September 09, 2008

Takayama Hiroshi : Non Gate Theatre:20th Anniversary Middle Ager

[ ENT>PLAY>]

【高山広~20周年中年】

20周年。

一人芝居の高山広さんが、阿佐ヶ谷にあるザムザという劇場で、本人の20周年公演を行った。ここは彼が杮落としをやったという劇場だそうだ。今回は4日間5公演。会場のキャパ(収容人数)は約100人くらい。座席が階段状になっていて、後ろでも十分に見られる。マイクPAなしで生声が通る。

一人芝居とは、演者一人が何人もの人間や、物になって、それらの気持ちを代弁するもの。現実と非現実のはざまにある物語を独特の語り口で、時に熱く、ときにクールに、ときにかっこよく、ときにダサク演じる。と、文字に書いてもその感覚、空気は伝えにくいので、何はともあれ、一度彼のライヴに足を運んでもらうのが一番いいと思う。『ソウル・サーチン』イヴェントではこれまでに2度ほど、「ルーサー・ヴァンドロス物語」と「アレサ・フランクリン物語」を演じてもらっている。

さすがに本格的な劇場でのパフォーマンスはすごい。暗転するところから始まると、真っ暗闇になる。そして、スライド映像が流れ、スポットが当たり、次々と題目が演じられる。今回のテーマ、「20周年中年」は、最近の「20世紀少年」から。(笑) このあたりの旬ネタのつかみは抜群だ。しかも、音楽、効果音とのコラボも完璧だ。当たり前といえば当たり前かもしれないが。

それにしても、彼は一体何人分の人間に、そして、いくつ分の物体になれるのだろう。しかも、それをこの2時間一人きりでしゃべりきる。BGMと効果音、そして、照明によって、とても完成度の高いパフォーマンスになっている。

下記セットリストで「新作初公開」と印したのは、今までにどこでもやっていない新作中の新作。3本もある。「田中邦衛風」の「北の犬から」は、状況設定が後半になってわかるという、高山作品独特のストーリー展開でおもしろかった。設定がいつもながらに奇抜で楽しい。

さらに、力作の新作「タクシー・マスター」も、前半・中盤・後半の3パートのメリハリがあって、しかも、予期せぬ展開があり、長い作品だが集中を切らすことなく楽しめる。ここまで起承転結がしっかりしていると、まるで映画を見ているようだ。ちょっとオチが僕には不満気ではあったが、作品としては大変よく出来ている。これも最近の世相を見事に高山流に描いていて、おもしろい。

最後の熱演「いっしゅんの夏」は僕は2006年8月に目黒のミッドナイト・アワーで見たが、これも圧巻。ただ、一番最後の花火が光を放ちながらの部分が若干長いかなという気もする。もうちょっと短くしてもいいかも。それにしても、2度目の観劇でも、すっかりストーリーに入れて楽しめるというあたりが、完成度が高い作品ゆえだろう。

長尺ものはやはりストーリー展開が抜群にうまい。そして、それを抑揚をもって演じられるというところがすばらしい。しかし、なんでセリフ、いい間違えたりしないんだろう。(笑) どうやってセリフ覚えるんでしょう。ぜひもっと多くの人に見ていただきたい。

■高山広・過去関連記事

November 07, 2007
Takayama Hiroshi @ Martano : He Made “Away” Home
http://blog.soulsearchin.com/archives/002129.html

March 30, 2007
Soul Searchin: The Session (Part 4): "Day Dreaming -- I'm Thinking Of You"
http://blog.soulsearchin.com/archives/001677.html

August 28, 2006
Takayam Hiroshi One Man Play: Portrays All Things In The Universe
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200608/2006_08_28.html

July 23, 2006
Takayama Hiroshi: Like A Virgin; Hot, Hot, Hot
http://blog.soulsearchin.com/archives/001151.html

July 07, 2006
Takayama Hiroshi Talks About Luther Vandross
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_07_07.html

July 02, 2006
Big Big Thanks For Joining "Soul Searchin': The Session Vol.1"
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_07_02.html

