Ali Ollie Woodson, Former Lead Singer Of The Temptations @ Kentos, Ginza, June 8th, 2008

Show started 22:05
01. Intro – Superstar
02. Masterpiece
03. The Way You Do The Things You Do
04. Ain’t Too Proud To Beg
05. Ball Of Confusion
06. Just My Imagination
07. Get Ready
08. Intro Jam - Lady Soul
09. Treat Her Like A Lady
10. Beauty Is Only Skin Deep
11. I Wish It Would Rain
12. I Can’t Get Next To You
13. Intro Jam - Psychedelic Shack
14. Cloud Nine
15. Papa Was A Rolling Stone
Enc. My Girl
Show ended 23:11

(2008年6月8日日曜、銀座ケントス=フィーチャリング・アリ・オリー・ウッドソン・フォーマー・リード・シンガー・オブ・ザ・テンプテーションズ・アンド・ヒズ・レヴュー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Featuring Ali Ollie Woodson Former Lead Singer Of The Temptations And His Revue
2008-102


投稿者 吉岡正晴 : 05:48 AM | コメント (0)

June 15, 2008

Brother Korn Sings “Won’t Be Long” And Set House On Fire

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ブラザー・コーン銀座のラウンジを熱狂させる】

熱狂。

金曜夕方ソウル・メイト、ハセヤンから電話。「今夜、銀座の『砂漠の薔薇』でソウルのイヴェントがあって、コンちゃんが歌うらしいから行かない?」という誘い。12時半くらいに六ヒルに迎えに来てというので、迎えに行って、銀座に直行した。

「砂漠の薔薇」は、ディスコのようなクラブのような、ラウンジのようなちょっとおしゃれ系の店。昨年あたりオープンした。たしかオープニングに誘われたような気がするが、行くのは初めて。

「で、今日は何のイヴェントなの?」 「さあ、よくわかんないんだよ」 中に入るとものすごい人、人、人。「コンちゃんの楽屋はどこですか」と従業員風の女の子に聞くも、「あっちだと思います」とよくわかんない答え。人をかき分けていくうちに、なんとスキンヘッドのDJアライさんとばったし。「今日のこれはなんなんですか」 「あ、これ、僕のイヴェントなんですよ」 「へえ、すごいっすねえ」 

煙いし、人は多くて中でなかなか進めないし、どうしたもんかと思っていると、DJアキラさんと遭遇。「今日のこのイヴェントは何なんですか」 「さあ、僕もよくわかんないんですよ、ただ呼ばれて~」 ついに奥の奥の部屋に進むとそこが楽屋で、その中にコンちゃんがいた。「ああ、どうもどうも」「おおっ、ハセヤン」「で、今日のこれって何なの、このすごい人は?」「なんか、僕もよくわかんないんだよ」とブラザー・コーン。なんだか、みんなよくわからないままだ。(苦笑)

するとそこに近田春夫さんがいた。ハセヤンは学生時代「近田春夫とハルヲフォン」でドラムをやっており、なんと2人はおよそ30年ぶり以上の再会だった。「いやあ、ほんと久しぶりだね。いいねえ、こういう夜の場で、偶然再会するのって」と近田さんはハセヤンと旧交を温めた。ハセヤンが近田さんを紹介してくれ、名刺を渡すと「ああ、お名前は見たことあります。このような容貌でしたか」とちょっと驚かれた。(笑) 「確か、近田さん、慶応ですよね。高校からですか」 「いや、オレ、下から」 「すごいんだよ、彼(笑)」とハセヤン。それは知らなかった。びっくり。

まもなく、着替えを済ませたブラザー・コーンがほんの半畳ほどのお立ち台のようなところに上り、「ウォント・ビー・ロング」のイントロが流れ出した。すると、身動きのとれない超満員の観客たちは、腕、こぶしを天井に突き上げ、「オリオリオリオ~~」と叫ぶ。この熱狂はなんだ。「ヒット曲があるってことは、本当に強いねえ」と横にいたハセヤンに言うと「コンちゃん、かっこいいねえ」。たぶん、イグザイルなどのカヴァーもあって、この曲が圧倒的に浸透しているのだろう。去年の『ソウル・パワー・サミット』でもアンコールでマーチンさんに呼び出され、ブラザー・コーンが登場したときには随分と盛り上がった。こういうのを見ると、バブルガム・ブラザース復活の機運も徐々に高まっているなあ、と思う。

なんかよくわからないイヴェントだったが、コンちゃんの人気がすごいということがわかった金曜の夜であった。

ENT>MUSIC>LIVE>Brother Korn


投稿者 吉岡正晴 : 02:00 AM | コメント (0)

June 11, 2008

Funk Night : Andrea Hopkins At Il Buttero

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【アンドレア・ホプキンス@イル・ブッテロ】

金曜夜。

広尾の瀟洒な一軒家レストラン「イル・ブッテロ」で、ソウルのライヴ演奏。ミュージック・チャージはなしで、以前、フィリップ・ウーのライヴでフィーチャード・シンガーとして歌ったアンドレア・ホプキンスのショウ。実はアンドレの夫であるシルヴァーノさんが持つのがこのレストラン。ふだんは、落ち着いた、しかしカジュアルなイタリアン・レストランだ。ここに簡易PAと照明を持ち込み、ステージを作った。

メンバーは、フィリップ・ウーを始め、ジェイ・スティックス、キース・ウィリアムソン、ハンコ屋さんの4人にコーラス2人(アンソニー・ベイリーとタイニース・ヒントン)という豪華版。シルヴァーノさんの趣味でたまにこうしたライヴを行っているという。

僕はセカンドから見たが、超満員。テーブルが大きいので、5-60人以上ははいっていたか。しかし、後ろのほうの席はステージは見えない。普通に食事をしている。ふだん、このお店に来ているお客さんが多かったようだ。さすがに音響は簡易だけにそれ相応だが、アップテンポの曲になると、お客さん、みな立ち上がって、リズムに体を揺らす。普通にそこにある音楽をエンジョイする。外人比率高し。みんなが知ってる曲をカヴァー・バンドがやって、金曜の夜を楽しむ、こういう気楽なパーティー・バンドもいいかもしれない。東京の夜を楽しむひとつの方法だ。

DSC08070.jpgDSC08074.JPG

それにしても、選曲がベタで受ける。しかし、こんなところでセットリストをメモる僕って何? う~ん、セットリスト・マニアの悲しい性だあ。(苦笑)また半年に1回くらいの割りでやるそうなので、そのときはお知らせします。

DSC08072.JPG

■ メンバー
Funk Night @ Il Buttero
Andrea Hopkins (vocal), Philip Woo (Keyboards), Keith Williamson (Bass), Jay Stixx (Drums), Nishiyama ‘Hank’ Fumio (Guitar), Anthony Bailey (Vocal), Tynice Hinton (Vocal)

■セットリスト アンドレア・ホプキンス
Setlist : Andrea Hopkins Live @ Il Buttero, June 6th, 2008
[ ] denotes original artist

Show started 21:10
01. Dock Of The Bay [Otis Redding]
02. I Will Survive [Gloria Gaynor]
03. I Wish [Stevie Wonder]
04. Long Train Running [Doobie Brothers]
05. Yes We Can Can [Pointer Sisters]
06. Believe [Cher]
07. Because Of You [Neyo](Anthony sings)
08. Ain’t Nobody [Rufus & Chaka Khan]
Enc. September [Earth Wind & Fire]
Show ended 22:04

1st set
01. Street Life [Crusaders]
02. Everything Must Change [George Benson, Randy Crawford]
03. Just Be Good To Me [SOS Band]
04. Midnight Train To Georgia [Gladys Knight & The Pips]
05. I’ll Be Good To You [Brothers Johnson, Quincy Jones]
06. Killing Me Softly With His Song [Roberta Flack]

(2008年6月6日金曜、広尾イル・ブッテロ=アンドレア・ホプキンス・ライヴ)

ENT>MUSIC>LIVE>Hopkins, Andrea
2008-96


投稿者 吉岡正晴 : 03:55 AM | コメント (0)

June 10, 2008

Chaka Khan (Part 4) : Yuri On The Chaka Khan’s Stage 

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【シャカ(チャカ)・カーンのステージにあがったユリさん】

ご縁。

シャカは日曜日大阪に移動。月曜から3日間、ビルボード大阪で大旋風を巻き起こすことだろう。さて、土曜日セカンドでシャカのステージに上ったユリさん。(アーティスト表記はYURI) どういう経緯でステージに上がったのかきいた。

ユリさんは木曜日にシャカのライヴを見に行き、このとき幸運にも久保田さんとともに楽屋に行け、シャカ本人に会うことができた。世間話をしている中で、彼女も歌を歌うということがわかり、シャカに「じゃあ、ちょっと歌ってみてよ」と言われ、その場で「テル・ミー・サムシング・グッド」「ユー・ガット・ラヴ」の数フレーズをアカペラで歌った。するとそれを聴いたシャカが気に入って「今度(ライヴに)来る機会があったら、一緒に歌いましょう」と言ってくれたのだ。

半分は社交辞令かとも思いつつ、がぜん乗り気になった彼女は、だめもとで東京最終日、土曜日のセカンドに出向く。シャカのセキュリティーが厳しく、ライヴ前には本人には会えなかったが、いちおうそのセキュリティーにユリが来ていることを伝えた。彼女が座った席は1階のミュージシャンが通っていくあたり。

シャカがステージに進むときには、シャカは彼女に気がつかなかったが、セキュリティーが途中で「ユリが来ている」という紙をシャカに渡したところ、「ユー・ガット・ザ・ラヴ」のところで、ステージに上げられた、というわけだ。本人曰く、「意外とあがらなかった」とのこと。かなりの強心臓だ。

ユリさんは、神戸生まれ。ボストンのバークリー音楽院出身。その後アメリカ東海岸を本拠に約10年ほど音楽活動を続け、その頃、多くのアメリカ人ソウル系アーティストたちと知己を得た。2006年に本格的に活動の拠点を日本に移した。最近だと久保田利伸、AIのバックコーラスなどを担当。またさまざまなセッションなどにも参加している。今年公開された映画『アメリカン・ギャングスター』(デンゼル・ワシントン、ラッセル・クロウ主演)でも、歌が使われている。

僕は2006年、久保田利伸のバックバンドであるフィリップ・ウー&ニューヨーク・オールスターズの一員として彼女を初めて見た。その後2007年3月の『ソウル・サーチン:ザ・セッション』、木下航志の品川教会ライヴなどで歌ってもらった。また、2007年8月には本人名義として初のライヴを渋谷JZブラットで行っている。 

1980年代のシャカ・カーンのツアー用バンドのドラマーは、日本人の沼澤尚さんだった。それを考えると、ユリさんがシャカのバックコーラスの一員になることも、まったく可能性がないわけではない。彼女はシャカから連絡先を聞かれたので、しっかり渡しておいたそうだ。これもご縁だ。なんか夢が広がるような話だ。 