May 22, 2006
Takayama Hiroshi One Man Stage Play
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200605/2006_05_22.html

■ 高山広オフィシャル・ウェッブ (公演情報などはこちら)

http://schop.air-nifty.com/takayama/

■ メンバー

【作・演出・出演・タイトル文字】高山広
【照明】岩城保
【音響】菅澤成人、伊東孝
【舞台監督】今井東彦
【タイトル映像】小田史一、石川泰久
【音響操作】佐藤潤平
【舞台写真】坂上恭史
【監修】吉田健美
【制作・ちらしデザイン】小口宏
【企画・製作】NON GATE THEATRE
【URL】http://www.nongate.jp

http://schop.air-nifty.com/takayama/

■セットリスト 高山広@阿佐ヶ谷ザムザ 2008年9月6日(土)
20周年公演 『劇輪 20周年中年』
Setlist : Takayama Hiroshi One Man Play

show started 14:06
00. オープニングショートショウ(スライド)
01.~シリーズ・おツカレな人々~ 『忘れ者』
02.『フードファイター① 大食王 帰宅編』(劇場初公開)
03.『フードファイター② 大食王 王座陥落の夜編』(劇場初公開)
04.『~観るBGM~贅沢日和~』(2シーン)
05.『北の犬から。~忠犬失格~』(新作初公開)
06.『やさしい雨の居る風景』(新作初公開)
07.『~世界文学タイトルシリーズの章~セールスマンの死』
08.『TAXI MASTER/タクシーマスター』(新作初公開)
09.~シリーズ・おツカレな人々~ 『ひとり暮ら死』
10.『いっしゅんの夏』
---- エンディングクレジット
show ended 16:10

(2008年9月6日土曜、阿佐ヶ谷ザムザ=高山広ライヴ)
ENT>PLAY>LIVE>Takayama, Hiroshi
2008-151


投稿者 吉岡正晴 : 03:19 AM | コメント (0)

August 28, 2008

Takayama Hiroshi : Non Gate Theater Will Be Start September 3rd

[ ENT>PLAY>]

【高山広~ノンゲート・シアター20周年公演9月3日から】

劇輪。

一人芝居で独自の世界を繰り広げるシンガー・ソングライターのような、「アクター・ディレクト・ライター」高山広が、自らが1988年に始めた一人芝居企画「ノンゲート・シアター」の20周年を記念し、記念公演を行う。来る9月3日から6日まで4日間にわたり、計5公演を阿佐ヶ谷の「ザムザ阿佐谷」で行う。

「ノンゲート・シアター」は、1988年2月に『最後の標的~妄想劇虎之衣伝説』という作品を発表してスタート。以後、今日までコンスタントに演目を増やし、公演を続けてきた。

高山さんによれば、「ユニット、ノンゲート・シアターを立ち上げて今年で20年。とはいっても年を食ったくらいでなにも変わっちゃおりません。相も変わらず、そして愛も変わらず。究極のマンネリ、「にやり、ほっこり、ほろり、じんわり」の、変わらぬおキモチワールドにどっぷり浸りにいらっしゃいませんか。お時間ございましたら是非是非遊びにいらしてくださいませ」とのこと。

■高山広・過去関連記事

July 20, 2008
Takayama Hiroshi Will Be At Akasaka Red Theater On August
http://blog.soulsearchin.com/archives/002613.html

November 07, 2007
Takayama Hiroshi @ Martano : He Made “Away” Home
http://blog.soulsearchin.com/archives/002129.html

March 30, 2007
Soul Searchin: The Session (Part 4): "Day Dreaming -- I'm Thinking Of You"
http://blog.soulsearchin.com/archives/001677.html

August 28, 2006
Takayam Hiroshi One Man Play: Portrays All Things In The Universe
http://blog.soulsearchin.com/archives/001227.html

July 23, 2006
Takayama Hiroshi: Like A Virgin; Hot, Hot, Hot
http://blog.soulsearchin.com/archives/001151.html

July 07, 2006
Takayama Hiroshi Talks About Luther Vandross
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_07_07.html