■ お願い 来日履歴調査中

ところで、筆者は現在シャカ・カーンの来日履歴を調べております。なかなかコンプリートにならないのですが、どなたか情報お持ちの方いらっしゃいましたら、ebs@st.rim.or.jpまでおよせください。現在判明しているものは、次の通りです。

1976年 東京音楽祭エントリー(ルーファスで)(初来日)
(ルーファス来日はもう一回くらいあったような気も、ただし確証なし)

(以下はシャカ・カーン・ソロ)
1982年3月 ライヴ・イン82
1984年5月1日、2日 中野サンプラザ、そのほか
1989年5月 (人見記念)??
1991年  横浜アポロシアター
1992年5月18日~ ブルーノート
1993年 ??
1997年5月26日 新潟フェイズ ほか
2003年8月23日、24日 東京ジャズ
2003年10月10日 武道館
2008年6月2日~  ビルボード東京、ビルボード大阪

■ユリ本人のブログ
http://plaza.rakuten.co.jp/divafresh/diary/200806090000/

■ユリ関連記事

May 23, 2007
Philip & Hank, Yuri Kamino : Mind To Mind Communication
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200705/2007_05_23.html

August 10, 2007
Yuri's First Her Own Live:
http://blog.soulsearchin.com/archives/001947.html
(YURI名義の初ライヴ)

March 27, 2007
Soul Searchin: The Session~A Tribute To Aretha Franklin (Part 1)
http://blog.soulsearchin.com/archives/001671.html

March 29, 2007
Soul Searchin: (Part 3): The Beauty Of Background Vocals
http://blog.soulsearchin.com/archives/001673.html

February 16, 2007
Philip Woo & Friends @ Cha Cha House
http://blog.soulsearchin.com/archives/001592.html

July 13, 2006
Philip Woo Band: So Tight, So Funky
http://blog.soulsearchin.com/archives/001141.html
(初めて彼女の歌を聴いたときの記事)

■ シャカ・カーン関連記事・今回ライヴ評など

June 08, 2008
Chaka Khan (Part 3) : More Chaka Khan At Billboard
http://blog.soulsearchin.com/archives/002557.html

June 07, 2008
Chaka Khan (Part 2) “Through The Fire” Is Chaka Khan’s Soul Searchin’ Song
http://blog.soulsearchin.com/archives/002556.html
(「スルー・ザ・ファイアー」物語、その24年の重み)

June 03, 2008
Chaka Khan (Part 1) Chaka Khan Live @ Hi Energy Performance
http://blog.soulsearchin.com/archives/002552.html
2008年6月2日(月)ビルボード・ライヴのライヴ評

2003/10/11 (Sat)
Chaka Khan Live @ Budoukan: One & Only Voice Still Shines
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/diary20031011.html
(2003年前回来日ライヴ評)

ENT>MUSIC>LIVE>Khan, Chaka
ENT>MUSIC>ARTIST>Khan, Chaka
ENT>MUSIC>ARTIST>Kamino, Yuri

投稿者 吉岡正晴 : 06:00 AM | コメント (0)

June 08, 2008

More Chaka Khan At Billboard

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【シャカ・カーン旋風、東京を席巻】

旋風。

シャカ(チャカ)・カーンは1981年『エコーズ・オブ・アン・エラ』というジャズ・アルバムを出した。以来、彼女は徐々にジャズ志向を強め、ジャズ作品→ファンク・R&B作品→ジャズ→ファンクと、音楽的に行き来している。ここしばらくは、どちらかというとジャズ系のライヴが多かったが、今回のライヴは、新作『ファンク・ディス』で見られたようなファンク、R&B系でいくコンセプトだ。4年前の武道館ライヴも、基本は今回と同じ。昔のルーファスのヒット、シャカのヒットを中心に組んでいた。

さて、東京最終日、僕は足を運べなかったのだが、終わった頃から続々とメールや電話が。

まず、ソウルメイト・ハセヤンは、今、彼の会社で「女優ミラー」という商品を売り出し中。手鏡の両サイドに楽屋で使われるようなライトが点灯する優れもの。特にこうした暗いクラブやライヴハウスなどで、お化粧を直すときなど最適だ。すでに流行に敏感な女性たちの間では大評判を得ている。彼のもとにはマトメ買いする友人からのオーダーが殺到しているらしい。この日、その話題の「女優ミラー」をシャカに花束とともに手渡した。彼は今週一週間皆勤で5回ライヴを見た。もし、シャカの次のジャケットに「女優ミラー」が映っていたら、最高だね!

さらに、驚いたのが、久保田利伸さん、AIのバックコーラスを担当し、『ソウル・サーチン・ザ・セッション』でも強烈な歌を聴かせてくれたソウルフルなシンガー、神野ゆりさんがステージにあげられて、シャカとともに「ユー・ガット・ザ・ラヴ」を少し歌ったこと。この日は、久保田さん、AIらもシャカのステージを観覧していたようだ。ゆりさん、久保田、AIの次はシャカのバック・コーラスか。(笑)どういう経緯でステージにあがったのか聴こうと思って電話したが、つながらなかった。(笑)

一週間、全ステージ(ファーストもセカンドも)10本を完全制覇(この後、大阪も帯同予定)したやはりソウルメイト、松浦さんにどれがいちばんよかったか、と尋ねると金曜のセカンドだったとのこと。

ライヴ後、近くのソウルバーに行っていたAIから電話がかかってきて「いやあ、ほんとヤバイっすね、ほんとすごいっす」とえらいテンションだった。

今回のバンド・マスターは、ベースのアンドリュー。ひときわ目立ったギタリストのトニー・メイデンは客演だ。僕はバンド自体はもっとシャカにあったリズムのしっかりした強力なファンク・バンドがいいと思うが、シャカ本人はひじょうに今回のツアーにごきげんらしく、「また、来年やってきたい」と言っているそうだ。

それと当初メンバー紹介をしなかった件だが、金曜あたりから少しずつしていて、土曜の最後には全員を紹介した。どうやら、最初のうち名前を全部は覚えていなかったため単純にできなかったらしい。(笑) メンバー紹介をしなかったのは、他意はなくただ自然にそうだっただけらしい。シャカはなんでも自然体だ。お願いとしては、来年来るときは、少しギャラ、経費、安くしてもらえないかなあ。(笑) 

今回のシャカの来日は、これまでになく盛り上がった。今回見て感じたのが、往年のファンだけでなく、比較的若い20代と思われるファンもけっこういたこと。ルーファス時代をリアル・タイムで知らなくとも、「ソウル・レジェンド」としてシャカを知っている人が増えているということなのだろう。

ひとつだけ、セットリストについて。今回はファンクがコンセプトということで、R&Bセットに終始しているのだが、例えば、「ウィル・ユー・ラヴ・ミー」のところに、ジャズ曲1曲だけいれると、絶対いいと思う。ファンクの中にぽっと1曲そういうのが入ると、全体のセットリストがぐっとひきしまるはずだ。ファンク・セット、R&Bセットの「箸休め」だ。

最後におまけ情報。ルーファス・フィーチャリング・シャカ・カーンの名盤ライヴ『Live – Stompin’ At The Savoy サヴォイでストンプ』が2008年7月にワーナーから再発されるが、そのライナーノーツを書いた。ほんとだったら、先月末くらいの締め切りだったのだが、無理をお願いしてシャカのライヴを見てから原稿を書いた。もっとも、このライナーは、最初にアルバムが出た1983年、CD化された1992年と2度書いていて、今回が3回目。全面的に書き直した。25年前の作品のライナーノーツを書き直すというのも感無量だ。

■ 『サヴォイでストンプ』

ライヴ/サヴォイでストンプ!

『エコーズ・オブ・アン・エラ』

Echoes of an Era
Echoes of an Era
posted with amazlet at 08.06.08
Echoes of an Era
Rhino (2003-01-27)
売り上げランキング: 100200


■シャカ・カーン、ライヴはこのあと大阪ビルボードで2008年6月9日月曜から11日水曜まで。

■ 関連記事

June 07, 2008
“Through The Fire” Is Chaka Khan’s Soul Searchin’ Song
【シャカ・カーン(チャカ・カーン)、多くの修羅場をくぐりぬけて】
http://blog.soulsearchin.com/archives/002556.html

June 03, 2008
Chaka Khan Live @ Hi Energy Performance
http://blog.soulsearchin.com/archives/002552.html
2008年6月2日(月)ビルボード・ライヴのライヴ評

2003/10/11 (Sat)
Chaka Khan Live @ Budoukan: One & Only Voice Still Shines
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/diary20031011.html
(前回来日ライヴ評)

ENT>ARTIST>Khan, Chaka
ENT>LIVE>Khan, Chaka


投稿者 吉岡正晴 : 01:44 PM | コメント (0)

June 05, 2008

Yoshihiro Chizuko Gospel Night: Brenda & Company Rock The House

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【吉弘知鶴子ゴスペル・ナイト~ブレンダ節炸裂】

スピリット。

かつてニューオーリンズで腕を鳴らしてきた女性キーボード奏者吉弘知鶴子さん名義としてはブルース・アレーで初のライヴ。それもゴスペル曲ばかりをやるという異色のライヴにいい感じの胸騒ぎ。しかも、オンステージ8人のうち日本人は吉弘さんだけ、残りは全員アフリカン・アメリカン。まあ、そのままブラック・ゴスペルが目黒ブルース・アレーを占拠したようなものだ。(笑)シンガー4人をまとめるのは、我らがブレンダ・ヴォーン、東京レディー・ソウル・ナンバー・ワンだ。ワキを固めるのは、フランク、ミーシャ、シモニークのブラザー&シスター軍団。

シャカ・カーン→シーシー・ワイナンズ→ブレンダ・ヴォーンと、まさに3連続ゴスペル系シンガーを見られる東京の夜って一体なんなんだろう。(笑)

冒頭2曲は演奏曲。ブルース・アレー、ピアノの上にカメラを設置し、上からの映像をスクリーンに映し出した。これ、なかなかいい。しばらく前に、上原ひろみ&チック・コーリアでも俯瞰の映像がひじょうによかったが、やはりピアノを真上から見る映像は楽しい。

3曲目以降ヴォーカルが入る。1人リードで3人コーラスでも、迫力がめいっぱいある。前日も、クワイアーも物量作戦は必要ないかもしれない、と思ったが、ここでの1+3も十分だ。これは、このライヴに限らないが、ゴスペル曲って初めて聴いても、すぐになじめる感じのものが多い。ヒップホップの新曲などだと、いちいち耳に残らないのだが、ゴスペル曲はなぜかすっと入ってくる。そもそもそういう作りなのかなあ。それとも、こちらが年を取ったせいか。(笑)