May 22, 2006
Takayama Hiroshi One Man Stage Play
http://www.soulsearchin.com/soul-diary/archive/200605/2006_05_22.html

July 02, 2006
Big Big Thanks For Joining "Soul Searchin': The Session Vol.1"
http://blog.soulsearchin.com/archives/2006_07_02.html
『ソウル・サーチン・ザ・セッション』での感想など。

■ノンゲート・シアター
http://www.nongate.jp/index.html

高山広・公式ウェッブ
http://schop.air-nifty.com/takayama/

■公演概要

NON GATE THEATRE20周年公演『高山広のおキモチ大図鑑「劇輪」』

『高山広のおキモチ大図鑑「劇輪」』
作・演出・出演:高山 広
日時:2008年9月3日(水)19:30開演
9月4日(木)19:30開演
9月5日(金)15:00/19:30開演
9月6日(土)14:00開演
(開場は開演の20分前)
会場:ザムザ阿佐谷
東京都杉並区阿佐ヶ谷北2-12-21 B1F 03(3336)5440
http://www.laputa-jp.com/料金:一般前売り・予約=3,200円
   学生・シニア(65歳以上)=2,500円
   平日マチネ割引=2,800円
   当日=3,500円(全席自由席)

ご予約・お問い合せ:NON GATE THEATRE
 http://www.nongate.jp TEL:03-3353-3514
 E-mail:nongate@jcom.home.ne.jp
*ご予約は、ご希望の日時・枚数・席種・お名前・連絡先の電話番号を明記の上、E-mailでお申し込みください。

ENT>PLAY>Takayama, Hiroshi

投稿者 吉岡正晴 : 04:16 AM | コメント (0)

November 07, 2007

Takayama Hiroshi @ Martano : He Made “Away” Home

[ ENT>PLAY>]

【高山広、アウェイで大奮闘する】

ホーム。

一人芝居とは、一人でさまざまな人格、物格(物の人格のようなもの)を演じるパフォーマンスだ。特にこの高山広は、地球上の、いや、地球のみならず宇宙中のあらゆる物になりきれる。そして、言葉遊びと状況設定が抜群にうまい。すでにネタ数は600とも700とも言われる彼のパフォーマンスは、どこをとっても観察力と想像力の見事な集大成だ。

イタリアン・ピッツエリア「マルターノ」で行われた高山広の『おキモチ大図鑑』では、例えば、彼はテレビになったり、傘立てになったり、体の臓器になったり、星になったりした。若干、最初のあたりは、観客との距離感がつかめなかった感もなきにしもあらずだが、徐々に観客を「高山広の世界」に引きずりこんだ。

見どころはいくつもあったが、『TV MAN』でのチャンネルのザッピングをものすごい勢いでやって、そこに映し出される作品が時間を追って、次々とでてくるところなど、見事。最後はちゃんとNHKの「君が代」で終わっている。

僕が個人的にもっとも気に入ったのは、『機械(メカ)に強い男』。スイカの料金が80円足りなかったばっかりに、ゲートが開いてもらえず、当り散らす酔っ払いから、自販機に向かってごねる男まで、機械に対して強く物申すところが実におもしろい。高山さんによれば、これは十年くらい前に一部ができて、徐々に増やしたりして完成してきている、という。この日は演じなかったが、携帯電話とのやりとりのシーンもあるそうだ。

唯一、ちょっと気になったのが音響関係。やはり会場が若干広いので彼の声が後ろのほうにいると聞き取りにくかった。ただ、これは、例えばマイクをピンマイクにするなり、PAをしっかりすればすぐに解決する問題なので、次回以降はぜひ。

それにしても滑舌が実にいい。1時間半以上、ほとんどいい間違えなどもなかった。返ってきたアンケートによると概ね好評だったようだ。彼はまた、この「アウェイ」の場も、最後には「ホーム」にしてしまったようだ。

Setlist : Takayama Hiroshi @ Martano, November 6, 2007
セットリスト 高山広

Show started 20:14
00. “前菜”益田部潤氏による前説
“メイン”
01. 『しつれんレストラン』
02. 『絶倫不倫アナウンサー』
03. 『繰り言慎一郎』
04. 『TV MAN』
05. 『カサタテとカサなカンケー』
06. 『Gift~ココロをこめて・・・。~』
07. 『機械(メカ)に強い男』
08. 『バッテリーギレ・・・』
09. 『遠くから・・・遠くから・・・☆星が祈りを』
10. 『ラストオーダーをもういっぱいっ!』
“デザート” (スマイル)
show ended 21:55

(2007年11月6日(火曜)、藤が丘マルターノ=高山広ライヴ)
ENT>ONE MAN PLAY>Takayama Hiroshi
2007-149


投稿者 吉岡正晴 : 02:24 AM | コメント (0)

August 28, 2006

Takayam Hiroshi One Man Play: Portrays All Things In The Universe

[ ENT>PLAY>]

(ネタばれになります) 

【高山広~正真正銘ワンマン・ライヴ】

森羅万象。

圧倒的なおもしろさで独自のひとり芝居の世界を繰り広げる高山広の月例ライヴ。彼もまたソウル・サーチャーということで、前の中野のゴスペル・ライヴから目黒へ直行。

前説(まえせつ)に続いてでてきた1本目の作品「76年目のリストラ」。いきなり高山は「星」になった。「星」と「リストラ」ということでピンと来たが、案の定、その星とは冥王星。つい最近、惑星からはずされた星だ。この点に的を絞り、おもしろおかしく、そして、物悲しく、ひたすら冥王星の気持ちになって演じる。このタイミングで、このネタ、なんと当日か前日にやることを決めたそうだ。お見事。

なんか、高山さんにかかると世情の森羅万象すべてが、ネタになりそうな気がする。例えば真面目な「7時のニュース」を全部、高山さんにちゃかしてやってもらいたいなどとも思ってしまう。

小編、中編、長編とさまざまなヴァージョンを披露。下記セットリストでは、3の「鉄道運転士 至福の食卓」は小編。笑える。「サイゴノイジメ」は、ずっといじめられてきた彼の元に届いた何十年かぶりの同窓会の通知から物語は始まる。その通知に印された日に会場に出向くと・・・。う~む、展開、構成が実におもしろい。

最後の「いっしゅんの夏」という作品は、彼の代表作ということで、もう10年以上前に作って、夏になると演じるという。大きな打ち上げ花火と、家庭用のセットになっている小さな花火との火花散るトークが30分近い長編にもかかわらず、楽しませる。特に後半の熱演が見事だ。

彼の素晴らしいところは、間(ま)とスペース(本質的には同じことかもしれないが・・・)の使い方が抜群にうまいところ。これに声色と口調のヴァリエーションがくる。間は、歌でも、演技でも、笑いでも、普通のおしゃべりでも、もっとも重要な要素。文字にしても何にもおもしろくないものが、彼の声色、口調、そして、ジェスチャー、顔の表情、そして完璧な間とスペースをもって表現されると、本当におもしろくなる。

この日は、音楽効果音(CD、MDの音出し)、照明の暗転・点灯などすべて一人でやっていた。これぞ、正真正銘・音楽照明までひとり芝居の証明!  

■低川狭(ひくかわせまし)のワンポイント・イングリッシュ・レッスン

[森羅万象=All Things In The Universe]

え~、本日のワンポイント・イングリッシュ・レッスンは、森羅万象を英語でどういうかで~す。森羅万象は、しんらまんぞうとも読みますが、普通はしんらばんしょうと読みます。「宇宙に存在する一切のもの。あらゆる事物・現象」ということであります。で、それを英語に直すとAll Things In The Universeとなります。ま、宇宙におけるすべてのこと、ということですね。それでは、また来月まで、stay tune!  