しかし、こうしたゴスペルを歌うときのブレンダは本当にすごい。存分にブレンダ節を聴かせる。僕はシャカのライヴを見ているときに、ブレンダが思い浮かんだ。ブレンダはシャカ、シーシーなどと並んで歌っても、まったく遜色ない。たまたま彼女は日本をベースにして、ここで活躍しているだけで、彼女がずっとオークランドかロスで活躍して、それなりのプロデューサーなんかと出会っていたら、まちがいなくビッグな存在になっていたと思う。実力と知名度、ヒット曲のあるなしは関係ない。実力があっても、ヒットなしには知名度はでない。要は「ご縁」の問題なのだ。

この日は、全テーブルに演奏曲目が書かれた紙が置かれ、全員がこの曲目を知ることができた。しかも、それに加え吉弘さんが1曲ごとに丁寧に解説してから演奏に入った。こういうのもいい。たとえば、5曲目では、「これは元はこういう曲でした」といってピアノでそのメロディーを弾く。みんなが知っているメロディーだったので、観客が歌い始めた。「そして、それをブラック・ゴスペルでやるとこうなります」といってその曲に入った。

ヴォーカルもの4曲の中では、どれもよかったが、特に「スピリット」という曲が素晴らしかった。空気はブルース・アレー転じてゴスペル・アレーだ。シャカも当然ゴスペル・ルーツ、そして、シーシー・ワイナンズももろゴスペル、この日も完全ゴスペルということで、今週前半は、べったりゴスペル漬けになった。吉弘さんに「2ヶ月に1度くらいの割りでやったら、どうですか」と言ったら、「ほんと大変なんです。体力ないんで、(笑)半年に一度くらいでいいかなって。次は12月にはクリスマスも含めてやろうと思ってます」とのお答え。う~~ん、もったいない。

僕は第二部もかなり見たかったが、後ろ髪ひかれつつ次に移動。

■ メンバー

吉弘知鶴子ゴスペルナイト
(Pf/Org)吉弘知鶴子 (G)ザンドレ・ヤブロウ (B)グレッグ・リー (Ds)マーティー・ブレイシー (Vo)ブレンダ・ヴォーン、ミーシャ・ドナルド、シャモニーク・ジャクソン、フランク・レグリー
★Special Guest シスターリード(from CampZama)

■ セットリスト
Setlist : Yoshihiro Chizuko Gospel Night @ Blues Alley Japan, June 4th, 2008

First set

Show started 19:40
01. Oh How I Love Jesus (Instrumental)
02. He Reigns (Instrumental)
03. Ooh Child
04. Spirit
05. What A Friend We Have
06. Authority
Show ended 20:42

Second set

01. Just A Closer Walk To Thee
02. Never Would Have Made It
03. Oh Happy Day
04. He’s Standing Right There
05. Conquerors
06. Hallelujah, You’re Worthy To Be Praised
07. I Need You To Survive

(2008年6月4日水曜、目黒ブルース・アレー=吉弘知鶴子ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Yoshihiro, Chizuko
2008-94


投稿者 吉岡正晴 : 02:33 AM | コメント (0)

June 04, 2008

CeCe Winans Sings On “Tokyu World Music Special”

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【シーシー・ワイナンズ登場、東急ワールドミュージックスペシャル】

光。

東急グループが定期的に行っているイヴェント『東急ワールド・ミュージック・スペシャル』、今回は数えて9回目。ひょんなことから、ここにゴスペル・シンガー、シーシー・ワイナンズがやってくると知り、見たいなあと思い、ネットからいろんな名前を使って応募したが、全部はずれた。(笑)

シーシーは、一度1990年代初めに新宿のルミネ・ホールにビービー&シーシーで来日、ライヴを見た。また1997年5月、ホイットニー・ヒューストンの東京ドームでのライヴに彼女が飛び入りで1曲「カウント・オン・ミー」を歌ったことを記憶している。去年はヴァネッサ・ベル・アームストロングがひょいとやってきたり、カーク・ウェイラムとジョン・スタッダードが来日したり、今年はシーシーと、知らぬ間にいろんなゴスペル・アーティストが来ている。

シーシーは現在日本のレコード会社もないようで、前日まで鑑賞はあきらめていたところ、これまた当日午後になって急遽とあるご縁で見られることになり、ビービー&シーシーの来日時に彼のラジオのゲストにでてもらったという松尾潔氏とともに観戦。無料、抽選で、その倍率は10倍以上だったとか。じゃあ、3通くらい出したくらいじゃあ当たらない。(笑)

東急グループのサイト↓
http://www.tokyu.co.jp/group/twms2008/index.html
プロフィール↓
http://www.tokyu.co.jp/group/twms2008/profil.html

無料イヴェントということもあり、会場は超満員。またテーマがゴスペルということで、ゴスペルを歌っている風の人たちも見受けられたが、多くは年齢層も幅広い一般の方々が集まっていた。入り口で、本日のプログラム(曲目が書いてある)、小さなLEDライトを渡され、最後の曲でお使いください、とご案内された。これが小さいがとてもきれいな色を発光する。入り口でシーシーの新作を売っていたので、松尾氏とそれぞれ一枚ずつご購入。もう一枚、ビービー&シーシーのベストもあったが、曲目をよく見ると、けっこう持っていたのでこちらはパス。

DSC08052.JPG


第一部のザ・ボーン・アゲイン・チャーチからは11名のシンガーたちが登場。そのうちの1名がオルガンを弾く。「アメージング・グレイス」から始まり、最後のほうで50名以上の日本人コーラスがバックに立った。

休憩をはさんで、シーシー登場。さすがに立派、歌の格が違う感じ。前日のシャカ・カーンが頭の先から声を出すのに比べて、このシーシーはおなかのおへそのあたりから、ガツーンと低い声をだしてくる。タイプが違うわけだが、シーシーの堂々としたふるまいはもはや中堅からヴェテランの域に達しているということか。

ドラムス、ギター、ベース、キーボード2人にコーラス4人という9人のバックというきちんとした編成。この4人のコーラスがまたけっこううまかった。この4人とシーシーの歌を聴いていると、その迫力は50人のクワイアーを凌駕。こういうのを見ると、ゴスペルも人数だけではないんだなあ、と感じる。もちろん人数がいればいたで、迫力なんですけどね。松尾氏この歌とコーラスを見て、「クワイアーいらずですねえ…」。

シーシーはセットリスト中7曲までが、2008年4月全米リリースの最新作『サイ・キンゴドム・カム』収録の曲だった。道理でなじみはなかったが、荘厳な雰囲気とのりのいいコンテンポラリー・ゴスペルの世界にたっぷり浸れた。

特に5曲目「ヒーズ・コンサーンド」では、シーシーは通訳を招き入れ、「あなたたちを、神様はみな気にかけています。愛しています」といったメッセージを説明、さらに歌に入るとアフリカのホームレスの子供たちの映像をスクリーンに映し出した。

最後アンコールで「オー・ハッピー・デイ」。第一部ででてきた人たちも含めて全員登場。ここで、先のLEDライトが登場。2000以上のこの小さなライトが暗い会場に一斉に光ると、ホタルみたいで実にきれいだ。「アメージング・グレイス」に始まり、「オー・ハッピー・デイ」に終わるゴスペル・イヴェント。最後はホタルの光…。

■ 「東急ワールドミュージックスペシャルin Bunkamura vol.9ゴスペルナイト」(シーシー・ワイナンズなど)会場 東急文化村

■セットリスト 東急ワールドミュージックスペシャルin Bunkamura vol.9ゴスペルナイト
Setlist : Tokyu Bunkamura, Orchard Hall, June 3, 2008

The Born Again Church Choir & Tokyu World Music Special Choir

MC started 19:02
Live performance started 19:10
01. Amazing Grace
02. Nobody Knows The Trouble I’ve Seen
03. I Want To Be Ready
04. Precious Lord, Take My Hand
05. O Mary Don’t You Weep
06. Sweeping Through the City
07. Hosanna
08. Blessed And Highly Favored
09. Faithful Is Our God
10. Total Praise
Performance ended 20:00

-break-

CeCe Winans

MC 20:24
Performance started 20:28
01. We Welcome You (Holy Father)
02. Forever
03. Pray
04. Waging War
05. He’s Concerned – Jesus Loves Me – He’s Concerned
06. Oh Holy Place
07. You’re The One
08. Alabaster Box (??)
09. Million Miles
10. It Ain’t Over
Enc. Oh, Happy Day (all)
Show ended 21:30

(2008年6月3日火曜、東急文化村=東急ワールドミュージックスペシャルin Bunkamura vol.9 ゴスペルナイト・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Tokyu World Music Special In Bunkamura, Vol.9
2008-93


投稿者 吉岡正晴 : 02:42 AM | コメント (0)

June 03, 2008

Chaka Khan Live @ Hi Energy Performance

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

(これからライヴをごらんになる方は十分ご注意ください)

【シャカ・カーン初日から全開】

エネルギー全開。

2003年10月以来4年8ヶ月ぶりの現代のソウル・ディーヴァ、シャカ・カーン(チャカ・カーン)の来日公演。前回武道館、今回は小さなライヴ・ハウス、ビルボードということで、初日セカンド超満員。ほぼ空席なしだ。改めてシャカ人気を認識。

今回の最大のポイントは、ギターに1970年代に一緒に活動したファンク・グループ、ルーファスの名ギタリスト、トニー・メイデンが参加していること。30年来の友人だけに、お互いすべてを知り尽くしているパフォーマンスとなる。

シャカ・カーンは、1970年代にルーファスの一員として来日して以来、1980年代、1990年代とコンスタントに来日している。彼女の場合、ライヴには波があり、ものすごく良いときは誰もかなわないほど素晴らしく、逆に気分が乗らないときにはこんなことがあるのかというほどの醜態を見せる。ひどかったのは1980年代初期のもの。ワイン・グラスのみながらやるわ、もう酒でよっぱらうわ、音程ははずすわ、でどうしようもなかった。そのときのプロモーターの社長が激怒して、マネージャーとやりあったという。逆に僕がもっとも素晴らしいと思ったのは、1990年代に今はなき横浜・本牧にほんの一時期だけあった「マイカル本牧アポロ・シアター」で見たシャカ・カーンだった。どの曲も完璧で、本当に気持ちよさそうに歌い、「スルー・ザ・ファイアー」など、涙がでるほど感激し鳥肌が立った。おそらくそのときの彼女の精神状態によって、出来不出来がでるのだろう。

さて、まず初日を見なければならない。バンド演奏が始まり、イントロが流れ、シャカがステージに上がると、もう1階のフロアはほぼ総立ちだ。ファンがシャカを待望していたその熱気が一気に爆発した。これだけファンが熱く迎えてくれたら、それはシンガーも乗るというもの。

結論から言うとシャカの声は、よく出ていた。パフォーマンスもよかった。もういきなり全開である。声が若干キンキンしている部分はあったが、概ねよかった。セットリストも短いながらも、コンパクトにまとめ、ラインアップも悪くない。ルーファス時代の曲も、シャカ・ソロもいれていて、ソウル・シンガー・ショウという感じだ。若干バンドの音量が大きめでシャカの声が聞き取りにくいところがあったが、これはシャカの問題ではない。しいていえば、1曲だけでいいので、ジャズ風の曲をいれてもよかったかもしれない。例えば、「エンド・オブ・ラヴ・アフェア」とか、「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」あたり。2曲はいらない、1曲でいい。

それにしても、あの声はどこからでてくるのか。頭のてっぺんから出てくるのではないかと思われるほどの声。声力、声圧、迫力、相当なものだ。例えば、多くのシンガーが目指すのがアレサ・フランクリンか、シャカ・カーンというのもうなずける。

セカンドでは、当初の予定では4曲目に「アイム・ア・ウーマン」をやる予定だったのを、急遽、「ステイ」のフル・ヴァージョンに変えて歌った。3曲目が終わった後、ベース奏者(ミュージカル・ディレクター)に耳打ちし、これにした。また、ファーストでは「スイート・シング」のあとにアンコールだったそうだが、セカンドでは「ホワッツ・ゴーイング・オン」を歌ってくれた。

アレサも、その場その場で気分次第で曲をどんどん変えていくというが、シャカも乗ってきて、なれてくると、どんどんと曲を変えていきそうな予感がする。

東京は休息日1日はさみ5日間計10回、さらにその後大阪3日6回。果たしてどうなるだろうか。さらに日が進むごとに、ライヴはよくなっていくか。

DSC08046.JPG
(イメージ)

■過去記事

2003/10/11 (Sat)
Chaka Khan Live @ Budoukan: One & Only Voice Still Shines
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/diary20031011.html
(前回来日ライヴ評)

■ メンバー

シャカ・カーン/Chaka Khan(Vocals)
アンドリュー・ガウチェ/Andrew Gouche(Bass/Music Director)
ジャヴァド・デイ/Javad Day(Keyboards)
ダレル・クロックス/Darrell Crooks(Guitar)
トニー・メイデン/Tony Maiden(Guitar)
チャールズ・ストリーター/Charles Streeter(Drums)
ティファニー・スミス/Tiffany Smith(Vocals)
トニー・スクラッグス/Tony Scruggs(Vocals)
マヴゥート・カーペンター/Mabvuto Carpenter(Vocals)

■セットリスト シャカ・カーン(チャカ・カーン)
Setlist : Chaka Khan @ Billboard, June 2, 2008

Show started 21:39
01. Intro : Once You Get Started ./ Stay
02. I Feel For You
03. Ain’t Nobody
04. Stay
05. Whatcha Gonna Do For Me
06. Please Pardon Me
07. Hollywood
08. Do You Love What You Feel
09. Will You Love Me
10. Angel
11. Through The Fire
12. You Got The Love
13. Tell Me Something Good
14. Sweet Thing
15. What’s Going On
Enc. I’m Every Woman
Show ended 22:59

(2008年6月2日月曜、ビルボード・ライヴ東京=シャカ・カーン・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Kahn, Chaka
2008-92

投稿者 吉岡正晴 : 02:13 PM | コメント (0)

June 02, 2008

Manhattans Live : Traditional Heritage Of Great Vocal Group

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【伝統的R&Bヴォーカル・グループの真髄~マンハッタンズ・ライヴ】

真髄。

ソウル・ヴォーカル・グループ、マンハッタンズの2006年1月以来およそ2年5ヶ月ぶりの来日ライヴ。前回ライヴのときに、一番低音のウィンフレッド・ブルー・ラヴェットが杖をついていたのだが、今回は杖などなく、昔ながらに元気にステージ狭しと踊っていた。たぶん、前回は単にそのとき怪我をしていたということなのだろう。それを見ただけで、僕は嬉しくなった。直ってよかった、という感じだ。観客層もやはりかなり年齢が高い。

さて、9時1分前にはバンドがスタンバイ。9時ちょうどにライヴがスタート。きっちりしている。マンハッタンズの4人がMCに煽られてさっそうと登場。スーツとシャツはサーモン・ピンク、靴もピカピカのサーモン・ピンク、もちろんハンカチーフもシルクのサーモン・ピンク。きっちり決める。「エイント・ノー・ストッピン」でイケイケにしておいて、持ち歌「アイル・ネヴァー・・・」へ突入。4人での振り付けが、もう伝統的ソウル・ヴォーカル・グループのそれだ。テンプス、スタイリスティックス、そして、今マンハッタンズ。まさに王道。

1曲目から最後まで、ほとんど曲間なく、次々とテンポよく曲が歌われる。きっちりきっちり。このあたりのちょっとやってノンストップで次の曲へ行くスタイルは、ソウル・ヴォーカル・グループの真骨頂。ほんとに息つく間もなく楽しめる。スローバラードでは客席のカップルがチークを踊る姿も。いいですねえ、こういう雰囲気。

オリジナルのヒット曲にはちゃんと振り付けがついている。これらの多くはチョーリー・アトキンスという伝説の振り付け師が振付けたもの。(曲によっては、ブルーらメンバーも振り付ける) チョーリーは、元々モータウンで多くの振り付けの仕事をしていたが、その後、マンハッタンズやスタイリスティックス、スピナーズなどいわゆる多くのヴォーカル・グループの振り付けをした。

バックを支えるバンドは、ドラムス、ギター、ベースにキーボード2人の5人。「イースト・コースト・コネクション」という名前で、マンハッタンズのバックバンドとして10年以上活動を続けている。バンドもきっちりきっちり。

また、マンハッタンズの低音ブルー・ラヴェットとジェラルド以外のふたりのうち、デイヴィッド・タイソンはなんとテンプテーションズのロン・タイソンの弟だという。1994年以来、現在のマンハッタンズに参加している。デイヴィッドのウェッブサイトによれば、1959年9月14日生まれ。現在48歳。ブルーやジェラルドよりもかなり若い。スキンヘッドのトロイも1994年からの参加。2人も目立たないがうまい。

やはり、はりのあるジェラルドが歌い、ブルーがあの低音でコーラスをつけたりしゃべったりすると、もうそれだけできっちりマンハッタンズの世界になる。そして短めのMCが、曲のイントロにのって話されるので、まるでノンストップのラジオ・ショウを聴いているかのよう。

下記セットリスト13では、マンハッタンズの3人がステージを降りてジェラルドだけが残り、サム・クックの「ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム」を熱唱。サム・クックの影響を多大に受けているジェラルドならではの解釈で、存分にサム・クック節を聴かせ、ショウのハイライトのひとつになった。これは前の曲から「チェンジ」つながりになっている。生のサム・クックを見られない今日、こうしたサム・スクールのシンガーをじっくり聴こうとすると、こうしたジェラルドの歌声になるのだろう。もちろん、ボビー・ウーマックもいい。

スピナーズの「ラヴ・ドント・ラヴ・ノーバディー」からボーイズ・トゥ・メンの「アイル・メイク・ラヴ・トゥ・ユー」をメドレーでやったが、グラディス・ナイトがこの並びでつないでいた。この前武道館で見たカラオケ・ヴァージョンの同曲(ボーイズ・トゥ・メンの歌)よりも、はるかによかった。やはり、振り付けのついたヴォーカル・グループのリアルなバンドとともに歌われるライヴ・パフォーマンスは楽しい。そして、彼らの曲が終わるときの直角に折れるおじぎが長くてすがすがしい。おじぎもきっちりだ。

もう一箇所圧倒的だったのが、これも前回来日で見せてくれたが、アンコールのオープニングの部分。4人アカペラで「ジョージア…」を歌う。別に彼らのヒットでもないのに、まるで彼らが何十年と歌ってきたかのようにさえ思える。歌手自身の解釈力を見せ付ける。

ほぼ無音部分なしの80分は、密度濃くあっという間。彼らにとっては「朝飯前」なんだろうが、やはり何度見ても嬉し楽し。同行ソウルメイト黒沢さんは、「いい声、いい音楽は本当に耳の栄養になります、いやあ、本当に来てよかった」といたく感激していた。ライヴ後はサイン会で、長い列ができていた。最後まできっちり仕事するなあ。

■ 過去記事

January 08, 2006
Manhattans: Brings The Legacy Of Sam Cook, Ray Charles
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200601/2006_01_08.html
(前回来日ライヴ評)

■ メンバー

(マンハッタンズ)
ジェラルド・アルストン/Gerald Alston(Lead Vocals)
ブルー・ ラヴェット/Blue Lovett(Vocals(Bass))
トロイ・メイ/Troy May(Vocals(Bariton & Tenor))
デイヴィッド・タイソン/David Tyson(Vocals(1st Tenor)

(イースト・コースト・コネクション)
ジャスティス・バトラー/Justice Butler("Drums/ Musical Director")
コルト・ヤンガー/Colt Younger("Keyboards/co-Musical Director")
ハーウィ・ロビンス/Howie Robbins(Keyboards)
マーク・バウワーズ/Mark Bowers(Guitar)
ジェイソン・シモンズ/Jason Simons(Bass)

■ セットリスト マンハッタンズ 
Setlist : Manhattans @ Billboard Live, June 1st, 2008
[ ] indicates original artist or artist made the song hit

Show started21:00
01. Ain’t No Stoppin’ Us Now [MacFadden & Whitehead]
02. I’ll Never Find Another (Find Another Like You)
03. Wish That You Were Mine
04. Hurt [Timi Yuro]
05. Tomorrow [Musical “Annie”]
06. We Never Danced To A Love Song
07. It Feels So Good To Be Loved So Bad
08. There’s No Good In Goodbye
09. There’s No Me Without You
10. Crazy
11. Don’t Take Your Love From Me (including a riff of “If You Think You’re Lonely Now)
12. Hold On (Change Is Coming) [Sounds Of Blackness]
13. A Change Is Gonna Come [Sam Cooke]
14. Love Don’t Love Nobody [Spinners]
15. End Of The Road [Boys II Men]
16. Shining Star
17. Introducing members on “For The Love Of Money”[O’Jays]
18. Kiss And Say Goodbye
Enc. Georgia On My Mind [Ray Charles]
Show ended 22:20

(2008年6月1日日曜、ビルボード・ライヴ東京=マンハッタンズ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Manhattans
2008-91


投稿者 吉岡正晴 : 06:05 AM | コメント (0)

June 01, 2008

Fukamachi Jun #89: Keyboard Party

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【深町純、キーボード・パーティー89回】

再発。

深町純、月例即興キーボード演奏会。この日は客足悪く、ほぼ常連さんばかりの観客。演者、あまりモチヴェーションがあがらないかもしれない。(笑) そんな中、深町さんの旧作がCD化されるトピックが登場。

かつて1970年代にリリースされたアルバムが、ユニバーサルから新装発売される。まず7月に出るのが『ゴールデン・ベスト』という作品。これは深町さんがキティー・レコードから出した複数のアルバムから各2曲程度ずつ選んだベストもの。選曲、ライナーも本人だという。キティーの作品の権利が今、ユニバーサルにあるので、ユニバーサルから発売されることになった。