■高山広オフィシャル・ウェッブ

http://schop.air-nifty.com/takayama/

■Setlist 高山広『ようこそおキモチ∞HANJOH』(ようこそ おきもち だいはんじょう) 今月のタイトルはなし。

show started 21:11
00. ますたべじゅんの前説
01. 76年目のリストラ
02. 男の流儀
1. 忘れてやるぜ!!
2. よっぽど...
3. 親友A君の生涯
03. 鉄道運転士 至福の食卓
04. 長距離トラック運転士な夜
05. サイゴノイジメ
06. 蚊も泣く、鱶(ふか)も泣く
07. セミリタイヤ
08. いっしゅんの夏
00. 後説(ごあいさつ)
show ended 22:51

(2006年8月26日金曜、目黒ミッドナイト・アワー=高山広ライヴ)

ENT>PLAY>Takayama, Hiroshi
2006-165

投稿者 吉岡正晴 : 06:13 AM | コメント (0)

May 22, 2006

Takayama Hiroshi One Man Stage Play

[ ENT>PLAY>]

【高山広・一人芝居ライヴ】

熱演。

先日ふらりと寄った武蔵小山ゲッコウで、マスターの渡辺さんに高山広さんを紹介された。一人芝居をやられる方だという。そういえば、ゲッコウや目黒のミッドナイト・アワーでライヴをやっていて、そのフライヤーを見たことがあった。いろいろ話をしていると、高山さんがかなりのストーリーテラーだということがわかった。どんな一人芝居をやられるのかというと、擬人化したものとか、ちょっとしたネタとか、いろいろだという。一人芝居というと、イッセー尾形などがよく知られるが、イメージとしてはそんな雰囲気だという。そんな高山さんのライヴが目黒のミッドナイト・アワーであるというので、ちょっと顔をだしてみた。

この高山さんバー・ライヴは、ゲッコウ、ミッドナイトアワーともに月1回。2002年6月から続いている。

小さなミッドナイト・アワーの入口あたりにステージを作り、椅子をいくつか置いてある。30人は入れないか。20人弱でも一杯になる。ものすごい一体感。演目の途中でお客さんが入ってきたりすると、中断されてしまうので、そうならないように扉を閉めシャッターを下ろす。お客さんも途中退場できません。

約1時間半、小ネタから長編までたっぷり笑いと感動を楽しんだ。全10演目の中、6本が初演の新作。もっとも僕は初めて見るので、すべて新鮮だったが。中には前日に作ったものもあるという。ストーリーの展開、起承転結がしっかりしていて実におもしろい。今回は5月ということで、母の日があったので、母に関するものを集めた。いろいろな声色を使い、圧倒的な集中力で熱演を繰り広げる。中でも人情物というか、涙を誘うストーリーは圧巻だ。今回の作品で言うと、「母の日の贈り物」や一番最後の演目「そばにいるから」などは客席からもすすり泣きの声も聴こえた。ストーリーのもっていきかたがうまい。

ところで、前々からミュージシャンのストーリーを、プロのしゃべり家の方に演じてもらいたいということを考えていた。そこで『ソウル・サーチン・ザ・セッション~ルーサー・ヴァンドロス』で「ルーサー・ヴァンドロス物語」を誰かやっていただけないだろうかと随分前から考えていたが、ここはまさに渡りに舟、ぜひ高山さんにお願いしようと思った。とりあえず、資料をどっさり、お渡しして検討していただくことになった。今のところ、ルーサーの物語を10分~15分程度でパフォーマンスしていただけないか、と提案しているが、果たしてどうなるだろう。(正式に決まったらここで告知します。) 僕としてはぜひとも、高山広演じる「ルーサー物語」を見てみたい。

最後にセットリストマニアとしては、やった演目をしっかりと教わった。これらのタイトルは、その演目ごとに壁に紙を張り出したりしているのだが、こうしてタイトルがわかると、見た後その熱演が思い出されるので、やはりいい。

■高山広ウェッブ

http://www.schop.jp

■プロフィール
http://home.interlink.or.jp/~okumura/tk/profile.html

■自己紹介文
http://schop.air-nifty.com/about.html

■Setlist [ (2006-5)は2006年5月に作ったということを意味します]