もう一枚がこれがなかなかすごい。8月にリリースされる『トライアングル・セッション』。これはもともと1977年発売のアルバムで、このマルチ・トラックのマスター・テープが倉庫から発見され、新たにリミックスして再度リリースするというもの。これは、マイケルとランディー・ブレッカーをアメリカから呼んでレコーディングしたもので、本盤のギターは大村憲二さんだが、オルタナティヴ・テイクで高中正義さんが弾いているテイクがあり、それらを使用することも考えられている。リミックスには深町さんも立ち会う。

深町さんのアルファ時代の作品群はソニーに権利があり、何枚かは今年になって発売されている。

セットリスト第二部の5曲目は、彼の自作自演による歌。NHKのみんなの歌ように何曲か書き、半分くらいは採用されたが、これはボツになった曲のひとつだそうだ。歌い終えて、「僕は、歌が好きなんだよねえ」とぽつりと言った。

■ 過去記事

April 27, 2008
Fukamachi Jun #88: Jun Lose To Young Energy
http://blog.soulsearchin.com/archives/002483.html

March 30, 2008
Fukamachi Jun #87
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_03_30.html

March 27, 2008
Fukamachi Jun #86; Talks About New York All Stars
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_03_27.html

January 28, 2008
Fukamachi Jun #85: 8th Year Has Just Started
http://blog.soulsearchin.com/archives/2008_01_28.html

■セットリスト
Setlist : Fukamachi Jun #89 @FJ’s, May 31, 2008
セットリスト 深町純 89回 

1st set
show started 20:02
01. 2008年5月31日20時02分の作品(15:34)
02. 2008年5月31日20時26分の作品(11:11)
03. 2008年5月31日お題拝借作品1「ウーーン」(01:33)
04. 2008年5月31日お題拝借作品2トムのメロディー(02:31)
show ended 20:59

2nd set
show started 21:32
01. 2008年5月31日21時32分の作品(19.25)
02. 2008年5月31日21時51分の作品(05:01)
03. 2008年5月31日21時56分の作品(06:57)
04. 2008年5月31日22時03分の作品(09:35)
05.「風の色」(歌・深町純) (05:58)
06. 2008年5月31日22時28分の作品(05:03)
show ended 22:34

■過去の音楽比率(ライヴ全体の中での音楽の割合を表します)(単位は%)

2007年07月 第一部 66.23 第二部 66.45
2007年08月 第一部 67.03 第二部 68.04
2007年09月 第一部 71.16 第二部 67.30
2007年10月20日 第一部 67.81 第二部 49.29 (通算82回)
2007年10月27日 第一部 96.00 第二部 74.65(サントリー・ホール・ブルー・ローズ)
2007年11月24日 第一部 66.96 第二部 77.04 (通算83回)
2007年12月29日 第一部 60.67 第二部 58.38
2008年01月26日 第一部 71.90 第二部 59.06 (第85回) 
2008年02月24日 第一部 64.80 第二部 48.43
2008年03月29日 第一部 67.78 第二部 73.29 (第87回)
2008年04月26日 第一部 54.13 第二部 74.46(第88回)
2008年05月31日 第一部 54.06 第二部83.84(第89回)

(2008年05月31日土曜、祐天寺FJズ=深町純ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Fukamachi, Jun
2008-90

投稿者 吉岡正晴 : 03:03 AM | コメント (0)

May 31, 2008

Chris Botti King Of Smooth Jazz : How Many Sushi Toro Could Be Eaten From The Money He Could Get Paid

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

(これからごらんになる方はご注意ください。若干ネタバレがあります)

【クリス・ボッティー・ライヴ~エネルギー全開】

全開。

1995年のメジャー・デビュー以来、コンスタントに活動、アルバムもベストを含め10枚を数える中堅ジャズ・トランペット奏者クリス・ボッティーの2006年11月以来約1年半ぶりのライヴ。僕は2004年5月以来約4年ぶりに見た。

なにしろ、やわらかいそのトランペットの音色、うっとりしてしまう優しさ、わかりやすい楽曲、ずいぶんと空気を和ませてくれた。

かつてキョードー東京が1970年代に提案した「ラヴ・サウンズ」というイージー・リスニングのジャンルにぴったりではないかと思う。『21世紀のニニ・ロッソ』というキャッチを授けたい。もちろん、ジャズ・アーティストであるだけに、最近でいうところの「スムース・ジャズ」のアーティストとしても人気だ。「キング・オブ・スムース・ジャズ」とも言える。特に、ルックスがイケメンだけに、今回も女性ファンがかなり多く見受けられた。観客には、ほかに金融系のビジネスマンが目立った。

早口ながら、彼の滑舌のいいトークもけっこうおもしろい。

「普段日本に来るときは、東京が最初に降り立つ所。だから、いつも時差ぼけに悩まされる。だが、今回は過去数週間アジア・ツアーをやってきていて、東京にはジャカルタから入った。(時差ぼけがないから)体調万全、エネルギー全開でステージに臨んでいる」(大意)

「今夜はマイルス・デイヴィス好きな人がいてくれるといいけれど。(パラパラと拍手。クリス・ファンは、あまりマイルスを聴かないようだ) 1959年のある日、マイルスは、ジョン・コルトレーン、キャノンボール・アダレー、ビル・エヴァンスなど錚々たるメンバーとスタジオに入った。そして、後にジャズ史に残る『カインド・オブ・ブルー』を録音する。このアルバムがすごかったのは、わずか1日半で彼らがほとんど準備もなく録音したということ。そして、各自のギャラは65ドル。(笑) (日本レストランの)ノブでトロなんか5貫くらいしか食べられないほどのギャラだ。(笑)そのアルバムにトリビュートして、僕たちのヴァージョンの『フラメンコ・ブルー』」 

途中、少し省略したが、およそこんなことを言っていた。65ドルというギャラが、各自なのか、バンド全員でなのかが聞き取れなくて、ライヴ後、帰り際にクリスに聞いたら、各自だと答えてくれた。マイルスの自伝を読んで得た情報だという。(その後、家に戻り、マイルスの自伝の『カインド・オブ・ブルー』のあたりを読み返したが、65ドルという記述はその近辺にはなかった。当時のアルバムの相場ギャラなのか、別の読み物か何かの話かもしれない)

実は65ドルというギャラ、僕は最初、バンド全部でかなと思い、いろいろと考えていた。5人として1人あたり13ドル。1ドル360円で4680円だ。昭和34年の日本での大卒初任給は10,000円前後。2日ジャズを録音すれば、通常の一般の生活はできる。たぶんアメリカでも一般庶民は週給で35~50ドルくらいだっただろうから、1日のセッションで13ドルは悪くはないと思ったのだ。だが、1日65ドルなら、当時だってかなり高給ではないだろうか。スシ15貫くらいは食べられるのでは。(笑) (しかし、彼の軽いMCの中のネタで、そんなに細かくひっかかるな、って。はいはい)

おもしろかったのは、5曲目の紹介のところ。「これからやる曲はロバート・デニーロの映画『ザ・ミッション』のテーマ曲」 ギターのマーク・ホイットフィールドが弾き始めると、いつのまにか、「ミッション・インポッシブル(スパイ大作戦のテーマ)」になり、「おいおい、それはミッション・インポッシブルじゃないか」とクリスが、つっこむ。マークは、7曲目のソロを担当するときには、超早弾きで5本の指が10本に見えた。

毎回彼のライヴにやってきて、一番前のほうに座っているマダムがいるらしく、「そこのママ、毎回同じ、僕のクソみたいなジョークに笑ってくれてありがとう」と、またまた受けることを言う。

各ミュージシャンは、ひじょうにレベルが高く、ソロを回されたときは、これでもかと自分をアピールする。「ドラムスが沼澤さんを思わせる」、「クリスはニニ・ロッソ風」と感じたら、前回のライヴ評でも同じことを書いていた。毎回感じることは一緒か。(笑) 全曲インストなのだが、やはりメンバーが若いせいか、観客もけっこう集中してエンジョイしているようだ。

アンコールに「ニュー・シネマ・パラダイス」を持ってくるところなど、日本人の音楽嗜好をよく知っているのかもしれない。我らがブレンダ・ヴォーンは実はクリスの大ファン。「もし、彼に会うなら、私が『アイ・ラヴ・ユー』って言ってるって伝えてね」と言われた。ごめん、言い忘れた。

DSC07989.JPG

■ クリス・ボッティ最新作『イタリア』

イタリア
イタリア
posted with amazlet at 08.05.31
クリス・ボッティ ポーラ・コール アンドレア・ボチェッリ ディーン・マーティン
ユニバーサル ミュージック クラシック (2008-04-09)
売り上げランキング: 636

そういえば、彼は幼少時にイタリアにも住んでいたそうだ。

■過去記事

2004/05/29 (Sat)
Chris Botti Live At DUO:
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200405/diary20040529.html

■ メンバー

クリス・ボッティ(トランペット)Chris Botti(tp)
ビリー・チャイルズ(ピアノ)Billy Childs(p)
マーク・ホイットフィールド(ギター)Mark Whitfield(g)
ボブ・ハースト(ベース)Bob Hurst(b)
ビリー・キルソン(ドラムス)Billy Kilson(ds)

■セットリスト クリス・ボッティー 
Setlist : Chris Botti @ Bluenote, May 29, 2008

Show started 21:42
01. Ave Maria
02. When I Fall In Love
03. Caruso
04. Flamenco Sketches
05. Gabriel’s Oboe (From The “Mission”) (A riff of “Mission Impossible”)
06. A Thousand Kisses Deep
07. Indian Summer
(Encore) Cinema Paradiso
show ended 22:56

(2008年5月29日木曜、ブルーノート東京=クリス・ボッティ・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Botti, Chris
2008-89


投稿者 吉岡正晴 : 05:14 AM | コメント (0)

May 30, 2008

Jamie Aaron Kelley: Tokyo Tour 2008, Less Elvis More Rock ‘N Roll

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【ジェイミー・アーロン・ケリー・ライヴ】

老若男女。

エルヴィスの楽曲をそっくりに歌い人気となっているジェイミー・アーロン・ケリーが早くも再来日。都内で5本のライヴを行い、その最終日、スイートベイジルでのライヴを見た。

観客の多くはさすがに年齢層が高いが、前回よりも若い女性ファンが増えていた感じがする。観客の中に姉妹かと思えるような母娘がいた。何人かのグループで来ていたようで、お母さんは以前はエルヴィスをちょっと聴いていたのかな。それで、家に娘(推定7歳くらい)をおいてこられないので連れてきた、という感じ。最初は興味なさげに見ていた娘さんも、途中、ジェイミーが観客に体を動かさせる「アイ・キャン・ヘルプ」では、一緒に踊っていた。この曲では、会場全員が立ち上がってシンプルな動きに酔いしれた。老若男女、ジェイミーの歌を楽しむといったところだ。

DSC07998.JPG
(母・娘のイメージ絵)

ギター、ベース、ドラムス、キーボードの4人編成バンド。今回は全体的に、エルヴィスの楽曲のみだけで構成するのではなく、現在のジェイミーが気に入っている昔の曲なども多数いれていたようだ。

「現在作っている次のアルバムは、エルヴィス以外の曲もいれる予定なんだ」とジェイミーは言う。ある意味で、1950年代から1960年代初期のロックン・ロール、ロカビリー専門のシンガーというのもおもしろい。

彼がサム・クックの「サッド・ムード」を歌った。レイ・チャールズの「メス・アラウンド」も歌った。このあたりのソウル系選曲は嬉しいところ。

年内にその新作をひっさげて再来日するという。「今度は、もっと大きなステージ・プロダクションでやるつもりだ。照明、舞台などいろいろ凝ってね」とジェイミーは言った。また徐々にオリジナルを含めたエルヴィス以外の楽曲をショーの中にいれていくとも言う。

下記セットリストにオリジナル・アーティストを調べて記した。これを見ると、今回は比較的エルヴィスの曲が少なくなっている点に気づく。少しエルヴィスを減らし、より多くのロックン・ロール曲へ軸足を傾けた、感がした。(なお、セットリストに記したオリジナル・アーティストなどにまちがいがあれば、ご指摘ください。若干わからない部分もありました。メールは、 ebs@st.rim.or.jp まで)

■ 過去関連記事

November 11, 2007
Jamie Aaron Kelley: The Legacy Of Elvis Is Here To Stay
http://blog.soulsearchin.com/archives/002141.html

■メンバー 
Jamie Aaron Kelley (vo) with His Japan Team 【堤雅之(b)、森泰弘(g)、鮎川茂行(ds)、佐々木義人(key/pf)】

■セットリスト  ジェイミー・アーロン・ケリー
Setlist : Jamie Aaron Kelley @ Sweet Basil 139, May 26, 2008
[ ] indicates original artist or artist who made song hit

Show started 20:01
00. Video
00. (Instrumental) (Band Only)
00. Great Balls Of Fire (Band Only) [Jerry Lee Lewis]
00. Can’t Help Fallin In Love (Vocal) (Band Only) [Elvis ]
---Jamie on the stage---
01. If You Only Knew
02. Little Mama [Clovers ?? - 1954]
03. Since I Fell For You [Lenny Welch – 1963]
04. Lovesick Blues [Hank Williams -- 1949, Floyd Cramer -- 1962]
05. Mess Around [Ray Charles - 1953]
06. For My Heart [Jamie’s original]
07. Sun Medley: Get Rhythm [Johnny Cash – 1969] / Folsom Prison Blues [Johnny Cash – 1968] / Mystery Train [Elvis - 1959] / Tiger Man [Elvis –1969]
08. Don’t Forbid Me [Pat Boone – 1957]
09. You Mean Everything To Me [Neil Sedaka – 1960]
10. You’re So Fine [Little Walter Jacobs - 1954]
11. Such A Night [Elvis – 1964]
12. It’s Now Or Never [Elvis – 1960]
13. Little Sister [Elvis – 1961]
14. I Don’t Care (Just As Long As You Love Me) [Buck Owens – 1964]
15. Sad Mood [Sam Cooke - 1960]
16. Come What May [Clyde McPhatter - 1958]
17. C’mon Everybody [Eddie Cochran – 1959]
18. In The Ghetto [Elvis – 1969]
19. Memphis In The Meantime [Carl Perkins, John Hiatt – 1987]
20. I Can Help [Elvis – 1975] (dance with audience)
21. All I Ever Need Is You [Sonny & Cher – 1971]
22. Stuck In The Middle With You [Stealers Wheel – 1973]
Encore
23. Baby What You Want Me To Do [Jimmy Reed – 1960]
24. One Night With You [Elvis – 1958]
25. Introduction of Members
26. Suspicious Minds [Elvis – 1969]
Show ended 22:02

(2008年5月26日月曜、六本木スイート・ベイジル=ジェイミー・アーロン・ケリー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Kelley, Jamie Aaron
2008-86


投稿者 吉岡正晴 : 04:57 AM | コメント (0)

May 29, 2008

AI “Don’t Stop A.I. Japan Tour” Final

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【アイ(AI)ライヴ@武道館】

ファイナル。

アイ(AI)が2月末、三重からスタートした『ドント・ストップ・アイ・ジャパン・ツアー』が、足掛け4ヶ月、32本目のライヴを武道館で行い、幕を閉じた。その最終日を見た。

今回は日本縦断、32本の旅、10万人動員という。前回も武道館で締めたが、今回は武道館2日間。確実にファンベースを増やしている。それにしても32本には驚いた。

ショーの内容は、前回同様、大規模な3階建てステージとバックにLEDモニターを使い、さらに6名のダンサーを起用、ヴィジュアル効果たっぷり。選曲は、2007年12月の最新作『ドント・ストップ・AI』からの作品をほとんど中心に構成。これに過去の大ヒット、おなじみ曲をはさんだ。

今回、何がよかったかというと、MCがぐっと少なくなった点。(笑) 実際ちょっと長めにしゃべったところも一箇所程度。特に冒頭7曲のノンストップのところは、ダンス、歌、ヴィジュアル映像ともに、ひじょうによく練られ、固まった完成度の高いもの。さらに、中盤も後半もじっくり楽曲を聴かせるなどして、まとまった。バンドはケイリブをリーダーにドラムス、ベース、ギター、コーラス、キーボードら全員いい。

かつて、全国の小さなクラブやディスコを回っていた彼女がどんどん成長し、人気者となり、ついには武道館で2日間もライヴを行い、満員にするという。平成の大成功物語だ。AIは夢を着実に実現しつつある。次の夢へ歩を進めよう。

■ AI 過去関連記事

October 04, 2007
Oggi The 15th Anniversary Music On TV "The Basics"
【AIがホストを務め伊藤由奈らが登場】
http://blog.soulsearchin.com/archives/002058.html

April 27, 2007
AI Sung For Don Katsumoto: Katsumoto & Brown Became Soul Brother Forever
http://blog.soulsearchin.com/archives/001735.html

December 14, 2006
AI Tour Ends: First Dream Came True, Go For Second Dream
http://blog.soulsearchin.com/archives/001449.html

November 16, 2006
AI Tour Begins: The Best Is Yet To Come
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_11_16.html

February 17, 2006
AI Show Case: Reveals New Single & New Plan
http://blog.soulsearchin.com/archives/000838.html

2004/09/10 (Fri)
MACHIGAINAI: Ai Live At Ax
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/diary20040910.html

2004/06/26 (Sat)
Look Out For Number One: Ai Live At Duo
http://www.soulsearchin.com/entertainment/music/live/diary20040626.html

■AIの前作についての記事

http://www.aimusic.tv/pc/

http://www.universal-music.co.jp/ai/UPCI-1049.html

■メンバー

ケイリブ・ジェームス (音楽ディレクター、キーボード)
ペニーK (キーボード)
ロレンゾ・ブレイスフル (ドラムス)
ザンドレ・ヤーブロー (ギター)
ローレンス・ダニエルス・ジュニア (ベース)
ユリ (コーラス)
オリヴィア・バレル (コーラス)
ピエール・アンドレ (コーラス、サックス)
ヒラカツ (DJ)

ダンサーズ: Larry, Jana, Kingnight, Cliff, Erika, Lile

■セットリスト AI(アイ)“Don’t Stop A.I. Japan Tour” 武道館
Setlist : AI @ Budoukan May 28th, 2008

Show started 19:07
00. Intro
01. Don’t Stop (From CD “Don’t Stop A.I.”)
02. It’s Show Time!!! (From CD “Don’t Stop A.I.”)
03. (Dance)
04. Move (From CD “Don’t Stop A.I.”)
05. The Answer (From CD “Don’t Stop A.I.”)
06. My Sweet Home (From CD “Don’t Stop A.I.”)
07. イマ (From CD “Don’t Stop A.I.”)
08. I’ll Remember You (From CD “Don’t Stop A.I.”)
09. 大切なもの (From CD “Don’t Stop A.I.”)
10. (DJ Hirakatsu Showcase)
11. Medley : Get Up (From CD “Don’t Stop A.I.”)
Get Up (Remix) (From CD “Don’t Stop A.I.”)
Butterfly (From CD “Don’t Stop A.I.”)
E.O. (From CD “2004 A.I.”)
I Wanna Know (From CD “What’s Goin’ On A.I.”)
Beautiful (Remix) (From CD “What’s Goin’ On A.I.”)
12. (Band Introduction from Kaleb James)
13. Story (From CD “Mic-A-Holic A.I.”)
14. Feel So Good (From CD “Don’t Stop A.I.”)
15. One (From CD “Don’t Stop A.I.”)
16. Brand New Day (From CD “Don’t Stop A.I.”)
Enc. Get Up (Remix)(Full Version) (+Zeebra, Sphere Of Influence)
Enc. Butterfly (Full Version) (+Anty The 紅乃壱, Anna Tsuchiya, Pushim)
Enc. Life (From CD “Original A.I.”)
Enc. My Friend (Short Version) (From CD “Original A.I.”)
Enc. Music (From CD “What’s Goin’ On A.I.”)
Show ended 21:31

(2008年5月28日水曜、日本武道館=AI(アイ)ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>A.I.
2008-87


投稿者 吉岡正晴 : 02:16 AM | コメント (0)

May 28, 2008

Tower Of Power Live (Part 3): Any Questions? Asked Emilio Number Of Times

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

(タワー・オブ・パワー・ライヴ(パート2)~昨日からの続き)

【タワー・オブ・パワー・ライヴ(パート3)~『何か質問は?』~イミーリオはたびたび尋ねた】

質問?