おキモチ∞HANJOH(おきもち・大繁盛)『情者必酔』

2006.5.20

0. 「一ノ渡市朗(いちのわたるいちろう)氏による“市民講座・ささやかなしわあせ”シリーズ 其ノ弐 『旅のすすめ』」 (2006-5)
1. 「人情ドライバー 諸井さん」 (2006-5)
2. 「母はつよし」 (2004、初出・デジタルラジオ)
3. 「おばあちゃん」~ブラックジャックより~ (2004、『てづかみ』より)
4. 「耳の痛い話し」 (2006-5)
5. 「Oh! ママ、ママ。」 (2006-5)
6. 「母の日の贈り物」 (2004、劇場未公開・バーライヴのみ。ラジオ用)
7. 「目頭のあつくなる話」 (2006-5)
8. 「まぶたの苺」 (1997、アップリンクで初演。以後秘蔵。97年以来2度目の公開)
9. 「そばにいるから」 (2006-5)

(2006年5月20日土曜日、目黒ミッドナイト・アワー=高山広・一人芝居ライヴ)

ENT>PLAY>Takayama, Hiroshi
2006-102

投稿者 吉岡正晴 : 03:59 AM | コメント (0)

December 07, 2005

Heart Of Gold: 100 Years Of Solitude

[ ENT>PLAY>]

孤独。

演劇集団、パパ・タラフマラが新作劇『ハート・オブ・ゴールド~100年の孤独』という作品を上演する。これは、南米を代表するガブリエル・ガルシア・マルケスという作家の世界的ベストセラー著作『100年の孤独』を元に、パパ・タラフマラ主宰の小池博史が作・演出・振り付けなどを行った作品。12月7日(水)から三軒茶屋キャロットタワーの世田谷パブリック・シアターで始まる。

『100年の孤独』とは、どんな本かというと、以下アマゾンでの紹介文。

本内容(「BOOK」データベースより)
愛の欠如のなかに生きる孤独な人間の生と死、相つぐ奇想天外な事件、奇態な人々の神話的物語世界―マコンド村の創設から百年、はじめて愛によって生を授かった者が出現したとき、メルキアデスの羊皮紙の謎が解読され、ブエンディア一族の波瀾に満ちた歴史が終る。世界的ベストセラーとなった傑作長篇の改訳。ノーベル文学賞受賞。

これを元に劇化したパパ・タラフマラというグループについてはこちら。

http://gold-100.com/

そして、そのゲネプロ(本番直前の通し稽古)を6日、見せていただいた。踊りと歌と、さまざまな小道具、映像などを縦横無尽に駆使した作品だった。なかなか興味深い。ふだんめったに見られないタイプの劇なのでいろいろなことが勉強になった。

ところで、なぜまったくこうしたものに関係のない僕のような人物がこうしたものを見させていただいたかというと、実は友人から、この劇でラッパーを起用したいので、誰か紹介してくれないか、という依頼があったから。そこで、たまたましばらく前に銀座でばったり会った下町兄弟の工藤さんを紹介した。もちろん、テイストが全然あわなければ、どちらもやらなくてだいじょうぶです、単に一度お会いになってみたらいかがでしょう、的なのりだったのだが、結局、ためしにやったところ、本番も工藤さんがやることになり、こうしてゲネプロを拝見することになった。

彼はいくつかのシーンでラップを披露したり、別の役で登場したりしている。彼のラップのシーンは、いつもの下町節で耳なじみがあるが、その流れと舞台劇の雰囲気のコラボレーションが大変おもしろかった。

僕は原作を読んでいないのであまりストーリーとかはよくわからなかったが、おそらく原作を読んでからこの舞台を見るときっとより一層理解しやすいのだろう。

一方で、しなやかなダンスのシーン、各シーンにおける人間の動きなど、ダンスものとして見れば、ものすごく多くのものを感じられるような気がした。ストーリーうんぬんというより、ダンスと音楽とセリフと映像、小道具などで、観客を圧倒するところがおもしろい。細かいところまで、本当によく出来ているなと感心した。

■世田谷パブリックシアターで12月7日から11日まで。電話での問い合わせはSAI 03-3385-2066

(2005年12月6日火曜、世田谷パブリックシアター=劇『ハード・オブ・ゴールド~100年の孤独』)