「オンリー・ソー・マッチ・オイル…」が終わると、軽く再度メンバー紹介。やはり、その中でも、バリトン・サックスのドックの紹介は熱く、ちょっとしたフレーズを吹いた。

セットリストは続く。ミディアム調からアップテンポが多くを占める中、ところどころにスローバラードを挟む。「ウィリング・トゥ・ラーン」は、そんな1曲。「ジョニー・ギター・ワトソンが一緒に書いた曲」と言って次の「トゥ・セイ・ザ・リースト…」をご紹介。またまたのりのり。

時代はいつのまにか1974年まで進んでいる。アルバム『アーバン・リニューアル』からは4曲も選曲された。

イミーリオは、トークの合間で、「何か質問はあるかな Any questions?」と聞く。冒頭での紹介で、今日はこれまでのタワーの歴史を振り返りながら、曲のエピソードや裏話などを披露する、ついては、何か質問があったら、いつでも、何でも聞いてくれ、といったようなことを言っていた。そこで、MCで、何度か「Any questions?」とはさんでいた。一度、誰かが何かを言ったのだが、僕は聞き取れず、またイミーリオも聞き取れずで、彼は「何?」と聞き返した。だが、質問者は英語が通じなかったのであきらめたのか、再度質問はしなかった。

僕も彼が何度か「Any questions?」と聞くので、質問を考えはじめていた。だがなかなか勇気がでない。(笑)となりのカマサミ・コングさんも、考えていたようだが、なかなか言えないでいた。

「クリーン・ステイト」は、ロジャー・スミスのハモンドB3が迫力いっぱい。途中、メンバー間で言葉のやりとりがあったが、ちょっと僕にはわからなかった。だが、隣のケイリブには受けていた。

セットリスト22以降は、いつものタワー・オブ・パワー・ライヴ、後半の再現。「ディス・タイム…」「…ナイト・クラブ」、そして「…ハード・トゥ・ゴー」一気呵成だ。そして、「ハード・トゥ・ゴー」が終わったところで、またイミーリオが尋ねた。「Any questions?」 となりのカマサミ・コングさんが叫んだ。「What is Hip?(ヒップって何だ?)」 あああ、なるほど! これだ! (笑)

そして、「ホワット・イズ・ヒップ」へ。時計はすでに9時を8分ほど回っていた。2時間超だ。ジェームス・ブラウンの「ソウル・パワー」をはさみこんだ「ホワット・イズ・ヒップ」は、もうすっかりおなじみ。

しかし、ふと思った。もしショーの途中で「ホワット・イズ・ヒップ」という質問が観客から出たら、そこでこれを演奏してしまうのだろうか。これは、彼に質問しなければ。(笑) ”What if you asked “any questions” then audience answered “What is Hip” in the middle of the show, are you going to play “What is Hip?” or would you keep this song until the end of the show?”

これが終わり、メンバーは一度舞台を去る。そして、歓喜の拍手が続く。その炸裂する拍手の波の中、メンバーは再びステージへ。アンコールだ。コングさんが、僕に聞いてきた。「アンコールは何だと思う?」 僕は答えた。「まだ、『ユー・アー・スティル・ア・ヤング・マン』をやってないね。それから、『ノック・ユアセルフ・アウト』も」 するとケイリブが「おおっ、『ノック・ユアセルフ・アウト』だ、それそれ、大好きだ」 

始まったのは、「ユー・アー・スティル・ア・ヤング・マン」だった。途中のフレーズでフロントのメンバーがひざまずく。かっこいい。

初レコ。

僕が初めて買ったタワーのレコードがこれ(「ユー・アー・スティル・ア・ヤング・マン」)を含む『バンプ・シティー』だった。1972年5月リリースのこのアルバムを買ったのは、1973年11月25日のこと。1200円で購入した。ジャケットの中袋にそう書いてある。なぜ1200円なのかがもはや記憶が定かでない。中古でもなく、カットアウト盤でもない。当時の輸入盤の新作相場は、ヤマハだったら、2800円。メロディー・ハウスあたりで1950円とか2000円から2100円くらいだったと思う。だから、たぶん、どこかの輸入レコード店で売れ残っていたので安売りしていたのだろう。渋谷ヤマハか原宿のメロディー・ハウスか。僕はこの「…ヤング・マン」目当てで買った。


バンプ・シティ
バンプ・シティ
posted with amazlet at 08.05.28
タワー・オブ・パワー
Warner Music Japan =music= (2008-06-04)
売り上げランキング: 86940


なぜかその次の『タワー・オブ・パワー』(1973年5月発売)が見当たらない。何かで使ってそのままどこかに行っているのかもしれない。(涙) 絶対買ったはずだが…。次の『バック・トゥ・オークランド』は1974年3月5日に1800円で購入。おそらく2月末に全米リリースされたので、即買ったのだろう。ビルボードのアルバム・チャートを見ると、1974年3月9日付けで初登場している。しかし、それから30年以上経って、そのアルバムをひっぱりだし、こうして何かを書くなんて夢にも思わなかった。本当に継続は素晴らしい。

バック・トゥ・オークランド\
タワー・オブ・パワー
ダブリューイーエー・ジャパン (1996-07-10)
売り上げランキング: 42876


『オークランド』のジャケットは、サンフランシスコのゴールデン・ゲート・ブリッジだと思うが、向こう側から車が5車線で来る。こんな5車線を見たことがなかったので、なんで、逆方向の向こう行きがないのだろう、と疑問に思った。普通往復2車線ずつに分けるのではないか、この橋は一方通行なのか、と。行ったはいいが、帰る時はどうするんだ。せいぜい見たことがあったのは、首都高でそれでも片道2車線だ。そして、実はこれは橋が二階建てになっていて、逆方向に行く車線はこの階下にある、なんてことは随分と後になってから知る。アメリカの道というのは、すごいんだなあ、ということをそうして覚えた。

さて、そんな思い出も走馬灯しつつ、もう1曲アンコールを。ケイリブのお気に入り「ノック・ユアセルフ・アウト」だ。途中には、デイヴィッドのドラム・ソロ、そして、サム&デイヴの「アイ・サンキュー」も挟み込み、抜群のグルーヴを出す。イミーリオがデイヴィッドのドラムスを紹介するいつものセリフが僕は大好きだ。

“Often imitated, Never duplicated, One and Only…David Garibaldi!!” (しばしば、真似られる、しかし、決して同じようには再現されない、唯一無比の~~デイヴィッド・ガルバルディー!!) 

もはや、このキャッチフレーズはタワー・オブ・パワーそのものにも付けられる。1968年に結成された彼らはその歴史40年。偉大なる「オヤジバンド」だ。熱い拍手と歓喜によって、2時間半を超えるタワー・オブ・パワーの歴史に残るブルーノート・ライヴは幕を閉じた。

■ 関連リンク

東京メットポッド(ポッドキャスト=英語)
http://www.metropolis.co.jp/podcast/
2008年5月26日付け、27日付けで、メンバーのちょっとしたコメントが聞かれます。10日間程度でアーカイブは消えるようです。

■ 過去関連記事

May 26, 2008
Tower Of Power Live: Power Of Horns, Rhythms, Vocals And Everything (Part 1): Hi Energy Funk Exploded More Than 2 Hours & Half
【タワー・オブ・パワー、ブルーノート史上初、2時間半超ライヴ(パート1)】
http://blog.soulsearchin.com/archives/002535.html
2008年5月のタワー最終日ライヴ・レポート。パート1。5月27日付け、28日付へ続く。

May 27, 2008
Tower Of Power Live (Part 2) : History Of Tower Of Power
【タワー・オブ・パワー・ライヴ(パート2)~歴史集大成ライヴ】
http://blog.soulsearchin.com/archives/002536.html

March 17, 2007
Tower Of Power Live: Continuation Makes Power
http://blog.soulsearchin.com/archives/001645.html

2004/01/21 (Wed)
Down To The Night Club: Tower Of Power Show What Is Hip
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/diary20040121.html

2004/01/22 (Thu)
Stranger Turned To Be A Friend By Power Of Tower & Champagne
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/diary20040122.html

February 24, 2006
Tower Of Power Live: It's Soooo Hot Downstairs, Upstairs, Too
http://blog.soulsearchin.com/archives/000852.html

■ メンバー

イミーリオ・カスティーヨ(テナー・サックス、ヴォーカル)Emilio Castillo(ts,vo)
ラリー・LB・ブラッグス(ヴォーカル)Larry Braggs(vo)
トム・ポリッツァー(サックス)Tom Politzer(sax)
スティーブン・“ドッグ”・クプカ(バリトン・サックス)Stephen "Doc" Kupka(sax)
マイク・ボガート(トランペット、フリューゲルホルン、ヴォーカル) Mike Bogart(tp,flh,vo)
アドルフォ・アコスタ(トランペット、フリューゲルホルン)Adolfo Acosta(tp,flh)
ロジャー・スミス(キーボード、ヴォーカル)Roger Smith(key,vo)
マーク・ハーパー(ギター)Marc Harper(g)
フランシス・ロッコー・プレスティア(ベース)Francis Rocco Prestia(b)
デイヴィッド・ガルバルディー(ドラムス)David Garibaldi(ds)

■ セットリスト タワー・オブ・パワー @ブルーノート東京
Setlist : Tower Of Power @ Bluenote Tokyo, May 25,2008
( ) indicates album song included
→denotes medley to next song

Members on the stage 19:04
Performance started 19:08
01. We Came To Play (“We Came To Play” 1978)
02. And You Know It (“Back On The Street” 1979)
03. Oakland Zone (snippet) (“Oakland Zone” 2003)
04. So I Got To Groove – A Riff & Rhythm Of “Super Bad”[James Brown] (“Rhythm & Business” 1997)
05. Diggin’ On James Brown (“Souled Out” 1995)
06. Soul With A Capitol “S” (“T.O.P.” 1993)
07. How Could This Happen To Me (“Monster On A Leash” 1991)
08. Stroke 75 →
09. Ain’t Nothin’ Stoppin’ Us Now  (“Ain’t Nothin’ Stoppin’ Us Now 1976) →
10. You Ought To Be Havin’ Fun (“Ain’t Nothin’ Stoppin’ Us Now 1976)
11. Can’t Stand To See Her Slaughter (“Ain’t Nothin’ Stoppin’ Us Now 1976)
12. As Surely As I Stand Here (“In The Slot” 1975)
13. You Strike My Main Nerve (“Bump City” 1972) →
14. Just Enough And Too Much (“In The Slot” 1975)
15. Only So Much Oil In The Ground (“Urban Renewal” 1974)
---- Doc plays few notes upon introducing member
16. Willing To Learn (“Urban Renewal” 1974)
17. (To Say The Least) You’re The Most (“Urban Renewal” 1974)
18. It’s Not The Crime (“Urban Renewal” 1974)
19. Can’t You See (You Doin’ Me Wrong) (“Back To Oakland” 1974)
20. Time Will Tell (“Back To Oakland” 1974)
21. Clean Slate (“Tower Of Power” 1973)
22. This Time It’s Real (“Tower Of Power” 1973)
23. Down To The Night Club (“Bump City” 1972)
24. So Very Hard To Go (“Tower Of Power” 1973)
25. What Is Hip → Soul Power [James Brown] → What Is Hip (“Tower Of Power” 1973)
Enc.1. You’re Still A Young Man (“Bump City” 1972)
Enc.2. Knock Yourself Out → I Thank You [Sam & Dave] → Knock Yourself Out (“East Bay Grease” 1971)
Show ended 21:37

(2008年5月25日日曜、東京ブルーノート=タワー・オブ・パワー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Tower Of Power
2008-85


投稿者 吉岡正晴 : 04:54 AM | コメント (0)

May 27, 2008

Tower Of Power Live (Part 2) : History Of Tower Of Power

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【タワー・オブ・パワー・ライヴ(パート2)~歴史集大成ライヴ】

集大成。

ラリーが「タワー・オブ・パワーの核となる4人のメンバーをご紹介しよう」と言って、ドラムスのデイヴィッド・ガルバルディ、ロッコー・プレスティーア、ドック・クプカー、そして、イミーリオ・カスティーアをステージに招き入れる。この段階で観客の熱狂はすでに沸騰中。「レディーズ・アンド・ジェントルマン、フロム・オークランド・カリフォルニア! タワー・オブ・パワー!!」そして、1曲目「ウィ・ケーム・トゥ・プレイ」に流れ込む。すでに観客総立ちだ。

ホーン・セクションの5人がステージの前に立ち、動きながら演奏している様は、圧巻。後ろのロッコー、ドラムスのガルバルディーも見えない。だがそのシュアなサウンドはいつもと同じに強力だ。

MCは、イミーリオが担当。「われわれは1968年にグループを結成して40年。今夜は、僕たちの曲を、現在から逆に昔にたどりながらやっていこうと思う。もし、何か質問があったら、いつでも訊いてくれ」

「タワー・オブ・パワーのホーン・クリニックス」などと言って、ドックをはじめとするホーン・セクションが、「オークランド・ゾーン」をちょっとだけ披露。

そして、1997年のアルバム『リズム・アンド・ビジネス』から「アイ・ガット・ザ・グルーヴ」へ。この曲自体がジェームス・ブラウンの「スーパーバッド」のリズムを元に作られている。それが終わると「さて、世界中で一番ファンキーなグルーヴを持っているのは?」と観客に尋ねる。ケイリブたちが、「J~B」と答える。イミーリオが「ジェームス・ブラウンだな」 そして、ジェームス・ブラウンの専属MCダニー・レイさながらに、観客を煽る。「1968年、それ以来、ずっと思い続けていることがある」 「それは、な~~んだ??」 観客が一斉に答える。「ジェームス・ブラウン!!」「いまだに、ジェームス・ブラウンが大好きなんだ!! (I’m Still Diggin’ On James Brown)」

それにしても、小気味よく挟み込まれるドックの超低音バリトン・サックスは、腹の底に響く。観客に、サビの部分をマイクを渡し歌わせる。客も慣れたもので、「I’m Still Diggin’ On James Brown」と歌う。コール&レスポンスうまい。ホーンの5人の腰をフリフリの振り付けがかわいい。

「僕とドックが、あるとき部屋で本を見つけた。神についての7か条のようなものが書いてあった。ディープだろ。そのうちのひとつに、『ゴッド・イズ・ソウル』と書いてあった。その『Soul』という文字が、普通の『soul』ではなく、大文字の『Soul』だったんだ。次の曲は、『ソウル・ウィズ・キャピトル(大文字の)S』」(いずれも、イミーリオのコメントは大意)

フロントのメンバーがアップテンポの曲にあわせてこぶしを前に突き出す。

「ヒューイ・ルイスは、1980年代に大スターだった男だが、タワー・オブ・パワーの大ファンだった。彼は僕に約束した。あらゆるインタヴューで、タワー・オブ・パワーの名前を出してくれ、サポートしてくれた。次の曲はアルバムではでていない曲。シングルのB面のみのもので、『オークランド・ストローク』の続編のような作品だ」

オルガンのファンキーなイントロに導かれ、完璧なタワー節が炸裂。もうたまらない。下記セットリスト8~10は、メドレー。11は、「日本で書いたヒントを得て書いた」そう。しかし、40年もこのバンドを続けてきたという事実にひれ伏す。LBことラリー・ブラッグスのリード・シンガーぶりも、初期リード、レニー・ウィリアムスを思わせ、実にいい。

「日本に来たとき、テレビでなにかのCMをやっていた。~ブンブンブン~という音がしていた。そのとき、ドックに言ったんだ。なあ、これをもっとファンキーにしたててみないか、ってね。それでできたのが、『キャント・スタンド・トゥ・シー・ハー』」

「ドックが小学生の頃、悩んだ顔をしていたのか、校長室に呼ばれた。校長がドックに尋ねた。『何か悩みでもあるのかな』 ドックは答えた。なんて答えたんだい、ドック」とマイクをドックに渡す。ドックが言う。「ひとつだけ、悩みがあるんだよ。(「それは、何だ」とイミーリオ) もし限りある石油がなくなったら、世界はどうなるのだろう、って言ったんだよ。僕は9歳だった」(笑) 9歳のドック少年は、なぜ、その頃、世界を憂えていたのだろうか。なんておませな少年か。(笑)

そして、「オンリー・ソー・マッチ・オイル・イン・ザ・グラウンド(=地球には石油資源が限られている)」。Only so much で「限られた量の」を意味する慣用句なんですね。このファンク曲が終わった時点で、すでに15曲を演奏し8時21分。イミーリオは最初に、歴史をさかのぼって行くと言った。まだまだ、いつもやる1970年代初期作品群がまったくでてきていない。一体、この後どうなるのだろう、最後はどう着地するのか、あとどれくらい続くのだろう、などどんどんと期待が膨らんでいった。あるいは最後はメドレーにしてさらっとまとめるのか。そのときはまだこれがほんの折り返し地点になるなど、まったく予想だにしなかった。

(この項続く)

(下記セットリストに収録アルバムを付け加えました。ほぼタワー・オブ・パワーの歴史が現代から過去へさかのぼってのライヴとなりました)

■ 過去関連記事

May 26, 2008
Tower Of Power Live: Power Of Horns, Rhythms, Vocals And Everything (Part 1): Hi Energy Funk Exploded More Than 2 Hours & Half
【タワー・オブ・パワー、ブルーノート史上初、2時間半超ライヴ(パート1)】
http://blog.soulsearchin.com/archives/002535.html
2008年5月のタワー最終日ライヴ・レポート。パート1。5月27日付け、28日付へ続く。

March 17, 2007
Tower Of Power Live: Continuation Makes Power
http://blog.soulsearchin.com/archives/001645.html

2004/01/21 (Wed)
Down To The Night Club: Tower Of Power Show What Is Hip
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/diary20040121.html

2004/01/22 (Thu)
Stranger Turned To Be A Friend By Power Of Tower & Champagne
http://www.soulsearchin.com//entertainment/music/live/diary20040122.html

February 24, 2006
Tower Of Power Live: It's Soooo Hot Downstairs, Upstairs, Too
http://blog.soulsearchin.com/archives/000852.html

■ メンバー

イミーリオ・カスティーヨ(テナー・サックス、ヴォーカル)Emilio Castillo(ts,vo)
ラリー・LB・ブラッグス(ヴォーカル)Larry Braggs(vo)
トム・ポリッツァー(サックス)Tom Politzer(sax)
スティーブン・“ドッグ”・クプカ(バリトン・サックス)Stephen "Doc" Kupka(sax)
マイク・ボガート(トランペット、フリューゲルホルン、ヴォーカル) Mike Bogart(tp,flh,vo)
アドルフォ・アコスタ(トランペット、フリューゲルホルン)Adolfo Acosta(tp,flh)
ロジャー・スミス(キーボード、ヴォーカル)Roger Smith(key,vo)
マーク・ハーパー(ギター)Marc Harper(g)
フランシス・ロッコー・プレスティア(ベース)Francis Rocco Prestia(b)
デイヴィッド・ガルバルディ(ドラムス)David Garibaldi(ds)

■ セットリスト タワー・オブ・パワー @ブルーノート東京
Setlist : Tower Of Power @ Bluenote Tokyo, May 25,2008
( ) indicates album song included
→denotes medley to next song

Members on the stage 19:04
Performance started 19:08
01. We Came To Play (“We Came To Play” 1978)
02. And You Know It (“Back On The Street” 1979)
03. Oakland Zone (snippet) (“Oakland Zone” 2003)
04. So I Got To Groove – A Riff & Rhythm Of “Super Bad”[James Brown] (“Rhythm & Business” 1997)
05. Diggin’ On James Brown (“Souled Out” 1995)
06. Soul With A Capitol “S” (“T.O.P.” 1993)
07. How Could This Happen To Me (“Monster On A Leash” 1991)
08. Stroke 75 →
09. Ain’t Nothin’ Stoppin’ Us Now  (“Ain’t Nothin’ Stoppin’ Us Now 1976) →
10. You Ought To Be Havin’ Fun (“Ain’t Nothin’ Stoppin’ Us Now 1976)
11. Can’t Stand To See Her Slaughter (“Ain’t Nothin’ Stoppin’ Us Now 1976)
12. As Surely As I Stand Here (“In The Slot” 1975)
13. You Strike My Main Nerve (“Bump City” 1972) →
14. Just Enough And Too Much (“In The Slot” 1975)
15. Only So Much Oil In The Ground (“Urban Renewal” 1974)
---- Doc plays few notes upon introducing member
16. Willing To Learn (“Urban Renewal” 1974)
17. (To Say The Least) You’re The Most (“Urban Renewal” 1974)
18. It’s Not The Crime (“Urban Renewal” 1974)
19. Can’t You See (You Doin’ Me Wrong) (“Back To Oakland” 1974)
20. Time Will Tell (“Back To Oakland” 1974)
21. Clean Slate (“Tower Of Power” 1973)
22. This Time It’s Real (“Tower Of Power” 1973)
23. Down To The Night Club (“Bump City” 1972)
24. So Very Hard To Go (“Tower Of Power” 1973)
25. What Is Hip → Soul Power [James Brown] → What Is Hip (“Tower Of Power” 1973)
Enc.1. You’re Still A Young Man (“Bump City” 1972)
Enc.2. Knock Yourself Out → I Thank You [Sam & Dave] → Knock Yourself Out (“East Bay Grease” 1971)
Show ended 21:37

(2008年5月25日日曜、東京ブルーノート=タワー・オブ・パワー・ライヴ)
ENT>MUSIC>LIVE>Tower Of Power
2008-85


投稿者 吉岡正晴 : 05:58 AM | コメント (0)

May 26, 2008

Tower Of Power Live: Power Of Horns, Rhythms, Vocals And Everything (Part 1): Hi Energy Funk Exploded More Than 2 Hours & Half

[ ENT>MUSIC>LIVE>]

【タワー・オブ・パワー、ブルーノート史上初、2時間半超ライヴ】

怒涛。

5月16日(金)からやり始めて、2度の週末をはさみ、あしかけ3週間ライヴ。まさにタワー・オブ・パワー・ウイーク、あまりの人気に当初最終日のあとに追加公演が決まり、その日曜日の特別公演に。もう少し前に来たかったのだが、なかなかタイミングあわず、やっと最終日にまにあった。来年以降は、タワー・ウイークは、彼らのライヴを先にがっちり予定に書き込んでおかないとダメみたいだ。初日、中日、最終日とか。(笑)

この日は特別公演というわけか、通常1日2ステージが7時開始の1ステージのみ。アリーナ(ステージ前の一段低いエリア)の両サイドに高いスツールを置き、スタンディング・エリアを特設。どんどん踊ってください、という雰囲気を作った。会場に入るなり、なんとケイリブ・ジェームスがいた。彼がDJカマサミ・コングさんと来ている。彼らの横で