ENT>PLAY>Heart Of Gold ~100 Years Of Solitude

投稿者 吉岡正晴 : 02:02 AM | コメント (0)

April 29, 2005

Play "Kotobuki!": Symbol Of Loser & Winner

[ ENT>PLAY>]

【劇「コトブキ!』~負け犬と勝ち犬の間で~】

勝ち犬。

「売れっ子放送作家」というと怒られます。「超売れっ子放送作家、と言いなさい」(笑)なんて、番組、ご本の執筆、時にテレビ出演など超おいそがしのカニリカさんの第四弾戯曲『コトブキ!』を見た。すでに始まって何日か、初日に行こうと思ったが、なんと初日と千秋楽は即完とかで、27日に。

前回の場所からは、さらにグレイドア~~~~プの池袋の芸術劇場!  小ホールといえども、立派な芸術劇場です。キャパは約300。演劇を見るにはちょうどいい大きさか。観客の男女比は3:7くらい。女性のほうが多い。

30歳を前になんとか結婚にこぎつけた又野美紀(一色紗英)。年下の新郎、山下洋二(村上幸平)との結婚披露宴が始まろうとしている。そこで起こる悲喜こもごも。登場人物は全部で8人。それぞれが一癖も二癖もあるメンツで、一体何が飛び出るか・・・。

見終わった後、カニさんから「どうだった?」のメール。う~む、どう返答したらいいものか。実は僕は男だからか、今回の作品にはなかなか感情移入できなかった。前作のほうがおもしろかったというのが最初の感想。そこで送った返事が「一色紗英がかわいかった」。答えになってない。(笑) すぐ折り返し、携帯のベルがなる。「あまり気に入らなかったんでしょう」

「負け犬」というキーワードで時流にのり、見事に「勝ち犬」になっているカニさんのことなので、もっとこの「負け犬」「勝ち犬」の対比があるかと思ったが、比較的さらっとした感じ。また、女性同士の会話(披露宴の出席者で、一人はすでに結婚、もうひとりは仕事ばりばりのキャリアウーマン)で、どろどろしたものがあるかと思ったが。

なにかこう、テンポ感がまったりするというか、セリフがよくありがちな、というか。とは思ったが、女性からは「いかにも、こういうやりとりありそう、リアル、リアル」という声があがるそうだ。なるほど、これは女性向けの劇なんですね。

僕の忌憚のない意見を言うとすれば、やはりストーリーの元となっている部分がありきたりすぎるというか、あまりに普通というか。それと登場人物のキャラが薄いということかなあ。それとも、最近の人たちの日常って、やはりこういう風に薄いのかなあ。となると、うまく現代の若者感覚を切り取ったということもできるかもしれない。あと、もっと前作のようにギャグがたたみかけるように出て欲しかったなあ。やはり、コメディーと銘打たれているので、「笑いに」来たという部分がまま、あったので。

+++++

『コトブキ!』

公演日程:2005年4月24日(日)から5月2日(月)全13回公演。
場所:  東京芸術劇場小ホール2 
作:カニリカ 演出:三枝孝臣(日本テレビ)
出演:一色紗英 村上幸平 萩野崇  川合千春 田中理恵 小浦一優 椿隆之 ・岩崎ひろみ
チケット: 6000円
問合せ先:マシン 03-5475-2735

+++++

前回カニリカ作品の感想文

2004/01/24 (Sat)
24-7 She's Been Thinking About Gag: Comedy "Do Les Miserables"
http://www.soulsearchin.com//entertainment/theater/diary20040124.html

「コトブキ!」オフィシャルページ
http://www.h4.dion.ne.jp/~tai-setu/kongo.htm

カニリカ氏オフィシャル・ブログ
http://kanirica.cocolog-nifty.com/top/


(2005年4月27日水曜、池袋芸術劇場小ホール=コトブキ!公演)

ENT>PLAY>Kotobuki

投稿者 吉岡正晴 : 12:41 PM | コメント (0)